JPH0422403B2 - - Google Patents
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- JPH0422403B2 JPH0422403B2 JP8062787A JP8062787A JPH0422403B2 JP H0422403 B2 JPH0422403 B2 JP H0422403B2 JP 8062787 A JP8062787 A JP 8062787A JP 8062787 A JP8062787 A JP 8062787A JP H0422403 B2 JPH0422403 B2 JP H0422403B2
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Description
[技術分野]
本発明は、大理石調の洗面カウンターなど不飽
和ポリエステル樹脂成形品の製造方法に関するも
のである。 [背景技術] 不飽和ポリエステル樹脂によつて第2図に示す
ような洗面ボール部5が一体になつた人造大理石
の洗面カウンター6を成形するにあたつては、第
1図に示すようにボール部成形用突部7を有する
下型1aとボール部成形用凹部8を有する上型1
bとによつて形成される成形型1を用いておこな
われている。すなわち、まず下型1aにゲルコー
ト樹脂9をスプレーして塗布し、次に不飽和ポリ
エステル樹脂に硬化剤及び水酸化アルミニウムや
ガラス粉などの充填剤を配合して調製した成形材
料2を下型1aに注型し、この後に下型1aに上
型1bを被せて型締めしてこの成形型1内におい
て成形材料2を常温硬化または加熱硬化させ、成
形をおこなうのである。 しかしこのように成形材料を硬化させると硬化
の際に成形物が発熱収縮し、この収縮によつて下
型1aのボール部成形用突部7の部分で洗面ボー
ル部5に割れが発生するおそれがあり、不良品の
発生の原因になつているものであつた。 [発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、収縮による割れのおそれがなく成形をおこな
うことができる成形品の製造方法を提供すること
を目的とするものである。 [発明の開示] しかして本発明に係る成形品の製造方法は、不
飽和ポリエステル樹脂に、10〜30℃の常温で作用
する低温用硬化剤と30〜60℃の中温以上で作用す
る中温用硬化剤とを配合して成形材料を調製し、
この成形材料を成形型に注型して常温で一次硬化
させた後に、成形物を成形型から脱型して中温以
上の温度で二次硬化させることを特徴とするもの
であり、以下本発明を詳細に説明する。 成形材料は、不飽和ポリエステル樹脂に水酸化
アルミニウムやガラスフイラー、炭酸カルシウム
などの充填剤を配合すると共にさらに硬化剤を配
合することによつて調製することができるが、本
発明では硬化剤として低温用硬化剤と中温用硬化
剤とを併用する。低温用硬化剤は10〜30℃の常温
以上の温度で硬化作用を発揮するものであり、活
性化エネルギーが10〜20kcal/molのものを用い
ることができ、例えばメチルエチルケトンパーオ
キサイドなどを使用することができる。また中温
用硬化剤は30〜60℃の中温以上の温度で硬化作用
を発揮するものであり、活性化エネルギーが25〜
40kcal/molのものを用いることができ、例え
ば、ビス(4−t−ブチリルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカルボネート、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート、イソブチリルパー
オキサイドなどを使用することができる。これら
低温用硬化剤や中温用硬化剤の配合量は、不飽和
ポリエステル樹脂100重量部に対して、低温用硬
化剤を0.2〜0.7重量部の範囲に、中温用硬化剤を
0.8〜1.2重量部の範囲にそれぞれ設定するのが好
ましい。低温用硬化剤の配合量が0.2重量部未満
であると、後述の一次硬化が不十分になつて成形
型から脱型すると成形品に変形が生じたりするお
それがあり、逆に0.7重量部を超えると、成形型
内での一次硬化が進行し過ぎ、発熱収縮による割
れの発生の防止の効果を得ることができないおそ
れがある。また中温用硬化剤の配合量が0.8重量
部未満であると後述の二次硬化が不十分になつて
成形品の硬化が不完全になり、逆に1.2重量部を
超えると二次硬化が急激に進行したりするおそれ
があり、いずれも成形品の物性に悪影響が生じる
ことがある。ちなみに従来では、低温用硬化剤を
硬化剤として単独で用いる場合には配合量は0.7
重量部以上で1.0重量部程度が一般的であり、ま
た中温用硬化剤を硬化剤として単独で用いる場合
には配合量は1.5重量部程度が一般的である。 しかして、上記のように不飽和ポリエステル樹
脂に低温用硬化剤と中温用硬化剤、充填剤、さら
に必要に応じて硬化促進剤などを配合し、これを
混合撹拌することによつて樹脂コンパウンドの成
形材料2を調製することができる。そして成形に
あたつては、まず第1図のように常温の成形型1
の下型1aにゲルコート樹脂9をスプレーして塗
布し、自然硬化又は加熱硬化させる。このように
ゲルコート樹脂9を硬化させたのちに下型1aに
成形材料2を注型し、そして下型1aに上型1b
を被せて型締めして振動脱泡させ、10〜30℃の常
温の室内で一次硬化させる。10〜30℃の常温では
低温用硬化剤の作用で不飽和ポリエステル樹脂の
架橋反応が始まつて硬化が開始されるが、低温用
硬化剤の配合量は不飽和ポリエステル樹脂を十分
に硬化させるに満たない量であり、一次硬化にお
いて不飽和ポリエステル樹脂の反応は中途半端に
終わる。従つて一次硬化の際には、発熱が少なく
収縮も小さく、さらに成形型1内の成形物は硬化
の進行が十分でないために弾力性があり、成形型
1内においてこの一次硬化の際に成形物に割れが
発生することを防止することができる。一次硬化
は成形型1から成形物を取り出した際に成形物に
大きな変形が生じない程度までなされればよい。
このように一次硬化をさせたのちに、上型1bを
外して成形物を下型1aから脱型させる。次いで
このように脱型した成形物を硬化炉に導入して30
〜60℃の中温以上の温度、すなわち中温用硬化剤
の分解温度以上の温度で加熱し、二次硬化させ
る。二次硬化は中温用硬化剤の作用で不飽和ポリ
エステル樹脂を反応させることによつてなされる
ものであり、この二次硬化によつて完全硬化した
人造大理石の洗面カウンターなど成形品を得るこ
とができる。この二次硬化の際に成形物には大き
な発熱が発生するが、成形物は成形型1内に閉じ
込められた状態にないので、発熱収縮が生じても
割れが発生するようなおそれはない。尚、上記の
ように成形型1内での一次硬化の際には発熱が大
きく生じず、大きな発熱は成形型1から脱型した
後で生じるものであるために、成形型1に高温が
作用するようなことがなく、成形型1に熱による
傷みが発生することがなく型寿命を長くすること
ができる。 次ぎに本発明を実施例によつて例証する。 実施例 1 不飽和ポリエステル樹脂100重量部に、低温用
硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイド
(日本油脂株式会社パーメツクN)を0.3重量部、
中温用硬化剤としてビス(4−t−ブチリルシク
ロヘキシル)パーオキシジカルボネートを1.0重
量部、硬化促進剤として化薬ヌーリー株式会社製
アクセレーターNLFを0.08重量部、充填剤として
水酸化アルミニウム粉を190重量部配合し、これ
を撹拌混合して樹脂コンパウンドの成形材料を調
製した。 次ぎに第1図に示すようにして、成形型の下型
にゲルコート樹脂をスプレーして硬化させたのち
に、この成形材料を下型に注型して上型を型締め
し、室温で一次硬化させた。次いで上型を開いて
成形型から成形物を脱型し、40℃の硬化炉でこの
成形物を二次硬化させて第2図に示すような成形
品を得た。 実施例 2 中温用硬化剤としてt−ブチルパーオキシ−2
−エチルヘキサノエート(日本油脂株式会社製パ
ーブチルO)を用いるようにした他は、実施例1
と同様にして成形品を得た。 実施例 3 中温用硬化剤としてイソブチリルパーオキサイ
ド(日本油脂株式会社パーロイルIB)を用いる
ようにした他は、実施例1と同様にして成形品を
得た。 比較例 低温用硬化剤を用いず、中温用硬化剤としてビ
ス(4−t−ブチリルシクロヘキシル)パーオキ
シジカルボネートを1.5重量部配合するようにし、
さらに硬化促進剤としてのアクセレータNLFの
配合量を0.15重量部に設定して成形材料を調製す
るようにした他は、実施例1と同様にして成形品
を得た。
和ポリエステル樹脂成形品の製造方法に関するも
のである。 [背景技術] 不飽和ポリエステル樹脂によつて第2図に示す
ような洗面ボール部5が一体になつた人造大理石
の洗面カウンター6を成形するにあたつては、第
1図に示すようにボール部成形用突部7を有する
下型1aとボール部成形用凹部8を有する上型1
bとによつて形成される成形型1を用いておこな
われている。すなわち、まず下型1aにゲルコー
ト樹脂9をスプレーして塗布し、次に不飽和ポリ
エステル樹脂に硬化剤及び水酸化アルミニウムや
ガラス粉などの充填剤を配合して調製した成形材
料2を下型1aに注型し、この後に下型1aに上
型1bを被せて型締めしてこの成形型1内におい
て成形材料2を常温硬化または加熱硬化させ、成
形をおこなうのである。 しかしこのように成形材料を硬化させると硬化
の際に成形物が発熱収縮し、この収縮によつて下
型1aのボール部成形用突部7の部分で洗面ボー
ル部5に割れが発生するおそれがあり、不良品の
発生の原因になつているものであつた。 [発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、収縮による割れのおそれがなく成形をおこな
うことができる成形品の製造方法を提供すること
を目的とするものである。 [発明の開示] しかして本発明に係る成形品の製造方法は、不
飽和ポリエステル樹脂に、10〜30℃の常温で作用
する低温用硬化剤と30〜60℃の中温以上で作用す
る中温用硬化剤とを配合して成形材料を調製し、
この成形材料を成形型に注型して常温で一次硬化
させた後に、成形物を成形型から脱型して中温以
上の温度で二次硬化させることを特徴とするもの
であり、以下本発明を詳細に説明する。 成形材料は、不飽和ポリエステル樹脂に水酸化
アルミニウムやガラスフイラー、炭酸カルシウム
などの充填剤を配合すると共にさらに硬化剤を配
合することによつて調製することができるが、本
発明では硬化剤として低温用硬化剤と中温用硬化
剤とを併用する。低温用硬化剤は10〜30℃の常温
以上の温度で硬化作用を発揮するものであり、活
性化エネルギーが10〜20kcal/molのものを用い
ることができ、例えばメチルエチルケトンパーオ
キサイドなどを使用することができる。また中温
用硬化剤は30〜60℃の中温以上の温度で硬化作用
を発揮するものであり、活性化エネルギーが25〜
40kcal/molのものを用いることができ、例え
ば、ビス(4−t−ブチリルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカルボネート、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート、イソブチリルパー
オキサイドなどを使用することができる。これら
低温用硬化剤や中温用硬化剤の配合量は、不飽和
ポリエステル樹脂100重量部に対して、低温用硬
化剤を0.2〜0.7重量部の範囲に、中温用硬化剤を
0.8〜1.2重量部の範囲にそれぞれ設定するのが好
ましい。低温用硬化剤の配合量が0.2重量部未満
であると、後述の一次硬化が不十分になつて成形
型から脱型すると成形品に変形が生じたりするお
それがあり、逆に0.7重量部を超えると、成形型
内での一次硬化が進行し過ぎ、発熱収縮による割
れの発生の防止の効果を得ることができないおそ
れがある。また中温用硬化剤の配合量が0.8重量
部未満であると後述の二次硬化が不十分になつて
成形品の硬化が不完全になり、逆に1.2重量部を
超えると二次硬化が急激に進行したりするおそれ
があり、いずれも成形品の物性に悪影響が生じる
ことがある。ちなみに従来では、低温用硬化剤を
硬化剤として単独で用いる場合には配合量は0.7
重量部以上で1.0重量部程度が一般的であり、ま
た中温用硬化剤を硬化剤として単独で用いる場合
には配合量は1.5重量部程度が一般的である。 しかして、上記のように不飽和ポリエステル樹
脂に低温用硬化剤と中温用硬化剤、充填剤、さら
に必要に応じて硬化促進剤などを配合し、これを
混合撹拌することによつて樹脂コンパウンドの成
形材料2を調製することができる。そして成形に
あたつては、まず第1図のように常温の成形型1
の下型1aにゲルコート樹脂9をスプレーして塗
布し、自然硬化又は加熱硬化させる。このように
ゲルコート樹脂9を硬化させたのちに下型1aに
成形材料2を注型し、そして下型1aに上型1b
を被せて型締めして振動脱泡させ、10〜30℃の常
温の室内で一次硬化させる。10〜30℃の常温では
低温用硬化剤の作用で不飽和ポリエステル樹脂の
架橋反応が始まつて硬化が開始されるが、低温用
硬化剤の配合量は不飽和ポリエステル樹脂を十分
に硬化させるに満たない量であり、一次硬化にお
いて不飽和ポリエステル樹脂の反応は中途半端に
終わる。従つて一次硬化の際には、発熱が少なく
収縮も小さく、さらに成形型1内の成形物は硬化
の進行が十分でないために弾力性があり、成形型
1内においてこの一次硬化の際に成形物に割れが
発生することを防止することができる。一次硬化
は成形型1から成形物を取り出した際に成形物に
大きな変形が生じない程度までなされればよい。
このように一次硬化をさせたのちに、上型1bを
外して成形物を下型1aから脱型させる。次いで
このように脱型した成形物を硬化炉に導入して30
〜60℃の中温以上の温度、すなわち中温用硬化剤
の分解温度以上の温度で加熱し、二次硬化させ
る。二次硬化は中温用硬化剤の作用で不飽和ポリ
エステル樹脂を反応させることによつてなされる
ものであり、この二次硬化によつて完全硬化した
人造大理石の洗面カウンターなど成形品を得るこ
とができる。この二次硬化の際に成形物には大き
な発熱が発生するが、成形物は成形型1内に閉じ
込められた状態にないので、発熱収縮が生じても
割れが発生するようなおそれはない。尚、上記の
ように成形型1内での一次硬化の際には発熱が大
きく生じず、大きな発熱は成形型1から脱型した
後で生じるものであるために、成形型1に高温が
作用するようなことがなく、成形型1に熱による
傷みが発生することがなく型寿命を長くすること
ができる。 次ぎに本発明を実施例によつて例証する。 実施例 1 不飽和ポリエステル樹脂100重量部に、低温用
硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイド
(日本油脂株式会社パーメツクN)を0.3重量部、
中温用硬化剤としてビス(4−t−ブチリルシク
ロヘキシル)パーオキシジカルボネートを1.0重
量部、硬化促進剤として化薬ヌーリー株式会社製
アクセレーターNLFを0.08重量部、充填剤として
水酸化アルミニウム粉を190重量部配合し、これ
を撹拌混合して樹脂コンパウンドの成形材料を調
製した。 次ぎに第1図に示すようにして、成形型の下型
にゲルコート樹脂をスプレーして硬化させたのち
に、この成形材料を下型に注型して上型を型締め
し、室温で一次硬化させた。次いで上型を開いて
成形型から成形物を脱型し、40℃の硬化炉でこの
成形物を二次硬化させて第2図に示すような成形
品を得た。 実施例 2 中温用硬化剤としてt−ブチルパーオキシ−2
−エチルヘキサノエート(日本油脂株式会社製パ
ーブチルO)を用いるようにした他は、実施例1
と同様にして成形品を得た。 実施例 3 中温用硬化剤としてイソブチリルパーオキサイ
ド(日本油脂株式会社パーロイルIB)を用いる
ようにした他は、実施例1と同様にして成形品を
得た。 比較例 低温用硬化剤を用いず、中温用硬化剤としてビ
ス(4−t−ブチリルシクロヘキシル)パーオキ
シジカルボネートを1.5重量部配合するようにし、
さらに硬化促進剤としてのアクセレータNLFの
配合量を0.15重量部に設定して成形材料を調製す
るようにした他は、実施例1と同様にして成形品
を得た。
【表】
【表】
上記実施例1乃至3及び比較例で得た成形品に
ついて割れの有無を検査したところ、前表にみら
れるように、比較例のものでは割れが発生してい
たが、各実施例のものでは割れが発生しておら
ず、割れ発生防止の効果を確認することができ
る。ここで、実施例1と比較例1における成形の
際の成形材料の発熱曲線を第3図に示す。第3図
にみられるように比較例のものは短時間で大きな
発熱が生じているのに対して、実施例‘のもので
は成形型内での一次硬化の際の発熱は小さく、こ
のために実施例¥のものでは成形型内での発熱収
縮に起因する割れを防止できると考えられる。 [発明の効果] 上述のように本発明にあつては、不飽和ポリエ
ステル樹脂に、10〜30℃の常温で作用する低温用
硬化剤と30〜60℃の中温以上で作用する中温用硬
化剤とを配合して成形材料を調製し、この成形材
料を成形型に注型して常温で一次硬化させた後
に、成形物を成形型ら脱型して中温以上の温度で
二次硬化させるようにしたので、常温でおこなわ
れる一次硬化の際には発熱が少なく収縮も小さ
く、成形型内において加熱収縮による割れが発生
することを防止することができるものであり、ま
た中温以上の温度でおこなわれる二次硬化は成形
型から脱型された状態でなされたものであつて、
この際に大きな発熱が発生しても成形物は成形型
内に閉じ込められた状態にはなく、発熱収縮が生
じても割れが発生するようなおそれはないもので
ある。
ついて割れの有無を検査したところ、前表にみら
れるように、比較例のものでは割れが発生してい
たが、各実施例のものでは割れが発生しておら
ず、割れ発生防止の効果を確認することができ
る。ここで、実施例1と比較例1における成形の
際の成形材料の発熱曲線を第3図に示す。第3図
にみられるように比較例のものは短時間で大きな
発熱が生じているのに対して、実施例‘のもので
は成形型内での一次硬化の際の発熱は小さく、こ
のために実施例¥のものでは成形型内での発熱収
縮に起因する割れを防止できると考えられる。 [発明の効果] 上述のように本発明にあつては、不飽和ポリエ
ステル樹脂に、10〜30℃の常温で作用する低温用
硬化剤と30〜60℃の中温以上で作用する中温用硬
化剤とを配合して成形材料を調製し、この成形材
料を成形型に注型して常温で一次硬化させた後
に、成形物を成形型ら脱型して中温以上の温度で
二次硬化させるようにしたので、常温でおこなわ
れる一次硬化の際には発熱が少なく収縮も小さ
く、成形型内において加熱収縮による割れが発生
することを防止することができるものであり、ま
た中温以上の温度でおこなわれる二次硬化は成形
型から脱型された状態でなされたものであつて、
この際に大きな発熱が発生しても成形物は成形型
内に閉じ込められた状態にはなく、発熱収縮が生
じても割れが発生するようなおそれはないもので
ある。
第1図は洗面カウンターを成形する一工程を示
す分解断面図、第2図a,bは洗面カウンターの
斜視図と断面図、第3図は成形の際の発熱曲線を
示すグラフである。 1は成形型、2は成形材料である。
す分解断面図、第2図a,bは洗面カウンターの
斜視図と断面図、第3図は成形の際の発熱曲線を
示すグラフである。 1は成形型、2は成形材料である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 不飽和ポリエステル樹脂に、10〜30℃の常温
で作用する低温用硬化剤と30〜60℃の中温以上で
作用する中温用硬化剤とを配合して成形材料を調
製し、この成形材料を成形型に注型して常温で一
次硬化させた後に、成形物を成形型から脱型して
中温以上の温度で二次硬化させることを特徴とす
る成形品の製造方法。 2 不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して、
低温用硬化剤を0.2〜0.7重量部、中温用硬化剤を
0.8〜1.2重量部配合して成形材料を調製すること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の成形品
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8062787A JPS63246213A (ja) | 1987-03-31 | 1987-03-31 | 成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8062787A JPS63246213A (ja) | 1987-03-31 | 1987-03-31 | 成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63246213A JPS63246213A (ja) | 1988-10-13 |
JPH0422403B2 true JPH0422403B2 (ja) | 1992-04-17 |
Family
ID=13723591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8062787A Granted JPS63246213A (ja) | 1987-03-31 | 1987-03-31 | 成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63246213A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2781628B2 (ja) * | 1989-12-25 | 1998-07-30 | 松下電工株式会社 | 表面に模様を有する成形品の成形方法 |
US5407627A (en) * | 1992-08-03 | 1995-04-18 | Polycryl Enterprises Inc. | Process and apparatus for forming stress-free thermosetting resin products |
-
1987
- 1987-03-31 JP JP8062787A patent/JPS63246213A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63246213A (ja) | 1988-10-13 |
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