JPH0420383B2 - - Google Patents

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JPH0420383B2
JPH0420383B2 JP24207085A JP24207085A JPH0420383B2 JP H0420383 B2 JPH0420383 B2 JP H0420383B2 JP 24207085 A JP24207085 A JP 24207085A JP 24207085 A JP24207085 A JP 24207085A JP H0420383 B2 JPH0420383 B2 JP H0420383B2
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JP
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film
aluminum oxide
aluminum
thin layer
refractive index
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Kenji Hayashi
Keijiro Inoe
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Toyo Metallizing Co Ltd
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Toyo Metallizing Co Ltd
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は包装用フイルムに関する。 更に詳しくは、ガス遮断性と透明性に優れた包
装用フイルムに関する。 [従来の技術] 従来、ガス遮断性の優れた包装用フイルムとし
て、プラスチツクフイルムの少なくとも片面に酸
化硅素を蒸着したものが知られている(特公昭53
−12953)。酸化硅素の蒸着フイルムは、ガス遮断
性において、塩化ビニリデン系やポリビニルアル
コール系のコーテイング層を設けたプラスチツク
フイルムより優れたガス遮断性を有している。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、このような酸化硅素を蒸着した従来の
ガス遮断性包装用フイルムには、次のような問題
があつた。すなわち、ガス遮断性を向上させるた
め蒸着膜厚を厚くしたり、蒸着フイルムが吸湿に
より寸法変化すると酸化硅素層に亀裂やひび割れ
が発生しガス遮断性が著しく低下する。また、可
撓性が十分でなく、蒸着フイルムを折り曲げた
り、延ばしたり、成型したりすると亀裂が発生し
ガス遮断性が低下する問題があつた。 本発明の目的は、上記欠点のないもの、すなわ
ち、可撓性があり、吸湿や折り曲げ等によるフイ
ルムの寸法変化によつてもガス遮断性が低下しな
いガス遮断性と透明性に優れた包装用フイルムを
提供することにある。 [問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、二軸延伸した透明プラスチ
ツクフイルム基体上に、非結晶性の酸化アルミニ
ウム薄層を設けたことを特徴とする包装用フイル
ムである。 本発明で用いる二軸延伸した透明プラスチツク
フイルムとは、次の代表的有機重合体を溶液また
は溶融押出後、逐次または同時に、長手方向およ
び幅方向に延伸したものである。代表的有機重合
体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテンなどのポリオレフイン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエ
ステル、ナイロン6、ナイロン12などのポリアミ
ド、芳香族ポリアミド、ポリイミドなどである。
また、これらの共重合体や、他の有機重合体との
共重合体であつても良く、他の有機重合体を含有
するものであつても良い。これらの有機重合体に
公知の添加剤、例えば、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、滑剤、着色剤などが添加されていて
も良い。プラスチツクフイルムの延伸倍率は、
個々の有機重合体の機械特性、熱特性などが最適
となるよう、公知の範囲で適宜選択されて良い。
いずれにしても、強度、伸度、熱特性、寸法安定
性などの点で幅方向および、長手方向に延伸され
ることが必要であり、幅方向および長手方向の機
械特性や熱特性が酸化アルミニウムの形成と包装
材料としての適性を備えていることが必要であ
る。 本発明のプラスチツクフイルムの光線透過率
は、包装内容物の視認性と美観のため重要であ
り、白色光線での全光線透過率が少なくとも40%
以上、好ましくは60%以上、更に好ましくは70%
以上、最も好ましくは80%以上であることが望ま
しい。着色剤など公知の添加剤は、この範囲内で
添加されるのが良い。本発明の二軸延伸した透明
プラスチツクフイルムは、酸化アルミニウム薄層
の形成に先だち、コロナ放電処理、火炎処理、プ
ラズマ処理、グロー放電処理、粗面化処理などの
表面処理や、公知のアンカーコート処理が施され
ても良く、また、ポリエチレンやポリプロピレン
などの未延伸あるいは一軸延伸された他のプラス
チツクフイルムと積層されていても良い。 本発明の透明プラスチツクフイルムの厚さは、
特に制限を受けないが、包装材料としての適性か
ら3〜400μmの範囲が望ましい。機械強度と可
撓性の点では、更に好ましくは5〜200μmの範
囲であることが望ましい。 かかる二軸延伸された透明プラスチツクフイル
ム基体上に、酸化アルミニウム薄層が形成され
る。 本発明でいう酸化アルミニウムとは、AlO、
AI2O2、Al2O3などのアルミニウムの酸化物であ
り、中でも透明性とガス遮断性の点でAl2O3であ
ることが最も望ましい。また、酸化アルミニウム
薄層中に、透明性とガスバリア性を損わない範囲
で10重量%以下程度のアルミニウム、銅、鉄、タ
ングステン、モリブデンなどの金属や、水酸化ア
ルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化タングステン、酸化モリブデン、窒化硼
素などの不純物が微量含まれることは許容され
る。また、本発明の酸化アルミニウムは、可撓性
や成型性を発揮するため、非結晶性である必要が
ある。結晶性の酸化アルミニウムが含まれると、
膜厚が厚くなつたり、引つ張りや折り曲げの際、
亀裂が発生する。本発明でいう非結晶性の酸化ア
ルミニウムとは、結晶性の酸化アルミニウムを含
まない酸化アルミニウムをいう。結晶性または非
結晶性の判定は、CuのKα線を用いた通常のX線
回折装置で容易に測定できる。たとえば、結晶性
のα−Al2O3が含まれていると、回折角2θが43.39
度や57.56度などの位置に明瞭な回折ピークがあ
らわれる。β−Al2O3の場合は、回折角2θが66.65
度や33.43度などの位置に回折ピークがあらわれ
る。これらの回折ピークの半価幅から結晶の粒子
サイズを測定することもできる。この他γ−
Al2O3、δ−Al2O3など他の結晶性酸化アルミニ
ウムについても同様に固有の回折ピークが測定で
きる。非結晶性の酸化アルミニウムの場合は、X
線回折装置では、特定の回折ピークは測定されな
い。本発明でいう、非結晶性の酸化アルミニウム
とは、X線回折によつて特定の回折が観測されな
いものである。 酸化アルミニウム薄層の厚みは、使用する基体
と目的に合わせて選定されるが、本発明において
は30Å〜5000Åの範囲が望ましく、好ましくは50
Å〜2000Å、更に好ましくは100Å〜1000Åが望
ましい。30Å未満では、特に水蒸気に対する遮断
性が十分でない。5000Å以上では、基体フイルム
が15μm以下のように極めて薄い場合にカールが
発生するなど平面性を損う。 本発明の酸化アルミニウム薄層としては、光学
的吸収率が小さく、He−Neレザー光(6328Å)
の波長に対する屈折率が1.50〜1.64の範囲にある
ものが好ましい。 光学的吸収率は、酸化アルミニウム薄層内の
Al2O3の量と対応があり、Al2O3が96%以上100
%、更に好ましくは98%以上100%であると極め
て吸収率が低く、透明性の高いものになる。 また、Al2O3結晶の屈折率は約1.76と高いため、
二軸延伸ポリプロピレン(約1.47)、二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート(約1.64)などのよう
に一般に屈折率の低いプラスチツクフイルムと積
層すると、境界層での反射が生ずるため、透過率
が減少したり、干渉による虹模様が発生する。こ
のため、酸化アルミニウム薄層の屈折率は、プラ
スチツクフイルムとの積層によつても虹模様の発
生がみられない、1.50〜1.64の範囲にあることが
好ましい。 酸化アルミニウム薄層の形成方法としては、酸
化アルミニウムの粉末や固形物を真空蒸着、スパ
ツタリング、イオンプレーテイングなど真空析出
法で行なう方法や、アルミニウム金属を酸素ガス
を導入した中でスパツタリング、真空蒸着、イオ
ンプレーテイングにより形成する方法が採用でき
る。中でも、本発明のように非結晶性で、可撓性
があり、屈折率が低く虹模様の発生しにくい酸化
アルミニウム薄層を形成するには、アルミニウム
金属を抵効加熱、誘導加熱、電子ビーム加熱によ
り溶融蒸発させ、酸素ガスを導入しながら基体に
酸化アルミニウム薄層を形成する、反応性真空蒸
着法が最も適している。 第1図に、本発明の包装用フイルムを作成する
ための反応性真空蒸着装置の一例を模式的に示
す。 真空容器1内に設置された巻出し軸2より、プ
ラスチツクフイルム5が送り出され、−30〜−5
℃に冷却された冷却ドラム3を経由して、巻き取
り軸4に巻き取られる。この間、冷却ドラム上に
て、高周波誘導加熱電源に接続された蒸発器6内
のアルミニウムが蒸発し、酸素ボンベ10から、
ガス流量制御装置9を通してマスク7で囲まれた
ガス吹出口8から供給される酸素ガスと反応し
て、プラスチツクフイルム基体5の上に酸化アル
ミニウム薄層が形成される。真空容器内の圧力
は、1×10-5〜1×10-2トール、酸素ガスの供給
量は、蒸発器6からのアルミニウムの蒸発量に応
じて調整される。酸化アルミニウムの膜厚はフイ
ルム走行速度により調整される。 非結晶性の酸化アルミニウムを形成するには、
基板温度、蒸発速度が重要であり、基板温度が低
く、かつ蒸発速度が大きいほど非結晶性の膜が得
られやすい。非結晶の膜を得るためには、基板温
度を−5℃以下にすることが好ましい。また、酸
化アルミニウム薄層の屈折率は、基板温度、蒸発
速度の他に蒸着中の酸素圧力にも大きく依存す
る。蒸発速度が小さくかつ、酸素圧力が高いほど
屈折率が低い膜が得られる。このため屈折率の調
整は、主として基板温度、蒸発速度、酸素圧力を
調整することによつて行なうことができる。 本発明の包装用フイルムは、酸化アルミニウム
薄層を設ける前、あるいは後にプラスチツクフイ
ルム面および/または酸化アルミニウム薄層面
に、ヒートシール性や耐摩耗性を与えるためのコ
ーテイング、押出しラミネーシヨン、他のフイル
ムの積層や、文字、図柄などの印刷を適宜行なう
ことができる。 本発明による包装用フイルムは、酸素や水蒸気
に対する遮断性が優れ、かつ透明性が高いため、
内容物の変質を防ぐことができ、かつ透視性の良
い包装材料として、食品、電気部品、繊維製品、
プラスチツク部品等の包装に用いることができ
る。 [作用] 本発明の包装用フイルムは、ガス遮断性の良い
酸化アルミニウム薄層が非結晶性であるため、基
体の吸湿等による寸法安定性や、引つ張り、折り
曲げや成型による寸法変化に対しても、亀裂の発
生がなく、ガス遮断性が低下しない。また、酸化
アルミニウム層の屈折率が1.50〜1.64と低いた
め、透明プラスチツク基体と積層した場合に、界
面での屈折率の差による反射や干渉が妨げられる
ため、透明性が高くかつ虹模様の発生がない。 以下、実施例を用いて説明する。 本発明における特性の測定には、次の方法を用
いた。 (イ) 酸素透過率 ASTM D−3985に準じて、酸素透過率測定
装置(モダンコントロールズ社製、OX−
TRAN100)を用いて測定した。 (ロ) 水蒸気透過率 水蒸気透過率測定装置(ハネウエル(株)製、
W825型)を用いて、40℃、100%R.H.の条件
にて測定した。 (ハ) 酸化アルミニウム薄層の組成 ESCAスペクトロメータ(島津製作所(株)製、
ESCA750)を用いて、蒸着膜表面のAl2pスペ
クトルを測定し、結合エネルギーに対応するピ
ークの積分強度より、金属アルミニウムと酸化
アルミニウムの組成比を算出した。 (ニ) 酸化アルミニウム薄層の結晶性 X線回折装置(理学電機(株)製)を用いて、
CuKα線(Niフイルタ使用)を蒸着膜表面に入
射させ、ゴニオメータで試料とX線源を回転さ
せながら、シンチレーシヨンカウンター(理学
電機(株)製)で回折強度を測定した。 (ホ) 酸化アルミニウム薄層の屈折率 エリプソメータ(溝尻光学工業(株)、DVA−
36L)を用いて、He−Neレーザ光(波長6328
Å)に対する屈折率を測定した。 (ヘ) 酸化アルミニウム薄層の厚さ 酸化アルミニウム薄層の厚さは、予め基板フ
イルムにポリエステル粘着テープ(日東電工
(株)、N031B)を貼り、蒸着した後、この粘着
テープをはがし、蒸着部分と未蒸着部分の段差
をつくる。この段差部を高精度段差測定機(小
坂研究所(株)製、ET−10)にて測定した。 (ト) 引つ張りテスト 酸化アルミニウムを蒸着した200mm角のフイ
ルムの両端部の全幅にそれぞれアルミニウム板
を固着し、アルミニウム板の一方を固定し、他
方に10Kgの荷重をかけて、十分間つり下げ、そ
の後、アルミニウム板をとり除いて酸素透過率
および水蒸気透過率を測定した。 (チ) 光線透過率 分光光度計(日立製作所(株)製、自記分光光度
計323型)にて、分光透過率を測定し、波長
550nmでの透過率を光線透過率とした。 [実施例] 実施例1〜5、比較例1 二軸延伸ポリエチレンレフタレートフイルム
(厚さ12μm)を幅200nm、長さ500mのロール状
とし、第1図に示す反応性蒸着装置に装着した。
純度99.9%のアルミニウムを高周波誘導加熱蒸発
器に1Kg充填した後、真空蒸着容器を1×10-4
ールに排気した。冷却ドラムは−20℃に冷却し
た。次いで、まず高周波誘導加熱蒸発器を加熱
し、アルミニウムが毎分5μmの速度で蒸発する
よう投入電力を設定したのち、ガス流量制御装置
によりガス吹出口から酸素ガスを供給した。酸素
ガスの供給量は真空容器の圧力を見ながら調整し
た。圧力が3×10-4トール以上では透明な酸化ア
ルミニウムが得られたため、圧力を4×10-4トー
ルに保つて、フイルムの巻取速度を変え、厚さが
50Å、100Å、500Å、1000Å、5000Åの酸化アル
ミニウム薄層を蒸着した。それぞれを実施例1〜
5とする。 未蒸着フイルム(比較例1)と実施例1〜5の
酸素透過率、水蒸気透過率および引つ張りテスト
後の酸素透過率、水蒸気透過率を表1に示す。 実施例1〜5は、ESCAによる組成分析の結
果、いずれもAl2O3が形成されており、X線回折
の結果、回折ピークはみられず、全て非結晶性で
あつた。 また、それぞれのAl2O3膜の屈折率は、表1に
示す。 実施例1〜5のいずれのフイルムも干渉による
虹模様の発生もなく、光線透過率は87%を示し
た。 実施例6〜10、比較例2 ベースフイルムとして二軸延伸ポリプロピレン
フイルム(厚さ20μ)を幅200mm、長さ1000mの
ロールとした以外は実施例1と同一の方法で、厚
さが50Å、100Å、500Å、1000Å、5000Åの酸化
アルミニウム薄層を蒸着した。それぞれを実施例
6〜10、未蒸着フイルムを比較例2とする。 それぞれの酸素透過率、水蒸気透過率および引
つ張りテスト後の測定結果を表1に示す。 いずれのフイルムも干渉による虹模様の発生も
なく光線透過率は90%を示した。 比較例 3 実施例で用いたのと同一の二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム(厚さ12μm)を幅
200mm、長さ1.2mのシート状とし、第1図に示す
反応性蒸着装置の冷却ドラム上に一周分だけ巻
き、端部を耐熱性の接着テープで固定した。つい
で、アルミニウム金属を蒸着器に充填し、1×
10-4トールまで真空排気した。 その後、冷却ドラムに80℃の温水を通水した
後、アルミニウムが毎分0.1μmの速度で蒸発する
よう投入電力を設定し、1.5×10-4トールの酸素
分圧下で冷却ドラムを回転させながら基板フイル
ム上に厚さ5000Åの酸化アルミニウム膜を蒸着し
た。光線透過率は、85%であつた。 酸化アルミニウム膜の組成はAl2O3であり、X
線回折の結果、回折角2θ=43.4度において明瞭な
回折ピークがみられ、半価幅より約200Åの粒子
サイズの微結晶であることがわかつた。 このフイルムの屈折率、酸素透過率、水蒸気透
過率および引つ張りテスト後のガス遮断性を表1
に示す。 引つ張りテスト後は、ほぼ全面に白化が生じて
おり、顕微鏡観察の結果、細かい亀裂が無数に発
生していた。 比較例 4〜5 実施例1で用いたのと同じ二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム(厚さ15μm)の幅
300mm、長さ300mmのシートを小型真空蒸着機(日
本真空技術(株)、EBH−6型)に設置し、純度
99.9%の一酸化硅素をタングステンボートを用い
て抵抗加熱蒸着法で、1×10-5トールの圧力下で
蒸着し、フイルム基板上に酸化硅素から成る、厚
さ1000Åと3000Åの膜を形成した。いずれの場合
も、真空槽内に酸素ガスを導入しなかつたが、得
られた膜は光線透過率が86%の吸収の少ない透明
な酸化硅素膜が得られた。 厚さ1000Åの蒸着フイルムを比較例4、3000Å
のものを比較例5とする。 比較例4と5の酸素透過率、水蒸気透過率およ
び引つ張りテスト後のガス遮断性を表1に示す。
いずれも引つ張りテストにより著しく性能が低下
した。
【表】 [発明の効果] 本発明の包装用フイルムは、透明性が高く、干
渉模様等が発生しないため内容物の視認性と美感
に優れ、かつ寸法変化に対しても、酸素ガスや水
蒸気の遮断性に優れていため内容物の変色、変質
がなく、長期保存に適した包装用フイルムであ
る。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明を実施する反応性真空蒸着装置の
例の説明図である。 1:真空容器、2:巻出軸、3:冷却ドラム、
4:巻取軸、5:プラスチツクフイルム、6:蒸
発器、7:マスク、8:ガス吹出口、9:ガス流
量制御装置、10:酸素ボンベ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二軸延伸した透明プラスチツクフイルム基体
    上に、非結晶性の酸化アルミニウム薄層を設けた
    ことを特徴とする包装用フイルム。 2 酸化アルミニウム層の屈折率が1.50〜1.64で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の包装用フイルム。
JP24207085A 1985-10-29 1985-10-29 包装用フイルム Granted JPS62101428A (ja)

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JP24207085A JPS62101428A (ja) 1985-10-29 1985-10-29 包装用フイルム

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