JPH04194357A - 自動二輪車の吸気装置 - Google Patents

自動二輪車の吸気装置

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JPH04194357A
JPH04194357A JP2323741A JP32374190A JPH04194357A JP H04194357 A JPH04194357 A JP H04194357A JP 2323741 A JP2323741 A JP 2323741A JP 32374190 A JP32374190 A JP 32374190A JP H04194357 A JPH04194357 A JP H04194357A
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air cleaner
intake
chamber
air
cleaner element
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Wataru Fuchigami
渡 渕上
Yuichi Ito
友一 伊藤
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、多気筒エンジンを搭載した自動二輪車の吸気
装置に係り、特にそのエンジンの上方に配置されるエア
クリーナの構造に関する。
[従来の技術] 並列多気筒エンジンを搭載した自動二輪車において、従
来、「特開昭61−71222号公報」に開示されてい
るように、エアクリーナをエンジンの上方に配置したも
のが知られている。
このエアクリーナは、平面的に見て先細り状をなすエア
クリーナケースを備えている。このエアクリーナケース
は、フレーム前端のヘッドパイプと、このヘッドパイプ
から後方に延びる左右のメインパイプとで囲まれた空間
に配置されており、このエアクリーナケースの上面には
、吸入空気の取り入れ口が開口されている。エアクリー
ナケース内の前端部には、上記取り入れ口に連なる円筒
形のエアクリーナエレメントが収容されており、このエ
アクリーナケースの後部に、浄化された吸入空気を蓄え
る膨張室が連続して設けられている。
そして、この膨張室の底面に、エンジンの各気筒に連な
る複数の鉄兜管が接続されている。
このため、エアクリーナエレメントで浄化された吸入空
気は、膨張室を通じて吸気管に吸入されるようになって
いる。
[発明が解決しようとする課!!] ところが、この従来のエアクリーナでは、エアクリーナ
エレメントの設置部分と膨張室とが区画されておらず、
エアクリーナエレメントが膨張室に直接露出した構造と
なっている。このことから、エアクリーナエレメントに
導かれた吸入空気は、最も吸気抵抗が少ない経路を通っ
て膨張室に流入しようとするので、吸入空気の多くは、
膨張室に臨むエアクリーナエレメントの後部を通って膨
張室に流入することになる。
したがって、エアクリーナエレメント内での吸入空気の
流れ方向が一方向に制約されてしまい、このエアクリー
ナエレメントの全周を使って吸入空気を浄化することが
できなくなる。この結果、エアクリーナエレメントの後
部が局部的に汚れるとともに、吸気抵抗も大きくなると
いった不具合がある。
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので
、円筒形のエアクリーナエレメントの全周を使って吸入
空気を浄化することができ、このエアクリーナエレメン
トの局部的な汚れを防止できるとともに、吸気抵抗も小
さく抑えることができ、しかも、吸気騒音の発生も防止
できる自動二輪車の吸気装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明においては、複数の気筒を有する多気筒
エンジンと、このエンジンの上方に配置されたエアクリ
ーナとを備え、このエアクリーナは、平面形状が前方に
進むに従い先細り状をなす′とともに、その上面に吸入
空気の取り入れ口が開口されたエアクリーナケースを有
し、このエアクリーナケースの前端部の内側に、このエ
アクリーナケースの前面から側面にかけての範囲に近接
する円筒形のエアクリーナエレメントを収容し、このエ
アクリーナエレメントの内部を上記取り入れ口に連通さ
せるとともに、上記エアクリーナケースの後部に、上記
エンジンの各気筒から延びる吸気通路を接続した自動二
輪車の吸気装置において、上記エアクリーナケースの内
側に、この内側空間を上記エアクリーナエレメントが収
容される第1の室と、上記吸気通路が接続される第2の
室との前後二基に仕切る仕切り壁を設け、この仕切り壁
に、上記エアクリーナエレメントの外周面に沿うように
円弧状に彎曲されて、このエアクリーナエレメントの後
面に近接する彎曲部を設けるとともに、この彎曲部を外
れた位置に、上記第1の室と第2の室とを連通させる複
数の連通口を設けたことを特徴としている。
[作用] この構成によれば、エアクリーナエレメントが収容され
た第1の室は、仕切り壁によって吸気通路が連なる第2
の室と仕切られているので、エンジン運転中、吸気通路
内の動圧がエアクリーナエレメントに直接作用し難くな
る。
それとともに、エアクリーナエレメントの前面から側面
にかけての範囲は、先細り状をなすエアクリーナケース
の前端部に近接するとともに、このエアクリーナエレメ
ントの後面は、仕切り壁の彎曲部に近接しているので、
エアクリーナエレメントの略全周がエアクリーナケース
と仕切り壁とによって取り囲まれることになる。このた
め、エンジンの吸気負圧が第2の室に作用すると、この
第2の室と連通された第1の室が第2の室の静圧により
負圧となり、上記エアクリーナエレメントが略全周に亘
って囲まれていることと合わせて、このエアクリーナエ
レメントの周面全面に吸気負圧が均等に作用する。
したがって、取り入れ口からエアクリーナエレメントに
導かれた吸入空気は、エアクリーナエレメントの各部を
一様に通過して第1の室に吸い出されることになり、従
来に比べて吸入空気とエアクリーナエレメントとの接触
面積が増加し、吸気抵抗が少なくなるとともに、エアク
リーナエレメントの局部的な汚れも防止することができ
る。
また、仕切り壁は、単なる平板状でなくて円弧状に彎曲
されているので、この彎曲部に仕切り壁の剛性を高める
リブとしての機能を持たせることができる。このため、
仕切り壁に吸気負圧が作用しても、この仕切り壁の振動
を防止することができる。
[実施例] 以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。
第3図に示す自動二輪車は、ダブルクレードル形のフレ
ーム1を装備している。このフレーム1の前端には、フ
ロントフォーク2を枢支するヘッドバイブ3が設けられ
ている。ヘッドバイブ3には、左右一対のメインバイブ
4とダウンチューブ5が連結されている。メインバイブ
4は、大径な丸パイプにて構成され、上記へラドバイブ
3から後方斜め下向きに直線状に延びている。しかも、
このメインバイブ4は、第2図に平面的に示すように、
ヘッドバイブ3の後方に進むに従い互いに離間するよう
に左右方向に拡開されており、その左右幅がメインバイ
ブ4の前後方向の中間部で最大となっている。このため
、メインバイブ4の前半部の間には、平面的に見て三角
形状をなす空間6が設けられている。
メインバイブ4とダウンチューブ5の後端部は、リヤア
ームブラケット7を介して結合されている。
リヤアームブラケット7には、後方に延びるリヤアーム
8が枢支されており、このリヤアーム8の後端部には、
後輪9が支持されている。
メインバイブ4、ダウンチューブ5およびリヤアームブ
ラケット7によって囲まれる部分には、空冷式の4サイ
クル四気筒エンジン11が搭載されている。このエンジ
ン11のシリンダブロック12内には、一番から四番ま
での四つの気筒13a〜13dが、クランク軸(図示せ
ず)の軸方向に一列に並べて設けられている。シリンダ
ブロック12の上面には、シリンダヘッド14が連結さ
れている。シリンダブロック12およびシリンダヘッド
14は、鉛直線に対し前方に傾いており、このシリンダ
ヘッド14の後面には、上向きに延びる四つの吸気口1
5が設けられている。夫々の吸気口15には、ダウンド
ラフト形の気化器16が接続されている。これら気化器
16は、左右のメインバイブ4の間に収められている。
エンジン11のシリンダヘッド14の上方には、エアク
リーナ18が配置されている。このエアクリーナ18は
、合成樹脂製のエアクリーナケース19を備えている。
エアクリーナケース19は、左右のメインバイブ4で挾
まれた空間6に配置されており、第2図に示すように、
ヘッドバイブ3側に進むに従い先細り状をなす平面視略
三角形状に形成されている。このエアクリーナケース1
9は、上ケース20aと下ケース20bとに二分割され
、これら両ケース20a、20bは、ねじ21によって
連結されている。上ケース20aの前面には、前方に延
びる舌片22が一体に突設されている。舌片22は、メ
イルバイブ4の前端部間に溶接したブラケット23にボ
ルト締めされており、このことによりエアクリーナケー
ス19の前端部がフレーム1に支持されている。
エアクリーナケース19の前端部には、円筒形のエアク
リーナエレメント25が収容されている。
エアクリーナエレメント25は、円筒状の濾過部材26
と、この濾過部材26の上下端部に取り付けたリング状
の支持枠27g、27bとで構成され、上側の支持枠2
7gには、濾過部材26の内側の空間部28に連なる連
通孔29が形成されている。このエアクリーナエレメン
ト25は、上ケース20aの上面に開口するエレメント
挿入孔30を通じてエアクリーナケース19内に挿入さ
れている。そして、エアクリーナエレメント25の上側
の支持枠27aは、シール材31を介してエレメント挿
入孔30の内側に保持されているとともに、下側の支持
枠27bは、他のシール材32を介して下ケース20b
の底面に接している。
このため、濾過部材26の内側の空間部28および支持
枠27gの連通孔29は、下ケース20bの底面によっ
て閉塞されている。
また、エアクリーナケース19の前面は、エアクリーナ
エレメント25の外周面に沿うように円弧状に彎曲され
た曲面33をなしている。曲面33は、エアクリーナエ
レメント25の前面から側面にかけての範囲を連続して
取り囲んでいる。
これら曲面33とエアクリーナエレメント25との間に
は、隙間34が形成されている。
第1図に示すように、エアクリーナケース19の上面に
は、上記連通孔29を閉塞する合成樹脂製のケースキャ
ップ37が着脱可能にねじ止めされている。ケースキャ
ップ37は、下面が開口されたキャップ本体38を備え
ている。このキャップ本体38には、後方に向って開口
する吸入空気の取り付は口39か一体に形成されており
、この取り入れ口39は、エアクリーナエレメント25
の連通孔29に連なっている。キャップ本体38の内面
には、エアクリーナエレメント25の連通孔29に同軸
状に連続する壁部40が形成されている。この壁部40
とケースキャップ37の外周壁部との間には、リング状
の凹部41が形成されている。この凹部41は、エアク
リーナエレメント25の支持枠27aとの間で消音用の
空間42を形成しており、この空間42は、通孔43を
介して上記吸入空気の取り入れ口39に連なっている。
したがって、本実施例の場合は、ケースキャップ37に
吸気音を抑えるためのレゾネータが形成されている。
なお、上記壁部40の下端部は、エアクリーナエレメン
ト25の連通孔29の開口周縁部に当接乞 し、このエアクリーナエレメント25V下ケース20b
の底面に押圧している。
下ケース20bの底面は、上記気゛化器16の吸込口1
6aに近接している。この下ケース20bの底面には、
吸気通路を構成する四本の吸気管45が取り付けられて
いる。吸気管45は、上下方向に延びており、その下端
が下ケース20bを貫通して気化器16の吸込口16a
に接続されている。吸気管45の上部は、エアクリーナ
ケース19内で前方に向けて円弧状に彎曲されており、
その上端開口部45aがエアクリーナエレメント25と
対向する方向に開口されている。
また、エアクリーナケース19の内部には、板状の仕切
り壁46が設けられている。仕切り壁46は、第1図お
よび第2図に示すように、エアクリーナケース19内を
エアクリーナエレメント25が収容された第1の室47
と、吸気管45が収容された第2の室48との前後二基
に仕切っている。この仕切り壁46の周縁部は、エアク
リーナケース19の内面に形成した嵌合凹部49にシー
ル材50を介して嵌合保持されている。そして、仕切り
壁46のエアクリーナエレメント25と対向し合う中央
部には、このエアクリーナエレメント25の外周面に沿
うように円弧状に彎曲された彎曲部51が形成されてい
る。彎曲部51は、エアクリーナエレメント25の後面
を後方から取り囲んでおり、この彎曲部51とエアクリ
ーナエレメント25との間には、隙間52が形成されて
いる。
このため、エアクリーナエレメント25は、エアクリー
ナケース19の内面と、仕切り壁46の彎曲部51によ
り略全周に亘って取り囲まれている。
仕切り壁46には、第1の室47と第2の室48とを連
通させる一対の連通口55が開口されている。連通口5
5は、彎曲部51の左右両側に位置するとともに、上記
吸気管45の上端開口部45aよりも下方に位置してい
る。この連通口55の第2の室48への開口部分には、
第2の室48内に突出するダクト56が形成されている
ダクト56は、第2の室48内において、一番気筒13
aおよび二番気筒13bに連なる二本の吸気管45の間
と、三番気筒13cおよび四番気筒13dに連なる二本
の吸気管45の間に夫々導出されている。しかも、各ダ
クト56の開口端56aは、吸気管45の上端開口部4
5gよりも後方に延びている。
なお、フレーム1のメインバイブ2上には、燃料タンク
57が設置されており、この燃料タンク57の前半部の
底面には、上記エアクリーナ18を収容するための逃げ
凹部58が形成されている。
一方、エンジン11のシリンダヘッド14の前面には、
四本の排気管60a〜60dが接続されている。これら
排気管60a〜60dは、エンジン11の前方から下方
を通して後方に導かれている。そして、本実施例の四気
筒エンジン11は、一番気筒13aと四番気筒13dお
よび二番気筒13bと三番気筒13cのクランク角位相
が360°に設定され、しかも、爆発順序が一番気筒1
3a→三番気筒13cm四番気筒13d−二番気筒13
bの順となっているため、第4図に示すように、一番気
筒13aと四番気筒13dに連なる排気管60a、60
bおよび二番気筒13bと三番気筒13cに連なる排気
管60b、60cが、夫々二本−組となってエンジン1
1の下方に引き回されている。そして、これら二本−組
となった四本の排気管60a〜60dは、互いに集合さ
れることなくリヤアーム8の下方にまで導かれ、ここで
左右の消音器61に接続されている。この消音器61は
、第5図に示すように多段膨張反転形となっており、上
記排気管60a〜60dよりも大径な外筒62を備えて
いる。この外筒62の後端部は、端板63によって閉塞
されている。外筒62の内部は、二枚の仕切り板64に
よって第1ないし第3の膨張室65a〜65cの王室に
仕切られている。そして、外筒62の前端に位置する第
1の膨張室65a内に、上記排気管60a〜60dの後
端開口部が導入されており、この第1の膨張室65aの
内面には、多数の小孔を有するパンチングメタル製の内
筒66を介してグラスウール等の吸音材67が被着され
ている。
また、この第1の膨張室65aと、外筒62の後端に位
置する第2の膨張室65bとの間は、連通バイブロ8を
介して連通されている。連通バイブロ8は、二枚の仕切
板64に支持されて、上記二つの膨張室65a、65b
の間に挾まれた第3の膨張室65cを貫通している。第
2の膨張室65bと第3の膨張室65cとは、他の連通
バイブロ9を介して連通されており、第3の膨張室65
cは、テールバイブ70を介して消音器61の後端に開
口されている。テールバイブ70は、仕切り板64と端
板63との間に跨がって、上記第2の膨張室65bを貫
通しており、これら仕切り板64と端板63には、テー
ルバイブ70を通す貫通孔71が形成されている。
テールバイブ70の第3の膨張室65cに開口する端部
70aは、ラッパ状に拡開されており、この端部70a
の径は、上記貫通孔71の径よりも大きくなっている。
そして、このテールバイブ70は、上記第2の膨張室6
5bを貫通する真っ直ぐな主部72と、上記ラッパ状の
端部7011を含む先端口部73とに二分割されている
。先端口部73は、仕切り板64に開けた貫通孔71の
開口周縁部に溶接され、この仕切り板64と一体化され
ている。これに対し、テールバイブ70の主部72は、
消音器61の組み立て工程の最後に、外筒62の後方か
ら挿入され、上記端板63の貫通孔71と先端口部73
の後端部に圧入固定されるようになっている。
ここでテールバイブ70の主部72を最後に圧入する理
由について述べると、この種の消音器61にあっては、
上記テールバイブ70を取り付ける段階まで消音器61
の組立が完了した時点で、第2および第3の膨張室65
b、65cの内面に防錆用の塗装を施しており、この塗
装作業に上記端板63の貫通孔71を利用しているから
である。
すなわち、上記外筒62内にテールバイブ70の主部7
2を圧入する前の段階では、第2および第3の膨張室6
5 b、 65 cは、端板63の貫通孔71を介して
外方に開放されており、これら膨張室65b、65c内
に上記貫通孔71を通じて防錆用の塗料を圧力をかけて
充填する。この塗料の充填作業は、塗料が第1の膨張室
65gに至る以前に停止され、余分な塗料を上記貫通孔
71から排出する。そして、最後に、テールパイプ70
の主部72を貫通孔71に圧入することで、消音器61
の組み立てが完了するようになっている。
この場合、従来の消音器では、テールパイプの端部にラ
ッパ状に拡開した部分を一体に形成していたので、仕切
り板や端板に開ける貫通孔の径は、テールパイプの端部
の径よりも大きくしなくてはならなかった。このため、
テールパイプの外周面に貫通孔の内側に嵌合するスペー
サを溶接し、このテールパイプをスペーサと共に貫通孔
内に通した後、スペーサを端板の貫通孔の開口部分に溶
接する必要があった。
このことから、消音器の後面に、溶接ビードが露出し、
外観的な面で問題が残るとともに、スペーサの分だけ部
品点数や組み立て工数が増え、コスト高となる不具合が
あった。
しかるに、本実施例の消音器61によれば、テールパイ
プ70を、主部72と先端口部73とに分割し、この先
端口部73を仕切り板64に予め溶接したので、消音器
61の後端に開口する生部72を、端板63の貫通孔7
1と先端口部73に圧入によって固定することができる
。このため、消音器61の後面に溶接ビードが露出する
こともなく、外観が向上するとともに、格別なスペーサ
も不要となり、その分、部品点数が少なくなってコスト
の低減に寄与する利点がある。
ところで、上述の如き構成のエアクリーナ18によると
、エンジン運転中、取り入れ口39から吸い込まれた空
気は、第1図中矢印で示すように、エアクリーナエレメ
ント25の連通孔29を介して空間部28に流れ込む。
そして、この吸入空気は、濾過部材26を通過する際に
浄化され、エアクリーナケース19の第1の室47に導
かれる。
この場合、エアクリーナエレメント25の前面から側面
にかけての範囲は、エアクリーナケース19の前面に近
接するとともに、このエアクリーナエレメント25の後
面は、仕切り壁46の彎曲部51に近接しているので、
エアクリーナエレメント25の略全周がエアクリーナケ
ース19と仕切り璧46とによって囲まれることになる
しかも、仕切り壁46は、エアクリーナケース19の内
部をエアクリーナエレメント25が収容された第1の室
47と、エンジン11の吸気管45が開口する第2の室
48との二基に仕切っているので、吸気負圧の動圧がエ
アクリーナエレメント25に直接作用し難くなる。
このことから、エンジン11の吸気負圧がm2の室48
に作用すると、この第2の室48と連通された第1の室
47は、1!2の室48の静圧により負圧となり、エア
クリーナエレメント25の周囲の隙間34.52を介し
てこのエアクリーナエレメント25の略全周に亘って吸
気負圧が均等に作用する。
したがって、エアクリーナエレメント25の内側の空間
部28に導かれた吸入空気は、局部的に第1の室47に
吸い出されることなく、第2図に示すように、エアクリ
ーナエレメント25の各部を一様に通過して第1の室4
7に吸い出される。
このため、従来に比べて吸入空気とエアクリーナエレメ
ント25との接触面積が増加し、吸気抵抗が少なくなる
とともに、エアクリーナエレメント25の局部的な汚れ
も防止することができる。
また、第1の室47と第2の室48とを連通させる連通
口55には、吸気管45の上端開口部45aの下方にお
いて、この上端開口部45aよりも後方に突出するダク
ト56が設けられているので、このダクト56を通じて
第2の室48に導かれた吸入空気は、第1図中矢印で示
すように、その流れが上方に向けて蛇行した後、吸気管
45に吸い込まれる。
すなわち、ダクト56がない場合には、連通口55を通
過した吸入空気は、吸気管45の上端開口部45aに向
けて最短距離を通って流れ、見掛は上、連通口55と吸
気管45とが短絡した状態となり、第2の室48内での
吸入空気の流れ経路長を長く確保することができなくな
る。
しかるに、上記構成によれば、第2の室48に導かれた
吸入空気は、吸気管45の下端部付近から上方に向けて
流れ方向を反転しながら吸気管45の上端開口部45a
に導かれるので、第2の室48内での吸入空気の流れ経
路長を充分に確保することができる。このため、実質的
に吸気管45が長くなり、その分、吸入空気の慣性効率
が向上して、特に低・中速域でのトルクを高めることが
できる。
さらに、上記仕切り壁46は、単なる平板状ではなくて
、円弧状に彎曲された彎曲部51を有しているので、こ
の彎曲部51に仕切り壁46の剛性を高めるリブとし七
の機能を持たせることができる。このため、仕切り壁4
6に吸気管45を介してエンジン11の吸気負圧が作用
しても、仕切り壁46が振動し難(なり、この仕切り壁
46の振動に基づく共鳴騒音の発生を防止することがで
きる。
なお、上記実施例では、エンジンの吸気口に気化器を接
続したが、本発明はこれに限らず、気化器の代りに燃料
噴射装置を用いても良いし、エンジンも4サイクルエン
ジンに限らず、2サイクルエンジンでも同様に実施でき
る。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば、エアクリーナエレメント
の略全周に亘って吸気負圧が均等に作用するので、エア
クリーナエレメントの内側に導かれた吸入空気は、局部
的に第1の室に吸い出されることなく、エアクリーナエ
レメントの各部を一様に通過して第1の室に吸い出され
る。このため、従来に比べて吸入空気とエアクリーナエ
レメントとの接触面積が増加し、吸気抵抗が少なくなる
とともに、エアクリーナエレメントの局部的な汚れも防
止することができる−0 また、彎曲部が仕切り壁の剛性を高めるリブとして機能
するので、仕切り壁にエンジンの吸気負圧が作用しても
、この仕切り壁が振動し難くなり、仕切り壁の振動に基
づく共鳴騒音の発生も防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示し、 第1図は、エアクリーナ回りの断面図、第2図は、第1
図中■−■線に沿う断面図、第3図は、本発明に係るエ
アクリーナを装備した自動二輪車の側面図、 第4図は、エンジンの排気系統の配置を示す平面図、 第5図は、エンジンの排気管に連なる消音器の断面図で
ある。 11・・・多気筒エンジン、13a〜13d・・・気筒
、18・・・エアクリーナ、19・・・エアクリーナケ
ース、25・・・エアクリーナエレメント、39・・・
取り入れ口、45・・・吸気通路(吸気管)、46・・
・仕切り壁、47・・・第1の室、48・・・第2の室
、51・・・彎曲部、55・・・連通口。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 複数の気筒を有する多気筒エンジンと、 このエンジンの上方に配置されたエアクリーナとを備え
    、 このエアクリーナは、平面形状が前方に進むに従い先細
    り状をなすとともに、その上面に吸入空気の取り入れ口
    が開口されたエアクリーナケースを有し、 このエアクリーナケースの前端部の内側に、このエアク
    リーナケースの前面から側面にかけての範囲に近接する
    円筒形のエアクリーナエレメントを収容し、 このエアクリーナエレメントの内部を上記取り入れ口に
    連通させるとともに、 上記エアクリーナケースの後部に、上記エンジンの各気
    筒から延びる吸気通路を接続した自動二輪車の吸気装置
    において、 上記エアクリーナケースの内側に、この内側空間を上記
    エアクリーナエレメントが収容される第1の室と、上記
    吸気通路が接続される第2の室との前後二室に仕切る仕
    切り壁を設け、 この仕切り壁に、上記エアクリーナエレメントの外周面
    に沿うように円弧状に彎曲されて、このエアクリーナエ
    レメントの後面に近接する彎曲部を設けるとともに、 この彎曲部を外れた位置に、上記第1の室と第2の室と
    を連通させる複数の連通口を設けたことを特徴とする自
    動二輪車の吸気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014145349A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2017024528A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 スズキ株式会社 燃料電池自動二輪車
JP2018081921A (ja) * 2017-12-20 2018-05-24 スズキ株式会社 燃料電池ユニット

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