JP3105418B2 - ドーム状外囲体 - Google Patents
ドーム状外囲体Info
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- JP3105418B2 JP3105418B2 JP06332386A JP33238694A JP3105418B2 JP 3105418 B2 JP3105418 B2 JP 3105418B2 JP 06332386 A JP06332386 A JP 06332386A JP 33238694 A JP33238694 A JP 33238694A JP 3105418 B2 JP3105418 B2 JP 3105418B2
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- JP
- Japan
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- gutter
- gutters
- dome
- plate
- fitting
- Prior art date
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、施工性及び雨仕舞に良
好であり、且つ外観を優れたものとすることができるド
ーム状外囲体に関する。
好であり、且つ外観を優れたものとすることができるド
ーム状外囲体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属製の屋根,壁等の外囲体が多
く使用されており、その中でもドーム状の屋根,壁等の
外囲体も多く存在している。そのドーム状外囲体の場合
には、これを構成する複数の建築用板が円錐状或いは半
球状等とした下地部表面に適宜の手段にて固定されてい
る。
く使用されており、その中でもドーム状の屋根,壁等の
外囲体も多く存在している。そのドーム状外囲体の場合
には、これを構成する複数の建築用板が円錐状或いは半
球状等とした下地部表面に適宜の手段にて固定されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドーム状と
した屋根,壁等の外囲体では、外観が美的であり且つ独
創的なものである。しかし、このような外囲体ではドー
ム状としたがゆえに、隣接する建築用板同士の接続等、
種々の箇所において施工が極めて困難かつ面倒であり、
作業員に大きな負担をかけることとなる。さらに、構成
する部材等が多くなり、工期も長期間となる等の欠点も
ある。
した屋根,壁等の外囲体では、外観が美的であり且つ独
創的なものである。しかし、このような外囲体ではドー
ム状としたがゆえに、隣接する建築用板同士の接続等、
種々の箇所において施工が極めて困難かつ面倒であり、
作業員に大きな負担をかけることとなる。さらに、構成
する部材等が多くなり、工期も長期間となる等の欠点も
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、略台形状とした主板の幅方向両側に嵌合側部を形成
し、前記主板の長手方向一端側に水上側連結部を形成
し、他端側に水下側連結部を形成した建築用板と、該建
築用板の嵌合側部を嵌合可能としたガッターと、連結用
ガッターからなり、前記複数のガッターのそれぞれの長
手方向一端側を上方側とし、その上方側を頂部付近に集
中するように放射状にして配置し、且つ隣接するガッタ
ー間には連結用ガッターを交差させてその長手方向両端
を前記ガッターに連通状態として配置し、幅方向に隣接
する建築用板の対向する嵌合側部を前記ガッター内に嵌
合し、長手方向に隣接する建築用板の水上側連結部と水
下側連結部とを連結し、該連結部を前記連結用ガッター
内に位置してなるドーム状外囲体としたことにより、施
工性及び雨仕舞に良好であり、且つ外観を優れたものと
することができ前記課題を解決したものである。
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、略台形状とした主板の幅方向両側に嵌合側部を形成
し、前記主板の長手方向一端側に水上側連結部を形成
し、他端側に水下側連結部を形成した建築用板と、該建
築用板の嵌合側部を嵌合可能としたガッターと、連結用
ガッターからなり、前記複数のガッターのそれぞれの長
手方向一端側を上方側とし、その上方側を頂部付近に集
中するように放射状にして配置し、且つ隣接するガッタ
ー間には連結用ガッターを交差させてその長手方向両端
を前記ガッターに連通状態として配置し、幅方向に隣接
する建築用板の対向する嵌合側部を前記ガッター内に嵌
合し、長手方向に隣接する建築用板の水上側連結部と水
下側連結部とを連結し、該連結部を前記連結用ガッター
内に位置してなるドーム状外囲体としたことにより、施
工性及び雨仕舞に良好であり、且つ外観を優れたものと
することができ前記課題を解決したものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明のドーム状外囲体においては、これを構成
する主な部材として、図1乃至図5等に示すように、建
築用板A,ガッターB及び連結用ガッターF等である。
その図1(A)は、ドーム状外囲体の略全体を示す略示
図であり、図1(B)はその下地構造を示す略示図であ
る。また、図2は偏平円錐状のドーム状外囲体の下地構
造の略示斜視図であり、図3は半球状としたドーム状外
囲体の下地構造の略示斜視図であり、そして図4,図5
はドーム状外囲体の下地構造の平面略示図である。
する。本発明のドーム状外囲体においては、これを構成
する主な部材として、図1乃至図5等に示すように、建
築用板A,ガッターB及び連結用ガッターF等である。
その図1(A)は、ドーム状外囲体の略全体を示す略示
図であり、図1(B)はその下地構造を示す略示図であ
る。また、図2は偏平円錐状のドーム状外囲体の下地構
造の略示斜視図であり、図3は半球状としたドーム状外
囲体の下地構造の略示斜視図であり、そして図4,図5
はドーム状外囲体の下地構造の平面略示図である。
【0006】まず、ガッターBは、長手方向に長尺又は
適宜の長さを有したものであって、図13,図14,図
17等に示すように、底部5の幅方向両側に被固定用屈
曲部6,6が形成され、該被固定用屈曲部6,6より立
上り側部7,7が形成されている。そして、該立上り側
部7,7の上端に被嵌合部8,8が形成されている。該
被嵌合部8,8は、水平状片8a,8aの端部より下
方、即ち前記底部5側に向かって僅かに傾斜する傾斜状
被嵌合端縁8b,8bが形成されたものである。ガッタ
ーBの被固定用屈曲部6は後述する固定部材Eを使用す
るときに、固定部材Eが被固定用屈曲部6を押さえるこ
とによって、ガッターBを下地部Gに固定するものであ
る。
適宜の長さを有したものであって、図13,図14,図
17等に示すように、底部5の幅方向両側に被固定用屈
曲部6,6が形成され、該被固定用屈曲部6,6より立
上り側部7,7が形成されている。そして、該立上り側
部7,7の上端に被嵌合部8,8が形成されている。該
被嵌合部8,8は、水平状片8a,8aの端部より下
方、即ち前記底部5側に向かって僅かに傾斜する傾斜状
被嵌合端縁8b,8bが形成されたものである。ガッタ
ーBの被固定用屈曲部6は後述する固定部材Eを使用す
るときに、固定部材Eが被固定用屈曲部6を押さえるこ
とによって、ガッターBを下地部Gに固定するものであ
る。
【0007】前記被固定用屈曲部6,6は、底部5の幅
方向両側で左右対称に形成されたものであり、底部5の
幅方向端部より突出側片6b,6bの上端より被係合面
6a,6aが形成されたものである。該被係合面6a,
6aはガッターBの幅方向において外方上向きとなるよ
うに僅かに傾斜しているが、水平状に形成してもよい。
そのガッターBの被嵌合部8,8には、前記建築用板A
の嵌合側部2,2が嵌合するものである。また、ガッタ
ーBは、建築用板Aを支持するものであり、ガッターB
を形成する金属板材は比較的厚さの厚いものが好適であ
る。
方向両側で左右対称に形成されたものであり、底部5の
幅方向端部より突出側片6b,6bの上端より被係合面
6a,6aが形成されたものである。該被係合面6a,
6aはガッターBの幅方向において外方上向きとなるよ
うに僅かに傾斜しているが、水平状に形成してもよい。
そのガッターBの被嵌合部8,8には、前記建築用板A
の嵌合側部2,2が嵌合するものである。また、ガッタ
ーBは、建築用板Aを支持するものであり、ガッターB
を形成する金属板材は比較的厚さの厚いものが好適であ
る。
【0008】次に、連結用ガッターFは、図14に示す
ように、樋状部20の長手方向両端部が開口部20a,
20aとなっており、その樋状部20の上端には、該樋
状部20の長手方向に沿って平坦状の支持片21,21
が形成されている。また、樋状部20の長手方向両端の
開口部20a,20aより延長頂片22,22,…が形
成されている。該延長頂片22は、具体的には前記支持
片21,21が長手方向に延長状態で突出したものであ
る。また、樋状部20の開口部20a,20a箇所には
尾垂れ部20a1 が形成されることもある。
ように、樋状部20の長手方向両端部が開口部20a,
20aとなっており、その樋状部20の上端には、該樋
状部20の長手方向に沿って平坦状の支持片21,21
が形成されている。また、樋状部20の長手方向両端の
開口部20a,20aより延長頂片22,22,…が形
成されている。該延長頂片22は、具体的には前記支持
片21,21が長手方向に延長状態で突出したものであ
る。また、樋状部20の開口部20a,20a箇所には
尾垂れ部20a1 が形成されることもある。
【0009】その連結用ガッターFは、隣接するガッタ
ーB,B間に交差させて、連結用ガッターFの長手方向
両端部の開口部20a,20aを前記隣接するガッター
B,Bのそれぞれの切除部19,19に装着する。そし
て、その連結用ガッターFの開口部20a,20aが切
除部19,19よりガッターB内に僅かに突出するよう
にして、開口部20aがガッターB内部と連通するよう
に配置される(図12参照)。また、連結用ガッターF
の長手方向の開口部20a,20a箇所の延長頂片2
2,22,…は、図14に示すように、ガッターBの被
嵌合部8,8に重合され、或いは延長頂片22,22,
…が被嵌合部8,8に巻着され、連結用ガッターFの開
口部20a箇所がガッターBの切除部19に安定した状
態で装着することができるようになっている。
ーB,B間に交差させて、連結用ガッターFの長手方向
両端部の開口部20a,20aを前記隣接するガッター
B,Bのそれぞれの切除部19,19に装着する。そし
て、その連結用ガッターFの開口部20a,20aが切
除部19,19よりガッターB内に僅かに突出するよう
にして、開口部20aがガッターB内部と連通するよう
に配置される(図12参照)。また、連結用ガッターF
の長手方向の開口部20a,20a箇所の延長頂片2
2,22,…は、図14に示すように、ガッターBの被
嵌合部8,8に重合され、或いは延長頂片22,22,
…が被嵌合部8,8に巻着され、連結用ガッターFの開
口部20a箇所がガッターBの切除部19に安定した状
態で装着することができるようになっている。
【0010】そのガッターB及び連結用ガッターFにて
建築用板Aを配置固定するための下地構造部を構成する
には、ガッターB及び連結用ガッターFがそれぞれ複数
備えられ、各ガッターB,B,…の長手方向一端は上方
に向かって頂部T箇所に集中させ、またそれぞれの長手
方向他端側を下端とし、下部にて適宜に広がるようにし
て配置される(図1乃至図5参照)。
建築用板Aを配置固定するための下地構造部を構成する
には、ガッターB及び連結用ガッターFがそれぞれ複数
備えられ、各ガッターB,B,…の長手方向一端は上方
に向かって頂部T箇所に集中させ、またそれぞれの長手
方向他端側を下端とし、下部にて適宜に広がるようにし
て配置される(図1乃至図5参照)。
【0011】上記頂部Tとは、ドーム状外囲体の最上部
箇所であり、頂部Tは一点のみではなく、その一点の周
囲も含むものである。具体的には、頂部Tは図1(B)
に示すように、円錐状とした下地構造部の円錐頂点部分
を示すものである。また、図3に示すように、半球状と
した下地構造部の実施例の頂部T箇所では、半球状の最
高位置の頂点を示すものである。さらに、図18(A)
及び(B)に示すように、ドーム状外囲体が半割り繭形
状の場合は、球面状部分における最高位置の頂点部分の
ことをいうものである。また上記繭形状としたドーム状
外囲体の変形例として図18(C)に示すように、平面
的に見てL形状としたものも存在し、この場合において
も、頂部Tは、球面状部分における最高位置の頂点部分
のことをいうものである。
箇所であり、頂部Tは一点のみではなく、その一点の周
囲も含むものである。具体的には、頂部Tは図1(B)
に示すように、円錐状とした下地構造部の円錐頂点部分
を示すものである。また、図3に示すように、半球状と
した下地構造部の実施例の頂部T箇所では、半球状の最
高位置の頂点を示すものである。さらに、図18(A)
及び(B)に示すように、ドーム状外囲体が半割り繭形
状の場合は、球面状部分における最高位置の頂点部分の
ことをいうものである。また上記繭形状としたドーム状
外囲体の変形例として図18(C)に示すように、平面
的に見てL形状としたものも存在し、この場合において
も、頂部Tは、球面状部分における最高位置の頂点部分
のことをいうものである。
【0012】その複数のガッターB,B,…は、実際に
は後述する下地部G上に配置されるものである。その複
数のガッターB,B,…の配置状態の第1実施例を述べ
る。その複数のガッターB,B,…が略円錐山形状を構
成するように配置されるもので、複数のガッターB,
B,…の各長手方向の一端を上方の頂部T箇所に集中
し、他端を下部として略円形状に配置され、その複数の
ガッターB,B,…が円錐状を構成するように下地部G
上に配置固定される。そして、このように円錐状に配置
された複数のガッターB,B,…と交差しながら、その
周囲を囲むようにして略円周状を構成する複数の連結用
ガッターF,F,…が配置されてゆく〔図1(B),図
2,図4,図5等参照〕。
は後述する下地部G上に配置されるものである。その複
数のガッターB,B,…の配置状態の第1実施例を述べ
る。その複数のガッターB,B,…が略円錐山形状を構
成するように配置されるもので、複数のガッターB,
B,…の各長手方向の一端を上方の頂部T箇所に集中
し、他端を下部として略円形状に配置され、その複数の
ガッターB,B,…が円錐状を構成するように下地部G
上に配置固定される。そして、このように円錐状に配置
された複数のガッターB,B,…と交差しながら、その
周囲を囲むようにして略円周状を構成する複数の連結用
ガッターF,F,…が配置されてゆく〔図1(B),図
2,図4,図5等参照〕。
【0013】また、複数のガッターB,B,…におい
て、その隣接するガッターB,B間に適宜の数の副ガッ
ターB1 を設けることもある。これは、それぞれのガッ
ターB,B,…上方側において頂部T箇所に集中させて
放射状に配置しているので、隣接するガッターB,Bの
間隔は下方に向かうに従い、次第に拡がってゆく。その
ために、隣接するガッターB,Bの間隔は上方と下方と
では大きく異なり、これに比例してドーム状外囲体の上
方と下方とで使用する建築用板Aの表面積の大きさも大
きく異なることがある。上記副ガッターB1 を隣接する
ガッターB,B間に設けることで、ドーム状外囲体の上
方と下方とで使用する建築用板Aの表面積の大きさを略
一定の状態にすることができる。また、複数のガッター
B,B,…によって構成される下地構造部の下方に向か
うに従い、隣接するガッターB,Bの間隔は拡がってゆ
くことから、隣接するガッターB,B間に設けられる副
ガッターB1 は複数となることもある。
て、その隣接するガッターB,B間に適宜の数の副ガッ
ターB1 を設けることもある。これは、それぞれのガッ
ターB,B,…上方側において頂部T箇所に集中させて
放射状に配置しているので、隣接するガッターB,Bの
間隔は下方に向かうに従い、次第に拡がってゆく。その
ために、隣接するガッターB,Bの間隔は上方と下方と
では大きく異なり、これに比例してドーム状外囲体の上
方と下方とで使用する建築用板Aの表面積の大きさも大
きく異なることがある。上記副ガッターB1 を隣接する
ガッターB,B間に設けることで、ドーム状外囲体の上
方と下方とで使用する建築用板Aの表面積の大きさを略
一定の状態にすることができる。また、複数のガッター
B,B,…によって構成される下地構造部の下方に向か
うに従い、隣接するガッターB,Bの間隔は拡がってゆ
くことから、隣接するガッターB,B間に設けられる副
ガッターB1 は複数となることもある。
【0014】副ガッターB1 は、上述したようにドーム
状外囲体の下方側のガッターB,B間の間隔が大きく拡
がる場合に使用するために、ドーム状外囲体が小型のも
のである場合には上記副ガッターB1 は不要とすること
もできる。さらに、また上記のように副ガッターB1 を
設けている場合にはそれぞれの副ガッターB1 の長手方
向の上方先端部分には必要に応じて閉鎖板51が設けら
れている。
状外囲体の下方側のガッターB,B間の間隔が大きく拡
がる場合に使用するために、ドーム状外囲体が小型のも
のである場合には上記副ガッターB1 は不要とすること
もできる。さらに、また上記のように副ガッターB1 を
設けている場合にはそれぞれの副ガッターB1 の長手方
向の上方先端部分には必要に応じて閉鎖板51が設けら
れている。
【0015】その連結用ガッターF,F,…は、それぞ
れの隣接するガッターB,B間に配置され、これが円錐
状に配置した複数のガッターB,B,…の各高さ位置に
おいて略円周状として構成される。このように円周状に
配置される複数の連結用ガッターF,F,…はその円周
を構成するように長手方向において円弧状となるように
形成されたり、或いは図5,図9,図10に示すよう
に、長手方向において直線状に形成されることもある。
その複数の連結用ガッターF,F…が直線状に形成され
ている場合には、それぞれの隣接するガッターB,B間
に直線状の連結用ガッターF,F,…を配置した場合に
全体として略多角形状の円周を構成することになる(図
5参照)。
れの隣接するガッターB,B間に配置され、これが円錐
状に配置した複数のガッターB,B,…の各高さ位置に
おいて略円周状として構成される。このように円周状に
配置される複数の連結用ガッターF,F,…はその円周
を構成するように長手方向において円弧状となるように
形成されたり、或いは図5,図9,図10に示すよう
に、長手方向において直線状に形成されることもある。
その複数の連結用ガッターF,F…が直線状に形成され
ている場合には、それぞれの隣接するガッターB,B間
に直線状の連結用ガッターF,F,…を配置した場合に
全体として略多角形状の円周を構成することになる(図
5参照)。
【0016】次に、ガッターBの配置の第2実施例につ
いては、その複数のガッターB,B,…を長手方向に沿
って円弧状とし、その長手方向の一端を上方において頂
部T箇所に集中するように配置し、長手方向他端側を下
端とする。そして、その下端側においては、複数のガッ
ターB,B,…の下端を略円形状に拡がるように配置し
て、略半球状のドームとしたものである(図3参照)。
該実施例の場合において下地部Gを球面としておくこと
で、ガッターBを長手方向に沿って円弧状に形成してお
らずとも、その球面状の下地部Gの球面曲率に従ってガ
ッターBを略同等の曲率となるように変形させることが
できる。
いては、その複数のガッターB,B,…を長手方向に沿
って円弧状とし、その長手方向の一端を上方において頂
部T箇所に集中するように配置し、長手方向他端側を下
端とする。そして、その下端側においては、複数のガッ
ターB,B,…の下端を略円形状に拡がるように配置し
て、略半球状のドームとしたものである(図3参照)。
該実施例の場合において下地部Gを球面としておくこと
で、ガッターBを長手方向に沿って円弧状に形成してお
らずとも、その球面状の下地部Gの球面曲率に従ってガ
ッターBを略同等の曲率となるように変形させることが
できる。
【0017】次に、建築用板Aは、図11(A),図1
7等に示すように、主板1は平面的に略台形状をなして
おり、その幅方向両側より下方に嵌合側部2,2が形成
されており、該嵌合側部2,2は、主板1の幅方向端部
より下方にて適宜に屈曲形成されたもので、具体的には
主板1の幅方向端部より下向きに垂直状の嵌合側片2a
が形成され、該嵌合側片2aの下端より主板1側に凹む
ように略く字状に屈曲する嵌合屈曲片2bが形成され、
該嵌合屈曲片2bの下端より上方に折返し端縁2cが形
成されたものである。その主板1の裏面側には、必要に
応じて発泡ポリエチレンフォーム等の発泡合成樹脂材か
らなる裏面材1aが貼着されることもある。
7等に示すように、主板1は平面的に略台形状をなして
おり、その幅方向両側より下方に嵌合側部2,2が形成
されており、該嵌合側部2,2は、主板1の幅方向端部
より下方にて適宜に屈曲形成されたもので、具体的には
主板1の幅方向端部より下向きに垂直状の嵌合側片2a
が形成され、該嵌合側片2aの下端より主板1側に凹む
ように略く字状に屈曲する嵌合屈曲片2bが形成され、
該嵌合屈曲片2bの下端より上方に折返し端縁2cが形
成されたものである。その主板1の裏面側には、必要に
応じて発泡ポリエチレンフォーム等の発泡合成樹脂材か
らなる裏面材1aが貼着されることもある。
【0018】その主板1の形状は略台形状に形成される
が、これに加えて主板1が幅方向に沿って略円弧状に形
成される実施例が存在する(図11参照)。該実施例で
は、下地部G及び円錐状に施工した複数のガッターB,
B,…及び連結用ガッターF,F…からなる基礎に建築
用板Aを装着したときに、下地部Gに装着した複数の建
築用板A,A,…にて円錐形状の表面を構成することが
でき、円錐形状とした下地部G上のガッターB,B,…
及び連結用ガッターF,F…に対して装着性が良好とな
る。さらに、図示しないが、主板1を球面状とする実施
例も存在し、該実施例では、半球状としたドーム状外囲
体に好適となる。
が、これに加えて主板1が幅方向に沿って略円弧状に形
成される実施例が存在する(図11参照)。該実施例で
は、下地部G及び円錐状に施工した複数のガッターB,
B,…及び連結用ガッターF,F…からなる基礎に建築
用板Aを装着したときに、下地部Gに装着した複数の建
築用板A,A,…にて円錐形状の表面を構成することが
でき、円錐形状とした下地部G上のガッターB,B,…
及び連結用ガッターF,F…に対して装着性が良好とな
る。さらに、図示しないが、主板1を球面状とする実施
例も存在し、該実施例では、半球状としたドーム状外囲
体に好適となる。
【0019】また、建築用板Aには、水上側と水下側と
が存在し、本発明のドーム状外囲体において、それぞれ
の建築用板Aは水下側から水上側に向かって上方に傾斜
するようにして施工される。その建築用板Aは、図11
(A),(B)及び図15に示すように、水下側は水下
側連結部4とし、該水下側連結部4は重合部4a,先端
部垂下状板4b及び先端水切片4cから構成されてい
る。その水下側連結部4は、具体的には主板1と一体的
に形成されるものであり、その重合部4aは主板1の先
端より折返し状に屈曲形成されたものである。また、そ
の先端部垂下状板4bは、重合部4aの内端より主板1
の裏面側に略垂直板片状に形成されたものである。その
先端水切片4cは主板1及び先端部垂下状板4bに略直
角となるように主板1の幅方向端部から屈曲形成された
ものである。
が存在し、本発明のドーム状外囲体において、それぞれ
の建築用板Aは水下側から水上側に向かって上方に傾斜
するようにして施工される。その建築用板Aは、図11
(A),(B)及び図15に示すように、水下側は水下
側連結部4とし、該水下側連結部4は重合部4a,先端
部垂下状板4b及び先端水切片4cから構成されてい
る。その水下側連結部4は、具体的には主板1と一体的
に形成されるものであり、その重合部4aは主板1の先
端より折返し状に屈曲形成されたものである。また、そ
の先端部垂下状板4bは、重合部4aの内端より主板1
の裏面側に略垂直板片状に形成されたものである。その
先端水切片4cは主板1及び先端部垂下状板4bに略直
角となるように主板1の幅方向端部から屈曲形成された
ものである。
【0020】また、建築用板Aは、図11(A),
(B)及び図15に示すように、長手方向後端側は水上
側連結部3とし、被重合部3a,後部垂下状板3b及び
後部水切片3cから構成されている。その被重合部3a
は、前記重合部4aと同様に主板1の後方が折返し状に
屈曲形成されたものであり、後部垂下状板3bはその被
重合部3aの内端より主板1の裏面側に略垂直な板片状
に形成されたものである。その後部水切片3cは主板1
及び後部垂下状板3bに略直角となるように主板1の幅
方向端部から屈曲形成されたものである。また、図16
に示すように、先端部垂下状板4bには嵌合突起部4b
1 が形成され、また後部垂下状板3bには被嵌合突起部
3b1 が形成され、被嵌合突起部3b1 に前記嵌合突起
部4b1 が嵌合して長手方向に隣接する建築用板A,A
の連結固定が行われる構造とした実施例も存在する。
(B)及び図15に示すように、長手方向後端側は水上
側連結部3とし、被重合部3a,後部垂下状板3b及び
後部水切片3cから構成されている。その被重合部3a
は、前記重合部4aと同様に主板1の後方が折返し状に
屈曲形成されたものであり、後部垂下状板3bはその被
重合部3aの内端より主板1の裏面側に略垂直な板片状
に形成されたものである。その後部水切片3cは主板1
及び後部垂下状板3bに略直角となるように主板1の幅
方向端部から屈曲形成されたものである。また、図16
に示すように、先端部垂下状板4bには嵌合突起部4b
1 が形成され、また後部垂下状板3bには被嵌合突起部
3b1 が形成され、被嵌合突起部3b1 に前記嵌合突起
部4b1 が嵌合して長手方向に隣接する建築用板A,A
の連結固定が行われる構造とした実施例も存在する。
【0021】次に、外れ止部材Dは、図17に示すよう
に係合金具9,押え具10及び固定用螺子杆11等から
構成されており、固定用螺子杆11にて係合金具9と押
え具10との連結締付けを行う。その係合金具9の略中
央箇所の裏面側に内螺子部9cが設けられ、該内螺子部
9cに前記固定用螺子杆11が螺合する。その押え具1
0は、断面略門形状で、押え頂部10aの幅方向両側よ
り押え脚部10b,10bが形成され、該押え脚部10
b,10bは、押え頂部10aの幅方向端より下方に垂
直状に形成されたものであり、ガッターB箇所で隣接す
る建築用板A,Aの両折返し端縁2c,2c箇所に係止
するものである。
に係合金具9,押え具10及び固定用螺子杆11等から
構成されており、固定用螺子杆11にて係合金具9と押
え具10との連結締付けを行う。その係合金具9の略中
央箇所の裏面側に内螺子部9cが設けられ、該内螺子部
9cに前記固定用螺子杆11が螺合する。その押え具1
0は、断面略門形状で、押え頂部10aの幅方向両側よ
り押え脚部10b,10bが形成され、該押え脚部10
b,10bは、押え頂部10aの幅方向端より下方に垂
直状に形成されたものであり、ガッターB箇所で隣接す
る建築用板A,Aの両折返し端縁2c,2c箇所に係止
するものである。
【0022】その外れ止部材Dの係合金具9の長手方向
端部が、図17に示すように、ガッターBの内部におい
て両被固定用屈曲部6,6内に遊挿して、係合金具9の
長手方向両端部が被固定用屈曲部6,6に係合し、係合
金具9のガッターB内部における上下方向の固定がなさ
れる。そして、ガッターBの両被嵌合部8,8に嵌合し
ている隣接する建築用板A,Aの両嵌合側部2,2の下
端の折返し端縁2c,2cを押え具10の押え脚部10
b,10bにより係止して、固定用螺子杆11を押え頂
部10aに貫通させて、その固定用螺子杆11の外螺子
部を係合金具9の内螺子部9cに螺合させる。
端部が、図17に示すように、ガッターBの内部におい
て両被固定用屈曲部6,6内に遊挿して、係合金具9の
長手方向両端部が被固定用屈曲部6,6に係合し、係合
金具9のガッターB内部における上下方向の固定がなさ
れる。そして、ガッターBの両被嵌合部8,8に嵌合し
ている隣接する建築用板A,Aの両嵌合側部2,2の下
端の折返し端縁2c,2cを押え具10の押え脚部10
b,10bにより係止して、固定用螺子杆11を押え頂
部10aに貫通させて、その固定用螺子杆11の外螺子
部を係合金具9の内螺子部9cに螺合させる。
【0023】あとは、固定用螺子杆11を係合金具9の
内螺子部9cに対して締め付けて行くことにより、押え
具10が係合金具9に次第に近接し、このときに隣接す
る建築用板A,Aの嵌合側部2,2の下端が、押え具1
0により係合金具9上に押し付けられて行くものであ
る。このようにして、建築用板Aの嵌合側部2,2がガ
ッターBの被嵌合部8,8に嵌合するのみではなく、さ
らに係合金具9,押え具10及び固定用螺子杆11にて
固定され、建築用板AとガッターBとの固着状態を極め
て強固なものとしている。
内螺子部9cに対して締め付けて行くことにより、押え
具10が係合金具9に次第に近接し、このときに隣接す
る建築用板A,Aの嵌合側部2,2の下端が、押え具1
0により係合金具9上に押し付けられて行くものであ
る。このようにして、建築用板Aの嵌合側部2,2がガ
ッターBの被嵌合部8,8に嵌合するのみではなく、さ
らに係合金具9,押え具10及び固定用螺子杆11にて
固定され、建築用板AとガッターBとの固着状態を極め
て強固なものとしている。
【0024】次に、ガッターBを下地部Gに固定する固
定部材Eについては、図6,図17に示すように、押え
部13と支持底部14とからなり、前記押え部13にて
ガッターBの被固定用屈曲部6を外部より押さえ付けな
がら支持底部14をドリルビス等の固着具にて下地部G
に固定することができる。また、支持底部14の実施例
として、該支持底部14を帯板状の長尺タイプのものに
形成されている。その長尺の帯板状とした支持底部14
は具体的には、所定間隔に隣接配置するガッターB,B
の間隔に略等しい長さとし、該実施例の固定部材Eを配
置することで隣接するガッターB,Bの間隔を決定する
ことができるものとなる。
定部材Eについては、図6,図17に示すように、押え
部13と支持底部14とからなり、前記押え部13にて
ガッターBの被固定用屈曲部6を外部より押さえ付けな
がら支持底部14をドリルビス等の固着具にて下地部G
に固定することができる。また、支持底部14の実施例
として、該支持底部14を帯板状の長尺タイプのものに
形成されている。その長尺の帯板状とした支持底部14
は具体的には、所定間隔に隣接配置するガッターB,B
の間隔に略等しい長さとし、該実施例の固定部材Eを配
置することで隣接するガッターB,Bの間隔を決定する
ことができるものとなる。
【0025】次に、キャップ材Cは、金属板を適宜に屈
曲して長手方向に長尺であり、図6,図17等に示すよ
うに、上部15の幅方向両側に嵌合脚片16,16が形
成されている。該嵌合脚片16,16が隣接する前記外
れ止部材Dの押え具10に形成された嵌合用突起に嵌合
可能な構成となっている。また、下地部Gは、リップ溝
形鋼,H形鋼或いはI形鋼等の構造材17及び断熱板、
木毛板或いはその他の建築用材料等の下地材18とから
構成されている。また、下地部Gは構造材17のみから
構成されることもある。さらに下地材18は種々の建築
用材が層状に組み合わされて使用する実施例も存在す
る。
曲して長手方向に長尺であり、図6,図17等に示すよ
うに、上部15の幅方向両側に嵌合脚片16,16が形
成されている。該嵌合脚片16,16が隣接する前記外
れ止部材Dの押え具10に形成された嵌合用突起に嵌合
可能な構成となっている。また、下地部Gは、リップ溝
形鋼,H形鋼或いはI形鋼等の構造材17及び断熱板、
木毛板或いはその他の建築用材料等の下地材18とから
構成されている。また、下地部Gは構造材17のみから
構成されることもある。さらに下地材18は種々の建築
用材が層状に組み合わされて使用する実施例も存在す
る。
【0026】
【作用】円錐状或いは半球状とした下地部G上に複数の
ガッターB,B,…をそれぞれの長手方向一端を頂部T
箇所に集中させて適宜の山形状となるように配置し、且
つ隣接するガッターB,B間に連結用ガッターF,F,
…を略円周状に配置し、それぞれの連結用ガッターF,
F,…の長手方向両端はガッターBと連通状態とする。
その長手方向に隣接する建築用板A,Aの水上側連結部
3と水下側連結部4とを重合状態にして前記連結用ガッ
ターF内に挿入する。建築用板Aは、主板1の幅方向両
側に嵌合側部2,2を形成し、前記主板1の水下側には
水下側連結部4を形成し、水上側には水上側連結部3と
する。ガッターBは建築用板Aの嵌合側部2,2が嵌合
可能とし、連結用ガッターFはガッターBに装着可能且
つ前記建築用板Aの水下側連結部4及び水上側連結部3
を挿入可能とする。上記ガッターB,B,…及び連結用
ガッターF,F…は、略円錐山形状を構成したり、或い
は略半球状を構成する。
ガッターB,B,…をそれぞれの長手方向一端を頂部T
箇所に集中させて適宜の山形状となるように配置し、且
つ隣接するガッターB,B間に連結用ガッターF,F,
…を略円周状に配置し、それぞれの連結用ガッターF,
F,…の長手方向両端はガッターBと連通状態とする。
その長手方向に隣接する建築用板A,Aの水上側連結部
3と水下側連結部4とを重合状態にして前記連結用ガッ
ターF内に挿入する。建築用板Aは、主板1の幅方向両
側に嵌合側部2,2を形成し、前記主板1の水下側には
水下側連結部4を形成し、水上側には水上側連結部3と
する。ガッターBは建築用板Aの嵌合側部2,2が嵌合
可能とし、連結用ガッターFはガッターBに装着可能且
つ前記建築用板Aの水下側連結部4及び水上側連結部3
を挿入可能とする。上記ガッターB,B,…及び連結用
ガッターF,F…は、略円錐山形状を構成したり、或い
は略半球状を構成する。
【0027】そして、建築用板Aを隣接するガッター
B,B間に配置し、両嵌合側部2,2をそれぞれのガッ
ターBの被嵌合部8,8に嵌合する。ここで、建築用板
Aの長手方向水上側の水上側連結部3の後部垂下状板3
bは連結用ガッターF内に遊挿しておく。そして建築用
板Aの長手方向に隣接する次位の建築用板Aを配置する
ときに、次位の建築用板Aの長手方向水下側の先端部垂
下状板4bを連結用ガッターF内に遊挿しつつ、前位の
建築用板Aの水上側の被重合部3a上に次位の建築用板
Aの重合部4aを重合させ、これを順次繰り返すもので
ある。
B,B間に配置し、両嵌合側部2,2をそれぞれのガッ
ターBの被嵌合部8,8に嵌合する。ここで、建築用板
Aの長手方向水上側の水上側連結部3の後部垂下状板3
bは連結用ガッターF内に遊挿しておく。そして建築用
板Aの長手方向に隣接する次位の建築用板Aを配置する
ときに、次位の建築用板Aの長手方向水下側の先端部垂
下状板4bを連結用ガッターF内に遊挿しつつ、前位の
建築用板Aの水上側の被重合部3a上に次位の建築用板
Aの重合部4aを重合させ、これを順次繰り返すもので
ある。
【0028】また、外れ止部材Dについては、ガッター
Bの長手方向の内部に複数の外れ止部材D,D,…の係
合金具9,9,…を収容しておく。そして、係合金具9
の長手方向両端をガッターBの被固定用屈曲部6,6に
遊挿し、係合金具9を上方に持ち上げるときにその長手
方向両端が被固定用屈曲部6,6に係合可能な状態とし
ておく。そして、隣接するガッターB,B間に建築用板
Aを配置し、嵌合側部2,2をガッターBの被嵌合部
8,8に嵌合し、ガッターB上にて隣接する建築用板
A,Aの両嵌合側部2,2の折返し端縁2c,2cを押
え具10の押え脚部10b,10bにて係止し、押え頂
部10aより固定用螺子杆11を貫通させ、該固定用螺
子杆11を係合金具9の内螺子部9cに螺合させる。そ
して、固定用螺子杆11を締め付けてゆくと、まず係合
金具9の長手方向両端が被固定用屈曲部6,6内に当接
して、係合金具9が固定される(図17参照)。
Bの長手方向の内部に複数の外れ止部材D,D,…の係
合金具9,9,…を収容しておく。そして、係合金具9
の長手方向両端をガッターBの被固定用屈曲部6,6に
遊挿し、係合金具9を上方に持ち上げるときにその長手
方向両端が被固定用屈曲部6,6に係合可能な状態とし
ておく。そして、隣接するガッターB,B間に建築用板
Aを配置し、嵌合側部2,2をガッターBの被嵌合部
8,8に嵌合し、ガッターB上にて隣接する建築用板
A,Aの両嵌合側部2,2の折返し端縁2c,2cを押
え具10の押え脚部10b,10bにて係止し、押え頂
部10aより固定用螺子杆11を貫通させ、該固定用螺
子杆11を係合金具9の内螺子部9cに螺合させる。そ
して、固定用螺子杆11を締め付けてゆくと、まず係合
金具9の長手方向両端が被固定用屈曲部6,6内に当接
して、係合金具9が固定される(図17参照)。
【0029】次に、押え具10が固定用螺子杆11の締
め付けとともに係合金具9に近接し、その押え具10と
ともに隣接する建築用板A,Aの両嵌合側部2,2の下
端が係合金具9方向に押圧される。その嵌合側部2,2
の下端が係合金具9方向に押圧されることで、隣接する
建築用板A,Aの主板1,1の裏面側とガッターBの被
嵌合部8,8の上面側とが密着状態となる。また、補強
具50が外れ止部材Dとともに使用され、外れ止部材D
の係合金具9上において嵌合側部2,2を補強具50に
よって囲む構成とし、両嵌合側部2,2を補強する。こ
れを順次、繰り返して複数の建築用板A,A,…を下地
部G上に等間隔に配置したガッターB,B,…に固着し
てゆき、さらに隣接する建築用板A,Aの両嵌合側部
2,2間にキャップ材Cを挿入して装着してゆく。
め付けとともに係合金具9に近接し、その押え具10と
ともに隣接する建築用板A,Aの両嵌合側部2,2の下
端が係合金具9方向に押圧される。その嵌合側部2,2
の下端が係合金具9方向に押圧されることで、隣接する
建築用板A,Aの主板1,1の裏面側とガッターBの被
嵌合部8,8の上面側とが密着状態となる。また、補強
具50が外れ止部材Dとともに使用され、外れ止部材D
の係合金具9上において嵌合側部2,2を補強具50に
よって囲む構成とし、両嵌合側部2,2を補強する。こ
れを順次、繰り返して複数の建築用板A,A,…を下地
部G上に等間隔に配置したガッターB,B,…に固着し
てゆき、さらに隣接する建築用板A,Aの両嵌合側部
2,2間にキャップ材Cを挿入して装着してゆく。
【0030】
【発明の効果】請求項1においては、略台形状とした主
板1の幅方向両側に嵌合側部2,2を形成し、前記主板
1の長手方向一端側に水上側連結部3を形成し、他端側
に水下側連結部4を形成した建築用板Aと、該建築用板
Aの嵌合側部2,2を嵌合可能としたガッターBと、連
結用ガッターFからなり、前記複数のガッターB,B,
…のそれぞれの長手方向一端側を上方側とし、その上方
側を頂部T付近に集中するように放射状にして配置し、
且つ隣接するガッターB,B間には連結用ガッターFを
交差させてその長手方向両端を前記ガッターBに連通状
態として配置し、幅方向に隣接する建築用板A,Aの対
向する嵌合側部2,2を前記ガッターB内に嵌合し、長
手方向に隣接する建築用板A,Aの水上側連結部3と水
下側連結部4とを連結し、該連結部を前記連結用ガッタ
ーF内に位置してなるドーム状外囲体としたことによ
り、先ず第1に施工性及び雨仕舞構造を優れたドーム状
外囲体とすることができるし、第2に隣接するドーム状
外囲体の力学的強度を向上させることができる等の効果
を奏する。
板1の幅方向両側に嵌合側部2,2を形成し、前記主板
1の長手方向一端側に水上側連結部3を形成し、他端側
に水下側連結部4を形成した建築用板Aと、該建築用板
Aの嵌合側部2,2を嵌合可能としたガッターBと、連
結用ガッターFからなり、前記複数のガッターB,B,
…のそれぞれの長手方向一端側を上方側とし、その上方
側を頂部T付近に集中するように放射状にして配置し、
且つ隣接するガッターB,B間には連結用ガッターFを
交差させてその長手方向両端を前記ガッターBに連通状
態として配置し、幅方向に隣接する建築用板A,Aの対
向する嵌合側部2,2を前記ガッターB内に嵌合し、長
手方向に隣接する建築用板A,Aの水上側連結部3と水
下側連結部4とを連結し、該連結部を前記連結用ガッタ
ーF内に位置してなるドーム状外囲体としたことによ
り、先ず第1に施工性及び雨仕舞構造を優れたドーム状
外囲体とすることができるし、第2に隣接するドーム状
外囲体の力学的強度を向上させることができる等の効果
を奏する。
【0031】上記効果を詳述すると、建築用板Aは幅方
向両側に嵌合側部2,2を形成し、且つ長手方向の水下
側には重合部4a及び先端部垂下状板4bを形成した水
下側連結部4としている。また、建築用板Aの水上側に
は被重合部3a及び後部垂下状板3bを形成した水上側
連結部3としている。一方、複数のガッターB,B,…
はそれぞれの長手方向一端を頂部T箇所に集中させて適
宜の山形状となるように配置しており、且つ隣接するガ
ッターB,B間に連結用ガッターF,F,…を略円周状
に配置し、それぞれの連結用ガッターF,F,…の長手
方向両端はガッターBと連通状態としている。このよう
に複数のガッターB,B,…及び連結用ガッターF,F
…を構成しているので、後は建築用板Aの嵌合側部2,
2をガッターBに嵌合し、上下方向に隣接する建築用板
A,Aの水上側と水下側とを連結して、該連結部を連結
用ガッターFに位置するように遊挿するのみで極めて簡
単にドーム状外囲体を施工することができるものであ
り、この作業では作業員に何らの熟練した技術を要求す
ることがなく施工することができる。
向両側に嵌合側部2,2を形成し、且つ長手方向の水下
側には重合部4a及び先端部垂下状板4bを形成した水
下側連結部4としている。また、建築用板Aの水上側に
は被重合部3a及び後部垂下状板3bを形成した水上側
連結部3としている。一方、複数のガッターB,B,…
はそれぞれの長手方向一端を頂部T箇所に集中させて適
宜の山形状となるように配置しており、且つ隣接するガ
ッターB,B間に連結用ガッターF,F,…を略円周状
に配置し、それぞれの連結用ガッターF,F,…の長手
方向両端はガッターBと連通状態としている。このよう
に複数のガッターB,B,…及び連結用ガッターF,F
…を構成しているので、後は建築用板Aの嵌合側部2,
2をガッターBに嵌合し、上下方向に隣接する建築用板
A,Aの水上側と水下側とを連結して、該連結部を連結
用ガッターFに位置するように遊挿するのみで極めて簡
単にドーム状外囲体を施工することができるものであ
り、この作業では作業員に何らの熟練した技術を要求す
ることがなく施工することができる。
【0032】また、上記のような構造としているので雨
水は水上側から水下側に流れるときに継手部分から雨水
が大量に入りにくいものとすることができるし、また、
たとえ雨水が浸入したとしてもその浸入した雨水の量は
極めて僅かであり、しかも、その浸入する雨水は連結用
ガッターF内に誘導され、該連結用ガッターFからガッ
ターB内に排出されるものである。即ち、僅かに浸入し
た雨水もその連結用ガッターFからガッターBに流れ込
み、効率的に雨水の排出ができる。さらに、長手方向に
隣接する建築用板A,Aの継手部はその下方に連結用ガ
ッターFが存在することとなり、該連結用ガッターFが
その継手部を下方から支持する役目もなし、長手方向に
隣接する建築用板A,Aの継手部の力学的強度を向上さ
せることができる。
水は水上側から水下側に流れるときに継手部分から雨水
が大量に入りにくいものとすることができるし、また、
たとえ雨水が浸入したとしてもその浸入した雨水の量は
極めて僅かであり、しかも、その浸入する雨水は連結用
ガッターF内に誘導され、該連結用ガッターFからガッ
ターB内に排出されるものである。即ち、僅かに浸入し
た雨水もその連結用ガッターFからガッターBに流れ込
み、効率的に雨水の排出ができる。さらに、長手方向に
隣接する建築用板A,Aの継手部はその下方に連結用ガ
ッターFが存在することとなり、該連結用ガッターFが
その継手部を下方から支持する役目もなし、長手方向に
隣接する建築用板A,Aの継手部の力学的強度を向上さ
せることができる。
【0033】請求項2においては、請求項1において、
前記複数のガッターB,B,…は、略円錐山形状を構成
してなるドーム状外囲体としたことにより、ガッターB
等は略直線状のものでよく、円錐状のドーム状外囲体と
したものは比較的容易に施工することができる。
前記複数のガッターB,B,…は、略円錐山形状を構成
してなるドーム状外囲体としたことにより、ガッターB
等は略直線状のものでよく、円錐状のドーム状外囲体と
したものは比較的容易に施工することができる。
【0034】請求項3においては、請求項1において、
前記複数のガッターB,B,…は、略半球状を構成して
なるドーム状外囲体としたことにより、ガッターB及び
連結用ガッターF,F…を球面状に配置することで、建
築用板AをそのガッターB及び連結用ガッターF,F…
に装着することが極めて容易となり、ひいては半球状の
ドーム状外囲体の施工を極めて効率的に行うことかでき
る。
前記複数のガッターB,B,…は、略半球状を構成して
なるドーム状外囲体としたことにより、ガッターB及び
連結用ガッターF,F…を球面状に配置することで、建
築用板AをそのガッターB及び連結用ガッターF,F…
に装着することが極めて容易となり、ひいては半球状の
ドーム状外囲体の施工を極めて効率的に行うことかでき
る。
【0035】請求項4においては、請求項1において、
隣接する前記ガッターB,B間には、前記頂部T箇所付
近を除いて副ガッターB1 ,B1 ,…を設け、前記建築
用板Aの嵌合側部2,2の少なくとも一方は前記副ガッ
ターB1 に嵌合してなるドーム状外囲体としたことによ
り、ドーム状外囲体の下方から上方において、ガッター
B,B,…の間隔を略一定に統一することができ、使用
する建築用板Aの大きさも下方側と上方側とをその面積
において大きく異なることがないように略統一したもの
にすることができ、ひいては外囲体を整然とした優れた
外観とすることができる。
隣接する前記ガッターB,B間には、前記頂部T箇所付
近を除いて副ガッターB1 ,B1 ,…を設け、前記建築
用板Aの嵌合側部2,2の少なくとも一方は前記副ガッ
ターB1 に嵌合してなるドーム状外囲体としたことによ
り、ドーム状外囲体の下方から上方において、ガッター
B,B,…の間隔を略一定に統一することができ、使用
する建築用板Aの大きさも下方側と上方側とをその面積
において大きく異なることがないように略統一したもの
にすることができ、ひいては外囲体を整然とした優れた
外観とすることができる。
【図1】(A)はドーム状外囲体の一実施例の略示斜視
図 (B)は上記ドーム状外囲体の下地構造の略示斜視図
図 (B)は上記ドーム状外囲体の下地構造の略示斜視図
【図2】ドーム状外囲体を偏平円錐状とした実施例の下
地構造の略示斜視図
地構造の略示斜視図
【図3】ドーム状外囲体を半球状とした実施例の下地構
造の略示斜視図
造の略示斜視図
【図4】ドーム状外囲体の下地構造の平面図
【図5】ドーム状外囲体において連結用ガッターを直線
状とした下地構造の平面図
状とした下地構造の平面図
【図6】ドーム状外囲体の一実施例の要部略示斜視図
【図7】ドーム状外囲体の一実施例の下地構造の要部斜
視図
視図
【図8】(A)はドーム状外囲体の一実施例の要部略示
縦断正面図 (B)はドーム状外囲体の一実施例の要部略示縦断側面
図
縦断正面図 (B)はドーム状外囲体の一実施例の要部略示縦断側面
図
【図9】ドーム状外囲体において連結用ガッターを直線
状とした実施例の下地構造の要部斜視図
状とした実施例の下地構造の要部斜視図
【図10】ドーム状外囲体において連結用ガッターを直
線状とした実施例の要部略示縦断正面図
線状とした実施例の要部略示縦断正面図
【図11】(A)は建築用板の一実施例の斜視図 (B)は水上側連結部及び水下側連結部箇所を拡大した
要部斜視図
要部斜視図
【図12】ドーム状外囲体の建築用板の幅方向における
連結部分の要部縦断正面図
連結部分の要部縦断正面図
【図13】ガッター及び建築用板の幅方向における連結
部分の要部斜視図
部分の要部斜視図
【図14】ガッターと連結用ガッターの連通状態を示す
要部斜視図
要部斜視図
【図15】上下方向における建築用板の連結状態及びガ
ッター,連結用ガッターをそれぞれ分解して示した縦断
側面図
ッター,連結用ガッターをそれぞれ分解して示した縦断
側面図
【図16】上下方向における建築用板の連結状態の別の
実施例を示す要部断面図
実施例を示す要部断面図
【図17】外れ止部材を装着したドーム状外囲体の要部
断面図
断面図
【図18】(A)は半割り繭形状としたドーム状外囲体
の実施例の略示平面図 (B)は半割り繭形状としたドーム状外囲体の実施例の
略示側面図 (C)は上記繭形状としたドーム状外囲体の変形例を示
す略示平面図
の実施例の略示平面図 (B)は半割り繭形状としたドーム状外囲体の実施例の
略示側面図 (C)は上記繭形状としたドーム状外囲体の変形例を示
す略示平面図
T…頂部 A…建築用板 1…主板 2…嵌合側部 3…水上側連結部 4…水下側連結部 B…ガッター B1 …副ガッター F…連結用ガッター
Claims (4)
- 【請求項1】 略台形状とした主板の幅方向両側に嵌合
側部を形成し、前記主板の長手方向一端側に水上側連結
部を形成し、他端側に水下側連結部を形成した建築用板
と、該建築用板の嵌合側部を嵌合可能としたガッター
と、連結用ガッターからなり、前記複数のガッターのそ
れぞれの長手方向一端側を上方側とし、その上方側を頂
部付近に集中するように放射状にして配置し、且つ隣接
するガッター間には連結用ガッターを交差させてその長
手方向両端を前記ガッターに連通状態として配置し、幅
方向に隣接する建築用板の対向する嵌合側部を前記ガッ
ター内に嵌合し、長手方向に隣接する建築用板の水上側
連結部と水下側連結部とを連結し、該連結部を前記連結
用ガッター内に位置してなることを特徴としたドーム状
外囲体。 - 【請求項2】 請求項1において、前記複数のガッター
は、略円錐山形状を構成してなることを特徴としたドー
ム状外囲体。 - 【請求項3】 請求項1において、前記複数のガッター
は、略半球状を構成してなることを特徴としたドーム状
外囲体。 - 【請求項4】 請求項1において、隣接する前記ガッタ
ー間には、前記頂部箇所付近を除いて副ガッターを設
け、前記建築用板の嵌合側部の少なくとも一方は前記副
ガッターに嵌合してなることを特徴としたドーム状外囲
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06332386A JP3105418B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ドーム状外囲体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06332386A JP3105418B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ドーム状外囲体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08165752A JPH08165752A (ja) | 1996-06-25 |
JP3105418B2 true JP3105418B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=18254393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06332386A Expired - Fee Related JP3105418B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ドーム状外囲体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3105418B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0634488U (ja) * | 1992-10-22 | 1994-05-10 | 不二精機株式会社 | 包装握飯 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP06332386A patent/JP3105418B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0634488U (ja) * | 1992-10-22 | 1994-05-10 | 不二精機株式会社 | 包装握飯 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08165752A (ja) | 1996-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |