JP2721032B2 - ボス部を有する板金製歯車状部品の成形方法 - Google Patents

ボス部を有する板金製歯車状部品の成形方法

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JP2721032B2
JP2721032B2 JP2250938A JP25093890A JP2721032B2 JP 2721032 B2 JP2721032 B2 JP 2721032B2 JP 2250938 A JP2250938 A JP 2250938A JP 25093890 A JP25093890 A JP 25093890A JP 2721032 B2 JP2721032 B2 JP 2721032B2
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die
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、平板材から一体プレス成形されるボス部を
有する板金製歯車状部品の成形方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、板金製歯車状部品の軸部は、円板を絞り成形し
たカップに、歯形状を有するダイスと対になったパンチ
を用いて絞り、しごき加工により成形、かしめ等の機械
的接合方法や、電子ビーム溶接等により接合が行なわれ
ていた。
[発明が解決しようとする問題点] 前記した従来の板金製歯車状部品の軸部は歯形成形後
に機械的接合、電子ビーム溶接等で接合するため熱影響
部が大きくでてしまうような炭酸ガスアーク溶接等の安
価な溶接手段を用いることができなかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は斯様な実情に鑑み、この問題に対処するた
め、平板材からブランキングした材料に軸部を溶接し、
その時に生じる熱ひずみをプレス成形時に除去すること
により、溶接手段を電子ビーム溶接より安価な一般的な
熱影響部が大きい溶接を用いることを可能とした成形方
法を提供するもので、即ち、板材を、中央部に軸外径に
合せて孔を打抜き、この孔に軸を挿入して一体に溶接し
た後、軸嵌合凹部を備えたパンチとクッションの間でブ
ランクの熱ひずみを除去した後、軸を基準として円筒状
製品を絞り成形し、更にこの底つき円筒状製品を予備歯
形状のついたダイスと、軸嵌合凹部を備え、ダイスと対
になった歯形状を有するパンチを用いて軸を基準として
絞り、しごき加工を行ない周壁に最終歯形状に近い歯形
状のついた円筒状製品に成形し、更に、この予備歯形状
のついた円筒状製品を開口端側から歯山部及び側壁部内
面を拘束せずに歯谷部だけを拘束し、軸嵌合凹部を有す
る円柱パンチと、最終歯形状のついたダイスを用いて軸
を基準として再絞り加工をすることを特徴としたボス部
を有する板金製歯車状部品の成形方法である。
[作用] 本発明は、軸孔3を打抜いたブランク1の前記孔3に
軸2を挿込み、炭酸ガスアーク溶接機で溶接4を行い一
体とした後、軸2を中心として公知の絞り加工によって
カップ5(円筒状製品)を嵌合凹部6aに嵌めた軸2を中
心としてパンチ6とクッションパッド8の間で材料を拘
束して絞り加工を行うと同時に熱ひずみを取除きカップ
5を成形し、このカップ5は、パンチ10に備えた嵌合凹
部10aに嵌めた軸2を中心にしてパンチ10とイジェクタ
ー11の間にカップ5を挟んだ状態で予備歯形のついた第
2のダイス9を用いて絞り、しごき成形され、カップの
周壁に最終歯形状に近い歯形のついたカップ12に成形さ
れる。この時ダイス9の歯凹部のコーナーRは必要とせ
ず寸法の精度も必要としない。
次に周壁に歯形が成形されたカップ12を円形パンチ13
に嵌合してカウンターパンチ14により挾持固定して、カ
ップ12の開口端側から最終歯形のついた第3ダイス15を
用いて再絞り成形する。この時パンチ13は円形であるか
ら、カップ16の歯山部内面17及び側壁部の内面18には接
触せずに歯谷部内周面19だけに接触するので歯山部では
再絞り加工、歯谷部ではしごき加工となり、歯山部の接
触圧力は小さく、その結果寸法精度の必要な歯山部21、
歯側壁部22、コーナーR23の歯表面の弾性回復量が小さ
く、寸法精度のよい歯形が成形され、同時に歯山部は絞
り成形であるため板厚減少がおきない。
[実施例] 次に本発明の実施例について説明する。
第1図は、軸2の径に合せて孔3を打抜いたブランク
1で、孔3に軸2を挿入し、軸2とブランク1を溶接4
により一体とする。この場合溶接手段は熱影響部が大き
くても、プレス成形時に矯正するために問題とならな
い。次にブランク1に潤滑処理を施し軸を基準として周
知の絞り加工によってカップ5を成形する。パンチ6に
は基準となる軸2を嵌める嵌合凹部6aを設け、第1ダイ
ス7上に載せたブランク1をクッションパッド8とパン
チ6の間で材料を拘束し、熱ひずみを除去した後、絞り
加工により、前記カップ5を成形する(第1工程)。次
に第1工程で成形したカップ5の半製品に予備歯形状の
ついた第2ダイス9と、基準軸嵌合凹部をもち、更に第
2ダイス9と対になる歯形状をもつ第2パンチ10を用い
て、カップ5の側壁部が嵌入する円筒部9aを上部に、そ
の下方には前記歯形部9bを形成し、更に円筒部9aと歯形
部9bとの間は円錐状の斜面9cとした第2ダイス9内のイ
ジェクター11上にカップ5を載せ、更にカップ5を挾む
ように、軸嵌合凹部10aに軸2を嵌めた歯形つき第2パ
ンチ10を当てパンチホルダ20を押し下げて第2パンチ10
を下降させる。これによりカップ5の周壁部5aは第2ダ
イス9の斜面9cにより絞り、しごき加工が施され最終歯
形状に近い歯形のついたカップ12を成形する(第2工
程)。この時歯山部外径(d0)は、次の第3工程の時の
再絞り比(d0/d1)が1.01〜1.02程度になるようにす
る。またダイス9の歯凹部のコーナーRは必要とせず、
ダイスの寸法精度もいらない。
次に最終工程の第3工程で第8図で示すように、歯形
成形カップ12の軸2を円形パンチ13に備えた嵌合凹部13
aに嵌合し、円形パンチ13とカウンターパンチ4との間
で挾持固定し、円形パンチ13を加圧しながらカウンター
パンチ14を押下げて歯形成形カップ12をその開口端側か
ら最終歯形状のついた第3ダイス15内へ圧入し再絞り成
形する。この時パンチ13は円形をしているから、成形さ
れた歯付きカップ16の歯山部内面17及び側壁部の内面18
には接触せず、歯谷部内周面19のみに接触し、歯山部で
は再絞り加工、歯谷部でしごき加工となる。
[効果] 本発明は上述のように板材を、中央部に軸外径に合せ
て孔を打抜き、この孔に軸を挿入して一体に溶接した
後、軸嵌合凹部を備えたパンチとクッションの間でブラ
ンクの熱ひずみを除去した後、軸を基準として円筒状製
品を絞り成形し、更にこの底つき円筒状製品を予備歯形
状のついたダイスと、軸嵌合凹部を備え、ダイスと対に
なった歯形状を有するパンチを用いて軸を基準として絞
り、しごき加工を行ない周壁に最終歯形状に近い歯形状
のついた円筒状製品に成形し、更に、この予備歯形状の
ついた円筒状製品を開口端側から歯山部及び側壁部内面
を拘束せずに歯谷部だけを拘束し、軸嵌合凹部を有する
円柱パンチと、最終歯形状のついたダイスを用いて軸を
基準として再絞り加工をすることを特徴としたボス部を
有する板金製歯車状部品の成形方法であって、軸部を溶
接した後に絞り成形するため、溶接時の熱ひずみの影響
がない。また炭酸ガスアーク溶接のような安価な溶接が
できる。更に軸部を基準とするため製品の中心精度を簡
単にだすことが可能である。また最終工程の成形時の歯
山部、側壁部の接触圧力は小さいので弾性回復量は小さ
く、寸法精度が良い。また最終工程で歯山部は絞り成形
となるので、板厚減少が僅かであり、更に歯山部コーナ
ーRは、ダイスと接触した時に圧縮をうけるが、殆ど引
張は作用しないので、従来のものより小さくできる。更
に接触圧力が小さいので第3工程金型の摩耗が小さい等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るボス部を有する板金製歯車状部品の
成形方法による装置の加工順序を示したもので、第1図
はブランキング後のブランク、第2図は軸溶接後のブラ
ンク、第3図、第4図は第1工程で、第3図は成形前の
断面図、第4図は成形が終了した時の断面図、第5図及
び第6図は第2工程で、第5図は成形前の断面図、第6
図は成形終了時の断面図、第7図は第6図A−A断面
図、第8図は第3工程成形中の断面図、第9図は第8図
B−B断面図である。 1…ブランク、2…軸、3…孔、4…溶接、5,12,16…
カップ、5a…周壁部、6,10,13…パンチ、6a…嵌合凹
部、7…第1ダイス、8…クッションパッド、9…第2
ダイス、9a…円筒部、9b…歯形部、9c…斜面、10a…軸
嵌合凹部、11…イジェクター、13a…嵌合凹部、14…カ
ウンターパンチ、15…第3ダイス、17…歯山部内面、18
…側壁部内面、19…歯谷部内周面、20…パンチホルダ
ー、21…歯山部表面、22…歯側壁部表面、23…コーナー
R部表面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材を、中央部に軸外径に合せて孔を打抜
    き、この孔に軸を挿入して一体に溶接した後、軸嵌合凹
    部を備えたパンチとクッションの間でブランクの熱ひず
    みを除去した後、軸を基準として円筒状製品を絞り成形
    し、更にこの底つき円筒状製品を予備歯形状のついたダ
    イスと、軸嵌合凹部を備え、ダイスと対になった歯形状
    を有するパンチを用いて軸を基準として絞り、しごき加
    工を行ない周壁に最終歯形状に近い歯形状のついた円筒
    状製品に成形し、更に、この予備歯形状のついた円筒状
    製品を開口端側から歯山部及び側壁部内面を拘束せずに
    歯谷部だけを拘束し、軸嵌合凹部を有する円柱パンチ
    と、最終歯形状のついたダイスを用いて軸を基準として
    再絞り加工をすることを特徴としたボス部を有する板金
    製歯車状部品の成形方法。
JP2250938A 1990-09-20 1990-09-20 ボス部を有する板金製歯車状部品の成形方法 Expired - Lifetime JP2721032B2 (ja)

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