JPH04210942A - 液晶化合物 - Google Patents

液晶化合物

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JPH04210942A
JPH04210942A JP2058291A JP2058291A JPH04210942A JP H04210942 A JPH04210942 A JP H04210942A JP 2058291 A JP2058291 A JP 2058291A JP 2058291 A JP2058291 A JP 2058291A JP H04210942 A JPH04210942 A JP H04210942A
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Shigenori Sakuma
佐久間 繁徳
Yasushi Oide
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性カイラルスメ
クチック液晶化合物を提供するものであり、該液晶化合
物は電界への応答を利用した表示素子や電気光学素子に
使用される液晶化合物に関するものである。さらに、本
発明は三つの安定した分子配向状態を示す強誘電性液晶
化合物に関する。該液晶化合物は電界への応答を利用し
た表示素子や電気光学素子に使用されるものである。特
に、該液晶化合物は氷点下の温度にて王女定状態相を示
し、氷点下の温度にて駆動する表示素子や電気光学素子
に使用されるものである。 [0002]
【従来技術】液晶を用いた電気光学装置としては、DS
M形、TN形、G−H形、STN形などのネマチック液
晶を用いた電気光学装置が開発され実用化されている。 しかしながら、このようなネマチック液晶を用いたもの
はいずれも応答速度が数mから数十m5ecと極めて遅
いという欠点を有するため、その応用分野に制約がある
。 ネマチック液晶を用いた素子の応答速度がおそいのは分
子を動かすトルクが基本的に誘電率の異方性に基づいて
いるため、その力があまり強くないためである。このよ
うな背景の中で、自発分極(Ps)を持ち、トルクがP
sXE(Eは印加電界)に基づいているため、その力が
強く、数μSeCから数+μSecの高速応答が可能な
強誘電性液晶がMeyerらにより開発され(Le J
ournal de Physique、36巻、19
75.L−69)、又、特開昭63−307837号に
は、さらに新しい強誘電性液晶が開示されているが後述
する“三状態゛′についての開示は少ない。強誘電性液
晶を用いた高速電気光学装置が既にいくつか提案されて
いる。代表例を挙げれば、壁面の力でねじれ構造を解き
壁面と平行となった2つの分子配向を印加電界の極性に
より変化させるものである(例えば特開昭56−107
216号参照)。前記のものは、図1の電界応答波形に
示すような理想の二状態を呈する化合物の存在を前提に
したものである。しかしながら、現実は前記の理想の二
状態を呈する化合物は発見されておらず、これまでに合
成された二状態液晶の電界応答波形は図2のようになっ
てしまい、図1のような応答波形は得られていない。図
2のような応答波形を示すものを例えば光のスイッチン
グ回路に利用しようとすると、印加電圧が(負)から+
(正)側に変化するにつれて徐々に透過率が変化する形
であるため、単純にON、 OFFの印加電圧変化では
充分目的を果すことができないのが実状である。 さらにこれまで合成されている二状態液晶は無電界時の
S*c相段階において理想の分子配向状態であるモノド
メイン状態をつくることが難しく、ディスクリネーショ
ン(欠陥)を生じたり、ツイストとよばれる分子配向の
乱れを生ずる。そのため大面積で前記理想の2状態配向
を実現することは困難である。さらに、閾値(輝度が所
定値変化する電圧)が低いので、ダイナミック駆動を行
った場合にコントラストが低下したり、視野角範囲が狭
くなったりする。また、これまでに合成された二状態液
晶は図1のようなヒステリシスを示すことができず、図
2のようなヒステリシスしか示せないためメモリー効果
がない。したがって、液晶に安定なS*c相における応
答を保持させるためには、図2のυ3の電圧を印加しつ
づけるか、あるいは高周波をかけつづけておかなければ
ならず、いずれにしてもエネルギーロスが大きい。結局
、強誘電性液晶で得られる印加電界と分子配向の強い結
合を効果的に利用した高速液晶電気光学装置が望まれて
いるものの、従来の強誘電性液晶電気光学装置では、ま
だ多くの問題が残されているのが実状である。そこで、
本発明では、無電界で明暗コントラストのはっきりしだ
安定な分子配向状態を実現し、明確な閾値特性と図3に
示したような明確なヒステリシスを出現させ、また容易
にダイナミック駆動を実現し、さらに高速応答を可能と
した三状態を利用した液晶電気光学装置において使用で
きる新規液晶化合物を提供することを目的とするもので
ある。 [0003]
【目的】本発明の目的は、新規な液晶化合物を提供する
点にある。とくに、本発明の目的は、キシルスメクチッ
ク相を示す強誘電性液晶および従来の双安定状態相であ
るキラルスメクティックC相(S*c相)とは異なる、
全く新しい三状態を有する新規な強誘電性液晶を提供す
る点にある。前記「三状態を有する」とは第一の電極基
板と所定の間隙を隔てて配置されている第二の電極基板
の間に強誘電性液晶が挟まれてなる液晶電気光学装置に
おいて、前記第−及び第二の電極基板に電界形成用の電
圧が印加されるよう構成されており、図4Aで示される
三角波として電圧を印加したとき、図4Dのように前記
強誘電性液晶が、無電界時に分子配向が第一の安定状態
(図4Dの■)を有し、かつ、電界印加時に一方の電界
方向に対し分子配向が前記第一の安定状態とは異なる第
二の安定状態(図4Dの■)を有し、さらに他方の電界
方向に対し前記第−及び第二の安定状態とは異なる第三
の分子配向安定状態(図4Dの■)を有することを意味
する。 なお、この三安定状態すなわち三状態を利用する液晶電
気光学装置については本出願人らにより特開平2−40
625号、特開平2−153322号、特開平2−17
3724号公報にみられるようにすでに出願している。 これに対して、 「市販のネマチック液晶」やこれまで
に合成された二状態液晶は、図4B、Cでみられるとお
り、三つの安定状態を有していない。この新しい三状態
強誘電性液晶は従来のネマティック型液晶と較べて液晶
デイスプレィとしたとき画期的効果を発揮する。高画質
の従来型は、駆動方式がアクティブマトリックス方式と
いう大へん複雑な構造をとる必要があったのに対し、三
状態強誘電性液晶は単純なマトリックス形駆動方式で高
画質表示が可能となる。このため従来型の場合は生産工
程が複雑となり、画面の大型化は困難であり、製造コス
トも高いものになるのに対し、三状態強誘電性液晶の場
合は生産工程が簡単であり、画面も大型化が可能となり
、製造コストも安価にできるという画期的なものである
。本発明の目的は、この三状態強誘電性を示す新規な液
晶を提供する点にある。 [0004]
【構成】本発明の第1は、一般式(1)
【5】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
素数6〜14のアルキル基、QlおよびQ2は水素およ
びフッ素よりなる群から独立に選らばれた原子であり、
*は光学活性中心を示す。)で表わされる化合物よりな
ることを特徴とする液晶化合物に関する。 [00051本発明の第2は、一般式(2)
【6】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
素数6〜14のアルキル基、Q2は水素およびフッ素よ
りなる群から選らばれた原子であり、*は光学活性中心
を示す。)で表わされる化合物よりなることを特徴とす
る液晶化合物に関する。 [0006]本発明の第3は、一般式(3)
【7】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
素数6〜14のアルキル基、Qlは水素およびフッ素よ
りなる群から選らばれた原子、*は光学活性中心を示す
。)で表わされる化合物よりなることを特徴とする光学
的三安定状態を示す液晶化合物に関する。 (00071本発明の第4は、一般式(4)
【8】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
素数6〜14のアルキル基であり、*は光学活性中心を
示す。)で表わされる化合物よりなることを特徴とする
液晶化合物に関する。 [00081本発明の液晶化合物は単独でも充分使用で
きるが、本発明化合物同志を混合したり、他の液晶化合
物と混合したり、あるいは類似構造の化合物と混合した
りして、その液晶の特性を調整しつつ実用に供すること
ができる。 [0009]本発明の前記一般式で示す液晶化合物に関
する解析の結果、三安定状態を示すカギは、つぎのとお
りであることが判明した。 (i)  不斉炭素原子に結合しているCF3が最も三
安定状態の発現を左右する。CF3がCHsで置換され
ると、はとんど三安定状態を発現しない。 (it)  前記式中、そのエステルの方向が不斉炭素
原子に結合している一CO〇−の方向と同一であること
が三安定状態の発現に必要である。 [00101本発明の化合物の合成例としては次のよう
なものがある。4−ベンジルオキシ安息香酸クロライド
と光学活性な1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノ
ールとを反応させて、4−ベンジルオキシ安息香酸1、
 1. 1−トリフルオロ−2−アルキルエステルを得
、これを水素化分解して、4−ヒドロキシ安息香酸1、
 1. 1−トリフルオロ−2−アルキルエステルを得
た。得られたアルキルエステルと2−フルオロ−4−n
アルキルカルボニルオキシ安息香酸とをジシクロへキシ
ルカルボジイミドの存在下に反応させて目的化合物であ
る光学活性な4−(1,1,1−トリフルオロ−2アル
キルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオロ4−n
−アルキルカルボニルオキシベンゾエートを得る。
【0011】
【実施例】以下に実施例により本発明の化合物につき説
明するが、これに限定されるものではない。 実施例1 1)   1. 1. 1−)リフルオロ−2−デシル
 4−ベンジルオキシベンゾエートの合成
【化9】 4−ベンジルオキシ安息香酸クロリド1.23gを塩化
メチレン10m1に溶解させ、次いで光学活性な1゜1
.1−トリフルオロ−2−デカノール0.96gとジメ
チルアミノピリジン0.55gとトリエチルアミン0.
48gとを塩化メチレン20m1に溶解した溶液を水冷
下にて少量づつ加えた。反応混合物を室温に戻し、−昼
夜反応させ、反応液を氷水に投入し、塩化メチレンにて
抽出し塩化メチレン相を希塩酸、水、IN炭酸ナトリウ
ム水溶液、水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥して溶媒を留去し、粗生成物を得た。これをトル
エン−シリカゲルカラムクロマトグラフで処理し、さら
にエタノールにて再結晶して目的物1.84gを得た。 2)1,1.1−トリフルオロ−2−デシル 4−ヒド
ロキシベンゾエートの 合成
【化10】 ■)で得られた化合物をエタノール15m1に溶解し、
10%担持Pd−カーボン0.36gを加え、水素雰囲
気下水添反応を行ない、目的化合物1.43gを得た。 3)2−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安息香酸
の合成
【化11】 2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸2gとトリエチ
ルアミン1.4gとをジクロロメタン40m1に溶解す
る。デカノイルクロライド2.7gとジメチルアミノピ
リジン0.2gとを加え、室温にて約20時間かきまぜ
る。希塩酸を加え、分液ロートにて有機層を分離する。 溶媒を留去し、残金物をn−ヘキサンにて洗浄した後、
乾燥させ、目的化合物約2.8gを得る。 4)   4− (1,1,1−トリフルオロ−2−デ
シルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオロ−4−
n−デカノイルオキシベンゾエートの合成
【化12】 3)で得た2−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安
息香酸0.3gと、2)で得た1、  1. 1−トリ
フルオロ−2−デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0
.3gとを約30m1のテトラヒドロフラン中に溶解す
る。ジシクロへキシルカルボジイミド0.25gとジメ
チルアミノピリジン0.02gとを加え、室温にて約2
0時間かきまぜる。溶媒を留去後、残金物をジクロロメ
タンに溶解し、水洗する。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去する。残金物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフ(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=20/1)にて精製し、目的化合物0.21gを得る
。ホットステージの偏光顕微鏡観察により次の相転移温
皮(℃)を得た。
【表1】 ここで、S* (3)は王女定状態を示す相、Sxは電
界応答のある高次の相である。本化合物の赤外吸収スペ
クトルを図7に示す。 [0012] 実施例2 1)2−フルオロ−4−n−)リゾカッイルオキシ安息
香酸の合成
【化13】 2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸1.4gとトリ
エチルアミン1.0gとをジクロロメタン40m1に溶
解する。トリデカノイルクロライド2.0gとジメチル
アミノピリジン0.2gとを加え、室温にて約20時間
かきまぜる。希塩酸を加え、分液ロートにて有機層を分
離する。溶媒を留去し、残金物をn−ヘキサンにて洗浄
した後、乾燥させ、目的化合物約1.8gを得る。 2)   4− (1,1,1−トリフルオロ−2−デ
シルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオロ−4−
n−トリデカノイルオキシベンゾエートの合成
【化14
】 1)で得た2−フルオロ−4−n−トリデカノイルオキ
シ安息香酸0.37gと実施例1の2)で得た1、1゜
1−トリフルオロ−2−デシル 4−ヒドロキシベンゾ
エート0.3gとを約30m1のテトラヒドロフラン中
に溶解する。ジシクロへキシルカルボジイミド0.25
gとジメチルアミノピリジン0.02gとを加え、室温
にて約20時間かきまぜる。溶媒を留去後、残差物をジ
クロロメタンに溶解し、水洗する。有機層を無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥後、溶媒を留去する。残査物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフ(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=20/1)にて精製し、目的化合物0.18
gを得る。 ホットステージの偏光顕微鏡観察により次の相転移温度
(’C)を得た。
【表2】 ここで、S*(3)は三安定状態を示す相である。 合物の赤外吸収スペクトルを図8に示す。 [0013] 実施例3 1)1,1.1−トリフルオロ−2−オクチルベンジル
オキシベンゾエートの合成
【化15】 本化 4−ベンジルオキシ安息香酸クロリド1.23gを塩化
メチレン10m1に溶解させ、次いで光学活性な1゜1
.1−トリフルオロ−2−オクタツール0.98gとジ
メチルアミノピリジン0.55gとトリエチルアミン0
.48gとを塩化メチレン20m1に溶解した溶液を水
冷下にて少量づつ加えた。反応混合物を室温に戻し、−
昼夜反応させ、反応液を氷水に投入し、塩化メチレンに
て抽出し塩化メチレン相を希塩酸、水、IN炭酸ナトリ
ウム水溶液、水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥して溶媒を留去し、粗生成物を得た。これをト
ルエン−シリカゲルカラムクロマトグラフで処理し、さ
らにエタノールにて再結晶して目的物1.86gを得た
。 2)   1. 1. 1−)リフルオロ−2−オクチ
ル 4ヒドロキシベンゾエートの合成
【化16】 ■)で得られた化合物をエタノール15m1に溶解し、
10%担持Pd−カーボン0.36gを加え、水素雰囲
気下水添反応を行ない、目的化合物1.45gを得た。 3)2−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安息香酸
の合成
【化17】 2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸2gとトリエチ
ルアミン1.4gとをジクロロメタン40m1に溶解す
る。デカノイルクロライド2.7gとジメチルアミノピ
リジン0.2gとを加え、室温にて約20時間かきまぜ
る。希塩酸を加え、分液ロートにて有機層を分離する。 溶媒を留去し、残査物をn−ヘキサンにて洗浄した後、
乾燥させ、目的化合物約2.8gを得る。 4)   4− (1,L  1−)リフルオロ−2−
オクチルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオロ−
4−nデカノイルオキシベンゾエートの合成
【化18】 3)で得た2−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安
息香酸0.67gと、2)で得た1、1,1−トリフル
オロ−2−デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0.8
gとを約30m1のテトラヒドロフラン中に溶解する。 ジシクロへキシルカルボジイミド0.51gとジメチル
アミノピリジン0.05gとを加え、室温にて約20時
間かきまぜる。溶媒を留去後、残査物をジクロロメタン
に溶解し、水洗する。有機層を無水硫酸マグネシウムに
て乾燥後、溶媒を留去する。残査物をシリカゲルカラム
クロマトグラフ(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2
0/1)にて精製し、目的化合物0.13gを得る。 ホットステージの偏光顕微鏡観察により次の相転移温度
(℃)を得た。
【表3】 ここで、S* (3)は三安定状態を示す相、Sxは電
界応答のある高次の相である。 [0014] 実施例4 1)   1,1.1−トリフルオロ−2−ノニル 4
−ヒドロキシベンゾエートの合成
【化19】 実施例1の1)において用いた光学活性な1. 1. 
1トリフルオロ−2−デカノール0.96gの代わりに
、1、 1. 1−トリフルオロ−2−ノニルアルコー
ル0゜97gを用いて同様に反応させる。得られた1、
  1. 1トリフルオロ−2−ノニル 4−ベンジル
オキシベンゾエートを実施例1の2)と同様の手法で、
水素化分解し、目的物1.42gを得た。 2)   4− (1,L  1−トリフルオロ−2−
ノニルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオロ−4
−n−デカノイルオキシベンゾエートの合成
【化20】 実施例1の4)で用いた1、  1. 1−トリフルオ
ロ−2−デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0.3g
の代わりに実施例4の1)で得た1、  1. 1−ト
リフルオロ2−ノニル 4−ヒドロキシベンゾエート0
.35gを用いて、同様の反応をさせ、処理を施して、
目的化合物0.18gを得る。ホットステージ付偏光顕
微鏡観察により、次の相転移温度(℃)を得た。
【表4】 ここで、Sxは電界応答のある高次の相である。 [0015] 実施例5 1)   1. 1. 1−)リフルオロ−2−デシル
 2′−フルオロ−4′−ヒドロキシベンゾエートの合
【化21】 実施例1の1)において用いた4−ベンジルオキシ安息
香酸クロリド1.23gの代わりに、2−フルオロ−4
ベンジルオキシ安息香酸クロリド1.27gを用いて、
同様の手法により、1,1,1−トリフルオロ−2デシ
ル 2′−フルオロ−4′−ベンジルオキシベンゾエー
トを得る。これを、実施例1の2)と同様に水素化分解
して、目的化合物1.29gを得た。 2)  3−フルオロ−4−(1,1,1−トリフルオ
ロ2−デシルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオ
ロ−4−デカノイルオキシベンゾエートの合成
【化22
】 実施例1の4)で用いた1、  1. 1−トリフルオ
ロ−2デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0.3gの
代わりに実施例5の1)で得た1、  1. 1−)ル
フルオロ2−デシル 2′−フルオロ−4′−ヒドロキ
シベンゾエート0.32gを用いて同様の手法により、
目的化合物0.31gを得る。ホットステージを用いた
偏光顕微鏡観察により、次の相転移温度(℃)を得た。
【表5】 [0016] 実施例6 1)4−n−デカノイルオキシ安息香酸の合成
【化23
】 実施例1の3)にて用いた2−フルオロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸2gの代わりに、4−ヒドロキシ安息香酸1
.5gを用いて同様の手法により、目的化合物約2゜1
gを得る。 2)  3−フルオロ−4−(1,1,1−トリフルオ
ロ−2−デシルオキシカルボニル)フェニル 4−デカ
ノイルオキシへンゾエートの合成
【化24】 実施例1の4)で用いた1、  1. 1−トリフルオ
ロ−2デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0.3gの
代わりに実施例5の1)で得た1、  1. 1−トリ
フルオロ2−デシル 2′−フルオロ−4′−ヒドロキ
シベンゾエート0.32gを用い、2−フルオロ−4−
n−デカノイルオキシ安息香酸0.3gの代わりに実施
例6の1)で得た4−n−デカノイルオキシ安息香酸0
.26gを用いて、同様の手法により、目的化合物0.
 22gを得る。ホットステージを用いた偏光顕微鏡観
察により、次の相転移温度(℃)を得た。
【表6】 [0017] 実施例7 1)3−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安息香酸
の合成
【化25】 実施例1の3)にて用いた2−フルオロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸2gの代わりに、3−フルオロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸2gを用いて同様の手法により目的化合物
約2.5gを得る。 2)   4− (L  L  1−トリフルオロ−2
−デシルオキシカルボニル)フェニル 3−フルオロ−
4−n−デカノイルオキシへンゾエートの合成
【化26】 実施例1の4)で用いた2−フルオロ−4−n−デカノ
イルオキシ安息香酸0.3gの代わりに、実施例7の1
)で得た3−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安息
香酸0.3gを用いて、同様の手法により、目的化合物
0.18gを得る。ホットステージを用いた偏光顕微鏡
観察では、−60℃まで、等方性液体相であった。 [0018] 実施例8 1)3−フルオロ−4−(1,1,1−トリフルオロ2
−デシルオキシカルボニル)フェニル 3−フルオロ−
4−デカノイルオキシベンゾエートの合成
【化27】 実施例1の4)にて用いた2−フルオロ−4−n−デカ
ノイルオキシ安息香酸0.3gの代わりに実施例7の1
)にて得た3−フルオロ−4−n−デカノイルオキシ安
息香酸0.3gを用い、また、1. 1. 1−トリフ
ルオロ−2−デシル4−ヒドロキシベンゾエート0.3
gの代わりに実施例5の1)で得た1、  1. 1−
)−リフルオロ−2−デシル 2′−フルオロ−4′−
ヒドロキシベンゾエート0.34gを用いて同様の手法
により、目的化合物0.22gを得る。ホットステージ
を用いた偏光顕微鏡観察により、次の相転移温度(’C
)を得た。
【表7】 [0019] 実施例9 1)1,1.1−トリフルオロ−2−デシル 3′−フ
ルオロ−4′−ヒドロキシベンゾエートの合成
【化28
】 実施例1の1)において用いた4−ベンジルオキシ安息
香酸クロリド1.23gの代わりに、3−フルオロ−4
ベンジルオキシ安息香酸クロリド1.27gを用いて同
様の手法により、1. 1. 1−)リフルオロ−2−
デシル 3′−フルオロ−4′−ベンジルオキシベンゾ
エートを得る。これを実施例1の2)と同様に、水素化
分解して目的化合物約1.31gを得た。 2)  2−フルオロ−4−(1,1,1−トリフルオ
ロ2−デシルオキシカルボニル)フェニル 4−デカノ
イルオキシベンゾエートの合成
【化29】 実施例1の4)において用いた1、  1. 1−トリ
フルオロ−2−デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0
.3gの代わりに実施例9の1)で得た1、  1. 
1−トリフルオロ−2−デシル 3′−フルオロ−4′
−ヒドロキシベンゾエート0.32gを用い、また、2
−フルオロ4−n−デカノイルオキシ安息香酸0.3g
の代わりに実施例6の1)で得た4−n−デカノイルオ
キシ安息香酸0.28gを用いて、同様の手法により、
目的化合物0.25gを得る。ホットステージを用いた
偏光顕微鏡観察により、次の相転移温度(℃)を得た。
【表8】 [0020] 実施例10 1)4−n−ウンデカノイルオキシ安息香酸の合成
【化
30】 実施例1の3)において用いた2−フルオロ−4−ヒド
ロキシ安息香酸2gの代わりに、4−ヒドロキシ安息香
酸1.6gを用い、デカノイルクロライド2.7gの代
わりに、ウンデカノイルクロライド2.9gを用いて、
同様の手法により目的化合物約3.7gを得る。 2)2−フルオロ−4−(1,1,1−)リフルオロ2
−デシルオキシカルボニル)フェニル 4−ウンデカノ
イルオキシベンゾエートの合成
【化31】 実施例1の4)において用いた1、  1. 1−トリ
フルオロ−2−デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0
.3gの代わりに、実施例9の1)で得た1、  1.
 1−トリフルオロ−2−デシル 3′−フルオロ−4
′−ヒドロキシベンゾエート0.32gを用い、また、
2−フルオロ4−n−デカノイルオキシ安息香酸0.3
gの代わりに実施例10の1)で得た4−n−ウンデカ
ノイルオキシ安息香酸0.3gを用いて、同様の手法に
より、目的化合物0.24gを得る。ホットステージを
用いた偏光顕微鏡観察により、次の相転移温度(℃)を
得た。
【表9】 ここで、Sxは電界応答のある高次の相である。 [0021] 実施例11 1)1,1.1−トリフルオロ−2−オクチル 3′−
フルオロ−4′−ヒドロキシベンゾエートの合成
【化3
2】 実施例1の1)において用いた4−ベンジルオキシ安息
香酸クロリド1.23gの代わりに3−フルオロ−4ベ
ンジル安息香酸クロリド1.22gを用い、1,1゜1
−トリフルオロ−2−デカノール0.96gの代わりに
1. 1. 1−)−リフルオロ−2−オクタツール0
.98gを用いて同様の手法により、目的化合物1. 
83gを得た。 2)2−フルオロ−4−(1,1,1−)リフルオロ2
−オクチルオキシカルボニル)フェニル 2−フルオロ
−4−n−デカノイルオキシベンゾエートの合成
【化3
3】 実施例1の4)で用いた1、  1. 1−トリフルオ
ロ−2デシル 4−ヒドロキシベンゾエート0.3gの
代わりに実施例11の1)で得た1、  1. 1−)
リフルオロ−2−オクチル 3′−フルオロ−4′−ヒ
トロキシベンソヘエート0.3gを用いて、同様の手法
により、目的化合物0.21gを得た。ホットステージ
を用いた偏光顕微鏡観察による相転移温度(℃)は次の
通りである。
【表10】 [0022] 実施例12 ラビング処理したポリイミド配向膜をITO電極基板上
に有するセル厚2.1μmの液晶セルに、実施例1で得
られた液晶化合物をl5otropic相において充填
し、液晶薄膜セルを作成した。この液晶セルを2枚の偏
光板を直交させたフォトマルチプライヤ−付き偏光顕微
鏡に、マイナス電圧印加時の分子長軸方向と偏光子が重
なる状態に配置した。この液晶セルを0.1〜1.0℃
/1分間の温度勾配にてS*(3)相まで徐冷した。さ
らに冷却してゆき、−16,5℃〜−35℃の温度範囲
において、±30V、10Hzの三角波電圧(a)を印
加した場合を図5に示した。印加電圧がマイナス域での
暗状態、0ポルト域での中間状態、プラス域での明状態
と光透過率が三つの状態に変化(b)シ、三つの安定な
液晶分子の配向状態があることを確認した。他の実施例
の化合物においても同一の効果が観察された。 [0023] 実施例13 実施例12で用いたものと同じセルに実施例1で得られ
た液晶化合物をアイソトロピック(IsotropiC
)相において充填し、液晶薄膜セルを作成した。この液
晶セルを2枚の偏光板を直交させたフォトマルチプレー
ヤー付き偏光顕微鏡に、無電圧印加時の分子長軸方向と
偏光子が0°の角度をなす状態に配置した。この液晶セ
ルを0. 1〜1.0℃/1分間の温度勾配にてS*(
3)相まで徐冷した。−16,5℃〜−35℃の温度範
囲において、±30V、10Hzの三角波電圧を印加し
、光透過率を測定した。図6に一25℃における±30
■、10Hzの三角波電圧(a)及びこれに対応する透
過率の変化(b)を示した。横軸に電圧、縦軸に透過率
をとりグラフを書き直したものが(C)である。 [0024]
【効果】本発明は、新規な液晶化合物を提供するもので
あり、いずれの化合物も低温領域で液晶相を示す。とく
に請求項4の新規液晶化合物はいずれも安定な三状態を
示すものである。そして、本発明の液晶化合物を利用し
て表示デバイス、スイッチングデバイスなど広い用途に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現実には得られていない理想の二状態液晶のヒ
ステリシスを示す。
【図2】現実にこれまでに合成された二状態液晶のヒス
テリシスを示す。
【図3】本発明にかかる三状態液晶のヒステリシスを示
すものであり、図1〜3はいずれも、横軸は印加電圧を
、縦軸は透過率(%)を示す。
【図4] Aが印加される三角波を、Bが市販ネマチッ
ク液晶の、Cはこれまでに合成された二状態液晶の、D
は三状態液晶の、それぞれの光学応答特性を示す。 【図5】本発明の化合物の三状態スイッチングを示した
もので、図中aは液晶電気光学素子に印加した三角波電
圧を、図中すは図中aの三角波電圧に対する光透過率の
変化を示したものである。
【図6】本発明化合物のヒステリシスを示す。 (A)
は経過時間に対応した印加電圧と光透過率の変化状況を
示すもので、直線aは液晶電気光学素子に印加した三角
波電圧を、曲線すは図中aの三角波電圧に対する光透過
率の変化を示し、 (B)は、電圧と透過率との関係を
示したものである。
【図7】実施例1の本発明化合物の赤外吸収スペクトル
である。
【図8】実施例2の本発明化合物の赤外吸収スペクトル
である。
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【1】 (1) (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
    素数6〜14のアルキル基、QlおよびQ2は水素およ
    びフッ素よりなる群から独立に選らばれた原子であり、
    *は光学活性中心を示す。)で表わされる化合物よりな
    ることを特徴とする液晶化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【2】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
    素数6〜14のアルキル基、Q2は水素およびフッ素よ
    りなる群から選らばれた原子であり、*は光学活性中心
    を示す。)で表わされる化合物よりなることを特徴とす
    る液晶化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【3】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、R2は炭
    素数6〜14のアルキル基、Qlは水素およびフッ素よ
    りなる群から選らばれた原子、*は光学活性中心を示す
    。)で表わされる化合物よりなることを特徴とする液晶
    化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(4) 【化4】(式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基、
    R2は炭素数6〜14のアルキル基 であり、*は光学活性中心を示す。)で表わされる化合
    物よりなることを特徴とする光学的三安定状態を示す液
    晶化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5220081A (en) * 1991-06-28 1993-06-15 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Process for preventing consolidation of p-dichlorobenzene

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