JPH0421695B2 - - Google Patents

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JPH0421695B2
JPH0421695B2 JP9689783A JP9689783A JPH0421695B2 JP H0421695 B2 JPH0421695 B2 JP H0421695B2 JP 9689783 A JP9689783 A JP 9689783A JP 9689783 A JP9689783 A JP 9689783A JP H0421695 B2 JPH0421695 B2 JP H0421695B2
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JP
Japan
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hydrazide
component
condensed polyester
mol
hydrazine
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Application number
JP9689783A
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English (en)
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JPS59223724A (ja
Inventor
Tadao Tanitsu
Takayuki Nakano
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP58096897A priority Critical patent/JPS59223724A/ja
Publication of JPS59223724A publication Critical patent/JPS59223724A/ja
Publication of JPH0421695B2 publication Critical patent/JPH0421695B2/ja
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、溶融成形性に優れ、機械的強度、透
明性およびガスバリヤー性に優れた容器用の素材
として適した性能を有する新規な共縮合ポリエス
テルヒドラジドを製造する方法に関するものであ
る。 従来、調味料、油、ビール、日本酒などの酒
類、炭酸飲料など清涼飲料、化粧品、洗剤などの
容器素材としてはガラスが広く使用されていた。
このガラス容器はガスバリヤー性には優れている
が、製造コストが高いので通常使用後の空容器を
回収し、循環再使用する方法が採用されていた。 しかしながら、ガラス容器は重いので運送経費
がかさむことの他に、破損し易く、取り扱いに不
便であるなどの欠点があつた。 ガラス容器の前述の欠点を解消するものとして
ガラス容器から種々のプラスチツク容器への転換
が拡大しつつある。その素材としては、貯蔵品目
の種類およびその使用目的に応じて種々のプラス
チツクが採用されている。これらのプラスチツク
素材のうちで、ポリエチレンテレフタレートはガ
スバリヤー性および透明性に優れているので調味
料、清涼飲料、洗剤、化粧品などの容器の素材と
して採用されている。 しかし、これらのうちでも最も厳しいガスバリ
ヤー性の要求されるビールおよび炭酸飲料の容器
の場合には、ポリエチレンテレフタレートでもま
だ充分であるとは言い難く、これらの容器に使用
するためには肉厚を増すことによつてガスバリヤ
ー性を向上させなければならなかつた。 現在、ポリエステル容器への需要は益々増大し
つつあるが、これらの用途を拡大するためにはガ
スバリヤー性に優れかつ溶融成形性に優れたポリ
エステルが強く要望されている。 従来、種々のポリエステルが知られており、こ
れらのポリエステルのうちでポリエチレンテレフ
タレートが最も広く利用されており、さらにポリ
エチレンテレフタレートを製造する際に第三成分
を共縮重合させた改質ポリエチレンテレフタレー
トも種々提案されている。 しかしながら、これらのいずれの改質ポリエチ
レンテレフタレートから成形された二軸延伸容器
はいずれもガスバリヤー性が充分とは言い難い。 本発明者らは、ポリエチレンテレフタレートか
らなる延伸ブロー成形容器に関する技術が前記状
況にあることを認識し、ガスバリヤー性および溶
融成形性に優れかつ延伸ブロー成形容器として優
れた性能を発揮することのできる改質ポリエチレ
ンテレフタレートの開発を検討した結果、テレフ
タル酸を主成分とする芳香族ジカルボン酸、エチ
レングリコールを主成分とするジオール、ヒドラ
ジン類および多官能性成分を特定の方法で共縮重
合させることによつて得られる特定の組成の共縮
合ポリエステルヒドラジドが新規重合体であり、
該共縮合ポリエステルヒドラジドから成形された
延伸ブロー容器が前記目的を達成することを見出
し、本発明に到達した。 本発明を概説すれば、本発明は、 Ca、Mg、Li、Zn、CoおよびMnからなる群か
ら選ばれる金属原子を有するエステル交換触媒の
存在下、または不存在下に、 (A) テレフタル酸を主成分とする芳香族系ジカル
ボン酸成分と、 (B) エチレングリコールを主成分とするジオール
成分と、 (C) ヒドラジンまたはそのN置換体であるヒドラ
ジン成分と、 必要により、 (D) 炭素原子数が3〜15の範囲にありかつ3個以
上のカルボキシル基またはヒドロキシル基を有
する多官能性成分とを、160〜280℃の範囲内の
温度に加熱してエステル化反応およびヒドラジ
ド化反応、または、エステル交換反応およびエ
ステルヒドラジド交換反応を行つた後、得られ
た反応物を、Sb、GeおよびTiよりなる群から
選ばれる金属もしくは該金属原子を有する化合
物からなる共重縮合触媒の存在下に、該反応物
の融点以上の温度に加熱して重縮合反応させ
て、 (a) テレフタル酸成分単位を主な成分単位とす
る次式[]で表される芳香族系ジカルボン
酸成分単位が45〜50モル%; (ただし、式[]において、Rはアルキ
ル基を表し、mは0または6以下の整数であ
り、nは0または1である)、 (b) エチレングリコール成分単位を主な成分単
位とする次式[]で表されるジオール成分
単位が20〜49.5モル%; −O−R1−O− …[] (ただし、式[]において、R1は2価
の炭化水素基を表す)、 (c) ヒドラジンまたはそのN置換体から誘導さ
れる次式[]で表されるヒドラジン類成分
単位が0.5〜30モル%、 (ただし、式[]において、R2および
R3は、それぞれ独立に、水素原子または1
価の炭化水素基を表す)、 および (d) 炭素原子数が3〜15の範囲にありかつ3個
以上のカルボキシル基またはヒドロキシル基
を有する次式[]で表される多官能性成分
単位が0〜5モル%、 (ただし、式[]において、R4は3価
以上の炭化水素基を表し、pおよびqは、そ
れぞれ独立に0または正の整数であつて、p
+q≧3の関係を有する)の範囲内の量で結
合していると共に、 (e) 極限粘度が0.4〜2.0dl/gの範囲にあり、
かつ、 (f) ガラス転移点が40℃以上である実質上線状
の共縮合ポリエステルヒドラジドを製造する
方法をその要旨とする。 以下本発明の共縮合ポリエステルヒドラジドの
製造方法について具体的に説明する。 本発明の共縮合ポリエステルヒドラジドの製造
方法では、まず、 (A) テレフタル酸を主成分とする芳香族系ジカル
ボン酸成分を通常は45〜50モル%、 (B) エチレングリコールを主成分とするジオール
成分を通常は20〜49.5モル%、 (C) ヒドラジンまたはそのN置換体であるヒドラ
ジン成分を通常は0.5〜30モル%、 および、 (D) 炭素原子数が3〜15の範囲にありかつ3個以
上のカルボキシル基またはヒドロキシル基を有
する多官能性成分を通常は0〜5モル%配合し
て、加熱することにより、エステル化反応およ
びヒドラジド化反応、または、エステル交換反
応およびエステルヒドラジド交換反応を行う。 本発明の共縮合ポリエステルヒドラジドの製造
方法においては、(A)成分は、芳香族系ジカルボン
酸であつてもよいし、そのジアルキルエステルで
あつてもよいし、さらに芳香族系ジカルボン酸の
ビスβ−ヒドロキシエチルエステルのようなジオ
ールのエステルであつてもよい。 具体的には(A)成分としては、テレフタル酸の他
に、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタリ
ンジカルボン酸などの炭素原子数が8〜12の芳香
族系ジカルボン酸などを例示することができる。 (B)成分としては、ジオールが使用されるが、原
料成分であるカルボン酸のジオールエステルの形
態で反応系に供給することもできる。 具体的には(B)成分としては、エチレングリコー
ルの他に、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シク
ロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベ
ンゼン、1,3−ビス(βーヒドロシキエトキ
シ)ベンゼン、2,2−ビス(4−βーヒドロキ
シエトキシフエニル)プロパン、ビス(4−β−
ヒドロキシエトキシフエニル)スルホンなどの炭
素原子数が3〜15のジオールを例示することがで
きる。 (C)成分としては、ヒドラジン類が使用される
が、さらに原料成分である芳香族系ジカルボン酸
のヒドラジドあるいはその他のカルボン酸のヒド
ラジドの形態で反応系に供給することもできる。 具体的には(C)成分としては、ヒドラジンまたは
そのN置換体、ヒドラジンのN,N′−ジ置換体
を使用することができる。ここで置換基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
などの低級アルキル基、フエニル基、トリル基な
どのアリール基を例示することができる。このヒ
ドラジン類の有する炭素原子の数は通常は0〜
14、好ましくは0〜12である。このヒドラジン類
としては具体的には、ヒドラジン、N−メチルヒ
ドラジン、N−エチルヒドラジン、N−プロピル
ヒドラジン、N−ブチルヒドラジン、N−フエニ
ルヒドラジン、N−トリルヒドラジン、N,
N′−ジメチルヒドラジン、N,N′−ジエチルヒ
ドラジン、N,N′−ジプロピルヒドラジン、N,
N′−ジフエニルヒドラジンなどを例示すること
ができる。 (D)成分である炭素原子数が3〜15の範囲にある
3個以上のカルボキシル基またはヒドロキシル基
を有する3官能性以上の多官能性成分としては、
具体的には、トリメリツト酸、トリメシン酸、
3,3′,5,5′−テトラカルボキシジフエニルな
どの芳香族系多塩基酸、ブタンテトラカルボン酸
などの脂肪族系多塩基酸、フロログルシン、1,
2,4,5−テトラヒドロキシベンゼンなどの芳
香族系ポリオール、グリセリン、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトールなどの脂肪族系ポリオール、酒石酸、リ
ンゴ酸などのオキシポリカルボン酸などを例示す
ることができる。 これらの原料化合物は同時にあるいは逐次的に
添加することができる。 このような(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成
分を用いた反応はエステル交換触媒の存在下、ま
たは不存在下に行うことができる。 ここで使用することができるエステル交換触媒
は、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リ
チウム(Li)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)およ
びマンガン(Mn)のうちから選択される金属原
子を有する金属化合物である。これらの金属化合
物の形態としては酸化物、水酸化物、ハロゲン化
物、無機酸塩および有機酸塩などを挙げることが
できる。 本発明では、上記のようなエステル交換触媒の
存在下、または不存在下、160〜280℃の範囲内の
温度に加熱して反応させる。 こうして反応させることにより(A)成分、(B)成
分、(C)成分および(D)成分の間でエステル化反応お
よびヒドラジド化反応、または、エステル交換反
応およびエステルヒドラジド交換反応が進行す
る。 なお、上記反応に際しては、ジエチレングリコ
ールの生成抑制剤、熱安定剤、光安定剤などの各
種添加剤を用いることができる。 ここで使用することができるジエチレングリコ
ールの抑制剤としては、 トリエチルアミン、トリn−ブチルアミンなど
のアミン類、 テトラエチルアンモニウムヒドロオキシド、テ
トラブチルアンモニウムヒドロオキシドなどの第
四級アンモニウム化合物などを挙げることができ
る。 また、熱安定剤などの安定剤としては、リン
酸、亜リン酸、次亜リン酸、またはこれらのエス
テルのようなリン化合物を挙げることができる。 次いで、上記反応により得られた反応物(初期
重縮合体)を、アンチモン(Sb)、ゲルマニウム
(Ge)およびチタン(Ti)よりなる群から選ばれ
る金属もしくはこれらの金属原子を有する化合物
からなる共重縮合触媒の存在下に共重縮合させ
る。ここで使用することができる上記金属を有す
る化合物の形態としては、酸化物、水酸化物、ハ
ロゲン化物、無機酸塩、有機酸塩、錯塩、複塩、
アルコラート、フエノラートなどを挙げることが
できる。これらの触媒では、単独で使用すること
もできるし、また二種以上の混合物として用いる
こともできる。これらの共重縮合触媒は、通常
は、初期重縮合体を重縮合反応段階に移行する前
に反応系に供給されるが、エステル化反応あるい
はエステル交換反応の初期の段階から反応系に供
給することもできる。 この共縮合反応は、上記のようにして得られた
初期重縮合体の融点以上の温度、好ましくは200
〜280℃に加熱して攪拌しながら行われる。さら
にこの反応を真空下もしくは不活性ガス流通下に
攪拌を加えながら行うことが好ましい。 また、共縮合反応時時には、ジエチレングリコ
ールの生成抑制剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤、
顔料、染料などの各種添加剤を用いることができ
る。ジエチレングリコールの抑制剤としては、前
掲のアミン類および第四級アンモニウム化合物を
挙げることができ、また熱安定剤としては、前掲
のリン化合物を挙げることができる。なおこれら
の抑制剤あるいは安定剤は、エステル反応あるい
はエステル交換反応の際に添加したものであつて
もよい。 こうして生成した共縮合ポリエステルヒドラジ
ドはさらに固相重縮合することによつて、その分
子量を伸長させることができる。この固相重縮合
法を具体的に説明すると、上記のようにして生成
した共縮合ポリエステルヒドラジドを細粒化した
後、この細粒化された共縮合ポリエステルヒドラ
ジドを、真空下もしくは不活性ガス流通下に、こ
の共縮合ポリエステルヒドラジドの融点以下の温
度、好ましくは160〜240℃に加熱して保持する方
法を採用することができる。 上記のようにして得られた共縮合ポリエステル
ヒドラジドにおいて、 (a) テレフタル酸成分単位を主な成分単位とする
次式[]で表される芳香族系ジカルボン酸成
分単位は、45〜50モル%、好ましくは46〜50モ
ル%の範囲内の量で; (ただし、式[]において、R、mおよび
nは前記と同じ意味である)、 (b) エチレングリコール成分単位を主成分とする
次式[]で表されるジオール成分単位は、20
〜49.5モル%、好ましくは25〜49モル%の範囲
内の量で; −O−R1−O− …[] (ただし、式[]において、R1は前記と
同じ意味である)、 (c) ヒドラジド類から誘導される次式[]で表
される成分単位は、0.5〜30モル%、好ましく
は1〜25モル%の範囲内の量で; (ただし、式[]において、R2およびR3
は前記と同じ意味である)、 および (d) 炭素原子数が3〜15の範囲にありかつ3個以
上のカルボキシル基またはヒドロキシル基を有
する次式[]で表される多官能性成分単位
は、0〜5モル%、好ましくは0〜4モル%の
範囲内の量で; (ただし、式[]において、R4、pおよ
びqは、前記と同じ意味である)結合してい
る。 本発明の方法により得られる共縮合ポリエステ
ルヒドラジドにおいて、上記式[]で表される
ヒドラジン類から誘導される成分単位(c)の含有率
が30モル%より大きくなると共に、上記式[]
で表されるジオール成分単位の含有率が20モル%
より小さくなると、得られた共縮合ポリエステル
ヒドラジドおよびその延伸物のガスバリヤー性は
向上するが、この共縮合ポリエステルヒドラジド
中における後述の式[]においてR1がエチレ
ン基であるエチレンテレフタレート構成単位の割
合が減少するので、溶融成形性、延伸性などの成
形性がポリエチレンテレフタレートの場合とは大
きく異なるだけでなく、得られた共縮合ポリエス
テルヒドラジドから形成される成形品の機械的強
度などが低下するようになる。また、本発明の共
縮合ポリエステルヒドラジド中における式[]
で表されるヒドラジン類から誘導される成分単位
(c)の含有率が0.5モル%より小さくなると共に、
式[]においてR1がエチレン基であるエチレ
ングリコール成分単位の含有率が50モル%より大
きくなると、共縮合ポリエステルヒドラジドおよ
びその延伸物のガスバリヤー性の向上の度合が実
質的に小さくなる。また、共縮合ポリエステルヒ
ドラジドを構成する多官能性成分から誘導される
成分単位の含有率が5モル%より大きくなると、
共縮合ポリエステルヒドラジドはゲル状構造を多
く含むようになつて実質上線状でなくなり、その
溶融成形性が低下するようになる。 また、芳香族系ジカルボン酸成分単位(a)中にお
けるテレフタル酸成分単位の割合は通常50ないし
100モル%、好ましくは70ないし100モル%の範囲
内である。ここでテレフタル酸成分単位以外の芳
香族系ジカルボン酸成分単位としては、イソフタ
ル酸、フタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン
酸など、前掲の炭素原子数が8〜12の芳香族系ジ
カルボン酸などから誘導される成分単位を例示す
ることができる。 また上記式[]で表されるジオール成分単位
(b)中におけるエチレングリコール成分単位の割合
は通常50ないし100モル%、好ましくは70ないし
100モル%の範囲である。エチレングリコール以
外のジオール成分単位としては、1,3−プロパ
ンジオール、1,4ーブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジオール、シク
ロヘキサンジメタノール、1,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、1,3−ビス(β
−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフエニル)プロパ
ン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフエニ
ル)スルホンなど、前掲の炭素原子数が3〜15の
ジオールから誘導される成分単位を例示すること
ができる。 さらに、式[]で表されるヒドラジン類成分
単位(c)は、ヒドラジンまたはそのN置換体から誘
導される成分単位であり、ヒドラジンのN,
N′−ジ置換体から誘導される成分単位をも包含
する。このヒドラジン類成分単位として具体的に
は、ヒドラジン、N−メチルヒドラジン、N−エ
チルヒドラジン、N−プロピルヒドラジン、N−
ブチルヒドラジン、N−フエニルヒドラジン、N
−トリルヒドラジン、N,N′−ジメチルヒドラ
ジン、N,N′−ジエチルヒドラジン、N,N′−
ジプロピルヒドラジン、N,N′−ジフエニルヒ
ドラジンなど、前掲のヒドラジン化合物から誘導
される成分単位を例示することができる。 またさらに、式[]で表される多官能性成分
単位(d)は炭素原子数が3〜15の範囲にある3個以
上のカルボキシル基またはヒドロキシル基を有す
る3官能性以上の多官能性成分から誘導される成
分単位であり、カルボキシル基およびヒドロキシ
ル基を合わせて3個以上有する多官能性成分単位
をも包含する。該多官能性成分単位として具体的
には、トリメリツト酸、トリメシン酸、3,3′,
5,5′−テトラカルボキシジフエニルなどの芳香
族系多塩基酸、ブタンテトラカルボン酸などの脂
肪族系多塩基酸、フロログルシン、1,2,4,
5−テトラヒドロキシベンゼンなどの芳香族系ポ
リオール、グリセリン、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
などの脂肪族系ポリオール、酒石酸、リンゴ酸な
どのオキシポリカルボン酸など、前掲の多官能性
化合物から誘導される成分単位を例示することが
できる。 本発明の製造方法により得られた共縮合ポリエ
ステルヒドラジドは、極限粘度[p−クロロフエ
ノール溶媒中で50℃で測定した値]が0.4〜
2.0dl/gの範囲内にあることが必要であり、さ
らには0.5〜1.8dl/gの範囲にあることが好まし
い。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
が2.0dl/gより大きくなると該共縮合ポリエス
テルヒドラジドの溶融成形性が低下するようにな
り、さらにその延伸性も低下する。また、極限粘
度が0.4dl/gより小さくなると共縮合ポリエス
テルヒドラジドおよびその延伸物の機械強度が低
下する。 この共縮合ポリエステルヒドラジドのガラス転
移点は40℃以上であることが必要であり、さらに
は50〜130℃の範囲にあることが好ましい。 すなわち、上記のような工程を経て得られた共
縮合ポリエステルヒドラジドをペレツト化する際
に共縮合ポリエステルヒドラジドを水中に投入し
て冷却した後、所望のペレツト形状にカツトす
る。従つて、共縮合ポリエステルヒドラジドは通
常少量の水分を含有しており、成形時に、この水
分によつて、共縮合ポリエステルヒドラジドが加
水分解を受けて分子量が低下することがある。従
つて、得られた共縮合ポリエステルヒドラジドを
溶融状態にする前に、この共縮合ポリエステルヒ
ドラジドの水分含有率をできるだけ低くすること
が好ましく、通常、この共縮合ポリエステルヒド
ラジドは溶融成形する前に乾燥させる。そして、
この共縮合ポリエステルヒドラジドの特性を損な
うことなく効率よく乾燥するために、この共縮合
ポリエステルヒドラジドのガラス転移温度が40℃
以上であることが必要なのである。そして、この
ガラス転移温度が40℃よりも低くなると、この共
縮合ポリエステルヒドラジドの溶融成形時の分子
量低下を低減するために必要な乾燥を経済的に行
うことが難しくなる。 共縮合ポリエステルヒドラジドのガラス転移温
度は、前記(a)〜(d)成分単位の含有率を上記範囲内
にすることにより本発明で規定する範囲内にする
ことができる。 本発明の製造方法により得られる共縮合ポリエ
ステルヒドラジドは、実質上線状構造を有してい
る。ここで、実質上線状構造とは直鎖状または分
枝鎖を有する鎖状構造であることを意味し、ゲル
状架橋構造(網状構造)を有しないことを意味す
る。このことは、得られた共縮合ポリエステルヒ
ドラジドがp−クロロフエノール溶媒に完全に溶
解することによつて確認される。本発明の方法に
より得られた共縮合ポリエステルヒドラジドが、
前記三構成成分からなる共縮合ポリエステルヒド
ラジドである場合には直鎖状であり、前記四構成
成分からなる共縮合ポリエステルヒドラジドであ
る場合には分枝鎖状である。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジドにつ
いて、X線回折によつて測定した結晶化度は、通
常は0〜50%、好ましくは0〜40%の範囲にあ
り、その融点は通常175〜260℃、好ましくは180
〜255℃の範囲にあり、その流動化開始温度は通
常は40〜260℃、好ましくは50〜250℃の範囲であ
る。 本発明の製造方法により得られる共縮合ポリエ
ステルヒドラジドにおいて、多官能性成分から誘
導される単位(d)の含有率は0〜5モル%、好まし
くは0〜4モル%であるから、本発明で製造され
る共縮合ポリエステルヒドラジドには、 テレフタル酸成分単位を主な成分単位とする芳
香族系ジカルボン酸成分単位(a)、エチレングリコ
ール成分単位を主な成分単位とするジオール成分
単位(b)およびヒドラジン類から誘導される成分単
位(c)からなる三元系の共縮合ポリエステルヒドラ
ジドと、 テレフタル酸成分単位を主な成分単位とする芳
香族系ジカルボン酸成分単位(a)、エチレングリコ
ール成分単位を主な成分単位とするジオール成分
単位(b)、ヒドラジン類から誘導される成分単位(c)
および多官能性成分から誘導される単位(d)からな
る四元系共縮合ポリエステルヒドラジドとがある
が、これらいずれの共縮合ポリエステルヒドラジ
ドにおいても、原料として使用した各成分の間
で、カルボキシル基とヒドロキシル基とが縮合し
てエステル結合を形成し、またカルボキシル基と
アミノ基が縮合してヒドラジド結合を形成するこ
とによつてポリマー分子鎖を形成している。 すなわち、式[]で表される芳香族系ジカル
ボン酸成分単位と式[]で表されるジオール成
分単位とによつて主に次式[]で表される構造
が形成される。 また、式[]で表される芳香族系ジカルボン
酸成分単位と式[]で表されるヒドラジン類成
分単位とによつて主に次式[]で表される構造
が形成される。 さらに、式[]で表される芳香族系ジカルボ
ン酸成分単位と式[]で表される多官能性成分
単位の代表的な化合物であるトリメチロールプロ
パンとによつて主に次式[]で表される構造が
形成される。 上記式[]、[]および[]において、
R、R1、R2およびR3ならびにnおよびmは、上
記式[]、[]および[]におけるのと同じ
意味である。 なお、本発明の方法により得られる共縮合ポリ
エステルヒドラジドは、ヒドラジン類成分単位の
一部が連鎖上の隣接するカルボニル基と反応する
ことによつてオキサジアゾール環を形成していて
も差しつかえない。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジドを構
成するエチレングリコール成分単位を主成分とす
るジオール成分単位(b)はその少量部分(たとえば
10モル%以下)がジエチレングリコール成分単位
などのように、ジオール成分単位が相互に反応す
ることにより、エーテル結合を有するジオール成
分単位を形成していても差しつかえない。 本発明の方法で得られた共縮合ポリエステルヒ
ドラジドの分子末端は、前記いずれの成分単位が
配置されていてもよく、またその分子末端に存在
するカルボキシル基は他の低級アルコールによつ
てエステル化されている場合もあるし、同様に分
子末端に存在するヒドロキシル基は他の低級カル
ボン酸によつてエステル化されている場合もある
し、その分子末端に存在するアミノ基は無置換の
場合もあるし低級カルボン酸によつてアミド化さ
れている場合もあり得る。 本発明の製造方法により得られた共縮合ポリエ
ステルヒドラジドは、通常の成形方法によりフイ
ルム、シート、繊維、容器、その他種々の形状の
成形体の素材として未延伸の状態で使用すること
もできる。さらに、この共縮合ポリエステルヒド
ラジドを用いて延伸することにより調製されたフ
イルム、シートあるいは容器は優れたガスバリヤ
ー性を示す。 このように優れたガスバリヤー性を示す延伸物
には、一軸延伸物および二軸延伸物があり、その
形態はフイルム、シート、繊維、ブロー成形容器
などのいずれであつてもよい。 ここで、共縮合ポリエステルヒドラジドの延伸
物が一軸延伸物である場合には、その延伸倍率は
通常1.1〜10倍、好ましくは1.2〜8倍、とくに好
ましくは1.5〜7倍の範囲である。 また、延伸物が二軸延伸物である場合には、そ
の延伸倍率は、縦軸方向に通常1.1〜8倍、好ま
しくは1.2〜7倍、とくに好ましくは1.5〜6倍の
範囲であり、横軸方向に通常1.1〜8倍、好まし
くは1.2〜7倍、とくに好ましくは1.5〜6倍の範
囲である。 本発明の製造方法により得られた共縮合ポリエ
ステルヒドラジドから延伸物を製造する方法とし
ては、従来から公知のいずれの方法を採用するこ
ともできる。一般には、前記共縮合ポリエステル
ヒドラジドまたはこれにさらに必要に応じて前記
添加剤を含む組成物より成形したフイルム状物、
シート状物またはパリソンなどの原成形物をその
まま、あるいは一旦ガラス転移点以下の温度に冷
却固化させたのちに再加熱して、次いでこの原成
形物をガラス転移点ないし融点、好ましくはガラ
ス転移点ないしガラス転移点よりも80℃高い温度
の範囲に加熱して延伸処理が施される。 共縮合ポリエステルヒドラジドの延伸物を製造
する具体的な方法としては、原成形物がフイルム
状物またはシート状物である場合には、未延伸の
フイルム状物またはシート状物を一軸方向に延伸
する方法(一軸延伸)、縦軸方向に延伸した後さ
らに横軸方向に延伸する方法(二軸延伸)、縦軸
方向および横軸方向に同時に延伸する方法(同時
二軸延伸)、二軸延伸した後にさらにいずれかの
一方向に逐次延伸を繰返す方法、二軸延伸した後
にさらに両方向に延伸する方法、フイルム状物ま
たはシート状物と金型との間の空間を減圧にする
ことによつて延伸成形するいわゆる真空成形法な
どを例示することができる。 なお、本発明の製造方法により得られた共縮合
ポリエステルヒドラジドから調製される延伸物に
は、必要に応じて、核剤、無機充填剤、滑剤、ス
リツプ剤、アンチブロツキング剤、安定剤、帯電
防止剤、防曇剤、顔料などの各種の添加剤の適宜
量が配合されていても差しつかえない。 これらの延伸物にはその使用目的に応じてヒー
トセツトを施すことも可能である。 ヒートセツトは、上記延伸物を延伸温度ないし
この温度よりも高い温度で短時間加熱処理するこ
とにより行われる。 本発明の製造方法で得られた共縮合ポリエステ
ルヒドラジドは、ポリエチレンテレフタレートな
ど他の樹脂と積層した形態で延伸することもでき
る。 そのような製造方法として、得られた共縮合ポ
リエステルヒドラジドのフイルム状物またはシー
ト状物などの原成形物をポリエチレンテレフタレ
ートなど他の樹脂のフイルム状またはシート状な
どの原成形物と、それぞれ単層あるいは複層に積
層したのち延伸する方法、 得られた共縮合ポリエステルヒドラジドの延伸
物に例えばポリエチレンテレフタレートなど他の
樹脂のフイルム状物またはシート状物を接着する
方法などを例示することができる。 原成形物がパリソンであり、このパリソンから延
伸ブロー成形容器を製造する方法とし ては、前
記温度のパリソンを縦軸方向に延伸した後ブロー
成形することによつてさらに横軸方向に延伸する
方法(二軸延伸ブロー成形)などを例示すること
ができる。 さらに、これらの延伸において共縮合ポリエス
テルヒドラジドと例えばポリエチレンテレフタレ
ートなどの他の樹脂とを、それぞれ単層あるいは
複層に積層したパリソンを用いて、前記の延伸ブ
ロー成形することによつて、共縮合ポリエステル
ヒドラジドとポリエチレンテレフタレートなどの
他の樹脂とからなる積層されたブロー成形品を製
造する方法も例示することができる。 本発明の方法により得られた共縮合ポリエステ
ルヒドラジドの延伸物は、耐熱特性およびガスバ
リヤー性に優れているので種々の用途に利用する
ことができる。とくにこの共縮合ポリエステルヒ
ドラジドからなる二軸延伸ブロー成形容器はガス
バリヤー性に優れているので、調味料、油、ビー
ル、日本酒などの酒類、コーラ、サイダー、ジユ
ースなどの清涼飲料、化粧品、洗剤などの容器と
して優れている。とりわけビールまたは炭酸飲料
の容器として使用すると容器の肉厚を薄くするこ
とが可能となり、また賞味期間を延長させること
が可能となる。 また、本発明の製造方法により得られた共縮合
ポリエステルヒドラジドを延伸したフイルム状物
は、具体的には電気絶縁用、磁気テープ用、写真
フイルム用、金属蒸着フイルム用などの用途に使
用することができる。 次に、本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。 なお、実施例および比較例において、性能評価
は以下の方法に従つて行つた。 共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度は、
p−クロロフエノール溶液中で50℃で測定した。 共縮合ポリエステルヒドラジドの組成はトリフ
ロロ酢酸溶液中での核磁気共鳴スペクトルおよび
元素分析によつて求めた。 共縮合ポリエステルヒドラジドのガラス転移温
度は示差走査型熱量計を用いて求めた。 共縮合ポリエステルヒドラジドのシート、延伸
フイルム、あるいは延伸ボトルのガスバリヤー性
は、酸素ガス透過係数はモコン(MOCON)社
製オキシトラン(OXTRAN)装置を用い、また
炭酸ガス透過係数はモコン(MOCON)社製パ
ーマトラン(PERMATRAN)C−IV装置を用
いて、それぞれ25℃で測定した。 なお、以下に示す実施例等で製造された共縮合
ポリエステルヒドラジドは、ジエチレングリコー
ル成分単位を有しており、以下に示す実施例等に
おいて、ジエチレングリコール成分単位の含有率
は、100モル%から明記した成分単位の総和を減
じることにより算出される。
【実施例 1】 ジメチルテレフタレート300gと抱水ヒドラジ
ン7.7gとを約4.5Kg/cm2の窒素加圧下約150℃で生
成するメタノールを系外に留去しながら約6時間
反応を行つた。ついでこの系にエチレングリコー
ル190.8gおよび酢酸マンガン0.04gを添加したの
ち、200〜210℃で約6時間反応を続け、生成する
メタノールを留去した。 さらにこのようにして得られた反応生成物
100gに対して二酸化ゲルマニウム0.03gとテトラ
エチルアンモニウムヒドロオキシド20%水溶液
0.13gとの混合溶液およびジメチルホスフエート
0.04gを添加して窒素気流下230℃で約30分間反応
を行い、ついで約30分間で350℃まで昇温し、さ
らにその系を約1時間で270℃、約1mmHgの条件
で約3時間反応を行い、生成するエチレングリコ
ールを留去した。 このような重縮合反応によつて得られた共縮合
ポリエステルヒドラジドの極限粘度は0.71dl/g
であつた。 またこの共縮合ポリエステルヒドラジド中にお
けるテレフタル酸から誘導される成分単位、エチ
レングリコールから誘導される成分単位およびヒ
ドラジンから誘導される成分単位の含有率は、そ
れぞれ50モル%、44.8モル%および4.2モル%で
あり、さらにこの共縮合ポリエステルヒドラジド
のガラス転移温度は83℃であつた。 さらにこの共縮合ポリエステルヒドラジドをガ
ラス転移温度よりも10℃低い温度で減圧下20時間
乾燥後、約100μmの厚みをもつプレスシートを作
製して、そのガスバリヤー性を測定した。 その結果、酸素ガス透過係数は2.7ml・mm/
m2・day・atm、また炭酸ガス透過係数は20ml・
mm/m2・day・atmであつた。 上記のようにして得られた共縮合ポリエステル
ヒドラジドおよび後述の比較例1で製造したポリ
エチレンテレフタレートを用いて、約200μmの厚
みをもつプレスシートを作製し、さらに二軸延伸
装置を用いて約85〜120℃の温度範囲で縦軸方向
および横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸して、
共縮合ポリエステルヒドラジドの平均厚み約
22μmの二軸延伸フイルムを作製した。 この二軸延伸フイルムの炭酸ガス透過係数は、
9.5ml・mm/m2・day・atmであつた。
【比較例 1】 テレフタル酸とエチレングリコールとを原料と
して用いて、常法にしたがつて、極限粘度
0.74dl/gのポリエチレンテレフタレートを合成
した。 次いで、このポリエチレンテレフタレートを用
いて実施例1と同様にして作製したプレスシート
について酸素ガス透過係数および炭酸ガス透過係
数を求めたところ、酸素ガス透過係数は4.5ml・
mm/m2・day・atm、また炭酸ガス透過係数は
25ml・mm/m2・day・atmであつた。 上記のようにして得られたポリエチレンテレフ
タレートを用いて、約200μmの厚みをもつプレス
シートを作製し、さらに二軸延伸装置を用いて約
85〜120℃の温度範囲でそれぞれ縦軸方向および
横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸して、ポリエ
チレンテレフタレートの平均厚み約22μmの二軸
延伸フイルムを作製した。 この二軸延伸フイルムの炭酸ガス透過係数は、
18ml・mm/m2・day・atmであつた。
【比較例 2】 抱水ヒドラジンの量を0.8gにする以外は実施例
1と同様にしてテレフタル酸から誘導される成分
単位、エチレングリコールから誘導される成分単
位およびヒドラジンから誘導される成分単位を含
む共縮合ポリエステルヒドラジドを合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.76dl/gであつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジド中に
おけるテレフタル酸から誘導される成分単位、エ
チレングリコールから誘導される成分単位および
ヒドラジンから誘導される成分単位の含有率はそ
れぞれ50モル%、48.3モル%および0.4モル%で
あり、またそのガラス転移温度は73℃であつた。 さらに、この共縮合ポリエステルヒドラジドを
用いて実施例1と同様にして作製したプレスシー
トの炭酸ガス透過係数は25ml・mm/m2・day・
atmであつた。
【実施例 2】 テレフタル酸250gおよびエチレングリコール
112.1gに、トリn−ブチルアミン0.13gを添加し
て、2.3Kg/cm2の窒素加圧下約5時間攪拌下に水
を留去しながらエステル化反応を行いビス(β−
ヒドロキシエチル)テレフタレートのオリゴマー
を合成した。 次いで、このビス(β−ヒドロキシエチル)テ
レフタレートオリゴマー200g、テレフタロイル
ジヒドラジド22.1g、チタニウムテトラブトキシ
ド0.36gおよびジメチルホスフエート0.05gの混合
物を、まず窒素気流下230℃で2時間攪拌下に反
応させた後、約30分間をかけて250℃まで昇温し、
さらにその系を約1時間で270℃まで昇温すると
ともに圧力を常圧から約1mmHgまで減圧にし、
さらに270℃、約1mmHgの条件で約2時間反応を
行い、生成するエチレングリコールを留去した。 このような重縮合反応によつて得られた共縮合
ポリエステルヒドラジドの極限粘度は0.71dl/g
であつた。 またこの共縮合ポリエステルヒドラジド中にお
けるテレフタル酸から誘導される成分単位、エチ
レングリコールから誘導される成分単位およびヒ
ドラジンから誘導される成分単位の含有率はそれ
ぞれ50モル%、39.5モル%および9.7モル%であ
つた。 さらにこの共縮合ポリエステルヒドラジドを用
いて実施例1と同様にして作製したプレスシート
の炭酸ガス透過係数は17ml・mm/m2・day・atm
であつた。 上記のようにして得られた共縮合ポリエステル
ヒドラジドおよび比較例1で製造したポリエチレ
ンテレフタレートを用いて、約200μmの厚みをも
つプレスシートを作製し、さらに二軸延伸装置を
用いて約85〜120℃の温度範囲で縦軸方向および
横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸して、共縮合
ポリエステルヒドラジドの平均厚み約22μmの二
軸延伸フイルムを作製した。 この二軸延伸フイルムの炭酸ガス透過係数は、
5.1ml・mm/m2・day・atmであつた。
【実施例 3】 テレフタルロイルジヒドラジドを55.6g用いる
以外は実施例2と同様にしてテレフタル酸から誘
導される成分単位、エチレングリコールから誘導
される成分単位およびヒドラジンから誘導される
成分単位を含む共縮合ポリエステルヒドラジドを
合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.69dl/gであつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジド中に
おけるテレフタル酸から誘導される成分単位、エ
チレングリコールから誘導される成分単位および
ヒドラジンから誘導される成分単位の含有率はそ
れぞれ50モル%、27.3モル%および22.1モル%で
あつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジドのガ
ラス転移温度は94℃であつた。 さらに、この共縮合ポリエステルヒドラジドか
ら実施例1と同様に作製したプレスシートの酸素
ガス透過係数は1.3ml・mm/m2・day・atm、また
炭酸ガス透過係数は14ml・mm/m2・day・atmで
あつた。
【実施例 4】 ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート
のオリゴマーのかわりにビス(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレート200gおよびテレフタロイ
ルジヒドラジドのかわりにイソフタルロイルジヒ
ドラジド17.0gを用いる以外は実施例2と同様に
してテレフタル酸から誘導される成分単位、イソ
フタル酸から誘導される成分単位、エチレングリ
コールから誘導される成分単位およびヒドラジン
から誘導される成分単位を含む共縮合ポリエステ
ルヒドラジドを合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.75dl/gであつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジド中に
おけるテレフタル酸から誘導される成分単位、イ
ソフタル酸から誘導される成分単位、エチレング
リコールから誘導される成分単位およびヒドラジ
ンから誘導される成分単位の含有率はそれぞれ
45.0モル%、5.0モル%、39.4モル%および9.5モ
ル%であつた。 さらに、この共縮合ポリエステルヒドラジドの
ガラス転移温度は79℃であつた。 この共縮合ポリエステルヒドラジドから実施例
1と同様にして作製したプレスシートの炭酸ガス
透過係数は15ml・mm/m2・day・atmであつた。
【実施例 5】 実施例2において、エチレングリコール112.1g
に代えて、ジオールとしてエチレングリコール
93.4gおよびビス(4−β−ヒドロキシエトキシ
フエニル)スルホン101.8gからなる混合物を用い
る以外は実施例2と同様にエステル化反応を行
い、さらにそのエステル化反応生成物を用いて、
実施例2と同様にしてテレフタル酸から誘導され
る成分単位、エチレングリコールから誘導される
成分単位、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフ
エニル)スルホンから誘導される成分単位および
ヒドラジンから誘導される成分単位を含む共縮合
ポリエステルヒドラジドを合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.70dl/gであつた。 また、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフエ
ニル)スルホンから誘導される成分単位およびヒ
ドラジンから誘導される成分単位の含有率は、そ
れぞれ8.5モル%および13.8モル%であつた。 この共縮合ポリエステルヒドラジドのガラス転
移温度は91℃であつた。 さらにこの共縮合ポリエステルヒドラジドから
実施例1と同様にして作製したプレスシートの炭
酸ガス透過係数は16ml・mm/m2・day・atmであ
つた。
【実施例 6】 実施例2において、エチレングリコール112.1g
に代えて、エチレングリコール112.1gおよび1,
1,1−トリメチロールプロパン0.6gからなる混
合物を使用する以外は実施例2と同様にして、テ
レフタル酸から誘導される成分単位、エチレング
リコールから誘導される成分単位、1,1,1−
トリメチロールプロパンから誘導される成分単位
およびヒドラジンから誘導される成分単位を含む
共縮合ポリエステルヒドラジドを合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.75dl/gであつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジド中に
おけるヒドラジドから誘導される成分単位の含有
率は9.6モル%、さらに、そのガラス転移温度は
84℃であつた。 この共縮合ポリエステルヒドラジドから実施例
1と同様にして作製したプレスシートの炭酸ガス
バリヤー性は17ml・mm/m2・day・atmであつ
た。 上記のようにして製造した共縮合ポリエステル
ヒドラジドおよび比較例1で製造したポリエチレ
ンテレフタレートを用いて、約200μmの厚みをも
つプレスシートを作製し、さらに二軸延伸装置を
用いて約85〜120℃の温度範囲で縦軸方向および
横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸して、共縮合
ポリエステルヒドラジドの平均厚み約22μmの二
軸延伸フイルムを作製した。 この二軸延伸フイルムの炭酸ガス透過係数は、
4.4ml・mm/m2・day・atmであつた。
【実施例 7,8】 実施例2と同様に合成した極限粘度が0.71dl/
gのテレフタル酸から誘導される成分単位、エチ
レングリコールから誘導される成分単位およびヒ
ドラジンから誘導される成分単位を含む共縮合ポ
リエステルヒドラジドを150℃で約2時間結晶化
させたのち、約1mmHgの圧力下180℃で約1時
間、次いで190℃〜200℃で表1記載の時間固相重
合を行つた。 こうして得られた共縮合ポリエステルヒドラジ
ドの極限粘度、ガラス転移温度および実施例1と
同様にして作製したプレスシートの炭酸ガスバリ
ヤー性を測定して表1に記載する。
【表】 上記実施例7で製造した共縮合ポリエステルヒ
ドラジドおよび比較例1で製造したポリエチレン
テレフタレートを用いて、約200μmの厚みをもつ
プレスシートを作製し、さらに二軸延伸装置を用
いて約85〜120℃の温度範囲で縦軸方向および横
軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸して、共縮合ポ
リエステルヒドラジドの平均厚み約22μmの二軸
延伸フイルムを作製した。 この二軸延伸フイルムの炭酸ガス透過係数は、
4.9ml・mm/m2・day・atmであつた。
【比較例 3】 溶融重合時の条件が270℃で約1mmHgの時間を
約20分間にする以外は実施例2と同様にして、テ
レフタル酸から誘導される成分単位、エチレング
リコールから誘導される成分単位およびヒドラジ
ンから誘導される成分単位を含む共縮合ポリエス
テルヒドラジドを合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.37dl/gであり、またこの共縮合ポリエステ
ルヒドラジドのガラス転移温度は75℃であつた。 さらにこの共縮合ポリエステルヒドラジドのプ
レスシートの作製を実施例1と同様の条件で試み
たが、作製後のプレスシートは非常にもろく、ク
ラツクが入つたものであつたために、ガスバリヤ
ー性の測定はできなかつた。
【比較例 4】 実施例2と同じ条件で溶融重合して合成した極
限粘度が0.71dl/gのテレフタル酸から誘導され
る成分単位、エチレングリコールから誘導される
成分単位およびヒドラジンから誘導される成分単
位を含む共縮合ポリエステルヒドラジドを150℃
で約2時間結晶化させたのち、約1mmHgの圧力
下180℃で約1時間、ついで190℃〜200℃で48時
間固相重縮合を行つた。 このようにして得られた共縮合ポリエステルヒ
ドラジドの極限粘度は2.05dl/gであつた。 さらにこのポリエステルヒドラジドのプレスシ
ートの作製を実施例1と同様に試みたところ、場
所によつて厚みが若干異なるプレスシートが得ら
れた。
【実施例 9】 ジメチルテレフタレート300g、フエニルヒド
ラジン20.1gを窒素雰囲気下約150℃で約6時間攪
拌下に反応し、生成するメタノールを系外に留去
した。 次いで、この系にエチレングリコール191.8gお
よび酢酸マンガン0.04gを添加したのち、200〜
210℃で約6時間反応を続け、生成するメタノー
ルを系外に留去した。 次いで、この反応生成物100gを実施例1にお
けるジメチルテレフタレート、抱水ヒドラジンお
よびエチレングリコールの反応生成物100gのか
わりに用いる以外は実施例1と同様の重縮合反応
を行つて、テレフタル酸から誘導される成分単
位、エチレングリコールから誘導される成分単位
およびフエニルヒドラジンから誘導される成分単
位を含む共縮合ポリエステルヒドラジドを合成し
た。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.73dl/gであつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジドの中
におけるテレフタル酸から誘導される成分単位、
エチレングリコールから誘導される成分単位およ
びフエニルヒドラジンから誘導される成分単位の
含有率はそれぞれ50モル%、43.0モル%および
5.8モル%であつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジドのガ
ラス転移温度は80℃であつた。 さらにこの共縮合ポリエステルヒドラジドの実
施例1と同様にして作製したプレスシートの炭酸
ガス透過係数は21ml・mm/m2・day・atmであつ
た。
【実施例 10】 ジメチルテレフタレート300g、N,N′−ジメ
チルヒドラジン11.2gを約4.5Kg/cm2の窒素加圧下
約150℃で約4時間まず還流下に反応し、ついで
その後約3時間は生成したメタノールを留去しな
がら反応させた。 次いで、この系にエチレングリコール191.8gお
よび酢酸マンガン0.04gを添加したのち窒素雰囲
気下200〜210℃で約6時間反応して、生成するメ
タノールを系外に留去した。 次いで、この反応生成物100gを実施例1にお
けるジメチルテレフタレート、抱水ヒドラジンお
よびエチレングリコールの反応生成物100gのか
わりに用いる以外は実施例1と同様の重縮合反応
を行なつて、テレフタル酸から誘導される成分単
位、エチレングリコールから誘導される成分単位
およびN,N′−ジメチルヒドラジンから誘導さ
れる成分単位を含む共縮合ポリエステルヒドラジ
ドを合成した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドの極限粘度
は0.66dl/gであつた。 また、この共縮合ポリエステルヒドラジドの中
におけるテレフタル酸から誘導される成分単位、
エチレングリコールから誘導される成分単位およ
びN,N′−ジメチルヒドラジンから誘導される
成分単位の含有率はそれぞれ50モル%、43.1モル
%および5.7モル%であつた。 さらに、この共縮合ポリエステルヒドラジドの
ガラス転移温度は78℃であつた。 この共縮合ポリエステルヒドラジドを実施例1
と同様にして作製したプレスシートの炭酸ガス透
過係数は20ml・mm/m2・day・atmであつた。
【実施例 11】 実施例2で製造したテレフタル酸から誘導され
る成分単位、エチレングリコールから誘導される
成分単位およびヒドラジンから誘導される成分単
位を含む共縮合ポリエステルヒドラジドからなる
約200μm厚のプレスシートと、比較例1で製造し
たポリエチレンテレフタレートからなる約200μm
厚のプレスシートとを重ね合わせて、さらにプレ
ス成形して厚さ約200μmの複層のプレスシートを
作製した。 この複層のプレスシートの共縮合ポリエステル
ヒドラジド層とポリエチレンテレフタレート層と
の密着性は良好であつた。 さらにこの複層のプレスシートを実施例2にお
ける二軸延伸フイルムを製造する際に採用した条
件と同様の条件で同時二軸延伸して平均厚み
22μmの二軸延伸フイルムを作製した。 この二軸延伸フイルムの共縮合ポリエステルヒ
ドラジド層およびポリエチレンテレフタレート層
の厚みはいずれも約11μmであつたことから、共
縮合ポリエステルヒドラジド層およびポリエチレ
ンテレフタレート層はいずれも均一に延伸されて
いることが確かめられた。 またこの二軸延伸フイルムの共縮合ポリエステ
ルヒドラジド層とポリエチレンテレフタレート層
との密着性も良好であつた。 さらにこの二軸延伸フイルムの炭酸ガス透過係
数は9.3ml・mm/m2・day・atmであつた。
【実施例 12】 実施例2と同様の条件でテレフタル酸から誘導
される成分単位、エチレングリコールから誘導さ
れる成分単位およびヒドラジンから誘導される成
分単位を含む極限粘度が0.71dl/gの共縮合ポリ
エステルヒドラジドを大量に製造した。 この共縮合ポリエステルヒドラジドを射出成形
して予備成形品(コールドパリソン)を作製し、
さらにこの予備成形品を遠赤外の加熱装置を用い
て約85〜110℃の温度範囲に加熱して、これを延
伸ブロー成形機を用いて縦約2.5倍、横約4.3倍に
延伸して最小肉厚部が300μm、内容積が約1リツ
トルの延伸ボトルを成形した。 つぎにこの延伸ボトルの酸素ガス透過度および
炭酸ガス透過度を測定したところ、それぞれ
0.4ml/day・bottle・atmおよび1.8ml/day・
bottle・atmであつた。
【比較例 5】 比較例1と同様の条件で合成したポリエチレン
テレフタレートを用いて、実施例12と同様に作製
して、最小肉厚部が300μm、内容積が約1リツト
ルの延伸ボトルを作製した。 この延伸ボトルの酸素ガス透過度は1.1ml/
day・bottle・atmであり、また炭酸ガス透過度
は4.0ml/day・bottle・atmであつた。
【実施例 13】 まず最初に比較例5のポリエチレンテレフタレ
ートの射出成形を行ない、つぎに実施例12で調製
したテレフタル酸から誘導される成分単位、エチ
レングリコールから誘導される成分単位およびヒ
ドラジンから誘導される成分単位を有する共縮合
ポリエステルヒドラジドを再度射出成形して、ポ
リエチレンテレフタレート層が内側であり、共縮
合ポリエステルヒドラジド層が外側であり、各々
の厚みがいずれも約1.5mmからなる予備成形品を
作製した。 ついでこの予備成形品を実施例12と同様に延伸
プロー成形機を用いて延伸して最小肉厚部のポリ
エチレンテレフタレート層が約150μm、またテレ
フタル酸から誘導される成分単位、エチレングリ
コールから誘導される成分単位およびヒドラジン
から誘導される成分単位を含む共縮合ポリエステ
ルヒドラジド層が約150μmであり内容積が約1リ
ツトルの延伸ボトルを作製した。 この延伸ボトルの酸素ガス透過度は0.6ml/
day・bottle・atmであり、また炭酸ガス透過度
は2.7ml/day・bottle・atmであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Ca、Mg、Li、Zn、CoおよびMnからなる群
    から選ばれる金属原子を有するエステル交換触媒
    の存在下、または不存在下に、 (A) テレフタル酸を主成分とする芳香族系ジカル
    ボン酸成分と、 (B) エチレングリコールを主成分とするジオール
    成分と、 (C) ヒドラジンまたはそのN置換体であるヒドラ
    ジン成分と、 必要により、 (D) 炭素原子数が3〜15の範囲にありかつ3個以
    上のカルボキシル基またはヒドロキシル基を有
    する多官能性成分とを、160〜280℃の範囲内の
    温度に加熱してエステル化反応およびヒドラジ
    ド化反応、または、エステル交換反応およびエ
    ステルヒドラジド交換反応を行つた後、得られ
    た反応物を、Sb、GeおよびTiよりなる群から
    選ばれる金属もしくは該金属原子を有する化合
    物からなる共重縮合触媒の存在下に、該反応物
    の融点以上の温度に加熱して重縮合反応させ
    て、 (a) テレフタル酸成分単位を主な成分単位とす
    る次式[]で表される芳香族系ジカルボン
    酸成分単位が45〜50モル%; (ただし、式[]において、Rはアルキ
    ル基を表し、mは0または6以下の整数であ
    り、nは0または1である)、 (b) エチレングリコール成分単位を主な成分単
    位とする次式[]で表されるジオール成分
    単位が20〜49.5モル%; −O−R1−O− …[] (ただし、式[]において、R1は2価
    の炭化水素基を表す)、 (c) ヒドラジンまたはそのN置換体から誘導さ
    れる次式[]で表されるヒドラジン類成分
    単位が0.5〜30モル%; (ただし、式[]において、R2および
    R3は、それぞれ独立に、水素原子または1
    価の炭化水素基を表す)、 そして、 (d) 炭素原子数が3〜15の範囲にありかつ3個
    以上のカルボキシル基またはヒドロキシル基
    を有する次式[]で表される多官能性成分
    単位が0〜5モル%; (ただし、式[]において、R4は3価
    以上の炭化水素基を表し、pおよびqは、そ
    れぞれ独立に0または正の整数であつて、p
    +q≧3の関係を有する)の範囲内の量で結
    合していると共に、 (e) 極限粘度が0.4〜2.0dl/gの範囲にあり、
    かつ、 (f) ガラス転移点が40℃以上である実質上線状
    の共縮合ポリエステルヒドラジドを製造する
    方法。
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