JPH0422520A

JPH0422520A - 板金製歯車状部品の成形方法

Info

Publication number: JPH0422520A
Application number: JP2127104A
Authority: JP
Inventors: Yasutomo Nagai; 永井　康友; Yoshinori Nagai; 美憲長井
Original assignee: Press Kogyo Co Ltd
Current assignee: Press Kogyo Co Ltd
Priority date: 1990-05-17
Filing date: 1990-05-17
Publication date: 1992-01-27
Anticipated expiration: 2013-03-04
Also published as: JP2721027B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、平板材から一体プレス成形される板金製歯車
状部品の成形方法に関するものである。

［従来の技術］従来からの板金製歯車状部品は、円板を絞り成形したカ
ップに、歯形状を有するダイスと対になったパンチを用
いて絞り、しごき加工により成形したものが多数出願さ
れている。

［発明が解決しようとする問題点］前記した従来の加工によるものは、材料と型の間にクリ
アランスのない状態で成形しないと、成形時パンチ凸部
と、ダイス凸部の間で材料が引張りを受けるため、歯山
部のコーナーＲの大きさに限界がでてくる。またクリア
ランスのない状態で成形すると材料と工具の間の接触圧
力が高くなり、型の摩耗が早くなると同時に弾性変形量
が大きくなるため製品の寸法精度が悪くなる等の不都合
があった。

［問題点を解決するための手段］本発明は斯様な実情に鑑み、この問題に対処するため、
板材を円形に打抜き、これを絞って底つき円筒状製品を
成形すると共に、予備歯形状のついたダイスと一対のパ
ンチを用いて最終歯形状に近い歯形状のついた円筒状製
品を成形し、この歯形状のついた円筒状製品を開口端側
から歯山部及び側壁部内面を拘束せずに歯谷部だけを拘
束する円柱パンチと、最終歯形状のついたダイスを用い
て再絞り加工をすることを特徴とした板金製歯車状部品
の成形方法で、これにより歯形の精度を高め、更に歯山
部のコーナーＲを小さくすることを目的に提供するもの
である。

［作　　　用］本発明は、円板を絞って底つきカップ１　（円筒状製品
）を成形し、このカップ１は、パンチ３とイジェクタ−
４の間にカップ１の底部を挾んだ状態で予備歯形のつい
た第２のダイス２をもちいて絞り、しごき成形され、カ
ップの周壁に最終歯形状に近い歯形のついたカップ６に
成形される。この時ダイス２の両凹部のコーナーＲは必
要とせず寸法の精度も必要としない。

次に周壁に歯形成形されたカップ６を円形パンチ７に嵌
合してカウンターパンチ８により挾持固定して、カップ
６の開口側から最終歯形のついた第３ダイス９を用いて
再絞り成形する。

この時バンチ７は円形であるから、カップ１０の歯山部
内面１１及び側壁部の内面１２には接触せずに歯谷部内
周面１３だけに接触するので歯山部では再絞り加工、歯
谷部ではしごき加工となり、歯山部の接触圧力は小さく
、その結果寸法精度の必要な歯山部１４、画側壁部１５
、コーナーＲ１６の歯表面の弾性回復量が小さく、寸法
精度のよい歯形が成形され、同時に歯山部は絞り成形で
あるため板厚減少がおきない。

［実　施　例］次に本発明の実施例について説明する。

第１図で、１は段差部を有する有底円筒カップで、−枚
の金属板材を円形に打抜き、または切り出した円形ブラ
ンクに潤滑処理を施して周知の絞り加工によって成形し
たもので、この第１工程で成形したカップ１の半製品に
予備歯形状のついた第２ダイス２と、これと対になる歯
形状第２パンチ３を用いて、カップ１の側壁部が嵌入す
る円筒面２ａを上部に設け、その下方に形成した前記歯
型部２ｂを有し、更に円筒面２ａと歯型部との間は円錐
状の斜面２Ｃとした第２ダイス２内のイジェクタ−４上
にカップ１を載せ、更にカップ１を挾むように歯型つき
第２パンチ３を当てパンチホルダ５を押し下げて第２パ
ンチ３を下降させる。これによりカップ１の周壁部１ａ
は第２ダイス２の斜面により絞り、しごき加工が施され
最終歯形状に近い歯形のついたカップ６を成形する。こ
の時歯部山部外形（ｄ。）は、次の第３工程の時の再絞
り比（ｄ。／ｄ１）が１．０１〜１．０２程度になるよ
うにする。またダイス２の両凹部のコーナーＲは必要と
せず、寸法精度もいらない。

次に最終工程の第３工程で歯形成形カップ６を円形バン
チ７に嵌合してカウンターパンチ８との間に挾持固定し
、円形バンチ７を加圧しながらカウンターパンチ８を押
下げて歯形成形カップ６をその開口側から最終歯形状の
ついた第３ダイス９内へ圧入し再絞り成形する。この時
バンチ７は円形をしているから、成形されたカップ１０
の歯山部内面１１及び側壁部の内面１２には接触せず、
両釜部内周面１３のみに接触し、歯山部では再絞り加工
、歯谷部でしごき加工となる。

第７図、第８図は第３工程の応用例を示したもので、カ
ウンターパンチ８の頭部に歯形状のついた第３ダイス９
と嵌め合うリストライクパンチ１８を取付け、このリス
トライクパンチ１８と円形バンチ７により、円形バンチ
７に嵌合した歯形成形カップ１０を挾持し開口側から前
記第３ダイス９内に圧入加圧することにより、第３工程
の成形最後にカップ１０にリストライク効果を行なう。

この方法で加圧すると、リストライク効果により歯だれ
部の長さが少なくなると同時に寸法精度が向上する。

［効　　　果］本発明は上述のように板材を円形に打抜き、これを絞っ
て底付き円筒状製品を成形し、更にこの底つき円筒状製
品を予備歯形状のついたダイスと、このダイスと一対の
パンチを用いて周壁に最終歯形状に近い歯形状のついた
円筒状製品に成形し、この画形状のついた円筒状製品を
開口端側から歯山部及び側壁部内面を拘束せずに両釜部
だけを拘束する円柱パンチと、最終歯形状のついたダイ
スを用いて再絞り加工をすることを特徴とした板金製歯
車状部品の成形方法であって、最終工程の成形時の歯山
部、側壁部の接触圧力は小さいので弾性回復量が小さく
、寸法精度が良い。また最終工程で歯山部は絞り成形と
なるので、板厚減少が僅かであり、更に歯山部コーナー
Ｒは、ダイスと接触した時に圧縮をうけるが、殆ど引張
は作用しないので、従来のものより小さくできる。更に
接触圧力が小さいので型の摩耗が小さい等の効果がある
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る板金製歯車状部品の成形方法による
装置の加工順序を示したもので、第１図は第１工程で成
形されたカップの断面図、第２図は第２工程の金型にカ
ップをセットした断面図、第３図は第２図の第２工程で
成形中の断面図、第４図は第３図Ａ−Ａの断面図、第５
図は第３工程成形中の断面図、第６図は第５図Ｂ−Ｂ断
面図、第７図は第３工程の別の応用例の成形中の断面図
、第８図は第７図Ｃ−Ｃ断面図である。１・・・カップ　１ａ・・第２ダイス　２ａ・・円筒面
　２ｂ・・歯型部　２Ｃ・・・斜面　３・・第２バンチ
　４・・・イジェクタ−５・・・パンチホルダ　６゜１
０・・・カップ　７・・・円形パンチ　８・・・カウン
ターパンチ　９・・第三ダイス　１１・・・歯山部内面
１２・・側壁部内面　１３・・両全部内周面　１４・・
・歯山部　１５・・・歯側壁部　１６・・・コーナー曲
面特許出願人　　　プレス工業株式会社代　理　人　　　　土　　橋　　秀　　夫　　　７ｊ＼
し− ＝：、”、ｙ第グ図第ブ図第４図、２第ｆ図！第ど　区第７図第θ 区り ♂

Claims

【特許請求の範囲】

板材を円形に打抜き、これを絞って底付き円筒状製品を
成形し、更にこの底つき円筒状製品を予備歯形状のつい
たダイスと、このダイスと一対のパンチを用いて周壁に
最終歯形状に近い歯形状のついた円筒状製品に成形し、
この歯形状のついた円筒状製品を開口端側から歯山部及
び側壁部内面を拘束せずに歯谷部だけを拘束する円柱パ
ンチと、最終歯形状のついたダイスを用いて再絞り加工
をすることを特徴とした板金製歯車状部品の成形方法。