JPH04222403A - 搬送台車の遠隔走行制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、直線線路上を走行する
複数の搬送台車の走行制御を、地上及び台車上に設置さ
れた送受信器を用いて行う遠隔走行制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】工場敷地内で例えばコイルを台車に載置
して搬送する場合、台車は主として遠隔制御によって走
行を制御されている。この際、台車上の制御盤と地上側
の制御盤との信号のやり取りは、誘導無線方式やトロリ
ー信号伝送方式や、光伝送方式によるものが多い。光伝
送方式は非接触で比較的遠い位置でも地上からの制御が
可能であり便利であるが、手前の台車が邪魔をするので
直線の単一軌道上では台車の数は２台が限度であった。

【０００３】これを図面により説明する。コイル走行台
車は工場敷地内の所定の場所にコイルを搬送するため、
直交するレール（Ｘ，Ｙ）を敷設し、その上を走行でき
るよう図２に示すように構成されている。すなわち、台
車２のスキッド１５にはコイル１が載置され、また台車
２のスキッド１５の下側には横行台車３が載置されてい
る。従って、台車２をレールＸ上の交叉点まで走行させ
、横行台車３をレールＹ上に移動し、コイル１を横行台
車３のスキッド１５ａ上に移動した後、横行台車３をレ
ールＹ上に走行させることができる。

【０００４】横行台車は上述のような構造となっている
ために、走行制御機器を載置するスペースが限られ、例
えば図４に示すように３台の台車を制御するためには、
３組の送受信器１３、１４の設置を必要とし、送受信ル
ートは３系統となっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】コイル搬送台車を光通
信により地上から走行制御するためには、上述のように
光通調送受信機自体が１セット（地上側、車上側）で１
台の台車しか制御できないので単一軌道上に３台以上台
車を走行させるのは困難であった。本発明はこれを解決
するものであり、３台以上の台車の走行を可能とする搬
送台車の遠隔走行制御装置を提供することを目的とする
。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために光の送受信ルートを地上側から台車側と
、台車側から地上側への２本に集約したものである。 本発明は、直線線路上を移動する搬送台車の走行を、地
上及び該搬送台車上にそれぞれ設置された光通信用送受
信器を用いて地上側で制御しかつ制御結果を確認する搬
送台車の遠隔走行制御装置に適用され、次の技術手段を
採った。すなわち、各台車に、地上側送信器の送信光軸
と一致させて地上側送信器の送信光を順次透過させると
共に各台車側受信器に入力するよう反射させまた、台車
側各送信器の送信光を反射させると共に反射光の光軸と
一致させて反射光を地上側受信器へ順次透過させる各１
対のハーフミラーを備えたことを特徴とする搬送車の遠
隔走行制御装置である。

【０００７】なお、ここでいうハーフミラーとは入射光
線を透過すると共に入射光線の一部を所定方向に反射さ
せるミラーをいう。

【０００８】

【作用】本発明は図１に示すように、各台車上に受信用
、送信用の１対のハーフミラーを設け、各ハーフミラー
は一直線上に整列させている。地上側から発光された送
信光は各ハーフミラーを透過すると同時に反射されて各
台車上の受信器に入力される。

【０００９】また各台車上の送信器からの発信先はハー
フミラーで反射され、順次各台車上のハーフミラーを介
して地上側受信器で受信される。従って、送受信ルート
は台車の数に無関係に全体として２系統あればよいこと
になる。

【００１０】

【実施例】本発明の一実施例を図１、図２に示す。図１
は地上側と台車側との送受信系統及び制御装置の説明図
であり、図２は搬送台車２の側面にハーフミラー８等の
光学系を設けた例を示している。地上側送信装置は各搬
送台車２の走行（例えば前進・後進・停止など）を制御
するコード化された信号を発生する制御信号発生器９、
コード化された信号を搬送する地上側レーザ光の送信器
４等から構成されている。

【００１１】各搬送台車２には発生器９からのレーザ光
を透過させると共に一部を反射させて各受信器７に伝送
するハーフミラー８、受信号中の当該搬送台車２の走行
制御信号を検知すると共に、当該台車２の走行を制御す
る制御部１２、走行結果をコード化する応答信号発生器
１０、応答信号を搬送する台車側送信器５、送信器５の
レーザ光を反射させて地上側受信器６へ伝送するハーフ
ミラー８ａが載置されている。受信器６の出力は表示部
１１に表示される。図３はハーフミラー８、８ａ等が搬
送台車２の下部に設けられた例を示している。

【００１２】本発明の走行制御装置を使用することによ
って複数台の搬送台車を同一軌道上に走行させることが
可能となった。また台車自体の設計もコンパクトにする
ことが可能となる共に地上側の送受信器も従来のように
台車数分でなく１組とすることができ、設計施工が容易
となった。

【００１３】

【発明の効果】本発明は複数台車の走行を制御するとき
の送受信系統をハーフミラーを用いてそれぞれ１つの光
軸上に集約したため、任意の数の台車を同一軌道上に走
行させることが可能となり、かつ送受信器の設置位置の
制約が少なくなるため、台車の設計がしやすく、構造も
シンプルになった。また地上側の送受信装置も１組とす
ることが可能となり設備費、管理費を軽減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の送受信系統及び制御装置の説明図であ
る。

【図２】本発明の台車に設けられたハーフミラーの設置
例と、従来のコイル台車の斜視説明図との兼用図である
。

【図３】本発明の台車に設けられたハーフミラーの他の
設置例の説明図である。

【図４】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１　　　　　　　　コイル ２　　　　　　　　搬送台車 ３　　　　　　　　横行台車 ４　　　　　　　　地上側送信器 ５　　　　　　　　台車側送信器 ６　　　　　　　　地上側受信器 ７　　　　　　　　台車側受信器 ８、８ａ　　ハーフミラー ９　　　　　　　　制御信号発生器 １０　　　　　　応答信号発生器 １１　　　　　　表示部 １２　　　　　　制御部 １３　　　　　　地上側送受信器 １４　　　　　　台車側送受信器 １５、１５ａ　　スキッド Ｘ，Ｙ　　　　レール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　直線線路上を移動する搬送台車の走行
   を、地上及び該搬送台車上にそれぞれ設置された光通信
   用送受信器を用いて地上側で制御しかつ制御結果を確認
   する搬送台車の遠隔走行制御装置において、該各台車に
   、該地上側送信器の送信光軸と一致させて地上側送信器
   の送信光を順次透過させると共に各台車側受信器に入力
   するよう反射させまた、台車側各送信器の送信光を反射
   させると共に該反射光の光軸と一致させて該反射光を地
   上側受信器へ順次透過させる各１対のハーフミラーを備
   えたことを特徴とする搬送台車の遠隔走行制御装置。