JP2000291210A - 長尺状の建築用屋根材 - Google Patents

長尺状の建築用屋根材

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JP2000291210A
JP2000291210A JP11105011A JP10501199A JP2000291210A JP 2000291210 A JP2000291210 A JP 2000291210A JP 11105011 A JP11105011 A JP 11105011A JP 10501199 A JP10501199 A JP 10501199A JP 2000291210 A JP2000291210 A JP 2000291210A
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filler
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roofing
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JP11105011A
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English (en)
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Yoji Nagatani
洋司 永谷
Haruhisa Kobayashi
晴久 小林
Shinichiro Koto
慎一郎 古藤
Keiko Suda
桂子 須田
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NIPPON TEPPUN KK
Nippon Tetsupan KK
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NIPPON TEPPUN KK
Nippon Tetsupan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂木,野地板,防水処理の各施工を行うこと
無く母屋に直接固定できる、意匠効果に優れ経済的且つ
工期の短縮を図れる長尺状の建築用屋根材を提供する。 【解決手段】 それぞれ金属板製の上面材2と下面材3
との間に充填材4が充填され、上面材2には表面部2aの
一方の側縁部に半山状山部2cが、他方の側縁部に半山状
山部2dとこれに連続して側方に突出せしめられた重ね合
わせ部2eと、これら半山状山部の略頂部2cb,2daを通る
鉛直線に沿って下方に屈曲された立下がり部2g,2gがそ
れぞれ形成されており、下面材3には充填材4の支持部
3aの両側に立下がり部2gに当接せしめられる立下がり部
3bが下方に屈曲され、充填材4より所定の間隔を隔てた
下方位置まで延設された各立下がり部2g及び3bの下端縁
から直角に折曲されている係合部2h,3c同士が互いに係
合せしめられ、少なくともいずれか一方の係合部2h,3c
が母屋に固定される固定部を成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来の屋根葺き作
業に必要な垂木の固定,野地板の固定,野地板の防水処
理の各作業を行うこと無く、母屋に直接固定して屋根を
葺くことができ、意匠効果に優れ、経済的で且つ工期の
短縮を図ることのできる長尺状の建築用屋根材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の建築用屋根材としては、隣接する
建築用屋根材と係合するための係合部又は重ね合わせ部
が四周又は両側縁に形成されている定尺又は長尺の金属
板製屋根材や瓦が利用されていた。
【0003】前記定尺の金属板製屋根材や瓦を葺く作業
は、通常施工すべき屋根面の水勾配方向の下流側から上
流側へ及び側方に先に固定された屋根材に係合又は端部
同士を重ね合わせると共に野地板に直接又は吊子等を介
して順次1枚づつ釘や接着材等の固定手段により固定す
る作業を施工すべき屋根面全面に亘って行っていた。
【0004】また、前記長尺の金属板製屋根材を葺く作
業は、通常その長手方向を水勾配方向と平行にして、先
に固定された屋根材の側方に直接又は吊子等を介して野
地板に固定する作業を、施工すべき屋根面全面に亘って
行うので、前記定尺の金属板製屋根材や瓦を葺く作業と
比較して固定すべき屋根材の枚数が少なくて済むので固
定作業を短時間で行うことができ、広く使用されるよう
になってきた。
【0005】しかしながら、前記した屋根材はいずれも
野地板上に敷設されたアスファルトルーフィングのよう
な防水処理面上に固定することによって屋根葺きが行わ
れるので野地板の固定及び野地板上への防水処理が必要
であり、しかもこの野地板は母屋に固定された垂木上に
敷設されるため垂木及び野地板の固定が必要であるか
ら、建築用屋根材を固定するに際し、予め行う前記垂木
の固定作業,野地板の固定作業,野地板面上の防水処理
作業に多くの時間を要するという欠点があった。
【0006】また、野地板を敷設すること無く屋根葺き
を行うことのできる建築用屋根材として例えば折板屋根
材があるが、折板屋根材を葺くためにはタイトフレーム
等の支持部材を母屋に固定し、この支持部材に折板屋根
材を固定しなければならないので手間を要するという欠
点があり、更に支持部材へ折板屋根材を固定するための
ボルトやナットがこの折板屋根材に貫通されるので雨仕
舞に問題があるという欠点もあり、また折板屋根材は意
匠効果が低いので一般家屋には殆ど使用されていないの
が現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消し、屋根を葺く作業における垂木の固
定,野地板の固定,野地板面上の防水処理の各作業を行
うこと無く母屋に直接固定して屋根を葺くことによっ
て、屋根葺き作業を短時間で行うことができるので工期
の短縮を図ることができると共に経済的でしかも意匠効
果に優れ、一般家屋にも使用することのできる長尺状の
建築用屋根材を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討した結果、屋根葺きに際し、垂
木の固定,野地板の固定及び野地板面上の防水処理の各
作業は比較的手間と時間とを要する作業であり、これら
の作業を行うこと無く屋根葺きするには母屋に直接固定
することのできる建築用屋根材であれば良いことに着目
し、そのためには建築用屋根材自身が高い強度を有して
いることが必要であり、また屋根面に露出する表面を金
属板で形成することによって種々の形状に形成すること
ができて意匠効果を高めることができることに着目して
更に検討した結果、金属板製の上面材と金属板製の下面
材との間に充填材が充填されて成る長尺状の建築用屋根
材であって、該上面材には表面部の一方の側縁部に半山
状山部が、また他方の側縁部に半山状山部とこれに連続
して側方に突出せしめられており隣接する長尺状の建築
用屋根材の前記半山状山部上に重ね合わされる重ね合わ
せ部とがそれぞれ形成されていると共に、これら半山状
山部のそれぞれ略頂部を通る鉛直線に沿って下方に屈曲
された立下がり部が形成されており、また前記下面材に
は前記充填材を支持する支持部の両側に前記上面材の立
下がり部に当接せしめられる立下がり部が下方に屈曲さ
れており、前記上面材及び下面材の各立下がり部は前記
充填材より所定の間隔を隔てた下方位置まで延設されて
その下端縁から直角に折曲されている係合部同士が互い
に係合せしめられていると共に少なくともいずれか一方
の係合部が母屋に固定される固定部を成していると、前
記課題を解決することができることを究明して本発明を
完成した。
【0009】そして、上面材の一方の側縁部の半山状山
部における隣接する長尺状の建築用屋根材の重ね合わせ
部と重ね合わされる所定の位置に全長に亘って凹条部が
形成されていれば、隣接して配置される長尺状の建築用
屋根材同士の重ね合わされている部位からの雨水等の水
が屋内側へ侵入することを確実に防止することができ、
上面材の一方の側縁部の半山状山部の基端部に段差が形
成されていれば、半山状山部の高さが低い場合であって
も施工状態において隣接して配置される建築用屋根材部
同士の重ね合わされている部位から侵入しようとする水
の勢いをこの段差で抑制することができて雨仕舞に優れ
た状態に施工することができ、また充填材が粘土と砂と
の混合物,軽量コンクリート,ロックウール又は発泡合
成樹脂のいずれかであれば、屋根材として充分な強度や
断熱性や防音性が得られ、更に上面材の係合部と下面材
の係合部とが一方の係合部が雄型にまた他方の係合部が
雌型にそれぞれ形成されて互いに係合せしめられていれ
ば、上面材と下面材とのズレが防止され形状安定性に優
れており、また下面材の支持部に長手方向と直交する方
向に凹条又は凸条のリブが形成されていれば、下面材の
支持部の強度が向上し長尺状の建築用屋根材全体の剛性
が増して変形の発生防止効果が優れたものとすることが
できることも究明して本発明を完成したのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る長
尺状の建築用屋根材について詳細に説明する。図1は本
発明に係る長尺状の建築用屋根材の1実施例を示す斜視
図、図2は図1に示す長尺状の建築用屋根材の底面図、
図3は図1に示す長尺状の建築用屋根材を施工した状態
を示す部分拡大断面説明図、図4〜図7は本発明に係る
長尺状の建築用屋根材の他の実施例を施工した状態を示
す図3に相当する部分拡大断面説明図、図8は本発明に
係る長尺状の建築用屋根材の更に他の実施例を示す正面
説明図である。
【0011】図面中、1は金属板製の上面材2と金属板
製の下面材3との間に充填材4が充填されて成る本発明
に係る長尺状の建築用屋根材である。
【0012】金属板製の上面材2は、山部2bと谷部2fと
が形成されている表面部2aと、立下がり部2g,2gと、係
合部2hとから成る。表面部2aは、その一方の側縁部に山
部2bの一つである半山状山部2cが、また他方の側縁部に
別の山部2bである半山状山部2dとこれに連続して側方に
突出せしめられており隣接する長尺状の建築用屋根材1
の前記半山状山部2c上に重ね合わされる重ね合わせ部2e
とがそれぞれ形成されており、これらの半山状山部2c,
2d間に谷部2fと更に完全な山部2bが図8に示すように設
けられている場合がある。
【0013】立下がり部2g,2gは、前記半山状山部2c,
2dのそれぞれ略頂部2cb,2daを通る鉛直線に沿って下方
に屈曲された部分であり、後述する下面材3との間に充
填されている充填材4より所定の間隔を隔てた下方位置
まで延設されている。
【0014】係合部2hは、立下がり部2gの下端縁から直
角に折曲されている部分であり、後述する下面材3の下
端縁に形成されている係合部3cと互いに係合せしめら
れ、少なくともこの係合部2hか又は下面材3の係合部3c
かのいずれか一方が母屋6に固定される固定部をなして
いる。
【0015】また、上面材2の表面部2aの一方の側縁部
の半山状山部2cにおける隣接する長尺状の建築用屋根材
1の重ね合わせ部2eと重ね合わされる所定の位置には、
全長に亘って凹条部2caが形成されていることが、隣接
して配置される長尺状の建築用屋根材1の半山状山部2c
上に重ね合わせ部2eが重ね合わされた施工状態において
半山状山部2cと重ね合わせ部2eとの間に毛細管現象等に
よって侵入する雨水等の水が屋内側へ侵入することを確
実に防止することができて好ましく、更に一方の側縁部
の半山状山部2cが高さの低いなだらかな形状である場合
にはこの半山状山部2cの基端部に段差2ccが形成されて
いると、隣接して配置された本発明に係る長尺状の建築
用屋根材の重ね合わされた半山状山部2cと重ね合わせ部
2eとの間に侵入しようとする水の勢いをこの段差2ccで
抑制することができ雨仕舞に優れた状態に施工すること
ができて好ましい。
【0016】金属板製の下面材3には、充填材4を支持
せしめる支持部3aの両側に前記上面材2の立下がり部2
g,2gに当接せしめられる所定の高さを有する立下がり
部3b,3bが下方に屈曲されて充填材4より所定の間隔を
隔てた下方位置まで延設されており、更にこの立下がり
部3b,3bの下端縁から直角に折曲されて、上面材2の前
記係合部2hと互いに係合せしめられる係合部3cが形成さ
れている。
【0017】下面材3の立下がり部3b,3bの所定の高さ
とは、後述する如く本発明に係る長尺状の建築用屋根材
1が上面材2の係合部2h及び/又は下面材3の係合部3c
と母屋6とにボルト等の固定具5を貫通させて母屋6に
直接固定されるので、この固定具5が支持部3aに当接す
ることの無い高さであり、そして可及的に低い高さであ
ることが好ましい。
【0018】このような上面材2と下面材3とは、係合
部2h,3cで係合せしめられており、例えば図7に示す如
く立下がり部2g,3bの下端縁から直角に折曲されて重ね
合わされているだけの態様であっても良いが、図3〜図
5に示す如く一方の面材2又は3の係合部2h又は3cが雄
型にまた他方の面材3又は2の係合部3c又は2hが雌型に
それぞれ形成されていて互いに係合せしめられているこ
とが、上面材2と下面材3とのズレが確実に防止されて
形状安定性が向上するので好ましく、図示した各態様の
他にも種々の態様を採用することができることは言うま
でもない。
【0019】そして、上面材2の係合部2h及び/又は下
面材3の係合部3cは、前記した如く少なくともいずれか
一方が母屋6に固定される固定部をなしており、この固
定部には図2に示す如く母屋6の間隔に対応する間隔に
予めボルト等の固定具5が挿通される貫通孔3dが穿設さ
れていることが好ましい。
【0020】充填材4は、下面材3の支持部3aの上面と
上面材2の表面部2aの下面との間で上面材2の両立下が
り部2g,2g間に充填されており、断熱及び防音効果を奏
するものであれば良く、例えば粘土と砂との混合物,軽
量コンクリート,ロックウール,発泡合成樹脂等を使用
することができる。
【0021】また、このような充填材4は、予め所定の
寸法・形状に形成されている定型材が積層充填せしめら
ている態様や、不定型材が充填せしめられている態様を
採用することができる。
【0022】このような構成の本発明に係る長尺状の建
築用屋根材1を母屋6に固定して屋根を葺くには、母屋
6と直交する方向に先に固定された長尺状の建築用屋根
材1の一方の側縁部の半山状山部2c上に次に固定すべき
長尺状の建築用屋根材1の他方の側縁部の重ね合わせ部
2eを重ね合わせると共に先に固定された長尺状の建築用
屋根材1の半山状山部2cの略頂部2cbを通る鉛直線に沿
って下方に屈曲された立下がり部2gと次に固定すべき長
尺状の建築用屋根材1の他方の半山状山部2dの略頂部2d
aを通る鉛直線に沿って下方に屈曲された立下がり部2g
とを当接させた状態にした後に立下がり部2g,3bの下端
縁から直角に折曲されている固定部をなす係合部2h及び
/又は3cと母屋6とに固定具5を貫通させて固定する作
業をその長手方向と直角な方向に順次繰返し行う場合
と、長尺状の建築用屋根材1の長手方向と直角な方向に
一方の側縁部の半山状山部2c上に隣接する長尺状の建築
用屋根材1の他方の側縁部の重ね合わせ部2eを重ね合わ
せると共にその長尺状の建築用屋根材1の半山状山部2c
の略頂部2cbを通る鉛直線に沿って下方に屈曲された立
下がり部2gと隣接する長尺状の建築用屋根材1の他方の
半山状山部2dの略頂部2daを通る鉛直線に沿って下方に
屈曲された立下がり部2gとを当接させた状態にした後に
立下がり部2g,3bの下端縁から直角に折曲されている係
合部2hと3cとを係合させる操作を順次行って施工すべき
屋根の形状に対応する形状に工場等で予め形成しておい
たユニット(以下、単にユニットということがある)を
施工すべき屋根の母屋6上に配置して立下がり部2g,3b
の下端縁に形成されている固定部をなす係合部2h及び/
又は3cと母屋6とに固定具5を貫通させて固定する場合
とがある。
【0023】前者の場合には、先ずその長手方向を母屋
6と直交する方向にして他方の側縁部側の立下がり部2
g,3bの下端縁の係合部2h及び/又は3cが母屋6に固定
具5により仮固定されている長尺状の建築用屋根材1の
一方の側縁部の半山状山部2cに、次に固定すべき長尺状
の建築用屋根材1の他方の側縁部の半山状山部2dの側方
に突出せしめられている重ね合わせ部2eを重ね合わせて
係合させるのであるが、この係合は、隣接する長尺状の
建築用屋根材1の係合部2h,3c同士が、例えば図3に示
す如く他方の長尺状の建築用屋根材1側に突出すること
なく突き合わせられた状態で固定される態様の場合には
仮固定されている長尺状の建築用屋根材1の一方の側縁
部の半山状山部2cの上方より次に固定すべき長尺状の建
築用屋根材1の他方の側縁部の重ね合わせ部2eを載置す
るように行い、また図4〜図6に示す如く他方の長尺状
の建築用屋根材1側に突出せしめられていて互いに係合
された状態で固定される態様の場合には次に固定すべき
長尺状の建築用屋根材1と反対側の側縁部の係合部2h及
び/又は3cが仮固定されている長尺状の建築用屋根材1
の長手方向の水勾配方向下流側より仮固定されている長
尺状の建築用屋根材1の半山状山部2c及び係合部2hを次
に固定すべき長尺状の建築用屋根材1の重ね合わせ部2e
及び係合部2hで包むように水勾配方向の上流側方向へス
ライドさせ、両長尺状の建築用屋根材1の隣接する立下
がり部2g,2gを当接した状態にする。
【0024】そして、このようにして隣接された長尺状
の建築用屋根材1の係合部2h及び/又は3cを母屋6に固
定具5により固定する。この作業を施工すべき屋根面全
面に亘って繰返し行うのである。
【0025】また後者の場合には、工場等で予めユニッ
トを製作するに際し、製造された長尺状の建築用屋根材
1,1同士を連結するには、係合部2h,3cの態様に応じ
て前述したのと同様に最初の長尺状の建築用屋根材1の
一方の側縁部の半山状山部2cの上に次に隣接される長尺
状の建築用屋根材1の他方の側縁部の重ね合わせ部2eを
載置するようにして両長尺状の建築用屋根材1の隣接す
る立下がり部2g,2gを当接した状態にすると共に係合部
2h,3cを係合したり、最初の長尺状の建築用屋根材1の
長手方向の一方の端部側よりこの長尺状の建築用屋根材
1の半山状山部2c及び係合部2hを次に隣接される長尺状
の建築用屋根材1の重ね合わせ部2e及び係合部2hで包む
ように長手方向にスライドさせながら挿入して両長尺状
の建築用屋根材1の隣接する立下がり部2g,2gを当接し
た状態にすると共に係合部2h,3cを係合したりすれば良
い。
【0026】ここで、連結された隣接する長尺状の建築
用屋根材1,1同士は、強固に連結されている必要があ
るので、隣接する長尺状の建築用屋根材1,1の係合部
2h,3cと2h,3cとが、図3に示す如く側方に突出するこ
となく突き合わせられる態様の場合は隣接する長尺状の
建築用屋根材1,1の係合部2h,3c同士は何ら拘束され
ておらず連結状態を維持できないので、隣接する長尺状
の建築用屋根材1,1の充填材4と係合部2h,3cとの間
の立下がり部2g,3b位置でボルト・ナットや溶接等の固
定手段によって互いに連結固定したり、図示しないが突
き合わせられている係合部2h,3cと係合部2h,3cとを包
み込むようなキャップ状の連結部材で連結したりするこ
とによって連結状態を強固にすることができる。
【0027】また、長尺状の建築用屋根材1を製作しな
がらユニットを製作することもできる。例えば、係合部
2h,3cが図5に示す実施例のように、隣接する長尺状の
建築用屋根材1,1の連結状態において、一方の長尺状
の建築用屋根材1の下面材3の係合部3cがその長尺状の
建築用屋根材1の上面材2の係合部2hを包むように180
度折り返されていると共に更に隣接される他方の建築用
屋根材1の上面材2の係合部2hを包むように更に180度
折り返された袋状に形成されており、また他方の建築用
屋根材1の下面材3の係合部3cがその上面材2の係合部
2hの包むように折り返されている前記一方の長尺状の建
築用屋根材1の下面材3の係合部3cを更に包むように18
0度折り返されていると共に更に隣接される他方の建築
用屋根材1の上面材2の係合部2hを包むように180度折
り返された前記一方の長尺状の建築用屋根材1の下面材
3の係合部3cを再び包むように180度折り返された袋状
に形成されている態様を例に説明する。
【0028】先ず、上面材2の係合部2hを包むように下
面材3の係合部3cを係合させて隣接する一方の長尺状の
建築用屋根材1の上面材2と下面材3とを構成した後、
隣接すべき建築用屋根材1の構成部材である下面材3の
係合部3cを前記一方の長尺状の建築用屋根材1の下面材
3の係合部3cを包むように形成すると共に、隣接すべき
建築用屋根材1の構成部材である上面材2の係合部2hを
前記一方の長尺状の建築用屋根材1の下面材3の係合部
3cの側方に突出している空隙部に挿入し且つ前記一方の
長尺状の建築用屋根材1の上面材2の半山状山部2cに重
ね合わせ部2eを重ね合わせて、それぞれ係合させる。
【0029】また、製作すべきユニット全面について下
面材3の係合部3cを前記したと同様に順次側方に係合さ
せ下面材3を構成した後、上面材2の係合部2hを対応す
る下面材3の係合部3cに係合し且つ半山状山部2cに重ね
合わせ部2eを重ね合わせる作業を順次側方に繰返し行う
こともできる。
【0030】ここで、充填材4の充填は、上面材2と下
面材3とを係合させてから、これら面材2と3との間に
例えば粘土と砂との混合物を吹き付けたり、軽量コンク
リートを流し込んだり、未発泡の合成樹脂を上面材2又
は下面材3に載置して加熱し発泡・硬化させたりする等
の不定型材の充填材4を充填することができる他、粘土
と砂との混合物、軽量コンクリート、ロックウール又は
発泡合成樹脂を予め上面材2と下面材3との間の空間の
形状に略合致する形状に形成した充填材4を、互いにそ
の係合部2hと3cとを係合された上面材2と下面材3との
間に配置したり、また隣接する一方の長尺状の建築用屋
根材1の下面材3の係合部3cにその係合部3cを係合させ
た上面材2を係合する前の下面材3の支持部3a上に前記
充填材4を載置してからこの下面材3の係合部3cに上面
材2の係合部2hを係合させる等により定型材の充填材4
を充填することもできる。
【0031】このようにして製作されたユニットを、施
工すべき屋根の母屋6上に配置して、固定部をなす上面
材2の係合部2h及び/又は下面材3の係合部3cと母屋6
とに固定具5を貫通させて母屋6に固定する。このよう
にユニットを製作してからこのユニットを母屋6に固定
すると、現場での作業が大きく低減され、作業効率が非
常に向上するので好ましい。
【0032】本発明に係る長尺状の建築用屋根材1は、
前述した如く母屋6に直接固定して屋根葺きを行うこと
ができるのであり、これは本発明に係る長尺状の建築用
屋根材1自身が高い強度を有しているからである。これ
は、上面材2と下面材3との間には充填材4が充填され
ているので、上面材2に垂直荷重が作用しても下面材3
の支持部3aより上方部分では変形が生じ難く、変形する
可能性がある上面材2の立下がり部2gの下側部分には下
面材3の立下がり部3bが当接しているため、施工状態に
おいては実質的に4枚の金属板(上面材2の立下がり部
2g,2gと下面材3の立下がり部3b,3b)で構成されるこ
とになるからである。
【0033】更に、図8に示す如く下面材3の支持部3a
に長手方向と直交する方向に凹条又は凸条のリブ3eが形
成されていると、下面材3の支持部3aの強度が向上し、
本発明に係る長尺状の建築用屋根材1全体の剛性が増し
て本発明に係る長尺状の建築用屋根材1が変形すること
を防止できて形状安定性が向上するので好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る長尺状
の建築用屋根材は、金属板製の上面材と金属板製の下面
材との間に充填材が充填されて成り、該上面材には表面
部の一方の側縁部に半山状山部が、また他方の側縁部に
半山状山部とこれに連続して側方に突出せしめられてお
り連結相手側の長尺状の建築用屋根材の前記半山状山部
上に重ね合わされる重ね合わせ部とがそれぞれ形成され
ていると共に、これら半山状山部のそれぞれ略頂部を通
る鉛直線に沿って下方に屈曲された立下がり部が形成さ
れており、また前記下面材には前記充填材を支持せしめ
る支持部の両側に前記上面材の立下がり部に当接せしめ
られる立下がり部が下方に屈曲されており、前記上面材
及び下面材の各立下がり部は前記充填材より所定の間隔
を隔てた下方位置まで延設されてその下端縁から直角に
折曲されている係合部同士が互いに係合せしめられてい
ると共に少なくともいずれか一方の係合部が母屋に固定
される固定部を成しているので、それ自身で高い強度を
有しており母屋に直接固定して屋根を葺くことができ
る。従って、従来天井裏に構成されていた陸梁,小屋
梁,束等の部材が不要で天井裏を広く活用することがで
きる。
【0035】また、前記した如く母屋に直接固定するの
で、垂木の固定,野地板の固定及び野地板の防水処理の
各作業を行うこと無くしかも吊子を使用すること無く屋
根葺きを行うことができるので、施工期間を大幅に短縮
することができると共に、前記垂木の固定,野地板の固
定及び野地板の防水処理の各作業の費用も不要で経済的
に屋根葺きを行うことができる。
【0036】また、金属板製の上面材の一方の側縁部の
半山状山部において、隣接する長尺状の建築用屋根材の
重ね合わせ部と重ね合わされる所定の位置に全長に亘っ
て凹条部が形成されていると、隣接して配置される長尺
状の建築用屋根材の山部同士が重ね合わされている部位
から毛細管現象等によって侵入してきた水がこの凹条部
で水勾配方向の下流側に案内されるので、屋内側への水
の侵入を確実に防止することができる。
【0037】そして、金属板製の上面材の一方の側縁部
の半山状山部の基端部に段差が形成されていると、半山
状山部の高さが低い場合であっても施工状態において隣
接して固定される建築用屋根材同士の重ね合わされてい
る部位から侵入しようとする水の勢いがこの段差により
抑制され屋内側への水の侵入を効果的に防止することが
でき雨仕舞に優れた状態に施工することができる。
【0038】また、充填材が粘土と砂との混合物,軽量
コンクリート,ロックウール又は発泡合成樹脂のいずれ
かであると、屋根材として断熱及び防音効果を確実に奏
することができると共に簡単に製造することができる。
【0039】また、上面材の係合部と下面材の係合部と
が、一方の係合部が雄型にまた他方の係合部が雌型にそ
れぞれ形成されて互いに係合せしめられていると、上面
材と下面材とのズレが確実に防止され形状安定性に優れ
たものとなる。
【0040】更に、下面材の支持部に長手方向と直交す
る方向に凹条又は凸条のリブが形成されていると、下面
材の支持部の強度が向上し、上面材の変形をより効果的
に防止できて形状安定性が向上する。
【0041】このように種々の効果を奏する本発明に係
る長尺状の建築用屋根材は、その工業的価値の非常に大
きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長尺状の建築用屋根材の1実施例
を示す斜視図である。
【図2】図1に示す長尺状の建築用屋根材の底面図であ
る。
【図3】図1に示す長尺状の建築用屋根材を施工した状
態を示す部分拡大断面説明図である。
【図4】本発明に係る長尺状の建築用屋根材の他の実施
例を施工した状態を示す図3に相当する部分拡大断面説
明図である。
【図5】本発明に係る長尺状の建築用屋根材の更に他の
実施例を施工した状態を示す図3に相当する部分拡大断
面説明図である。
【図6】本発明に係る長尺状の建築用屋根材の更に他の
実施例を施工した状態を示す図3に相当する部分拡大断
面説明図である。
【図7】本発明に係る長尺状の建築用屋根材の更に他の
実施例を施工した状態を示す図3に相当する部分拡大断
面説明図である。
【図8】本発明に係る長尺状の建築用屋根材の更に他の
実施例を示す正面説明図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る長尺状の建築用屋根材 2 上面材 2a 表面部 2b 山部 2c 一方の側縁部の半山状山部 2ca 凹条部 2cb 略頂部 2cc 段差 2d 他方の側縁部の半山状山部 2da 略頂部 2e 重ね合わせ部 2f 谷部 2g 立下がり部 2h 係合部 3 下面材 3a 支持部 3b 立下がり部 3c 係合部 3d 貫通孔 3e リブ 4 充填材 5 固定具 6 母屋
フロントページの続き (72)発明者 古藤 慎一郎 東京都中央区日本橋一丁目2番5号 日本 鐵板株式会社内 (72)発明者 須田 桂子 東京都中央区日本橋一丁目2番5号 日本 鐵板株式会社内 Fターム(参考) 2E108 AA02 AS02 AZ01 BB01 BN10 CC01 CV02 CV03 DD05 EE02 GG01 GG04 GG15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板製の上面材(2)と金属板製の下面
    材(3)との間に充填材(4)が充填されて成る長尺状の建
    築用屋根材(1)であって、該上面材(2)には表面部(2a)
    の一方の側縁部に半山状山部(2c)が、また他方の側縁部
    に半山状山部(2d)とこれに連続して側方に突出せしめら
    れており隣接する長尺状の建築用屋根材(1)の前記半山
    状山部(2c)上に重ね合わされる重ね合わせ部(2e)とがそ
    れぞれ形成されていると共に、これら半山状山部(2c,2
    d)のそれぞれ略頂部(2cb,2da)を通る鉛直線に沿って下
    方に屈曲された立下がり部(2g,2g)が形成されており、
    また前記下面材(3)には前記充填材(4)を支持する支持
    部(3a)の両側に前記上面材(2)の立下がり部(2g,2g)に
    当接せしめられる立下がり部(3b,3b)が下方に屈曲され
    ており、前記上面材(2)及び下面材(3)の各立下がり部
    (2g,2g)及び(3b,3b)は前記充填材(4)より所定の間隔
    を隔てた下方位置まで延設されてその下端縁から直角に
    折曲されている係合部(2h,3c)同士が互いに係合せしめ
    られていると共に少なくともいずれか一方の係合部(2
    h,3c)が母屋(6)に固定される固定部を成していること
    を特徴とする長尺状の建築用屋根材(1)。
  2. 【請求項2】 上面材(2)の一方の側縁部の半山状山部
    (2c)における隣接する長尺状の建築用屋根材(1)の重ね
    合わせ部(2e)と重ね合わされる所定の位置に全長に亘っ
    て凹条部(2ca)が形成されている請求項1に記載の長尺
    状の建築用屋根材(1)。
  3. 【請求項3】 上面材(2)の一方の側縁部の半山状山部
    (2c)の基端部に段差(2cc)が形成されている請求項1又
    は2に記載の長尺状の建築用屋根材(1)。
  4. 【請求項4】 充填材(4)が、粘土と砂との混合物,軽
    量コンクリート,ロックウール又は発泡合成樹脂のいず
    れかである請求項1から3までのいずれか1項に記載の
    長尺状の建築用屋根材(1)。
  5. 【請求項5】 上面材(2)の係合部(2h)と下面材(3)の
    係合部(3c)とが、一方の係合部(2h又は3c)が雄型にまた
    他方の係合部(3c又は2h)が雌型にそれぞれ形成され、互
    いに係合せしめられている請求項1から4までのいずれ
    か1項に記載の長尺状の建築用屋根材(1)。
  6. 【請求項6】 下面材(3)の支持部(3a)に、長手方向と
    直交する方向に凹条又は凸条のリブ(3e)が形成されてい
    る請求項1から5までのいずれか1項に記載の長尺状の
    建築用屋根材(1)。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015115839A1 (ko) * 2014-01-29 2015-08-06 엠스틸 유한회사 지붕 설치용 착고형 싱글 패널 조립체
WO2015115840A1 (ko) * 2014-01-29 2015-08-06 엠스틸 유한회사 지붕 설치용 착고형 샌드위치 패널 조립체
KR101796150B1 (ko) * 2014-01-29 2017-11-16 엠스틸 유한회사 지붕 설치용 착고형 샌드위치 패널 조립체

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