JPS6019359B2 - 良質なハードバターの製造方法 - Google Patents
良質なハードバターの製造方法Info
- Publication number
- JPS6019359B2 JPS6019359B2 JP50136915A JP13691575A JPS6019359B2 JP S6019359 B2 JPS6019359 B2 JP S6019359B2 JP 50136915 A JP50136915 A JP 50136915A JP 13691575 A JP13691575 A JP 13691575A JP S6019359 B2 JPS6019359 B2 JP S6019359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- iodine value
- hard butter
- weight
- butter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はパーム軟質油とパーム以外の植物性油脂との混
合物を原料としたハードバターの製造法に関するもので
ある。
合物を原料としたハードバターの製造法に関するもので
ある。
本発明は、パーム軟質油に液状植物油を混合し、溶剤分
別を行なうことなく、水素添加のみで、優れた性状を有
するハードバターを得る方法に関するものである。
別を行なうことなく、水素添加のみで、優れた性状を有
するハードバターを得る方法に関するものである。
従来パーム軟質油を単に水素添加してハードバターを得
る方法として侍関昭48−96760号公報に記載の方
法がある。
る方法として侍関昭48−96760号公報に記載の方
法がある。
しかし、パーム軟質油を単に水素添加し、ハードバター
を得る方法は−般にハードバターの特徴であるシャープ
な口どけが得に〈)、体温以上の温度で固型脂が多凸に
残るため、食感はロウの如き不快な感じとなる。この様
に体温以上で固型脂が残ることはハードバターとして全
く好ましくないことである。この口どけの悪化は、パー
ム軟質油の構成脂肪酸が不飽和酸、特にポリェン酸が少
ないこと及び飽和酸の含有量が30〜45%と高いこと
から、これを水素添加した場合、三飽和グリセIJドの
生成及び不飽和酸のトランス異性化による高融点グリセ
IJドの生成に由来する。一方、バーム油以外の植物性
油脂を水素添加してハードバターを得る例として米国特
許第2,4畝& 79叫号明細書に記載の方法、すなわ
ち落花生、綿実油又は大豆油をィソオレィン酸合童30
%以上となる如く水添しハードバターを得る方法がある
。
を得る方法は−般にハードバターの特徴であるシャープ
な口どけが得に〈)、体温以上の温度で固型脂が多凸に
残るため、食感はロウの如き不快な感じとなる。この様
に体温以上で固型脂が残ることはハードバターとして全
く好ましくないことである。この口どけの悪化は、パー
ム軟質油の構成脂肪酸が不飽和酸、特にポリェン酸が少
ないこと及び飽和酸の含有量が30〜45%と高いこと
から、これを水素添加した場合、三飽和グリセIJドの
生成及び不飽和酸のトランス異性化による高融点グリセ
IJドの生成に由来する。一方、バーム油以外の植物性
油脂を水素添加してハードバターを得る例として米国特
許第2,4畝& 79叫号明細書に記載の方法、すなわ
ち落花生、綿実油又は大豆油をィソオレィン酸合童30
%以上となる如く水添しハードバターを得る方法がある
。
しかし、パ−ム油以外の植物性油脂を単に水素添加して
ハードバターとしたものはチョコレートに使用した場合
、カカオバターとの配合性が悪く著しい融刺降下を示し
、硬さの不足及び耐熱性の不良をもたらす。このように
従来公3敗の方法によって得られるハードバタ‐が有す
る欠点を改良すべく、本発明者らは種々の研究を重ねた
結果、パーム欧質油に特定の植物油脂を特定の範囲で配
合しトランス異性体含有量が特定範囲にはいるようにこ
れを選択的異性化水添することにより、良質なハードバ
ターが得られることを見し、出し、本発明に到達した。
ハードバターとしたものはチョコレートに使用した場合
、カカオバターとの配合性が悪く著しい融刺降下を示し
、硬さの不足及び耐熱性の不良をもたらす。このように
従来公3敗の方法によって得られるハードバタ‐が有す
る欠点を改良すべく、本発明者らは種々の研究を重ねた
結果、パーム欧質油に特定の植物油脂を特定の範囲で配
合しトランス異性体含有量が特定範囲にはいるようにこ
れを選択的異性化水添することにより、良質なハードバ
ターが得られることを見し、出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は実質的に三飽和グリセリドを含まな
いパーム軟質油と実質的に三飽和グリセリドを含まず、
かつ構成脂肪酸中のIJノール酸含量が30〜55重量
%である植物性油脂(以下液状油という。)とを第1図
に斜線で示される糠A−8一C‐D−E−F−G−Aで
囲まれる範囲内の配合比率で配合して得られる配合油脂
をトランス異性体含有量35重量%以上になるまで、選
択的異性化水添することを特徴とする良質なハードバタ
ーの製造方法である。本発明に云うパーム軟質油として
はヨウ素価(W)55以上のもので三飽和グリセリドを
含まないものであり、例えば特公隅49−39822号
公報に記載されている如き溶剤分別による方法のみなら
ず、ウィンタリング法及び袴公昭31一9斑6号公報に
記載される如き、界面活性剤を使用した分別法等により
分別して得られたパーム軟質油を使用し得る。
いパーム軟質油と実質的に三飽和グリセリドを含まず、
かつ構成脂肪酸中のIJノール酸含量が30〜55重量
%である植物性油脂(以下液状油という。)とを第1図
に斜線で示される糠A−8一C‐D−E−F−G−Aで
囲まれる範囲内の配合比率で配合して得られる配合油脂
をトランス異性体含有量35重量%以上になるまで、選
択的異性化水添することを特徴とする良質なハードバタ
ーの製造方法である。本発明に云うパーム軟質油として
はヨウ素価(W)55以上のもので三飽和グリセリドを
含まないものであり、例えば特公隅49−39822号
公報に記載されている如き溶剤分別による方法のみなら
ず、ウィンタリング法及び袴公昭31一9斑6号公報に
記載される如き、界面活性剤を使用した分別法等により
分別して得られたパーム軟質油を使用し得る。
本発明に云う液状油とは構成脂肪酸中のIJノール酸が
30〜55%で三飽和グリセリドを実質的に含まない植
物性油脂であり、好ましくは例えば米ヌカ油、綿実油、
ヒマワリ油、大豆油などの一種又は二種以上の混合油で
ある。
30〜55%で三飽和グリセリドを実質的に含まない植
物性油脂であり、好ましくは例えば米ヌカ油、綿実油、
ヒマワリ油、大豆油などの一種又は二種以上の混合油で
ある。
上記のバーム軟質油と液状油の配合比率はバーム軟質油
のヨウ素価に応じて規制せられ、これをパーム軟質油の
ヨウ素価とその配合比率(%)との関係に於いて図示す
ると第1図の如くとなり、斜線に示した範囲内の配合比
率が使用される。
のヨウ素価に応じて規制せられ、これをパーム軟質油の
ヨウ素価とその配合比率(%)との関係に於いて図示す
ると第1図の如くとなり、斜線に示した範囲内の配合比
率が使用される。
前記範囲内の配合比率で配合して得られた配合油脂は例
えばニッケル触媒又は被憂ニッケル滋蝶を用いトランス
型脂肪酸の含有蔓が35%以上となるように選択的異性
化水添する。この水素添加用触媒としては、本発明の実
施に適するものであれ‘よその他種々のものが使用でき
ることはいうまでもない。触媒の添加量は適宜選択しう
るが油脂に対して0.1〜2%程度が好ましい。また水
素添加の条件としては異性化を促進し、しかも選択的に
水素添加が行なわれるような条件を適宜選択すればよい
が、例えば温度160〜松ぴ○、水素圧0〜3kg/幼
が適当であり、パーム軟質油単独の場合のように高被嚢
、高水素圧を必要としない。かくして得られる硬化油(
水素添加された油脂)は融点30〜4ぴ0、その脂肪酸
組成においてパルミチン酸15〜40%、ステアリン酸
2〜10%、炭素数18の不飽和結合1ケを含有する脂
肪酸55〜75%を有するものがハードバターとして特
に好ましく、このような硬イQ曲が得られるように配合
比率を第1図の斜線で示される範囲内で選択し、また水
素添加条件を適宜コントロールするのが好ましい。
えばニッケル触媒又は被憂ニッケル滋蝶を用いトランス
型脂肪酸の含有蔓が35%以上となるように選択的異性
化水添する。この水素添加用触媒としては、本発明の実
施に適するものであれ‘よその他種々のものが使用でき
ることはいうまでもない。触媒の添加量は適宜選択しう
るが油脂に対して0.1〜2%程度が好ましい。また水
素添加の条件としては異性化を促進し、しかも選択的に
水素添加が行なわれるような条件を適宜選択すればよい
が、例えば温度160〜松ぴ○、水素圧0〜3kg/幼
が適当であり、パーム軟質油単独の場合のように高被嚢
、高水素圧を必要としない。かくして得られる硬化油(
水素添加された油脂)は融点30〜4ぴ0、その脂肪酸
組成においてパルミチン酸15〜40%、ステアリン酸
2〜10%、炭素数18の不飽和結合1ケを含有する脂
肪酸55〜75%を有するものがハードバターとして特
に好ましく、このような硬イQ曲が得られるように配合
比率を第1図の斜線で示される範囲内で選択し、また水
素添加条件を適宜コントロールするのが好ましい。
本発明で得ら・れたハードバターはパーム敏質油単独あ
るいは液状油単独の選択的異性化水添によって得られた
ハードバターより、すぐれた融解性とすぐれたカカオバ
ターとの配合性を示し、ハードバターとして非常にすぐ
れた品質のものである。
るいは液状油単独の選択的異性化水添によって得られた
ハードバターより、すぐれた融解性とすぐれたカカオバ
ターとの配合性を示し、ハードバターとして非常にすぐ
れた品質のものである。
実施例 1
沃素価協3のパーム軟質油40%とヨウ素価116.0
の縦実油(リノール酸舎量54.a重量%)60%の配
合油脂を魚油硬化に使用したスベント・ニッケル触媒0
.乳重量%の存在下に、200〜210午0、水素圧1
.0k9/地の条件下で、選択的異性化水添を行ない、
ヨウ素価63,6、トランス体含量50.6%、融点3
7.0℃の懐イQ曲を得た。
の縦実油(リノール酸舎量54.a重量%)60%の配
合油脂を魚油硬化に使用したスベント・ニッケル触媒0
.乳重量%の存在下に、200〜210午0、水素圧1
.0k9/地の条件下で、選択的異性化水添を行ない、
ヨウ素価63,6、トランス体含量50.6%、融点3
7.0℃の懐イQ曲を得た。
この硬化油は表2及び第2図に示す固体脂含有率曲線(
以下、SFI曲線と略す)を有し、すぐれた融解性を示
すと同時に、後述するカカオバターとの配合適性テスト
(参考例)において、すぐれた配合適性を示した。実施
例 2 実施例1で使用したパーム軟費油30%とヨウ素価10
4.0の米ヌカ油(リノール酸含基斑.3重量%)70
%の配合油脂を、硫黄被嚢ニッケル触媒(ニッケルに対
する硫黄の基7%)0.5重量%の存在下、200〜2
1ぴ○、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素
価638、トランス体含基50.1%、融点37.5℃
の穣イリ笛を得た。
以下、SFI曲線と略す)を有し、すぐれた融解性を示
すと同時に、後述するカカオバターとの配合適性テスト
(参考例)において、すぐれた配合適性を示した。実施
例 2 実施例1で使用したパーム軟費油30%とヨウ素価10
4.0の米ヌカ油(リノール酸含基斑.3重量%)70
%の配合油脂を、硫黄被嚢ニッケル触媒(ニッケルに対
する硫黄の基7%)0.5重量%の存在下、200〜2
1ぴ○、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素
価638、トランス体含基50.1%、融点37.5℃
の穣イリ笛を得た。
この硬化油は表2及び第2図に示すSFI曲線を有し、
すぐれた融解性を示すと同時に、後述するカカオバター
との配合蓬性テスト(参考例)において、すぐれた配合
適性を示した。実施例 3 実施例1に使用したパーム軟質油50%とヨウ素価12
9.5の大豆油50%の配合油脂を実施例1で使用した
触媒と同じスベント・ニッケル触媒0.5重量%の存在
下で200〜21ぴ0、水素圧1.0k9/〆の条件下
で選択的異性化水添して、ヨウ素価61.3、トランス
体含量47.5%、融点36.0oCの硬化油を得た。
すぐれた融解性を示すと同時に、後述するカカオバター
との配合蓬性テスト(参考例)において、すぐれた配合
適性を示した。実施例 3 実施例1に使用したパーム軟質油50%とヨウ素価12
9.5の大豆油50%の配合油脂を実施例1で使用した
触媒と同じスベント・ニッケル触媒0.5重量%の存在
下で200〜21ぴ0、水素圧1.0k9/〆の条件下
で選択的異性化水添して、ヨウ素価61.3、トランス
体含量47.5%、融点36.0oCの硬化油を得た。
この硬化油は表2及び第2図に示す、SFI曲線を有し
、すぐれた融解性を示すと同時に後述するカカオバター
との配合適性テスト(参考例)において、すぐれた配合
適性を示した。実施例 4 ヨウ素価63.8のパーム軟質油85%と実施例1で使
用した綿実油15%の配合油脂を実施例1で使用した触
媒と同じスベント・ニッケル触媒0.5重量%の存在下
で、200〜210℃、水素圧1.0k9/地の条件下
で選択的異性化水猿して、ヨウ素価55.8、トランス
体舎量52.5%、融点37.が○の硬化油を得た。
、すぐれた融解性を示すと同時に後述するカカオバター
との配合適性テスト(参考例)において、すぐれた配合
適性を示した。実施例 4 ヨウ素価63.8のパーム軟質油85%と実施例1で使
用した綿実油15%の配合油脂を実施例1で使用した触
媒と同じスベント・ニッケル触媒0.5重量%の存在下
で、200〜210℃、水素圧1.0k9/地の条件下
で選択的異性化水猿して、ヨウ素価55.8、トランス
体舎量52.5%、融点37.が○の硬化油を得た。
この硬化油は表2及び第3図に示す、SFI曲線を有し
、すぐれた融解性を示すと同時に後述するカカオバター
との配合適性テスト(参考例)において、すぐれた配合
適性を示した。比較例 1 ヨウ素価斑.3のパーム軟質油を実施例3で使用した触
媒と同じスベント・ニッケル触媒を使用し、実施例3と
同じ条件下で選択的異性化水添し、ヨウ素価52.7、
トランス体含量35.5%、融点37.roの硬化油、
すなわちハードバターを得た。
、すぐれた融解性を示すと同時に後述するカカオバター
との配合適性テスト(参考例)において、すぐれた配合
適性を示した。比較例 1 ヨウ素価斑.3のパーム軟質油を実施例3で使用した触
媒と同じスベント・ニッケル触媒を使用し、実施例3と
同じ条件下で選択的異性化水添し、ヨウ素価52.7、
トランス体含量35.5%、融点37.roの硬化油、
すなわちハードバターを得た。
このハードバターは表2及び第2図に示すSFI曲線を
有し、またカカオバターとの配合適性については参考例
に示すような結果を与えた。比較例 2 ヨウ素価1160の綿実油(リノ−ル酸含量54.2重
量%)を実施例1で使用した触媒と同じスベント・ニッ
ケル触媒を使用し、実施例1と同じ条件下で選択的異性
化水添し、ヨウ素価65.&トランス体含量60.2%
、融点37.lqoの硬化油、すなわちハードバターを
得た。
有し、またカカオバターとの配合適性については参考例
に示すような結果を与えた。比較例 2 ヨウ素価1160の綿実油(リノ−ル酸含量54.2重
量%)を実施例1で使用した触媒と同じスベント・ニッ
ケル触媒を使用し、実施例1と同じ条件下で選択的異性
化水添し、ヨウ素価65.&トランス体含量60.2%
、融点37.lqoの硬化油、すなわちハードバターを
得た。
このハードバターは表2及び第3図に示すSFI曲線を
有し、またカカオバターとの配合適性については参考例
に示すような結果を与えた。実施例 5 ヨウ素価66.0のパーム欧質油60%とヨウ素価11
6.7のヒマワリ油(リノール酸含基42.1重量%)
40%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ硫
黄被毒ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜2
10℃、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素
価64.&トランス体含量52.0%、融点35.び0
の硬化油を得た。
有し、またカカオバターとの配合適性については参考例
に示すような結果を与えた。実施例 5 ヨウ素価66.0のパーム欧質油60%とヨウ素価11
6.7のヒマワリ油(リノール酸含基42.1重量%)
40%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ硫
黄被毒ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜2
10℃、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素
価64.&トランス体含量52.0%、融点35.び0
の硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、優れた融
解性を示すと同時に、後述するカカオバターとの配合適
性テスト(参考例)において針入度(肋/10)26で
あり、優れた配合適性を示した。実施例 6 ヨウ素価69.8のパーム欧質油80%とヨウ素価10
7.1の米ヌカ油(リノール酸合量39.7重量%)2
0%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ硫黄
彼蓑ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜21
0℃、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素価
60.止トランス体含量49.4%、融点36.ぞ○の
硬化油を得た。
解性を示すと同時に、後述するカカオバターとの配合適
性テスト(参考例)において針入度(肋/10)26で
あり、優れた配合適性を示した。実施例 6 ヨウ素価69.8のパーム欧質油80%とヨウ素価10
7.1の米ヌカ油(リノール酸合量39.7重量%)2
0%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ硫黄
彼蓑ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜21
0℃、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素価
60.止トランス体含量49.4%、融点36.ぞ○の
硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、優れた融
解性を示すと同時に、後述するカカオバターとの配合適
性テスト(参考例)において針入度(側/10)25で
あり、優れた配合適性を示した。比較例 3 ヨウ素価56.0のパーム軟質油80%と実施例6と同
じ米ヌカ油20%の配合油脂を、実施例2で使用した触
媒と同じ硫黄被毒ニッケル触媒0.5重量%の存在下、
200〜21ぴ○、常圧吹流しで選択的異性化水添を行
い、ヨウ素価53.0、トランス体含量39.5%、融
点37.5qCの硬化油を得た。
解性を示すと同時に、後述するカカオバターとの配合適
性テスト(参考例)において針入度(側/10)25で
あり、優れた配合適性を示した。比較例 3 ヨウ素価56.0のパーム軟質油80%と実施例6と同
じ米ヌカ油20%の配合油脂を、実施例2で使用した触
媒と同じ硫黄被毒ニッケル触媒0.5重量%の存在下、
200〜21ぴ○、常圧吹流しで選択的異性化水添を行
い、ヨウ素価53.0、トランス体含量39.5%、融
点37.5qCの硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、カカオバ
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(柳
/10)40であった。比較例 4 ヨウ素価67.0のパーム軟質油25%とヨウ素価13
4.2の大豆油(リノール酸含量54.り重量%)75
%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ硫黄被
衰ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜21び
0、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素価6
6.2、トランス体舎量56.2%、融点37.0℃の
硬化油を得た。
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(柳
/10)40であった。比較例 4 ヨウ素価67.0のパーム軟質油25%とヨウ素価13
4.2の大豆油(リノール酸含量54.り重量%)75
%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ硫黄被
衰ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜21び
0、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨウ素価6
6.2、トランス体舎量56.2%、融点37.0℃の
硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、カカオバ
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(剛
/10)55であった。比較例 5 ヨウ素価64.0のパーム欧質油85%とヨウ素価11
2.9のハィェルシンナタネ油(リノール酸含量16.
母重量%)15%の配合油脂を、実施例2で使用した触
媒と同じ硫黄被嚢ニッケル触媒0.5重量%の存在下、
200〜210℃、常圧吹流しで選択的異性化水添を行
い、ヨウ素価斑.0、トランス体含量42.6%、融点
37.20の硬化油を得た。
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(剛
/10)55であった。比較例 5 ヨウ素価64.0のパーム欧質油85%とヨウ素価11
2.9のハィェルシンナタネ油(リノール酸含量16.
母重量%)15%の配合油脂を、実施例2で使用した触
媒と同じ硫黄被嚢ニッケル触媒0.5重量%の存在下、
200〜210℃、常圧吹流しで選択的異性化水添を行
い、ヨウ素価斑.0、トランス体含量42.6%、融点
37.20の硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、カカオバ
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(肋
/10)60であった。比較例 6 ヨウ素価68.2のパーム軟質油55%とヨウ素価15
0.2のサフラワー油(リノール酸含量80.四重;%
)45%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ
硫黄被毒ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜
210『0、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨ
ウ素価66.uトランス体含量斑.2%、融点36.が
0の硬化油を得た。
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(肋
/10)60であった。比較例 6 ヨウ素価68.2のパーム軟質油55%とヨウ素価15
0.2のサフラワー油(リノール酸含量80.四重;%
)45%の配合油脂を、実施例2で使用した触媒と同じ
硫黄被毒ニッケル触媒0.5重量%の存在下、200〜
210『0、常圧吹流しで選択的異性化水添を行い、ヨ
ウ素価66.uトランス体含量斑.2%、融点36.が
0の硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、カカオバ
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(柵
/10)39であった。この硬化油で製造したチョコレ
ートは非常にフアットブル−ムの出やすし、ものであっ
た。比較例 7 ヨウ素価59.2のパーム軟質油85%とヨウ素価92
.7のハィオレィックサフラワー油(IJノール酸舎量
14.館重量%)15%の配合油脂を、ニッケル触媒0
.2重量%の存在下、200〜210午0、常圧吹流し
で選択的異性化水添を行い、ヨウ素価55.いトランス
体含量28.0%、融点36.0午○の硬化油を得た。
ターとの配合適性テスト(参考例)において針入度(柵
/10)39であった。この硬化油で製造したチョコレ
ートは非常にフアットブル−ムの出やすし、ものであっ
た。比較例 7 ヨウ素価59.2のパーム軟質油85%とヨウ素価92
.7のハィオレィックサフラワー油(IJノール酸舎量
14.館重量%)15%の配合油脂を、ニッケル触媒0
.2重量%の存在下、200〜210午0、常圧吹流し
で選択的異性化水添を行い、ヨウ素価55.いトランス
体含量28.0%、融点36.0午○の硬化油を得た。
この硬化油は表2に示す固体脂含有率を有し、10〜3
0%の固体脂含有率が低く、その範囲の温度でのチョコ
レートの固さが充分でない。又、カカオバターとの配合
適性テスト(参考例)において針入度(柳/10)55
であった。参考例 ハードバターとカカオバターとの配合性を見るため、実
施例1〜6及び比較例1〜7で得られたハードバターを
用いてチョコレートを試作し、硬さを比較した。
0%の固体脂含有率が低く、その範囲の温度でのチョコ
レートの固さが充分でない。又、カカオバターとの配合
適性テスト(参考例)において針入度(柳/10)55
であった。参考例 ハードバターとカカオバターとの配合性を見るため、実
施例1〜6及び比較例1〜7で得られたハードバターを
用いてチョコレートを試作し、硬さを比較した。
粉糖50%、ココアマス10%、ココアケーキ10%(
油分12〜14%)、ハードバター30%、レシチン0
.3%からチョコレート生地を調製し、ノーテンパーで
成型して、28℃、4時間放置し、コーンベネトロメー
タ−にて硬さ(針入度)を測定したところ表1の結果が
得られた。
油分12〜14%)、ハードバター30%、レシチン0
.3%からチョコレート生地を調製し、ノーテンパーで
成型して、28℃、4時間放置し、コーンベネトロメー
タ−にて硬さ(針入度)を測定したところ表1の結果が
得られた。
表2 固体脂含有率
比較例1で得られたハードバターは比較例2で得られた
ハードバターよりカカオバターとの配合適性においてす
ぐれているが、そのSFI曲線は実施例1〜4で得られ
たハードバターよりなだらかであり、ハードバター独特
のシャープな口どけが得られず、チョコレート用ハード
バターとして適していない。
ハードバターよりカカオバターとの配合適性においてす
ぐれているが、そのSFI曲線は実施例1〜4で得られ
たハードバターよりなだらかであり、ハードバター独特
のシャープな口どけが得られず、チョコレート用ハード
バターとして適していない。
また比較例2で得られたハードバターは実施例1,2,
3で得られたハードバターに近いSFI曲線を有し、比
較的口どけ良好と判断されるがチョコレートに使用した
場合、カカオバターとの配合適性が悪いので、軟化現象
を起こしチョコレート特有の硬さをだすことができない
。
3で得られたハードバターに近いSFI曲線を有し、比
較的口どけ良好と判断されるがチョコレートに使用した
場合、カカオバターとの配合適性が悪いので、軟化現象
を起こしチョコレート特有の硬さをだすことができない
。
第1図は本発明に適するパーム欧質油と植物油脂の配合
比率を示す図、第2〜3図は本発明の実施例及び比較例
で得たハードバターの固体脂含有率曲線を示す図である
。 豹1図 バーム次質打hのョワ繁価 バ‐ム駁蟹池 枕物性hh筋 ョゥ群価 比率 ^(55.0 00 ) 8く57‐7 つ〇) C(03.0 50 ) D(70.0 50) 母(55.0 00 ) F1( 02.0 10 ) Q(70・〇 丁。 )考′ 2 図 オ3 図
比率を示す図、第2〜3図は本発明の実施例及び比較例
で得たハードバターの固体脂含有率曲線を示す図である
。 豹1図 バーム次質打hのョワ繁価 バ‐ム駁蟹池 枕物性hh筋 ョゥ群価 比率 ^(55.0 00 ) 8く57‐7 つ〇) C(03.0 50 ) D(70.0 50) 母(55.0 00 ) F1( 02.0 10 ) Q(70・〇 丁。 )考′ 2 図 オ3 図
Claims (1)
- 1 実質的に三飽和グリセリドを含まないパーム軟質油
と実質的に三飽和グリセリドを含まず、かつ構成脂肪酸
中のリノール酸含量が30〜55重量%の植物性油脂と
を第1図に斜線で示されるA−B−C−D−G−F−E
−Aで囲まれる範囲内の配合比率で配合して得られる配
合油脂をトランス異性体含有量35重量%以上になるま
で選択的異性化水素添加することを特徴とする良質なハ
ードバターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50136915A JPS6019359B2 (ja) | 1975-11-14 | 1975-11-14 | 良質なハードバターの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50136915A JPS6019359B2 (ja) | 1975-11-14 | 1975-11-14 | 良質なハードバターの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5261263A JPS5261263A (en) | 1977-05-20 |
JPS6019359B2 true JPS6019359B2 (ja) | 1985-05-15 |
Family
ID=15186538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50136915A Expired JPS6019359B2 (ja) | 1975-11-14 | 1975-11-14 | 良質なハードバターの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6019359B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5375366A (en) * | 1976-12-15 | 1978-07-04 | Fuji Oil Co Ltd | Production of hard butter |
JPS5454109A (en) * | 1977-10-07 | 1979-04-28 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | Preparation of edible solid oil and fat |
JPS55164296A (en) * | 1979-06-06 | 1980-12-20 | Asahi Denka Kogyo Kk | Production of hard butter |
GB8711431D0 (en) * | 1987-05-14 | 1987-06-17 | Unilever Plc | Edible fats |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1017091A (ja) * | 1961-05-15 | 1900-01-01 | ||
GB859769A (en) * | 1956-04-17 | 1961-01-25 | Unilever Ltd | Improvements in or relating to edible fats |
GB1214321A (en) * | 1967-08-09 | 1970-12-02 | Unilever Ltd | Edible fats |
GB1228139A (ja) * | 1967-11-20 | 1971-04-15 |
-
1975
- 1975-11-14 JP JP50136915A patent/JPS6019359B2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB859769A (en) * | 1956-04-17 | 1961-01-25 | Unilever Ltd | Improvements in or relating to edible fats |
GB1017091A (ja) * | 1961-05-15 | 1900-01-01 | ||
GB1214321A (en) * | 1967-08-09 | 1970-12-02 | Unilever Ltd | Edible fats |
GB1228139A (ja) * | 1967-11-20 | 1971-04-15 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5261263A (en) | 1977-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4650418B2 (ja) | 製菓用油脂組成物のための低トランス油脂 | |
US4791000A (en) | Fat and edible emulsions with a high content of cis-polyunsaturated fatty acids | |
US4839192A (en) | Hard butter composition containing triglycerides, and process for production thereof | |
JP3225046B2 (ja) | 可食性脂肪スプレッド | |
CA2486634C (en) | Triglyceride fat | |
KR20080041180A (ko) | 구조성 과립형 조성물 | |
US4902527A (en) | Confectionery fats | |
JPS62228226A (ja) | マ−ガリン脂肪およびその製造方法 | |
US4268534A (en) | Method for producing hard butter | |
AU690364B2 (en) | Process for preparing a fat blend and plastic spread comprising the fat blend obtained | |
JPH0715B2 (ja) | ハ−ドバタ−及びチヨコレ−ト | |
JPS6195098A (ja) | エステル交換油脂の製造方法 | |
JP3791943B2 (ja) | エステル交換油脂の製造方法 | |
US3856831A (en) | Process for preparing hard butter | |
US4072766A (en) | Cocoa butter compositions | |
JPH0643595B2 (ja) | 油脂組成物の製造法 | |
US4183971A (en) | Hard butter | |
JPS6019359B2 (ja) | 良質なハードバターの製造方法 | |
US3944585A (en) | Multi-step crystallization and blending process for making physiochemically designed fat compositions from tallow | |
US3597229A (en) | Butterlike margarine | |
JPH02150236A (ja) | ハードバター組成物 | |
JP2019037224A (ja) | チョコレート改良材 | |
US4049839A (en) | Physiochemically designed fat compositions from tallow | |
EP0084900B1 (en) | Margarine fat blend with a reduced tendency to sandiness and a process for reducing the development of sandiness in fat blends | |
EP1491097A1 (en) | Low-trans fats for confectionery fat compositions |