JPH04212792A - 半導体回路装置 - Google Patents

半導体回路装置

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JPH04212792A
JPH04212792A JP3016693A JP1669391A JPH04212792A JP H04212792 A JPH04212792 A JP H04212792A JP 3016693 A JP3016693 A JP 3016693A JP 1669391 A JP1669391 A JP 1669391A JP H04212792 A JPH04212792 A JP H04212792A
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signal
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Shigeru Kikuta
菊田 繁
Takeshi Hamamoto
武史 濱本
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  • Dram (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に、多ビット入
力信号をデコードし、該デコード結果に従って複数の次
段回路を選択的に活性化する半導体回路装置に関する。 より特定的には、この発明は、外部アドレスに応答して
メモリセルアレイの行または列を選択するデコーダ回路
を備えた半導体記憶装置に関する。
【0002】この発明は、また、不良回路救済機能を備
える半導体回路装置における不良回路救済方式の改良に
関する。
【0003】
【従来の技術】複数の次段回路を選択的に活性化する機
能を備える半導体回路装置の一典型例として半導体記憶
装置を例にとって説明する。
【0004】図42は従来の半導体記憶装置の全体の構
成を概略的に示す図である。図42において、半導体記
憶装置は、各々が情報を記憶するメモリセルが行および
列からなるマトリクス状に配列されたメモリセルアレイ
1を含む。このメモリセルアレイ1から行および列をそ
れぞれ選択するために、外部から与えられる行アドレス
を受け、内部行アドレスRAを発生するローアドレスバ
ッファ2と、内部行アドレスRAをデコードし、メモリ
セルアレイ1の対応の行を選択するローデコーダ3と、
外部から与えられる列アドレスを受け内部列アドレスC
Aを発生するコラムアドレスバッファ4と、内部列アド
レスCAをデコードし、メモリセルアレイ1の対応の列
を選択するコラムデコーダ5とが設けられる。
【0005】行アドレスおよび列アドレスにより指定さ
れたメモリセルと記憶装置外部との間でデータを授受す
るために、(センスアンプ+I/O)ブロック6と、入
出力回路7が設けられる。(センスアンプ+I/O)ブ
ロック6のセンスアンプは、選択されたメモリセルのデ
ータを検知し増幅する。このブロック6内のI/Oは、
コラムデコーダ5からの列選択信号に応答して選択され
た列を共通データ線(図示せず)に接続する。これによ
り選択された列がこの共通データ線を介して入出力回路
7へ接続される。
【0006】入出力回路7は、データ読出し時において
は、(センスアンプ+I/O)ブロック6内のセンスア
ンプにより増幅されたデータに応答して外部データDを
導出する。入出力回路7は、データ書込み動作時におい
ては、外部から与えられるデータDに応答して内部デー
タを生成し共通データ線を介してブロック6のI/Oへ
与える。
【0007】この図42に示す半導体記憶装置の構成に
おいては、行アドレスおよび列アドレスが並列にローア
ドレスバッファ2およびコラムアドレスバッファ4へ与
えられる。
【0008】図43は図42に示すメモリセルアレイ1
の構成を概略的に示す図である。図43においては、半
導体記憶装置がスタティック型半導体記憶装置の場合の
メモリセルアレイの構成が一例として示される。しかし
ながら、この半導体記憶装置はダイナミック型半導体記
憶装置であってもよく、またデータの読出しのみが可能
なリード・オンリー・メモリであってもよい。
【0009】図43においては、3本のワード線WL1
〜WL3と、3対のビット線BL0,*BL0、BL1
,*BL1、およびBL2,*BL2が代表的に示され
る。ワード線WL1〜WL2の各々とビット線対BL0
,*BL0、BL1,*BL1およびBL2,*BL2
の交点のそれぞれにメモリセルMC10、MC11、M
C12、MC20、MC21およびMC22が設けられ
る。
【0010】1本のワード線には1行のメモリセルが接
続され、1対のビット線には1列のメモリセルが配置さ
れる。ビット線対BL0,*BL0、BL1,*BL1
、およびBL2,*BL2の各々は相補の信号線対を形
成し、ビット線BL(BL0〜BL2)とビット線*B
L(*BL0〜*BL2)には互いに相補な信号が伝達
される。
【0011】1本のワード線を選択し、かつその後1対
のビット線を選択することにより、その交点に位置する
メモリセルが選択される。
【0012】図44は図42に示すコラムデコーダおよ
び(センスアンプ+I/O)ブロックの構成を概略的に
示す図である。図44においては、ブロック6に含まれ
るセンスアンプは省略されている。
【0013】図44において、コラムデコーダ5は、(
m+1)個のデコーダ回路8−0〜8−mを含む。デコ
ーダ回路8−0〜8−mの各々はAND回路から構成さ
れており、それぞれに予め定められた組合わせの内部列
アドレスが与えられる。デコーダ回路8−0〜8−mの
各々は、それぞれに与えられる予め定められた内部列ア
ドレスがすべて活性状態の“H”となったときに列選択
信号Y0〜Ymを発生する。ここで「発生」は選択信号
を活性状態に設定する意味で用いる。
【0014】図44に示す構成においては、同時に2列
が選択されるため、1つのデコーダ回路から発生される
列選択信号は、隣接する2対のビット線を選択する。
【0015】より正確に述べると、デコーダ回路からの
列選択信号は各ビット線対に設けらたI/Oゲートトラ
ンジスタのゲートへ与えられる。ビット線BL0,*B
L0にはI/OゲートトランジスタTr・1およびTr
・2が接続され、ビット線BL1,*BL1にはI/O
ゲートトランジスタTr・3およびTr・4がそれぞれ
接続される。以下同様に、ビット線BLi,*BLiに
はI/OゲートトランジスタTr・2i+1およびTr
・2i+2が接続される。ただしi=0〜n+1である
。I/OゲートトランジスタTr・1〜Tr・2n+4
のうちのいずれかの組がオン状態となることにより対応
のビット線対が内部データ伝達線であるI/O線対に接
続される。
【0016】図44においては、同時に2ビットの列が
選択されるため、2対の内部データ伝達線I/O0,*
I/O0およびI/O1,*I/O1が配設される。偶
数番号のビット線対BL2i,*BL2iは内部データ
伝達線対I/O0,*I/O0に接続され、奇数番号の
ビット線対BL2i+1,*BL2i+1は内部データ
伝達線対I/O1,*I/O1へ接続される。次に、図
44に示す回路の列選択動作について説明する。
【0017】デコーダ回路8−0からの列選択信号Y0
は、I/OゲートトランジスタTr・1およびTr・2
のゲートとI/OゲートトランジスタTr・3およびT
r・4のゲートへ与えられる。同様に、デコーダ回路8
−1からの列選択信号Y1はI/Oゲートトランジスタ
Tr・5〜Tr・8の各ゲートへ与えられる。デコーダ
回路8−mからの列選択信号Ymは、I/Oゲートトラ
ンジスタTr・2n+1〜Tr・2n+4の各ゲートへ
与えられている。
【0018】コラムデコーダ5には、コラムアドレスバ
ッファ4(図42参照)から内部列アドレス信号CAが
与えられる。デコーダ回路8−0〜8−mの各々は、こ
の内部列アドレスが所定の組となったときのみ列選択信
号を発生する。この内部列アドレス信号CAのビットの
組合わせに従って1つのデコーダ回路が選択される。選
択されたデコーダ回路の列選択信号が活性状態の“H”
レベルに立上がり、残りのデコーダ回路からの列選択信
号は不活性状態の“L”レベルに維持される。
【0019】今、内部列アドレスCAによりデコーダ回
路8−0が選択され、列選択信号Y0が“H”に立上が
った場合を考える。このとき、I/Oゲートトランジス
タTr・1〜Tr・4がオン状態となり、ビット線対B
L0,*BL0、およびBL1,*BL1が内部データ
伝達線対I/O0,*I/O0およびI/O1,*I/
O1にそれぞれ接続される。
【0020】データ読出し動作時においては、各内部デ
ータ伝達線対I/O,*I/O0、およびI/O1,*
I/O1上のデータが図示しないセンスアンプにより検
知増幅された後入出力回路7へ伝達される。
【0021】書込み動作時においては入出力回路7から
の書込みデータがこの内部データ伝達線対を介して対応
のビット線対BL0,*BL0、およびBL1,*BL
1上へ伝達される。
【0022】内部列アドレスCAによりデコーダ回路8
−1が選択された場合、列選択信号Y1が“H”に立上
がる。このとき、ビット線対BL2,*BL2およびB
L3,*BL3がI/OゲートトランジスタTr・5,
Tr・6、およびTr・7,Tr・8を介して内部デー
タ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O1,*I/O
1へ接続される。これにより、選択された2列すなわち
2つのビット線対BL2,*BL2、およびBL3,*
BL3と内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、お
よびI/O1、*I/O1との間でデータの入出力を行
なうことができる。
【0023】同様に、デコーダ回路8−mが内部列アド
レスCAに従って選択された場合、列選択信号Ymが“
H”に立上がる。この場合、I/Oゲートトランジスタ
Tr・2n+1〜Tr・2n+4がオン状態となり、ビ
ット線対BLn,*BLn、およびBLn+1,*BL
n+1と内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、お
よびI/O1,*I/O1との間でデータの入出力を行
なうことができる。
【0024】ここで、列選択時、すなわち列選択信号Y
j(j=0〜m)が“H”に立上がるとき、すでにワー
ド線がローデコーダの出力により選択されており、これ
により選択ワード線と選択列との交点に位置するメモリ
セルに対しデータの入出力を行なうことができる。
【0025】上述のような構成によれば、外部から列ア
ドレスを与えることにより任意の2列を内部データ伝達
線対へ接続することができ、同時に2ビットのデータの
入出力を実行することができる。
【0026】一般に、半導体記憶装置の容量が大きくな
るにつれて、メモリセルアレイ内に不良ビット(欠陥メ
モリセル)が存在する確率が高くなる。このような不良
ビットが存在する半導体記憶装置を不良品として処分す
る場合、半導体記憶装置の製品歩留が低下する。そこで
、メモリセルアレイ内に冗長メモリセルアレイを余分に
設けておき、不良ビットが存在する場合には、この不良
ビットが存在する行または列(不良行または不良列と以
下称す)をその余分に設けられた冗長メモリセルアレイ
内の冗長行または冗長列で置換することにより、等価的
に不良ビットを救済する構成がとられる。
【0027】図45は従来の不良ビット救済用の冗長構
成を備える半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す
図である。
【0028】図45において、不良ビット救済機能を備
える従来の半導体記憶装置は、メモリセルアレイ1に加
えて、不良行を救済するための冗長ローメモリセルアレ
イ10と、不良列を救済するための冗長コラムメモリセ
ルアレイ11とを含む。冗長ローメモリセルアレイ10
および不良コラムメモリセルアレイ11は、それぞれ、
複数の行および列が救済可能なように複数の行および列
のマトリクス状に配置されたメモリセルのアレイを含む
【0029】不良行を救済するために、不良行のアドレ
スを記憶するための不良ロープログラム回路12と、ロ
ーアドレスバッファ2からの内部行アドレスおよび不良
ロープログラム回路12からの不良行アドレスに応答し
てスペア行選択(冗長行活性化)信号SXDを出力する
スペアローデコーダ3bとが設けられる。
【0030】不良列を救済するために、不良列のアドレ
スを記憶する不良コラムプログラム回路13と、コラム
アドレスバッファ4からの内部列アドレスと不良コラム
プログラム回路13からの不良列アドレスとに応答して
冗長列活性化信号SYDを発生するスペアコラムデコー
ダ5bとが設けられる。
【0031】メモリセルアレイ1の行および列を外部行
アドレスおよび外部列アドレスに従って選択するために
、ローアドレスバッファ2、ノーマルローデコーダ3a
、およびコラムアドレスバッファ4、ノーマルコラムデ
コーダ5aが設けられる。
【0032】不良ロープログラム回路12および不良コ
ラムプログラム回路13は各々レーザ溶断可能なたとえ
ばヒューズからなるリンク素子を含んでおり、このリン
ク素子を選択的にレーザ溶断することにより不良行また
は不良列アドレスのプログラムが行なわれる。
【0033】スペアローデコーダ3bは、ローアドレス
バッファ2からの内部行アドレスと不良ロープログラム
回路12にプログラムされた不良行アドレスとを比較し
、これらが一致した場合には冗長行活性化信号SXDを
発生して冗長ローメモリセルアレイ10内の冗長行を選
択する。このとき、スペアローデコーダ3bは、ノーマ
ルローデコーダ3aへノーマルエレメントディスエーブ
ル信号NEDを与え、ノーマルローデコーダ3aを不活
性状態としてメモリセルアレイ1における行選択動作を
禁止する。
【0034】スペアコラムデコーダ5bは、不良コラム
プログラム回路13に記憶された不良列アドレスとコラ
ム列アドレスバッファ4からの内部列アドレスとを比較
し、両者が一致した場合には、冗長列活性化信号SYD
を発生して冗長コラムメモリセルアレイ11へ与え対応
の列を選択する。このとき、また、スペアコラムデコー
ダ5bは、ノーマルエレメントディスエーブル信号NE
Dを発生してノーマルコラムデコーダ5bへ与えてノー
マルコラムデコーダ5aによる列選択動作を禁止する。 次に、この図45に示す半導体記憶装置の不良ビット救
済動作について簡単に説明する。
【0035】半導体記憶装置が製造された後、この半導
体記憶装置が正常に機能するか否かの試験が行なわれる
。この試験において、半導体記憶装置に不良ビットが存
在すると判定された場合、その不良ビットを含む行また
は列のアドレスが不良ロープログラム回路12または不
良コラムプログラム回路13においてレーザなどによる
リンク素子の溶断によりプログラムされる。
【0036】外部からの行アドレスおよび列アドレスが
、不良ビットを含まない行および列を選択している場合
には、ノーマルローデコーダ3aおよびノーマルコラム
デコーダ5aによりそれぞれメモリセルアレイ1におけ
る行および列の選択動作が行なわれる。次いで、(セン
スアンプ+I/O)ブロック6を介して、この選択され
たメモリセル(選択行と選択列との交点に位置するメモ
リセル)が入出力回路7に接続される。
【0037】ローアドレスバッファ2およびコラムアド
レスバッファ4からそれぞれ与えられた内部行アドレス
および内部列アドレスが、不良ロープログラム回路12
および不良コラムプログラム回路13にそれぞれ記憶さ
れている不良行アドレスおよび不良列アドレスと異なっ
ているため、スペアローデコーダ3bおよびスペアコラ
ムデコーダ5bはともに不活性状態を維持する。
【0038】次に、外部からの行アドレスがメモリセル
アレイ1内の不良行を指定している場合の動作について
説明する。ローアドレスバッファ2からの内部行アドレ
スは、ノーマルローデコーダ3aおよびスペアローデコ
ーダ3bへ与えられる。スペアローデコーダ3bは、こ
の内部行アドレスと不良ロープログラム回路12に記憶
された不良行アドレスとを比較する。このとき、両者が
一致しているため、冗長ローメモリセルアレイ10内の
冗長行をスペアローデコーダ3bは選択し冗長行活性化
信号SXDを発生して対応の冗長行を選択状態とする。
【0039】このとき、同時に、スペアローデコーダ3
bは、ノーマルエレメントディスエーブル信号NEDを
発生してノーマルローデコーダ3aへ与える。ノーマル
ローデコーダ3aは、ローアドレスバッファ2からの内
部行アドレスを受けているものの、このノーマルエレメ
ントディスエーブル信号NEDによりそのデコード動作
が禁止される。したがって、メモリセルアレイ1におけ
る不良行の選択が禁止される。
【0040】ノーマルコラムデコーダ5aは、コラムア
ドレスバッファ4からの正常列を指定する内部列アドレ
スをデコードして、対応の列を選択する信号を発生する
。スペアコラムデコーダ5bは、内部列アドレスが正常
列を指定しているため、不活性状態のままである。した
がって、この場合には、冗長ローメモリセルアレイ10
内の冗長行とノーマルコラムデコーダ5aからの列選択
信号により選択された列の交点に位置するメモリセルが
選択され、この選択されたメモリセルがブロック6を介
して入出力回路7に接続される。
【0041】上述の動作により、メモリセルアレイ1内
の不良行は冗長ローメモリセルアレイ10内の冗長ロー
により置換されたため、メモリセルアレイ1内の不良ビ
ットは等価的に救済されたことになり、正確なデータの
書込み/読出しが行なわれる。
【0042】次に、外部からの列アドレスがメモリセル
アレイ1内の不良列を指定している場合の動作について
説明する。このとき、行選択系においては、ノーマルロ
ーデコーダ3aが活性状態となり、かつスペアローデコ
ーダ3bが不活性状態となり、メモリセルアレイ1にお
いて内部行アドレスに対応する行の選択が行なわれる。
【0043】列選択系においては、スペアコラムデコー
ダ5bが活性状態となり、列選択信号SYDを発生して
、不良コラムプログラム回路13に記憶された不良列に
対応する冗長列を冗長コラムメモリセルアレイ11から
選択する。スペアコラムデコーダ5bは、同時にまた、
ノーマルエレメントディスエーブル信号NEDを発生し
てノーマルコラムデコーダ5aへ与える。ノーマルコラ
ムデコーダ5aは、コラムアドレスバッファ4から内部
列アドレスを受けるものの、スペアコラムデコーダ5b
からのノーマルエレメントディスエーブル信号NEDに
よりそのデコード動作が禁止される。
【0044】したがって、この場合、正常行に接続され
る冗長列のメモリセルが選択され、(センスアンプ+I
/O)ブロック6を介してこの選択されたメモリセルが
入出力回路7に接続される。これにより、メモリセルア
レイ1内の不良列は冗長コラムメモリセルアレイ11内
の冗長列と置換され、不良列の救済が行なわれる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】図44に示すようなデ
コーダの構成の場合、常に隣接する2対のビット線対、
たとえばビット線対BL0,*BL0、およびBL1,
*BL1、ビット線対BL2,*BL2およびBL3,
*BL3の組等を同時に内部データ伝達線対I/O0,
*I/O0、およびI/O1,*I/O1に接続するこ
とができる。すなわち、同時に2ビットのデータを入出
力することができる。
【0046】しかしながら、この図44に示すようなデ
コーダの構成の場合、外部列アドレスに応答して選択さ
れるビット線対の組は一意的に固定される。たとえば、
デコーダ回路8−0が選択された場合、そのとき選択さ
れるビット線対はビット線対BL0,*BL0、および
BL1,*BL1である。一般にデコーダ回路8−iが
選択された場合、選択されるビット線対はビット線対B
L2i,*BL2i、およびBL2i+1,*BL2i
+1である。
【0047】この選択されるビット線対の組は外部列ア
ドレスに従って一意的に決められている。したがって、
たとえばビット線対BL1,*BL1とビット線対BL
2,*BL2の組を同時に選択してこれらの2列のデー
タの比較または演算を行なう場合には以下の手順が必要
とされる。まず、デコーダ回路8−0を選択する列アド
レスを入力し、ビット線対BL0,*BL0およびBL
1,*BL1を選択して、ビット線対BL1,*BL1
のデータをたとえば外部のレジスタに保持する。次いで
、再び、半導体記憶装置にアクセスしてデコーダ回路8
−1を選択してビット線対BL2,*BL2およびBL
3,*BL3を選択する。このため、半導体記憶装置へ
2度アクセスする動作が必要とされ、高速でデータ処理
を行なうことができないという問題が生じる。
【0048】一般に、従来のデコーダの構成においては
、外部からの指定信号により選択される対象物(次段回
路)の組は一意的に定められており、任意の組合わせの
対象物を同時に選択することはできないという問題があ
る。たとえば、多数のセンサの出力をモニタし、各セン
サの出力相互の関連性を見ることにより制御対象の異常
の有無の検出および異常箇所の標定などを行なう場合、
この制御動作を実行する回路装置がマイクロコンピュー
タ等の半導体回路装置により構成されており、かつその
制御動作実行部においてセンサ指定信号と選択されるセ
ンサの組合わせとが一意的に決定される構成の場合には
同様の問題が生じ、高速で制御対象の異常の有無の検出
および異常箇所の標定を行なうことができないという問
題が生じる。
【0049】また、従来の半導体記憶装置においては冗
長構成をとることにより不良ビットの救済を行なうこと
ができ、半導体記憶装置の製品歩留を改善することがで
きる。しかしながら、図45に示す構成の場合、ノーマ
ルローデコーダおよびノーマルコラムデコーダのデコー
ド動作の禁止は、スペアローデコーダおよびスペアコラ
ムデコーダから発生されるノーマルエレメントディスエ
ーブル信号NEDにより行なわれている。このため、高
速でアクセスを行なうことができないという問題が生じ
る。この間の事情について図面を参照してより具体的に
説明する。
【0050】図46は図45に示すノーマルコラムデコ
ーダに含まれる単位デコーダ回路の構成を概略的に示す
図である。図46において、単位デコーダ回路は、コラ
ムアドレスバッファ4からの内部列アドレスCA,*C
Aの所定の組をその真入力に受け、かつその偽入力にノ
ーマルエレメントディスエーブル信号NEDを受けるゲ
ート回路G1と、ゲート回路G1の出力を受けるインバ
ータ回路G2とを含む。インバータ回路G2から列選択
信号Yが発生され、I/OゲートトランジスタTrI,
Tr′Iのゲートへ与えられる。
【0051】図46に示す構成においては、単位デコー
ダ回路により1対のビット線が選択される場合が例示的
に示される。しかしながら、複数対のビット線が選択さ
れる場合も同様であり、その場合、列選択信号Yが隣接
するビット線対のI/Oゲートトランジスタのゲートへ
与えられる。
【0052】内部列アドレスCA,*CAは複数ビット
からなり、ゲート回路G1は、この複数ビットの内部列
アドレスのうちの所定の組が与えられる。ゲート回路G
1は、そこに設定された内部列アドレスCA,*CAの
ビットの組が予め定められたビットの組と一致し、かつ
ノーマルエレメントディスエーブル信号NEDが“L”
となったときに“L”の信号Y′を出力する。図46に
示すデコーダ回路の動作をその動作波形図である図47
を参照して説明する。
【0053】図45に示す半導体記憶装置の場合、列ア
ドレスと行アドレスとは外部から同時に並列に与えられ
る。行アドレスと列アドレスの取込みタイミングはチッ
プセレクト信号CSにより決定される。チップセレクト
信号CS(図45には示さず)が“H”に立上がると、
そのときにコラムアドレスバッファ4へ与えられていた
外部列アドレスAddが装置内部へ取込まれてノーマル
コラムデコーダ5aおよびスペアコラムデコーダ5bへ
与えられる。
【0054】ノーマルコラムデコーダ5aは、コラムア
ドレスバッファ4からの内部列アドレスに応答して、デ
コード動作を実施する。ゲート回路G1に予め定められ
たビットの組の内部列アドレスが与えられた場合、ゲー
ト回路G1の出力信号Y′は“L”に立下がり、応じて
インバータ回路G2からの列選択信号Yが“H”に立上
がる。
【0055】このとき、同時に、スペアコラムデコーダ
5bにおいては、不良コラムプログラム回路13からの
不良列アドレスと内部列アドレスCA,*CAとの比較
動作が行なわれている。スペアコラムデコーダ5bにお
いて一致が検出された場合、冗長列を選択するための信
号SYDが発生されかつ同時にノーマルエレメントディ
スエーブル信号NEDが発生される。
【0056】したがって、チップセレクト信号CSが“
H”に立上がってからノーマルエレメントディスエーブ
ル信号NEDが“H”に立上がるまでにはスペアコラム
デコーダ5bにおいて比較動作が行なわれかつデコード
動作が完了するまでの一定の期間Tが存在する。
【0057】この期間Tにおいては、既にノーマルコラ
ムデコーダ5aにおいてデコード動作が行なわれている
ため、その期間、列選択信号Yは“H”に立上がり、不
良列が内部データ伝達線対I/O,*I/Oに接続され
る。
【0058】信号NEDが“H”に立上がれば、ゲート
回路G1の出力は“H”に立上がり、列選択信号Yは“
L”となり、不良列の選択が禁止される。この状態にお
いて、冗長列の選択動作が行なわれることになり、冗長
列が内部データ伝達線対I/O,*I/Oに接続される
【0059】上述のように、不良列選択時においては、
期間Tにおいて不良列が内部データ伝達線対I/O,*
I/Oに接続されるため、不良メモリセルのデータが内
部データ伝達線対I/O,*I/Oに読出される。これ
を避けるためには、不良ビットの選択が禁止され確実に
冗長列による置換えが行なわれた後に冗長列を入出力回
路7へ接続する必要がある。このため、この期間Tによ
り半導体記憶装置へのアクセス時間が長くなるという問
題が生じる。
【0060】特に、この信号NEDはコラムデコーダの
各デコーダ回路に共通に与えられるため、スペアコラム
デコーダ5bから最も遠い位置にあるデコーダ回路に信
号NEDが到達する時間が最も長い。この最も遠い位置
のデコーダ回路へ信号NEDが到達する時間を考慮して
データの書込み/読出しタイミングを設定する必要があ
るため、半導体記憶装置のアクセスがさらに遅くなると
いう問題が生じる。
【0061】この動作は行選択系においても同様であり
、スペアローデコーダ3bが活性化され、スペア行選択
信号SXDが発生される場合、ノーマルエレメントディ
スエーブル信号NEDがノーマルローデコーダ3aへ与
えられ、その行選択動作が禁止される。このため、不良
行が一旦選択状態となる期間が経過した後にビット線の
選択動作を行なう必要があり、同様に行選択動作に要す
る時間が長くなり、アクセス時間が長くなる。
【0062】また、上述のような信号NEDを用いるこ
とによりデコーダ回路を不活性状態とする構成に代えて
図48に示すようなノーマルデコーダの構成が用いられ
る場合もある。
【0063】図48は従来のノーマルコラムデコーダに
含まれる単位デコーダ回路の他の構成を示す図である。 図48において、単位デコーダ回路は、内部列アドレス
CA,*CAをデコードするためのゲート回路G10と
、ゲート回路G10の出力をリンク素子LEを介して受
けて列選択信号Yを導出するとともにビット線対BL0
,*BL0が不良列の場合にこのビット線対を常時不選
択状態とするための機能を備える列選択信号発生回路L
Aを含む。
【0064】ゲート回路G10は、与えられた複数ビッ
トからなる内部列アドレスCA,*CAが予め定められ
た組合わせの場合に“L”の信号を出力する。リンク素
子LEはレーザ溶断が可能であり、ゲート回路G10が
選択する列(ビット線対BL0,*BL0)が不良列の
場合にたとえばレーザにより溶断され、ゲート回路G1
0の出力とビット線対BL0,*BL0とを切り離す。
【0065】列選択信号発生回路LAは、ゲート回路G
10の出力を反転するインバータを構成するPチャネル
MOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジス
タ)TP1およびNチャネルMOSトランジスタTN1
と、列選択信号発生回路LAの出力信号線を電源投入時
に“L”に初期設定するためのラッチ回路を構成するP
チャネルMOSトランジスタTP2およびTP3を含む
【0066】PチャネルMOSトランジスタTP2はそ
のゲートにインバータ(トランジスタTP1およびTN
1)の出力信号を受ける。PチャネルMOSトランジス
タTP3はそのゲートに、電源投入時に所定の期間“L
”となる電源投入検出信号*POPを受ける。トランジ
スタTP2およびTP3は互いに並列に接続され、それ
らの一方導通端子は共通に電源Vccに接続され、それ
らの他方導通端子は共通にトランジスタTP1およびT
N1のゲートに接続される。次に、この図48に示すデ
コーダ回路の動作について説明する。
【0067】ビット線対BL0,*BL0が正常列であ
る場合、リンク素子LEは導通状態にある。電源投入時
においては、所定の期間信号*POPが“L”となる。 これに応答して、トランジスタTP3がオン状態となり
、電源電位VccがトランジスタTP1およびTN1の
ゲートへ与えられる。トランジスタTN1が伝達された
電源電位Vccに応答してオン状態となり、列選択信号
Yは接地電位の“L”に設定される。信号*POPが所
定期間経過後“H”に立上がったとしても、列選択信号
Yが“L”にあるため、トランジスタTP2がオン状態
となり、トランジスタTN1をオン状態、トランジスタ
TP1をオフ状態に維持している。
【0068】ゲート回路G10が内部列アドレスCA,
*CAにより選択された場合、ゲート回路G10は“L
”の信号を出力する。このとき、トランジスタTP1が
オン状態、トランジスタTN1がオフ状態となり、列選
択信号Yが“H”に立上がり、ビット線対BL0,*B
L0がトランジスタTr0,Tr0′を介して内部デー
タ伝達線対I/O0,*I/O0に接続される。これに
より正常な列の選択が行なわれる。ここで、トランジス
タTP2の電流駆動能力は、ゲート回路G10の駆動能
力より小さいため、ゲート回路G10の出力に応じたト
ランジスタTP1およびTN1のオン/オフ動作がトラ
ンジスタTP2のオン状態にかかわらず実行される。列
選択信号Yが“H”に立上がった場合、トランジスタT
P2はオフ状態となるため、高速で列選択信号Yは“H
”に立上げられる。
【0069】ゲート回路G10を含むデコーダ回路が接
続されるビット線対BL0,*BL0が不良列の場合リ
ンク素子LAはレーザ等を用いて溶断される。これによ
り、ゲート回路G10とビット線対BL0,*BL0と
の切り離しが行なわれる。
【0070】電源投入時においてトランジスタTP3に
よりトランジスタTN1がオン状態となり、列選択信号
Yを“L”に立下げる。この“L”の列選択信号Yに応
答してトランジスタTP2がオン状態となり、列選択信
号Yを常時“L”に設定する。これにより、不良列の選
択が禁止される。
【0071】上述のようなリンク素子を用いたデコーダ
回路の構成の場合、各デコーダ回路に対しリンク素子L
Eを設ける必要がある。半導体記憶装置の容量が大きく
なると、限られた面積内に数多くのメモリセルを配置す
る必要があり、ビット線ピッチが小さくなる。このビッ
ト線ピッチに合わせてデコーダ回路を形成する必要があ
り、かつリンク素子もこの小さなビット線ピッチに合わ
せて設ける必要がある。
【0072】リンク素子がレーザ溶断が行なわれる。そ
のレーザ溶断時に溶断された部分が隣接信号線へ及ぼす
悪影響(溶断破片の飛散による信号線の短絡等)を防止
するために、リンク素子が必要とするピッチはビット線
ピッチよりも大きくされる。したがって、半導体記憶装
置の大容量化に伴ってビット線ピッチが小さくなると各
ビット線対に対してリンク素子を設けるのが困難になる
という問題が生じる。
【0073】図45に示すメモリセルアレイ構成に代え
て、大容量半導体記憶装置においてはメモリセルアレイ
を複数のブロックに分割し、各ブロックごとに行および
列の選択動作を行なう構成が用いられる。
【0074】図49はさらに他の従来の半導体記憶装置
の全体の構成を概略的に示す図である。図49において
、半導体記憶装置は4つのブロックに分割されたメモリ
セルアレイブロック1a,1b,1cおよび1dを含む
。メモリセルアレイブロック1a〜1dの各々は、行列
状に配置された複数のメモリセルを備える。
【0075】メモリセルアレイブロック1a〜1dの各
々に対応して、ノーマルローデコーダ30a〜30dお
よびスペアローデコーダ31a〜31d、冗長ローメモ
リセルアレイ10a〜10dおよび(センスアンプ+I
/O)ブロック6a〜6dが設けられる。ノーマルロー
デコーダ30a〜30dおよびスペアローデコーダ31
a〜31dの各々へローアドレスバッファ2からの内部
行アドレスが並列に与えられる。各メモリセルアレイブ
ロック1a〜1dにおいて1行が選択される。
【0076】メモリセルアレイブロック1a〜1dの各
々には、不良列を救済するための冗長コラムメモリセル
アレイ11a〜11dが設けられる。
【0077】メモリセルアレイブロック1a〜1d各々
から列を選択するために、外部列アドレスを受けて内部
列アドレスを発生するコラムアドレスバッファ4、内部
列アドレスをデコードするためのノーマルコラムデコー
ダ5aおよびスペアコラムデコーダ5bが設けられる。 ノーマルコラムデコーダ5aはメモリセルアレイブロッ
ク1a〜1dに対し共通に設けられ、スペアコラムデコ
ーダ5bも冗長コラム11a〜11dの各々に共通に設
けられる。
【0078】メモリセルアレイブロック1aおよび1b
とデータの入出力を選択的に行なうために入出力回路7
aが設けられ、メモリセルアレイブロック1cおよび1
dとデータの入出力を選択的に行なうために入出力回路
7bが設けられる。入出力回路7aおよび7bとデータ
入出力を選択的に行なうために入出力回路7cが設けら
れる。
【0079】入出力回路7a,7bおよび7cにおける
入出力列の選択は、入出力回路7cにおいて、たとえば
最上位行アドレスビットと最上位列アドレスビットとを
ブロックアドレスとし、このブロックアドレスをデコー
ドしてブロックを選択することにより行なわれる。
【0080】このような半導体記憶装置においては、メ
モリセルアレイブロック1a〜1d各々に対して冗長ロ
ーメモリセルアレイ10a〜10dが設けられており、
かつこれらに対応してスペアローデコーダ31a〜31
dが設けられる。したがって、メモリセルアレイブロッ
ク1a〜1d各々において各ブロック独立に不良行の救
済を実行することができる。
【0081】冗長コラムメモリセルアレイ11a〜11
dはそれぞれメモリセルアレイブロック1a〜1dに対
応して設けられているものの、スペアコラムデコーダ5
bは冗長コラムメモリセルアレイ11a〜11dに共通
に設けられている。したがって、不良列の救済は各ブロ
ック共通に行なわれることになる。すなわち、各ブロッ
クにおいてそのブロックに不良列が存在するか否かにか
かわらず冗長列との置換が行なわれることになる。した
がって、たとえばメモリセルアレイブロック1aにおけ
る不良列を救済するために冗長コラムメモリセルアレイ
11aにおける冗長列を利用した場合、冗長コラムメモ
リセルアレイ11b〜11dの各々においても対応の冗
長列が使用されることとなり、各ブロックがそれぞれ独
立に冗長列を利用することができず、不良列の救済を有
効に行なうことができないという問題が生じる。
【0082】第1の発明の目的は、多ビット入力信号が
指定する次段回路の組合わせの自由度の大きい半導体回
路装置を提供することである。
【0083】第2の発明の目的は、外部アドレスに従っ
て同時に選択される複数の行または列の組合わせを自由
に設定することのできる半導体回路装置を提供すること
である。
【0084】第3の発明の目的は、効率的に任意の組合
わせの次段回路を選択するための半導体回路装置を提供
することである。
【0085】第4の発明の目的は、不良の次段回路を容
易に救済することできる半導体回路装置を提供すること
である。
【0086】第5および第6の発明の目的は、不良行ま
たは不良列救済用のリンク素子を設ける必要のない不良
ビット救済機能を備えた半導体回路装置を提供すること
である。
【0087】第5および第6の発明の他の目的は、不良
ビット救済をアクセス速度の遅延をもたらすことなく効
率的に行なうことのできる半導体回路装置を提供するこ
とである。
【0088】第5および第6の発明のさらに他の目的は
、冗長メモリセルを有効に利用することのできる、不良
ビット救済機能を備える半導体回路装置を提供すること
である。
【0089】
【課題を解決するための手段】第1の発明に従う半導体
回路装置は、多ビット入力信号をデコードするデコーダ
手段と、このデコーダ手段からの出力信号に応答して複
数の次段回路を同時に選択する活性化手段を含む。この
デコーダ手段は、複数のデコーダ回路を含み、各デコー
ダ回路に対して多ビット入力信号の組合わせが予め定め
られる。各デコーダ回路は対応の組合わせの多ビット入
力信号が与えられたときに選択状態となり活性化信号を
発生する。
【0090】活性化手段は選択されたデコーダ回路に対
して予め定められた組合わせの複数の次段回路を同時に
選択状態とする手段を含む。この手段は、異なるデコー
ダ回路からの活性化信号に応答して同一の次段回路を重
複して選択状態とする。
【0091】第2の発明の半導体回路装置は、行および
列からなるマトリクス状に配列された複数のメモリセル
を有するメモリセルアレイと、外部から与えられる列ア
ドレスに応答してこのメモリセルアレイから複数の列を
同時に選択する列選択手段を含む。この列選択手段は異
なる外部列アドレスに応答して同一の列を重複して選択
する手段を含む。
【0092】第3の発明の半導体回路装置は、所定の関
係に従って順次配置される複数の次段回路と、外部から
与えられる複数ビットのアドレス信号をプリデコードし
、グループ番号特定信号と要素番号特定信号とを発生す
るプリデコード手段を含む。グループ番号特定信号と要
素番号特定信号とはそれぞれ複数ビットからなり、グル
ープ番号特定信号の活性状態のビットの数と要素番号特
定信号の活性状態のビットの数との和は、常に同一であ
る。
【0093】この半導体回路装置は、さらにプリデコー
ド手段からのグループ番号特定信号と要素番号特定信号
とに応答して所定の関係において互いに隣接する複数の
次段回路を選択するセレクト信号を発生するデコード手
段を備える。
【0094】第4の発明の半導体回路装置は、各々が所
定の機能を行なう機能回路が少なくとも実質的に列状に
配置された機能ブロックと、外部から与えられる複数ビ
ットからなるアドレスに応答して機能ブロックから複数
の列を選択する第1の選択手段を含む。この第1の選択
手段は異なる外部アドレスに応答して同一の列を重複し
て選択する手段を含む。
【0095】この半導体回路装置はさらに機能ブロック
において不良の機能回路を含む列を示す不良アドレスを
記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された不良ア
ドレスと外部アドレスとの大きさを比較し、その大小関
係に応じた信号を出力する比較回路と、外部アドレスの
少なくとも一部に応答して第1の選択手段により選択さ
れた複数の列からさらに少なくとも1本の列を選択する
第2の選択手段と、比較回路の出力信号に応答して第2
の選択手段の選択態様を切換える切換手段を含む。この
切換手段は第2の選択手段が常に不良機能回路を含む列
を選択しないように第2の選択手段の選択態様を設定す
る。
【0096】第5の発明における半導体回路装置は、こ
の第4の発明に従う半導体回路装置における機能回路と
してそれぞれに1列のメモリセルが接続されているビッ
ト線対を含む。
【0097】第6の発明の半導体回路装置は、各々がデ
ータを記憶するメモリセルが行および列からなるマトリ
クス状に配列された複数のメモリセルからなる第1のメ
モリセルブロックと、各々がデータを記憶するメモリセ
ルが行および列からなるマトリクス状に配列された複数
のメモリセルからなる第2のメモリセルブロックと、外
部から与えられる行アドレスに応答して第1および第2
のメモリセルブロックからそれぞれ1本の行を選択する
第1の行選択手段を含む。この第1の行選択手段は異な
る外部行アドレスに対して同一の行を重複して選択する
手段を含む。この半導体回路装置はさらに、第1および
第2のメモリセルブロックにおける不良ビットを含む不
良行のアドレスを記憶する記憶手段と、外部行アドレス
と記憶手段に記憶された不良アドレスとの大きさを比較
し、該比較結果に応じた信号を出力する比較手段と、外
部列アドレスに応答して第1および第2のメモリセルブ
ロックから対応の列を選択する第1の列選択手段と、外
部行アドレスの少なくとも一部に応答して第1および第
2のメモリセルブロックから選択された列のうち一方の
メモリセルブロックの列を選択する第2の列選択手段と
、比較手段からの出力信号に応答して第2の列選択手段
の選択態様を設定する制御手段を含む。この制御手段は
不良行のメモリセルが常時非選択状態となるように第2
の列選択手段の選択態様を設定する。
【0098】
【作用】第1の発明においては、異なる外部アドレスに
応じて同一の行または列が重複して選択される。この外
部アドレスに応じて同時に選択される行または列すなわ
ち次段回路の組合わせを自由に変更することができる。
【0099】第2の発明においては、外部アドレスは同
時に複数の列を選択する。この1つの列は複数の互いに
異なる外部列アドレスで指定可能である。したがってメ
モリセルアレイにおいて任意の組合わせの列を同時に選
択することができる。
【0100】第3の発明においては、グループ番号特定
信号と要素番号特定信号とを外部アドレスをプリデコー
ドして発生する。このグループ番号特定信号と要素番号
特定信号とが特定する次段回路は所定の関係において互
いに隣接するものが同時に選択されるように、このそれ
ぞれの活性ビットの数の和は常に同一である。このプリ
デコードにより得られたグループ番号特定信号と要素番
号特定信号とに従って、所定の関係において隣接する複
数の次段回路が同時に選択される。これにより、従来の
半導体回路装置において用いられているプリデコード方
式と同様の占有面積で効率的に任意の組合わせの次段回
路を選択することのできる半導体回路装置を得ることが
できる。
【0101】第4の発明においては、第1の選択手段に
より複数の列が外部列アドレスに従って同時に選択され
、第2の選択手段によりさらにこの選択された複数の列
から外部アドレスの少なくとも一部に従って少なくとも
1本の列が選択される。
【0102】比較手段は不良列アドレスと外部アドレス
との大小を比較する。第2の列選択手段の列選択態様は
この比較手段における比較結果に応じて変更される。こ
れにより不良列すなわち不良の次段回路が第1の選択手
段により選択された場合においても、第2の選択手段に
よりその不良列の選択が禁止され、常に正常な機能回路
のみが選択される。
【0103】第5の発明においては、第1の列選択手段
により複数の列が外部から与えられる列アドレスに従っ
て同時に選択される。この第1の列選択手段により同時
に選択される列は不良ビットを含む不良列も含まれる。 第2の列選択手段はこの第1の列選択手段により選択さ
れた複数の列からさらに外部列アドレスの少なくとも一
部に従って少なくとも1本の列を選択する。
【0104】比較手段は、不良列アドレスと外部列アド
レスとの大小を比較する。第2の列選択手段の列選択態
様はこの比較手段における比較結果に応じて変更される
。これにより、不良列が第1の列選択手段により選択さ
れても、第2の列選択手段によりその不良列の選択が禁
止され、常に不良ビットを含まない正常列のみが選択さ
れる。
【0105】第6の発明においては、行選択手段は第1
および第2のメモリセルブロックから各々1本の行を選
択する。第1の列選択手段はこの第1および第2のメモ
リセルブロックから外部列アドレスに従って列を選択す
る。比較手段は不良行アドレスと外部行アドレスとの大
小関係に応じた信号を出力する。第2の列選択手段の列
選択態様はこの比較手段の出力に応じて変更される。こ
れにより、不良行に接去れるメモリセルの選択が禁止さ
れる。このとき、第1および第2のメモリセルブロック
においては、異なる行アドレスに従って同一の行を重複
して選択することができる。したがって、この第2の列
選択手段における選択態様を調整することにより、不良
行を除いてすべての正常行を選択することができる。
【0106】
【発明の実施例】図1は、この発明を半導体記憶装置に
適用した場合の半導体記憶装置の全体の構成を概略的に
示す図である。この図1に示す半導体記憶装置は、メモ
リセルが行および列からなるマトリクス状に配置される
構成であればどのような型式の半導体記憶装置であって
もよい。
【0107】図1において、半導体記憶装置は、ローア
ドレスバッファ2、ローデコーダ3、コラムアドレスバ
ッファ4、(センスアンプ+I/O)ブロック6および
入出力回路7に加えて、第1のコラムデコーダ15およ
び第2のコラムデコーダ16を含む。
【0108】第1のコラムデコーダ15は、コラムアド
レスバッファ4からの内部列アドレスCA(および*C
A)を受け、メモリセルアレイ1における列を選択する
ための第1の列選択信号を発生する。
【0109】第2のコラムデコーダ16は、第1のコラ
ムデコーダ15からの第1の列選択信号に応答して、メ
モリセルアレイ1から対応の複数の列を同時に選択する
。第2のコラムデコーダ16は、第1のコラムデコーダ
15からの異なる第1の列選択信号に応答して同一の列
をメモリセルアレイ1から選択する機能を備える。この
第2のコラムデコーダ16の機能により、メモリセルア
レイ1から任意の組合わせの列を外部列アドレス(コラ
ムアドレス)に従って選択することができる。
【0110】図2は、図1に示す第1のコラムデコーダ
、第2のコラムデコーダおよび(センスアンプ+I/O
)ブロックの構成をより具体的に示す図である。図2に
おいてはセンスアンプ部分は省略されている。図2にお
いて、第1のコラムデコーダ15は、各々が予め定めら
れた組合わせのビットからなる内部列アドレス信号を受
けるデコーダ回路19−0〜19−nを備える。デコー
ダ回路19−0〜19−nはそれぞれNAND回路によ
り構成され、それぞれは予め定められた組合わせの内部
列アドレス信号が与えられたときに選択状態となり、“
L”の信号を出力する。
【0111】第2のコラムデコーダ16は、ビット線対
BL0,*BL0〜BLn+1,*BLn+1各々に対
応して設けられるNAND回路20−0〜20−n+1
を含む。NAND回路20−0はその一方入力に電源電
圧Vccを受け、その他方入力にデコーダ回路19−0
の出力を受ける。NAND回路20−n+1はその一方
入力にデコーダ回路19−nの出力を受け、その他方入
力に電源電圧Vccを受ける。
【0112】残りのNAND回路20−1〜20−nは
、それぞれ、隣接する2つのデコーダ回路の出力を受け
る。すなわち、NAND回路20−i(i=1〜n)は
、デコーダ回路19−i−1および19−iの出力を受
ける。第2のコラムデコーダ16に含まれるNAND回
路20−0〜20−n+1はそれぞれ対応のビット線対
を選択して内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、
I/O1,*I/O1へ接続する。偶数番号の付された
ビット線対(たとえばBL0,*BL0、BL2,*B
L2)は内部データ伝達線対I/O0,*I/O0に接
続される。奇数番号の付されたビット線対(たとえばビ
ット線対BL1,*BL1、BL3,*BL3)は内部
データ伝達線対I/O1,*I/O1へ接続される。
【0113】上述の構成において、NAND回路20−
1〜20−nの各々は、対応のデコーダ回路のいずれか
一方が選択状態となったときに第2の列選択信号を発生
する。たとえば、NAND回路20−1は、デコーダ回
路19−0またはデコーダ回路19−1が選択状態とな
ったときにビット線対BL1,*BL1を選択状態とす
る第2の列選択信号を発生する。
【0114】NAND回路20−0および20−n+1
はそれぞれデコーダ回路19−0および19−nが選択
状態となったときのみビット線対BL0,*BL0およ
びBLn+1,*BLn+1を選択状態にする第2の列
選択信号を発生する。
【0115】第2のコラムデコーダ16において、両端
のNAND回路20−0および20−n+1を除くNA
ND回路20−1〜20−nはそれぞれ2つのデコーダ
回路により選択可能である。したがって、外部列アドレ
スにより任意の組合わせの隣接する2列のデータをアク
セスすることができる。次に、この図2に示す列選択系
の動作について説明する。
【0116】デコーダ回路19−0が外部列アドレスに
より選択された場合を考える。このとき、デコーダ回路
19−0の出力のみが“L”となり、残りのデコーダ回
路19−1〜19−nの出力は“H”である。この場合
、NAND回路20−0および20−1が選択状態とな
り、“H”の第2の列選択信号がI/Oゲートトランジ
スタTr・1〜Tr・4のそれぞれのゲートへ与えられ
る。ビット線対BL0,*BL0は内部データ伝達線対
I/O0,*I/O0に接続され、ビット線対BL1,
*BL1は内部データ伝達線対I/O1,*I/O1に
接続される。
【0117】行選択動作は従来と同様に行なわれており
、選択された行と選択されたビット線対BL0,*BL
0およびBL1,*BL1の交点に位置する2ビットの
メモリセルが選択され、入出力回路7に接続される。
【0118】列アドレスに従ってデコーダ回路19−1
が選択された場合を考える。このとき、デコーダ回路1
9−1の出力のみが“L”となる。したがって、NAN
D回路20−1および20−2の出力が“H”に立上が
り、ビット線対BL1,*BL1およびビット線対BL
2,*BL2がそれぞれ内部データ伝達線対I/O1,
*I/O1およびI/O0,*I/O0に接続される。
【0119】外部列アドレスに従って第2のコラムデコ
ーダ16において同時に選択されるNAND回路の組合
わせを変更することができ、かつしたがって、選択され
るビット線対の組も変更することができる。したがって
、処理内容に応じて列アドレスが適当に与えられれば、
任意の隣接する2ビットのメモリセルを同時に選択する
ことができる。
【0120】図3は図2に示す列選択系の変更例を示す
図である。図3において、第1のコラムデコーダ15は
さらに追加のデコーダ回路19−n+1を含む。これに
より、第1のコラムデコーダ15に含まれるデコーダ回
路の数とビット線対の数とが同一となる。
【0121】第2のコラムデコーダ16は、図2に示す
ものと同様の構成を有しているが、NAND回路20−
0および20−n+1がその一方入力に電源電圧Vcc
を受ける変わりにデコーダ回路19−n+1の出力を受
ける点で異なっている。NAND回路20−0は、した
がって、デコーダ回路19−0またはデコーダ回路19
−n+1が選択手段となったときにビット線対BL0,
*BL0を選択する信号を発生する。
【0122】NAND回路20−n+1は、デコーダ回
路19−nまたはデコーダ回路19−n+1が選択状態
となったときにビット線対BLn+1,*BLn+1を
選択する信号を発生する。
【0123】この図3に示す構成においては、ループ状
の関係において隣接する2対のビット線を選択すること
ができる。図2に示す構成においては、ビット線対BL
0,*BL0はビット線対BL1,*BL1との組合わ
せでのみ同時に選択されるだけである。また同様にビッ
ト線対BLn+1,*BLn+1はビット線対BLn,
*BLnと同時に選択されるだけである。しかしながら
、この図3に示す構成においては、ビット線対BL0,
*BL0はビット線対BL1,*BL1またはビット線
対BLn+1,*BLn+1と同時に選択することがで
きる。同様にして、ビット線対BLn+1,*BLn+
1はビット線対BLn,*BLnまたはビット線対BL
0,*BL0と同時に選択することができる。すなわち
、図3に示す構成においては、任意の隣接するまたはル
ープを介して隣接する2対のビット線を同時に選択する
ことができる。
【0124】図4は図2に示す列選択系のさらに他の変
更例を示す図である。図4において、第1のコラムデコ
ーダ15は、図3に示す構成と同様に、NAND型のデ
コーダ回路19−0〜19−n+1を含む。第2のコラ
ムデコーダ16′は、3入力のNAND回路21−0〜
21−n+1を含む。NAND回路21−0〜21−n
+1の各々は、隣接またはループを介して隣接する3つ
のデコーダ回路の出力を受ける。たとえばNAND回路
21−0はデコーダ回路19−0、19−1および19
−n+1の出力を受ける。NAND回路21−n+1は
、デコーダ回路19−n、19−n+1および19−0
の出力を受ける。残りのNAND回路21−i(i=1
〜n)は、デコーダ回路19−i−1,19−iおよび
19−i+1の出力を受ける。
【0125】NAND回路21−0〜21−n+1の各
々は、ビット線対BL0,*BL0〜BLn+1,*B
Ln+1の各々に対応して設けられる。したがって、N
AND回路21−j(j=0〜n+1)が選択された場
合、ビット線対BLj,*BLjが選択される。
【0126】この図4に示す構成の場合、1つのデコー
ダ回路が選択された場合、3つのビット線対が同時に選
択され、選択された3対のビット線がそれぞれ3対の内
部データ伝達線I/O0,*I/O0、I/O1,*I
/O1、およびI/O2,*I/O2へ接続される。内
部データ伝達線対I/O0,*I/O0にはビット線対
BL3k,*BL3kが接続され、内部データ伝達線対
I/O1,*I/O1にはビット線対BL3k+1,*
BL3k+1が接続され、内部データ伝達線対I/O2
,*I/O2にはビット線対BL3k+2,*BL3k
+2がそれぞれ接される。ただし、kは任意の整数であ
る。
【0127】この図4に示す構成においては、1つのデ
コーダ回路を選択すれば同時に3対のビット線が選択さ
れ、かつ異なる外部列アドレスに応答して同一のビット
線対が重複して選択されるため、任意の隣接するまたは
ループを介して隣接する3ビットのメモリセルを同時に
選択することができる。
【0128】上述の構成においては、内部列アドレスC
A(および*CA)をNAND型デコーダ回路でデコー
ドし、このデコーダ回路出力により複数の列を同時に選
択している。デコーダ回路の各々には予め定められた組
合わせのビットからなる内部列アドレスCA(および*
CA)が与えられている。大容量半導体記憶装置におい
ては、デコーダ占有面積の低減およびデコード動作の高
速化のために、アドレスプリデコード方式が広く採用さ
れている。このようなアドレスプリデコード方式を用い
て、任意の組合わせの複数のビット線対を同時に選択す
ることもできる。
【0129】図5は、第3の発明に従う半導体回路装置
の列選択系の構成を示す図である。この図5においては
、16列(16対のビット線)を選択する場合のデコー
ダの構成が一例として示される。しかしながらこのデコ
ーダの構成は容易に拡張することができる。
【0130】第2のコラムデコーダ16は、それぞれに
予め定められた組合わせのプリデコーデッド信号が与え
られるAND回路ANA0〜ANA15を含む。AND
回路ANA0〜ANA15から、それぞれ列選択信号(
セレクト信号)SP0〜SP15が発生される。プリデ
コーデッド信号P0〜P3およびQ0〜Q3は、アドレ
ス信号の隣接する複数ビットをプリデコードすることに
より発生される。このプリデコーデッド信号P0〜P3
およびQ0〜Q3を発生する第1のコラムデコーダ(プ
リデコーダ)15の具体的構成については後に詳細に説
明する。AND回路ANA0〜ANA15はその両入力
に与えられたプリデコーデッド信号がともに活性状態の
“H”となったときに対応のセレクト信号を活性状態の
“H”に立上げる。
【0131】AND回路ANA0〜ANA15は4つの
グループに分割される。これらのグループは、4ビット
のプリデコーデッド信号Q0〜Q3により特定される。 プリデコーデッド信号ビットQ0が活性状態となると、
第1のグループのAND回路ANA0〜ANA3が指定
される。ビットQ1が活性状態となると第2のグループ
のAND回路ANA4〜ANA4が指定される。ビット
Q2が活性状態となると、AND回路ANA8〜ANA
11が指定される。ビットQ3が活性状態となると、A
ND回路ANA12〜ANA15が指定される。
【0132】AND回路ANA0〜ANA15には、そ
れぞれのグループにおける位置を示す要素番号が付され
る。この要素番号は、番号がグループの境界線に関して
鏡映の関係となるように付される。すなわち、グループ
における要素番号は増加する順序、次いで減少する順序
で周期的に番号が付される。この要素番号の特定はプリ
デコーデッド信号P0〜P3により行なわれる。プリデ
コーデッド信号P0〜P3の各ビットは各グループから
1つずつ、合計4つのAND回路を指定する。今仮に、
AND回路ANA0〜ANA3の要素番号を0,1,2
,3とし、AND回路ANA4〜ANA8の要素番号3
,2,1,0とする。この要素番号の変化は、AND回
路ANA9〜ANA15においても繰り返され、AND
回路ANA8〜ANA11は要素番号0〜3を備え、A
ND回路ANA12〜ANA15は要素番号3〜0を有
する。プリデコーデッド信号ビットP0は要素番号0の
AND回路を指定する。プリデコーデッド信号ビットP
1は要素番号1のAND回路を指定する。プリデコーデ
ッド信号ビットP2は要素番号2のAND回路を指定す
る。プリデコーデッド信号ビットP3は要素番号3のA
ND回路を指定する。
【0133】プリデコーデッド信号P0〜P3およびQ
0〜Q3のうち活性状態となるビットの数は常に隣接す
る2つのAND回路のみを選択状態とするように一定で
ある。すなわち、プリデコーデッド信号P0〜P3のう
ちの隣接する2ビットが同時に活性状態となった場合、
プリデコーデッド信号Q0〜Q3のうちの1ビットのみ
が活性状態となる。プリデコーデッド信号P0〜P3の
うちの1ビットのみが活性状態となったとき、プリデコ
ーデッド信号Q0〜Q3のうちの隣接する2ビットが活
性状態となる。たとえば、プリデコーデッド信号ビット
Q0が活性状態の“H”となりかつプリデコーデッド信
号ビットP0およびP1が活性状態の“H”となると、
グループ番号0の要素番号0および1のAND回路AN
A0およびANA1が選択され、選択信号SP0および
SP1が活性状態の“H”となる。これにより、隣接す
る2列が同時に選択れさる。したがって、グループ番号
特定用のプリデコーデッド信号ビットQ0〜Q3と要素
番号特定用のプリデコーデッド信号ビットP0〜P3を
適当に選択的に活性状態とすれば任意の組合わせの2つ
の互いに隣接するAND回路を同時に選択状態にするこ
とができ、任意の組合わせの隣接する2対のビット線を
選択することができる。図6にこのプリデコーデッド信
号ビットP0〜P3およびQ0〜Q3の活性状態とその
ときに発生されるセレクト信号SP0〜SP15との対
応関係を一覧にして示す。
【0134】図6から明らかなように、プリデコーデッ
ド信号P0〜P3およびQ0〜Q3のうち活性状態とさ
れるビット数はいずれの場合においても3であり、かつ
一方のビットグループにおいて隣接ビットが活性状態と
される。この活性状態のビットの組合わせにより、任意
の組合わせの互いに隣接する列選択用のセレクト信号が
対応のAND回路から発生される。このようなプリデコ
ーデッド信号を用いて列選択用のセレクト信号を発生す
る構成の場合、プリデコーデッド信号P0〜P3および
Q0〜Q3の発生方法およびこのプリデコーデッド信号
と各AND回路との接続順序が異なる点を除けば、従来
のプリデコード方式を用いたデコーダと回路規模および
レイアウトの面積に関しては実質的に同一である。した
がって、極めて簡単な回路構成でもってデコーダの占有
面積を増大させることなく任意の組合わせの隣接する2
列を選択することが可能となる。
【0135】図7は複数のビットP0〜P3およびQ0
〜Q3からなるプリデコーデッド信号を発生するための
第1のコラムデコーダ15(プリデコーダと以下称す)
の具体的回路構成の一例を示す図である。図7において
は、プリデコーダ15は、16列を指定するために、4
ビットの列アドレスA0〜A3(その相補内部アドレス
*A0〜*A3を加えると合計8ビット)を受ける。こ
のアドレスビットA0〜A3は互いに隣接するアドレス
ビットである。
【0136】図7において、第1のコラムデコーダ15
(プリデコーダ)は、アドレス信号A0,*A0、およ
びA1,*A1から4ビットの第1のプリデコーデッド
信号FP0〜FP3を発生するAND回路AG0〜AG
3と、アドレス信号ビットA2,*A2およびA3,*
A3から4ビットの第1のプリデコーデッド信号FQ0
〜FQ3を発生するAND回路AG4〜AG7を含む。 この第1のプリデコーデッド信号FP0〜FP3および
FQ0〜FQ3は従来の半導体記憶装置において用いら
れるプリデコーダにおけるプリデコード信号に対応する
。AND回路AG0はビット*A1および*A0を受け
る。AND回路AG1はアドレスビット*A1およびA
0を受ける。AND回路AG2はアドレスビットA1お
よび*A0を受ける。AND回路AG3はアドレスビッ
トA0およびA1を受ける。AND回路AG4はアドレ
スビット*A2および*A3を受ける。AND回路AG
5はアドレスビット*A2およびA3を受ける。AND
回路AG6はアドレスビットA2および*A3を受ける
。AND回路AG7はアドレスビットA2およびA3を
受ける。
【0137】この第1のプリデコーデッド信号FP0〜
FP3およびFQ0〜FQ3からこの発明の特徴的なプ
リデコーデッド信号P0〜P3およびQ0〜Q3が発生
される。
【0138】第1のプリデコーデッド信号ビットFP0
はインバータ回路I0とNAND回路NG3へ与えられ
、かつNAND回路NG14へ与えられる。第1のプリ
デコーデッド信号ビットFP1は、NAND回路NG0
、インバータ回路I1およびNAND回路NG4へ与え
られる。ビットFP2はインバータ回路I2、NAND
回路NG1、およびNAND回路NG5へ与えられる。 ビットFP3はインバータ回路I3、NAND回路NG
2へ与えられ、かつNAND回路NG13およびNG1
5へも与えられる。
【0139】ビットFQ0はインバータ回路I4へ与え
られかつNAND回路NG13へ与えられる。ビットF
Q1はインバータ回路I5、NAND回路NG10およ
びNAND回路NG14へ与えられる。ビットFQ2は
インバータ回路I6、NAND回路NG11およびNG
15へ与えられる。ビットFQ3はインバータ回路I7
およびNAND回路NG12へ与えられる。NAND回
路NG10、NG11およびNG12へはまた接地電位
GNDが与えられる。
【0140】NAND回路NG3,NG4およびNG5
へはそれぞれ共通にアドレスビット*A2がまた与えら
れる。NAND回路NG0,NG1およびNG2へはま
たアドレスビットA2が与えられる。
【0141】ビットP0を発生するNAND回路NG6
は、インバータ回路I0の出力とNAND回路NG0の
出力を受ける。ビットP1を発生するNAND回路NG
7は、NAND回路NG3の出力と、NAND回路NG
1の出力とインバータ回路I1の出力を受ける。ビット
P2を発生するNAND回路NG8は、インバータ回路
I2の出力と、NAND回路NG4の出力と、NAND
回路NG2の出力を受ける。ビットP3を発生するNA
ND回路NG9は、NAND回路NG5の出力とインバ
ータ回路I3の出力を受ける。
【0142】ビットQ0を発生するNAND回路NG1
6は、インバータ回路I4の出力とNAND回路NG1
0の出力を受ける。ビットQ1を発生するNAND回路
NG17は、NAND回路NG13の出力と、NAND
回路NG11の出力と、インバータ回路I5の出力を受
ける。ビットQ2を発生するNAND回路NG18は、
インバータ回路I6の出力と、NAND回路NG14の
出力と、NAND回路NG12の出力を受ける。ビット
Q3を発生するNAND回路NG19はNAND回路N
G15の出力と、インバータ回路I7の出力を受ける。
【0143】この図7に示すプリデコーダの構成におい
ては、隣接する複数ビットのアドレス信号をデコードし
て、要素番号特定用のプリデコーデッド信号P0〜P3
とグループ番号特定用のプリデコーデッド信号Q0〜Q
3のグループのいずれか一方において連続して隣接する
複数ビットを活性状態とすることにより、同時に複数列
(2列)を順次選択可能としている。次にこの図7に示
すプリデコーダの動作について説明する。
【0144】AND回路AG0〜AG7の各々は、両入
力がともに活性状態の“H”のとき、活性状態の信号を
発生する。4ビットのアドレス信号A0〜A3およびそ
の相補信号である4ビット相補アドレス信号*A0〜*
A3が与えられたとき、AND回路AG0〜AG7によ
って第1のプリデコーデッド信号FP0〜FP3および
FQ0〜FQ3が出力される。このADN回路AG0〜
AG7におけるデコード動作は従来から用いられている
プリデコーダの動作と同様である。すなわち、第1のプ
リデコーデッド信号FQ0〜FQ3が1つのグループを
選択し、また別の第1のプリデコーデッド信号FP0〜
FP3が1つの要素を指定する。この第1のプリデコー
デッド信号ビットFP0〜FP3およびFQ0〜FQ3
と入力されたアドレス信号のビットA0〜A3および*
A0〜A3との対応関係を一覧にして図8に示す。図8
において、“L”は不活性状態の、すなわち“L”レベ
ルの出力状態を示し、“H”は活性状態の、すなわち“
H”レベルを示している。この図8から見られるように
入力アドレス信号ビットA0〜A3および*A3〜*A
3の組合わせに従って、AND回路AG0〜AG3のう
ちの1つのAND回路と、AND回路AG4〜AG7の
うちの1つのAND回路が選択される。この結果、ビッ
トFP0〜FP3のうちの1つが活性状態となり、ビッ
トFQ0〜FQ3のうちの1つが活性状態となる。
【0145】AND回路AG0〜AG7から発生された
第1のプリデコーデッド信号ビットFP0〜FP3およ
びFQ0〜FQ3はインバータ回路I0〜I7およびN
AND回路NG0〜NG15へ与えられる。インバータ
回路は与えられた信号を反転する。NAND回路は両入
力がともに“H”のときのみ“L”の信号を出力する。
【0146】インバータ回路I0〜I7およびNAND
回路NG0〜NG5およびNG10〜NG15の出力は
、最終段のNAND回路NG6〜NG9およびNG16
〜NG19へ与えられる。この最終段のNAND回路N
G6〜NG9およびNG16〜NG19からプリデコー
デッド信号ビットP0〜P3およびQ0〜Q3が発生さ
れる。今、第1のプリデコーデッド信号のビットFQ0
およびFP0が活性状態の“H”の場合の動作について
以下に説明する。
【0147】このときビットFP0、FQ0および*A
2が活性状態の“H”にあり、残りの第1のプリデコー
デッド信号ビットFP1〜FP3およびFQ1〜FQ3
およびアドレスビットA2は“L”である。インバータ
回路I0〜I7のうち、インバータ回路I0およびI7
のみが“L”の信号を出力し、残りのインバータ回路は
“H”の信号を出力する。
【0148】NAND回路NG0〜NG3に関しては、
アドレスビットA2が“L”であるため、すべて“H”
の信号を出力する。NAND回路NG10〜NG12は
、その一方入力に“L”の接地電位GNDが与えられて
いるため、すべて“H”の信号を出力する。
【0149】NAND回路NG3〜NG5では、アドレ
スビット*A2が“H”にありかつビットFP0が“H
”にあるため、NAND回路NG3のみが“L”の信号
を出力する。NAND回路NG13〜NG15は、ビッ
トFP3が“L”にありかつビットFQ1が“L”にあ
るため、すべて“H”の信号を出力する。
【0150】最終段のNAND回路NG6〜NG9およ
びNG16〜NG19においては、NAND回路NG6
、NG7、およびNG16のみが“H”の信号を出力し
、残りのものはすべて“L”の信号を出力する。このと
き、プリデコーデッド信号ビットP0〜P3およびQ0
〜Q3においては、ビットP0、P1およびQ0のみが
“H”の活性状態となる。
【0151】同様の考察によって、図7に示すプリデコ
ーダの回路構成において、図9に示すような第1のプリ
デコーデッド信号ビットFP0〜FP3およびFQ0〜
FQ3とプリデコーデッド信号ビットP0〜P3および
Q0〜Q3の対応関係が得られる。
【0152】図9に示すように、プリデコーデッド信号
ビットP0〜P3の隣接ビットが活性状態となると、そ
のときビットQ0〜Q3のうちの1ビットのみが活性状
態となっている。ビットP0〜P3のうちの1ビットの
みが活性状態となっている場合にはビットQ0〜Q3の
うちの隣接する2ビットが活性状態となっている。
【0153】この図9に一覧にして示す対応関係から得
られるプリデコーデッド信号P0〜P3およびQ0〜Q
3は、図6に示すプリデコーデッド信号P0〜P3およ
びQ0〜Q3と同じである。すなわち、図7に示すプリ
デコーダ回路を用いることにより隣接する2列を選択す
るためのセレクト信号を発生するためのプリデコーデッ
ド信号P0〜P3およびQ0〜Q3を発生することがで
きる。
【0154】この図7に示すようなプリデコード回路は
、従来のプリデコーダの構成に比べて、回路規模は多少
大きくなるもの、たとえば半導体記憶装置においては、
1個のデコーダ回路を有するメモリブロックに対して高
々1個のプリデコード回路を設ければよいため、回路規
模増大に伴うレイアウト面積の増大はごくわずかなもの
である。
【0155】この図7に示すプリデコーダの回路構成に
おいては4ビットTO16ビットデコーダすなわち4ビ
ットのアドレスビットから16ビットのうちの任意の隣
接する2ビットを選択するデコーダの場合について説明
したが、このビット数は、任意の数の場合であっても上
記プリデコーダは適用することかできる。すなわち、デ
コーダ回路をグループ化しかつこのデコーダ回路のグル
ープにおける要素番号を付加し、グループ番号特定信号
と要素番号特定信号のうちの活性状態となるビット数の
和が常に同一となり、かつ隣接ビットが活性化されるよ
うにプリデコーデッド信号を発生する構成とすれば常に
連続して隣接するデコーダ回路を選択状態とすることが
できる。
【0156】また同様のプリデコーデッド信号を発生す
る回路構成であれば図7に示す回路構成に限定する必要
はない。
【0157】図10はこの発明のさらに他の実施例であ
る半導体記憶装置の列選択系に関連する部分の構成を示
す図である。図10においては、メモリセルアレイは2
つのメモリセルブロックBAおよびBBに分割される。 第1のメモリセルブロックBAには、奇数番号のビット
線対BL1,*BL1、…が配置される。第2のメモリ
セルブロックBBには偶数番号のビット線対BL0,*
BL0、…が配置される。
【0158】2つのメモリセルブロックBAおよびBB
に共通の第1のコラムデコーダ15が設けられる。第1
のコラムデコーダ15は、NAND型デコーダ回路19
−0〜19−3、…を含む。第1のコラムデコーダ15
においては、図2ないし図4に示す構成と同様、n個ま
たはn+1個のデコーダ回路が設けられる。しかしなが
ら、図10においては、図面を簡略化するために4つの
デコーダ回路19−0〜19−3のみが代表的に示され
る。
【0159】第1のメモリセルブロックBAには、第1
のコラムデコーダ15からのデコード信号に応答してそ
こから1列を選択するために、一方の第2のコラムデコ
ーダ16aが設けられる。第2のメモリセルブロックB
Bから第1のコラムデコーダ15の出力に応答して1列
を選択するために他方の第2のコラムデコーダ16bが
設けられる。第2のコラムデコーダ16aは、第1のメ
モリセルブロックBAのビット線対BL1,*BL1、
BL3,*BL3、…各々に対応して設けられるNAN
D回路22−1、22−3、…を含む。
【0160】他方の第2のコラムデコーダ16bも同様
に、第2のメモリセルブロックBBにおけるビット線対
BL0,*BL0、BL2,*BL2、…各々に対応し
て設けられるNAND回路22−0、22−2、…を含
む。NAND回路22−0〜22−3の各々は、2つの
デコーダ回路の出力を受けるように設けられる。この図
10に示す構成におていは明確には示さないが、NAN
D回路22−0はその一方入力にデコーダ回路19−n
+1の出力を受ける。またこのようなループを形成する
必要がない場合、NAND回路22−0の一方入力は電
源電位Vccに接続される。
【0161】この図10に示す構成によれば、デコーダ
回路19−0が選択された場合、NAND回路22−0
および22−1の出力がそれぞれ“H”となり、ビット
線対BL0,*BL0およびBL1,*BL1が選択さ
れる。デコーダ回路19−1が選択された場合、NAN
D回路22−1および22−2の出力がともに“H”と
なり、ビット線対BL1,*BL1およびBL2,*B
L2が選択される。
【0162】メモリセルブロックBAの選択されたビッ
ト線対は内部データ伝達線対I/O1,*I/O1に接
続される。メモリセルブロックBBの選択されたビット
線対は内部データ伝達線対I/O0,*I/O0に接続
される。
【0163】したがって、この図10に示す構成の場合
、各メモリセルブロックBAおよびBBから1列を選択
するにあたって、その同時に選択される2ビットのメモ
リ・セルの組合わせとしては二通りを取ることができる
。この図10に示す構成のように、メモリセルアレイを
2つのブロックに分割すれば、同一メモリセルアレイに
おける物理的に隣接するビット線対を同時に選択するの
ではなく、異なるメモリセルブロックから任意の組合わ
せのビット線対を同時に選択することができる。
【0164】この図10に示すようなデコーダの構成に
おいても、図5に示すデコーダからのセレクト信号SP
0〜SP16をそれぞれ偶数番号と奇数番号とに分けて
各ブロックBBおよびBAに振り分ける構成とすれば同
様の構成が得られる。
【0165】なお、上述の実施例のいずれにおいても列
選択系は物理的に隣接するビット線対を選択している。 しかしこの同時に選択されるビット線対は特に物理的に
隣接するビット線対である必要はなく任意であり、第2
のコラムデコーダに含まれるNAND回路の入力を1つ
おきのデコーダ回路に接続すれば1つおきのビット線対
を同時に選択することができる。これは図7に示すデコ
ーダ回路の構成においても同様であり、セレクト信号S
P0〜SP16のうちの任意の組合わせのセレクト信号
を同時に活性状態とすることができる。
【0166】なお上述の実施例のそれぞれにおいては、
同時に選択されるメモリセルは2ビットまたは3ビット
とされているが、nビットのメモリセルを同時に選択す
る場合には、第2のコラムデコーダに含まれるNAND
回路をn入力とすればよく、各入力にn個のデコーダ回
路の出力をそれぞれ接続すれば、同時にnビットのメモ
リセルを選択することができる。このとき、両端に位置
するNAND回路の一方の入力は電源電位Vccに接続
されてもよい。このときは単にループ状の列の選択が行
なわれないだけである。これは図7に示すデコーダの場
合においても同様である。プリデコーデッド信号がnビ
ットを同時に選択状態とするように構成すればよく、こ
のとき、1つのグループは2nビットを含み、かつプリ
デコーデッド信号PおよびQのうちの活性状態のビット
数はn+1となる。
【0167】なお上述の説明においては列選択系の動作
について説明したが、この構成は行選択系の動作につい
ても適用することができる。
【0168】図11はこの発明による半導体記憶装置の
さらに他の実施例の構成を示す図である。図11におい
ては、行選択に関連する回路部分のみが代表的に示され
ており、列選択系は図11においては省略されている。 図11において、メモリセルアレイは2つのメモリセル
ブロックMB1およびMB2に分割される。第1のメモ
リセルブロックMB1には、偶数番号のワード線WL0
、WL2、…が配置され、第2のメモリセルブロックM
B2には奇数番号のワード線WL1、WL3、…が配置
される。
【0169】第1のメモリセルブロックMB1に対して
第1のワードドライバ17aが設けられ、第2のメモリ
セルブロックMB2に対しては第2のワードドライバ1
7bが設けられる。第1のワードドライバ17aは、第
1のメモリセルブロックMB1のワード線各々に対応し
て設けられる2入力NAND回路25−0、25−2、
…を含む。
【0170】第2のワードドライバ17bは、第2のメ
モリセルブロックMB2の各ワード線に対応して設けら
れる2入力NAND回路25−1、25−3、…を含む
【0171】ワードドライバ17aおよび17bを外部
行アドレスに応答して駆動するために、2つのメモリセ
ルブロックMB1およびMB2に対し共通にローデコー
ダ3が設けられる。ローデコーダ3は、NAND型のデ
コーダ回路30−0、30−1、30−2、30−3、
…を含む。
【0172】ワードドライバ17aおよび17bはそれ
ぞれ対応の第1および第2のメモリブロックMB1およ
びMB2に含まれるワード線それぞれに対応して設けら
れる2入力NAND回路を含む。しかしながら、図11
においては、図面を簡略化するために、4つのデコーダ
回路30−0〜30−3と4つの2入力NAND回路2
5−0〜25−3のみが代表的に示される。
【0173】デコーダ回路30−0の出力は2つのNA
ND回路25−0および25−1の一方入力に与えられ
る。デコーダ回路30−1の出力はNAND回路25−
1の他方入力およびNAND回路25−2の一方入力へ
与えられる。デコーダ回路30−i(iは1ないしm;
mは1つのメモリセルブロックに含まれるワード線の本
数)の出力はNAND回路25−iおよび25−i+1
へ与えられる。NAND回路25−0の他方入力は図示
しないデコーダ回路30−m+1の出力に接続されるか
または電源電位Vccに接続される。このいずれに接続
されるかは、同時に選択されるワード線がループを形成
するか否かにより決定される。
【0174】図11に示す構成においては、たとえばデ
コーダ回路30−0が選択された場合、NAND回路2
5−0および25−1の出力が“H”となり、第1のメ
モリセルブロックMB1におけるワード線WL0および
第2のメモリセルブロックMB2におけるワード線WL
1が選択される。デコーダ回路30−1が選択された場
合、NAND回路25−1および25−2により、第1
のメモリセルブロックMB1におけるワード線WL2お
よび第2のメモリセルブロックMB2におけるワード線
WL1が選択される。
【0175】この図11に示す構成においても、異なる
外部行アドレスに従って同一のワード線を重複して選択
することができるため、任意の組合わせの隣接ワード線
を2本同時に選択することができる。したがって、たと
えば第1および第2のメモリセルブロックMB1および
MB2がそれぞれ画像データを記憶している場合、異な
る画像の異なる行または同一行のデータを同時に読出し
て処理することができる。
【0176】従来の半導体記憶装置においては、ブロッ
ク分割方式のメモリセルアレイにおいて、各アレイブロ
ックに対して共通にローデコーダが設けられているとき
、同一アドレスのワード線が各分割メモリセルブロック
から選択されており、外部行アドレスに応じて選択され
るワード線の組合わせは一意的に定められている。しか
しながら、この図11に示すようなローデコーダおよび
ワードドライバからなるワード線選択回路の構成を用い
れば、各メモリセルブロックから同時に選択されるワー
ド線の組を自由に設定することができる。このとき、ワ
ードドライバに含まれる2入力NAND回路は隣接する
デコーダ回路出力を受ける必要はなく、すべてのワード
線が外部行アドレスに従って選択可能であるという条件
を満足する限り、任意の組合わせのデコーダ回路出力を
ワードドライバの2入力NAND回路へ与えるように構
成してもよい。
【0177】また、言うまでもなく、図11に示すロー
デコーダ3およびワードドライバ17aおよび17bは
、図5および図7に示すプリデコーダ回路およびデコー
ダ回路の構成で置換えることもできる。この場合、偶数
番号のセレクト信号が第1のメモリセルブロックMB1
のワード線を選択し、奇数番号のセレクト信号が第2の
メモリセルブロックMB2のワード線を選択する。また
このとき、セレクト信号は、第1のメモリセルブロック
MB1および第2のメモリセルブロックMB2のワード
線を任意の組合わせで選択するように発生されてもよい
【0178】デコーダの出力により重複して選択される
次段回路としては、上述の実施例において示すような一
列または1行のメモリセルではなく、所定の機能を実行
する機能回路であってもよい。たとえば、図12に示す
ように次段回路として各々が所定の機能を実行するn個
のセンサSE1〜SEnからなる監視システムを考える
【0179】図12に示す監視システムにおいては、セ
ンサSE1〜SEnの出力により被制御対象の装置(図
示せず)の動作状態が監視される。センサSE1〜SE
nの選択はセンサ選択回路SSにより行なわれる。制御
回路CTRからのセンサ選択信号のビット幅が4ビット
であり、センサが64個設けられている場合を考える。 センサ選択回路SSは制御回路CTRからの4ビットの
センサ選択信号をデコードして対応のセンサを選択する
【0180】この場合、センサ選択信号により同時に選
択されるセンサの組が一意的に決められている場合、異
なる組合わせのセンサの出力を比較する必要が生じた場
合には二度センサ選択信号を出力する必要がある。この
ような場合において、本発明のようなデコード方式をセ
ンサ選択回路SSに適用すれば、任意の組合わせのセン
サの出力を一度のアクセスで監視することができ、高速
で被制御対象装置の動作状態、異常の有無の検出および
異常箇所の標定を行なうことができる。
【0181】図1に示す重複行/列選択方式を用いれば
、半導体記憶装置において冗長行/列を特別に設けるこ
となく不良ビットの救済を行なうことができる。以下、
この発明による重複行/列選択方式を用いた不良ビット
救済方式について説明する。
【0182】図13は、この発明の別の観点に従う半導
体記憶装置の全体の構成の一例を示す図である。図13
において、半導体記憶装置は、図1に示す構成に加えて
、(センスアンプ+I/O)ブロック6と入出力回路7
との間に設けられたI/O選択制御ブロック70を含む
。I/O選択制御ブロック70は、列アドレスの偶奇に
応じて、第2のコラムデコーダ16により選択されたメ
モリセルアレイ1内の列をさらに選択する。
【0183】メモリセルアレイ1は、行および列からな
るマトリクス状に配置されたメモリセルのアレイを含む
。メモリセルアレイ1は、その位置が固定されない冗長
列を含む。
【0184】I/O選択制御ブロック70は、内部列ア
ドレスCA,*CAを受け、そこに記憶されている不良
列アドレスと与えられた内部列アドレスとの大小を比較
し、その比較結果に応じた制御信号を発生する入出力選
択制御回路71と、入出力選択制御回路71からの選択
制御信号に応答して、第2のコラムデコーダ16により
選択された複数の列からさらに少なくとも1列を選択す
る入出力選択回路72を含む。
【0185】入出力選択回路72が第2のコラムデコー
ダにより選択された複数の列からさらに選択する選択態
様は、入出力選択制御回路71からの制御信号に応答し
て決定され、常に不良ビットを含む列が選択されないよ
うに入出力選択回路72の選択態様が決定される。この
ようにすることにより、メモリセルアレイ1における不
良列が内部列アドレスCA,*CAにより選択された場
合において、この不良列は入出力回路7に接続されず別
の列が選択され、不良列が救済される。
【0186】この図13に示すような構成を用いること
により、不良列アドレスのプログラムするための回路は
必要とされるものの、不良列を非選択状態とするために
各列デコーダ回路の出力部にヒューズを設ける必要がな
くなり、ビット線ピッチが小さくなっても十分に不良ビ
ットを救済することが可能となる。またこの図13に示
す構成に従えば、スペアコラムデコーダは用いられてお
らず、ノーマルコラムデコーダをスペアコラムデコーダ
選択時において不活性状態とする必要がなくなり、列選
択動作を高速で実行することが可能となる。以下、この
図13に示す半導体記憶装置の構成について図面を参照
して具体的に説明する。
【0187】図14は図13に示す半導体記憶装置の列
選択系の具体的構成の一例を示す図である。図14にお
いて、第1のコラムデコーダ15は、NAND型単位デ
コーダ回路CD0〜CDnを含む。デコーダ回路CD0
〜CDnの各々には予め定められた組合わせのビットか
らなる内部列アドレス信号が伝達される。
【0188】第2のコラムデコーダ16は、2入力NA
ND回路NA0〜NAn+1を含む。NAND回路NA
0〜NAn+1は、それぞれ単位列選択回路を構成する
。NAND回路NA0はその一方入力に電源電位Vcc
を受け、その他方入力に単位デコーダ回路CD0の出力
を受ける。NAND回路NAn+1はその一方入力に電
源電位Vccを受け、その他方入力に単位デコーダ回路
CDnの出力を受ける。残りのNAND回路NAi(i
=1〜n)は、単位デコーダ回路CDiおよびCDi−
1の出力を受ける。これにより、1つの列アドレスに応
答して2対のビット線が選択される。
【0189】NAND回路NA0〜NAn+1の各々は
、ビット線対BL0,*BL0〜BLn+1,*BLn
+1に対応して設けられる。NAND回路NA0〜NA
n+1の出力はそれぞれ各ビット線対に対応して設けら
れたI/OゲートトランジスタTr0,Tr0′〜Tr
n+1,Trn+1′のゲートへそれぞれ伝達される。
【0190】内部列アドレスに従って同時に選択された
2対のビット線は同時に内部データ伝達線対I/O0,
*I/O0、およびI/O1,*I/O1に接続される
。偶数番号のビット線対BL0,*BL0、…は内部デ
ータ伝達線対I/O0,*I/O0に接続される。奇数
番号のビット線対BL1,*BL1、…は内部データ伝
達線対I/O1,*I/Oに接続される。
【0191】入出力選択回路72は、2つの内部データ
伝達線対I/O0,*I/O0およびI/O1,*I/
O1のいずれか1対を入出力選択制御回路71からの制
御信号に応答して選択して共通データバスCDB,*C
DBに接続する。共通データバスCDB,*CDBは入
出力回路7を介して外部入出力ピン端子(図示せず)へ
接続される。
【0192】入出力選択制御回路71は、明確には示さ
ないが、不良列を示す列アドレスを記憶する不良列プロ
グラム回路を含む。この不良列アドレスのプログラムは
、たとえばヒューズの溶断により実行される。不良列が
存在しない場合、入出力選択制御回路71は、外部列ア
ドレスが偶数列を指定している場合には入出力選択回路
71の選択動作を制御して、内部データ伝達線対I/O
0,*I/O0を共通データバスCDB,*CDBへ接
続する。
【0193】また不良列が存在しない場合において、外
部列アドレスが奇数列(ビット線対)を指示している場
合、入出力選択制御回路71は入出力選択回路72の選
択動作を制御し、内部データ伝達線対I/O1,*I/
O1を共通データバスCDB,*CDBへ接続する。
【0194】今、不良列が存在する場合を考える。この
とき、入出力選択制御回路71は、外部列アドレスとそ
こにプログラムされた不良列アドレスとの大小関係を判
別する。外部列アドレスが不良列アドレスよりも小さい
ときは上述の不良列が存在しない場合と同様の動作が行
なわれるように入出力選択回路72の選択動作を制御す
る。
【0195】外部列アドレスが不良列アドレス以上の場
合には、入出力選択制御回路71は制御信号を発生して
入出力選択回路72の選択動作を変更させる。すなわち
、不良列が存在する場合、この不良列アドレスよりも小
さな列アドレス(アドレス空間において不良列アドレス
よりも上位のアドレス)が与えられた場合以下の動作が
行なわれる。外部列アドレスが偶数列を指定した場合に
は、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0が共通デ
ータバスCDB,*CDBに接続される。外部列アドレ
スが奇数列(ビット線対)を指定している場合には、内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1が共通データバ
スCDB,*CDBへ接続される。
【0196】外部列アドレスがこの不良列アドレス以上
となるアドレスにより構成される空間(すなわち、不良
列アドレスより下位のアドレス空間)においては、外部
列アドレスが偶数列(ビット線対)を指定している場合
には、内部データ伝達線対I/O1,*I/O1が共通
データバスCDB,*CDBへ接続される。外部列アド
レスが奇数ビット線対(列)を指定している場合には、
内部データ伝達線対I/O0,*I/O0が共通データ
バスCDB,*CDBへ接続される。
【0197】この偶数列(ビット線対)および奇数列(
ビット線対)の指定は、たとえば内部列アドレスの最下
位ビットをモニタすることにより判定される。
【0198】上述の構成に従えば、常に2ビットのデー
タ(または列)が第2のコラムデコーダ16により選択
され、この第2のコラムデコーダ16により選択された
2ビットのデータのうちから、入出力選択回路72にお
いて不良列が選択されないようにさらに1ビットの選択
動作が実行される。
【0199】具体的に入出力選択回路72における列選
択動作について説明する。今、ビット線対BL3,*B
L3が不良列である場合を考える。外部列アドレスがデ
コーダ回路CD0〜CD2のいずれかを選択している場
合、この外部列アドレスの大きさはビット線対BL3,
*BL3のアドレスの値よりも小さい。デコーダ回路C
D0〜CDnはそれぞれビット線対に対応して設けられ
ている。したがって、デコーダ回路CD0およびCD2
のいずれかが選択された場合、内部データ伝達線対I/
O0,*I/O0が入出力選択回路72により選択され
、一方、デコーダ回路CD1が選択された場合には、内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1が入出力選択回
路72により選択される。
【0200】外部列アドレスによりデコーダ回路CD3
が選択された場合を考える。このとき、ビット線対BL
3,*BL3およびBL4,BL4が選択状態となる。 ビット線対BL3,*BL3は不良列であり、非選択状
態とすべきビット線対である。このとき、入出力選択制
御回路71は、入出力選択回路72へその選択態様を変
更する指令を与える。入出力選択回路72はこの選択態
様変更指令に応答して、内部データ伝達線対I/O0,
*I/O0を選択して共通データバスCDB,*CDB
へ接続する。以下、デコーダ回路CDnが選択されるま
で、偶数ビット線対が指定された場合には、内部データ
伝達線対I/O1,*I/O1が選択される。奇数ビッ
ト線対(奇数のデコーダ回路)が選択された場合には、
内部データ伝達線対I/O0,*I/O0が入出力選択
回路72により選択される。これにより、ビット線対B
L3,*BL3は常時非選択状態となり、この不良列の
救済が実行されたことになる。
【0201】この図14に示す構成においては、不良列
がどのビット線対であったとしても、入出力選択回路7
2における選択態様を変更するだけで不良列を常時非選
択状態とすることができ、n+1対のビット線を用いて
n列のメモリセルアレイ内のメモリセルへのアクセスを
行なうことができ、結果的に1列の不良列の救済が行な
われている。次に、この入出力選択制御回路71および
入出力選択回路72の具体的構成について説明する。
【0202】図15は図14に示す入出力選択制御回路
および入出力選択回路の具体的構成の一例を示す図であ
る。図15において、入出力選択制御回路71は、不良
列を示す不良列アドレスCBを記憶する不良コラムアド
レスプログラム回路710と、内部列アドレスCAとこ
の不良コラムアドレスプログラム回路710にプログラ
ムされた不良列アドレスCBとの大小を比較するアドレ
ス比較回路711と、アドレス比較回路711からの制
御信号S0と最下位の内部列アドレスビットCA0,*
CA0とに応答して選択制御信号を発生する不一致検出
回路ER1およびER2を含む。
【0203】不良コラムアドレスプログラム回路710
は、複数のレーザ溶断可能なリンク素子を含み、レーザ
溶断によりリンク素子を選択的に切断することにより不
良列を示すアドレスを記憶する。アドレス比較回路71
1は、このプログラムされた不良列アドレスCBと内部
列アドレスCAとの大小を比較し、不良列アドレスCB
よりも内部列アドレスCAが小さければ制御信号S0を
“H”に立上げる。逆に、不良列アドレスCBが内部列
アドレスCA以上の場合には、アドレス比較回路711
は制御信号S0を“L”に立下げる。
【0204】不一致検出回路ER1は、最下位内部列ア
ドレスビットCA0と制御信号SOとを受ける。不一致
検出回路ER2は、制御信号S0と相補内部列アドレス
最下位ビット*CA0とを受ける。不一致検出回路ER
1およびER2は、その入力に与えられた信号が論理不
一致の場合に“H”の信号を出力する。
【0205】入出力選択回路72は、内部データ伝達線
対I/O0,*I/O0、およびI/O1,*I/O1
それぞれに対して設けられた転送ゲートトランジスタT
R10a,TR10b、およびTR20a,TR20b
を含む。転送ゲートトランジスタTR10aおよびTR
10bのゲートへは不一致検出回路ER1の出力が与え
られる。転送ゲートトランジスタTR20aおよびTR
20bのゲートへは不一致検出回路ER2の出力信号が
与えられる。次に動作について説明する。
【0206】内部列アドレスCAが不良列アドレスCB
よりも小さい場合には、制御信号S0は“H”となる。 偶数列が選択された場合、最下位列アドレスビットCA
0が“L(0)”、相補最下位列アドレスビット*CA
0が“H(1)”となる。したがって、不一致検出回路
ER1が“H”の信号を出力し、不一致検出回路ER2
が“L”の信号を出力する。これにより、転送ゲートト
ランジスタTR10aおよびTR10bがオン状態とな
り、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0が共通デ
ータバスCDB,*CDBへ接続される。
【0207】逆に奇数列が内部列アドレスにより指定さ
れた場合、最下位列アドレスビットCA0が“H”、相
補内部列アドレスビット*CA0が“L”となる。この
ときは、不一致検出回路ER2の出力信号が“H”に立
上がり、転送ゲートトランジスタTR20aおよびTR
20bがオン状態となる。これにより、内部データ伝達
線対I/O1,*I/O1が共通データバスCDB,*
CDB接続される。
【0208】内部列アドレスCAが不良列アドレスCB
と等しいか大きくなった場合には、制御信号S0は“L
”となる。この場合は、上述の場合と逆に、最下位列ア
ドレスビットCA0が“H”のときに転送ゲートトラン
ジスタTR10aおよびTR10bがオン状態となる。 一方、最下位列アドレスビットCA0が“L”の場合、
不一致検出回路ER2の出力が“H”となり、転送ゲー
トトランジスタTR20aおよびTR20bがオン状態
となる。したがって、この不良列アドレスCB以上の列
アドレスからなる列アドレス空間においては、偶数列が
指定された場合には、内部データ伝達線対I/O1,*
I/O1が共通データバスCDB,*CDBに接続され
、奇数列が指定された場合には内部データ伝達線対I/
O0,*I/O0が共通データバスCDB,*CDBに
接続される。これにより、不良列が指定された場合には
、その不良列の次の隣接列が代わりに選択されることに
なり、以下その選択される列アドレスが1つずつ下位側
(列アドレスの大きい方)へずれることになる。
【0209】図16はアドレス比較回路711の具体的
構成の一例を示す図である。図16に示すアドレス比較
回路は、4ビットの列アドレスを比較する。しかしなが
ら、この構成は任意のビット数に対して容易に拡張可能
である。図16において、アドレス比較回路711は、
最上位アドレスビットB3およびA3に対して設けられ
るゲート回路G50およびG51と、第2ビットB2お
よびA2に対して設けられるゲート回路G52およびG
53と、第3ビットB1およびA1に対し設けられるゲ
ート回路G54およびG55と、最下位ビットB0およ
びA0に対して設けられるゲート回路G56と、縦列接
続されたゲート回路G57,G58,G59,G60,
G61およびG62を含む。
【0210】ゲート回路G50は、その真入力にアドレ
スビットB3を受け、その偽入力にアドレスビットA3
を受ける。ゲート回路G51はその真入力にアドレスビ
ットB3を受け、その偽入力にアドレスビットA3を受
ける。
【0211】ゲート回路G52は、その真入力にアドレ
スビットB2を受け、その偽入力にアドレスビットA2
を受ける。ゲート回路G53は、その真入力にアドレス
ビットB2を受け、その偽入力にアドレスビットA2を
受ける。
【0212】ゲート回路G54は、その真入力にアドレ
スビットB1を受け、その偽入力にアドレスビットA1
を受ける。ゲート回路G55は、その真入力にアドレス
ビットB1を受け、その偽入力にアドレスビットA1を
受ける。ゲート回路G56はその真入力にアドレスビッ
トB0を受け、その偽入力にアドレスビットA0を受け
る。
【0213】ゲート回路G50,G52,G54および
G56はその真入力に与えられるアドレスビットが“H
”、かつその偽入力に与えられるアドレスビットが“L
”のときのみ“H”の信号を出力する。
【0214】ゲート回路G51,G53,およびG55
はその真入力に与えられるアドレスビットが“H”であ
るかまたはその偽入力に与えられるアドレスビットが“
L”のときに“H”の信号を出力する。
【0215】ゲート回路G57は、ゲート回路G55の
出力とゲート回路G56の出力とを受ける。ゲート回路
G58は、ゲート回路G57の出力とゲート回路G54
の出力とを受ける。
【0216】ゲート回路G59は、ゲート回路G58の
出力とゲート回路G53の出力とを受ける。ゲート回路
G60は、ゲート回路G59の出力とゲート回路G52
の出力とを受ける。
【0217】ゲート回路G61はゲート回路G60の出
力とゲート回路G51の出力とを受ける。ゲート回路G
62は、ゲート回路G61の出力とゲート回路G50の
出力とを受ける。ゲート回路G62からアドレスA3〜
A0およびアドレスB3〜B0の大小比較結果を示す制
御信号S0が出力される。
【0218】ゲート回路G57,G59,およびG61
は2入力ANDゲートであり、その両入力が“H”のと
きに“H”の信号を出力する。ゲート回路G58,G6
0およびG62はORゲートであり、その一方の入力に
“H”の信号が与えられたときに“H”の信号を出力す
る。次に動作について説明する。
【0219】アドレスビットB3が“H”、アドレスビ
ットA3が“L”の場合、ゲート回路G50は“H”の
信号を出力する。この場合、ゲート回路G60の出力が
“H”となる。アドレスビットB3およびA3は最上位
アドレスビットである。したがって、列アドレスB(ア
ドレスビットB3〜B0からなるアドレス)が列アドレ
スA(アドレスビットA3〜A0よりなるアドレス)よ
りも大きければ、制御信号S0は“H”となる。アドレ
スビットB3とアドレスビットA3が同一論理レベルの
場合ゲート回路G50の出力は“L”となり、一方、ゲ
ート回路G51の出力は“H”となる。この場合、ゲー
ト回路G61がイネーブル状態とされ、下位アドレスビ
ットの比較結果を選択する状態となる。
【0220】アドレスビットB3が“L”、アドレスビ
ットA3が“H”の場合、ゲート回路G50およびG5
1の出力はともに“L”となる。この場合、ゲート回路
G61の出力が“L”となり、応じてゲート回路G62
の出力S0も“L”となる。したがって、列アドレスB
が列アドレスAよりも小さいときには制御信号S0が“
L”となる。
【0221】以下、ゲート回路G52,G53,G60
およびG59の回路ブロックにおいてアドレスビットB
2およびA2の大小の比較が行なわれ、ゲート回路G5
4,G55,G57およびG58の回路ブロックでアド
レスビットB1およびA1の大小比較が行なわれ、その
それぞれの大小の比較結果に応じた信号が各回路ブロッ
クから出力される。
【0222】ゲート回路G56は、アドレスビットB0
が“H”、アドレスビットA0が“L”の場合のみ“H
”の信号を出力する。したがって、この場合、アドレス
ビットB3,B2およびB1がアドレスビットA3,A
2およびA1とそれぞれ等しい場合に、最下位アドレス
ビットB0,A0の大小に応じた論理レベルの信号が出
力される。最下位アドレスビットB0と最下位アドレス
ビットA0とが等しい場合、ゲート回路G56の出力は
“L”となる。列アドレスBと列アドレスAとが等しい
場合、ゲート回路G50,G52,G54およびG56
の出力がすべて“L”となり、制御信号S0のレベルは
“L”となる。
【0223】したがって、図16に示す構成において、
アドレスビットB3〜B0(列アドレスB)を不良列ア
ドレスCBとし、アドレスビットA3〜A0からなる列
アドレスAを内部列アドレスCAとすれば、図15に示
すアドレス比較回路の構成を得ることができる。
【0224】図17は、図15に示す不良コラムアドレ
スプログラム回路710の具体的構成の一例を示す図で
ある。図17においては、4ビットの列アドレスの場合
が一例として示される。図17において、不良コラムア
ドレスプログラム回路710は、抵抗接続されたnチャ
ネルMOSトランジスタTD3,TD2,TD1および
TD0と、レーザブローが可能なたとえばヒューズから
なるリンク素子F3,F2,F1およびF0と、比較的
高抵抗の抵抗体rとを含む。不良列アドレスビット線B
3はリンク素子F3およびトランジスタTD3を介して
電源電位Vccに接続される。不良列アドレスビット線
B2はリンク素子F2およびトランジスタTD2を介し
て電源電位Vccに接続される。不良列アドレスビット
線B1はリンク素子F1およびトランジスタTD1を介
して電源電位Vccに接続される。不良列アドレスビッ
ト線B0はリンク素子F0およびトランジスタTD0を
介して電源電位Vccに接続される。
【0225】各不良列アドレスビット線B3〜B0に接
続されている抵抗rは、リンク素子切断時において対応
の不良列アドレスビットを確実に“L”に設定する。こ
の抵抗素子rは比較的高抵抗のため、そこを流れる電流
が微小であり、対応のヒューズ素子(F3〜F0)の非
切断状態において、対応のトランジスタTD3〜TD0
からの電源電位Vccが対応のアドレスビット線B3〜
B0へ伝達されるのに対し何ら悪影響は及ぼさない。こ
のような構成により、リンク素子F3〜F0を不良列ア
ドレスに応じて適当に溶断すれば、不良列アドレスをプ
ログラムすることができる。
【0226】ここで、不良コラムアドレスプログラム回
路710が記憶する不良列アドレスのビット数と内部列
アドレスのビット数とが等しい場合、不良列が存在しな
い場合において、不良コラムアドレスプログラム回路7
10が記憶する不良列はたとえば1111となり、メモ
リセルアレイに含まれる最大列と一致する場合が生じる
ことも考えられる。このような場合、正常列選択の場合
にも選択列が置換えられるのを防止するためには、プロ
グラム回路710が記憶する不良列アドレスビットをこ
の半導体記憶装置の内部列アドレスビットの数よりも1
ビット多くし、この余分の1ビットを最上位アドレスビ
ットとし、不良列が存在しない場合にはこの最上位不良
列アドレスビットを“H”に維持し、不良列が存在する
場合にはこの最上位不良列アドレスビットを“L”にプ
ログラムすることにより上述のような正常な最大列アド
レスを有する列の置換が生じるのを防止することができ
る。この場合、アドレス比較回路711においては、余
分のアドレスビットに対応する最上位の内部アドレスビ
ットを“L”として与える構成としておけばよい。
【0227】なお、図15に示す構成においては、同時
に2ビットのメモリセルを第2のコラムデコーダにより
選択し、さらに入出力選択回路72により1ビットのメ
モリセルを選択することにより、1列の不良列を救済し
ている。しかしながら、さらに多数列の不良列を救済す
る構成を実現することも可能である。
【0228】図18は、この発明のさらに他の実施例で
ある半導体記憶装置の列選択系の構成を示す図である。 図18において、第1のコラムデコーダ15は、NAN
D型の単位デコーダ回路CD0〜CD4、…を含む。
【0229】第2のコラムデコーダ16′は、ビット線
対BL0,*BL0〜BL4,*BL4それぞれに対応
して設けられる4入力NAND回路NA0′〜NA4′
を含む。図18においては、ビット線対は所定数(m)
設けられるが、図面を簡略化するために、4対のビット
線対に関連する部分のみが例示的に示される。1つのデ
コーダ回路CDi(i=0〜n)の出力はNAND回路
NAi′,NAi+1′,NAi+2′およびNAi+
3′へ与えられる。図18に示す構成においては、ルー
プ状に隣接するビット線対は選択されず、NAND回路
NA0′〜NA2′の入力へは電源電位Vccが与えら
れる。この構成においては、1つの単位デコーダ回路C
Diが選択された場合、同時に4つのNAND回路NA
i′〜NAi+3′が選択状態とされ、4対のビット線
が同時に選択される。
【0230】4対のビット線の同時選択を可能とするた
めに、4対の内部データ伝達線I/O0,*I/O0、
I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O2、および
I/O3,*I/O3が設けられる。内部データ伝達線
対I/O0〜I/O3,*I/O0〜*I/O3には、
1つの単位デコーダ回路によって同時に選択される4対
のビット線がそれぞれ異なる内部データ伝達線対に接続
されるように各ビット線対が接続される。すなわち、内
部データ伝達線対I/O0,*I/O0〜I/O3,*
I/O3には、ビット線対BL4k,*BL4k〜BL
4k+3,*BL4k+3がそれぞれ順次接続される。 ただしkは任意の整数である。
【0231】4対の内部データ伝達線I/O0,*I/
O0〜I/O3,*I/O3は入出力選択回路72(図
14参照)へ接続される。入出力選択回路72はこの4
対の内部データ伝達線のうち特定の内部データ伝達線対
を内部列アドレス(すなわち選択された単位デコーダ回
路)に応じて選択する。
【0232】図19は、図13に示すI/O選択制御ブ
ロック70の詳細な構成の一例を示す図である。図19
において、入出力選択制御回路71は、不良列を示す不
良列アドレスCBを記憶する不良コラムアドレスプログ
ラム回路710と、内部列アドレスCA(および*CA
)とこの不良コラムアドレスプログラム回路710にプ
ログラムされた不良列を示す不良列アドレスCBとの大
小を比較するアドレス比較回路711と、アドレス比較
回路711からの制御信号S,*Sと内部列アドレスC
A,*CAとに応答して選択制御信号ISを発生するア
ドレス変換回路712を含む。
【0233】図20は、図19に示すアドレス変換回路
712の入力段の具体的構成の一例を示す図である。図
20に示すアドレス変換回路712は、同時に選択され
る4対のビット線から1つの不良列を救済するとともに
、3対のビット線を入出力回路7に接続するための信号
を発生する。
【0234】図20において、アドレス変換回路712
aは、それぞれ、与えられた入力信号の論理値の不一致
を検出するゲート回路GE1〜GE6と、各々が入出力
選択回路72における内部データ伝達線対の選択態様を
決定する選択制御信号IS0,IS1,IS2,および
IS3を発生するANDゲート回路GA1〜GA4を含
む。
【0235】ゲート回路GE1は、制御信号*S0と内
部列アドレスビット*C1とを受ける。ゲート回路GE
2は、内部列アドレスビットC0および*C1を受ける
。ゲート回路GE3は、制御信号*S0と内部列アドレ
スビットC0とを受ける。ゲート回路GE4は、制御信
号*S0と内部列アドレスビットC1とを受ける。ゲー
ト回路GE5は内部列アドレスビットC1,C0を受け
る。ゲート回路GE6は、制御信号*S0と内部列アド
レスビットC0とを受ける。制御信号*S0は、アドレ
ス比較回路711から発生される制御信号であり、図1
5に示す制御信号S0の相補信号である。内部列アドレ
スビットC0およびC1は内部列アドレスビットCAの
下位アドレスビットであり、*C1はアドレスビットC
1の相補アドレスビットである。
【0236】ANDゲート回路GA1は、ゲート回路G
E1およびGE2の出力を受け、制御信号IS0を発生
する。ANDゲート回路GA2は、内部列アドレスビッ
ト*C1とゲート回路GE3の出力とを受けて、制御信
号IS1を発生する。ANDゲート回路GA3は、ゲー
ト回路GE4およびGE5の出力を受けて、制御信号I
S2を発生する。ANDゲート回路GA4は、内部列ア
ドレスビットC1とゲート回路GE6の出力とを受けて
、制御信号IS3を発生する。
【0237】図21は、図20に示すアドレス変換回路
712aの動作を一覧にして示す図である。図21に示
す表から明らかなように、このアドレス変換回路712
aにおいては、アドレス比較回路711からの制御信号
S0,*S0と内部列アドレスの下位2ビットC0,*
C0,C1,*C1の組合わせにより、4つの選択制御
信号IS0〜IS3のうちの1つのみが選択状態とされ
、“H”に立上がる。
【0238】この図20に示す第1の回路712aから
発生される選択制御信号IS0〜IS3は、さらに図2
2に示す第2の回路へ与えられる。この図22に示す第
2の回路は、アドレス変換回路712の出力部を構成す
る。この第2の回路から、入出力選択回路72における
選択態様を決定する選択制御信号IS0N〜IS3N、
IS0(−1)〜IS3(−1)、およびIS0(−2
)〜IS3(−2)が発生される。
【0239】図22において、アドレス変換回路712
に含まれる出力段を構成する第2の回路712bは、2
入力ANDゲート回路GA18〜GA25と、与えられ
た信号を反転するインバータ回路GI1〜GI4と、与
えられた入力がすべて“L”の場合にのみ“H”の信号
を出力するNORゲート回路GN1〜GN4を含む。こ
の第2の回路712bは、それぞれ、独立の4のつ回路
ブロックから構成される。制御信号S0(−1),IS
0およびS0(−2)を受ける回路ブロックは、内部デ
ータ伝達線対をそのままの順序を保持して共通データバ
ス(3ビットのデータバス)へ接続するための制御信号
IS0(−1)、IS0N、およびIS0(−2)が発
生される。制御信号IS1(−1)、IS1N、および
IS1(−2)が発生されると、内部データ伝達線対と
共通データバスとの接続態様が1ビットシフトされる。 制御信号IS2(−1)、IS2N、およびIS2(−
2)が発生されると、内部データ伝達線対と共通データ
バスとの接続が2ビットシフトされる。制御信号IS3
(−1)、IS3N、およびIS3(−2)が発生され
ると、内部データ伝達線対との共通データバスとの接続
が3ビットシフトされる。
【0240】制御信号IS0〜IS3は、図20に示す
第1の回路ブロック712aから発生される選択制御信
号である。制御信号S0(−1)は、内部列アドレスC
Aが不良列アドレスより1(10進数)小さいときのみ
“H”となる制御信号である。制御信号S0(−2)は
、内部列アドレスCAが不良列アドレスよりも2(10
進数)小さいときのみ“H”となる信号である。この制
御信号S0(−1)およびS0(−2)は図19に示す
アドレス比較回路711から発生され、制御信号S,*
Sに含まれている。したがって、アドレス比較回路71
1は、不良アドレスプログラム回路710にプログラム
された不良列アドレスとの比較、不良列アドレスよりも
1小さい列アドレスとの比較および不良列アドレスより
も2小さい列アドレスと内部列アドレスCAとの比較を
行なう。
【0241】この図22に示す回路構成において、制御
信号ISj(−1)(j=0,1,2,3)は、制御信
号ISjと制御信号S0(−1)がともに“H”となっ
たときに発生される。制御信号ISjNは、制御信号I
Sjが“H”にありかつ制御信号ISj(−1)および
ISj(−2)がともに“L”のときに発生される。
【0242】図23〜図25は、この図22に示す第2
の回路から発生される制御信号により動作する入出力選
択回路の構成を各制御信号別に分類して示す図である。 図23は、制御信号IS0N〜IS3Nに応答して動作
する入出力選択回路の部分を示す。図24は、制御信号
IS0(−1)〜IS3(−1)に応答して動作する入
出力選択回路の部分を示す。図25は、制御信号IS0
(−2)〜IS3(−2)に応答して動作する部分の回
路構成を示す図である。ここで、図23ないし図25の
回路構成はそれぞれ別々に独立の回路構成のように示さ
れているが、これは入出力選択回路の動作を理解を容易
にするために示されているものであり、各内部データ伝
達線対にそれぞれ設けられるトランジスタ(転送ゲート
トランジスタ)には図23〜図25のそれぞれの論理和
をとった信号が与えられる構成であってもよく、また単
純に制御信号をPLD(プログラマル・ロジック・デバ
イス)を用いてデコードして内部データ伝達線対に接続
される転送ゲートトランジスタを選択的に駆動する構成
を用いてもよい。図23ないし図25に示す入出力選択
回路の構成が等価的に実現される回路構成であればどの
ような回路構成であってもよい。各図の対応の転送ゲー
トトランジスタには同一の参照番号を付す。
【0243】図23において、制御信号IS0Nが発生
されると、転送ゲートトランジスタT10a,T10b
、T21a,T21b、T32a,T32bが導通状態
となり、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I
/O1,*I/O1、およびI/O2,*I/O2が共
通データバスD0,*D0、D1,*D1、D2,*D
2へそれぞれ接続される。
【0244】制御信号IS1Nが発生されると、転送ゲ
ートトランジスタT20a,T20b、T31a,T3
1b、およびT42a,T42bがオン状態となり、内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1、I/O2,*
I/O2およびI/O3,*I/O3が共通データバス
D0,*D0、D1,*D1、およびD2,*D2へそ
れぞれ接続される。
【0245】制御信号IS2Nが発生されると、転送ゲ
ートトランジスタT12a,T12b、T30a,T3
0b、およびT41a,T41bがオン状態となり、内
部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O2,*
I/O2、およびI/O3,*I/O3が共通データバ
スD2,*D2、D0,*D0、およびD1,*D1へ
それぞれ接続される。
【0246】制御信号IS3Nが発生されると、転送ゲ
ートトランジスタT11a,T11b、T22a,T2
2b、およびT40a,T40bがオン状態となり、内
部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O1,*
I/O1、およびI/O3,*I/O3が共通データバ
スD1,*D1、D2,*D2、およびD0,*D0へ
それぞれ接続される。
【0247】図24において、制御信号IS0(−1)
が発生されると、転送ゲートトランジスタT10a,T
10b、T34a,T34b、およびT43a,T43
bがオン状態となり、内部データ伝達線対I/O0,*
I/O0、I/O2,*I/O2、およびI/O3,*
I/O3がそれぞれ共通データバスD0,*D0、D1
,*D1、およびD2,*D2へ接続される。制御信号
IS1(−1)が発生されると、転送ゲートトランジス
タT13a,T13b、T20a,T20b、T44a
,T44bがオン状態となり、内部データ伝達線対I/
O0,*I/O0、I/O1,*I/O1、およびI/
O3,*I/O3がそれぞれ共通データバスD2,*D
2、D0,*D0、およびD1,*D1へそれぞれ接続
される。
【0248】制御信号IS2(−1)が発生されると、
転送ゲートトランジスタT14a,T14b、T23a
,T23b、およびT30a,T30bがオン状態とな
り、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O
1,*I/O1、およびI/O2,*I/O2がそれぞ
れ内部共通データバスD1,*D1、D2,*D2、お
よびD0,*D0へ接続される。
【0249】制御信号IS3(−1)が発生されると、
転送ゲートトランジスタT24a,T24b、T33a
,T33b、およびT40a,T40bがオン状態とな
り、内部データ伝達線対I/O1,*I/O1、I/O
2,*I/O2、I/O3,*I/O3がそれぞれ共通
データバスD1,*D1、D2,*D2、およびD0,
*D0へそれぞれ接続される。
【0250】図25において、制御信号IS0(−2)
が発生されると、転送ゲートトランジスタT10a,T
10b、T21a,T21b、およびT43a,T43
bがオン状態となり、内部データ伝達線対I/O0,*
I/O0、I/O1,*I/O1、およびI/O3,*
I/O3がそれぞれ共通データバスD0,*D0、D1
,*D1、およびD3,*D3へ接続される。
【0251】制御信号IS1(−2)が発生されると、
転送ゲートトランジスタT13a,T13b、T20a
,T20b、およびT31a,T31bがオン状態とな
り、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O
1,*I/O1、およびI/O2,*I/O2が共通デ
ータバスD2,*D2、D0,*D0、およびD1,*
D1へそれぞれ接続される。
【0252】制御信号IS2(−2)が発生されると、
転送ゲートトランジスタT23a,T23b、T30a
,T30b、T41a,T41bがオン状態となり、内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1、I/O2,*
I/O2、およびI/O3,*I/O3がそれぞれ共通
データバスD2,*D2、D0,*D0、およびD1,
*D1へそれぞれ接続される。
【0253】制御信号IS3(−2)が発生されると、
転送ゲートトランジスタT11a,T11b、T33a
,T33b、T40a,T40bがそれぞれオン状態と
なり、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I/
O2,*I/O2、およびI/O03,*I/O3が共
通データバスD1,*D1、D2,*D2、およびD0
,*D0へそれぞれ接続される。次に動作について説明
する。
【0254】不良ビットが存在しない場合または内部列
アドレスCAが不良列アドレスCBよりも小さい場合、
アドレス比較回路711からの出力信号ビットS0は“
H”である。この場合、図21に示す関係から、内部列
アドレスCAの下位2ビット(C1,C0)の、(L,
L)、(L,H)、(H,L)、および(H,H)に対
して、制御信号IS0,IS1,IS2,およびIS3
がそれぞれ“H”となる。
【0255】また図22に示す回路構成から、内部列ア
ドレスCAが不良列アドレスCBよりも3(10進数)
以上小さい場合には、制御信号IS0〜IS3がそれぞ
れ発生されると、対応の制御信号IS0N〜IS3Nが
“H”となる。
【0256】内部列アドレスCAが不良列アドレスCB
よりも1(10進数)小さい場合には信号S0(−1)
が“H”となり、図22に示す回路構成から、制御信号
IS0(−1)〜IS3(−1)はそれぞれ制御信号I
S0〜IS3が“H”となったときに“H”となる。
【0257】内部列アドレスCAが不良列アドレスCB
より2(10進数)小さい場合には信号S0(−2)が
“H”となり、図22に示す回路構成から、制御信号I
S0〜IS3がそれぞれ“H”となると、対応の制御信
号IS0(−2)〜IS3(−2)が“H”となる。
【0258】内部列アドレスCAが不良列アドレスCB
以上の場合には、アドレス比較回路711からの出力信
号ビットS0が“L”となる。したがって、図21に示
す信号の関係から、内部列アドレスCAの下位2ビット
(C1,C0)の(L,L)、(L,H)、(H,L)
、(H,H)に対して制御信号IS1,IS2,IS3
,およびIS0がそれぞれ“H”となる。
【0259】さらに、図22に示す回路構成から、上述
の内部列アドレスのビット(C1,C0)の各状態に対
し制御信号IS1N、IS2N、IS3N、およびIS
0Nがそれぞれ“H”となる。
【0260】たとえば、図18に示す構成において、ビ
ット線対BL4,*BL4に接続されるメモリセルに不
良が生じた場合を考える。このとき不良列アドレスCB
は4(10進数)である。外部から与えられる列アドレ
スが“0(10進数)”であり、単位デコーダ回路CD
0が選択された場合、第2のコラムデコーダ16′に含
まれるNAND回路NA0′、NA1′,NA2′,お
よびNA3′が選択される。この場合、選択ゲートトラ
ンジスタTR0,TR0′〜TR3,TR3′がオン状
態となり、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0〜
I/O3,*I/O3とビット線対BL0,*BL3〜
BL3,*BL3がそれぞれ接続される。外部列アドレ
スに応答して発生される内部列アドレスCAは、“0”
(以下、アドレスCAはすべて10進数で示す)となる
。したがって、内部列アドレスビットC1およびC0は
ともに“L”となり、一方制御信号S0は“H”となる
。これにより、図20に示す第1の回路712aにおい
て、制御信号IS0が“H”となる。
【0261】また、内部列アドレスCAは不良列アドレ
スCBよりも3以上小さいため、制御信号ビットS0(
−1)=S0(−2)=“L”となり、図21に示す信
号の関係から、制御信号IS0Nが“H”となる。した
がってこの場合、図22に示す第2の回路(712b)
から制御信号IS0Nが発生され、“H”となる。 この場合、図23に示すように、入出力選択回路72に
おいて、転送ゲートトランジスタT10a,T10b、
T21a,T21b、およびT32a,T32bがオン
状態となり、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0
〜I/O2,*I/O2が共通データバスD0,*D0
〜D2,*D2へそれぞれ接続される。
【0262】外部から与えられる列アドレスが“1”に
なり、第1のコラムデコーダ15においてデコーダ回路
CD1が選択された場合、第2のコラムデコーダ16′
におけるNAND回路NA1′,NA2′,NA3′,
およびNA4′が選択される。これにより、選択ゲート
トランジスタTr1,Tr1′〜Tr4,Tr4′がオ
ン状態となり、内部データ伝達線対I/O1,*I/O
1、I/O2,*I/O2、I/O3,*I/O3、お
よびI/O0,*I/O0とビット線対BL1,*BL
1、BL2,*BL2、BL3,*BL3、およびBL
4,*BL4がそれぞれ接続される。この場合、内部列
アドレスCAが“1”であるため、C1=“L”、C0
=“H”、S0=“H”となり、図20に示す第1の回
路712aにおいて、制御信号IS1が“H”となる。 また内部列アドレスCAは不良列アドレスCBより3以
上小さいため、S0(−1)=S0(−2)=“L”と
なり、したがって図22に示す第2の回路712bにお
いて制御信号IS1Nが“H”となる。この場合、図2
3に示す入出力選択回路72の構成において、内部デー
タ伝達線対I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O
2、およびI/O3,*I/O3がそれぞれ共通データ
バスD0,*D0、D1,*D1、およびD2,*D2
に接続される。
【0263】外部列アドレスが“2”になり、第1のコ
ラムデコーダ15におけるデコーダ回路CD2が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA2′,NA3′,NA4′,NA5′が選択
され、選択ゲートトランジスタTr2,Tr2′〜Tr
5,Tr5′がオン状態となる。したがって、内部デー
タ伝達線対I/O2,*I/O2、I/O3,*I/O
3、I/O0,*I/O0、およびI/O1,*I/O
1とビット線対BL2,*BL2、BL3,*BL3、
BL4,*BL4、およびBL5,*BL5がそれぞれ
接続される。
【0264】内部列アドレスCAは“2”になり、アド
レスビットC1=“H”、CO=“L”となり、かつ制
御信号ビットS0=“H”となり、図20に示す第1の
回路712aからは、制御信号IS2が発生される。
【0265】内部列アドレスCAは不良列アドレスCB
よりも2小さいため、S0(−1)=“L”、S0(−
2)=“H”となり、図22に示す第2の回路212b
において制御信号IS2(−2)が発生される。したが
って、この場合、図25において、転送ゲートトランジ
スタT23a,T23b、T30a,T30b、T41
a,T41bがオン状態となり、内部データ伝達線対I
/O2,*I/O2、I/O3,*I/O3、I/O1
,*I/O1がそれぞれ共通データバスD0,*D0、
D1,*D1、およびD2,*D2に接続される。
【0266】外部列アドレスが“3”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD3が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA3′,NA4′,NA5′,NA6′が選択
され、選択ゲートトランジスタTr3,Tr3′〜Tr
6,Tr6′がオン状態となる。この場合、内部データ
伝達線対I/O3,*I/O3、I/O0,*I/O0
、I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O2とビッ
ト線対BL3,*BL3、BL4,*BL4、BL5,
*BL5、およびBL6,*BL6がそれぞれ接続され
る。
【0267】内部列アドレスCAは“3”にあるため、
C1=“H”、C0=“H”、S0=“H”となり、図
20に示す第1の回路712aより制御信号IS3が発
生される。
【0268】内部列アドレスCAは不良列アドレスCB
よりも1小さいため、S0(−1)=“H”、S0(−
2)=“L”となり、図22に示す第2の回路712b
より制御信号IS3(−1)が発生される。この場合、
図24に示す入出力選択回路の構成において、転送ゲー
トトランジスタT24a,T24b、T33a,T33
b、およびT40a,T40bがオン状態となり、内部
データ伝達線対I/O3,*I/O3、I/O1,*I
/O1、I/O2,*I/O2がそれぞれ共通データバ
スD0,*D0、D1,*D1、D2,*D2に接続さ
れる。
【0269】外部列アドレスが“4”にあり、不良列ア
ドレスと等しくなった場合を考える。この場合、第1の
コラムデコーダ15においてデコーダ回路CD4が選択
され、第2のコラムデコーダ16′においてNAND回
路NA4′、NA5′、NA6′、およびNA7′が選
択され、選択ゲートトランジスタTr4,Tr4′〜T
r7,Tr7′がオン状態となる。このとき、内部デー
タ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O1,*I/O
1、I/O2,*I/O2、I/O3,*I/O3とビ
ット線対BL4,*BL4、BL5,*BL5、BL6
,*BL6、およびBL7,*BL7がそれぞれ接続さ
れる。
【0270】内部列アドレスCAは“4”であり、C1
=“L”、C0=“L”、S0=“L”となる。この場
合、図20に示す第1の回路712aより、制御信号I
S1が発生される。
【0271】内部列アドレスCAは不良列アドレスCB
と等しく内部列アドレスCAが不良列アドレスCB以上
という条件を満足しているため、S0=(−1)=S0
(−2)=“L”となり、図22に示す第2の回路71
2bより制御信号IS1Nが発生される。したがって、
図23に示す入出力回路の構成において、転送ゲートト
ランジスタT20a,T20b、T31a,T31b、
T42a,T42bがオン状態となり、内部データ伝達
線対I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O2、お
よびI/O3,*I/O3がそれぞれ共通データバスD
0,*D0、D1,*D1、D2,*D2に接続される
。以下、順次外部列アドレスが1増加するごとに、内部
列アドレスを4で割った余りをjとすると、常に制御信
号ISjNが発生され、3ビットの隣接列のメモリセル
が共通データバスへ接続される。上述の接続態様により
不良列のビット線対BL4,*BL4は等価的に非選択
状態となっている。
【0272】上述の構成においては、4対の内部データ
伝達線対から3対の内部データ伝達線対を選択して不良
列を1列救済している。しかしながら、この構成は、2
対の内部データ伝達線対のみを選択的に共通データバス
へ接続することにより2列の不良列を救済することが可
能である。
【0273】図26は、2列の不良列を救済するための
入出力選択制御回路の構成の一部を示す図である。図2
6において、入出力選択制御回路71は、第1の不良列
を記憶するための不良コラムプログラム回路83と、第
2の不良列のアドレスを記憶するための不良コラムプロ
グラム回路84と、内部列アドレスCAと不良コラムプ
ログラム回路83にプログラムされた不良列アドレスと
の大きさを比較する第1のアドレス比較回路81と、内
部列アドレスCAと不良コラムプログラム回路84にプ
ログラムされた第2の不良列アドレスとの大きさを比較
する第2のアドレス比較回路82を含む。第1のアドレ
ス比較回路81から大小比較結果を示す制御信号S0′
が発生され、第2のアドレス比較回路82から大小比較
結果を示す制御信号S1′が発生される。不良コラムプ
ログラム回路83にプログラムされる不良列アドレスは
、第2の不良コラムプログラム回路84にプログラムさ
れる不良列アドレスよりも小さい。第2の不良コラムプ
ログラム回路84には実際の不良列の列アドレスよりも
“1”小さいアドレスがプログラムされる。
【0274】図27は、2列の不良列を救済するための
アドレス変換回路の入力段を構成する第1の回路712
a′の構成を示す図である。図27において、第1の回
路712a′は、与えられた信号の排他的論理和をとり
、入力信号の論理レベルの一致/不一致を検出するため
の2入力ゲート回路GE7〜GE12と、与えられた信
号の論理積をとる3入力AND回路GA5〜GA12と
、与えられた信号の論理和をとる2入力OR回路GO1
〜GO4を含む。
【0275】ゲート回路GE7は、制御信号S0′と内
部列アドレスビットC0′とを受ける。ゲート回路GE
8は、内部列アドレスビットC0′および*C1′を受
ける。ゲート回路GE9は、制御信号*S0′と内部列
アドレスビットC0′とを受ける。ゲート回路GE10
は、制御信号S0′と内部列アドレスビットC0′を受
ける。ゲート回路GE11は内部列アドレスビットC0
′およびC1′を受ける。ゲート回路GE12は制御信
号*S0′および内部列アドレスビットC0′を受ける
【0276】ゲート回路GA5は、制御信号S1′と、
ゲート回路GE7およびGE8の出力とを受ける。ゲー
ト回路GA6は、内部列アドレスビットC1′および*
C0′と、制御信号*S1′とを受ける。ゲート回路G
A7は、制御信号S1′と、内部列アドレスビットC1
′と、ゲート回路GE9の出力とを受ける。ゲート回路
GA8は、内部列アドレスビットC0′およびC1′と
制御信号*S1′とを受ける。ゲート回路GA9は、内
部列アドレスビットS1′と、ゲート回路GE10およ
びGE11の出力とを受ける。ゲート回路GA10は、
内部列アドレスビット*C1′および*C0′と、制御
信号*S1′とを受ける。ゲート回路GA11は、制御
信号S1′と、内部列アドレスビットC1′と、ゲート
回路GE12の出力とを受ける。ゲート回路GA12は
、内部列アドレスビットC0′および*C1′と、制御
信号*S1′とを受ける。
【0277】ORゲート回路GO1はANDゲート回路
GA5およびGA6の出力を受ける。ORゲート回路G
O2は、ANDゲート回路GA7およびGA8の出力を
受ける。ORゲート回路GO3は、ANDゲート回路G
A9およびGA10の出力を受ける。ORゲート回路G
O4は、ANDゲート回路GA11およびGA12の出
力を受ける。
【0278】各ゲート回路GE7〜GE12は、それぞ
れ2入力の論理が不一致の場合に“H”の信号を出力す
る。各ANDゲート回路GA5〜GA12は、3入力が
すべて“H”のときに“H”の信号を出力する。各OR
ゲート回路GO1〜GO4は、2入力の少なくとも一方
が“H”のときに“H”の信号を出力する。ゲート回路
GO1〜GO4から、選択制御信号IS0′〜IS3′
がそれぞれ発生される。
【0279】図28は図27の第1の回路712a′が
実行する論理動作を一覧にして示す図である。図28に
示されるように、下位2ビットの内部列アドレスビット
C0′およびC1′と大小比較結果を示す制御信号S0
′およびS1′との組合わせにより、制御信号IS0′
〜IS3′のいずれか1つが“H”となる。
【0280】なお、図26に示すアドレス比較回路81
および82においては、不良コラムプログラム回路83
および84にそれぞれ記憶された不良列アドレスとの大
小比較結果を示す制御信号S0′およびS1′のみなら
ず、この不良列アドレス(以下第1の不良列アドレスを
CB1、第2の不良列アドレスをCB2として示す)よ
りも1小さいアドレスとの大小比較結果を示す制御信号
S0(−1)′、およびS1(−1)′も発生される。
【0281】図29は、入出力選択制御回路の出力段の
構成を示す図である。図29において、入出力選択制御
回路712の出力段を構成する第2の回路712b′は
、与えられた入力信号がすべて“L”のときのみ“H”
の信号を出力するNOR回路GN5〜GN8と、AND
回路GA26〜GA37と、インバータ回路GI5〜G
I8と、NOR回路GN9〜GN12を含む。
【0282】ゲート回路GN5は、制御信号S0(−1
)′およびS1(−1)′を受ける。AND回路GA2
6は、制御信号S0(−1)′およびS1(−1)′を
受ける。AND回路GA27は、NOR回路GN5の出
力と制御信号IS0′とを受ける。AND回路GA28
は、制御信号IS0′とAND回路GA26の出力とを
受ける。インバータ回路GI5は制御信号IS0′を受
ける。NOR回路GN9は、AND回路GA27および
GA28の出力とインバータ回路GI5の出力とを受け
る。AND回路GA27から制御信号IS0N′が発生
される。NOR回路GN9から制御信号IS0(−1)
′が発生される。AND回路GA28から制御信号IS
0(−2)′が発生される。
【0283】残りの各回路ブロックにおいても、各ゲー
ト間の接続態様は同様であり、そこに与えられる制御信
号ISk(k=1〜3)が異なるだけである。制御信号
IS1′を受ける回路ブロックからは、制御信号IS1
N′〜IS1(−2)′が発生される。制御信号IS2
′が与えられる回路ブロックからは制御信号IS2N′
〜IS2(−2)′が発生される。制御信号IS3′が
与えられる回路ブロックからは制御信号IS3N′〜I
S3(−2)′が発生される。
【0284】図30ないし図32は2本の不良列を救済
するための入出力選択回路の構成を示す図である。この
図30〜図32に示す回路構成はそれぞれ独立に示して
いるが、これは、単に選択制御信号が与えられたときの
内部データ伝達線対と共通データバスとの接続態様をよ
り理解しやすくするために別々の図面において各制御信
号ごとに示しているだけであり、同一の参照番号が付さ
れた転送ゲートトランジスタへは各制御信号の論理和が
与えられる。
【0285】図30は制御信号IS0N′〜IS3N′
に関連する入出力選択回路の構成を示す図である。図3
0において、転送ゲートトランジスタT10a′および
T10b′は内部データ伝達線対I/O0,*I/O0
を共通データバスD0,*D0へ接続する。転送ゲート
トランジスタT11a′およびT11b′は制御信号I
S3N′に応答して内部データ伝達線対I/O0,*I
/O0を共通データバスD1,*D1へ接続する。
【0286】転送ゲートトランジスタT21a′および
T21b′は、制御信号IS0N′に応答して内部デー
タ伝達線対I/O1,*I/O1を共通データバスD1
,*D1に接続する。転送ゲートトランジスタT20a
′およびT20b′は制御信号IS1N′に応答して内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1を共通データバ
スD0,*D0へ接続する。
【0287】転送ゲートトランジスタT31a′および
T31b′は制御信号IS1N′に応答して内部データ
伝達線対I/O2,*I/O2を共通データバスD1,
*D1へ接続する。転送ゲートトランジスタT30a′
,T30b′は制御信号IS2N′に応答して内部デー
タ伝達線対I/O2,*I/O2を共通データバスD0
,*D0へ接続する。
【0288】転送ゲートトランジスタT41a′および
T41b′は制御信号IS2N′に応答して内部データ
伝達線対I/O3,*I/O3を共通データバスD1,
*D1へ接続する。転送ゲートトランジスタT40a′
およびT40b′は制御信号IS3N′に応答して内部
データ伝達線対I/O3,*I/O3を共通データバス
D0,*D0へ接続する。
【0289】図31は制御信号IS0(−1)′〜IS
3(−1)′に関連する入出力選択回路の構成を示す図
である。図31において、転送ゲートトランジスタT1
0a′およびT10b′は制御信号IS0(−1)′に
応答して内部データ伝達線対I/O0,*I/O0を共
通データバスD0,*D0へ接続する。転送ゲートトラ
ンジスタT13a′およびT13b′は制御信号IS2
(−1)に応答して内部データ伝達線対I/O0,*I
/O0を共通データバスD1,*D1へ接続する。
【0290】転送ゲートトランジスタT20a′および
T20b′は、制御信号IS1(−1)′に応答して内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1を共通データバ
スD0,*D0へ接続する。転送ゲートトランジスタT
23a′およびT23b′は、制御信号IS3(−1)
に応答して内部データ伝達線対I/O1,*I/O1を
共通データバスD1,*D1へ接続する。
【0291】転送ゲートトランジスタT33a′および
T33b′は制御信号IS0(−1)に応答して内部デ
ータ伝達線対I/O2,*I/O2を共通データバスD
1,*D1へ接続する。転送ゲートトランジスタT30
a′およびT30b′は、制御信号IS2(−1)′に
応答して内部データ伝達線対I/O2,*I/O2を共
通データバスD0,*D0へ接続する。
【0292】転送ゲートトランジスタT43a′および
T43b′は制御信号IS1(−1)′に応答して内部
データ伝達線対I/O3,*I/O3を共通データバス
D1,*D1へ接続する。転送ゲートトランジスタT4
0a′およびT40b′は、制御信号IS3(−1)′
に応答して内部データ伝達線対I/O3,*I/O3を
共通データバスD0,*D0に接続する。
【0293】図32は制御信号IS0(−2)′〜IS
3(−2)′に関連する入出力選択回路の構成を示す図
である。
【0294】図32において、転送ゲートトランジスタ
T10a′およびT10b′は制御信号IS0(−2)
′に応答して内部データ伝達線対I/O0,*I/O0
を共通データバスD0,*D0に接続する。転送ゲート
トランジスタT14a′およびT14b′は制御信号I
S1(−2)′に応答して内部データ伝達線対I/O0
,*I/O0を共通データバスD1,*D1へ接続する
【0295】転送ゲートトランジスタT20a′および
T20b′は制御信号IS1(−2)′に応答して内部
データ伝達線対I/O1,*I/O1を共通データバス
D0,*D0へ接続する。転送ゲートトランジスタT2
4a′およびT24b′は制御信号IS2(−2)′に
応答して内部データ伝達線対I/O1,*I/O1を共
通データバスD1,*D1へ接続する。
【0296】転送ゲートトランジスタT30a′および
T30b′は制御信号IS2(−2)′に応答して内部
データ伝達線対I/O2,*I/O2を共通データバス
D0,*D0へ接続する。転送ゲートトランジスタT3
4a′およびT34b′は制御信号IS3(−2)′に
応答して内部データ伝達線対I/O2,*I/O2を共
通データバスD1,*D1へ接続する。
【0297】転送ゲートトランジスタT44a′および
T44b′は制御信号IS0(−2)′に応答して内部
データ伝達線対I/O3,*I/O3を共通データバス
D1,*D1へ接続する。転送ゲートトランジスタT4
0a′およびT40b′は制御信号IS3(−2)′に
応答して内部データ伝達線対I/O3,*I/O3を共
通データバスD0,*D0へ接続する。次に動作につい
て説明する。
【0298】不良ビットが存在しない場合または内部列
アドレスCAが第1の不良列アドレスCB1よりも小さ
い場合には、アドレス比較回路81および82からの出
力信号S0′およびS1′はともに“H”である。この
場合、図28に示す入出力信号の関係から、内部列アド
レスCAの下位2ビット(C1′,C0′)の(L,L
)、(L,H)、(H,L)、(H,H)のそれぞれの
組合わせに対して制御信号IS0′,IS1′,IS2
′,およびIS3′がそれぞれ発生される。
【0299】さらに、図29に示す第2の回路712b
′において、内部列アドレスCAが第1の不良列アドレ
スCB1よりも2以上小さい場合には、制御信号S0(
−1)′およびS1(−1)′がともに“L”であるた
め、制御信号IS0N′〜IS3N′がそれぞれ制御信
号IS0′〜IS3′に対応して発生されて“H”とな
る。
【0300】内部列アドレスCAが第1の不良列アドレ
スCB1よりも1小さい場合には、制御信号S0(−1
)′が“H”となり、かつS1(−1)′が“L”とな
る。この場合には、制御信号IS0(−1)′〜IS3
(−1)がそれぞれ制御信号IS0′〜IS3′に対応
して発生されて“H”となる。
【0301】内部列アドレスCAが第1の不良列アドレ
スCB1よりも1小さい場合にありかつ第2の不良列ア
ドレスCB2に対しても1小さい場合には、制御信号S
0(−1)′およびS1(−1)′がともに“H”とな
る。この場合には、制御信号IS0(−2)′〜IS3
(−2)′が制御信号IS0〜IS3に対応してそれぞ
れ発生される。
【0302】内部列アドレスCAが第1の不良列アドレ
スCB1以上にありかつ第2の不良列アドレスCB2よ
りも小さい場合には、アドレス比較回路81および82
から発生される出力信号S0′は“L”、かつS1′が
“H”となる。この場合においては、図28に示す信号
の関係表から、内部列アドレスCAの下位2ビット(C
1′,C0′)の(L,L)、(L,H)、(H,L)
、(H,H)の状態に対して、制御信号IS1′、IS
2′、IS3′、およびIS0′がそれぞれ“H”とな
る。
【0303】この状態においては、図29に示す第1の
回路712bにおいては、内部列アドレスCAが第2の
不良列アドレスCB2よりも2以上小さい場合には、制
御信号IS0N′〜IS3N′が制御信号IS0′〜I
S3′に対応して“H”となる。内部列アドレスCAが
第2の不良列アドレスCB2よりも1小さい場合には、
制御信号IS0(−1)′〜IS3(−1)′が制御信
号IS0′〜IS3′に対応して“H”となる。
【0304】内部列アドレスCAが第2の不良列アドレ
スCB2以上の場合には、アドレス比較回路81および
82の出力S0′およびS1′はともに“L”となるた
め、図28より、内部列アドレスCAの下位2ビット(
C1′,C0′)の(L,L)、(L,H)、(H,L
)、(H,H)の状態に対して制御信号IS2′,IS
3′,IS0′,IS1′がそれぞれ“H”となる。
【0305】この制御信号IS2′、IS3′、IS0
′、およびIS1′のそれぞれの“H”に対応して、制
御信号IS2N′、IS3N′、IS0N′、およびI
S1N′が“H”となる。
【0306】次に、具体的な例について説明する。ビッ
ト線BL2,*BL2およびBL4,*BL4に接続さ
れるメモリセルに不良ビットが存在した場合を考える。 このとき、第1の不良コラムプログラム回路83にプロ
グラムされる第1の不良列アドレスCB1は“2”、第
2の不良コラムプログラム回路84にプログラムされる
第2の不良列アドレスCB2は実際の不良列アドレスよ
りも1小さい“3”となる。
【0307】外部列アドレスが“0”にあり、第1のコ
ラムデコーダ15におけるデコーダ回路CD0が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′におけるNAN
D回路NA0′、NA1′、NA2′およびNA3′が
選択される。この場合には、選択ゲートトランジスタT
r0,Tr0′〜Tr3,Tr3′がオン状態となり、
ビット線対BL0,*BL0〜BL3,*BL3が内部
データ伝達線対I/O0,*I/O0〜I/O3,*I
/O3へそれぞれ接続される。内部列アドレスCAは“
0”にあるため、C1′=C0′=“L”であり、また
S0′=S1′=“H”となる。この状態においては、
制御信号IS0′が“H”となる。
【0308】また、内部列アドレスCAは第1の不良列
アドレスCB1よりも2以上小さいため、S0(−1)
′=S1(−1)′=“L”となり、制御信号IS0N
′が“H”となる。したがって、この場合においては、
図30に示す入出力選択回路において、転送ゲートトラ
ンジスタT10a′,T10b′、T21a′,T21
b′がオン状態となり、内部データ伝達線対I/O0,
*I/O0、I/O1,*I/O1がそれぞれ共通デー
タバスD0,*D0、D1,*D1へ接続される。 ビット線対BL0,*BL0およびBL1,*BL1が
選択される。
【0309】外部列アドレスが“1”にあり、第1のコ
ラムデコーダ15におけるデコーダ回路CD1が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA1′、NA2′、NA3′、およびNA4′
が選択される。このとき、選択ゲートトランジスタTr
1,Tr1′〜Tr4,Tr4′がオン状態となり、ビ
ット線対BL1,*BL1、BL2,*BL2、BL3
,*BL3、およびBL4,*BL4が内部データ伝達
線対I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O2、I
/O3,*I/O3、およびI/O0,*I/O0へそ
れぞれ接続される。
【0310】内部列アドレスCAは“1”であり、C1
=“L”、C0=“H”、S0′=S1′=“H”であ
り、図27に示す第1の回路712a′から制御信号I
S1′が発生される。
【0311】内部列アドレスCAはまた、第1の不良列
アドレスCB1より1小さいため、S0(−1)′=“
H”、かつS1(−1)′=“L”となり、制御信号I
S1(−1)′が“H”となる。したがって、図31に
示す入出力選択回路において、転送ゲートトランジスタ
T20a′,T20b′、T43a′,T43b′がオ
ン状態となり、内部データ伝達線対I/O1,*I/O
1、I/O3,*I/O3がそれぞれ共通データバスD
0,*D0、D1,*D1に接続される。ビット線対B
L1,*BL1およびBL3,*BL3が選択される。
【0312】外部列アドレスが“2”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD2が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA2′、NA3′、NA4′、およびNA5′
が選択され、選択ゲートトランジスタTr2,Tr2′
〜Tr5,Tr5′がオン状態となる。この結果、内部
データ伝達線対I/O2,*I/O2、I/O3,*I
/O3、I/O0,*I/O0、I/O1,*I/O1
とビット線対BL2,*BL2、BL3,*BL3、B
L4,*BL4、およびBL5,*BL5がそれぞれ接
続される。
【0313】内部列アドレスCAは“2”であるため、
C1′=“H”、C0′=“L”、S0′=“L”、S
1′=“H”となる。この場合には、図27に示す第1
の回路からは制御信号IS3′が発生される。
【0314】内部列アドレスCAは第1の不良列アドレ
スCB1に等しくかつ第2の不良列アドレスCB2より
も1小さいため、S0(−1)′=“L”、S1(−1
)=“H”となり、図29に示す第2の回路712b′
からは制御信号IS3(−1)′が発生される。したが
って、図31に示す入出力選択回路において、転送ゲー
トトランジスタT23a′,T23b′、およびT40
a′,T40b′がオン状態となり、内部データ伝達線
対I/O3,*I/O3、およびI/O1,*I/O1
がそれぞれ共通データバスD0,*D0、およびD1,
*D1に接続される。ビット線対BL3,*BL3およ
びBL5,*BL5が選択される。
【0315】外部列アドレスが“3”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD3が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA3′、NA4′、NA5′、およびNA6′
が選択される。この場合においては、選択ゲートトラン
ジスタTr3,Tr3′〜Tr6,Tr6′がオン状態
となり、内部データ伝達線対I/O3,*I/O3、I
/O0,*I/O0、I/O1,*I/O1、およびI
/O2,*I/O2とビット線対BL3,*BL3、B
L4,*BL4、BL5,*BL5、およびBL6,*
BL6がそれぞれ接続される。
【0316】内部列アドレスCAは“3”であるため、
C1′=“H”、C0′=“H”、S0′=S1′=“
L”となり、制御信号IS1′が“H”となる。
【0317】また、内部列アドレスCAは第2の不良列
アドレスCB2と等しいため、S0(−1)′=“L”
、かつS1(−1)′=“L”となり、第1の回路71
2b′からは制御信号IS1N′が発生される。 したがって、図30に示す入出力選択回路において、ト
ランジスタT20a′,T20b′、およびT31a′
,T31b′がオン状態となり、内部データ伝達線対I
/O1,*I/O1、およびI/O2,*I/O2がそ
れぞれ共通データバスD0,*D0、およびD1,*D
1に接続される。ビット線対BL5,*BL5およびB
L6,*BL6が選択される。
【0318】外部列アドレスが“4”にあり、第1のコ
ラムデコーダ15におけるデコーダ回路CD4が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′におけるNAN
D回路NA4′、NA5′、NA6′、およびNA7′
が選択され、選択ゲートトランジスタTr4,Tr4′
〜Tr7,Tr7′がオン状態となる。この場合には、
内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、I/O1,
*I/O、I/O2,*I/O2、およびI/O3,*
I/O3とビット線対BL4,*BL4、BL5,*B
L5、BL6,*BL6、およびBL7,*BL7がそ
れぞれ接続される。
【0319】内部列アドレスCAは“4”であるため、
C1′=“L”、C0′=“L”、S0′=S1′=“
L”となり図27に示す第1の回路712a′からは制
御信号IS2′が発生される。
【0320】内部列アドレスCAは第2の不良列アドレ
スCB2以上であるため、S0(−1)′=“L”、S
1(−1)′=“L”となり、図29に示す第2の回路
712b′からは制御信号IS2N′が発生される。し
たがって、図30に示す入出力選択回路において、トラ
ンジスタT30a′,T30b′、およびT41a′,
T41b′がオン状態となり、内部データ伝達線対I/
O2,*I/O2、I/O3,*I/O3がそれぞれ共
通データバスD0,*D0、D1,*D1に接続される
。ビット線対BL6,*BL6およびBL7,*BL7
が選択される。
【0321】次に、4対の内部データ伝達線対から1対
の内部データ伝達線対のみを選択することにより3列の
不良列を救済するための構成について説明する。
【0322】図33は、3列の不良列を救済する構成に
おいて用いられるアドレス比較部分の構成を示す図であ
る。図33において、アドレス比較回路ブロックは、第
1、第2および第3のアドレス比較回路85a、85b
、および85cと、第1、第2および第3の不良コラム
プログラム回路87a、87bおよび87cを含む。 このアドレス比較回路85a〜85cは図1に示すアド
レス比較回路と同様の構成である。第1の不良コラムプ
ログラム回路87aは、最小の不良列アドレスを記憶す
る。第2の不良コラムプログラム回路87bは、中間の
不良列アドレスよりも1つ小さい列アドレス(第2の不
良列アドレス)を格納する。第3の不良コラムプログラ
ム回路87cには、最大の不良列アドレスよりも2つ小
さいアドレス(第3の不良列アドレス)CB3が格納さ
れる。
【0323】図34(A)および図34(B)は、この
3列の不良列を救済するための入出力選択制御回路71
2の具体的構成の一例を示す図である。図34(A)に
おいて、入出力選択制御回路712の入力段を構成する
第1の回路712a″は、アドレス比較回路85aから
の制御信号S0″の相補信号*S0″とアドレス比較回
路85bからの制御信号S1″を受けるゲート回路GE
23と、ゲート回路GE23の出力と、アドレス比較回
路85Cからの制御信号S2″を受けるゲート回路GA
17と、ゲート回路GA17の出力を受けるインバータ
回路IV50と、アドレス比較回路85bからの制御信
号S1″を受けるインバータ回路IV51とを含む。ゲ
ート回路GE23は、与えられた信号の排他的論理和を
行なう。ゲート回路GA17は、受けた信号の論理積を
実行する。インバータ回路IV50は制御信号S0X″
を発生し、かつインバータ回路IV51は制御信号*S
1X″を出力する。
【0324】図34(B)において、入出力選択制御回
路712の出力段を構成する第2の回路712b″は、
与えられた信号に対し排他的論理和演算を実行する2入
力ゲート回路GE13〜GE20と、与えられた信号に
対し論理積演算を実行する2入力ゲート回路GA13〜
GA16を含む。ゲート回路GE13は、制御信号S0
X″と列アドレス信号ビットC0″とを受ける。ゲート
回路GE14は列アドレスビットC0″およびC1″を
受ける。ゲート回路GE15は、ゲート回路GE14の
出力と制御信号S1X″を受ける。ゲート回路GA13
は、ゲート回路GE13およびGE15の出力を受ける
。ゲート回路GA13から選択制御信号IS0″が発生
される。
【0325】ゲート回路GE16は制御信号*SOX″
と列アドレスビットC0″とを受ける。ゲート回路GE
17は、制御信号S1X″と列アドレスビットC1″と
を受ける。ゲート回路GA14はゲート回路GE16お
よびGE17の出力を受ける。
【0326】ゲート回路GA14から制御信号IS1″
が発生される。ゲート回路GE18は、制御信号SOX
″と列アドレスビットC0″とを受ける。ゲート回路G
E19は列アドレスビットC0″およびC1″を受ける
。ゲート回路GE20はゲート回路GE19の出力と制
御信号*S1X″とを受ける。ゲート回路GA15はゲ
ート回路GE18およびGE20の出力を受ける。ゲー
ト回路GA15から制御信号IS2″が発生される。
【0327】ゲート回路GE21は、制御信号*S0X
″と列アドレスビットC0″とを受ける。ゲート回路G
E22は、制御信号*S1X″と列アドレスビットC1
″とを受ける。ゲート回路GA16は、ゲート回路GE
21およびGE22の出力を受ける。ゲート回路GA1
6から制御信号IS3″が発生される。
【0328】図35は図34(A)および図34(B)
に示す入出力選択制御回路の入出力信号の関係を一覧に
して示す図である。図35に見られるように、データア
ドレスビットC1″,C0″および制御信号S0″、S
1″、S2″の組合わせにより、制御信号IS0″〜I
S3″のうちのいずれか1つが発生される。
【0329】図36は、この3列の不良列を救済するた
めの入出力選択回路の構成を示す図である。図36にお
いて、転送ゲートトランジスタT10a″,T10b″
は制御信号IS0″に応答して内部データ伝達線対I/
O0,*I/O0を共通データバスD0,*D0へ接続
する。転送ゲートトランジスタT20a″,T20b″
は制御信号IS1″に応答して内部データ伝達線対I/
O1,*I/O1を共通データバスD0,*D0へ接続
する。
【0330】転送ゲートトランジスタT30a″,T3
0b″は制御信号IS2″に応答して内部データ伝達線
対I/O2,*I/O2を共通データバスD0,*D0
へ接続する。転送ゲートトランジスタT40a″,T4
0b″は制御信号IS3″に応答して内部データ伝達線
対I/O3,*I/O3を共通データバスD0,*D0
へ接続する。次に動作について説明する。
【0331】不良ビットが存在しない場合、または内部
列アドレスCAが第1の不良列アドレスまたは第1の不
良コラムプログラム回路87aにプログラムされた第1
の不良列アドレスCB1よりも小さい場合には、アドレ
ス比較回路85a〜85cからの出力信号S0″,S1
″,およびS2″はともに“H”となる。この場合、図
34(A)および図34(B)に示す入出力選択制御回
路712(712a″,712b″)においては、内部
列アドレスCAの下位2ビット(C1″,C0″)の(
L,L)、(L,H)、(H,L)、および(H,H)
の状態に対して制御信号IS0″、IS1″、IS2″
、およびIS3″がそれぞれ発生される。
【0332】内部列アドレスCAが第1の不良列アドレ
スCB1以上でありかつ第2の不良列アドレスCB2よ
りも小さい場合には、第1のアドレス比較回路85aの
出力信号S0″は“L”、第2および第3のアドレス比
較回路85bおよび85cからの出力信号S1″および
S2″は“H”となる。この場合、図35より、内部列
アドレスCAの下位2ビット(C1″,C0″)の各状
態(L,L)、(L,H)、(H,L)、および(H,
H)に対して制御信号IS1″、IS2″、IS3″、
およびIS0″がそれぞれ発生される。
【0333】内部列アドレスCAが第2の不良列アドレ
スCB2以上でありかつ第3の不良列アドレスCB3よ
りも小さい場合には、第1および第2のアドレス比較回
路85aおよび85bの出力信号S0″およびS1″は
“L”となり、第3のアドレス比較回路85cの出力信
号S2″は“H”となる。したがって、図35より、内
部列アドレスCAの下位2ビット(C1″,C0″)の
状態(L,L)、(L,H)、(H,L)、および(H
,H)に対して制御信号IS2″、IS3″、IS0″
、およびIS1″がそれぞれ発生される。
【0334】内部列アドレスCAが第3の不良列アドレ
スCB3以上の場合には、アドレス比較回路85a〜8
5cからの出力信号S0″、S1″、およびS2″はす
べて“L”である。この場合、図35より、内部列アド
レスCAの下位2ビット(C1″,C0″)の各状態(
L,L)、(L,H)、(H,L)、および(H,H)
に対して制御信号IS3″、IS0″、IS1″、およ
びIS2″がそれぞれ発生される。
【0335】たとえば、今ビット線対BL1,*BL1
、BL2,*BL2、およびBL6,*BL6に接続さ
れるメモリセルに不良ビットが存在した場合を考える。 この場合、第1の不良列アドレスCB1は“1”、第2
の不良列アドレスCB2は“1”、および第3の不良列
アドレスCB3は“4”となる。
【0336】外部列アドレスが“0”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD0が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA0′、NA1′、NA2′およびNA3′が
選択される。この場合、トランジスタTr0,Tr0′
〜Tr3,Tr3′がオン状態となり、内部データ伝達
線対I/O0,*I/O0〜I/O3,*I/O3がビ
ット線対BL0,*BL0,〜BL3,*BL3にそれ
ぞれ接続される。
【0337】内部列アドレスCAは“0”にあるため、
C1″=C0″=“L”、S0″=S1″=S2″=“
H”となる。この場合、図34(A)および図34(B
)に示す入出力選択制御回路712において、制御信号
IS0″が発生される。この場合、図36において、転
送ゲートトランジスタT10a″,T10b″がオン状
態となり、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0が
共通データバスD0,*D0へ接続される。ビット線対
BL0,*BL0が選択される。
【0338】外部列アドレスが“1”第1のコラムデコ
ーダ15においてデコーダ回路CD1が選択された場合
、第2のコラムデコーダ16′においてNAND回路N
A1′、NA2′、NA3′、およびNA4′が選択さ
れ、選択ゲートトランジスタTr1,Tr1′〜Tr4
,Tr4′がオン状態となる。この状態においては、内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1、I/O2,*
I/O2、I/O3,*I/O3、およびI/O0,*
I/O0とビット線対BL1,*BL1、BL2,*B
L2、BL3,*BL3、およびBL4,*BL4がそ
れぞれ接続される。
【0339】内部列アドレスCAは“1”であるため、
C1″=“L”、C0″=“H”、S0″=S1″=“
L”、かつS2″=“H”となり、制御信号IS3″が
図34(B)に示す第2の回路712b″から発生され
る。この場合、転送ゲートトランジスタT40a″,T
40b″がオン状態となり、内部データ伝達線対I/O
3,*I/O3が共通データバスD0,*D0へ接続さ
れる。この場合、ビット線対BL3,*BL3が入出力
回路へ接続される。
【0340】外部列アドレスが“2”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD2が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA2′,NA3′、NA4′、およびNA5′
が選択され、選択ゲートトランジスタTr2,Tr2′
〜Tr5,Tr5′がオン状態となる。この状態におい
ては、内部データ伝達線対I/O2,*I/O2、I/
O3,*I/O3、I/O0,*I/O0、およびI/
O1,*I/O1とビット線対BL2,*BL2、BL
3,*BL3、BL4,*BL4、およびBL5,BL
5がそれぞれ接続される。
【0341】内部列アドレスCAが“2”であるため、
C1″=“H”、C0″=“L”、S0″=S1″=“
L”、かつS2″=“H”となり、制御信号IS0″が
第2の回路712b″より発生される。この状態におい
ては転送ゲートトランジスタT10a″,T10b″が
オン状態となり、ビット線対BL4,*BL4が内部デ
ータ伝達線対I/O0,*I/O0を介して共通データ
バスD0,*D0に接続される。
【0342】外部列アドレスが“3”にあり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD3が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA3′、NA4′、NA5′、およびNA6′
が選択され、選択ゲートトランジスタTr3,Tr3′
〜Tr6,Tr6′がオン状態となる。この状態におい
ては、内部データ伝達線対I/O3,*I/O3、I/
O0,*I/O0、I/O1,*I/O1、I/O2,
*I/O2がビット線対BL3,*BL3、BL4,*
BL4、BL5,*BL5、およびBL6,*BL6が
それぞれ接続される。
【0343】内部列アドレスCAは“3”であるため、
C1″=“H”、C0″=“H”、S0″=S1″=“
L”、かつS2″=“H”となり、図34(B)に示す
第2の回路712b″からは制御信号IS1″が発生さ
れる。この状態においては、図36において転送ゲート
トランジスタT20a″,T20b″がオン状態となり
、ビット線対BL5,*BL5が内部データ伝達線対I
/O1,*I/O1を介して共通データバスD0,*D
0に接続される。
【0344】外部列アドレスが“4”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD4が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においてNAN
D回路NA4′、NA5′、NA6′、およびNA7′
が選択される。この場合、選択ゲートトランジスタTr
3,Tr3′〜Tr6,Tr6′がオン状態となり、内
部データ伝達線対I/O3,*I/O3、I/O0,*
I/O0、I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O
2とビット線対BL3,*BL3、BL4,*BL4、
BL5,*BL5、およびBL6,*BL6がそれぞれ
接続される。
【0345】内部列アドレスCAは“3”であり、C1
″=“H”、C0″=“H”、S0″=S1″=“L”
、かつS2″=“H”となり、図35に示す信号関係の
表より、第2の回路712b″から制御信号IS1″が
発生される。この場合、ビット線対BL5,*BL5が
内部データ伝達線対I/O1,*I/O1を介して共通
データバスD0,*D0に接続される。
【0346】外部列アドレスが“4”であり、第1のコ
ラムデコーダ15においてデコーダ回路CD4が選択さ
れた場合、第2のコラムデコーダ16′においては、N
AND回路NA4′、NA5′、NA6′、およびNA
7′が選択され、選択ゲートトランジスタTr4,Tr
4′〜Tr7,Tr7′がオン状態となる。この状態に
おいては、内部データ伝達線対I/O0,*I/O0、
I/O1,*I/O1、I/O2,*I/O2、I/O
3,*I/O3とビット線対BL4,*BL4、BL5
,*BL5、BL6,*BL6、BL7,*BL7がそ
れぞれ接続される。
【0347】内部列アドレスCAが“4”であるため、
C1″=C0″=“L”、かつS0″=S1″=S2″
=“L”となる。この状態においては、図34(A)お
よび図34(B)に示す入出力選択制御回路712(7
12a″,712b″)からは制御信号IS3″が発生
される。したがって、図36に示す入出力選択回路にお
いて、転送ゲートトランジスタT40a″,T40b″
がオン状態となり、ビット線対BL7,*BL7が内部
データ伝達線対I/O3,*I/O3を介して共通デー
タバスD0,*D0に接続される。
【0348】以下、列アドレスが1増加するごとに、ビ
ット線対が順次内部データ伝達線対を介して共通データ
バスD0,*D0へ接続される。このとき選択される内
部データ伝達線対は制御信号IS1″〜IS3″により
決定され、この制御信号は列アドレスの下位2ビットC
1″,C0″により決定される。
【0349】上述のような付加的な選択制御回路を設け
ておけば、内部に存在する不良列の数に応じて半導体記
憶装置のデータ入出力ビット数を設定することができ、
製品歩留のより高い半導体記憶装置を得ることができる
【0350】この構成は、さらに多ビットの構成に拡張
することができる。たとえば、5対のビット線対を同時
に選択するように構成するには、第2のコラムデコーダ
16′に含まれるNAND回路が5つのデコーダ回路の
出力を受けるように接続される。このとき冗長用に1ビ
ット線対を割当てた場合には、任意の隣接または外部列
アドレスに対応する4ビットのメモリセルへの同時アク
セスが可能となり、通常の半導体記憶装置に用いられて
いるニブルモードまたはスタティックモードに代わる高
速モードとしても利用することができる。すなわち、任
意の外部列アドレスに応答して4ビットを同時に選択し
、この4ビットの同時に選択されたメモリセルを順次た
とえば最下位2ビットの列アドレスが規定するビット線
対からまたは内部データ出力線対の番号順に順次1ビッ
トの入出力バッファ(入出力回路)に接続する構成とす
れば、高速でデータの書込み/読出しを行なうことので
きる半導体記憶装置を得ることができる。
【0351】図37はこの欠陥救済機能を備える半導体
記憶装置の列選択系のさらに他の構成例を概略的に示す
図である。図37においてメモリセルアレイは2つのブ
ロックMB1およびMB2に分割される。
【0352】メモリセルブロックMB1およびMB2に
対して第2のコラムデコーダ16aおよび16bが設け
られる。第1のメモリブロックMB1は奇数番号のビッ
ト線対を含み、第2のメモリブロックMB2は偶数番号
のビット線対を含む。この構成においては、1つのデコ
ーダ回路CDiが選択された場合、各メモリセルブロッ
クMB1およびMB2からそれぞれ1列が選択される。 メモリセルブロックMB1の選択されたビット線対は内
部データ伝達線対I/O1,*I/O1に接続される。 メモリセルブロックMB2の選択されたビット線対は内
部データ伝達線対I/O0,*I/O0に接続される。 内部データ伝達線対I/O1,*I/O1およびI/O
0,*I/O0はI/O選択制御ブロック70に接続さ
れる。この選択制御ブロック70は、2対の内部データ
伝達線対I/O0,*I/O0、およびI/O1,*I
/O1のうちの一方を共通データバスCDB,*CDB
へ接続する。したがって、この図37に示す回路構成に
おいても、1つのデコーダ回路により同時に選択される
ビット線対の組を変更することができ、図14に示す構
成の場合と同様1列の不良列を救済することができる。
【0353】なお、上述の構成においては、入出力選択
回路72の出力を入出力回路7へ伝達しているが、この
構成は、入出力回路7の入出力を入出力選択回路72に
より選択して入出力バッファへ接続する構成としてもよ
く、また入出力回路7の内部においてこのデータ選択動
作を実行する構成としてもよい。
【0354】図38はこの発明のさらに他の実施例であ
る半導体記憶装置の構成例を示す図である。図38に示
す半導体記憶装置は図49に示す半導体記憶装置の改良
を与える。図38に示す半導体記憶装置のメモリセルア
レイは、ブロック1a,1b,1c,および1dの4つ
のブロックに分割される。メモリセルブロック1a〜1
dの各々に対応して、ノーマルローデコーダ30a〜3
0dおよびスペアローデコーダ31a〜31dが設けら
れる。これらのローデコーダ30a〜30dおよび31
a〜31dの各々へはローアドレスバッファ2から内部
行アドレスが伝達される。
【0355】メモリセルブロック1a〜1dの各々に対
応してスペアロー(冗長ロー)メモリセルアレイ10a
〜10dが設けられる。さらに、各メモリセルアレイブ
ロックとデータの入出力を行なうために、(センスアン
プ+I/O)ブロック6a〜6dが各メモリセルブロッ
ク1a〜1dに対応して設けられる。
【0356】図38に示す半導体記憶装置はさらに、メ
モリセルブロック1a〜1dに対して共通に設けられる
第1のコラムデコーダ15および第2のコラムデコーダ
16を含む。第1のコラムデコーダ15および第2のコ
ラムデコーダ16の各メモリセルブロックにおける列選
択動作は上述の実施例の場合と同様である。
【0357】メモリセルブロック1a〜1d各々のデー
タの入出力を行なうために入出力回路7aおよび7bが
設けられる。入出力回路7bはメモリセルブロック1a
および1bとブロック6aおよび6bを介してデータの
入出力を行なう。入出力回路7bは、ブロック6cおよ
び6dを介してメモリセルブロック1cおよび1dとデ
ータの入出力を行なう。
【0358】メモリセルブロック1a〜1d各々に対応
して、不良列を救済するためにI/O選択制御ブロック
70a〜70dがそれぞれ設けられる。I/O選択制御
ブロック70aはメモリセルブロック1aにおける不良
列の救済を行なう。I/O選択制御ブロック70bはメ
モリセルブロック1bにおける不良列の救済を行なう。 I/O制御ブロック70cおよび70dはそれぞれメモ
リセルブロック1cおよび1dの不良列の救済を行なう
【0359】この図38に示す構成においては、コラム
デコーダ15および16はそれぞれメモリセルブロック
1a〜1dに対して共通に設けられているが、I/O選
択制御ブロック70a〜70dが各メモリセルブロック
1a〜1dに対して独立にそれぞれ設けられているため
、各メモリセルブロック1a〜1dにおいて不良列の救
済を独立に実行することができる。したがって、図49
に示す従来の半導体記憶装置の構成と比べ、冗長コラム
メモリセルアレイの利用効率を大幅に改善することがで
きる。各メモリセルブロックにおける冗長列の救済動作
は上で説明した不良列救済動作と同様であるため、その
説明は繰り返さない。
【0360】入出力回路7aおよび7cからのデータD
1およびD2(共通データバス)はそのまま外部ピン端
子に接続される構成であってもよく、またさらに図示し
ない別の入出力回路により選択動作が行なわれ、一方の
データバス上のデータのみが外部ピン端子に接続される
構成であってもよい。
【0361】また、この図38に示す半導体記憶装置の
構成においては、メモリセルブロック1a〜1dのすべ
てが動作状態となるのではなく、一方側の2つの隣接す
るメモリセルブロック(1aおよび1bまたは1cおよ
び1d)、またさらに1つのメモリセルブロックのみが
選択的に活性化される構成であってもよい。また、この
場合には、活性化されるメモリセルブロックに従って、
一方の入出力回路のみが活性化される。
【0362】図39は、この発明に従う不良ビット救済
機能を備える半導体記憶装置のさらに他の実施例の構成
を概略的に示す図である。図39においては、不良行を
救済するための構成が示される。図39において、メモ
リセルアレイブロック1a〜1d各々に対して冗長コラ
ムメモリセルアレイ11a〜11dがそれぞれ設けられ
る。メモリセルブロック1a〜1dに対して共通にコラ
ムアドレスバッファ4およびノーマルコラムデコーダ5
aが設けられ、冗長コラムメモリセルアレイ11a〜1
1dに対して共通にスペアコラムデコーダ5bが設けら
れる。各メモリセルブロック1a〜1dに対して(セン
スアンプ+I/O)ブロック6a〜6dが設けられる。 (センスアンプ+I/O)ブロック6aおよび6bに対
して入出力回路7aが設けられ、(センスアンプ+I/
O)ブロック6cおよび6dに対して共通に入出力回路
7bが設けられる。
【0363】入出力回路7aにおける内部データ伝達線
対選択動作を実行するために、I/O選択制御回路ブロ
ック70aが設けられ、入出力回路7bにおける内部デ
ータ伝達線対選択動作を行なうためにI/O選択制御回
路ブロック70bが設けられる。
【0364】メモリセルブロック1aおよび1bに対し
て共通にローデコーダ300aが設けられ、メモリセル
ブロック1cおよび1dに対して共通にローデコーダ3
00bが設けられる。ローデコーダ300aおよび30
0bへはローアドレスバッファ2から内部行アドレスが
伝達される。
【0365】図40は図39に示すローデコーダ300
(300aおよび300bの一方)の構成を概略的に示
す図である。図40において、ローデコーダ300aは
、内部行アドレスをデコードするためのNAND型デコ
ード回路RD0〜RD3、…と、デコード回路RD0〜
RD3、…の出力に応答してメモリセルブロック1aお
よび1bからそれぞれ1本のワード線(図示せず)を選
択するためのNAND回路NA0〜NA3、…を含む。 デコーダ300aは、デコード回路をn個およびNAN
D回路をn+1個含んでいるが、この図40においては
、4個のデコード回路と対応の4個のNAND回路が代
表的に示される。メモリセルブロック1aには偶数行ア
ドレスのワード線が配置され、メモリセルブロック1に
は奇数行アドレスのワード線が配置される。この構成に
おいては、1つの行デコード回路が選択された場合、メ
モリセルブロック1aおよび1bからそれぞれ1本のワ
ード線が選択される。
【0366】メモリセルブロック1aおよび1bは(セ
ンスアンプ+I/O)ブロック6aおよび6bを介して
I/O選択制御ブロック70aへ接続される。I/O選
択制御ブロック70aは、内部ローアドレスRAの一部
に応答してメモリセルブロック1aおよび1bのいずれ
か一方のメモリセルを選択して共通データバスCDB,
*CDBへ接続する。I/O選択制御ブロック70aの
選択制御動作は、与えられる制御信号が内部行アドレス
RAおよび不良行アドレスとなる点が異なっているだけ
であり、その動作は前述の不良列救済時の動作と同様で
ある。
【0367】図39および図40に示す構成に従えば、
1つのメモリセルブロックからデータが読出されるだけ
であるが(このとき何ビットのデータが読出されるかは
任意である)、いずれか一方のメモリセルブロックにお
ける不良行を救済することができる。すなわち、この不
良行より上位の行アドレスと下位の行アドレスとに応じ
てI/O選択制御ブロック70aにおける制御動作(選
択動作)を切換えることにより、不良行を避けてメモリ
セルの選択動作を実行することができる。
【0368】上述の動作はメモリセルブロック1cおよ
び1dにおいても同様である。図39に示す半導体記憶
装置の構成の場合、メモリセルブロック1a〜1dが同
時に活性化される必要はなく、メモリセルブロック1a
およびIbまたはメモリセルブロック1cおよび1dの
いずれか一方のブロックのみが活性化される構成であっ
てもよい。
【0369】図40に示す半導体記憶装置における不良
行の救済動作は図37に示す記憶装置の場合と同様であ
る。したがって、図37に示すように、ブロック分割構
成でビット線対を救済する場合、I/O選択制御ブロッ
ク70は、2つのメモリセルブロックに対して1つのみ
を設けるだけでよい。これは1つのメモリセルブロック
からのデータが選択されるからである。また、メモリセ
ルブロック1aおよび1bまたはメモリセルブロック1
cおよび1dのいずれか一方のブロックのみが活性化さ
れる構成であってもよい。
【0370】なお上述の実施例においては半導体回路装
置としては半導体記憶装置を一例として説明している。 しかしながら、この半導体回路装置は、半導体記憶装置
に代えて、少なくとも列状に配置される複数の機能回路
からなる機能ブロックを有する機能ブロックに対しこの
機能ブロックから所望の機能回路を外部からのアドレス
信号により選択する構成であればよい。
【0371】図41は、この発明に従う半導体回路装置
のさらに他の実施例の構成を示す図である。図41にお
いて、半導体回路装置は、少なくとも列状に配列された
n個の機能回路#1〜#nを含む機能ブロック104を
含む。この機能回路#1〜#nの各々は所定の機能を実
行する回路であれば、センサおよびそのセンサ出力を所
望の電気信号に変換する信号変換回路であってもよい。 またCCDのような固体撮像素子でもよい。また、この
機能回路#1〜#2は所定の演算を実行する演算回路で
あってもよい。半導体回路装置は、この機能ブロック1
04から所定の機能回路を選択して選択された機能回路
からのデータの書込みおよび/または読出しを実行する
機能を備える。
【0372】図41に示す半導体回路装置は、機能ブロ
ック104に含まれる機能回路を指定するための選択信
号を発生する選択信号発生回路101と、この選択信号
をデコードして第1のブロック選択信号を発生する第1
のブロック選択回路102と、第1のブロック選択信号
に従って機能ブロック104から所定の複数の機能回路
を選択する信号を発生する第2のブロック選択回路10
3を含む。半導体回路装置はさらに、この第2のブロッ
ク選択回路103により選択された機能回路を入出力選
択回路106へ接続するブロック入出力部105と、選
択信号発生回路101からの選択信号に応答して入出力
選択回路106における選択された機能回路をさらに選
択する入出力選択制御回路107とを含む。入出力選択
回路106により選択された機能回路は入出力回路10
8へ接続されてこの装置外部と接続される。
【0373】図41に示す半導体回路装置を図8に示す
半導体記憶装置と対比させると、選択信号発生回路10
1は、コラムアドレスバッファ4に対応する。第1のブ
ロック選択回路102は、第1のコラムデコーダ15に
対応する。第2のブロック選択回路103は、第2のコ
ラムデコーダ16(16′)に対応する。ブロック入出
力部105は、(センスアンプ+I/O)ブロック6に
含まれるI/Oゲートブロックに対応する。入出力選択
回路106は、入出力選択回路72に対応する。入出力
選択制御回路107は入出力選択制御回路71に対応し
、入出力回路108は入出力回路7に対応する。したが
って、この図41に示す半導体回路装置の動作は上述の
不良ビット救済時における不良行または不良列選択時の
動作と同様である。すなわち、この図41に示す半導体
回路装置の動作は、メモリセルアレイ1が機能ブロック
104に置換えられただけであり、その詳細な説明は省
略する。
【0374】たとえばCCDのように走査線毎にデータ
が読出されるように、機能ブロック104における機能
回路#1〜#nがそれぞれ並列に所定の処理を実行して
おり、そのうちの所定の機能回路の出力を外部でモニタ
または処理する場合、欠陥機能回路からは全く無意味な
処理結果が出力される。このような場合、選択された機
能回路からの出力をさらに処理する構成の場合、ある機
能回路が故障していれば、所望の処理結果を得ることが
できない。このような場合、本発明によればその欠陥機
能回路を除いて残りの機能回路出力のみを用いてある処
理を実行することが可能となり、バックアップ特性に優
れた信号処理システムを構築することができる。
【0375】この場合、入出力選択制御回路における不
良列アドレス(不良の機能回路を示すアドレス)を外部
からたとえばDIPスイッチなどでプログラム可能とし
ておけば、大規模な信号処理装置においても本発明は適
用可能である。
【0376】また、このような不良列アドレスが外部か
らプログラム可能であるとする構成とすれば、機能ブロ
ック104に含まれる機能回路がすべて正常に動作して
いたとしても、この不良列アドレスを設定すれば任意の
機能回路を除いて機能回路の出力を連続して得ることが
可能となり、必要に応じて信号処理の対象を切換えるこ
とのできる柔軟性の高い信号処理システムを得ることが
できる。
【0377】なお、図7ないし図9に示すデコーダ回路
も不良ビット(不良機能)救済用に用いることができる
ことは言うまでもない。
【0378】
【発明の効果】第1の発明によれば、同時に複数の次段
回路が活性化されかつ同一の次段回路が異なるデコーダ
回路の出力に応答して重複して活性化されるため、同時
に活性化される次段回路の組合わせを自由に設定するこ
とが可能となり、一度の信号入力で同時に選択される次
段回路の組合わせに大きな自由度を与えることが可能と
なる。
【0379】第2の発明によれば、メモリセルアレイか
ら同時に複数の行または列が選択されかつ異なるデコー
ダ回路出力に従って同一の行または列が重複して選択さ
れるため、同時に選択される行または列の組合わせを自
由に設定することが可能となり、処理内容に応じて所望
の組合わせの行または列を選択することが可能となり、
高速で演算処理を実行することのできる半導体記憶装置
を得ることができる。
【0380】第3の発明によれば、アドレス信号をプリ
デコードしてグループ番号特定信号と要素番号特定信号
とを発生しかつこの両者の活性状態となるビットの数の
和が常に一定とし、このプリデコードにより得られたグ
ループ番号特定信号と要素番号特定信号とに応答して複
数の次段回路を選択するように構成したため、デコーダ
回路の規模を増大させることなく高速で所望の組合わせ
の次段回路を選択することのできる半導体回路装置を得
ることができる。
【0381】第4の発明によれば、アドレス信号に応答
して複数の機能回路を同時に選択し、かつこの同時に選
択される複数の機能回路の組合わせを変更可能なように
構成しかつこの同時に選択された複数の機能回路からさ
らに外部アドレスの一部を用いて少なくとも1個の機能
回路を選択しかつこの少なくとも1個の機能回路を選択
する態様を、除去すべき機能回路を示すアドレスと外部
アドレスとの大小に応じて切換えるように構成したため
、不必要な機能回路を選択することなく所望の組合わせ
の機能回路を連続して選択することが可能となる。
【0382】第5の発明によれば、外部アドレスに応じ
てメモリセルアレイから複数の行または列を同時に選択
しかつこの同時に選択される行または列の組合わせを変
更可能とし、かつさらに同時に選択されたメモリセルか
らさらに外部アドレスの一部を用いて列を選択するよう
に構成するとともに、不良行または不良列アドレスと選
択行または列アドレスとの大小関係に応じ選択される列
の選択態様を切換えるように構成したので、不良行また
は不良列とデコーダ回路とを切り離すためのリンク素子
を各デコーダ回路出力部に設ける必要がなくなる。また
、不良行または不良列を正常行または正常列で置換える
ために一旦活性状態となったノーマルデコーダを不活性
状態とする必要がなくなり、高速でアクセスすることの
できる半導体記憶装置が得られる。また、リンク素子を
用いていないため、デコーダ出力に設けられるリンク素
子の溶断時における溶断ヒューズに起因する信号線短絡
などの不良を防止することのできる信頼性の高い半導体
記憶装置を得ることができる。
【0383】第6の発明においては、第5の発明の効果
に加えて、各メモリセルブロック独立に不良行/不良列
の救済を実行することが可能となり、冗長メモリセルア
レイの利用効率の高い半導体記憶装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の発明に従う半導体回路装置の一実施例で
ある半導体記憶装置の全体の構成を概略的に示す図であ
る。
【図2】図1に示す半導体記憶装置の列選択系の構成を
具体的に示す図である。
【図3】図2に示す列選択系の変更例を示す図である。
【図4】図2に示す列選択系のさらに他の変更例を示す
図である。
【図5】図1に示す第2のコラムデコーダの他の構成例
を示す図である。
【図6】図5に示すデコーダ回路の入出力信号の関係を
一覧にして示す図である。
【図7】図5に示すデコーダ回路と組合わせて用いられ
る第1のコラムデコーダ回路(プリデコーダ回路)の具
体的構成の一例を示す図である。
【図8】図7に示すプリデコーダ回路の入力アドレスと
第1のプリデコーデッド信号との関係を一覧にして示す
図である。
【図9】図7に示すプリデコーダ回路の入出力信号の関
係を一覧にして示す図である。
【図10】図1に示す半導体記憶装置のさらに他の実施
例における列選択系およびメモリセルブロックの構成を
概略的に示す図である。
【図11】第2の発明に従う半導体記憶装置の行選択系
の構成を具体的に示す図である。
【図12】第2の発明に従う半導体回路装置の他の構成
例を示す図である。
【図13】第5の発明による半導体記憶装置の全体の構
成の一例を示す図である。
【図14】図8に示す半導体記憶装置の列選択系の構成
を概略的に示す図である。
【図15】図9に示す入出力選択制御回路の具体的構成
の一例を示す図である。
【図16】図9に示すアドレス比較回路の構成の一例を
示す図である。
【図17】図9に示す不良コラムアドレスプログラム回
路の具体的構成の一例を示す図である。
【図18】第5の発明に従う半導体記憶装置の他の実施
例における列選択系の構成を概略的に示す図である。
【図19】図18に示す列選択系に適用される入出力制
御回路ブロックの構成を概略的に示す図である。
【図20】図19に示すアドレス変換回路の入力段の構
成の一例を示す図である。
【図21】図20に示す回路の入出力信号の関係を一覧
にして示す図である。
【図22】図19に示すアドレス変換回路の出力段の構
成の一例を具体的に示す図である。
【図23】図19に示す入出力選択回路の具体的構成の
一例を示す図である。
【図24】図19に示す入出力選択回路の具体的構成の
一例を示す図である。
【図25】図19に示す入出力選択回路の具体的構成の
一例を示す図である。
【図26】図19に示すアドレス比較回路および不良ア
ドレスプログラム回路の他の構成例を概略的に示す図で
ある。
【図27】図19に示すアドレス変換回路の入力段の他
の具体的構成の一例を示す図である。
【図28】図27に示す回路の入出力信号の関係を一覧
にして示す図である。
【図29】図27に示す回路と組合わせて用いられるア
ドレス変換回路の出力段の構成を示す図である。
【図30】図24ないし図27に示す回路と組合わせて
用いられる入出力選択回路の具体的構成を示す図である
【図31】図24ないし図27に示す回路と組合わせて
用いられる入出力選択回路の具体的構成を示す図である
【図32】図24ないし図27に示す回路と組合わせて
用いられる入出力選択回路の具体的構成を示す図である
【図33】図19に示す入出力選択制御回路ブロックの
アドレス比較部分の構成のさらに他の実施例を示す図で
ある。
【図34】図19に示すアドレス変換回路のさらに他の
構成を示す図である。
【図35】図34に示すアドレス変換回路の入出力信号
の関係を一覧にして示す図である。
【図36】図34に示すアドレス変換回路と組合わせて
用いられる入出力選択回路の具体的構成を示す図である
【図37】第6の発明に従う半導体記憶装置における列
選択系の構成を示す図である。
【図38】図37に示す半導体記憶装置のさらに他の変
更例を示す図である。
【図39】図38に示す半導体記憶装置の他の変更例を
示す図である。
【図40】図39に示す半導体記憶装置の行選択系の構
成の一例を具体的に示す図である。
【図41】第4の発明による半導体回路装置の構成の一
例を示す図である。
【図42】従来の半導体記憶装置の全体の構成を概略的
に示す図である。
【図43】図42に示すメモリセルアレイの構成を具体
的に示す図である。
【図44】図42に示す半導体記憶装置の列選択系の構
成の一例を具体的に示す図である。
【図45】従来の半導体記憶装置の他の構成例を示す図
である。
【図46】図45に示す半導体記憶装置のコラムデコー
ダに含まれるデコーダ回路の構成の一例を示す図である
【図47】図46に示す単位コラムデコーダ回路の動作
を示す信号波形図である。
【図48】従来の半導体記憶装置における単位コラムデ
コーダ回路出力部の他の構成例を示す図である。
【図49】従来の半導体記憶装置のさらに他の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d:メモリセルアレイ2:ロ
ーアドレスバッファ 3:ローデコーダ 3a,30,30a〜30d:ノーマルローデコーダ3
b,31,31a〜31d:スペアローデコーダ4:コ
ラムアドレスバッファ 5:コラムデコーダ 5a:ノーマルコラムデコーダ 5b:スペアコラムデコーダ 6:センスアンプ+I/Oブロック 7,7a,7b:入出力回路 15:第1のコラムデコーダ 16,16′:第2のコラムデコーダ 19−0〜19−n+1:単位デコーダ回路20−0〜
20−n+1、21−0〜21−n+1、22−0〜2
2−3、2 5−0〜25−3:第2のデコーダに含まれるNAND
回路 30−0〜30−3:単位行デコーダ回路CD0〜CD
n:単位列デコーダ回路 NA0〜NAn+1、NA0′〜NAn+1′:第2の
コラムデコーダに含まれるNAND回路70:I/O選
択制御ブロック 71:入出力選択制御回路 72:入出力選択回路 81,82,85a,85b,85c:アドレス比較回
路 83,84,87a,87b,87c:不良コラムプロ
グラム回路 712:アドレス変換回路 101:選択信号発生回路 102:第1のブロック選択回路 103:第2のブロック選択回路 104:機能ブロック 105:ブロック入出力部 106:入出力選択回路 107:入出力選択制御回路 300a,300b:第1および第2のローデコーダを
含むローデコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の入力信号に応答して複数の次段
    回路を選択的に活性化するための半導体回路装置であっ
    て、複数のデコーダ回路を含み、前記複数の入力信号に
    応答して前記複数のデコーダ回路のうちの少なくとも1
    個を選択的に活性化するデコーダ手段を備え、前記複数
    のデコーダ回路の各々には前記複数の入力信号の予め定
    められた組合わせが割当てられており、かつ活性化され
    たデコーダ回路は活性化信号を発生し、前記デコーダ手
    段からの活性化信号を受け、該受けた活性化信号に対し
    て予め定められた組合わせの複数の次段回路を選択的に
    活性化する活性化手段を備え、前記活性化手段は異なる
    デコーダ回路からの活性化信号に対して重複して同一の
    次段回路を活性化する手段を含む、半導体回路装置。
  2. 【請求項2】  各々が情報を記憶するメモリセルが行
    および列からなるマトリクス状に配置されたメモリセル
    アレイ、複数のデコーダ回路を含み、列アドレスに応答
    して前記複数のデコーダ回路のうちの少なくとも1個を
    選択的に活性化する第1のデコーダ手段を備え、活性化
    されたデコーダ回路は活性化信号を発生し、前記第1の
    デコーダ手段からの活性化信号を受け、前記メモリセル
    アレイから該受けた活性化信号に対して予め定められた
    組合わせの複数の列を選択する第2のデコーダ手段を備
    え、前記第2のデコーダ手段は前記第1のデコーダ手段
    の異なるデコーダ回路からの活性化信号に対して重複し
    て同一の列を活性化する手段を含む、半導体回路装置。
  3. 【請求項3】  所定の関係に従って順次配置される複
    数の次段回路を選択するための半導体回路装置であって
    、前記複数の次段回路の各々はグループ番号と該グルー
    プにおける位置を示す要素番号とを有しており、外部か
    ら与えられる複数ビットのアドレス信号をプリデコード
    し、グループ番号特定信号と要素番号特定信号とを発生
    するプリデコード手段を備え、前記グループ番号特定信
    号と前記要素番号特定信号とはそれぞれ複数ビットから
    なり、かつ前記グループ番号特定信号における活性状態
    のビットの数と前記要素番号特定信号における活性状態
    のビットの数との和は常に同一であり、かつ前記プリデ
    コード手段からの前記グループ番号特定信号と前記要素
    番号特定信号とに応答して前記所定の関係において互い
    に隣接する複数の次段回路を選択するセレクト信号を発
    生するデコード手段を備える、半導体回路装置。
  4. 【請求項4】  各々が所定の機能を行なう機能回路が
    少なくとも実質的な列状に配置された機能ブロック、外
    部から与えられる複数ビットからなる列アドレスに応答
    して前記機能ブロックから複数の列を選択する第1の列
    選択手段を備え、前記第1の列選択手段は異なる外部列
    アドレスに応答して同一の列を重複して選択する手段を
    含み、前記機能ブロックにおいて不良を示す機能回路を
    含む列を示す不良列アドレスを記憶するための記憶手段
    、前記記憶手段に記憶された不良列アドレスと前記外部
    列アドレスとの大きさを比較し、その大小関係に応じた
    信号を出力する比較手段、前記外部列アドレスの複数ビ
    ットのうちの少なくとも一部のビットに応答して前記第
    1の列選択手段により選択された複数の列からさらに少
    なくとも1本の列を選択する第2の列選択手段、および
    前記比較手段の出力信号に応答して前記第2の列選択手
    段の選択態様を切換え、これにより前記第2の列選択手
    段が前記不良機能回路を含む列を常に非選択状態となす
    ように設定する制御手段を含む、半導体回路装置。
  5. 【請求項5】  各々が情報を記憶するメモリセルが行
    および列からなるマトリクス状に配置されたメモリセル
    アレイ、外部から与えられる列アドレスに応答して前記
    メモリセルアレイから複数の列を同時に選択する第1の
    列選択手段を備え、前記第1の列選択手段は異なる外部
    列アドレスに応答して同一の列を重複して選択する手段
    を含み、前記メモリセルアレイにおいて不良ビットを含
    む列を示す不良列アドレスを記憶する記憶手段、前記記
    憶手段に記憶された不良列アドレスと前記外部列アドレ
    スとの大きさを比較する比較手段、前記外部列アドレス
    の少なくとも一部に応答して前記第1の列選択手段より
    選択された複数の列からさらに少なくとも1本の列を選
    択する第2の列選択手段、および前記比較手段の出力信
    号に応答して前記第2の列選択手段の選択態様を切換え
    、これにより不良ビットを含む列が常時非選択状態とな
    るようにするための手段を備える、半導体回路装置。
  6. 【請求項6】各々がデータを記憶するメモリセルが行お
    よび列からなるマトリクス状に配列された複数のメモリ
    セルからなる第1のメモリセルブロック、各々がデータ
    を記憶するメモリセルが行および列からなるマトリクス
    状に配列された複数のメモリセルからなる第2のメモリ
    セルブロック、外部から与えられる行アドレスに応答し
    て前記第1および第2のメモリセルブロックからそれぞ
    れ1本の行を選択する第1の行選択手段、前記第1の行
    選択手段は異なる外部行アドレスに従って同一の行を重
    複して選択する手段を含み、前記第1および第2のメモ
    リブロックにおける不良ビットを含む不良行のアドレス
    を記憶する記憶手段、前記外部行アドレスと前記記憶手
    段に記憶された不良行アドレスとの大きさを比較する比
    較手段、外部列アドレスに応答して前記第1および第2
    のメモリセルブロックから対応の列を選択する第1の列
    選択手段、前記外部行アドレスの少なくとも一部に応答
    して前記第1および前記第2のメモリセルブロックから
    選択された列のうち一方のメモリセルブロックの列を選
    択する第2の列選択手段、および前記比較手段の出力信
    号に応答して前記第2の列選択手段の選択態様を切換え
    、これにより前記不良行アドレスが指定する行に含まれ
    るメモリセルを常時非選択状態とするための手段を備え
    る、半導体回路装置。
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