JP2005133447A - 鉄筋トラス付デッキプレート、床スラブ、および鉄筋トラス付デッキプレートの製法 - Google Patents

鉄筋トラス付デッキプレート、床スラブ、および鉄筋トラス付デッキプレートの製法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリートの打設に型枠を必要とせず、また、階下への出っ張り部分の面積も小さくでき、添筋による補強作業に手数を要さない段差のある鉄筋トラス付デッキプレートと、その鉄筋トラス付デッキプレートが用いられた床スラブとを提供する。
【解決手段】鉄筋トラス付デッキプレート1は、金属製の基板2上に複数のトラス3を並設して形成されている。基板2は構築すべき床スラブの段差に対応させる位置にそれぞれ反対方向へ同じ角度だけ折り曲げられた第1、第2の各折曲部21,22を有している。第1の折曲部21と第2の折曲部22との間には段差部分2cが形成されている。各トラス3は、基板2の第1、第2の各折曲部21,22に対応する位置で上端筋31がそれぞれ分断されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、金属製の基板上にトラスを複数並設して形成された鉄筋トラス付デッキプレートに関し、特に、段差のある床スラブを構築するのに用いられる段差のある鉄筋トラス付デッキプレートと、そのデッキプレートを用いて施工された床スラブと、前記デッキプレートを製作するための製法とに関する。
従来、床スラブの構築に用いられる鉄筋トラス付デッキプレートとして、例えば、金属製の基板上に所定の間隔で複数の吊り筋を配設し、各吊り筋の頂部にトラスの上端筋を固着してトラスを吊持したものがある。また、この種のデッキプレートとして、床スラブの厚さの増大とその対応として床スラブの軽量化をはかるために、隣接するトラス間にさらにボイドを配設したものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−27647号公報
上記した鉄筋トラス付デッキプレートにコンクリートを打設して床スラブを形成するが、近年、マンションや公共施設を中心にバリアフリーの要求が高まっていることと関連して、段差のある床スラブを構築する必要性が増している。
図7は、共同住宅の浴室部分の床構造を示すもので、同図中、aはユニットバスが設置される浴室の領域、bは洗濯機などの設置スペースを有する脱衣兼洗面室の領域、cは廊下の領域である。このような浴室部分では、仕上がり床より下部に排水などの設備スペースを確保する必要があるため、段差のある床スラブを構築する必要がある。
従来、段差のある床スラブを実現するには、例えば、図8に示すように、2個の鉄筋トラス付デッキプレート101,101を段差hだけ高さを違えて設置し、その取合部分に型枠100を配置するとともに、各デッキプレート101のトラス102の上端筋103,103間と下端筋104,104間とにそれぞれ添筋105,106を渡して補強する。なお、図中、107はトラス102のラチス筋、108は吊り筋、109は端部材である。
しかしながら、2個の鉄筋トラス付デッキプレート101,101を段違いに設置する工法では、コンクリートの打設のための余分な型枠100を必要とする。また、階下への出っ張り部分dの面積が大きくなって圧迫感があり、その出っ張り部分dでのコンクリート塊の重量が増して経年のたわみ量を増大させる。さらに、複雑な配筋構造や場合によってボイドの存在などに起因して、下端筋104,104間に添筋106を設置する作業が容易でなく、作業性が著しく悪いという問題もある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、コンクリートの打設に型枠を必要とせず、また、階下への出っ張り部分の面積も小さくでき、添筋による補強作業に手数を要さない段差のある鉄筋トラス付デッキプレートと、そのデッキプレートが用いられた床スラブとを提供することを目的とする。
また、この発明が他に目的とするところは、従来の鉄筋トラス付デッキプレートをそのまま利用して段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを容易に製作できる製法を提供することにある。
この発明による鉄筋トラス付デッキプレートは、金属製の基板上に少なくとも上端筋とラチス筋とを含むトラスを複数並設して形成されたものであって、前記基板は、構築すべき床スラブの段差に対応させる位置に第1、第2の各折曲部を有し、第1の折曲部と第2の折曲部との間に段差部分が形成されている。前記の各トラスは、基板の第1、第2の各折曲部に対応する位置で上端筋がそれぞれ分断されている。
この発明による鉄筋トラス付デッキプレートでは、基板は段差部分で連続しているので、コンクリートの打設に型枠を必要としない。また、基板の段差部分の下方にはコンクリートは打設されないので、階下への出っ張り部分の面積は小さくなり、圧迫感がない、さらに、上端筋は分断されているが、添筋による補強作業が容易であって手数を要さない。
この発明の上記した構成において、ラチス筋は一般に波形形状である。また、トラスとして、上端筋にラチス筋の上端部が固着されたトラスや、上端筋にラチス筋の上端部が、下端筋にラチス筋の下端部が、それぞれ固着されたトラスなどがある。前者のトラスは、例えばラチス筋が基板に直接固着されている。後者のトラスは、例えば基板に固着された複数の吊り材に上端筋が固着されて吊持されている。
なお、トラスは、上記した構造のものの他に、1本の上端筋と2本の下端筋との間にそれぞれラチス筋が設けられたもの、2本の上端筋を有するものなど、各種の態様のものがある。
また、この発明の上記した構成において、第1、第2の各折曲部は、典型的には基板を折り曲げることにより形成するものであるが、これに限らず、分離している基板の端縁を突き合わせた状態で貼着テープを用いて接合することによっても形成できる。
この発明の好ましい一実施態様においては、各トラスは、上端筋と平行な下端筋を含み、前記下端筋は、基板の第1、第2の各折曲部に対応する位置でそれぞれ基板と同じ角度に折り曲げられている。また、各トラスは、基板上に所定間隔で固設された吊り筋により吊持されている。なお、この発明における各トラスは、必ずしもそのような実施態様のものに限られないことは上記したとおりである。
この発明の実施態様においては、各トラスは、基板の第1、第2の各折曲部に対応する位置でラチス筋が分断されているが、例えば第1の折曲部に対応する位置ではラチス筋は必ずしも分断する必要はない。
この発明による床スラブは、上記したいずれかの実施態様の鉄筋トラス付デッキプレートにコンクリートを打設して構築されたものであり、前記デッキプレートのトラスは、上端筋の分断されている部分が添筋により補強されている。
この発明による鉄筋トラス付デッキプレートの製法は、フラットな金属製の基板上に少なくとも上端筋とラチス筋とを含むトラスを複数並設して鉄筋トラス付デッキプレートを製作する前工程と、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置の一方で各トラスの上端筋を切断して分断し他方で前記上端筋を所定の長さだけ切除して分断する切断工程と、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置で基板をそれぞれ反対方向へ同じ角度だけ折り曲げて第1の折曲部と第2の折曲部との間に段差部分を形成する曲げ工程とを実施して段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを製作することを特徴とするものである。
この製法によれば、従来のフラットな鉄筋トラス付デッキプレートをそのまま利用して段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを容易に製作できる。しかも、工場において前工程を実施して従来のフラットな鉄筋トラス付デッキプレートを製作しておき、そのデッキプレートを建設現場に運んで切断工程と曲げ工程とを実施することができる。
なお、この発明の鉄筋トラス付デッキプレートを製作するには、上記した製法以外の製法によることもできる。例えば、フラットな金属製の基板上に構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置で上端筋が分断されているトラスを複数並設して専用の鉄筋トラス付デッキプレートを予め製作しておき、施工に際して、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置で基板をそれぞれ反対方向へ同じ角度だけ折り曲げて第1の折曲部と第2の折曲部との間に段差部分を形成して段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを製作するものである。この製法によると、建設現場での切断工程を省略できるという利点がある。
この発明によれば、コンクリートの打設に特別な型枠を必要とせず、また、階下への出っ張り部分の面積も小さくでき、添筋による補強作業に手数を要さない段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを製作でき、これにより段差のある床スラブを容易に実現できる。
また、この発明の製法によると、従来のフラットな鉄筋トラス付デッキプレートをそのまま利用して段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを容易に製作できる。
図1および図2は、この発明の一実施例である鉄筋トラス付デッキプレートを示している。
図示例の鉄筋トラス付デッキプレート1は、段差のある床スラブを構築するのに用いられるもので、基板2上に複数のトラス3が並設されている。前記基板2は、亜鉛メッキ鋼板をもって形成され、仮設時はトラス3および後述する吊り筋4と協働して荷重を支持するとともに、流動性を有するコンクリートがこぼれないように保持する。この基板2の板面にはスポット溶接を確実なものとするとともに補強を行うために長さ方向に延びる複数条のリブ20が形成されている。
各トラス3は、互いに平行な上端筋31と下端筋32とを含み、波形形状のラチス筋33の頂部に上端筋31が、底部に下端筋32が、それぞれスポット溶接により一体に固着されている。上端筋31および下端筋32は直線状の棒鋼であり、ラチス筋33は鉄線材を折り曲げて形成されたものである。トラス3はコンクリートの重量をはじめとする荷重を支持して両端の支持棒材5,5に伝達する。なお、両端の支持棒材5は上端がトラス3の上端筋31に、下端が基板2に、それぞれ固着されている。
仮設時においては、トラス構造にて吊り下げ用力骨として働き、本設時においては、上端筋31および下端筋32が鉄筋コンクリートのスラブ主筋としてモーメントによって生じる引っ張り力に抵抗する役割を果たし、ラチス筋33が上端筋31と下端筋32との間隔を保持するスペーサとしての役割を果たす。
前記基板2上には、各トラス3を垂直に吊持するための複数の吊り筋4が所定間隔に配置されている。各吊り筋4はトラス3と直交する方向、すなわち、基板2の幅方向に互いに平行に配置される。
各吊り筋4は、逆V字形状をなす山部4aと水平な谷部4bとが交互に連続したものである。各谷部4bは山部4aを起立させた状態で基板2の表面にスポット溶接により固着されている。前記トラス3の上端筋31は各吊り筋4の山部4aの頂部に固着され、これにより垂直に吊持されている。吊り筋4の山部4aの高さはトラス3の下端筋32と基板2との間の鉄筋コンクリートとして必要なかぶり厚を考慮して設定されている。
なお、吊り筋4は仮設時においてはせき板となる基板2上の荷重をトラス3へ作用させるように機能し、また、コンクリートの打設時においてはトラス3の上端筋31および下端筋32を適正な位置に保持する機能がある。さらに、本設時においては主筋方向のコンクリートのひび割れを分散する機能もある。
前記基板2は、構築すべき床スラブの段差に対応させる位置に正方向(図示例では時計回りの方向CW)へ角度αだけ折り曲げられた第1の折曲部21と、前記と反対の負方向(例えば反時計回りの方向CCW)へ同じ角度αだけ折り曲げられた第2の折曲部22と有している。第1の折曲部21と第2の折曲部22との間には水平な上段部分2aと水平な下端部分2bとに連続する傾斜角度がαの段差部分2cが形成されている。この段差部分2cの傾斜角度は構築すべき床スラブの段差に応じて0〜90度の範囲で自由に設定し得る。
各トラス3の下端筋32についても、基板2の第1、第2の各折曲部21,22に対応する位置で基板2と同じ角度αに折り曲げられて、第1、第2の各折曲部34,35が形成されている。基板2とトラス3に下端筋32との間隔は、基板2および下端筋32の折り曲げにより基板2の段差部分2cが上段および下段の各部分2a,2bより狭くなっている。
一方、各トラス3の上端筋31は、基板2の第1、第2の各折曲部21,22に対応する位置でそれぞれ分断されている。さらに、ラチス筋33も、基板2の第1、第2の各折曲部21,22に対応する位置でそれぞれ分断されている。ここで、上端筋31およびラチス筋33を各折曲部21,22の位置で分断するのは、基板2およびトラス3の下端筋32を折り曲げるのを許容するためである。
図3(1)〜(3)は、上記した鉄筋トラス付デッキプレート1の製法の具体例を示している。この実施例は、従来のフラットな鉄筋トラス付デッキプレート10をそのまま利用して段差のある鉄筋トラス付デッキプレート1を製作するものである。
従来の鉄筋トラス付デッキプレート10は、フラットな金属製の基板2上に複数のトラス3を複数の吊り筋4によって並設したものである。この鉄筋トラス付デッキプレート10は予め工場などで製作されて保管されている。つぎに、このフラットな鉄筋トラス付デッキプレート10を必要な個数だけ建設現場へ運び、この建設現場で切断工程と曲げ工程とを実施して段差のある鉄筋トラス付デッキプレート1を製作し、この鉄筋トラス付デッキプレート1を用いて段差のある床スラブを構築する。
建設現場では、まず、図3(1)に示すように、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置の一方で各トラス3の上端筋31を切断して分断し、他方で前記上端筋31を所定の長さLだけ切除して分断する。同図中、31Pは切断による分断部分を、31Qは切除による分断部分を、それぞれ示す。また、同じ2カ所の位置の一方で各トラス3のラチス筋33を切断して分断し、他方でラチス筋33を所定の長さだけ切除して分断する。上記した上端筋31およびラチス筋33を切除する長さは段差部分2cの傾斜角度に応じて決定される。
つぎに、図3(2)に示すように、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置の一方で基板2およびトラス3の下端筋32をそれぞれ正方向(図中、矢印で示す。)へ角度αだけ折り曲げて第1の折曲部21,34を同時に形成し、さらに、図3(3)に示すように、2カ所の位置の他方で前記と反対の負方向(図中、矢印で示す。)へ同じ角度αだけ折り曲げて第2の折曲部22,35を同時に形成する。これにより、基板2は第1の折曲部21と第2の折曲部22との間に上段部分2aと下段部分2bとに連続する段差部分2cが形成される。また、この折り曲げにより上端筋31は一方の分断部分31Pが押し広げられ、他方の分断部分31Qが狭められる。
同図中、6はトラス3の上端筋31の分断部分31P,31Qを補強するための添筋であり、上端筋31の形状に沿う形状であって、上段部分2aおよび下段部分2bと十分な長さで重なるように形成されている。
また、50は上端筋31の分断部分31P,31Qに設けられる中間の支持棒材であり、36はトラス3の上端筋31と下端筋32との間に掛け渡されるS字形やJ字形などの吊上げ補強筋である。
上記の実施例では、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置の一方で各トラス3のラチス筋33を切断して分断し、他方でラチス筋33を所定の長さだけ切除して分断しているが、図4(1),(2)に示すように、必ずしも第1の折曲部分21,34に対応する位置でラチス筋33を切断する必要はない。この実施例では、ラチス筋33は吊上げ補強筋として機能するので、前記したS字形等の吊上げ補強筋36を必ずしも設ける必要はない。
図5は、図3に示した実施例の鉄筋トラス付デッキプレート1にコンクリート7を打設して構築された段差のある床スラブであり、この鉄筋トラス付デッキプレート1のトラス3は、上端筋31の分断されている部分31P,31Qが添筋6により補強されている。
なお、図中、60,61はコンクリート7が無筋状態となるのを防止するために埋設される補強筋である。また、70はコンクリート7の打設時に鉄筋トラス付デッキプレート1を支えるためのサポート部材である。
上記した実施例において、基板2は段差部分2cで連続しているので、コンクリート7の打設に型枠を必要としない。また、基板2の段差部分2cは傾斜し、その下方にコンクリート7は打設されることはないので、階下への出っ張り部分の面積が小さなものとなり、圧迫感がない。さらに、上端筋31は分断されているが、下端筋32は分断されていないので、下端筋31の補強が不要であり、添筋6による補強作業が容易である。
図6(1),(2)は、基板2とトラス3の下端筋32とを同時に折り曲げることが可能な曲げ加工方法を示している。この曲げ加工方法には、「てこの原理」を利用した曲げ加工機8が用いられ、基板2と各トラス3の下端筋32との第1の折曲部21,34と第2の折曲部22,35とが同時に生成される。
図示例の曲げ加工機8は、床面上に設置される作業機台80と、作業機台80の両側方に配設される2本の棒状のてこ81,81とを含むものである。前記作業機台80は複数のL型鋼を組み合わせて構成されており、作業機台80上に、各てこ81の支点Fと、加工対象のフラットな鉄筋トラス付デッキプレート10に対して、第1の折曲部21,34を生成するための曲げ力を作用させる第1の作用部W1と、第2の折曲部22,35を形成するための曲げ力を作用させる第2の作用部W2とが設定されている。
前記支点Fは、作業機台80に設置された断面I型の支持台82に支え軸85を係合させて形成されている。前記支持台82は、水平部83の上面で鉄筋トラス付デッキプレート10の基板2を支持し、前記水平部83と垂直部84とが交わる部分に前記支え軸85を係合させてかつ両端部を支持台82の両側方へ突出させて支点Fを形成している。
第1の作用部W1は、前記支持台82の水平部83の上面端縁83aと、支持台82上に支持された鉄筋トラス付デッキプレート10の基板2と各トラス3の下端筋32との間に挿入された支持棒86とで構成される。この支持棒86は基板2と下端筋32との間隔に相当する直径の丸棒であり、前記水平部83の上面端縁83a上に位置させる。鉄筋トラス付デッキプレート10に下向きの力が加わると、基板2は水平部83の上面端縁83aに、各トラス3の下端筋32は支持棒86に、それぞれ押し付けられて下方へ折り曲げられる。
第2の作用部W2は、作業機台80の両側部にそれぞれ設けられた一対の湾曲する枠材89A,89B間に円弧状のガイド溝89を形成し、各ガイド溝89に2本の加圧棒87A,87Bの両端部を摺動自由に係合させて構成されている。前記ガイド溝89における円弧の中心は前記支持台82の水平部83の上面端縁83aに位置する。
第2の加圧棒87Bは鉄筋トラス付デッキプレート10の基板2と各トラス3の下端筋32との間に、第1の加圧棒87Aは各トラス3の下端筋32上に、それぞれ位置させる。第1,第2の各加圧棒87A,87Bは前記支持棒86と同じ直径の丸棒である。第1,第2の各加圧棒87A,87Bに下向きの力が加わると、加圧棒87A,87Bは押されてガイド溝89を摺動するが、このとき基板2は第2の加圧棒87Bによって、下端筋32は第1の加圧棒87Aによって、それぞれ押圧されて上方へ折り曲げられる。
前記支点Fの支え棒85と第2の作用部W2の各加圧棒87A,87Bとは鉄筋トラス付デッキプレート10の幅より十分に長く、両端部が両側方へ突出する。2本のてこ81を鉄筋トラス付デッキプレート10の両側方を通し、先端部を支え棒85の両端部に下方より係合させる。各てこ81の長さ中央部は第1の加圧棒87Aに上方より押し当てる。このセット状態で両てこ81を一斉に押し下げると、第1の作用部W1と第2の作用部W2において、鉄筋トラス付デッキプレート10の基板2および各トラス3の下端筋32に加圧力が作用し、各加圧棒87A,87Bの両端部が前記ガイド溝89を摺動するに伴って第1の折曲部21,34と第2の折曲部22,35とが同時に形成され、段差のある鉄筋トラス付デッキプレートが得られる。
なお、曲げ作業中は、鉄筋トラス付デッキプレート10の一端が浮き上がらないように押さえ部材9で押さえ付けるとともに、他端は昇降可能な支持台90で支持するものとする。
この発明の一実施例である段差のある鉄筋トラス付デッキプレートの斜視図である。 図1の鉄筋トラス付デッキプレートの正面図である。 段差のある鉄筋トラス付デッキプレートの製法を段階的に示す側面図である。 製法の他の例を段階的に示す側面図である。 図3の鉄筋トラス付デッキプレートを用いて施工された床スラブを示す側面図である。 鉄筋トラス付デッキプレートの曲げ加工方法と曲げ加工機とを示す側面図である。 共同住宅の浴室部分の床構造を示す断面図である。 従来の鉄筋トラス付デッキプレートにより構築された段差のある床スラブを示す側面図である。
符号の説明
1 段差のある鉄筋トラス付デッキプレート
2 基板
2c 段差部分
3 トラス
4 吊り筋
6 添筋
7 コンクリート
10 フラットな鉄筋トラス付デッキプレート
21 第1の折曲部
22 第2の折曲部
31 上端筋
32 下端筋
33 ラチス筋

Claims (6)

  1. 金属製の基板上に少なくとも上端筋とラチス筋とを含むトラスを複数並設して形成された鉄筋トラス付デッキプレートであって、前記基板は、構築すべき床スラブの段差に対応させる位置に第1、第2の各折曲部を有し、第1の折曲部と第2の折曲部との間に段差部分が形成されており、前記の各トラスは、基板の第1、第2の各折曲部に対応する位置で上端筋がそれぞれ分断されて成る鉄筋トラス付デッキプレート。
  2. 各トラスは、上端筋と平行な下端筋を含み、前記下端筋は、基板の第1、第2の各折曲部に対応する位置でそれぞれ基板と同じ角度に折り曲げられている請求項1に記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  3. 各トラスは、基板上に所定間隔で固設された吊り筋により吊持されている請求項1または2に記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  4. 各トラスは、基板の第1、第2の各折曲部に対応する位置でラチス筋が分断されている請求項1〜3のいずれかに記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された鉄筋トラス付デッキプレートにコンクリートを打設して構築された床スラブであって、前記デッキプレートのトラスは、上端筋の分断されている部分が添筋により補強されている床スラブ。
  6. フラットな金属製の基板上に少なくとも上端筋とラチス筋とを含むトラスを複数並設して鉄筋トラス付デッキプレートを製作する前工程と、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置の一方で各トラスの上端筋を切断して分断し他方で前記上端筋を所定の長さだけ切除して分断する切断工程と、構築すべき床スラブの段差に対応させる2カ所の位置で基板をそれぞれ反対方向へ同じ角度だけ折り曲げて第1の折曲部と第2の折曲部との間に段差部分を形成する曲げ工程とを実施して段差のある鉄筋トラス付デッキプレートを製作することを特徴とする鉄筋トラス付デッキプレートの製法。
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