JPH04210639A - 電解質含量を低減化した食物繊維 - Google Patents

電解質含量を低減化した食物繊維

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JPH04210639A
JPH04210639A JP2339461A JP33946190A JPH04210639A JP H04210639 A JPH04210639 A JP H04210639A JP 2339461 A JP2339461 A JP 2339461A JP 33946190 A JP33946190 A JP 33946190A JP H04210639 A JPH04210639 A JP H04210639A
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JP
Japan
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dietary fiber
gum
electrolyte content
exchange resin
ion exchange
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Pending
Application number
JP2339461A
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English (en)
Inventor
Keiji Otsu
大津 啓嗣
Hiroyuki Yamada
裕之 山田
Keiji Sekiya
啓治 関谷
Yoichiro Uno
陽一郎 宇野
Kazuhiko Oowaya
和彦 大和谷
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は腎疾患患者用の薬剤2食用素材として有用な1
00g中の電解質含量が0.1g以下に低減化されてい
る食物繊維に関する。
〔従来の技術とその課題〕
腎は体内環境を維持し、代謝産物の排泄に関与する重要
な臓器である。従って、腎疾患に罹患すると、代謝産物
の排泄障害、水・電解質の平衡異常、さらに二次的に生
じる種々の異常が引き起こされる。腎疾患において二次
的に生じると思われる種々の異常の一種に、高脂血症、
特に高コレステロール血症が挙げられる。ネフローゼ症
候群。
糸球体腎炎、腎不全等の腎疾患では、血中コレステロー
ル値の上昇がしばしば見られる。
一方、グアガム、タマリンドガム、サイリウムシードガ
ム等の食物繊維は血中コレステロール値上昇抑制作用を
有することが知られているか、これらの食物繊維は電解
質を含有している。従って、腎疾患患者の場合には電解
質の平衡異常を改善するために1日当たりの電解質の摂
取量が制限されているので、血中コレステロール値の上
昇抑制のためにこれらの食物繊維を用いることはできな
かった。
また、比較的電解質含量の少ない食物繊維としてはリン
ゴの搾りカスがあるが、これは独特の臭気を有するため
に患者が摂取しがたく、食用素材としても利用しがたい
という問題点があった。
従って、腎疾患の患者が摂取できる、電解質含量が少な
い、しかも無味無臭である食物繊維が必要とされていた
〔発明の構成〕
本発明者は、電解質含量を低減化した食物繊維を見出し
、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は食物繊維100g中の電解質含量か0.
1g以下に低減化されていることを特徴とする食物繊維
に関する。
本発明において電解質とは、腎疾患の場合に平衡異常を
生じる電解質、即ちナトリウム、カリウム、カルシウム
、リン、マグネシウム、塩素等をいう。
本発明で原料として用いられる食物繊維としては、グア
ガム、タマリンドガム、サイリウムシードガムまたはロ
ーカストビーンガム等が挙げられる。
本発明の電解質含量を低減化した食物繊維は、前述の食
物繊維をイオン交換樹脂、イオン交換膜等のイオン交換
能を有する高分子物質、限外ろ過膜または逆浸透膜等で
処理することにより得られる。イオン交換樹脂を用いる
場合には、陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂に
通液することにより得られる。好ましくは、原料の食物
繊維を水溶液とした後、まず強酸性陽イオン交換樹脂、
次いで弱塩基性陰イオン交換樹脂に順次通液して得られ
る。さらに、最後に強酸性陽イオン交換樹脂と強塩基性
陰イオン交換樹脂との混合物に通液してもよい。いずれ
のイオン交換樹脂もゲル型。
ポーラス型のどちらを用いてもよく、低架橋度のものか
ら高架橋度のものまで用いることかできる。
さらに、強塩基性陰イオン交換樹脂の場合にはI型、■
、型のどちらを用いてもよい。強酸性陽イオン交換樹脂
と強塩基性陰イオン交換樹脂との混合物、即ち混床塔の
容量比は、強酸性陽イオン交換樹脂1に対して、強塩基
性陰イオン交換樹脂0.5〜3の範囲がよい。
また、イオン交換能を有する高分子物質による処理に先
立って、原料の食物繊維にガラクトマンナナーゼ、セル
ラーゼ、ペクチナーゼ等の植物組織崩壊酵素を作用させ
て部分分解してもよい。
〔発明の効果〕
本発明で得られる食物繊維は、電解質含量か低減化され
ており、脂質低下作用および便通改善作用を有し、しか
も無味無臭であるので、腎疾患患者用の薬剤2食用素材
として有用である。さらに、植物組織崩壊酵素を作用さ
せて部分分解した場合には粘度か低いので、摂取が容易
で食用素材としての利用範囲も広くなる。
本発明の電解質含量を低減化した食物繊維は、そのまま
或いは必要に応じて製剤用担体と混合して調製した散剤
、顆粒剤2錠剤等の薬剤の形で摂取することもできるが
、食用素材として種々の食品に添加して食品の形で摂取
することもてきる。
例えば、菓子、パン、スナック、麺、スープ、冷菓、ヨ
ーグルト、デザート、飲料等に添加することができる。
摂取量は通常の食物繊維の摂取量とされている、1日当
たり5〜20g程度でよいか、適宜増減してもよい。
〔実施例〕
以下に実施例、実験例、参考例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する。
実施例1 電解質含量を低減化した食物繊維水900重
量部(以下、部と略記する。)にクエン酸を加えてpH
4,0に調整した。これにガラクトマンナナーゼ、セル
ラーゼ系の植物組織崩壊酵素であるセルロジン■AC−
8(上田化学工業■製)を0.4部溶解し、グアガム粉
末100部を添加して、40〜45°Cて24時間反応
させた。遠心分離機て不溶物を除去し、98°Cで15
分間加熱して酵素を失活させた後、40°Cまで冷却し
、活性炭処理ろ過してグアガムの部分分解物溶液900
部を得た。
一方、下記の陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交換樹脂塔
、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂との混床塔を順
に連結してイオン交換樹脂塔を作成した。
・陽イオン交換樹脂塔:直径4.5cm、高さ36cm
のカラムにポーラス型強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイ
オン■PK208  (三菱化成■製)を300m1充
填した。該イオン交換樹脂はH型として用いた。
・陰イオン交換樹脂塔:直径4.5cm、高さ36cm
のカラムに弱塩基性陰イオン交換樹脂ダイヤイオン■W
A−30(三菱化成■製)を300m1充填した。該イ
オン交換樹脂はOH型として用いた。
・混床塔:直径4.5cm、高さ36cmのカラムにポ
ーラス型強酸性陽イオン交換樹脂ダイヤイオン■PK2
08(三菱化成■製) 100m1とポーラス型陰イオ
ン交換樹脂ダイヤイオン■PA308  (三菱化成■
製)200ml とを混合して充填した。陽イオン交換
樹脂はH型、陰イオン交換樹脂はOH型として用いた。
グアガム部分分解物溶液900部を、イオン交換樹脂塔
に下降流、温度40°C2流量300m1 /時の条件
で通液し、ブリックス5以上の画分を回収し、処理液9
70部を得た。この処理液を濃縮後、噴霧乾燥し、電解
質含量が少ないグアガム部分分解物80部の粉末を得た
参考例1 電解質含量を低減化していない食物繊維 実施例1−1で得たグアガム部分分解物溶液900部を
乾燥し、グアガム部分分解物83部を得た。
実施例2 電解質含量の測定 実施例1で得た電解質含量か少ないグアガム部分分解物
および参考例1で得たグアガム部分分解物各100g中
の電解質含量を、科学技術庁資源調査会による食品中の
電解質含量の分析方法に準じて測定した。結果は表1に
示した。
表1 以上の結果から、電解質含量が大幅に低減化されたこと
がわかった。
実験例1 脂質低下作用 ウィスター系雄性ラットを10匹ずつ3群に分け、各々
の群に表2に示した配合の飼料を21日間摂取させた。
−夜絶食させた後、ベンドパルビタール麻酔下で血液を
採取した。この血液を3000rpm、 15分間遠心
分離にかけ、上溝すなわち血漿を得た。
血漿コレステロールおよび血漿トリグリセライド値はそ
れぞれ、総コレステロール測定用キット(コレステロー
ルE−テストワコー、和光純薬■)およびトリグリセラ
イド測定用キット(トリグリセライドE−テストワコー
、和光純薬(l!り)を用い、同キット説明書に準じて
比色法により測定した。
結果は表3に示した。
表2 表3 有意差   * : I) <0.05.  *ネ:p
<0.01以上の結果から、本発明の電解質含量を低減
化した食物繊維は血漿コレステロールおよび血漿トリグ
リセライドを有意に低下させることかわかった。
実験例2 便通改善作用 ウィスター系雄性ラットを8匹ずつ2群に分け、表4に
示した正常対照群用の配合飼料をlO日間摂取させて便
秘状態にした。その後、各々の群に表4に示した配合の
飼料を摂取させ、7〜8日目に18時間にわたって糞便
を採取し、湿重量を測定した。これを80°C220時
間乾さして乾燥重量を測定し、これらの個々の値から平
均水;ごま量(%)を算出した。結果は表5に示した。
表4 表5 有意差   * : p <0.05.  本* : 
p <0.01以上の結果から、本発明の電解質含量を
低減化した食物繊維は糞便中の水分含量を増加させると
ともに、単位時間当たりの糞便排泄量を増加させること
、すなわち便通改善作用を有することがわかった。
実施例3 錠剤 実施例1て得た電解質含量を低減化した食物繊維500
mgを圧縮成型して錠剤を得た。
実施例4 リンゴジュース リンゴジュース100m1に実施例1で得た電解質含量
を低減化した食物繊維5gを添加して腎臓病患者用リン
ゴジュースを調製した。
実施例5 固形ヨーグルト 固形ヨーグルト100 gに実施例1て得た電解質含量
を低減化した食物繊維3gを添加して腎臓病患者用固形
ヨーグルトを調製した。
実施例6 ドリンクヨーグルト ドリンクヨーグルト200m1に実施例1で得た電解質
含量を低減化した食物繊維10gを添加して腎臓病患者
用ドリンクヨーグルトを調製した。
実施例7 米飯 米1合に実施例1て得た電解質含量を低減化した食物繊
維10gを添加して腎臓病患者用米飯を炊いた。
実施例8 竜田揚げ 豚肉50gに醤油5mlとおろし生委2gで下味を付け
た。これを片栗粉5gに実施例1て得た電解質含量を低
減化した食物繊維tgを混合したものを付けて油で揚げ
、腎臓病患者用米飯揚げを得た。
特許出願人 大日本製薬株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)食物繊維100g中の電解質含量が0.1g以下
    に低減化されていることを特徴とする食物繊維。
  2. (2)食物繊維がグアガム、タマリンドガム、サイリウ
    ムシードガムまたはローカストビーンガムから選ばれる
    1種以上である請求項1記載の食物繊維。
JP2339461A 1990-11-30 1990-11-30 電解質含量を低減化した食物繊維 Pending JPH04210639A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1040942C (zh) * 1993-07-01 1998-12-02 于仲范 通畅营养素
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JP2012162483A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Taiyo Kagaku Co Ltd ステロール−o−アシルトランスフェラーゼ抑制剤
US8501209B2 (en) 2004-06-29 2013-08-06 The Nisshin Oillio Group, Ltd Gel-type water absorbent
WO2015049876A1 (ja) 2013-10-04 2015-04-09 国立大学法人東北大学 腎機能障害の予防又は改善剤

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