JPH04214103A - 流動床燃焼装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物等を燃焼焼却す
る流動床焼却炉や石炭等の燃料を燃焼させて蒸気を得る
流動床ボイラ等の流動床燃焼装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】流動床焼却炉や流動床ボイラ等の流動床
燃焼装置は産業廃棄物や石炭等の燃料を流動床中で効率
良く燃焼できるという利点を有しているが、流動床独特
の性格として流動媒体や未燃分等の粒子が流動床から飛
散して後方へ飛ばされる性質がある。このような傾向は
特に石炭や揮発分の多い廃棄物（残渣）に著しく顕れて
くる。この飛散粒子のうちの未燃分が後方に飛んで行っ
た場合、燃焼装置の後段に設置する廃熱ボイラや空気予
熱器等の熱回収装置内で燃焼もしくは爆発を起こすとい
う問題がある。

【０００３】このような問題を防ぐ方法として、図２に
示すように、燃焼装置１０に複数の燃焼室を形成して燃
焼部である流動床１３を多段として複数個所で燃焼させ
る方法、或いは、図３に示すように燃焼装置２０の燃焼
室の流動床上部のフリーボードと呼ばれる空間２４を大
きく（高く）するという方法が採用されている。なお、
これらの図において１１、２１は空気室、１２、２２は
ガス分散板である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図２の
ように多段の燃焼部を設けた場合は、各々区画された燃
焼部を繋ぐ流動化ガス分散装置としてのガス分散板のガ
ス噴出ノズル内等で灰（アッシュ）が溶融付着し流動化
が円滑に行えなくなる可能性がある。また、燃焼部を複
数個所設けるため流動化ガスの必要圧力が高くなり、押
込みファンの吐出圧力が高くなり、原単位が悪くなる。 また、多段の燃焼部を設けることにより構造も複雑にな
るという問題がある。図３のように燃焼室のフリーボー
ドを高くする場合は、未燃分を少なくするため、滞留時
間を長くする必要があるため燃焼装置の高さが著しく高
くなる。本発明は、このような問題点に鑑みてなされた
ものであり、流動床から飛散して飛び出す流動媒体や未
燃分等の粒子を効果的に捕捉し、かつ、再度、燃焼部へ
戻すことができ、装置をコンパクトに構成し得る流動床
燃焼装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ガス分散板上
で流動媒体を流動化させて流動床を形成し、この中で被
燃焼物を燃焼させる流動床燃焼装置において、前記流動
床の上方のフリーボード部に該フリーボードを横断して
耐熱性の無機繊維からなる捕集器を設置したことを特徴
とする。

【０００６】

【作用】流動床中より飛散した流動媒体や未燃分は上方
に設置された耐熱性の無機繊維からなる捕集器に付着し
て捕捉され、未燃分は捕集器部で燃焼される。もしくは
、捕集器部で付着成長した未燃分は流動媒体によってか
きとられ、流動媒体に同伴されて再度流動床中に戻され
て燃焼される。捕集器は流動媒体が飛び上がる上限高さ
よりも下側に取付ければ運転中は常に流動媒体によって
叩かれて、目詰まりすることはない。さらに、捕集器は
耐熱性の無機繊維で構成されていることにより、高温ガ
スや高温の流動媒体或いは未燃分によって晒されても問
題ない。なお、捕集器をセラミック繊維で形成すれば加
熱された状態で遠赤外線効果を持つことにより燃焼が促
進される。

【０００７】

【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図１は本発明の流動床燃焼装置の１実施例を示す
概略縦断面図である。図１において、流動床装置３０の
下部にはガス分散板３３が設けられており、その上部の
燃焼室３２内において空気室３１を通してガス分散板３
３によって分散供給された高温空気により砂等の流動媒
体が流動化されて流動床３４が形成されている。流動床
３４上方のフリーボード３６には、そこを横断して耐熱
性の無機繊維のセラミック繊維〔例えば宇部興産（株）
製チラノ（登録商標）繊維等〕からなり無数の小さい開
目（布目）を形成した網（ネット）で構成された捕集器
３５が取付けられている。この捕集器３５の設置高さＨ
は流動媒体４０が飛び上がる上限よりも下側の高さ位置
に取付けられる。

【０００８】このような構成の流動床燃焼装置３０にお
いて、流動床３４から飛散した流動媒体４０や未燃分４
１は上方に設置されたセラミック繊維維からなる捕集器
３５の網に付着して捕捉され、未燃分４１の一部はここ
で燃焼される。また、捕集器３５には流動床３４から飛
び出した流動媒体４０が常にぶつかっており、捕集器３
５で付着成長した残りの未燃分４１はこの流動媒体４０
によってかきとられ流動媒体４０に同伴されて再度流動
床３４中に戻されて燃焼する。また、捕集器３５は運転
中は常に流動媒体によって叩かれているので目詰まりす
ることもない。

【０００９】さらに、捕集器３５は耐熱性のセラミック
繊維で構成されているので、高温ガスや高温の流動媒体
４０、未燃分４１に晒されても問題ない。この場合、捕
集器３５がセラミック織維で形成されているので加熱さ
れた状態で遠赤外線が発生されるため流動床３４や捕集
器３５での燃焼が促進される。なお、捕集器３５の設置
高さＨは未燃分４１が揮発分である場合には流動媒体４
０が飛び上がる上限高さより上側に設置してもよい。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
流動床から飛散して飛び出す流動媒体や未燃分等の粒子
を効果的に捕捉し、かつ、再度、燃焼部へ戻すようにす
ることができ、流動床燃焼装置をコンパクトに構成する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の流動床燃焼装置の１実施例を示す概略
縦断面図である。

【図２】従来の流動床燃焼装置を示す概略縦断面図であ
る。

【図３】従来の別の流動床燃焼装置を示す概略縦断面図
である。

【符号の説明】

３０　　　　流動床燃焼装置 ３１　　　　空気室 ３２　　　　燃焼室 ３３　　　　ガス分散板 ３４　　　　流動床 ３５　　　　捕集器（セラミック繊維の網）４０　　　
　流動媒体 ４１　　　　未燃分 Ｈ　　　　　　捕集器設置高さ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ガス分散板上で流動媒体を流動化させ
   て流動床を形成し、この中で被燃焼物を燃焼させる流動
   床燃焼装置において、前記流動床の上方のフリーボード
   部に該フリーボードを横断して耐熱性の無機繊維からな
   る捕集器を設置したことを特徴とする流動床装置。