JPH0419761Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はCDプレーヤ、VTR、DAT等の、
例えば高速サーチ操作用に使用されるセンター復
帰型操作装置に関する。

［従来の技術］ 従来、例えば回転式可変抵抗器において当該回
転軸に取り付けたツマミの回動力を取除いた場合
に回転軸が中央（センター）に復帰するような操
作装置が望まれていた。

［問題を解決するための手段］ この考案は回転形操作素子の回転軸に取り付け
たカムレバーと、当該回転軸線に適宜間隔をもつ
て配置したシヤフトと、当該シヤフトに支持さ
れ、一端がそれぞれ前記カムレバーの両側に当接
し、他端が係止部材に係止した一対のバネ部材
と、前記係止部材を前記シヤフト軸と直交する方
向に移動せしめるバネ調整部材よりなるセンター
復帰形操作装置である。

［実施例］ 以下この考案を回転式可変抵抗器に適用した実
施例について詳しく説明する。第１図乃至第３図
において、１は断面コ字状に折曲形成した支持部
材で、当該支持部材１の両側面に回転軸２１を貫
通して可変抵抗器２が取り付けられる。そして支
持部材１の両側面間において、貫通した前記回転
軸２１部分にカムレバー３が固定され、かつ前記
回転軸２１の軸線の上方に配置したシヤフト４に
巻回して支持された一対のバネ部材５１，５２が
配置され、一方のバネ部材５１の一端部分が前記
カムレバー３の一側面に当接し、他端が支持部材
１上面に穿設した孔１１より突出せしめ、他方の
バネ部材５２の一端部分が前記カムレバー３の一
側面に当接し、他端が支持部材１上面に穿設した
孔１１より突出せしめてある。

７は断面を略コ字状成形し、前記支持部材１の
上面に固定された調節部材で、当該調節部材７に
は支持部材１の前記孔１１に対応して孔７１が形
成され当該孔７１より突出して前記バネ部材５
１，５２の先端部が配置される。

８は断面Ｌ字状成形した係止部材で垂直片にお
いて前記調整部材７の一方の折曲片を貫通した調
整ネジ９が螺合し、他端部分は前記調整部材７の
他方の折曲片根本部分に形成したスリツト７２に
挿通されている。

更に係止部材８の水平片に穿設した１対の孔８
１，８２に前記バネ部材５１，５２の各先端部が
挿通して係止されている。

上記構成によれば、可変抵抗器の回転軸２１
を、例えば第２図において中心位置から時計方向
に回動するとカムレバー３はバネ部材５２の弾性
復元力に抗して時計方向に回動する。

一方回動力を取り除くと当該バネ部材５２の弾
性復元力によりカムレバー３が反時計方向に回動
し可変抵抗器の回転軸２１は中心位置（センタ
ー）に復帰する。

同様に、回転軸２１を反時計方向に回動した場
合バネ部材５１の弾性力復元力により同様の動作
が行われる。

両バネ部材５１，５２の弾性復元力にバラツキ
が生じた場合、調整ネジ９により係止部材８を移
動せしめることにより当該バラツキを補正するこ
とができる。

すなわち、バネ部材５１の方の弾性力が小さい
場合は係止部材８を図の右方に移動することによ
りバネ部材５２とカムレバー３との当接力を強く
し、弾性力を増大することができ、バネ部材５２
の方の弾性力が小さい場合は係止部材８を左方に
移動することで両バネ部材５１，５２の弾性力の
バランスを得ることができる。

第４図は実施例の可変抵抗器をCDプレーヤの
高速サーチ操作（再生音を聴取しながら所望部分
まで早送りする操作）に採用したときのパネル面
を示し、回転軸２１に取り付けたツマミ１０を時
計方向に回動することにより正方向の高速サーチ
動作を行い、反時計方向に回動することにより逆
方向の高速サーチをおこなう。

又、各サーチにおいてツマミ１０回動角を大き
くすると抵抗値の変化に対応して送りスピードが
速くなる。

［考案の効果］ 以上に説明したこの考案によれば、可変抵抗器
の回転軸から回動力を取り除くとバネ部材の弾性
復元力により回転軸を中心位置（センター）に自
動的に復帰することができると共に、回動力を取
り除いた場合において、一方のバネ部材の弾性復
元力によつてカムレバーが中心位置まで回動する
と他方のバネ部材が当接し回動を抑制するのでオ
ーバーシユートの発生を抑制でき、操作感覚が良
好であり、又バネ部材のバラツキを簡便に補正す
ることができるので左右の回動力がバランスがよ
い利点を有する。

上記実施例ではバネ部材としてシヤフトに巻き
回することにより支持されるようにした線バネ部
材を使用したが、シヤフトに固定することにより
支持されるような板バネ部材の使用も可能であ
り、この場合はシヤフトを支持部材に回動可能に
取り付ける必要がある。

以上にこの考案を回転形可変抵抗器に適用した
場合について説明したが、ロータリースイツチ等
の他の回転形操作素子についても同様に適用で
き、又、高速サーチ以外の操作に適用できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例のセンター復帰形操作
装置の側面図、第２図は同断面図、第３図はこの
考案実施例のセンター復帰形操作装置のバネ調整
部分の拡大斜視図、第４図はこの考案実施例のセ
ンター復帰形操作装置を採用した高速サーチ装置
の操作バネル正面図である。 ２……回転形操作素子、２１……回転軸、３…
…カムレバー、４……シヤフト、８……係止部
材、５１，５２……バネ部材、７，９……バネ調
整部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転型操作素子２の回転軸２１に固定されたカ
   ムレバー３と、前記回転軸線に適宜間隔をもつて
   配置されたシヤフト４と、当該シヤフト４に巻回
   され一端部分が前記カムレバー３の一側面に当接
   し、他端が係止部材８により係止されたバネ部材
   ５１と、前記シヤフト４に巻回され一端部分が前
   記カムレバー３の他側面に当接し、他端が前記係
   止部材８により係止されたバネ部材５２と、前記
   係止部材８を前記シヤフト４軸と直交する方向に
   移動せしめるバネ調整部材７，９とよりなること
   を特徴とするセンター復帰型操作装置。