JPH04221525A - 内視鏡 - Google Patents
内視鏡Info
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- JPH04221525A JPH04221525A JP2406116A JP40611690A JPH04221525A JP H04221525 A JPH04221525 A JP H04221525A JP 2406116 A JP2406116 A JP 2406116A JP 40611690 A JP40611690 A JP 40611690A JP H04221525 A JPH04221525 A JP H04221525A
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- guide fiber
- image guide
- endoscope
- jacket tube
- tube
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- Pending
Links
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Landscapes
- Endoscopes (AREA)
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は管腔内への挿入部が可
撓管によって形成された軟性の内視鏡に関する。
撓管によって形成された軟性の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、管腔内への挿入部が可撓管によ
って形成された軟性内視鏡として例えば特開平2−25
816号公報、実開昭63−180003号公報、特開
昭61−277915号公報等が開示されている。これ
らの先行例に示されているような軟性内視鏡では挿入部
の外被チューブは例えば合成樹脂等の粘弾性物質によっ
て形成されており、この外被チューブの合成樹脂素材自
体の特性によって挿入部の可撓性・弾撥性等の特性の多
くが決定されていた。
って形成された軟性内視鏡として例えば特開平2−25
816号公報、実開昭63−180003号公報、特開
昭61−277915号公報等が開示されている。これ
らの先行例に示されているような軟性内視鏡では挿入部
の外被チューブは例えば合成樹脂等の粘弾性物質によっ
て形成されており、この外被チューブの合成樹脂素材自
体の特性によって挿入部の可撓性・弾撥性等の特性の多
くが決定されていた。
【0003】また、内視鏡の挿入対象部位の状態等に応
じて内視鏡挿入部の外被チューブの柔らかさ等の条件が
設定されている。そして、その設定条件に合致する特性
を備えた合成樹脂素材が適宜選択され、外被チューブの
成形材料として使用されている。例えば、柔らかさが必
要な対象部位の内視鏡挿入部の外被チューブとしては比
較的柔らかい合成樹脂素材が選択され、使用されるとと
もに、挿入性、操作性を高めるために適度な硬さが求め
られる対象部位の内視鏡挿入部の外被チューブとしては
適度な硬さの合成樹脂素材が選択され、使用されている
。
じて内視鏡挿入部の外被チューブの柔らかさ等の条件が
設定されている。そして、その設定条件に合致する特性
を備えた合成樹脂素材が適宜選択され、外被チューブの
成形材料として使用されている。例えば、柔らかさが必
要な対象部位の内視鏡挿入部の外被チューブとしては比
較的柔らかい合成樹脂素材が選択され、使用されるとと
もに、挿入性、操作性を高めるために適度な硬さが求め
られる対象部位の内視鏡挿入部の外被チューブとしては
適度な硬さの合成樹脂素材が選択され、使用されている
。
【0004】ところで、内視鏡挿入部の長さはその内視
鏡の挿入対象部位に応じて異なる。この場合、例えば内
視鏡挿入部の長さが比較的長い場合にはこの内視鏡挿入
部を略直線状に真っ直ぐに伸ばしたままの状態で梱包し
たり、保管することは困難であった。そのため、例えば
内視鏡挿入部を適宜の形状に曲げたり、略リング状に丸
く巻回させて束ねた状態で梱包、保管等を行なっている
。
鏡の挿入対象部位に応じて異なる。この場合、例えば内
視鏡挿入部の長さが比較的長い場合にはこの内視鏡挿入
部を略直線状に真っ直ぐに伸ばしたままの状態で梱包し
たり、保管することは困難であった。そのため、例えば
内視鏡挿入部を適宜の形状に曲げたり、略リング状に丸
く巻回させて束ねた状態で梱包、保管等を行なっている
。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては内視鏡挿入部の外被チューブの成形樹脂素材は
粘弾性物質であるので、弾性と粘性とが共存しており、
諸物性が温度や時間に影響され、クリープや応力緩和現
象等が生じやすい問題があった。そのため、内視鏡挿入
部を適宜の形状に曲げたり、略リング状に丸く巻回させ
て束ねた状態で梱包、保管等を行ない、長時間そのまま
の状態で放置した場合には応力緩和現象が生じ、長時間
の経過後、梱包状態、或いは保管状態の内視鏡を取り出
した際に内視鏡挿入部に梱包、保管時の形状がそのまま
の状態で残される、いわゆる曲り癖が付く問題があった
。このように内視鏡挿入部に梱包、保管時の曲り癖が付
いた場合には内視鏡の使用時に内視鏡の挿入操作が難し
くなるので、内視鏡の挿入性、操作性が低下する問題が
あった。
あっては内視鏡挿入部の外被チューブの成形樹脂素材は
粘弾性物質であるので、弾性と粘性とが共存しており、
諸物性が温度や時間に影響され、クリープや応力緩和現
象等が生じやすい問題があった。そのため、内視鏡挿入
部を適宜の形状に曲げたり、略リング状に丸く巻回させ
て束ねた状態で梱包、保管等を行ない、長時間そのまま
の状態で放置した場合には応力緩和現象が生じ、長時間
の経過後、梱包状態、或いは保管状態の内視鏡を取り出
した際に内視鏡挿入部に梱包、保管時の形状がそのまま
の状態で残される、いわゆる曲り癖が付く問題があった
。このように内視鏡挿入部に梱包、保管時の曲り癖が付
いた場合には内視鏡の使用時に内視鏡の挿入操作が難し
くなるので、内視鏡の挿入性、操作性が低下する問題が
あった。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、挿入部に梱包、保管時の曲り癖が付くおそれを少
なくすることができ、挿入性、操作性の向上を図ること
ができる内視鏡を提供することを目的とするものである
。
ので、挿入部に梱包、保管時の曲り癖が付くおそれを少
なくすることができ、挿入性、操作性の向上を図ること
ができる内視鏡を提供することを目的とするものである
。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は挿入部の外被
チューブが粘弾性物質によって形成されるとともに、こ
の外被チューブ内にその軸心方向に沿って非粘弾性材料
によって形成された内部構成部材が延設された内視鏡に
おいて、前記外被チューブの可撓性を前記内部構成部材
よりも高く設定したものである。
チューブが粘弾性物質によって形成されるとともに、こ
の外被チューブ内にその軸心方向に沿って非粘弾性材料
によって形成された内部構成部材が延設された内視鏡に
おいて、前記外被チューブの可撓性を前記内部構成部材
よりも高く設定したものである。
【0008】
【作用】上記の構成において、内視鏡挿入部を適宜の形
状に曲げた際に粘弾性物質の外被チューブに応力緩和が
生じても、応力緩和が生じにくい非粘弾性材料からなる
内部構成部材に作用する曲げに対する反発力によって外
被チューブの曲り癖を元に戻し、挿入部に曲り癖が生じ
ることを防止するようにしたものである。
状に曲げた際に粘弾性物質の外被チューブに応力緩和が
生じても、応力緩和が生じにくい非粘弾性材料からなる
内部構成部材に作用する曲げに対する反発力によって外
被チューブの曲り癖を元に戻し、挿入部に曲り癖が生じ
ることを防止するようにしたものである。
【0009】
【実施例】図1乃至図6はこの発明の第1の実施例を示
すものである。
すものである。
【0010】図1は内視鏡の挿入部1の要部構成を示す
ものである。この挿入部1には粘弾性物質、例えば合成
樹脂材料によって形成された外被チューブ2が設けられ
ている。
ものである。この挿入部1には粘弾性物質、例えば合成
樹脂材料によって形成された外被チューブ2が設けられ
ている。
【0011】また、挿入部1の軸心部位には非粘弾性材
料である例えば石英ガラスのマルチ型イメージガイドフ
ァイバ(内部構成部材)3がその軸心方向に沿って延設
されている。このイメージガイドファイバ3は図2に示
すように中心部位に画素部4が配設され、この画素部4
の周囲にジャケット部5、このジャケット部5の周囲に
コート部6がそれぞれ配設された3層構造になっている
。
料である例えば石英ガラスのマルチ型イメージガイドフ
ァイバ(内部構成部材)3がその軸心方向に沿って延設
されている。このイメージガイドファイバ3は図2に示
すように中心部位に画素部4が配設され、この画素部4
の周囲にジャケット部5、このジャケット部5の周囲に
コート部6がそれぞれ配設された3層構造になっている
。
【0012】この中で画素部4およびジャケット部5が
石英ガラス層であり、コート部6は例えばポリウレタン
等の合成樹脂材料によって形成された樹脂層になってい
る。なお、このコート部6はジャケット部5の外周面で
のマイクロクラックの成長を防ぐものであり、例えばイ
メージガイドファイバ3が曲げられたときにマイクロク
ラックが急激に成長してこのイメージガイドファイバ3
が破断することを防止するようになっている。
石英ガラス層であり、コート部6は例えばポリウレタン
等の合成樹脂材料によって形成された樹脂層になってい
る。なお、このコート部6はジャケット部5の外周面で
のマイクロクラックの成長を防ぐものであり、例えばイ
メージガイドファイバ3が曲げられたときにマイクロク
ラックが急激に成長してこのイメージガイドファイバ3
が破断することを防止するようになっている。
【0013】さらに、挿入部1の先端部の軸心部位には
対物レンズ7が配設されている。この対物レンズ7は不
均質媒質レンズ単体によって形成されている。そして、
イメージガイドファイバ3の先端面はこの対物レンズ7
に接着剤8によって接着固定されている。
対物レンズ7が配設されている。この対物レンズ7は不
均質媒質レンズ単体によって形成されている。そして、
イメージガイドファイバ3の先端面はこの対物レンズ7
に接着剤8によって接着固定されている。
【0014】また、イメージガイドファイバ3および対
物レンズ7の周囲には非粘弾性材料によって形成された
ライトガイドファイバ(内部構成部材)9が配設されて
いる。このライトガイドファイバ9の先端部には接着剤
によって固められたリング状の先端固定部9a(図1中
に斜線部で示す)が形成されている。
物レンズ7の周囲には非粘弾性材料によって形成された
ライトガイドファイバ(内部構成部材)9が配設されて
いる。このライトガイドファイバ9の先端部には接着剤
によって固められたリング状の先端固定部9a(図1中
に斜線部で示す)が形成されている。
【0015】そして、このライトガイドファイバ9の先
端固定部9a内に対物レンズ7およびイメージガイドフ
ァイバ3の先端部がそれぞれ挿入されており、これらの
ライトガイドファイバ9の先端固定部9a、対物レンズ
7およびイメージガイドファイバ3の先端部間は接着剤
10によって固定されている。
端固定部9a内に対物レンズ7およびイメージガイドフ
ァイバ3の先端部がそれぞれ挿入されており、これらの
ライトガイドファイバ9の先端固定部9a、対物レンズ
7およびイメージガイドファイバ3の先端部間は接着剤
10によって固定されている。
【0016】また、対物レンズ7の外径寸法はイメージ
ガイドファイバ3のコート部6の外径寸法よりも大径に
形成されている。そして、イメージガイドファイバ3と
ライトガイドファイバ9とが隣接する部分における外被
チューブ2の内蔵物の充填率はライトガイドファイバ9
と対物レンズ7とが隣接する部分における外被チューブ
2の内蔵物の充填率よりも小さくなっている。
ガイドファイバ3のコート部6の外径寸法よりも大径に
形成されている。そして、イメージガイドファイバ3と
ライトガイドファイバ9とが隣接する部分における外被
チューブ2の内蔵物の充填率はライトガイドファイバ9
と対物レンズ7とが隣接する部分における外被チューブ
2の内蔵物の充填率よりも小さくなっている。
【0017】さらに、ライトガイドファイバ9の周囲を
囲む状態で外被チューブ2が配設されており、この外被
チューブ2の先端部内周面とライトガイドファイバ9の
先端固定部9aの外周面との間は接着剤によって固定さ
れている。この場合、外被チューブ2の可撓性はイメー
ジガイドファイバ3、ライトガイドファイバ9等の内部
構成部材よりも高く設定されている。
囲む状態で外被チューブ2が配設されており、この外被
チューブ2の先端部内周面とライトガイドファイバ9の
先端固定部9aの外周面との間は接着剤によって固定さ
れている。この場合、外被チューブ2の可撓性はイメー
ジガイドファイバ3、ライトガイドファイバ9等の内部
構成部材よりも高く設定されている。
【0018】なお、外被チューブ2の可撓性はイメージ
ガイドファイバ3、ライトガイドファイバ9等の内部構
成部材よりも高く設定する手段としては例えばイメージ
ガイドファイバ3のジャケット部5の外径寸法と外被チ
ューブ2の肉厚との関係を適宜調整して設定すれば良い
。また、外被チューブ2の材質を適宜選択してもよい。
ガイドファイバ3、ライトガイドファイバ9等の内部構
成部材よりも高く設定する手段としては例えばイメージ
ガイドファイバ3のジャケット部5の外径寸法と外被チ
ューブ2の肉厚との関係を適宜調整して設定すれば良い
。また、外被チューブ2の材質を適宜選択してもよい。
【0019】次に、外被チューブ2およびイメージガイ
ドファイバ3等の内部構成部材の可撓性について説明す
る。
ドファイバ3等の内部構成部材の可撓性について説明す
る。
【0020】図3に示すように外被チューブ2の先端か
ら所定長さl の位置を支点として外被チューブ2の先
端部に図3中上方向に力を加えて曲げた場合の外被チュ
ーブ2の先端部の曲率半径Rと外被チューブ2からの反
発力Fとの関係は F=f(R) となる。すなわち、図4に示すように外被チューブ2の
先端部の曲率半径Rを無限大(∞)から図3中のR1
まで小さくしていくにつれて外被チューブ2の反発力F
はf(∞)からf(R1 )に増大する。ここで、初期
状態では f(∞)=0 である。なお、図4では線形モデルを示す。
ら所定長さl の位置を支点として外被チューブ2の先
端部に図3中上方向に力を加えて曲げた場合の外被チュ
ーブ2の先端部の曲率半径Rと外被チューブ2からの反
発力Fとの関係は F=f(R) となる。すなわち、図4に示すように外被チューブ2の
先端部の曲率半径Rを無限大(∞)から図3中のR1
まで小さくしていくにつれて外被チューブ2の反発力F
はf(∞)からf(R1 )に増大する。ここで、初期
状態では f(∞)=0 である。なお、図4では線形モデルを示す。
【0021】また、イメージガイドファイバ3でも同様
にこのイメージガイドファイバ3の先端から所定長さl
の位置を支点としてイメージガイドファイバ3の先端
部に図3中上方向に力を加えて曲げた場合のイメージガ
イドファイバ3の先端部の曲率半径Rとイメージガイド
ファイバ3の反発力Fとの関係は F=g(R) となる。すなわち、図5に示すようにイメージガイドフ
ァイバ3の先端部の曲率半径Rを無限大(∞)からのR
1 まで小さくしていくにつれてイメージガイドファイ
バ3の反発力Fはg(∞)からg(R1 )に増大する
。ここで、初期状態では g(∞)=0 である。
にこのイメージガイドファイバ3の先端から所定長さl
の位置を支点としてイメージガイドファイバ3の先端
部に図3中上方向に力を加えて曲げた場合のイメージガ
イドファイバ3の先端部の曲率半径Rとイメージガイド
ファイバ3の反発力Fとの関係は F=g(R) となる。すなわち、図5に示すようにイメージガイドフ
ァイバ3の先端部の曲率半径Rを無限大(∞)からのR
1 まで小さくしていくにつれてイメージガイドファイ
バ3の反発力Fはg(∞)からg(R1 )に増大する
。ここで、初期状態では g(∞)=0 である。
【0022】このとき、イメージガイドファイバ3の可
撓性は外被チューブ2の可撓性よりも低く設定されてい
るので、曲率半径Rが無限大(∞)からのR1 までの
全域で g(R)>f(R) の関係が成り立つ。
撓性は外被チューブ2の可撓性よりも低く設定されてい
るので、曲率半径Rが無限大(∞)からのR1 までの
全域で g(R)>f(R) の関係が成り立つ。
【0023】次に、上記構成の作用について説明する。
【0024】まず、外被チューブ2は粘弾性物質である
合成樹脂材料によって形成されているので、内視鏡の挿
入部1を略直線状に伸ばした基本形状から曲げたままの
状態で長時間放置した場合には外被チューブ2に応力緩
和が生じる。
合成樹脂材料によって形成されているので、内視鏡の挿
入部1を略直線状に伸ばした基本形状から曲げたままの
状態で長時間放置した場合には外被チューブ2に応力緩
和が生じる。
【0025】ここで、例えば内視鏡の挿入部1が図3の
ように曲率半径RがR1 の状態で曲げたまま放置され
、応力緩和が進んだ場合には外被チューブ2の反発力F
は内視鏡の挿入部1の曲率半径RがR1 の状態で0と
なる。そのため、この場合には内視鏡の挿入部1の曲率
半径Rをこの状態(曲率半径がR1 の状態)から無限
大(∞)の状態、すなわち真っ直ぐに伸ばした基本形状
に戻す方向に変形させるにしたがって外被チューブ2に
抵抗力を生じるようになる。このときに応力緩和が進ん
だ外被チューブ2に生じる抵抗力F′は外被チューブ2
の反発力F=f(R)とは逆方向に生じる力であり、そ
の力F′を F′=f′(R) とすると、最大の状態では f′(R)=f(R)−f(R1 ) となり、図6に示すようなモデルになる。
ように曲率半径RがR1 の状態で曲げたまま放置され
、応力緩和が進んだ場合には外被チューブ2の反発力F
は内視鏡の挿入部1の曲率半径RがR1 の状態で0と
なる。そのため、この場合には内視鏡の挿入部1の曲率
半径Rをこの状態(曲率半径がR1 の状態)から無限
大(∞)の状態、すなわち真っ直ぐに伸ばした基本形状
に戻す方向に変形させるにしたがって外被チューブ2に
抵抗力を生じるようになる。このときに応力緩和が進ん
だ外被チューブ2に生じる抵抗力F′は外被チューブ2
の反発力F=f(R)とは逆方向に生じる力であり、そ
の力F′を F′=f′(R) とすると、最大の状態では f′(R)=f(R)−f(R1 ) となり、図6に示すようなモデルになる。
【0026】一方、内視鏡の挿入部1内のイメージガイ
ドファイバ3は非粘弾性材料である石英ガラスによって
形成されており、内視鏡の挿入部1を略直線状に伸ばし
た基本形状から曲げたままの状態で長時間放置した場合
であっても応力緩和が生じにくいるので、F=g(R)
の関係が保持される。
ドファイバ3は非粘弾性材料である石英ガラスによって
形成されており、内視鏡の挿入部1を略直線状に伸ばし
た基本形状から曲げたままの状態で長時間放置した場合
であっても応力緩和が生じにくいるので、F=g(R)
の関係が保持される。
【0027】そして、内視鏡の挿入部1には粘弾性物質
からなる外被チューブ2と非粘弾性材料からなるイメー
ジガイドファイバ3とが挿入部1の構成部材として共に
設けられているので、f′(R)とg(R)とが等しく
なる曲率半径が挿入部1の曲り癖として発生することに
なる。このときの曲り癖の曲率半径をrとするとg(r
)=f(r)−f(R1 ) となる。この場合、イメージガイドファイバ3の可撓性
は外被チューブ2の可撓性よりも低く設定されており、
g(R)>f(R) が成り立つので、曲り癖の曲率半径rは無限大(∞)に
近い側になる。そのため、内視鏡の挿入部1には曲り癖
が発生しにくくなるので、従来のように内視鏡の挿入部
1に梱包、保管時の曲り癖が付くおそれを少なくするこ
とができ、内視鏡の挿入部1の挿入性、操作性の向上を
図ることができる。
からなる外被チューブ2と非粘弾性材料からなるイメー
ジガイドファイバ3とが挿入部1の構成部材として共に
設けられているので、f′(R)とg(R)とが等しく
なる曲率半径が挿入部1の曲り癖として発生することに
なる。このときの曲り癖の曲率半径をrとするとg(r
)=f(r)−f(R1 ) となる。この場合、イメージガイドファイバ3の可撓性
は外被チューブ2の可撓性よりも低く設定されており、
g(R)>f(R) が成り立つので、曲り癖の曲率半径rは無限大(∞)に
近い側になる。そのため、内視鏡の挿入部1には曲り癖
が発生しにくくなるので、従来のように内視鏡の挿入部
1に梱包、保管時の曲り癖が付くおそれを少なくするこ
とができ、内視鏡の挿入部1の挿入性、操作性の向上を
図ることができる。
【0028】また、対物レンズ7の外径寸法をイメージ
ガイドファイバ3のコート部6の外径寸法よりも大径に
形成し、イメージガイドファイバ3とライトガイドファ
イバ9とが隣接する部分における外被チューブ2の内蔵
物の充填率をライトガイドファイバ9と対物レンズ7と
が隣接する部分における外被チューブ2の内蔵物の充填
率よりも下げたので、内視鏡の挿入部1を曲げたときに
外被チューブ2内でライトガイドファイバ9とイメージ
ガイドファイバ3との接合面間を軸心方向に沿って相互
に滑らせることができる。そのため、イメージガイドフ
ァイバ3およびライトガイドファイバ9の折れを防止す
ることができる。
ガイドファイバ3のコート部6の外径寸法よりも大径に
形成し、イメージガイドファイバ3とライトガイドファ
イバ9とが隣接する部分における外被チューブ2の内蔵
物の充填率をライトガイドファイバ9と対物レンズ7と
が隣接する部分における外被チューブ2の内蔵物の充填
率よりも下げたので、内視鏡の挿入部1を曲げたときに
外被チューブ2内でライトガイドファイバ9とイメージ
ガイドファイバ3との接合面間を軸心方向に沿って相互
に滑らせることができる。そのため、イメージガイドフ
ァイバ3およびライトガイドファイバ9の折れを防止す
ることができる。
【0029】なお、上記実施例では外被チューブ2の応
力緩和が最大に進んだ状態を考え、 f′(R)=f(R)−f(R1 ) の関係の場合を例示してで説明したが、実際にはこの状
態まで応力緩和が進むことはないので、実際の曲り癖は
上記rよりも大きい曲率半径になる。
力緩和が最大に進んだ状態を考え、 f′(R)=f(R)−f(R1 ) の関係の場合を例示してで説明したが、実際にはこの状
態まで応力緩和が進むことはないので、実際の曲り癖は
上記rよりも大きい曲率半径になる。
【0030】また、上記実施例では内視鏡の挿入部1が
外被チューブ2、イメージガイドファイバ3、ライトガ
イドファイバ9によって形成される比較的単純な構成の
場合について示したが、これに限定されるものではなく
、種々変形実施できることは勿論である。
外被チューブ2、イメージガイドファイバ3、ライトガ
イドファイバ9によって形成される比較的単純な構成の
場合について示したが、これに限定されるものではなく
、種々変形実施できることは勿論である。
【0031】また、図7はこの発明の第2の実施例を示
すものである。これは、対物レンズ7を保持する円筒状
のレンズ枠11を設け、このレンズ枠11内に不均質媒
質レンズ単体によって形成された対物レンズ7およびこ
の対物レンズ7とイメージガイドファイバ3との接合面
を収納したものである。この場合、レンズ枠11の外径
寸法はイメージガイドファイバ3のコート部6の外径寸
法よりも大径に形成されている。
すものである。これは、対物レンズ7を保持する円筒状
のレンズ枠11を設け、このレンズ枠11内に不均質媒
質レンズ単体によって形成された対物レンズ7およびこ
の対物レンズ7とイメージガイドファイバ3との接合面
を収納したものである。この場合、レンズ枠11の外径
寸法はイメージガイドファイバ3のコート部6の外径寸
法よりも大径に形成されている。
【0032】したがって、この場合も第1の実施例と同
様の効果を得ることができる。さらに、この場合にはレ
ンズ枠11内に対物レンズ7とイメージガイドファイバ
3との接合面が収納されているので、対物レンズ7とイ
メージガイドファイバ3との接合面に外力が直接的に作
用することを防止することができる。そのため、対物レ
ンズ7とイメージガイドファイバ3との剥がれを防止す
ることができる。
様の効果を得ることができる。さらに、この場合にはレ
ンズ枠11内に対物レンズ7とイメージガイドファイバ
3との接合面が収納されているので、対物レンズ7とイ
メージガイドファイバ3との接合面に外力が直接的に作
用することを防止することができる。そのため、対物レ
ンズ7とイメージガイドファイバ3との剥がれを防止す
ることができる。
【0033】さらに、図8はこの発明の第3の実施例を
示すものである。これは、図7に示す第2の実施例のレ
ンズ枠11内に2枚の凸レンズ21a,21bを組み合
わせたレンズ系によって形成された対物レンズ22を収
納させるとともに、後部側の凸レンズ21bとイメージ
ガイドファイバ3との接合面を同様にこのレンズ枠11
内に収納したものである。この場合も第2の実施例と同
様の効果を得ることができる。
示すものである。これは、図7に示す第2の実施例のレ
ンズ枠11内に2枚の凸レンズ21a,21bを組み合
わせたレンズ系によって形成された対物レンズ22を収
納させるとともに、後部側の凸レンズ21bとイメージ
ガイドファイバ3との接合面を同様にこのレンズ枠11
内に収納したものである。この場合も第2の実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0034】また、図9および図10はこの発明の第4
の実施例を示すものである。これは、第1の実施例の外
被チューブ2を、可撓性を備えた管体31a内に軸方向
に向けて延設された複数の穴(この実施例では2つの穴
32a,32b)が穿設された多孔管(マルチルーメン
チューブ)31によって形成し、この多孔管31の一方
の穴32a内に図10に示すように第1の実施例の対物
レンズ7、イメージガイドファイバ3、ライトガイドフ
ァイバ9をそれぞれ挿入させたものである。この場合、
多孔管31は粘弾性物質、例えば合成樹脂材料によって
形成されている。また、対物レンズ7の外径寸法はイメ
ージガイドファイバ3のコート部6の外径寸法よりも大
径に形成されている。さらに、この多孔管31の他方の
穴32bには例えば鉗子チャンネル、送気送水路等が形
成されている。この場合も第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。
の実施例を示すものである。これは、第1の実施例の外
被チューブ2を、可撓性を備えた管体31a内に軸方向
に向けて延設された複数の穴(この実施例では2つの穴
32a,32b)が穿設された多孔管(マルチルーメン
チューブ)31によって形成し、この多孔管31の一方
の穴32a内に図10に示すように第1の実施例の対物
レンズ7、イメージガイドファイバ3、ライトガイドフ
ァイバ9をそれぞれ挿入させたものである。この場合、
多孔管31は粘弾性物質、例えば合成樹脂材料によって
形成されている。また、対物レンズ7の外径寸法はイメ
ージガイドファイバ3のコート部6の外径寸法よりも大
径に形成されている。さらに、この多孔管31の他方の
穴32bには例えば鉗子チャンネル、送気送水路等が形
成されている。この場合も第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0035】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば粘弾性物質によって形
成された挿入部の外被チューブの可撓性をこの外被チュ
ーブ内に配設された非粘弾性材料によって形成された内
部構成部材よりも高く設定したので、挿入部に梱包、保
管時の曲り癖が付くおそれを少なくすることができ、挿
入性、操作性の向上を図ることができる。
成された挿入部の外被チューブの可撓性をこの外被チュ
ーブ内に配設された非粘弾性材料によって形成された内
部構成部材よりも高く設定したので、挿入部に梱包、保
管時の曲り癖が付くおそれを少なくすることができ、挿
入性、操作性の向上を図ることができる。
【図1】この発明の第1の実施例の挿入部の要部構成を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】外被チューブの反発力を説明するための概略構
成図。
成図。
【図4】外被チューブの曲率半径と反発力との関係を示
す特性図。
す特性図。
【図5】イメージガイドファイバの曲率半径と反発力と
の関係を示す特性図。
の関係を示す特性図。
【図6】外被チューブの応力緩和現象を説明するための
外被チューブの曲率半径と反発力との関係を示す特性図
。
外被チューブの曲率半径と反発力との関係を示す特性図
。
【図7】この発明の第2の実施例を示す要部の縦断面図
。
。
【図8】この発明の第3の実施例を示す要部の縦断面図
。
。
【図9】この発明の第4の実施例を示す要部の縦断面図
。
。
【図10】同実施例における挿入部の先端面を示す平面
図。
図。
1…挿入部,2…外被チューブ,3…イメージガイドフ
ァイバ(内部構成部材),31…多孔管(外被チューブ
)。
ァイバ(内部構成部材),31…多孔管(外被チューブ
)。
Claims (1)
- 【請求項1】 挿入部の外被チューブが粘弾性物質に
よって形成されるとともに、この外被チューブ内にその
軸心方向に沿って非粘弾性材料によって形成された内部
構成部材が延設された内視鏡において、前記外被チュー
ブの可撓性を前記内部構成部材よりも高く設定したこと
を特徴とする内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2406116A JPH04221525A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2406116A JPH04221525A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 内視鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04221525A true JPH04221525A (ja) | 1992-08-12 |
Family
ID=18515740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2406116A Pending JPH04221525A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04221525A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112010004961T5 (de) | 2009-12-22 | 2012-11-22 | Osamu Motoyama | Endoskop mit extrafeinem Durchmesser |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62152430A (ja) * | 1985-12-26 | 1987-07-07 | 旭光学工業株式会社 | 内視鏡の可撓管 |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP2406116A patent/JPH04221525A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62152430A (ja) * | 1985-12-26 | 1987-07-07 | 旭光学工業株式会社 | 内視鏡の可撓管 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112010004961T5 (de) | 2009-12-22 | 2012-11-22 | Osamu Motoyama | Endoskop mit extrafeinem Durchmesser |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960116 |