JPH0420094Y2 - - Google Patents

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JPH0420094Y2
JPH0420094Y2 JP8000786U JP8000786U JPH0420094Y2 JP H0420094 Y2 JPH0420094 Y2 JP H0420094Y2 JP 8000786 U JP8000786 U JP 8000786U JP 8000786 U JP8000786 U JP 8000786U JP H0420094 Y2 JPH0420094 Y2 JP H0420094Y2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属製面材を使用して防水構造の屋
根、壁、床などの金属外装体を構成する金属防水
工法に用いるスライド吊子に関するものである。
さらに、その目的を詳しく説明すると、鉄骨や
コンクリート構造物などの各種建築物に於いて、
防水構造の屋根、壁、床などを構成するステンレ
ス鋼板などの金属製面材の熱伸縮に対応する新し
い構成のスライド吊子を提供するものである。
〔従来の技術〕
従来、ステンレス鋼板などの金属製面材を使用
して防水構造の屋根、壁、床などの金属外装体を
構成する場合、隣接する面材は、その端部に形成
した起立部間に、面材の熱伸縮をスライド吊子を
構成する可動片によつて許容させることにより、
起立部間に施した溶接部の破損、剥がれなどを未
然に防ぎ、その防水性を保持している。
ここに、従来例のスライド吊子を使用した防水
構造の屋根の一例につき、第6図を参照しながら
説明する。
このスライド吊子1は、基板2の案内部3に可
動片4が摺動可能に取付けてある。つまり、案内
部3は基板2の長手方向に一体的に折曲げ形成し
てあり、案内部3の下端部に沿つて基板2に横長
孔5が設けてある。
上記可動片4は、上端部を直立状の立上がり部
6として、下端部7を横長孔5を介して案内部3
に巻装して、折返し端部8を立上がり部6に当接
し、スポツト溶接9,9……を施して取付け、可
動片4は基板2の横長孔5の範囲内を案内部3に
沿つて摺動する構成としてある。
図示の屋根10の場合、スライド吊子1を所定
間隔ごとに構造物の下地11上にねじ孔12を介
してねじ13で固定する。
そして、スライド吊子1の一端側に面材14a
の起立部15を配する。他端側には、隣接させる
次の面材14bを配し、その起立部16の馳部1
7を上記起立部15に被嵌し、スライド吊子1を
構成する可動片4の立上がり部6を介在して起立
部15,16間に仮止めのスポツト溶接18,1
8,……を施しているが、この溶接18は、必ず
しも施すものでない。
次に馳部17部分をかしめて馳部17全長にシ
ーム溶接19を施し、起立部15,16を一体化
して面材14a,14b間を接合することによ
り、防水構造の金属外装体からなる屋根10を構
成している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように防水構造の金属外装体にあつては、
隣接する面材間に面材の熱伸縮に対応するよう所
定間隔ごとにスライド吊子を介在させている。
したがつて、スライド吊子には、面材の熱伸縮
と風などによる引上げ荷重が作用するため、これ
に耐えうる強度と一定の摺動範囲の確保、さらに
スライド吊子を構成する可動片介在個所の境界部
の溶接不良防止と、この可動片と面材との一定長
さの接合面の確保による溶接の信頼性の向上、ま
た起立部間や面材のリブ内の狭い個所で使用する
ことによる小型化構造などのスライド吊子が望ま
れている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記観点に鑑み創作されたもので、
その目的は面材の熱伸縮に耐えうる強度と一定の
摺動範囲の確保、さらにスライド吊子介在個所の
境界部の溶接不良防止と一定長さの接合面を確保
することによる溶接の信頼性向上、また小型化し
た簡易構造のスライド吊子を提供するものであ
る。
この目的を達成するために、本考案のスライド
吊子は基板に直立させた案内部の横長孔を介し
て、短冊状に形成した金属製板体の略中央部を緩
傾斜状の折曲げ部により、上方に逆末広状に且つ
直立状に折曲げた挟持部で、案内部の腕部を支持
すると共に、上記板体の上下端部の互いに対向す
る側縁部が少なくとも当接するよう幅広な同一面
を構成する可動片を上記案内部に摺動可能に設け
てなることを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説
明する。
第1図はスライド吊子の斜視図、第2図は同拡
大断面図、第3図は可動片の展開図であり、この
スライド吊子20は、基板21とこの基板21に
摺動可能に取付ける可動片30に大別される。
まず、基板21の構成につき説明するが、この
説明に限定されるものでなく、基板1には直立状
の案内部と、この案内部に横長孔が形成されてい
ることが重要である。
例えば、基板21は、1枚のステンレス鋼板の
板体22を折曲げ形成して方形状に構成され、各
4辺にはそれぞれ略垂下状に折曲げた脚部23,
23,……があり、隆起面24を構成してある。
25は基板1の一端の脚部23に連なる直立状
に形成した案内部で、この案内部25の下端中央
部に横長孔26が設けてある。また、隆起面24
の中央部に凹溝27が設けてあり、これにねじ孔
28があり、凹溝27の両側に補強溝29,29
が設けてある。
次に、可動片30の構成を説明する。
この可動片30は、ステンレス鋼板を短冊状に
形成した金属製板体31を使用し、この板体31
は、両端部32,33を斜めに略三角状の小片3
4,35に切断してある。
しかして、この板体31を上記基板21の横長
孔26に通し、板体31の中央部を緩傾斜させ
て、それぞれ上方に末広がり状に且つ直立状に折
曲げて、挟持部36を設けて、上記案内部25の
脚部37を支持し、さらに板体31の両端部3
2,33が相対向する側縁部38,39間に少許
間隔Sを設けて同一面の立上がり部40を形成す
る可動片30を構成する。
このように構成した可動片30は、その挟持部
36を介して基板21の横長孔26の範囲を案内
部25を沿つて水平方向に摺動するスライド吊子
20が完成する。
この可動片30に変え、第5図A,Bのように
板体31a,31bを側縁部38,39は当接或
いは重合するよう折曲げて、この当接或いは重合
部分41を切断して間隔Sを設け、同一面の立上
がり部40a,40bを有する可動片30a,3
0bを構成する。
なお、案内部25の腕部37には、突起42,
42を設け、施工時に可動片30が容易に移動し
ないようにしてある。
次に、このスライド吊子20の使用例につき、
第4図に示す屋根の例を説明する。
予めスライド吊子20は、構造物の下地50に
所定間隔ごとにねじ51を介して複数個配置す
る。
まず、スライド吊子20の一端側に、面材52
aの起立部53を配し、起立部53に続く延出部
54をスライド吊子20の可動片30の立上がり
部40に当接する。
また、スライド吊子20の他端側に、隣接する
面材52bを配し、起立部55に続く延出部56
の馳部57を可動片30の立上がり部40を介在
させて、上記面材52aの延出部54に被嵌し、
延出部56と可動片30の立上がり部40を密に
当接する。
そして、立上がり部40を介在させながら延出
部54,56間に仮止めのスポツト溶接58,5
8,……を施し、上記可動片30の立上がり部4
0を介在させてある個所を含め馳部57全長にわ
たつてかしめを行つた後、シーム溶接59を施
し、隣接する面材52a,52b間を接合一体化
する。
なお、この仮止めのスポツト溶接58は、必ず
しも必要なものでなく、スポツト溶接58を省く
こともできる。
このようにして面材52a,52b,……を連
設してステンレス鋼板の金属製面材からなる防水
構造の屋根60を構成するものである。
〔考案の効果〕
本考案は、以上の構成であるから次のような効
果を奏するものである。
スライド吊子の可動片にかかる引上げ荷重
は、その上方にあつては、幅広な立上がり部と
溶接部を支え、下方は案内部の腕部を支持する
挟持部で支えているので、強度的な信頼性は充
分確保できる。
スライド吊子の可動片は、案内部の横長孔に
対し、板体の中央部を緩傾斜に折曲げることに
より横幅より若干幅広な部分で、一定の摺動範
囲を確保できるので、案内部の腕部長さは、短
く構成できる。
このため、基板の小型化、さらにスライド吊
子の全体の構成を小型化できる。
また、小型化しても、可動片が必要とする一
定の摺動範囲の確保が容易となる。
スライド吊子の可動片は、板体を逆末広がり
状に折曲げてその互いに対向する側縁部間に少
許間隔を設けたり、当接或いは重合部分を切断
して、同一面の立上がり部を構成するので、溶
接個所は1枚構成の可動片となる。
このため、面材間の介在個所の境界部のシー
ム溶接にあつても、従来例と同様な連続的な溶
接が可能となり、溶接不良を防止でき、溶接の
信頼性は向上するものである。
しかも、面材の起立部との接合面は、幅広な
立上がり部による一定長さの溶接部を確保で
き、且つこの溶接部への荷重は分散できるの
で、接合面に施す溶接の信頼性は一段と向上す
る。
スライド吊子の可動片は、板体の折曲げ部を
介して上方に逆末広がり状に且つ直立状に折曲
げ形成し、さらに挟持部と両端部の互いに対向
する側縁部間に間隔或いは切断加工で、同一面
の立上がり部を構成する簡易な加工でよく、溶
接などが必要でなくなり、その製作は極めて簡
素化できる。
スライド吊子の可動片による案内部の腕部へ
の支持は、折曲げ部と上方の折曲げの2個所の
折曲げ加工で挟持部を構成でき、従来のように
可動片の下端部に係止部を構成したり、補強板
による補強を必要としない簡易な構成である。
スライド吊子の可動片は、上方の立上がり部
が幅広な構成に対し、下方の横長孔に配する部
分は、板体の横幅より若干幅広となる構成であ
り、案内部の横長孔の長さより立上がり部を大
きく構成して面材との接合面を大きく確保で
き、しかも板体を案内部の横長孔に通して折曲
げ加工だけの簡易方法でスライド吊子を作るこ
とができる。
スライド吊子の挟持部は上方程幅広な構成と
なり、確実に挟持部を支持でき、施工時に生ず
る可動片の倒れや曲がりなどを防ぎ、施工の能
率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はスライ
ド吊子の一部切欠斜視図、第2図は同拡大断面
図、第3図は可動片の展開図、第4図は使用例の
一部切欠斜視図、第5図A,Bは異なる可動片の
例を示す説明図、第6図は従来例の一部切欠斜視
図である。 21……基板、25……案内部、26……横長
孔、37……腕部、30,30a……可動片、3
1……板体、38,39……側縁部、36……挟
持部、40,40a……立上がり部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 隣接する金属製面材の起立部間に、この面材の
    熱伸縮に応じて摺動するスライド吊子を所定間隔
    に配してシーム溶接を施す防水構造の金属外装体
    に於いて、基板に直立した案内部の横長孔を介し
    て、短冊状に形成した金属製板体を略中央部位置
    にて、それぞれ上方に末広がり状に且つ直立状に
    折曲げて設けた挟持部で、案内部の腕部に摺動可
    能に支持させると共に、金属製板体の両端部が相
    対向する側縁部間に少許間隔を設けて同一面の立
    上がり部を形成する可動片を構成してなることを
    特徴とするスライド吊子。
JP8000786U 1986-05-26 1986-05-26 Expired JPH0420094Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8000786U JPH0420094Y2 (ja) 1986-05-26 1986-05-26

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JP8000786U JPH0420094Y2 (ja) 1986-05-26 1986-05-26

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JPS62190025U JPS62190025U (ja) 1987-12-03
JPH0420094Y2 true JPH0420094Y2 (ja) 1992-05-08

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