JPH04202058A - 窒化珪素系複合焼結体 - Google Patents

窒化珪素系複合焼結体

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Publication number
JPH04202058A
JPH04202058A JP2330279A JP33027990A JPH04202058A JP H04202058 A JPH04202058 A JP H04202058A JP 2330279 A JP2330279 A JP 2330279A JP 33027990 A JP33027990 A JP 33027990A JP H04202058 A JPH04202058 A JP H04202058A
Authority
JP
Japan
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silicon nitride
sintered body
thermal expansion
toughness
particles
Prior art date
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Pending
Application number
JP2330279A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsutama Matsui
松井 辰珠
Osamu Komura
修 小村
Masaya Miyake
雅也 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車部品や耐摩工具等に使用される構造用
セラミックス材料に関し、特にこの分野において優れた
機能を有する窒化珪素セラミックスの高強度・高靭性化
に関するものである。
[従来の技術] 窒化珪素は強度、破壊靭性、耐食性、耐摩耗性、耐熱衝
撃性、耐酸化性等においてバランスのとれた材料であり
室温、さらに高温における構造部材用エンジニアリング
セラミックスとして最近注目を集めている。しかしなが
ら、自動車部品等のように材料に対し高い信頼性と安定
性が要求される分野に窒化珪素セラミックスを使用して
いくには破壊靭性をさらに向上させてその脆さを克服し
かつ強度向上を図ることか必要不可欠である。従来、破
壊靭性を向上させる技術として、たとえば特公昭62−
2851.73号公報に示されるように窒化珪素マトリ
ックスに炭化珪素ウィスカーを複合、分散させる方法が
ある。
この方法によれば、破壊の際に進展する亀裂かウィスカ
ーによってディフレクションしたり、ウィスカーの引き
抜きや架橋が起こることにより破壊靭性が向上すると考
えられている。しかしウィスカー複合により破壊靭性は
向上するが、逆に、添加したウィスカーのサイズが1〜
lOμmのオーダーである上にその凝集を機械的に完全
に取り除くことは事実」二困難であり、これが粗大粒と
して破壊起点となるため材料強度を低下させる。
[発明が解決しようとする課題] 従って、従来はウィスカーを添加したり窒化珪素を粒成
長させて大きな柱状晶の存在によって破壊靭性を向上さ
せており、その結果、事実上欠陥のサイズを大きくして
しまい強度が低下するため、強度・靭性を同時に向上さ
せることは困難であった。そのため、窒化珪素マトリ・
ソクスが粗大粒を含まない均一微細粒で構成された組織
において強度と靭性向上の両立を図ることが課題であっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明は、平均短軸径が0.05〜3μm1アスペクト
比が10以下の窒化珪素及び/又はサイアロン結晶粒内
に、熱膨脹係数が5 X 1.0−6/ ’C以上で平
均粒径が1〜500nmの異種粒子が分散していること
を特徴とする窒化珪素系複合焼結体である。
すなわち、本発明は、欠陥サイズの小さな組織で強度低
下因子を抑え、かつナノ粒子の複合により結晶粒内に残
留応力を発生させて強度と靭性を向上させる。窒化珪素
及び/又はサイアロン結晶粒の柱状晶長軸径は30μm
以下が好ましく特に3μm以下がより好ましい。
[作用コ 本発明によれば、窒化珪素質結晶粒内に熱膨脹係数の大
きな異種粒子が分散することにより焼結温度から室温へ
の冷却時に窒化珪素質結晶粒に熱膨脹係数のミスマツチ
による残留圧縮応力が発生する。破壊の際、亀裂先端部
分にこの応力場がかかることにより亀裂発生及び進展抵
抗が増大し破壊靭性が向上する。このため、窒化珪素質
結晶粒と異種粒子との熱膨脹係数の差は大きいほどよい
。すなわち、窒化珪素質結晶粒の熱膨脹係数は通常3 
X 1.0−6/ ℃程度であるので、異種粒子の熱膨
脹係数は5 X 10−6/ ’C以上かよい。しかし
ながら、20×10−6/℃以上になると窒化珪素質結
晶粒の熱膨脹係数とのミスマツチが大きすぎて、窒化珪
素質結晶粒内に亀裂が発生してしまうので好ましくない
。また異種粒子がナノメーターオーダーで粒内分散して
いるので欠陥サイズが増大しないため、破壊靭性の向上
は強度の向上に反映される。さらに粒内分散異種粒子の
まわりの応力場によって歪みが発生し異種粒子を中心に
窒化珪素質結晶粒内の転位の移動が促進され転位面がサ
ブ粒界を形成してみかけ上マトリックス粒子が微細化し
強度が向上する。窒化珪素質結晶粒の平均短軸径が3μ
mすなわち長軸径が30μMを越えると欠陥となり強度
を低下させるので好ましくない。
また、平均短軸径が0.05μm未満だとマトリックス
組織が細かくなりすぎて、小さな応力で塑性変形してし
まい、逆に強度が低下する。分散異種粒子の粒径は大き
すぎると残留圧縮応力による窒化珪素質結晶粒強化の効
果が低下するので500nm以下が好ましく下限は原子
状で格子間に固溶している状態になる手前のlnmがよ
い。
分散量は少なすぎると複合効果が発揮されず多すぎても
異種粒子同士の合体が起きてしまうので0.01〜20
%が好ましく特に0.5〜5%が好ましい。
このように、本発明はナノメーターオーダーでの粒内複
合効果により強度および破壊靭性を同時に向上させるこ
とができる。
[実施例コ 窒化珪素粉末100gに対し表1のように各異種粒子粉
末をそれぞれ分散量に応じて配合し、さらに焼結助剤(
Y  O5wt%−A12035wt%)加えて湿式混
合した。これらの複合粉末を1.5t/ coltの圧
力で冷間静水圧プレスし成形した後窒素中1850℃で
10時間常圧焼結した。表1に分散”粒子種と配合組成
および焼結体の機械的特性値を示した。
表1 [発明の効果コ 本発明により、強度・破壊靭性ともに優れた窒化珪素系
セラミックスを得ることができ、高強度・高靭性が要求
される自動車部品をはじめとする各種構造用部材への利
用が期待できる。
特許出願人  住友電気工業株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均短軸径が0.05〜3μm、アスペクト比が
    10以下の窒化珪素及び/又はサイアロン結晶粒内に、
    熱膨脹係数が5×10^−^6/℃以上で平均粒径が1
    〜500nmの異種粒子が分散していることを特徴とす
    る窒化珪素系複合焼結体。
  2. (2)異種粒子分散相の量が体積率で0.01〜20%
    である請求項(1)記載の窒化珪素系複合焼結体。
  3. (3)異種粒子がSiを除く周期律表IIa、IIIa、IV
    a、Va、VIa、IIb、IIIb、IVb族の酸化物、窒化
    物、炭化物及び硅化物である請求項(1)記載の窒化珪
    素系複合焼結体。
JP2330279A 1990-11-30 1990-11-30 窒化珪素系複合焼結体 Pending JPH04202058A (ja)

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