JPH04197133A - ドーナツフライ用油脂 - Google Patents

ドーナツフライ用油脂

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JPH04197133A
JPH04197133A JP2327047A JP32704790A JPH04197133A JP H04197133 A JPH04197133 A JP H04197133A JP 2327047 A JP2327047 A JP 2327047A JP 32704790 A JP32704790 A JP 32704790A JP H04197133 A JPH04197133 A JP H04197133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fat
frying
erucic acid
donuts
Prior art date
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Pending
Application number
JP2327047A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nakaoka
中岡 威志
Takashi Matsusue
松末 隆志
Tadao Kato
忠夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野] 本発明は新規なドーナツフライ用油脂、さらに詳しくは
、ソフトで老化が遅(、かつ砂糖の泣きの少ないドーナ
ツを製造しうるドーナツフライ用油脂に関するものであ
る。
、 [従来の技術] ドーナツはフライ直後はソフトで食感に優れているが、
製造後数日で老化して硬くなり、商品価値が急激に低下
することが知られており、また、油や水分のしみ出しに
よりシュガリング(−数的なドーナツの仕上げ方法で「
砂糖掛け」のことである)した砂糖が白く乾いた状態で
なくなる、いわゆる泣きが入るという問題がある。
ドーナツフライ用油脂としては、古くから白絞油やラー
ドが用いられている。しかしながら、これらの油脂は融
点が低いために、ドーナツ表面が乾きに<(、シュガリ
ングした砂糖に泣きが入るのを免れないという欠点を有
している。
そこで、このような砂糖の泣きを防止するために、従来
フライオイルの融点や固体脂含有量を調整することが行
われているが、融点や固体脂含有量を上げるとドーナ゛
ンが硬く、口溶けが悪くなり、食感が低下して老化も速
(なるため、その改良範囲が制限され、十分に満足しつ
るドーナツフライ用油脂はこれまで得られていないのが
実状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような事情のもとで、ソフトで老化が遅
く、かつ砂糖の泣きの少ないドーナツを製造するための
ドーナツフライ用油脂を提供することを目的としてなさ
れたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記の好ましい性質を有するドーナツフ
ライ用油脂を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の
方法で加工した油脂に、特歪の添加物を所定の割合で配
合することにより、その目的を達成しうろことを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ヨウ素価100以上の液状油の低
温水添油に対し、油脂全重量に基づき、高エルカ酸ナタ
ネ油の極度硬化油0.3〜5.0重量%を配合したこと
を特徴とするドーナツフライ用油脂を提供するものであ
る。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のドーナツフライ用油脂においては、ヨウ素価1
00以上の液状油の低温水添油が用いられる。該ヨウ素
価100以上の液状油としては、例えばナタネ油、大豆
油、コーン油、綿実油、米ヌカ油、サフラワー油などが
挙げられる。
また、本発明でいう低温水添油とは130℃以下の反応
温度で水素添加した硬化油を意味する。通常、油脂の水
素添加は反応温度140〜200℃で行われるが、反応
温度を下げることにより、二重結合の異性化が抑制され
、トランス不飽和結合を有する不飽和脂肪酸(トランス
酸)の生成量が減少する。本発明では反応温度を130
℃以下にすることにより、トランス酸の含有比率が構成
脂肪酸の35%以下となる。水素添加時の反応温度が1
30℃を超えるとトランス酸の含有比率が35%より多
くなり、本発明の目的であるドーナツをソフト化させる
効果が低下する。
本発明においては、前記低温水添油は1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、本発
明の目的が損なわれない範囲で、所望に応じ、パーム油
、ラード、牛脂、あるいはコーン油、綿実油などの未硬
化油脂と組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、前記低温水添油に対し、高エルカ酸
ナタネ油の極度硬化油を配合することが必要である。こ
の高エルカ酸ナタネ油の極度硬化油は、エルカ酸を20
〜60%程度含有するナタネ油を、通常の水素添加によ
り、ヨウ素価が10以下で、かつ融点が50〜70℃の
範囲になるように精製加工したものである。
前記高エルカ酸ナタネ油の極度硬化油の配合量は、フラ
イ用油脂全重量に基づき0.3〜5,0重量%の範囲で
選ぶことが必要である。この量が0.3重量%未満では
、ドーナツはソフトさに欠ける上、十分な老化防止効果
及び砂糖の泣き防止効果が得られないし、5.0重量%
を超えると得られるフライ用油脂の融点が高くなるため
、ドーナツが硬くなり、口溶けが低下するとともに、シ
ュガリングの際の砂糖の付着性が低下する傾向がみられ
る。
本発明におけるドーナツのソフト化及び砂糖の泣き防止
効果は、ヨウ素価100以上の液状油の低温水添油と高
エルカ酸ナタネ油の極度硬化油の組合せにより達成され
るものである。低温水添油に高エルカ酸ナタネ油の極度
硬化油を添加することにより、フライ後のドーナツ表面
でのフライ油の固化速度が速(なり、しかも固化後の油
脂の結晶が微細になるため、砂糖の泣きが防止されると
ともに、ソフトで老化の遅いドーナツが得られる。
本発明のドーナツフライ用油脂には、フライ用油脂に一
般的に使用される添加物、例えばトコフェロールやシリ
コン樹脂などの酸化防止剤などを、所望に応じ添加する
ことができる。
[実施例コ 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。
実施例1 ヨウ素価118のコーン油を、反応温度115〜120
℃、反応圧力2〜4 k 9 / c m ” −G、
ニッケル触媒使用量0.25重量%対油、反応時間14
5分の条件で水素添加したのち、常法により脱臭して、
ヨウ素価が76、融点が35℃及びトランス酸含有量が
構成脂肪酸中32%であるコーン低温水添油が得られた
一方、構成脂肪酸中のエルカ酸含有量が44.2%の高
エルカ酸ナタネ油を、通常の水素添加により硬化後脱臭
し、融点61℃、ヨウ素価1.2の高エルカ酸ナタネ油
の極度硬化油を得た。
このようにして得られたコーン低温水添油99重量部と
高エルカ酸ナタネ油の極度硬化油1重量部とを混合し、
この混合物に対し、さらにトコフェロール200重量p
pmを配合してフライ用油脂Aを調製した。
次に、このフライ用油脂Aを用いて、以下に示す方法に
より、イーストドーナツを製造した。
(1)たて型ミキサーで第1表に示す組成の生地を混合
する(低速6分、中高速6分、捏上げ温度28℃)。
(2)生地を温度28℃で40分間発酵させる。
(3)生地を分割しく359/個)、15分間休ませて
円盤状に成形する。
(4)36℃で45分ホイロ発酵させる。
(5)180〜185℃に加熱したフライ用油脂Aで2
分40秒フライする。
このようにして製造したイーストドーナツを20℃で密
封して保存し、24時間毎に硬さの変3305]を用い
て3日間測定した。またフライ用油脂Aを用いて製造し
たイーストドーナツにシュガリング[日本製粉(株)製
ドーナツシュガー]を施し30℃で密封して24時間後
の砂糖の泣きを観察した。これらの結果を第2表に示す
(以下余白) 第  1  表 注 1)強力粉 日清製粉(株)製、商品名カメリア 2)薄力粉 日清製粉(株)製、商品名バイオレット3)イースト オリエンタル酵母(株)製 比較例1 実施例1で得られたコーン低温水添油に対し、トコフェ
ロール200重量ppmを配合してフライ用油脂Bを調
製した。
次に、このフライ用油脂Bを用いて、実施例1と同様に
イーストドーナツを製造し、評価を行った。その結果を
第2表に示す。
比較例2 実施例1で用いたコーン油を、反応温度170〜180
℃、反応圧力1〜24g/cm”−G、ニッケル触媒使
用量0.25重量%対油、反応時間140分の通常の条
件で水素添加し、ヨウ素価が72、融点が35℃及びト
ランス酸含有量が構成脂肪酸中41モル%のコーン硬化
油を得た。
このコーン硬化油99重量部と実施例1で得られた高エ
ルカ酸ナタネ極度硬化油1重量部とを混合し、この混合
物に対し、さらにトコフェロール200重量ppmを配
合してフライ用油脂Cを製造した。
次に、このフライ用油脂Cを用いて、実施例1と同様に
イーストドーナツを製造し、評価を行った。その結果を
第2表に示す。
比較例3 比較例2で得られたコーン硬化油に対し、トコフェロー
ル200重量ppmを配合してフライ用油脂りを製造し
た。
次に、このフライ用油脂りを用いて、実施例1と同様に
イーストドーナツを製造し、評価を行った。その結果を
第2表に示す。
比較例4 実施例1で得られたコーン低温水添油90重量部と高エ
ルカ酸ナタネ極度硬化油10重量部とを混合し、この混
合物に対し、トコフェロール200重量ppmを配合し
て、フライ用油脂Eを調製した。
次に、このフライ用油脂Eを用いて、実施例1と同様に
イーストドーナツを製造し、評価を行った。その結果を
第2表に示す。
(以下余白) 第2表から分かるように、実施例1のドーナツは、比較
例1〜4に比べてソフトで老化が遅く、また、比較例1
及び比較例3より砂糖の泣きが少ない。比較例4のドー
ナツは実施例1より砂糖の泣きが少ないが、他のものに
比べて砂糖の付着量が著しく劣っていた。
[発明の効果] 本発明のフライ用油脂を使用してドーナツを製造するこ
とにより、ソフトで老化が遅く、かつ砂糖の泣きの少な
いドーナツを作ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヨウ素価100以上の液状油の低温水添油に対し、
    油脂全重量に基づき、高エルカ酸ナタネ油の極度硬化油
    0.3〜5.0重量%を配合したことを特徴とするドー
    ナツフライ用油脂。
JP2327047A 1990-11-28 1990-11-28 ドーナツフライ用油脂 Pending JPH04197133A (ja)

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JP2327047A JPH04197133A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 ドーナツフライ用油脂

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000057715A1 (en) * 1999-03-30 2000-10-05 Fuji Oil Company, Limited Foamed chocolate and process for producing the same
JP2016158572A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 雪印メグミルク株式会社 油中水型乳化組成物

Cited By (3)

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US6737100B1 (en) 1999-03-30 2004-05-18 Fuji Oil Company, Limited Foamed chocolate and process for producing the same
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