JPH0215350B2 - - Google Patents

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JPH0215350B2
JPH0215350B2 JP58222592A JP22259283A JPH0215350B2 JP H0215350 B2 JPH0215350 B2 JP H0215350B2 JP 58222592 A JP58222592 A JP 58222592A JP 22259283 A JP22259283 A JP 22259283A JP H0215350 B2 JPH0215350 B2 JP H0215350B2
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JP
Japan
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robot
welding
workpiece
inner panel
arm
Prior art date
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JP58222592A
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Inventor
Seiji Kawano
Saburo Harada
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP58222592A priority Critical patent/JPS60114479A/ja
Publication of JPS60114479A publication Critical patent/JPS60114479A/ja
Publication of JPH0215350B2 publication Critical patent/JPH0215350B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の車体組立等においてワーク
の搬送手段として用いられるロボツトによる搬送
システムに関するものである。
(従来の技術) 従来より、この種のロボツトによる搬送システ
ムとして、例えば特開昭58−47578号公報に開示
されるように、平行移動可能な2台の搬送用ロボ
ツト同士をその移動方向に並べて配置するととも
に、その中間位置に仮置台を設け、該仮置台にて
ワークの受渡しを行いながらロボツト同士でワー
クを搬送するようにしたものは知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものでは、ロボツト
間に仮置台を設置する必要があるため、広さの限
られた作業場等では設備配置が困難になることが
あり、また、仮置台での受渡しの際にワークがズ
レているとその状態のままで搬送されてしまい、
以後の作業に支障を来たす恐れもあつた。
ところで、一般に、アーム先端に溶接ガンを取
り付けた溶接ロボツトにおいては、アームに対
し、溶接ガンの重量のみならず、溶接ガンに溶接
電流を供給する2次ケーブル、クランプシリンダ
を作動させるエアやオイル等の圧力流体を供給す
るホース、冷却水を送る冷却水ホース等の重量が
加わるので、アームの慣性質量が増大し、ロボツ
トの動きが空間的、時間的に制約を受けやすいと
いう難がある。
そこで、以上の点に鑑み、溶接ロボツトの如
く、各々水平回動可能なアームを有する2台のロ
ボツトを利用し、そのロボツトを互いにそのアー
ム回動軌跡の端側を接近させて配置して、該各ロ
ボツトのアームに、それぞれワークを着脱自在な
クランプ機構を備えたワーク保持具を設け、ワー
クを上記ロボツト同士で直接受渡して搬送するよ
うにするとともに、各ロボツトのワーク搬送軌跡
上に定置式溶接機を配設することにより、ワーク
をロボツト間の受渡しにより搬送しながら、その
途中で溶接機により溶接するようにすることが考
えられる。その場合、ロボツトはワークを搬送す
るだけとなるので、そのアームの重さを軽くで
き、ロボツトの動きの自由度を増大させることが
できる。
ところが、反面、ワークを両面側に亘り溶接す
るときには、ワークを溶接途中で反転させる必要
があり、このようにワークを反転させる程度に大
きく移動させると、溶接効率や他の装置との干渉
の点で問題が生じる。
本発明の目的は、上述の如く、各々水平回動可
能なアームを有する2台のロボツト同士でワーク
を直接受渡して搬送するとともに、そのロボツト
間のワークの受渡しがワーク保持側面の反転を伴
うことに着目して、そのワーク保持側面の反転を
利用して定置式溶接機によりワークを溶接するよ
うにすることにより、仮置台を介して受渡さずに
ロボツトの位置精度を利用して、ワークをロボツ
ト同士で直接受渡しし、仮置台を廃止してスペー
ス上の制約を解消し、ワークをズレのない状態で
確実に搬送し得るようにするとともに、溶接途中
でワーク自体を反転させることなく表裏面側を溶
接できるようにして、溶接効率の向上等を図るこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段
は、アームを有する2台のロボツトによりワーク
を受渡しして搬送する場合、その各ロボツトのワ
ーク搬送軌跡上に定置式溶接機を配設して、各溶
接機によりワークを搬送しながらその側面側毎を
順に溶接するようにする。
具体的には、本発明の構成は、各々水平回動可
能なアームを備えた第1及び第2の2台のロボツ
トを互いにそのアーム回動軌跡の端側を接近させ
て配置するとともに、該各ロボツトのアームには
それぞれクランプ機構によりパネル状のワークを
側面から着脱可能に保持するワーク保持具を設
け、上記ロボツト同士でワークをワーク保持具に
より保持する保持側面が反転するよう直接受渡し
て搬送するように構成する。
さらに、上記第1ロボツトのワーク搬送軌跡上
に、第1ロボツトにより搬送される途中でワーク
の一方の側面側を溶接する第1の定置式溶接機を
配設する一方、第2ロボツトのワーク搬送軌跡上
には、第2ロボツトにより搬送される途中でワー
クの他方の側面側を溶接する第2の定置式溶接機
を配設する。
(作用) 上記の構成により、本発明では、例えば第1ロ
ボツトから第2ロボツトへワークを搬送する場
合、先ず、第1ロボツトのアームにおけるワーク
保持具のクランプ機構によりワークをその一側面
から保持する。この状態で、第1ロボツトの作動
によりアームが水平に回動してワークが第2ロボ
ツトに最も接近した受渡し位置に搬送され、この
ワークの搬送の途中、第1の定置式溶接機により
ワークの一方の側面側、例えば第1ロボツトによ
る保持側面と反対側の側面側が溶接される。そし
て、上記第1ロボツトによりワークが受渡し位置
に搬送されると、それと前後して第2ロボツトは
第1ロボツトに最も接近した位置に移動して、第
1ロボツトからワークを受け取り、このことによ
つてワークが第1ロボツトから第2ロボツトに移
載される。その際、第2ロボツトはアームにワー
クをその他側面からワーク保持具のクランプ機構
により保持し、このことによりワークの保持側面
が反転する。この後、第2ロボツトの作動により
アームが水平に回動してワークが例えば第1ロボ
ツトと最も離れた位置に搬送される。そして、こ
のワークの搬送の途中、第2の定置式溶接機によ
りワークの他方の側面側、例えば第2ロボツトに
よる保持側面と反対側の側面側が溶接される。
したがつて、この発明の場合、ワーク保持具を
装備したロボツト同士でもつてワークを直接受渡
して搬送するので、従来必要とした仮置台を廃止
でき、広さの限られた作業場等でもその分、設備
配置の自由度を高めることができ、また設備コス
トの低廉化等をも図ることができる。
しかも、上記ロボツトは、必然的に所定位置に
正確に配置され、かつその動作自体も正確なもの
であるため、ワークの直接的な受渡しと相俟つて
ワークをズレのない状態で確実に搬送することが
でき、搬送後ワークに対する作業を設定通りに行
うことができる。
さらに、両ロボツトがワークを受け渡す際にワ
ークの保持側面が反転することを利用して、各ロ
ボツトのワーク搬送軌跡上の定置式溶接機により
ワークの側面側を順に溶接するので、ワーク自体
を溶接の途中で反転させることなくワーク両面側
を溶接することができ、ワークの溶接効率を向上
できるとともに、他の装置との干渉を避けること
ができる。
また、ロボツトはワークを搬送する機能だけ持
てば済み、ワークの溶接は定置式溶接機により行
うので、その分、ロボツトのアーム重さを軽減で
き、ロボツトの動きの自由度を高めることができ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る自動車の車体
側面の溶接組立て設備を示し、1は各種の部材・
部品を収納する収納部、2は該収納部1から仮付
け状態にあるアウタパネルW1を所定の溶接位置
S1に移送する第1搬入シユータ、3〜5は各々上
記溶接位置S1の周囲に配設され、第1搬入シユー
タ2により該溶接位置S1に移送されて来たアウタ
パネルW1に対し溶接を行う回動型溶接ロボツト
であつて、この溶接ロボツト3〜5のうちの1台
の溶接ロボツト3は、溶接位置S1でのアウタパネ
ルW1に対する溶接の合間にパーツ溶接台6上に
てパーツ部品W2の溶接を行うように構成されて
いる。また、他の1台の溶接ロボツト5は、溶接
位置S1でのアウタパネルW1に対する溶接が終了
した後、該アウタパネルW1をワーク保持具7を
介して保持し、溶接位置S1から組立て台8上に移
送するように構成されている。尚、溶接ロボツト
4は上記他の2台の溶接ロボツト3,5とは異な
り、溶接位置S1でのアウタパネルW1に対する溶
接作業のみを行うものである。以上の構成によつ
て、第1搬入シユータ2により溶接位置S1に移送
されて来たアウタパネルW1は、その溶接位置S1
において溶接ロボツト3〜5により本付け溶接が
なされ、しかる後、溶接ロボツト5により組立て
台8に移送されるようになつている。
また、9は上記収納部1から仮付け状態にある
クオータインナパネルW3を所定の待機位置S2
移送する第2搬入シユータ、10は該第2搬入シ
ユータ9の待機位置S2近傍に配設された搬送ロボ
ツトである。この搬送ロボツト10は本発明でい
う第1ロボツトを構成するもので、上記第2搬入
シユータ9により待機位置S2に移送されて来たク
オータインナパネルW3(ワーク)を、該待機位置
S2から後述の回動型溶接ロボツト15に受渡しを
すべく移送するようになつている。また、13お
よび14は上記搬送ロボツト10に対応して配設
された定置式の溶接機(本発明における第1の定
置式溶接機)であつて、該溶接機13,14は、
搬送ロボツト10により移送されるクオータイン
ナパネルW3に対し、その移送途中において一方
の側面側の本付け溶接を行うものである。
さらに、15は上記組立て台8周囲の第2搬入
シユータ9の待機位置S2側に配設された本発明で
いう第2ロボツトとしての回動型溶接ロボツトで
あつて、該溶接ロボツト15は、組立て台8上で
のワークの溶接組立て(後述する如くアウタパネ
ルW1とクオータインナパネルW3とフロントピラ
ーインナW4相互間の溶接組立て)を行うととも
に、この組立て台8上でのワークの溶接組立ての
合間に上記搬送ロボツト10により移送されて来
るクオータインナパネルW3を該搬送ロボツト1
0からワーク保持具16を用いて受取り、組立て
台8上に移送するように構成されている。17は
上記回動型溶接ロボツト15に対応して配設され
た定置式の溶接機(本発明における第2の定置式
溶接機)であつて、該溶接機17は、回動型溶接
ロボツト15により移送されるクオータインナパ
ネルW3に対し、その移送途中において、上述の
如く搬送ロボツト10による移送の途中で溶接機
13,14によつて本付け溶接される一方の側面
と反対の側面側の本付け溶接を行うものである。
以上の構成によつて、第2搬入シユータ9により
待機位置S2に移送されて来たクオータインナパネ
ルW3は、搬送ロボツト10および回動型溶接ロ
ボツト15によりその待機位置S2から組立て台8
に移送され、かつその移送途中において溶接機1
3,14,17により本付け溶接が施されるよう
になつている。
加えて、上記組立て台8の近傍には、該組立て
台8上において上記回動型溶接ロボツト15と共
働してワークの溶接組立てをする他の2台の回動
型溶接ロボツト18,19が配設されており、こ
の溶接ロボツト18,19のうちの一方の溶接ロ
ボツト18は、組立て台8でのワークの溶接組立
ての合間に、載置台20上に載置されワーク保持
具40でクランプされたフロントピラーインナ
W4を該載置台20から組立て台8上に移送する
ように構成されている。また、他方の溶接ロボツ
ト19は、組立て台8でのワークの組立溶接が終
了した後、その組立てられたワーク組みW5をワ
ーク保持具21を介して保持し、組立て台8から
搬出シユータ22の取出し位置S3に移送するよう
に構成されている。よつて、上記組立て台8上に
おいては該組立て台8に各々移送されて来たアウ
タパネルW1とクオータインナパネルW3とフロン
トピラーインナW4とが溶接ロボツト15,18,
19により相互に溶接されて車体側面を構成する
ことになる所定形状のワーク組みW5が組立てら
れ、しかる後、このワーク組みW5は溶接ロボツ
ト19により取出し位置S3にて搬出シユータ22
に移送載置され、該搬出シユータ22により次の
工程に移送されるようになつている。
上記搬送ロボツト10および該搬送ロボツト1
0からクオータピラーインナW4を受取る回動型
溶接ロボツト15の具体的構造はそれぞれ第2図
に示されている。
すなわち、上記搬送ロボツト10は、回動可能
な回転基台23と、該回転基台23上に揺動可能
に立設された支柱24と、該支柱24の上部より
水平方向に延びるアーム25とを備えており、上
記アーム25は、回転基台23の回動に伴い水平
回動可能になつているとともに、その軸廻りに回
転可能でかつ上下方向に揺動可能に設けられてい
る。また、上記アーム25の先端には、各々クオ
ータインナパネルW3の所定部分に着脱自在な複
数のクランプ機構26,…を備えたワーク保持具
27が設けられていて、該ワーク保持具27によ
りクオータインナパネルW3を、上記定置式溶接
機13,14により溶接される側面と反対側の他
方の側面側から保持するようにしている。
また、上記回動型溶接ロボツト15は、搬送ロ
ボツト10の場合と同じ構成の回転基台28と支
柱29とアーム30とを備えており、該アーム3
0の先端には連結部材31を介して溶接ガン32
が取付けられているとともに、該連結部材31に
はワーク保持具16を装着するためのジヨイント
部33が設けられている。
一方、上記回動型溶接ロボツト15のワーク移
送の際に用いられるワーク保持具16は、第3図
および第4図に詳示するように、クオータインナ
パネルW3の形状に応じて組立てられた組み枠3
4を備え、該組み枠34には、上記溶接ロボツト
15のジヨイント部33に連結可能なチヤツク機
構35が取付けられているとともに、揺動部材3
6や作動シリンダ37等からなる複数(図では3
つ)のクランプ機構38,…がそれぞれクオータ
インナパネルW3の所定部分に対して着脱自在に
設けられていて、溶接ロボツト15によるワーク
移送時には該溶接ロボツト15(ジヨイント部3
3)に装着された状態で各クランプ機構35によ
りクオータインナパネルW3を上記定置式溶接機
17により溶接される側面と反対側の一方の側面
側から保持するように構成されている。尚、ワー
ク保持具16は、溶接ロボツト15による作業時
には該溶接ロボツト15の移動エリア内つまりア
ーム30の回動軌跡内の所定位置に置かれるよう
になつている。
そして、上記搬送ロボツト10と回動型溶接ロ
ボツト15とは、互いにそのアーム25,30の
回動軌跡の端側が接近し合つた状態に配置されて
いて、その接近位置S4において搬送ロボツト10
のワーク保持具27から溶接ロボツト15のワー
ク保持具16にクオータインナパネルW3をその
保持側面が反転するようにして直接受渡すように
している。
次に、本発明のロボツトによる搬送システムに
係るところの、クオータインナパネルW3を第2
搬入シユータ9の待機位置S2から組立て台8に移
送する搬送ロボツト10および回動型溶接ロボツ
ト15の作動について詳しく説明する。
第2搬入シユータ9により仮付け状態にあるク
オータインナパネルW3が待機位置S2に移送され
て来た場合には、搬送ロボツト10は、予めその
待機位置S2に待機しており、アーム25先端のワ
ーク保持具27にて上記クオータインナパネル
W3を保持するように動作する。しかる後、この
クオータインナパネルW3を保持した状態のまま
回動型溶接ロボツト15のアーム30回動軌跡と
の接近位置S4にまで移動(回転基台23の回動)
する。そして、この移動途中においては、上記搬
送ロボツト10は溶接機13,14と対向する位
置で一旦停止し、該搬送ロボツト10に保持され
たクオータインナパネルW3に対し、上記溶接機
13,14によつて一方の側面側の本付け溶接が
なされる。
一方、上述の如く搬送ロボツト10によりクオ
ータインナパネルW3が回動型溶接ロボツト15
のアーム30回動軌跡との接近位置S4に移送され
た際には、回動型溶接ロボツト15は、該溶接ロ
ボツト15の移動エリア内の所定位置に置かれて
あるワーク保持具16の所でアーム30先端のジ
ヨイント部33を該ワーク保持具16のチヤツク
機構35に連結せしめてワーク保持具16を装着
した後、搬送ロボツト10のアーム25回動軌跡
との接近位置S4にまで移動(回転基台28の回
動)している。尚、組立て台8上で組立てられた
ワーク組みW5は、上記溶接ロボツト15が搬送
ロボツト10のアーム25回動軌跡との接近位置
S4側に移動している間に他の回動型溶接ロボツト
19によつて組立て台8から搬出シユータ22の
取出し位置S3に移送される。
そして、搬送ロボツト10のアーム25回動軌
跡と溶接ロボツト15のアーム30回動軌跡との
接近位置S4においては、搬送ロボツト10と溶接
ロボツト15とは、搬送ロボツト10のワーク保
持具27に保持されたクオータインナパネルW3
を該ワーク保持具27側から溶接ロボツト15の
ワーク保持具16側に直接かつ裏返し状態で受渡
すように動作する(第2図参照)。
しかる後、クオータインナパネルW3を受渡し
た側の搬送ロボツト10は、第2搬入シユータ9
の待機位置S2に移動し、その待機位置S2において
第2搬入シユータ9により次のクオータインナパ
ネルW3が移送されて来るまで待機することにな
る。一方、クオータインナパネルW3を受取つた
側の溶接ロボツト15は、ワーク保持具16でク
オータインナパネルW3を保持した状態のまま組
立て台8の所まで移動し、該組立て台8上にクオ
ータインナパネルW3を載置するように動作する。
また、この移動途中においては、上記溶接ロボツ
ト15は溶接機17と対向する位置で一旦停止
し、該溶接ロボツト17に保持されたクオータイ
ンナパネルW3に対し、上述の如く搬送ロボツト
10の移動途中で溶接機13,14によつて本付
け溶接された一方の側面と反対の側面側の本付け
溶接が上記溶接機17によつてなされる。
次いで、上記溶接ロボツト15は、その移動エ
リア内の所定位置すなわち、クオータインナパネ
ルW3を載置した位置にてそのままワーク保持具
21を分離し、組立て台8上において、ワーク保
持具21を装着していない状態で組立て台8の周
囲に配設された他の2台の回動型溶接ロボツト1
8,19と共働しながらアーム30先端の溶接ガ
ン32によりワークの溶接組立てを行うように動
作する。以上によつて、搬送ロボツト10および
回動型溶接ロボツト15の1サイクルの作動が終
了する。
したがつて、このように、本発明のロボツトに
よる搬送システムにおいては、搬送ロボツト10
と溶接ロボツト15とが各々ワーク保持具27,
16を用いてクオータインナパネルW3を直接受
渡して搬送することができるので、従来必要とし
た仮置台を完全に廃止することができる。この結
果、広さの限られた作業場等でもその分設備配置
の自由度を高めることができるとともに、設備コ
ストの低廉化および作業の効率化等を図ることが
できる。
しかも、その際、上記両ロボツト10,15
は、必然的に所定位置に正確にかつ確実に固定さ
れた状態で配置されるとともに、その動作自体も
誤差をほとんど生じない正確なものであるため、
クオータインナパネルW3の直接的な受渡しと相
俟つて該クオータインナパネルW3をズレのない
状態で確実に搬送することができ、組立て台8上
でのワークの溶接組立てを行う上で非常に有効で
ある。
また、上記溶接ロボツト15は、本来組立て台
8でのワークの溶接組立てを行うものであつて、
ワーク保持具16の着脱を行うだけで本来の作業
に支障を来たすことなく、上述の如くクオータイ
ンナパネルW3の移送をも行うことができるので、
仮置台の廃止と相俟つて設備配置の自由度の増大
化等を一層図ることができる。
さらに、上記両ロボツト10,15が接近位置
S4でクオータインナパネルW3を受け渡す際にク
オータインナパネルW3の保持側面が反転するが、
そのことを利用して、先ず、搬送ロボツト10の
搬送軌跡上の定置式溶接機13,14によりワー
クの一方の側面側が溶接され、次いで、クオータ
インナパネルW3が回動型溶接ロボツト15に受
け渡しされた後は、その搬送軌跡上の定置式溶接
機17によりクオータインナパネルW3の他方の
側面側が溶接されるので、クオータインナパネル
W3自体を溶接の途中で反転させることなくその
両面側を溶接することができ、クオータインナパ
ネルW3に対する溶接効率を向上できるとともに、
クオータインナパネルW3自体の反転に伴う他の
装置との干渉を避けることができる。
また、両ロボツト10,15によりクオータイ
ンナパネルW3を搬送する途中で、定置式溶接機
13,14,17により溶接するので、特に搬送
ロボツト10は搬送専用となり、そのアーム25
の重さを軽減でき、ロボツト10の動きの自由度
を高めることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施例では、本発明を、自動車
の車体側面の溶接組立て設備に適用した場合につ
いて述べたが、ワークを搬送する必要のあるいか
なる所でもロボツトによる搬送手段として適用実
施することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のロボツトによる
搬送システムによれば、ワーク保持具を装備した
ロボツト同士でもつてワークを直接受渡して搬送
することができるので、従来必要とした仮置台を
廃止でき、広さの限られた作業場等でもその分設
備配置の自由度を高めることができ、また設備コ
ストの低廉化等をも図ることができる。しかも、
上記ロボツトは、必然的に所定位置に正確に配置
され、かつその動作自体も正確なものであるた
め、ワークの直接的な受渡しと相俟つてワークを
ズレのない状態で確実に搬送することができ、搬
送後ワークに対する作業を設定通りに行うことが
できるという利点を併せ有する。さらに、各ロボ
ツトのワーク搬送軌跡上で定置式溶接機によりワ
ークの側面を交互に順に溶接するので、ワーク自
体を溶接の途中で反転させることなくワーク両面
側を溶接することができ、溶接効率を向上できる
とともに、他の装置との干渉を避けることができ
る。また、ロボツトはワークを搬送する機能だけ
でよく、ワークの溶接は定置式溶接機により行う
ので、ロボツトのアーム重さを軽減でき、ロボツ
トの動きの自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
自動車の車体側面の溶接組立て設備の全体を示し
た模式平面図、第2図は第1図のA方向から搬送
ロボツトおよび回動型溶接ロボツトを見た斜視
図、第3図はワーク保持具によるクオータインナ
パネル保持状態を示す平面図、第4図は第3図の
−線に沿つて見た側面図である。 10……搬送ロボツト(第1ロボツト)、13,
14……溶接機(第1の定置式溶接機)、15…
…回動型溶接ロボツト(第2ロボツト)、17…
…溶接機(第2の定置式溶接機)、16,27…
…ワーク保持具、25,30……アーム、26,
38……クランプ機構、W3……クオータインナ
パネル(ワーク)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 各々水平回動可能なアームを備えた第1及び
    第2の2台のロボツトが互いにそのアーム回動軌
    跡の端側を接近させて配置され、該各ロボツトの
    アームにはそれぞれクランプ機構によりパネル状
    のワークを側面から着脱可能に保持するワーク保
    持具が設けられており、ワークを上記ロボツト同
    士でワーク保持具により保持する側面が反転する
    よう直接受渡して搬送するように構成されている
    とともに、上記第1ロボツトのワーク搬送軌跡上
    には第1ロボツトにより搬送される途中でワーク
    の一方の側面側を溶接する第1の定置式溶接機が
    配設されている一方、第2ロボツトのワーク搬送
    軌跡上には第2ロボツトにより搬送される途中で
    ワークの他方の側面側を溶接する第2の定置式溶
    接機が配設されていることを特徴とするロボツト
    による搬送システム。
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