JPH0421674Y2 - - Google Patents
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- JPH0421674Y2 JPH0421674Y2 JP15013086U JP15013086U JPH0421674Y2 JP H0421674 Y2 JPH0421674 Y2 JP H0421674Y2 JP 15013086 U JP15013086 U JP 15013086U JP 15013086 U JP15013086 U JP 15013086U JP H0421674 Y2 JPH0421674 Y2 JP H0421674Y2
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- welding
- workpiece
- tilt frame
- intake manifold
- opening
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、ワークに対し多面溶接作業を行うべ
く上記ワークを支持する装置の改良に関する。
く上記ワークを支持する装置の改良に関する。
(従来の技術)
従来、例えば自動車等車両用のV型6気筒エン
ジンにおけるインテークマニホールドのように吸
気通路がクロスしているものを鋳造する場合、一
体物として鋳造することが困難であることから、
吸気通路が同一方向に向いているものをそれぞれ
別体に鋳造し、その後この2つの鋳造物を溶接に
より接合一体化せしめることが一般によく行われ
ている。この場合、上記両鋳造物の溶接箇所は多
面に亘つて分布していることから、適切な溶接姿
勢を確保するために、溶接作業位置に配置されて
いるチルトフレーム上に上記両鋳造物を突合わせ
た状態で載置し、一面の溶接箇所の溶接が終わる
と上記チルトフレームを所定角度だけ回動させて
他の面の溶接箇所の溶接を行うようになされる。
ジンにおけるインテークマニホールドのように吸
気通路がクロスしているものを鋳造する場合、一
体物として鋳造することが困難であることから、
吸気通路が同一方向に向いているものをそれぞれ
別体に鋳造し、その後この2つの鋳造物を溶接に
より接合一体化せしめることが一般によく行われ
ている。この場合、上記両鋳造物の溶接箇所は多
面に亘つて分布していることから、適切な溶接姿
勢を確保するために、溶接作業位置に配置されて
いるチルトフレーム上に上記両鋳造物を突合わせ
た状態で載置し、一面の溶接箇所の溶接が終わる
と上記チルトフレームを所定角度だけ回動させて
他の面の溶接箇所の溶接を行うようになされる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、上述の如き溶接作業を流れ作業的に
行う場合、溶接手段としてロボツトが一般的に採
用されている。そして、溶接作業に際しては、ワ
ークに対し上記ロボツトの溶接姿勢を変えるやり
方よりは、ワークの姿勢を変更させることにより
溶接姿勢を整え、ロボツトの溶接動作としては例
えば溶接角度等を微調整する程度の小さな動作に
とどめることが制御系を簡素化する上で望まし
い。
行う場合、溶接手段としてロボツトが一般的に採
用されている。そして、溶接作業に際しては、ワ
ークに対し上記ロボツトの溶接姿勢を変えるやり
方よりは、ワークの姿勢を変更させることにより
溶接姿勢を整え、ロボツトの溶接動作としては例
えば溶接角度等を微調整する程度の小さな動作に
とどめることが制御系を簡素化する上で望まし
い。
しかし、上述の如き溶接箇所が多面に亘つて分
布しているV型6気筒エンジンのインテークマニ
ホールド等のワークに対し上記従来の方式により
溶接を行う場合、ワークは単にチルトフレーム上
に載置されているだけであることから、該チルト
フレームを回動させて姿勢変更しても複数の溶接
箇所のうちには例えば載置面側に面する溶接箇所
等どうしても適正な溶接位置に位置し得ない溶接
箇所もある。しとがつて、このようなときにはチ
ルトフレームに対するワークの載置姿勢を変更し
たり、あるいはロボツトの溶接動作を大きくせざ
るを得ない。このため、ワークの載置姿勢変更に
手間取つたり、適切に溶接し得ない事態も起こり
得、溶接サイクルタイムの長期化および溶接精度
の低下を招くおそれがある。
布しているV型6気筒エンジンのインテークマニ
ホールド等のワークに対し上記従来の方式により
溶接を行う場合、ワークは単にチルトフレーム上
に載置されているだけであることから、該チルト
フレームを回動させて姿勢変更しても複数の溶接
箇所のうちには例えば載置面側に面する溶接箇所
等どうしても適正な溶接位置に位置し得ない溶接
箇所もある。しとがつて、このようなときにはチ
ルトフレームに対するワークの載置姿勢を変更し
たり、あるいはロボツトの溶接動作を大きくせざ
るを得ない。このため、ワークの載置姿勢変更に
手間取つたり、適切に溶接し得ない事態も起こり
得、溶接サイクルタイムの長期化および溶接精度
の低下を招くおそれがある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、チルトフレームに
対するワークの支持姿勢を適切に設定することに
より、上述の如き溶接箇所が多面に亘つて分布し
ているV型6気筒エンジンのインテークマニホー
ルド等のワークに対し溶接を行う場合であつて
も、チルトフレームに対するワークの載置姿勢変
更やロボツトの溶接動作を必要以上に大きくする
等の必要がなく、これにより速やかに最適な溶接
姿勢を取り得、よつて溶接サイクルタイムの短縮
化を図るとともに、小さな溶接動作でワークに対
し精度良く溶接を行い得るようにすることにあ
る。
り、その目的とするところは、チルトフレームに
対するワークの支持姿勢を適切に設定することに
より、上述の如き溶接箇所が多面に亘つて分布し
ているV型6気筒エンジンのインテークマニホー
ルド等のワークに対し溶接を行う場合であつて
も、チルトフレームに対するワークの載置姿勢変
更やロボツトの溶接動作を必要以上に大きくする
等の必要がなく、これにより速やかに最適な溶接
姿勢を取り得、よつて溶接サイクルタイムの短縮
化を図るとともに、小さな溶接動作でワークに対
し精度良く溶接を行い得るようにすることにあ
る。
(問題点を解決するための手段)
上記の目的を達成するため、本考案の解決手段
は、上述の如きインテークマニホールド等のワー
クに対し多面溶接作業を行うべく上記ワークを支
持する装置を対象とし、ワーク位置決め用開口部
を有するチルトフレームを基台に回動可能に支持
する。さらに、上記開口部に位置付けられたワー
クをクランプ保持するクランプ手段を上記チルト
フレームに設ける。また、上記チルトフレームを
予め設定された回動角度に基づいて回動させる回
動角度割出し手段を設け、該回動角度割出し手段
によつてチルトフレームを回動動作により、この
回動させることにより姿勢変更せしめられた上記
ワークに溶接作業を行う作業手段に対し溶接態勢
を整える構成とする。
は、上述の如きインテークマニホールド等のワー
クに対し多面溶接作業を行うべく上記ワークを支
持する装置を対象とし、ワーク位置決め用開口部
を有するチルトフレームを基台に回動可能に支持
する。さらに、上記開口部に位置付けられたワー
クをクランプ保持するクランプ手段を上記チルト
フレームに設ける。また、上記チルトフレームを
予め設定された回動角度に基づいて回動させる回
動角度割出し手段を設け、該回動角度割出し手段
によつてチルトフレームを回動動作により、この
回動させることにより姿勢変更せしめられた上記
ワークに溶接作業を行う作業手段に対し溶接態勢
を整える構成とする。
(作用)
上記の構成により、本考案では、多面溶接に供
せられるワークは、基台に回動可能に支持された
チルトフレームのワーク位置決め用開口部にクラ
ンプ手段によりクランプ保持され、回動角度割出
し手段の作動により上記チルトフレームが予め設
定された回動角度に基づいて回動せしめられるこ
とにより、上記ワークに溶接作業を行う作業手段
に対する溶接態勢を整えるべく姿勢変更せしめら
れる。このようにチルトフレームの開口部にクラ
ンプ保持されたワークはそのほぼ全面が隠れるこ
となく露呈していることから、例えば溶接箇所が
多面に亘つて分布しているV型6気筒エンジンの
インテークマニホールド等のワークに対し溶接を
行う場合であつても、チルトフレームに対する載
置姿勢変更や作業手段の溶接動作を必要以上に大
きくする等の必要がなく、これにより速やかに最
適な溶接態勢を取り得、よつて溶接サイクルタイ
ムの短縮化が図られるとともに、小さな溶接動作
でワークに対し精度良く溶接が行われることとな
る。
せられるワークは、基台に回動可能に支持された
チルトフレームのワーク位置決め用開口部にクラ
ンプ手段によりクランプ保持され、回動角度割出
し手段の作動により上記チルトフレームが予め設
定された回動角度に基づいて回動せしめられるこ
とにより、上記ワークに溶接作業を行う作業手段
に対する溶接態勢を整えるべく姿勢変更せしめら
れる。このようにチルトフレームの開口部にクラ
ンプ保持されたワークはそのほぼ全面が隠れるこ
となく露呈していることから、例えば溶接箇所が
多面に亘つて分布しているV型6気筒エンジンの
インテークマニホールド等のワークに対し溶接を
行う場合であつても、チルトフレームに対する載
置姿勢変更や作業手段の溶接動作を必要以上に大
きくする等の必要がなく、これにより速やかに最
適な溶接態勢を取り得、よつて溶接サイクルタイ
ムの短縮化が図られるとともに、小さな溶接動作
でワークに対し精度良く溶接が行われることとな
る。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第4図は本考案の実施例に係る多面溶接用ワー
ク支持装置1を備えた溶接装置の全体概略構成を
示し、2は上記ワーク支持装置1の後方(図で上
方)に配置された作業手段としての溶接ロボツ
ト、3はその後方に配置され、被溶接体としての
ワークに対し多面溶接を行うべく上記溶接ロボツ
ト2の動作を予め設定された制御信号に基づいて
コントロールする制御手段、4は該制御手段3の
図で右隣に配置され、制御手段3の出力信号を受
けて上記ワークに対し溶接を行う、インターフエ
ース内臓の溶接機であつて、これらの装置類が上
記ワーク支持装置1の図で下側に相当するワーク
搬入部位を除いてカバー5でもつて覆われてい
る。そして、本実施例では、多面溶接に供せられ
るワークが自動車等車両用のV型6気筒エンジン
におけるインテークマニホールドW(詳細図は第
5図〜第11図に表われる)である場合を示す。
ク支持装置1を備えた溶接装置の全体概略構成を
示し、2は上記ワーク支持装置1の後方(図で上
方)に配置された作業手段としての溶接ロボツ
ト、3はその後方に配置され、被溶接体としての
ワークに対し多面溶接を行うべく上記溶接ロボツ
ト2の動作を予め設定された制御信号に基づいて
コントロールする制御手段、4は該制御手段3の
図で右隣に配置され、制御手段3の出力信号を受
けて上記ワークに対し溶接を行う、インターフエ
ース内臓の溶接機であつて、これらの装置類が上
記ワーク支持装置1の図で下側に相当するワーク
搬入部位を除いてカバー5でもつて覆われてい
る。そして、本実施例では、多面溶接に供せられ
るワークが自動車等車両用のV型6気筒エンジン
におけるインテークマニホールドW(詳細図は第
5図〜第11図に表われる)である場合を示す。
上記ワーク支持装置1は、第1図ないし第3図
に拡大詳示するように、長手方向に延びる一対の
ガイドレール6,6が上面に設けられた支持台7
を備えてなり、該支持台7のガイドレール6,6
には基台8が乗架され、該基台8の長手方向両側
に上方に延びる支持板部8a,8aには、矩形状
のワーク位置決め用開口部9aを有するチルトフ
レーム9が回動軸10,10にその軸心回りにブ
ラケツト11,11を介して回動可能に水平に支
持されている。
に拡大詳示するように、長手方向に延びる一対の
ガイドレール6,6が上面に設けられた支持台7
を備えてなり、該支持台7のガイドレール6,6
には基台8が乗架され、該基台8の長手方向両側
に上方に延びる支持板部8a,8aには、矩形状
のワーク位置決め用開口部9aを有するチルトフ
レーム9が回動軸10,10にその軸心回りにブ
ラケツト11,11を介して回動可能に水平に支
持されている。
また、上記チルトフレーム9の上面には、一対
のブラケツト12,12にそれぞれ水平に支持さ
れた8基の流体圧シリンダ13,13,…がチル
トフレーム9の開口部9aの両側に4基ずつ各々
のピストンロツド13a,13a,…先端を上記
開口部9a側に向けて対向して配置されている。
また、上記各流体圧シリンダ13のピストンロツ
ド13a先端には固定連結具14が連結され、該
固定連結具14には、下端を上記チルトフレーム
9に軸17でもつて回動可能に軸支せしめ、かつ
上端を上記開口部9aに臨ませた『く』の字形の
クランプ爪15の屈曲部が可動連結具16を介し
て回動可能に軸支されている。そして、これらに
より、上記開口部9aに位置せしめられたインテ
ークマニホールドWをクランプ保持するクランプ
手段19が構成されている。
のブラケツト12,12にそれぞれ水平に支持さ
れた8基の流体圧シリンダ13,13,…がチル
トフレーム9の開口部9aの両側に4基ずつ各々
のピストンロツド13a,13a,…先端を上記
開口部9a側に向けて対向して配置されている。
また、上記各流体圧シリンダ13のピストンロツ
ド13a先端には固定連結具14が連結され、該
固定連結具14には、下端を上記チルトフレーム
9に軸17でもつて回動可能に軸支せしめ、かつ
上端を上記開口部9aに臨ませた『く』の字形の
クランプ爪15の屈曲部が可動連結具16を介し
て回動可能に軸支されている。そして、これらに
より、上記開口部9aに位置せしめられたインテ
ークマニホールドWをクランプ保持するクランプ
手段19が構成されている。
一方、上記チルトフレーム9の下面には、上記
各クランプ手段19と同様に構成された別の2基
のクランプ手段19,19が各々のクランプ爪1
5,15上端を上記開口部9aに臨ませてブラケ
ツト20,20を介して開口部9a両側に対向し
て配置されている。なお、同一の構成部分につい
ては同一の符号を付してその詳細な説明は省略す
る。そして、これら10基のクランプ手段19,1
9,…でもつて上記インテークマニホールドWを
それに対し多面溶接作業を行うべくクランプ保持
して開口部9aに位置付けるようになされてい
る。
各クランプ手段19と同様に構成された別の2基
のクランプ手段19,19が各々のクランプ爪1
5,15上端を上記開口部9aに臨ませてブラケ
ツト20,20を介して開口部9a両側に対向し
て配置されている。なお、同一の構成部分につい
ては同一の符号を付してその詳細な説明は省略す
る。そして、これら10基のクランプ手段19,1
9,…でもつて上記インテークマニホールドWを
それに対し多面溶接作業を行うべくクランプ保持
して開口部9aに位置付けるようになされてい
る。
さらに、上記チルトフレーム9下面には、4枚
の第1支持プレート21,21,…が各々先端を
上記開口部9aに臨ませて2枚ずつ対向するよう
に開口部9a両側に配置され、かつその下方には
上記下側のクランプ手段19,19を支持するブ
ラケツト20,20に連結された一対の第2支持
プレート22,22が上記各支持プレート21と
同様に各々先端を上記開口部9aに臨ませて配置
され、上記各第1支持プレート21にはインテー
クマニホールドWの後述する位置決め孔部w1.
w1に嵌合する嵌合突起部21aが、上記各第2
支持プレート22にはインテークマニホールドW
の後述する位置決め面部w2に当接する支持部2
2aがそれぞれ形成されている。そして、上記各
クランプ手段19の流体圧シリンダ13の収縮作
動により、第2図仮想線にて示す如く、クランプ
爪15を軸17回りに回動させて開口部9aより
退避させた状態に保持し、チルトフレーム9に対
する上記インテークマニホールドWの位置決め時
に上記各クランプ爪15がインテークマニホール
ドWに干渉しないようにする一方、チルトフレー
ム9に対する上記インテークマニホールドWの位
置決めが終了すると、上記各流体圧シリンダ13
の伸張作動により、第2図実線にて示す如く、ク
ランプ爪15を上記とは逆方向に軸17回りに回
動させて開口部9aに突出させ、各クランプ爪1
5でもつてインテークマニホールドWをクランプ
保持するようにする。
の第1支持プレート21,21,…が各々先端を
上記開口部9aに臨ませて2枚ずつ対向するよう
に開口部9a両側に配置され、かつその下方には
上記下側のクランプ手段19,19を支持するブ
ラケツト20,20に連結された一対の第2支持
プレート22,22が上記各支持プレート21と
同様に各々先端を上記開口部9aに臨ませて配置
され、上記各第1支持プレート21にはインテー
クマニホールドWの後述する位置決め孔部w1.
w1に嵌合する嵌合突起部21aが、上記各第2
支持プレート22にはインテークマニホールドW
の後述する位置決め面部w2に当接する支持部2
2aがそれぞれ形成されている。そして、上記各
クランプ手段19の流体圧シリンダ13の収縮作
動により、第2図仮想線にて示す如く、クランプ
爪15を軸17回りに回動させて開口部9aより
退避させた状態に保持し、チルトフレーム9に対
する上記インテークマニホールドWの位置決め時
に上記各クランプ爪15がインテークマニホール
ドWに干渉しないようにする一方、チルトフレー
ム9に対する上記インテークマニホールドWの位
置決めが終了すると、上記各流体圧シリンダ13
の伸張作動により、第2図実線にて示す如く、ク
ランプ爪15を上記とは逆方向に軸17回りに回
動させて開口部9aに突出させ、各クランプ爪1
5でもつてインテークマニホールドWをクランプ
保持するようにする。
一方、上記チルトフレーム9を回動可能に支持
する回動軸10,10の一方にはスプロケツト2
3が取り付けられ、該スプロケツト23は第1図
に示す如くチエーン24を介して電動モータ25
の駆動軸25aに連結されていて、図示しない制
御装置の制御信号に基づいて上記電動モータ25
を作動せしめることにより、上記チルトフレーム
9を予め設定された回動角度に基づいて回動させ
る回動角度割出し手段26が構成されている。そ
して、該回動角度割出し手段26によるチルトフ
レーム9の回動動作により上記インテークマニホ
ールドWを姿勢変更せしめ、溶接ロボツト2に対
し溶接態勢を整えるようにする。
する回動軸10,10の一方にはスプロケツト2
3が取り付けられ、該スプロケツト23は第1図
に示す如くチエーン24を介して電動モータ25
の駆動軸25aに連結されていて、図示しない制
御装置の制御信号に基づいて上記電動モータ25
を作動せしめることにより、上記チルトフレーム
9を予め設定された回動角度に基づいて回動させ
る回動角度割出し手段26が構成されている。そ
して、該回動角度割出し手段26によるチルトフ
レーム9の回動動作により上記インテークマニホ
ールドWを姿勢変更せしめ、溶接ロボツト2に対
し溶接態勢を整えるようにする。
また、上記溶接ロボツト2のアーム2a先端に
はミグトーチ27が配置され、該ミグトーチ27
には溶接用のアルミニウム製ワイヤ28が接続さ
れ、上記制御手段3の制御信号つまりインテーク
マニホールドWに対する溶接ロボツト2の溶接態
勢終了信号に基づき溶接機4が作動することによ
り、上記ワイヤ28をインテークマニホールドW
の溶接箇所に溶着せしめるようになされている。
なお、溶接用のアルミニウム製ワイヤ28の先端
が溶融により丸く玉状になつた場合、溶接ロボツ
ト2でワイヤ28を溶接ワイヤ成形装置29へ移
動させ、ワイヤ28先端の玉状部を除去してアー
ク不良が生じるのを防止している。
はミグトーチ27が配置され、該ミグトーチ27
には溶接用のアルミニウム製ワイヤ28が接続さ
れ、上記制御手段3の制御信号つまりインテーク
マニホールドWに対する溶接ロボツト2の溶接態
勢終了信号に基づき溶接機4が作動することによ
り、上記ワイヤ28をインテークマニホールドW
の溶接箇所に溶着せしめるようになされている。
なお、溶接用のアルミニウム製ワイヤ28の先端
が溶融により丸く玉状になつた場合、溶接ロボツ
ト2でワイヤ28を溶接ワイヤ成形装置29へ移
動させ、ワイヤ28先端の玉状部を除去してアー
ク不良が生じるのを防止している。
次に、上述の如く構成された本実施例に係るワ
ーク支持装置1を用いてインテークマニホールド
Wを溶接する場合について説明するが、その前に
インテークマニホールドWの構造について若干の
説明をすることとする。
ーク支持装置1を用いてインテークマニホールド
Wを溶接する場合について説明するが、その前に
インテークマニホールドWの構造について若干の
説明をすることとする。
上記インテークマニホールドWは、第5図およ
び第6図,第7図および第8図にそれぞれ拡大詳
示するように、同一方向に向いた3つの吸気通路
を各々構成する分岐管部w3,w3,w3を有する2
つの鋳造物W′,W′からなり、該両鋳造W′,
W′の両端部には、上記チルトフレーム9に対す
る位置決め時に、チルトフレーム9の下面に設け
られた各第1支持プレート21の嵌合突起部21
aに嵌合する一対の位置決め孔部w1,w1がそれ
ぞれ形成され、かつ上記分岐管部w3,w3,w3の
うち真中の分岐管部w3には上記各第1支持プレ
ート21の下方に設けられた各第2支持プレート
22の支持部22aに当接する位置決め面部w2
が形成されている。
び第6図,第7図および第8図にそれぞれ拡大詳
示するように、同一方向に向いた3つの吸気通路
を各々構成する分岐管部w3,w3,w3を有する2
つの鋳造物W′,W′からなり、該両鋳造W′,
W′の両端部には、上記チルトフレーム9に対す
る位置決め時に、チルトフレーム9の下面に設け
られた各第1支持プレート21の嵌合突起部21
aに嵌合する一対の位置決め孔部w1,w1がそれ
ぞれ形成され、かつ上記分岐管部w3,w3,w3の
うち真中の分岐管部w3には上記各第1支持プレ
ート21の下方に設けられた各第2支持プレート
22の支持部22aに当接する位置決め面部w2
が形成されている。
そして、上記両鋳造物W′,W′は、第9図ない
し第11図に拡大詳示するように、各々の分岐管
部w3,w3,w3が交差するように突き合わせら
れ、その突合わせ部A〜Jを上記溶接ロボツト2
の作動により溶接する。該突合わせ部A〜Jは第
5図ないし第11図に示す如くインテークマニホ
ールドWの多面に亘つて分布している。
し第11図に拡大詳示するように、各々の分岐管
部w3,w3,w3が交差するように突き合わせら
れ、その突合わせ部A〜Jを上記溶接ロボツト2
の作動により溶接する。該突合わせ部A〜Jは第
5図ないし第11図に示す如くインテークマニホ
ールドWの多面に亘つて分布している。
まず、ワーク支持装置1を第4図仮想線にて示
す位置に位置せしめ、かつ10基のクランプ手段1
9,19,…をアンクランプ状態に保持せしめ
る。この状態で、上述の如く2つの鋳造物W′,
W′を第9図ないし第11図に示す如く突き合わ
せた状態のインテークマニホールドWを、第12
図aに示すように、逆向き姿勢でワーク支持装置
1のチルトフレーム9の開口部9aに挿入して、
その各位置決め孔部w1を各第1支持フレーム2
1の突起部21aに嵌合支持せしめるとともに、
各位置決め面部w2を各第2支持フレーム22の
支持部22aに当接支持せしめた後、上記各クラ
ンプ手段19をクランプ方向に作動させることに
より、インテークマニホールドWをチルトフレー
ム9の開口部9aに位置決め支持する。
す位置に位置せしめ、かつ10基のクランプ手段1
9,19,…をアンクランプ状態に保持せしめ
る。この状態で、上述の如く2つの鋳造物W′,
W′を第9図ないし第11図に示す如く突き合わ
せた状態のインテークマニホールドWを、第12
図aに示すように、逆向き姿勢でワーク支持装置
1のチルトフレーム9の開口部9aに挿入して、
その各位置決め孔部w1を各第1支持フレーム2
1の突起部21aに嵌合支持せしめるとともに、
各位置決め面部w2を各第2支持フレーム22の
支持部22aに当接支持せしめた後、上記各クラ
ンプ手段19をクランプ方向に作動させることに
より、インテークマニホールドWをチルトフレー
ム9の開口部9aに位置決め支持する。
次に、基台8をガイドレール6,6に沿つてカ
バー5内に移動させ、第4図実線にて示す溶接位
置に位置せしめる。
バー5内に移動させ、第4図実線にて示す溶接位
置に位置せしめる。
その後、回動角度割出し手段26の作動により
上記チルトフレーム9を、第12図bに示す如
く、180°反転させて溶接態勢を整える。
上記チルトフレーム9を、第12図bに示す如
く、180°反転させて溶接態勢を整える。
このように溶接態勢が整えられると、制御手段
3の制御信号が溶接ロボツト2に出力され、この
出力信号に基づき溶接ロボツト2が作動してアー
ム先端のミグトーチ27を、第9図に示す両鋳造
物W′,W′の突合わせ部A〜Eのうちまず中程の
突合わせ部A,Aに対応位置せしめるとともに、
上記制御手段3の制御信号が溶接機4に出力され
て溶接機4の作動により、上記突合わせ部A,A
の溶接を行う。そして、この突合わせ部A,Aの
溶接が終了すると、今度は突合わせ部B,Bの溶
接を行い、このようにして溶接作業を繰り返すこ
とにより上記突合わせ部A〜Eの5箇所をアルフ
アベツト順に溶接する。
3の制御信号が溶接ロボツト2に出力され、この
出力信号に基づき溶接ロボツト2が作動してアー
ム先端のミグトーチ27を、第9図に示す両鋳造
物W′,W′の突合わせ部A〜Eのうちまず中程の
突合わせ部A,Aに対応位置せしめるとともに、
上記制御手段3の制御信号が溶接機4に出力され
て溶接機4の作動により、上記突合わせ部A,A
の溶接を行う。そして、この突合わせ部A,Aの
溶接が終了すると、今度は突合わせ部B,Bの溶
接を行い、このようにして溶接作業を繰り返すこ
とにより上記突合わせ部A〜Eの5箇所をアルフ
アベツト順に溶接する。
次に、上記突合わせ部A〜Eの溶接が終了する
と、今度は上記チルトフレーム9を、第12図C
に示す如く、さらに同方向に90°だけ回動させ、
上述の如き要領にて第10図に示す突合わせ部F
〜Hの3箇所の溶接をアルフアベツト順に行う。
と、今度は上記チルトフレーム9を、第12図C
に示す如く、さらに同方向に90°だけ回動させ、
上述の如き要領にて第10図に示す突合わせ部F
〜Hの3箇所の溶接をアルフアベツト順に行う。
その後、上記チルトフレーム9を、第12図D
に示す如く、今度は上記とは逆方向に180°だけ回
動させ、上述の如き要領にて第10図に示す突合
わせ部I,Jの2箇所の溶接をアルフアベツト順
に行う。
に示す如く、今度は上記とは逆方向に180°だけ回
動させ、上述の如き要領にて第10図に示す突合
わせ部I,Jの2箇所の溶接をアルフアベツト順
に行う。
このようにしてインテークマニホールドWの全
ての突合わせ部A〜Jの溶接が終了すると、上記
チルトフレーム9を、第12図Eに示す如く、さ
らに前記と同方向に90°だけ回動させ、上記第1
2図Aの状態に復帰せしめた後、上記基台8を第
4図実線の状態から第4図仮想線の状態へと上記
ガイドレール6,6に沿つて移動させる。そし
て、上記各クランプ手段19によるインテークマ
ニホールドWのクランプ保持状態を解除せしめて
インテークマニホールドWを上記チルトフレーム
9の開口部9aより取り外し、次のインテークマ
ニホールドWの溶接に備える。
ての突合わせ部A〜Jの溶接が終了すると、上記
チルトフレーム9を、第12図Eに示す如く、さ
らに前記と同方向に90°だけ回動させ、上記第1
2図Aの状態に復帰せしめた後、上記基台8を第
4図実線の状態から第4図仮想線の状態へと上記
ガイドレール6,6に沿つて移動させる。そし
て、上記各クランプ手段19によるインテークマ
ニホールドWのクランプ保持状態を解除せしめて
インテークマニホールドWを上記チルトフレーム
9の開口部9aより取り外し、次のインテークマ
ニホールドWの溶接に備える。
このように、本実施例では、インテークマニホ
ールドWをチルトフレーム9の開口部9aにクラ
ンプ保持せしめた状態で該チルトフレーム9を回
動させることにより、上記インテークマニホール
ドWの溶接姿勢を異ならしめるようにしたことか
ら、インテークマニホールドWに対し溶接を行う
溶接ロボツト2の溶接動作を必要以上に大きくす
ることなく速やかに最適な溶接姿勢を取り得、よ
つて小さな溶接動作でインテークマニホールドW
に対し精度良く溶接を行うことができる。
ールドWをチルトフレーム9の開口部9aにクラ
ンプ保持せしめた状態で該チルトフレーム9を回
動させることにより、上記インテークマニホール
ドWの溶接姿勢を異ならしめるようにしたことか
ら、インテークマニホールドWに対し溶接を行う
溶接ロボツト2の溶接動作を必要以上に大きくす
ることなく速やかに最適な溶接姿勢を取り得、よ
つて小さな溶接動作でインテークマニホールドW
に対し精度良く溶接を行うことができる。
また、チルトフレーム9に対するインテークマ
ニホールドWの載置姿勢を変更することなく溶接
ロボツト2に対し溶接姿勢を整い得ることから、
溶接作業を途中で中断する必要がなく、よつて溶
接サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
ニホールドWの載置姿勢を変更することなく溶接
ロボツト2に対し溶接姿勢を整い得ることから、
溶接作業を途中で中断する必要がなく、よつて溶
接サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
なお、上記実施例では、多面溶接に供せられる
ワークが自動車等車両用のV型6気筒エンジンに
おけるインテークマニホールドWである場合を示
したが、これに限らず、例えばエキゾーストマニ
ホールドであつもよく、要は多面に亘つて溶接を
行う必要があるものであればエンジン部品に限ら
ず如何なるものであつてもかまわない。
ワークが自動車等車両用のV型6気筒エンジンに
おけるインテークマニホールドWである場合を示
したが、これに限らず、例えばエキゾーストマニ
ホールドであつもよく、要は多面に亘つて溶接を
行う必要があるものであればエンジン部品に限ら
ず如何なるものであつてもかまわない。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案によれば、基台に
支持されたチルトフレームに位置決め開口部を設
け、該開口部に配置されたワークをクランプ手段
のクランプ動作によりクランプ保持して、回動角
度割出し手段の作動により上記チルトフレームを
予め設定された回動角度に基づいて回動させるよ
うにしたもので、多面に亘つて溶接する場合であ
つても、チルトフレームに対する載置姿勢変更や
上記ワークに対し溶接を行う作業手段の溶接動作
を必要以上に大きくする等の必要がなく、これに
より速やかに最適な溶接態勢を取り得、よつて溶
接サイクルタイムの短縮化を図ることができると
ともに、小さな溶接動作でワークに対し精度良く
溶接を行うことができる。
支持されたチルトフレームに位置決め開口部を設
け、該開口部に配置されたワークをクランプ手段
のクランプ動作によりクランプ保持して、回動角
度割出し手段の作動により上記チルトフレームを
予め設定された回動角度に基づいて回動させるよ
うにしたもので、多面に亘つて溶接する場合であ
つても、チルトフレームに対する載置姿勢変更や
上記ワークに対し溶接を行う作業手段の溶接動作
を必要以上に大きくする等の必要がなく、これに
より速やかに最適な溶接態勢を取り得、よつて溶
接サイクルタイムの短縮化を図ることができると
ともに、小さな溶接動作でワークに対し精度良く
溶接を行うことができる。
第1図は本考案の実施例に係る多面溶接用ワー
ク支持装置を示す斜視図、第2図は同縦断拡大正
面図、第3図は同拡大平面図、第4図は溶接装置
の全体概略構成図、第5図および第7図は溶接前
におけるインテークマニホールドの鋳造物を示す
拡大平面図、第6図および第8図は第5図および
第7図の拡大正面図、第9図ないし第11図はイ
ンテークマニホールドのそれぞれ拡大平面図、拡
大正面図および拡大側面図、第12図はインテー
クマニホールドの溶接要領を説明するための工程
図である。 1……ワーク支持装置、2……溶接ロボツト、
8……基台、9……チルトフレーム、9a……ワ
ーク位置決め用開口部、19……クランプ手段、
26……回動角度割出し手段、W……インテーク
マニホールド。
ク支持装置を示す斜視図、第2図は同縦断拡大正
面図、第3図は同拡大平面図、第4図は溶接装置
の全体概略構成図、第5図および第7図は溶接前
におけるインテークマニホールドの鋳造物を示す
拡大平面図、第6図および第8図は第5図および
第7図の拡大正面図、第9図ないし第11図はイ
ンテークマニホールドのそれぞれ拡大平面図、拡
大正面図および拡大側面図、第12図はインテー
クマニホールドの溶接要領を説明するための工程
図である。 1……ワーク支持装置、2……溶接ロボツト、
8……基台、9……チルトフレーム、9a……ワ
ーク位置決め用開口部、19……クランプ手段、
26……回動角度割出し手段、W……インテーク
マニホールド。
Claims (1)
- ワークに対し多面溶接作業を行うべく上記ワー
クを支持する装置であつて、基台に回動可能に支
持され、ワーク位置決め用開口部を有するチルト
フレームと、該チルトフレームに設けられ、上記
開口部に位置付けられたワークをクランプ保持す
るクランプ手段と、上記チルトフレームを予め設
定された回動角度に基づいて回動させ、この回動
動作により姿勢変更せしめられた上記ワークに溶
接作業を行う作業手段に対し溶接態勢を整える回
動角度割出し手段とを備えたことを特徴とする多
面溶接用ワーク支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15013086U JPH0421674Y2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15013086U JPH0421674Y2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63174990U JPS63174990U (ja) | 1988-11-14 |
JPH0421674Y2 true JPH0421674Y2 (ja) | 1992-05-18 |
Family
ID=31065988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15013086U Expired JPH0421674Y2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0421674Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180072755A (ko) * | 2016-06-02 | 2018-06-29 | 가부시끼가이샤가이죠 | 본딩 장치, 본딩 방법, 및 본딩 제어 프로그램 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4529849B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2010-08-25 | 株式会社デンソー | ワーク保持装置 |
-
1986
- 1986-09-30 JP JP15013086U patent/JPH0421674Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180072755A (ko) * | 2016-06-02 | 2018-06-29 | 가부시끼가이샤가이죠 | 본딩 장치, 본딩 방법, 및 본딩 제어 프로그램 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63174990U (ja) | 1988-11-14 |
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