JPH0422436Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、デイスク駆動装置に係るもので、と
きに情報記録再生用デイスクをターンテーブルと
クランプ部材とによつて担持して回転駆動するデ
イスク駆動装置の改良に関するものである。

［考案の概要］ 本考案は、情報記録再生用デイスクをターンテ
ーブルとクランプ部材とによつて担持すると共に
ターンテーブルを回転軸線方向及び半径方向に磁
気吸引してデイスクの面振れを防止するようにし
たデイスク駆動装置において、前記ターンテーブ
ルをプラスチツクのように軽量な非磁性材で作
り、その中心部に円盤状の磁性材を内蔵させた構
造にすることにより、ターンテーブル全体の重量
を軽くし、かつモータへの負荷を軽減すると共に
ターンテーブルのアンバランスの影響を少なく抑
えることができるようにしたものである。

［従来の技術］ 従来、情報記録再生用デイスクをターンテーブ
ルとクランプ部材とによつて担持して回転駆動す
る装置として、第３図に示すものが、実開昭59−
5668号公報に開示されている。

すなわち、同図において１はシヤーシ、２は磁
性材からなるターンテーブル、３はシヤフト、４
は駆動用モータ、５はデイスク、６はマグネツト
を内蔵するクランプ部材、７はターンテーブルに
近いシヤーシ部分に配設されたデイスク面振れ防
止用マグネツトであり、前記シヤフト３とそのラ
ジアル軸受間のギヤツプによるデイスクの面振れ
は、前記ターンテーブル２に対するマグネツト７
の半径方向への吸引作用でシヤフト軸線ａを二点
鎖線ｂに常に位置づけることによつて防止される
ようになつている。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記デイスク駆動装置の構成によれば、デイス
クの面振れを防止することができるが、ターンテ
ーブルが磁性材で構成されているので、全体の重
量が重く、アンバランスが生じ易い。すなわち、
全体が重い磁性材で形成されていると、回転軸を
中心にしたバランスがくずれた場合、その影響が
大きくなり、デイスク再生の信頼性が著しく損な
われる。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、上記問題点を解決するため、ターン
テーブルは磁性材よりも軽量な非磁性材料によ
り、デイスクを載置する載置面と、環状磁性板を
前記載置面より突出しない深さに保持する磁性板
保持凹部と、前記環状磁性板より小径のデイスク
芯出しリングを収納する円筒部とで形成し、前記
環状磁性板はクランプ部材側のマグネツトとデイ
スクの面触れ防止用マグネツトとの間に位置づけ
して構成したものである。

［作用］ 上記構成によれば、非磁性材からなるターンテ
ーブルは、磁性板を内蔵していても、全体の重量
が軽く、駆動力が小さくてすむ。また、例え、ア
ンバランスが生じても、軽量な非磁性材で構成さ
れているので、アンバランスの影響は少ない。し
かもデイスク面振れ用マグネツトによる吸引力も
小さなものを用いることができる。

［考案の実施例］ 第１図及び第２図は、本考案をコンパクトデイ
スク・プレーヤに実施した場合の例であつて、第
３図と同一または類似する部材には同じ符号を付
してある。

第１図及び第２図において、デイスク５を担持
するターンテーブル２はプラスチツクで作られ、
デイスクを載置する載置面２ａと、環状の磁性板
８を前記載置面より突出しない深さに保持する磁
性板保持凹部２ｂと、前記環状磁性板より小径の
デイスク芯出しリング９を収納する円筒部２ｃと
で形成されており、円筒部２ｃにデイスク駆動用
モータ４のシヤフト３が嵌合されるようになつて
いる。クランプ部材６にはその内部に環状のマグ
ネツト１０が設けられており、ターンテーブル２
の上に置いたデイスク５に乗せると、ターンテー
ブル２内の磁性板８とクランプ部材６側のマグネ
ツト１０との間の磁性吸引作用でデイスク５がタ
ーンテーブルとクランプ部材とによつて担持され
る。

７はデイスクの面振れ防止用マグネツトであ
り、前記ターンテーブル２内の磁性板８と協動し
て、ターンテーブル２を半径方向及び軸線方向に
吸引し、その吸引作用によつて、デイスクの面振
れ防止ができるようになつている。

１１は光学式ピツクアツプ、１２はその移動案
内軸、１３はピツクアツプの送りネジ軸、１４は
このネジ軸に螺合するピツクアツプ側の雌ネジ
部、５は送りネジ軸に取付けたプーリ、１６は送
り用モータ、１７はモータ側プーリ、１８はベル
トであり、送り用モータ１６の正・逆転によつて
ピツクアツプ１１は送りネジ軸１３に沿つて移動
されるようになつている。なお本実施例におい
て、マグネツト７とシヤーシ１との間に磁性部材
１９を設ければ閉磁路が構成されるので、保持力
を増大させることができる。また磁性板８をマグ
ネツトにしてマグネツト６及び７を磁性部材とし
てもよい。

［考案の効果］ 本考案によれば、情報記録再生用デイスクをタ
ーンテーブルとクランプ部材とによつて担持して
回転駆動するデイスク駆動装置において、とくに
前記ターンテーブルをプラスチツクのような軽量
な非磁性材で作り、その凹部内に環状の磁性板を
収納したので、磁性板を大きくする必要がなく、
磁性板を含むターンテーブルの軽量化とモータ負
荷の軽減化が同時に図れる。

また、ターンテーブルがプラスチツクのような
軽量な非磁性材で形成されている場合、たとえ、
アンバランスが生じても、その影響を小さく抑え
ることができる。また、非磁性材のターンテーブ
ルに内蔵する磁性板は中心部に配置されているの
で、磁性板によるアンバランスの発生のおそれも
殆どない。さらにまた、非磁性材からなるターン
テーブルは、全体を磁性材で形成したものに比べ
て振動が少なく、シヤーシへの影響も少ないか
ら、他の制御操作に支承を招くおそれがない。

なお、本考案はCDプレーヤ、光デイスクプレ
ーヤ、フロツピーデイスク駆動装置等に適用でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すデイスク駆動
装置の平面図、第２図はターンテーブル部分の拡
大縦断側面図、第３図は従来のデイスク駆動装置
の側面図である。 １……シヤーシ、２……ターンテーブル、３…
…シヤフト、４……モータ、５……デイスク、６
……クランプ部材、７……マグネツト、８……磁
性板、９……芯出しリング、１０……マグネツ
ト、１１……ピツクアツプ、１２……移動案内
軸、１３……送りネジ軸、１４……雌ネジ部、１
５，１７……プーリ、１６……モータ、１８……
ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 情報記録再生用デイスクをターンテーブルとク
   ランプ部材とによつて担持して回転駆動するデイ
   スク駆動装置において、前記ターンテーブルは磁
   性材よりも軽量な非磁性材料により、デイスクを
   載置する載置面と、環状磁性板を前記載置面より
   突出しない深さに保持する磁性板保持凹部と、前
   記環状磁性板より小径のデイスク芯出しリングを
   収納する円筒部とで形成され、前記環状磁性板は
   クランプ部材側のマグネツトとデイスクの面触れ
   防止用マグネツトとの間に位置づけられているこ
   とを特徴とするデイスク駆動装置。