JPH041945B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なデイスクジヤケツト装着機構に
関し、より詳しくは、磁気記録装置あるいは磁気
記録再生装置等の本体に設けられたジヤケツトホ
ルダーがそれに装入されたデイスクジヤケツトを
しつかりと保持した状態で本体内の所定箇所に案
内することができるようにされ、且つデイスクジ
ヤケツトがジヤケツトホルダーによつて本体内へ
案内される状態から本体内にて位置決めされる状
態へスムースに移行することができるようにされ
た新規なデイスクジヤケツト装置機構を提供しよ
うとするものである。

背景技術及びその問題点 デイスクをジヤケツト筐体内部に回転自在に収
納してデイスクジヤケツトを構成し、そのデイス
クジヤケツト内のデイスク表面に静止画像を磁気
記録し、そして、そのデイスクに記録された静止
画像を再生する技術が本願出願人会社において開
発されている。それについて、第１図に従つて説
明すると次のとおりである。即ち、磁気記録用の
デイスク状のデイスクａを下ハーフ体と上ハーフ
体とからなる筐体ｂ（第１図は上ハーフ体を外し
た状態を示す。）内に回転自在に収納してデイス
クジヤケツトｃを構成する。そして、筐体ｂに設
けた窓ｄを通してデイスクａに磁気記録をするこ
とができるようにしておき、このデイスクジヤケ
ツトｃを電子スチルカメラに装着してジヤケツト
ｃ内のデイスクａに静止画像を磁気記録する。そ
して、再生するときはデイスクジヤケツトをビユ
ーアー等と称される磁気記録再生装置に装着し、
デイスクａ表面に磁気記録された静止画像をその
磁気記録再生装置内にて再生ヘツド等によつて再
生するようにされている。ところで、筐体ｂに設
けた窓ｄは磁気記録及び再生をするためには不可
欠であるが、デイスクジヤケツトｃの外部から内
部へ侵入する塵埃が通る経路となるので、磁気記
録あるいは再生をしないときには遮蔽しておく必
要がある。そこで、ジヤケツト筐体ｂの例えば内
側に窓ｄを閉じるシヤツターｅが第１図の矢印ｆ
に示す方向に往復移動が可能なように適宜な手段
で取り付けられている。そして、このシヤツター
ｅはスプリングｇによつて常に窓ｄを閉じた状態
を保つように付勢されている。具体的にはシヤツ
ターｅの内側表面に突設された係止ピンｈに引張
スプリングｇの一端が係止され、他端が窓ｄが設
けられた側縁部と直角の側縁部に形成された係止
ピンｉに係止され、引張スプリングｇの中間部が
筐体ｂの隅部に回転軸ｊを介して回転自在に支承
されたプーリーｋに当接されてスプリングｇが直
角に曲げられている。従つて、シヤツターｅはス
プリングｇによつてプーリーｋのある側に付勢さ
れており、窓ｄのプーリー側に設けられたピン状
のストツパｌと当接されて窓ｄを閉じた位置から
プーリー側への移動が阻止されている。依つて、
デイスクジヤケツトｃは通常時にはシヤツターｅ
によつて窓ｄが閉じられた状態にある。そして例
えば図示しない磁気記録再生装置のジヤケツトホ
ルダーに装入される時にジヤケツトホルダーの係
止ピン等の係止手段にシヤツターｅが係止され、
デイスクジヤケツトｃのジヤケツトホルダーに対
する装入量が増加するに伴つてシヤツターｅがス
プリングｇの弾性力に抗して窓ｄから反プーリー
側へ移動し、デイスクジヤケツトｃを装入しきつ
た時に窓ｄが完全に開くようにされている。その
ため、デイスクジヤケツトｃはジヤケツトホルダ
ーに装入されているときは常にスプリングｇの弾
性力によつてジヤケツトホルダーから外部へ押し
出される方向の力を受ける。従つて、デイスクジ
ヤケツトｃをジヤケツトホルダーによつて磁気記
録再生装置の本体内の所定箇所に装着された状態
になるように案内させる間、デイスクジヤケツト
ｃがジヤケツトホルダー内に装入された状態をス
プリングｇの弾性力に抗して保ち続けなければな
らず、そのためデイスクジヤケツトｃの装着の操
作性が非常に悪いという問題があつた。又、デイ
スクジヤケツトを装置から取り出すときにはエジ
エクト状態にした途端にスプリングｇの弾性力に
よつてデイスクジヤケツトが勢い良くジヤケツト
ホルダーから外部へ飛び出してしまうという問題
もあつた。

発明の目的 本発明は、その問題を解決すべく為されたもの
で、磁気記録装置あるいは磁気記録再生装置等の
本体に設けられたジヤケツトホルダーがそれに装
入されたデイスクジヤケツトをしつかりと保持し
た状態で本体内の所定箇所に案内することができ
るようにされ、且つデイスクジヤケツトがジヤケ
ツトホルダーによつて本体内へ案内される状態か
ら本体内にて位置決めされる状態へスムースに移
行することができるようにされた新規なデイスク
ジヤケツト装着機構を提供することを目的とする
ものである。

発明の構成 上記目的を達成するための本発明デイスクジヤ
ケツト装着機構は、デイスクが回転自在に収納さ
れ少なくとも一の側面に係合部が形成されたデイ
スクジヤケツトを保持するとともに、このデイス
クジヤケツトが装入又は取り出される第１の保持
位置とデイスクへの情報記録又はデイスクからの
情報再生が行なわれる第２の保持位置との間を往
復移動するジヤケツトホルダーと、上記第２の保
持位置においてデイスクジヤケツトを位置決めす
る位置決め手段と、デイスクジヤケツトのジヤケ
ツトホルダーへの装入時に係合部に係合してデイ
スクジヤケツトの取出方向へのそれ以上の移動を
規制する係合手段と、ジヤケツトホルダーの上記
第１の保持位置から上記第２の保持位置への移動
時に係合手段とデイスクジヤケツトとの係合を解
除する係合解除手段とを備え、係合手段とデイス
クジヤケツトの係合部との係合が解除された後、
上記第２の保持位置においてデイスクジヤケツト
が位置決めされるようにしたことを特徴とする。

実施例 以下に、本発明デイスクジヤケツト装着機構を
添付図面に示した実施例に従つて詳細に説明す
る。

第２図乃至第５図は本発明デイスクジヤケツト
装着機構の実施の一例を説明するためのものであ
る。図面において、１はデイスクジヤケツトで、
ジヤケツト筐体２の内部にデイスク３が回転自在
に収納されている。デイスク３の中心部には後述
する磁気記録再生装置の本体の図示しない回転駆
動軸が挿入される駆動孔４が形成されており、該
駆動孔４はジヤケツト筐体２略中央部に穿設され
た駆動軸挿通孔５に臨まされている。６はジヤケ
ツト筐体に設けられた窓部で、デイスク３の一部
が該窓部６にてジヤケツト筐体２外部に露出する
ようにされている。該窓部６はジヤケツト筐体２
の表側と裏側との互いに対応する位置に設けられ
ており、第２図には表側の窓部６のみが表わされ
ている。この窓部６はデイスクジヤケツト１を磁
気記録再生装置本体内に装着したときにその装着
本体の再生ヘツドがデイスク３の一方の側の表面
と対接し得るようにするためのものである。該窓
部６は再生ヘツドがデイスクの周縁部からその半
径方向に沿つて内縁部付近に移動し得るようにデ
イスク半径方向における長さが設定されている。
７は断面形状がコ字状に形成され、ジヤケツト筐
体２の側部を挾んだ状態で２つの窓部６を閉じる
シヤツターである。該シヤツター７は窓部６を閉
じる位置と、そのデイスクジヤケツト装入方向
（矢印８に示す。）と反対方向側の窓部６を開く位
置との間を往復移動可能に取り付けられている。
シヤツター７は例えば第１図に示したデイスクジ
ヤケツトと同様にデイスクジヤケツト装入方向側
へ付勢されて通常時には窓部６閉じる位置を保つ
ようにされている。ジヤケツト筐体２のコ字状シ
ヤツター７で挾まれた側、即ち、シヤツター挾着
側の側端面には後述するシヤツター開放ピンを案
内するピン案内溝９が形成されている。該ピン案
内溝９はジヤケツト筐体２のジヤケツトホルダー
に挿入される側の端、即ち、装入端から延び、図
面では明示していないが溝９の反装入端側の端部
は窓部６と対応する位置よりも稍反装入端（デイ
スクジヤケツト引抜側の端）寄りに位置されてい
る。

１０及び１１はジヤケツト筐体２の反シヤツタ
ー挾着側の側端面に形成された係合穴で、その一
方の係合穴１０はその側端面の装入端に近接した
部分に位置されており、他方の係合穴１１はその
側端面の中央部よりも更に仮装入端（引抜側の
端）側に稍寄つたところに位置されている。この
２つの係合穴１０及び１１の機能は後で明らかと
なる。尚、１２は画像番号表示部で、ジヤケツト
筐体２の表側の一部に穿設した開口部１３の周り
に目盛１４を施し、該開口部１３内に環状の表示
部材１５を回転可能に装着してなる。該画像番号
表示部１３は記録時あるいは再生時に記録あるい
は再生が行われている画像の番号を表示部材１５
の切欠状の指標１６の示す目盛１４によつて表示
するようにされている。１７はジヤケツト筐体２
裏面の反装入端（引抜側の端）中央部に形成され
た位置決め穴である。

次に、磁気記録再生装置に設けられたデイスク
ジヤケツト装着機構について説明する。該デイス
クジヤケツト装着機構はデイスクジヤケツト１を
ジヤケツトホルダー１８によつて受け入れ磁気記
録再生装置本体の所定箇所に案内するものであ
り、この機構の説明にあたり磁気記録再生装置の
本体そのものは図示しない。ジヤケツトホルダー
１８は例えばアルミニウム等の金属板１９のジヤ
ケツト装入方向（矢印８に示す方向）に沿う両側
縁を下側に折り曲げて側片２０，２１を形成し、
更に該側片２０，２１の端部を金属板１９の主部
と平行に折返して折返片２２，２３を形成してな
り、デイスクジヤケツト１を受け入れて側片２
０，２１及び折返片２２，２３にて保持し得るよ
うにされている。２４，２５は側片２０，２１か
らジヤケツト装入方向に沿つて延設された部分に
穿設された軸挿通孔で、該軸挿通孔２４，２５に
は磁気記録再生装置本体に設けられたホルダー支
承軸２６が挿通されており、ジヤケツトホルダー
１８は該ホルダー支承軸２６によつて回動自在に
支承されている。２７はジヤケツトホルダー１８
に形成された窓部で、デイスクジヤケツト１の窓
部６及び駆動軸挿通孔５が形成された部分と対応
する位置に形成されている。２８は側片２１の面
に突出形成されたシヤツター開放ピンで、そのデ
イスクジヤケツト装入方向における位置が窓部２
７よりも稍デイスクジヤケツト受入端側（回動端
側）寄りになるようにされている。そして、デイ
スクジヤケツト１がジヤケツトホルダー１８に装
入され、シヤツター開放ピン２８の位置に達する
と該ピン２８がピン案内溝９にその端から嵌り込
み、その状態のままデイスクジヤケツト１の装入
が進む。そして、デイスクジヤケツト１の窓部６
がシヤツター開放ピン２８の形成位置に達すると
該ピン２８がシヤツター７と係合し、デイスクジ
ヤケツト１の装入が進んでもシヤツター開放ピン
２８との係合位置からデイスクジヤケツト装入方
向へは移動しない。従つて、該シヤツター７はデ
イスクジヤケツト１に対して相対的に反デイスク
ジヤケツト装入方向側に移動され、その結果窓部
６が開いた状態になり、その状態でデイスクジヤ
ケツト１がジヤケツトホルダー１８内に収納され
ることになる。

２９はジヤケツトホルダー１８の側片２０に形
成された切欠部で、側片２０の中央部の稍デイス
クジヤケツト受入端寄りの位置に設けられてお
り、該切欠部２９にはジヤケツトロツク機構３０
の係合片３１が位置されている。該ジヤケツトロ
ツク機構３０は係合片３１をデイスクジヤケツト
１の前記係合穴１０，１１と係合させることによ
りデイスクジヤケツト１を装着する時にはジヤケ
ツトホルダー１８によつてデイスクジヤケツト１
を確実に保持した状態を保ち、デイスクジヤケツ
ト１を取り出す時にはジヤケツトホルダー１８か
らのデイスクジヤケツト１の飛び出しを防止する
機能を果す。３２は係合片３１を支軸３３によつ
て回動自在に支障する長細形状のスライド板で、
折返片２２の下側の面に突出形成された一対の支
持ピン３４，３４によつてデイスクジヤケツト装
入方向に沿つて往復移動可能に支持されている。
具体的にはスライド板３２の両端部に支持ピン３
４，３４の小径にされた先端部が挿通される長孔
３５，３５が形成されている。該長孔３５，３５
に支持ピン３４，３４の小径の先端部が挿入され
るようにしてスライド板３２の長孔３５，３５の
内縁部を支持ピン３４，３４の小径の先端部と大
径の基部との間の図示しない段部に当接せしめ
る。そして、支持ピン３４，３４の長孔３５，３
５から突出された部分にＥリング３６，３６を装
着して該Ｅリング３６によつて前記長孔３５，３
５の内縁部が係止されるようにしてなる。３７は
スライド板３２の中間部に一体に形成されたスプ
リング係止片、３８は前記側片２０の反デイスク
ジヤケツト装入端側の端部に一体に形成されたス
プリング係止片で、該係止片３８と前記スプリン
グ係止片３７との間にはスプリング３９が張設さ
れており、該スプリング３９によつてスライド板
３２がデイスクジヤケツト装入方向（矢印８に示
す方向）へ付勢されている。該スライド板３２の
ストローク及び通常時における位置は前記長孔３
５，３５の長さ及び位置によつて適宜に設定され
ている。該スライド板３２の中間部に外側に張出
された張出片４０が形成され、該張出４０の中央
部に前記係合片３１を支承する支軸３３が立設さ
れており、係合片３１はその一端部にて支軸３３
によつて回動自在に支承されている。４１は該係
合片３１の上端面の略中央部に一体に突出形成さ
れた接触子であり、切欠部２９の上縁４２に形成
されたカム部４３と当接し得るように形成されて
いる。４４は係合片３１の回動端側の端部側面に
突出形成された係合爪である。該係合爪４４はジ
ヤケツトホルダー１８の上側あるいは下側から見
て三角形状を有し、その先端部４４ａがデイスク
ジヤケツト１の係合穴１０，１１のデイスクジヤ
ケツト装入方向側の面１０ａ，１１ａと当接する
ことによつて係合穴１０，１１と係合してデイス
クジヤケツト１の反デイスクジヤケツト装入方向
（デイスクジヤケツト引抜方向）への動きを阻止
するが、デイスクジヤケツト装入方向への動きを
許容するようにされている。４５は係合片３１回
動端部の下側の面に突出形成された係合解除ピン
である。この係合解除ピン４５はジヤケツトホル
ダー１８が磁気記録再生装置本体内に収納される
ように回動されるときその装置本体内に設けられ
た係合解除片４６と当接してジヤケツトホルダー
１８の外側の方向へ移動せしめられるものであ
る。４７は係合片３１を第２図における時計回り
方向に付勢するトーシヨンスプリングで、支軸３
３の前記張出片４０と係合片３１との間の部分に
外嵌され、その一端が張出片４０の側部に、他端
が係合片３１の反係合爪側の側面に係止されてい
る。該トーシヨンスプリング４７の付勢力によつ
て係合片３１はその回動端が支承端よりもデイス
クジヤケツト導入方向側に位置するような向きで
それに形成された接触子４１が切欠部２９より上
縁４２に接触せしめられた状態を保つ。

ジヤケツトホルダー１８の切欠部２９上縁４２
のうち係合片３１に形成された接触子４１と接触
する部分はカム部４３とされ、スライド板３２の
移動に伴なう係合片３１のデイスクジヤケツト装
入方向における位置の変化によつて接触子４１の
デイスクジヤケツト装入方向と直角な方向におけ
る位置が変化するようにされており、その接触子
４１の位置変化によつて係合片３１が支軸３３に
よつて支承された部分を中心に回動し得る。具体
的にはカム部４３はそのデイスクジヤケツト装入
方向側の端部４３ａがデイスクジヤケツト装入方
向に平行なラインを描き、それに連なるところの
それよりジヤケツトホルダー回動端子側の部分は
４３ｂは回動端（引抜端）側へ行くに従つてジヤ
ケツトホルダー１８の外側へ行くような傾斜ライ
ンを描くように形成されている。しかして、後述
するようにデイスクジヤケツト１の係合穴１０に
係合片３１の係合爪４４が係合した状態でデイス
クジヤケツト１を矢印８と反対の反デイスクジヤ
ケツト装入方向（デイスクジヤケツト引抜方向）
へ動かすと接触子４１がカム部４３の傾斜部４３
ｂにて徐々にジヤケツトホルダー１８の外側に移
動され、係合片３１が反時計回り方向に移動す
る。この回動量は係合片３１の係合爪４４がデイ
スクジヤケツト１の係合孔１０に完全に係合した
状態から係合が解除された状態に変化するに最小
限必要な量に設定されている。尚４８，４８はジ
ヤケツトホルダー１８の回動自在に支承された側
の端面に向けて突出形成されたストツパー片で、
ジヤケツトホルダー１８に装入されたときデイス
クジヤケツト１の装入端と当接して該デイスクジ
ヤケツト１のそれ以上のデイスクジヤケツト装入
方向への移動を阻止する。

４９はジヤケツトホルダー１８を覆う上蓋で、
その一端部はジヤケツトホルダー１８を支承する
前記ホルダー支承軸２６によつて回動自在に支承
されており、その回動端に位置する閉塞片５０の
内側面にはデイスクジヤケツト１の反装入端と当
接してその反デイスクジヤケツト装入方向へのそ
れ以上の移動を阻止するストツパー５１が固着さ
れている。

作 用 以下に、デイスクジヤケツト装着機構の動作に
ついての機構の原理説明図である第４図及び第５
図に従つて詳細に説明する。

第４図Ａ〜Ｅはデイスクジヤケツトが装着され
る場合のデイスクジヤケツト装着機構の状態の変
化を示すものである。先ず、同図Ａに示すように
上蓋４９及びジヤケツトホルダー１８を磁気記録
再生装置本体との間が開くように回動する。この
時、上蓋４９の回動量をジヤケツトホルダー１８
のそれよりも大きくしてジヤケツトホルダー１８
のデイスクジヤケツト装入口が上蓋４９の閉塞片
５０によつて閉じられていない状態にする。そし
て、その状態でジヤケツトホルダー１８にデイス
クジヤケツト１を挿入する。すると、同図Ｂに示
すようにデイスクジヤケツト１はジヤケツトホル
ダー１８のストツパー片４８，４８と当接する位
置まで装入される。この状態の時にはデイスクジ
ヤケツト１の係合孔１１のデイスクジヤケツト装
入方向側の面１１ａがジヤケツトホルダー１８に
設けられた係合片３１の係合爪４４先端面４４ａ
よりもデイスクジヤケツト装入方向側へ稍寄つた
ところに位置するようにされており、従つて、係
合爪４４の先端部が係合穴１１内に入り込んだ状
態になる。

ところで、デイスクジヤケツト１がジヤケツト
ホルダー１８に装入される過程において、前述の
とうりシヤツター開放ピン２８によつてデイスク
ジヤケツト１のシヤツター７は窓部６をを閉じる
位置からその反デイスクジヤケツト装入方向側へ
内部の図示しない付勢（第１図のスプリングｇに
相当する）手段による付勢力に抗して移動され、
窓部６が開いた状態となる。又、それと同時にデ
イスクジヤケツト１の付勢手段はそれを挿入する
力に抗して反発する反発力を蓄える。従つて、デ
イスクジヤケツト１はそれを装入した手が離され
ると、即ち、デイスクジヤケツト１を挿入した力
が除かれるとその蓄えられた反発力によつて反装
入方向（引抜方向）側へ移動される。すると、第
４図Ｃに示すように係合穴１１の係合面１１ａが
係合片３１の係合爪４４先端面４４ａと当接した
状態になり、その当接によつてデイスクジヤケツ
ト１の反デイスクジヤケツト装入方向（デイスク
ジヤケツト引抜方向）へのそれ以上の移動が阻止
される。これによつて、デイスクジヤケツト１が
ジヤケツトホルダー１８にしつかりと保持された
状態となり、この状態を保持するためにデイスク
ジヤケツト１に特別に力を加えることを要しな
い。

第４図Ｃに示すようにデイスクジヤケツトがジ
ヤケツトホルダー１８に保持された状態になつた
ところで上蓋４９を上から押してその上蓋４９及
びジヤケツトホルダー１８を磁気記録再生装置本
体内に収納されるように回動させる。すると、係
合片３１の下側の面に突出形成された係合解除ピ
ン４５が磁気記録再生装置本体に設けられた係合
解除片４６と当接してジヤケツトホルダー１８の
外側の方向に移動される。即ち、磁気記録再生装
置本体にはジヤケツトホルダー１８がその装置本
体内に収納された状態になつた時係合解除ピン４
５と当接する係合解除片４６が上方に向けて突出
されている。該係合解除片４６は上側の部分が上
方へ行くに従つてジヤケツトホルダー１８側の方
向に寄るように弧状に曲げられてなり、回動され
るジヤケツトホルダー１８の係合解除ピン４５の
先端と外側の面にて当接するようにされている。
従つて、ジヤケツトホルダー１８が磁気記録再生
装置本体内に収納される方向に回動されると、係
合解除ピン４５が係合解除片４６と当接した状態
で該係合解除片４６によつて徐々にジヤケツトホ
ルダー１８の外側の方向へ移動される。その結
果、係合片３１は第２図における反時計方向に回
動され、係合片３１の係合爪４４とデイスクジヤ
ケツト１の係合穴１１との係合状態が解除され
る。すると、ジヤケツトホルダー１８は上述した
図示しない付勢手段に蓄えられた弾発力によつて
反デイスクジヤケツト方向（デイスクジヤケツト
引抜方向）へ移動され、第４図Ｄに示すように上
蓋４９の閉塞片５０内側に固着されたストツパー
５１と当接するところに位置した状態になる。

ところで、この状態の時デイスクジヤケツト１
に設けられている位置決め穴１７に磁気記録再生
装置本体に設けられた位置決めピン５２の先端が
嵌るようにされている。即ち、磁気記録再生装置
本体にはデイスクジヤケツト１の位置決め穴１７
に嵌合される位置決めピン（第２図では図示され
ていない）５２が設けられており、該位置決めピ
ン５２の上部は切頭円錐状に形成され、位置決め
ピン５２の上部が位置決め穴１７に嵌入される過
程でデイスクジヤケツト１の装入方向における位
置決めが為されるようにされている。そして、第
４図Ｄに示すようにデイスクジヤケツト１が上蓋
４９の閉塞片５０に設けられたストツパ５１と当
接した状態の時にはデイスクジヤケツト１の位置
が所定の装着位置よりも僅かに反デイスクジヤケ
ツト装入方向側寄りであり、その時位置決めピン
５２の上端が位置決め穴１７内に嵌り得るように
位置決めピン５２の位置が設定されている。そし
て、第４図Ｄに示す状態から更に上蓋４９を押し
て上蓋４９及びジヤケツトホルダー１８を完全に
磁気記録再生装置本体内に収納された状態になる
まで回動させると、同図Ｅに示すようにデイスク
ジヤケツト１はその位置決め穴１７に位置決めピ
ン５２の切頭円錐状部が徐々に嵌り込む過程でそ
の位置決めピン５２によつて所定の装着位置に位
置決めされ、再生可能な状態になる。

しかして、このデイスクジヤケツト装置機構に
よれば、デイスクジヤケツト１をジヤケツトホル
ダー１８によつてきちんと保持した状態で磁気記
録再生装置本体の所定箇所に案内することがで
き、その過程においてジヤケツトホルダー１８内
にデイスクジヤケツト１が保持された状態を保つ
ために特別に力を加える必要はない。

次に、デイスクジヤケツトが取り出される場合
についての動作を説明する。

第５図Ａ〜Ｃはデイスクジヤケツトが取り出さ
れる場合のデイスクジヤケツト装着機構の状態の
変化を順番に示すものである。先ず、上蓋４９及
びジヤケツトホルダー１８を同図Ａに示すように
開くように回動すると、デイスクジヤケツト１の
位置決め穴１７から位置決めピン５２が離脱し、
デイスクジヤケツト１は上述した内蔵する付勢手
段の弾発力によつてジヤケツトホルダー１８から
射出されようとする。しかしデイスクジヤケツト
１の係合穴１０がジヤケツトホルダー１８の係合
片３１の存在する位置に達するとトーシヨンスプ
リング４７によつて時計廻り方向に付勢されてい
るその係合片３１の係合爪４４の先端面４４ａが
第５図Ｂに示すように係合穴１０の面１０ａと係
合し、その係合によつてデイスクジヤケツト１の
射出が阻止される。

そして、ジヤケツトホルダー１８からの射出が
係合穴１０と係合片３１係合爪４４との係合によ
つて阻止された状態のデイスクジヤケツト１を第
５図Ｃに示すように指で引き出す。すると、係合
穴１０と係合爪４４にて係合した状態の係合片３
１はその引き出し力を受け、その係合片３１を支
承しているスライド板３９はこれをシートジヤケ
ツト装入方向へ付勢しているスプリング３９の引
張力に抗して引張られ、係合片３１がジヤケツト
ホルダー１８の装入口側へ、即ち、引抜方向に移
動する。係合片３１が移動すると該係合片３１に
形成されたピン状の接触子４１がジヤケツトホル
ダー１８の切欠部２９上縁のカム部４３に接触し
た状態で移動し、カム部４３の傾斜部４３ｂ上を
移動するときにその接触子４１がジヤケツトホル
ダー１８の外側の方向へ変位し、その結果係合片
３１が第２図における反時計回り方向に回動され
て係合片３１の係合爪４４と係合穴１０との係合
状態が解除される。従つてその後は手で支障なく
デイスクジヤケツト１をジヤケツトホルダー１８
から引き抜くことができる。

しかして、このデイスクジヤケツト装着機構に
よれば、デイスクジヤケツト１がその内部の付勢
手段に蓄えられた弾発力によつてジヤケツトホル
ダー１８から射出されようとするときデイスクジ
ヤケツト１の係合穴１０にジヤケツトホルダー１
８の係合片３１が係合するので、デイスクジヤケ
ツト１がジヤケツトホルダー１８から勢いよく飛
び出すことを防止することができる。そして、そ
の後は係合穴１０にて係合片３１と係合した状態
のデイスクジヤケツト１を引つ張るとスライド板
３１に支承された係合片３１もそれに伴つて移動
され、その移動の過程でカム部４３と接触子４１
との作用によつて係合片３１が回動されて係合穴
１０との係合状態が解除される。従つて、そのデ
イスクジヤケツト１をそれを引き出す力によつて
スムースにジヤケツトホルダー１８から取り出す
ことができる。

尚、第４図及び第５図において５３は磁気記録
再生装置本体に設けられた支承片でジヤケツトホ
ルダー１８を回動自在に支承する前記ホルダー支
承軸２６を支承するものである。この第４図及び
第５図は本デイスクジヤケツト装着機構の動作の
理解に最少限必要となる部分のみを概略的に図示
してなる。

尚、このデイスクジヤケツト装着機構は磁気記
録再生装置だけでなく磁気記録装置にも適用する
ことができる。

効 果 以上に述べたように、本発明デイスクジヤケツ
ト装着機構は、デイスク３が回転自在に収納され
少なくとも一の側面に係合部１１が形成されたデ
イスクジヤケツト１を保持するとともに、このデ
イスクジヤケツト１が装入又は取り出される第１
の保持位置とデイスク３への情報記録又はデイス
ク３からの情報再生が行なわれる第２の保持位置
との間を往復移動するジヤケツトホルダー１８
と、上記第２の保持位置においてデイスクジヤケ
ツト１を位置決めする位置決め手段５２と、デイ
スクジヤケツト１のジヤケツトホルダー１８への
装入時に係合部１１に係合してデイスクジヤケツ
ト１の取出方向へのそれ以上の移動を規制する係
合手段３１と、ジヤケツトホルダー１８の上記第
１の保持位置から上記第２の保持位置への移動時
に係合手段３１とデイスクジヤケツト１との係合
を解除する係合解除手段４６とを備え、係合手段
３１とデイスクジヤケツト１の係合部１１との係
合が解除された後、上記第２の保持位置において
デイスクジヤケツト１が位置決めされるようにし
たことを特徴とする。

従つて、このデイスクジヤケツト装着機構によ
れば、 デイスクジヤケツト１がジヤケツトホルダー
１８にしつかりと保持された状態で磁気記録再
生装置等の本体の所定の箇所に案内されるの
で、デイスクジヤケツト１がジヤケツトホルダ
ー１８に保持された状態を保つために指等で特
別に力を加えることを全く要しない。

ジヤケツトホルダー１８によつてデイスクジ
ヤケツト１が装置本体内へ案内される過程で係
合解除手段４６の働きによりジヤケツトホルダ
ー１８がしつかりと保持されている状態が解除
されるので、位置決め手段５２による位置決め
を円滑に行うことが可能になる。

以上、からデイスクジヤケツトを装着する
ための操作が簡単になりしかもその装着の動作が
きわめて円滑になる。

尚、上記デイスクジヤケツト１の係合部が第１
の係合部１１と第２の係合部１０とから成り、ジ
ヤケツトホルダー１８の上記第１の保持位置から
上記第２の保持位置への移動時に係合手段３１と
デイスクジヤケツト１の第１の係合部１１との係
合を解除する第１の係合解除手段４６と、ジヤケ
ツトホルダー１８に装入されたデイスクジヤケツ
ト１の取出方向への移動時に上記第１の保持位置
において第２の係合部１９が係合手段３１に係合
してデイスクジヤケツト１の取出方向へのそれ以
上の移動を規制するとともに、この規制された状
態でデイスクジヤケツト１に取出方向の力が加え
られると第２の係合部１０と係合手段３１との係
合を解除する第２の係合解除手段４３とが備えら
れていれば、 デイスクジヤケツト１を取り出すときデイス
クジヤケツト１がその内部に設けられた例えば
スプリング等の付勢手段の弾発力によつてジヤ
ケツトホルダー１８が飛び出すことを防止する
こともできる。即ち、この機構によれば、デイ
スクジヤケツト１の第２の係合部１０とジヤケ
ツトホルダー１８の係合手段３１との係合によ
つてデイスクジヤケツト１のジヤケツトホルダ
ー１８からの飛び出しを阻むことができる。そ
して、その係合が為された後はデイスクジヤケ
ツト１を指等で引くと第２の係合解除手段４３
の働きによつてその係合状態が解除されるの
で、簡単にデイスクジヤケツト１を引き出すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は背景技術を説明するためのデイスクジ
ヤケツトの上ハーフを取つた状態を示す平面図、
第２乃至第５図は本発明デイスクジヤケツト装着
機構の実施の一例を説明するためのもので、第２
図は機構の全体を示す斜視図、第３図はジヤケツ
トホルダーの要部を示す底面図、第４図Ａ〜Ｅは
デイスクジヤケツトを装着するときの機構の状態
の変化を示す機構の原理説明概略図、第５図Ａ〜
Ｃはデイスクジヤケツトを装着するときの機構の
状態の変化を示し原理説明概略図である。 符号の説明、１……デイスクジヤケツト、３…
…デイスク、１０……（第２の）係合部、１１…
…（第１の）係合部、１８……ジヤケツトホルダ
ー、３１……係合手段、４３……（第２の）係合
解除手段、４６……（第１の）係合解除手段、５
２……位置決め手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ デイスク３が回転自在に収納され少なくとも
   一の側面に係合部１１が形成されたデイスクジヤ
   ケツト１を保持するとともに、このデイスクジヤ
   ケツト１が装入又は取り出される第１の保持位置
   とデイスク３への情報記録又はデイスク３からの
   情報再生が行なわれる第２の保持位置との間を往
   復移動するジヤケツトホルダー１８と、 上記第２の保持位置においてデイスクジヤケツ
   ト１を位置決めする位置決め手段５２と、 デイスクジヤケツト１のジヤケツトホルダー１
   ８への装入時に係合部１１に係合してデイスクジ
   ヤケツト１の取出方向へのそれ以上の移動を規制
   する係合手段３１と、 ジヤケツトホルダー１８の上記第１の保持位置
   から上記第２の保持位置への移動時に係合手段３
   １とデイスクジヤケツト１との係合を解除する係
   合解除手段４６とを備え、 係合手段３１とデイスクジヤケツト１の係合部
   １１との係合が解除された後、上記第２の保持位
   置においてデイスクジヤケツト１が位置決めされ
   るようにした ことを特徴とするデイスクジヤケツト装着機構。 ２ デイスクジヤケツト１の係合部が第１の係合
   部１１と第２の係合部１０とから成り、ジヤケツ
   トホルダー１８の上記第１の保持位置から上記第
   ２の保持位置への移動時に係合手段３１とデイス
   クジヤケツト１の第１の係合部１１との係合を解
   除する第１の係合解除手段４６と、 ジヤケツトホルダー１８に装入されたデイスク
   ジヤケツト１の取出方向への移動時に上記第１の
   保持位置において第２の係合部１０が係合手段３
   １に係合してデイスクジヤケツト１の取出方向へ
   のそれ以上の移動を規制するとともに、この規制
   された状態でデイスクジヤケツト１に取出方向の
   力が加えられると第２の係合部１０と係合手段３
   １との係合を解除する第２の係合解除手段４３と
   を備えた ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のデ
   イスクジヤケツト装着機構。