JPH09235813A - デッキプレート - Google Patents
デッキプレートInfo
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- JPH09235813A JPH09235813A JP4477796A JP4477796A JPH09235813A JP H09235813 A JPH09235813 A JP H09235813A JP 4477796 A JP4477796 A JP 4477796A JP 4477796 A JP4477796 A JP 4477796A JP H09235813 A JPH09235813 A JP H09235813A
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- JP
- Japan
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- deck plate
- reinforcing
- cut
- void
- reinforcing rib
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 現場施工の簡素化が図れるデッキプレートを
提供する。 【解決手段】鋼板を垂直に折り曲げて所定ピッチの補強
リブ５及びボイド部７を形成し、この補強リブ５の上部
に工場出荷段階でエキスパンドメタル６を溶接一体化し
て現場施工時の配筋作業を不要とする。補強リブの重ね
合わせ面に切り込みを形成して、これを折り曲げること
により、かしめ機能とシャーコネクター機能と配管用開
口の機能を付加する。
提供する。 【解決手段】鋼板を垂直に折り曲げて所定ピッチの補強
リブ５及びボイド部７を形成し、この補強リブ５の上部
に工場出荷段階でエキスパンドメタル６を溶接一体化し
て現場施工時の配筋作業を不要とする。補強リブの重ね
合わせ面に切り込みを形成して、これを折り曲げること
により、かしめ機能とシャーコネクター機能と配管用開
口の機能を付加する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築構造物におい
て床スラブを構築する際に利用されるデッキプレートの
構造に関するものである。
て床スラブを構築する際に利用されるデッキプレートの
構造に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来から建築物の床構造として、特殊形状
のデッキプレートに、溶接金網等の補強筋を現場で配置
してコンクリートを打設してなる合成スラブが提供され
ている（特開昭５８ー３７２５５号参照）。
のデッキプレートに、溶接金網等の補強筋を現場で配置
してコンクリートを打設してなる合成スラブが提供され
ている（特開昭５８ー３７２５５号参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの合
成スラブの構築においては、現場での配筋作業が必要と
なり、施工上作業が煩雑となる難点があった。また、デ
ッキプレートからのコンクリートの剥離を防止するた
め、デッキプレートにエンボス加工を施す必要があるな
ど、デッキプレート自体の加工も必要となっていた。
成スラブの構築においては、現場での配筋作業が必要と
なり、施工上作業が煩雑となる難点があった。また、デ
ッキプレートからのコンクリートの剥離を防止するた
め、デッキプレートにエンボス加工を施す必要があるな
ど、デッキプレート自体の加工も必要となっていた。
【０００４】さらに、コンクリート打設前に行う配管な
どの埋め込み作業時には、足場材の敷設などが必要とな
り、作業能率が悪くかつ作業コストが高くなるといった
難点があった。
どの埋め込み作業時には、足場材の敷設などが必要とな
り、作業能率が悪くかつ作業コストが高くなるといった
難点があった。
【０００５】この発明は、上記に鑑み、合成床板の構築
が容易に行い得、かつ作業能率も向上し得るデッキプレ
ートの提供を目的としている。
が容易に行い得、かつ作業能率も向上し得るデッキプレ
ートの提供を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者が鋭意研究した結果、補強筋までも工場で
一体化すれば、現場での作業能率が飛躍的に向上するこ
とを見出した。補強筋を工場内で溶接する場合、薄型鋼
板に所定ピッチで補強リブを形成し、その上部に溶接す
れば、補強リブによりデッキプレートの剛性が高くな
り、デッキプレートを構造材として使用できる。従っ
て、デッキ下面もフラットなものを提供でき、直天井の
仕上げ施工も容易に行える。また、この補強リブの上側
に補強筋を溶接するから、配管作業時には足場材として
も機能し、別に足場材を構築する必要がなくなるなどの
利点を有することが分かった。そこで、本発明では、鋼
板上に補強リブを形成し、この補強リブの頂部に工場出
荷段階で補強筋を溶接一体化した構成を採用した。
め、本発明者が鋭意研究した結果、補強筋までも工場で
一体化すれば、現場での作業能率が飛躍的に向上するこ
とを見出した。補強筋を工場内で溶接する場合、薄型鋼
板に所定ピッチで補強リブを形成し、その上部に溶接す
れば、補強リブによりデッキプレートの剛性が高くな
り、デッキプレートを構造材として使用できる。従っ
て、デッキ下面もフラットなものを提供でき、直天井の
仕上げ施工も容易に行える。また、この補強リブの上側
に補強筋を溶接するから、配管作業時には足場材として
も機能し、別に足場材を構築する必要がなくなるなどの
利点を有することが分かった。そこで、本発明では、鋼
板上に補強リブを形成し、この補強リブの頂部に工場出
荷段階で補強筋を溶接一体化した構成を採用した。
【０００７】補強リブは、鋼板に垂直部材を溶接して得
られるもの以外に、デッキプレートを構成する薄型鋼板
を所定のピッチで折り曲げて垂直部を形成することによ
っても得られ、この方が施工上からも有利である。
られるもの以外に、デッキプレートを構成する薄型鋼板
を所定のピッチで折り曲げて垂直部を形成することによ
っても得られ、この方が施工上からも有利である。
【０００８】また、補強筋は、主としてコンクリート打
設後の表面亀裂を防止するために使用されるものである
が、この補強筋として、鉄筋を網状に溶接したいわゆる
ワイヤメッシュや、薄鋼板に切れ目を入れて引き伸ばし
たエキスパンドメタルを使用することが採用できる。特
に、エキスパンドメタルを使用すれば、ワイヤメッシュ
のように鉄筋を網状に溶接するよりも、網状構造の形成
が容易に行える。また、補強筋として太い径の鉄筋を使
用すれば、この補強筋も構造材として機能させることが
できる。
設後の表面亀裂を防止するために使用されるものである
が、この補強筋として、鉄筋を網状に溶接したいわゆる
ワイヤメッシュや、薄鋼板に切れ目を入れて引き伸ばし
たエキスパンドメタルを使用することが採用できる。特
に、エキスパンドメタルを使用すれば、ワイヤメッシュ
のように鉄筋を網状に溶接するよりも、網状構造の形成
が容易に行える。また、補強筋として太い径の鉄筋を使
用すれば、この補強筋も構造材として機能させることが
できる。
【０００９】さらに、補強リブとしては、内部に空隙を
有するボイド部を一体的に形成する構成も採用できる。
この場合、上記のように、垂直部材の上端にボイド管を
溶接する構成や、鋼板の垂直折曲部の上端に空隙を形成
してボイド部としてもよく、この方が容易に製作できる
ことになる。この空隙の形状としては、円状、楕円状、
四角状、三角状等、種々の形状が考えられる。
有するボイド部を一体的に形成する構成も採用できる。
この場合、上記のように、垂直部材の上端にボイド管を
溶接する構成や、鋼板の垂直折曲部の上端に空隙を形成
してボイド部としてもよく、この方が容易に製作できる
ことになる。この空隙の形状としては、円状、楕円状、
四角状、三角状等、種々の形状が考えられる。
【００１０】さらに、補強リブを上述のごとく、鋼板を
折り曲げ重ね合わせることにより形成し、その重ね合わ
せ面に切り込みを形成して、これを折り曲げることによ
り、重ね合わせ面が広がらないようにかしめる構成を採
用することができる。このようなかしめ構造において
は、切り込み片を大きく形成すれば、切り込み片の切り
起しにより、開いた空間が配管用の開口として利用でき
ることになる。
折り曲げ重ね合わせることにより形成し、その重ね合わ
せ面に切り込みを形成して、これを折り曲げることによ
り、重ね合わせ面が広がらないようにかしめる構成を採
用することができる。このようなかしめ構造において
は、切り込み片を大きく形成すれば、切り込み片の切り
起しにより、開いた空間が配管用の開口として利用でき
ることになる。
【００１１】また、切り込み片が横方向に突出するた
め、コンクリートとデッキプレートとの接着性を良好に
するシャーコネクターとしても機能することになり、従
来のようにエンボス加工が不要となるため、益々デッキ
下面のフラット化が促進できることになる。
め、コンクリートとデッキプレートとの接着性を良好に
するシャーコネクターとしても機能することになり、従
来のようにエンボス加工が不要となるため、益々デッキ
下面のフラット化が促進できることになる。
【００１２】そこで、本発明では、補強リブが鋼板を折
り曲げ重ね合わせることにより形成され、その重ね合わ
せ面に切り込みを形成して、これを折り曲げることによ
り、重ね合わせ面をかしめ、かつ切り込み片の切り起こ
しによりシャーコネクターとして機能させた構成を採用
可能とした。さらに、本発明では、切り込み片の切り起
こしにより形成された重ね合わせ部の開口を配管貫通用
の開口とした構成を採用可能とした。
り曲げ重ね合わせることにより形成され、その重ね合わ
せ面に切り込みを形成して、これを折り曲げることによ
り、重ね合わせ面をかしめ、かつ切り込み片の切り起こ
しによりシャーコネクターとして機能させた構成を採用
可能とした。さらに、本発明では、切り込み片の切り起
こしにより形成された重ね合わせ部の開口を配管貫通用
の開口とした構成を採用可能とした。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１は本発明に係るデッキプレ
ートを使用したスラブ床構造を示す断面図、図２はその
斜視図である。図のごとく、本発明に係るデッキプレー
ト１は、建築物のスラブ構造の一構成部材として使用さ
れ、このデッキプレート１上にコンクリート２が打設さ
れることにより合成スラブ３が構築される。
面に基づいて説明する。図１は本発明に係るデッキプレ
ートを使用したスラブ床構造を示す断面図、図２はその
斜視図である。図のごとく、本発明に係るデッキプレー
ト１は、建築物のスラブ構造の一構成部材として使用さ
れ、このデッキプレート１上にコンクリート２が打設さ
れることにより合成スラブ３が構築される。
【００１４】デッキプレート１は、薄型鋼板４の表面に
一方向に所定ピッチで補強リブ５が形成されており、こ
の補強リブ５の上面にエキスパンドメタル６からなる補
強筋が載置され、補強リブ５の上面に溶接固定されてい
る。
一方向に所定ピッチで補強リブ５が形成されており、こ
の補強リブ５の上面にエキスパンドメタル６からなる補
強筋が載置され、補強リブ５の上面に溶接固定されてい
る。
【００１５】補強リブ５は、薄型鋼板４を構造部材とし
て機能させ、かつコンクリート２との接着性能を向上さ
せるシャーコネクターとしても機能するものであり、打
設するコンクリート２は、補強リブ５及びエキスパンド
メタル６を埋没されるように打設される。
て機能させ、かつコンクリート２との接着性能を向上さ
せるシャーコネクターとしても機能するものであり、打
設するコンクリート２は、補強リブ５及びエキスパンド
メタル６を埋没されるように打設される。
【００１６】この補強リブ５は、薄型鋼板４を所定ピッ
チで重ね合わせるように折り曲げて形成されるものであ
り、その折り曲げ部先端に所定形状のボイド部７が形成
されている。このボイド部７は、単位長さ当たりの重量
を軽くし、最大スパンの長さを大にし得るために形成さ
れるものであり、その空隙の形状は図３のごとく、逆三
角形状（図３（ａ））、四角形状（同（ｂ））、あるい
は楕円形状（同（ｃ））など、種々の形状が選択でき
る。
チで重ね合わせるように折り曲げて形成されるものであ
り、その折り曲げ部先端に所定形状のボイド部７が形成
されている。このボイド部７は、単位長さ当たりの重量
を軽くし、最大スパンの長さを大にし得るために形成さ
れるものであり、その空隙の形状は図３のごとく、逆三
角形状（図３（ａ））、四角形状（同（ｂ））、あるい
は楕円形状（同（ｃ））など、種々の形状が選択でき
る。
【００１７】従って、デッキプレート１は、一枚の薄型
鋼板４を所定間隔で折り曲げて、平坦部９とこれに連続
する補強リブ５及びボイド部７が所定ピッチで形成され
ていることになる。
鋼板４を所定間隔で折り曲げて、平坦部９とこれに連続
する補強リブ５及びボイド部７が所定ピッチで形成され
ていることになる。
【００１８】さらに、補強リブ５には、その重ね合わせ
面に切り込みが形成され、この切り込み片１０、１１を
補強リブ５の板面と直交する方向に折り曲げることによ
り、重ね合わせ面が広がらないようにかしめる構成を採
用している。この切り込み片１０、１１は、図２のごと
く、上半分１０が中央で２等分されて補強リブ５の長さ
方向に折り曲げられ、また、下半分１１が鋼板の平坦部
９側に上下方向で折り曲げられている。
面に切り込みが形成され、この切り込み片１０、１１を
補強リブ５の板面と直交する方向に折り曲げることによ
り、重ね合わせ面が広がらないようにかしめる構成を採
用している。この切り込み片１０、１１は、図２のごと
く、上半分１０が中央で２等分されて補強リブ５の長さ
方向に折り曲げられ、また、下半分１１が鋼板の平坦部
９側に上下方向で折り曲げられている。
【００１９】これらの切り込み片１０、１１の切り起し
により、開いた空間が埋め込み配管横断用の開口１３と
され、さらに切り込み片１０、１１が横方向に突出する
ため、コンクリート２とデッキプレート１との接着性を
良好にするシャーコネクターとしても機能することにな
る。特に、切り込み片１０と１１の折り曲げ方向を異な
る方向にしているから、シャーコネクター機能が増大す
ることになる。
により、開いた空間が埋め込み配管横断用の開口１３と
され、さらに切り込み片１０、１１が横方向に突出する
ため、コンクリート２とデッキプレート１との接着性を
良好にするシャーコネクターとしても機能することにな
る。特に、切り込み片１０と１１の折り曲げ方向を異な
る方向にしているから、シャーコネクター機能が増大す
ることになる。
【００２０】図４は切り込み片１０、１１の形状を示す
もので、（ａ）は図２に示す格子状のものを、（ｂ）は
Ｘ状の切込みによる切り込み片１０ａ，１１ａの形状
を、（ｃ）は半円弧状の切込みによる切り込み片１０
ｂ，１１ｂの形状をそれぞれ示す。いずれの場合であっ
ても、切り込み片が補強リブ５から横方向に張り出し、
コンクリートの剥離が防止できるシャーコネクター機能
と配管架設用の開口機能が発揮できればよい。なお、シ
ャーコネクター機能を十分発揮するには、補強リブ５の
長手方向に数箇所（例えば、３００ｍｍ間隔）で形成さ
れることが望ましい。
もので、（ａ）は図２に示す格子状のものを、（ｂ）は
Ｘ状の切込みによる切り込み片１０ａ，１１ａの形状
を、（ｃ）は半円弧状の切込みによる切り込み片１０
ｂ，１１ｂの形状をそれぞれ示す。いずれの場合であっ
ても、切り込み片が補強リブ５から横方向に張り出し、
コンクリートの剥離が防止できるシャーコネクター機能
と配管架設用の開口機能が発揮できればよい。なお、シ
ャーコネクター機能を十分発揮するには、補強リブ５の
長手方向に数箇所（例えば、３００ｍｍ間隔）で形成さ
れることが望ましい。
【００２１】また、デッキプレート１の両端部は、型枠
を構成すべく垂直方向に折り曲げられ、さらに、この垂
直折り曲げ部が隣接するデッキプレート１との協働で補
強リブ５及びボイド部７を構成すべく補強リブ５の半割
形状に形成されている。さらに、ボイド部７の頂部に
は、隣接するデッキプレートとの連結のための雄型係合
片１４と雌型係合片１５が形成され、ボイド部７へのコ
ンクリートの侵入を防止する形状とされている。雄型係
合片１４はデッキプレート１の一端部に、また雌型係合
片１５はデッキプレート１の他端部にそれぞれ形成され
ている。
を構成すべく垂直方向に折り曲げられ、さらに、この垂
直折り曲げ部が隣接するデッキプレート１との協働で補
強リブ５及びボイド部７を構成すべく補強リブ５の半割
形状に形成されている。さらに、ボイド部７の頂部に
は、隣接するデッキプレートとの連結のための雄型係合
片１４と雌型係合片１５が形成され、ボイド部７へのコ
ンクリートの侵入を防止する形状とされている。雄型係
合片１４はデッキプレート１の一端部に、また雌型係合
片１５はデッキプレート１の他端部にそれぞれ形成され
ている。
【００２２】なお、デッキプレート同士の連結は、上記
係合片１４、１５同士の係合のみによって行ってもよい
が、前記切り込み片１０、１１を利用して隣接するデッ
キプレート同士を接合する構成や、これらとは別に垂直
折り曲げ部の一部にジョイント部を形成し、これらを接
合する構成を採用してもよい。
係合片１４、１５同士の係合のみによって行ってもよい
が、前記切り込み片１０、１１を利用して隣接するデッ
キプレート同士を接合する構成や、これらとは別に垂直
折り曲げ部の一部にジョイント部を形成し、これらを接
合する構成を採用してもよい。
【００２３】上記構造のデッキプレート１の製作は、薄
型鋼板４に切り込み片を形成するとともにプレスまたは
フォーミング加工で垂直に折り曲げて補強リブ５及びボ
イド部７を形成し、その後、切り込み片１０、１１を切
り起こして補強リブ５の重ね合わせ面をかしめ、配管用
の開口１３を形成する。その後、薄鋼板に切れ目を入れ
て引き伸ばして網状にしたエキスパンドメタル６を、ボ
イド部７の頂部にわたって敷設し、これをボイド部７に
溶接して工場出荷する。
型鋼板４に切り込み片を形成するとともにプレスまたは
フォーミング加工で垂直に折り曲げて補強リブ５及びボ
イド部７を形成し、その後、切り込み片１０、１１を切
り起こして補強リブ５の重ね合わせ面をかしめ、配管用
の開口１３を形成する。その後、薄鋼板に切れ目を入れ
て引き伸ばして網状にしたエキスパンドメタル６を、ボ
イド部７の頂部にわたって敷設し、これをボイド部７に
溶接して工場出荷する。
【００２４】施工現場においては、建造物の梁等にデッ
キプレート１を架設し並列させて、隣接するデッキプレ
ート１同士を連結し、補強リブ５の開口１３に横断用の
埋込み配管を通し、これらの上面からコンクリート２を
打設して合成スラブを構築する。
キプレート１を架設し並列させて、隣接するデッキプレ
ート１同士を連結し、補強リブ５の開口１３に横断用の
埋込み配管を通し、これらの上面からコンクリート２を
打設して合成スラブを構築する。
【００２５】この現場作業において、開口１３の切り込
み片１０、１１が補強リブ５から横方向へ張り出してお
り、シャーコネクター機能を発揮するので、従来のよう
にデッキプレート１にエンボス加工が不要となり、デッ
キ下面がフラットで直天井仕上げなどの施工面でも優れ
たデッキプレートを提供できる。なお、切り込み片１０
はデッキプレートの長さ方向に折り曲げられ、また、切
り込み片１１はデッキプレートの上下方向に折り曲げら
れているので、長さ方向及び上下方向でコンクリートの
剥離が防止でき、シャーコネクター機能が増大する。
み片１０、１１が補強リブ５から横方向へ張り出してお
り、シャーコネクター機能を発揮するので、従来のよう
にデッキプレート１にエンボス加工が不要となり、デッ
キ下面がフラットで直天井仕上げなどの施工面でも優れ
たデッキプレートを提供できる。なお、切り込み片１０
はデッキプレートの長さ方向に折り曲げられ、また、切
り込み片１１はデッキプレートの上下方向に折り曲げら
れているので、長さ方向及び上下方向でコンクリートの
剥離が防止でき、シャーコネクター機能が増大する。
【００２６】また、デッキプレート１が、補強リブ５に
より強度がアップされ構造材として機能するとともに、
エキスパンドメタル６を工場出荷時から敷設しているの
で、埋め込み配管施工時に足場材の敷設が不要となり、
施工の容易化が図れることになる。さらに、エキスパン
ドメタル６を工場段階で一体化しているから、現場にお
ける配筋作業が基本的に不要となり、さらなる施工の容
易化が図れることになる。
より強度がアップされ構造材として機能するとともに、
エキスパンドメタル６を工場出荷時から敷設しているの
で、埋め込み配管施工時に足場材の敷設が不要となり、
施工の容易化が図れることになる。さらに、エキスパン
ドメタル６を工場段階で一体化しているから、現場にお
ける配筋作業が基本的に不要となり、さらなる施工の容
易化が図れることになる。
【００２７】なお、デッキプレート１としては、本発明
を実現できるものであれば、その形状及び寸法を問わな
いが、一例を示せば、厚さ０．８ｍｍ以上の薄鋼板を使
用して、幅６００ｍｍ程度、長さ１８００ｍｍ以上のも
のを採用するのが望ましい。また、補強リブ５は、ほぼ
２００ｍｍピッチで形成し、その高さを８０ｍｍ以上と
したものを使用することが望ましい。
を実現できるものであれば、その形状及び寸法を問わな
いが、一例を示せば、厚さ０．８ｍｍ以上の薄鋼板を使
用して、幅６００ｍｍ程度、長さ１８００ｍｍ以上のも
のを採用するのが望ましい。また、補強リブ５は、ほぼ
２００ｍｍピッチで形成し、その高さを８０ｍｍ以上と
したものを使用することが望ましい。
【００２８】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、補強リブの頂部に補強筋を溶接し、これらを工
場出荷段階から一体化しているので、現場での配筋作業
が基本的に不要となり、現場作業性が飛躍的に向上す
る。また、補強リブの存在によりデッキプレートが構造
材として使用でき、さらに予め補強筋を溶接しているこ
とから、埋め込み配管の施工時に足場材の敷設が不要と
なり、施工の簡素化が図れる。
よると、補強リブの頂部に補強筋を溶接し、これらを工
場出荷段階から一体化しているので、現場での配筋作業
が基本的に不要となり、現場作業性が飛躍的に向上す
る。また、補強リブの存在によりデッキプレートが構造
材として使用でき、さらに予め補強筋を溶接しているこ
とから、埋め込み配管の施工時に足場材の敷設が不要と
なり、施工の簡素化が図れる。
【００２９】また、補強筋としてエキスパンドメタルを
使用すれば、工場段階での作業も配筋同士の溶接固定な
どが不要となる分、工場段階での溶接作業の簡略化が可
能となる。
使用すれば、工場段階での作業も配筋同士の溶接固定な
どが不要となる分、工場段階での溶接作業の簡略化が可
能となる。
【００３０】また、補強リブの頂部にボイド部を形成す
れば、単位長さ当たりの重量も軽くなり、最大スパンの
長い合成スラブを得ることができる。さらに補強リブを
形成する鋼板の重ね合わせ面に切り込み片を形成し、こ
の切り込み片の切り起しにより、重ね合わせ面のかしめ
と同時に切り込み片がシャーコネクターとしても機能
し、従来のようにエンボス加工が不要となり、デッキ下
面のフラッット化が促進できる。さらに、切り込み片に
よる開口を大きく形成すれば、配管用の開口としても機
能し、別に配管用開口を設ける必要がない等の有利な効
果がある。
れば、単位長さ当たりの重量も軽くなり、最大スパンの
長い合成スラブを得ることができる。さらに補強リブを
形成する鋼板の重ね合わせ面に切り込み片を形成し、こ
の切り込み片の切り起しにより、重ね合わせ面のかしめ
と同時に切り込み片がシャーコネクターとしても機能
し、従来のようにエンボス加工が不要となり、デッキ下
面のフラッット化が促進できる。さらに、切り込み片に
よる開口を大きく形成すれば、配管用の開口としても機
能し、別に配管用開口を設ける必要がない等の有利な効
果がある。
【図１】本発明に係るデッキプレートを使用した合成ス
ラブの構造断面図
ラブの構造断面図
【図２】同じくその斜視図
【図３】デッキプレートのボイド部の形状を変更した実
施の形態を示す断面図であり、（ａ）は逆三角形状のボ
イド部、（ｂ）は四角形状のボイド部、（ｃ）は楕円形
状のボイド部をそれぞれ示す。
施の形態を示す断面図であり、（ａ）は逆三角形状のボ
イド部、（ｂ）は四角形状のボイド部、（ｃ）は楕円形
状のボイド部をそれぞれ示す。
【図４】配管用の開口の切込み形状を示すもので、
（ａ）は格子状の切込みを、（ｂ）はＸ状の切込みを、
（ｃ）は半円弧状の切込みをそれぞれ示す。
（ａ）は格子状の切込みを、（ｂ）はＸ状の切込みを、
（ｃ）は半円弧状の切込みをそれぞれ示す。
１ デッキプレート ２ コンクリート ３ 合成スラブ ４ 薄型鋼板 ５ 補強リブ ６ エキスパンドメタル ７ ボイド部 １０、１１ 切り込み片
Claims (5)
- 【請求項１】 鋼板の上面にコンクリートを打設して合
成スラブを構成するためのデッキプレートにおいて、鋼
板上に補強リブが形成され、この補強リブの頂部に工場
出荷段階で補強筋が溶接一体化されていることを特徴と
する合成スラブ用のデッキプレート。 - 【請求項２】 補強筋がエキスパンドメタルである請求
項１記載のデッキプレート。 - 【請求項３】 補強リブに、内部に空隙を有するボイド
部が形成された請求項１又は２記載のデッキプレート。 - 【請求項４】 補強リブが鋼板を折り曲げ重ね合わせる
ことにより形成され、その重ね合わせ面に切り込みを形
成して、これを折り曲げることにより、重ね合わせ面を
かしめ、かつ切り込み片の切り起こしによりシャーコネ
クターとして機能させた請求項１、２又は３記載のデッ
キプレート。 - 【請求項５】 前記切り込み片の切り起こしにより形成
された重ね合わせ部の開口を配管貫通用の開口とした請
求項４記載のデッキプレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4477796A JPH09235813A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | デッキプレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4477796A JPH09235813A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | デッキプレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09235813A true JPH09235813A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12700856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4477796A Pending JPH09235813A (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | デッキプレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09235813A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100684396B1 (ko) * | 2006-04-06 | 2007-03-12 | 경기대학교 산학협력단 | 덮개형 전단연결재 |
| JP2009127419A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Jeil Technos Co Ltd | 壁型枠ユニットおよび壁型枠構造体 |
| KR100973459B1 (ko) * | 2010-03-29 | 2010-08-02 | 정덕영 | 데크용 상판재, 이를 이용한 데크의 시공방법 및 데크설치용 설치부재 |
| JP2016065442A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-28 | 新日鐵住金株式会社 | トラス状部材及び合成床スラブ構造 |
| JP2019044395A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | 株式会社Ihi | 鋼コンクリート合成構造材 |
| JP2019203864A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | Ｊｆｅ建材株式会社 | 不良検出装置およびデッキプレートの製造装置 |
-
1996
- 1996-03-01 JP JP4477796A patent/JPH09235813A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100684396B1 (ko) * | 2006-04-06 | 2007-03-12 | 경기대학교 산학협력단 | 덮개형 전단연결재 |
| JP2009127419A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Jeil Technos Co Ltd | 壁型枠ユニットおよび壁型枠構造体 |
| KR100973459B1 (ko) * | 2010-03-29 | 2010-08-02 | 정덕영 | 데크용 상판재, 이를 이용한 데크의 시공방법 및 데크설치용 설치부재 |
| JP2016065442A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-28 | 新日鐵住金株式会社 | トラス状部材及び合成床スラブ構造 |
| JP2019044395A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | 株式会社Ihi | 鋼コンクリート合成構造材 |
| JP2019203864A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | Ｊｆｅ建材株式会社 | 不良検出装置およびデッキプレートの製造装置 |
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