JP2008195113A - 自動二輪車の排気装置及び自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車の排気装置及び自動二輪車 Download PDF

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Abstract

【課題】必要な排気ガス通路面積を維持しつつバンク角を確保できる自動二輪車の排気装置を提供する。
【解決手段】左側,右側排気管34,34′を連通接続する連結パイプ36は、車両前後方向に見たとき、エンジン3の底面16d′と左側,右側バンク角ラインma,mbとで囲まれた領域Cに配置されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、エンジンの排気ポートに接続され、該エンジンの左,右側方下部を後方に延びる左,右の排気管と、該左,右の排気管を連通接続する連結パイプとを備えた自動二輪車の排気装置及び自動二輪車に関する。
複数気筒エンジンを搭載した自動二輪車の排気装置において、左,右気筒の排気ポートに接続された左,右の排気管を、該エンジンの左,右側方下部を通って後方に延びるよう配置する場合がある。このような排気装置として、排気脈動を効果的に利用するために、左,右の排気管同士を、エンジンの下方を車幅方向に延びるように配置された連結パイプにより連通接続したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特公昭62−30283号公報
ところで、上記従来装置のように、左,右の排気管同士を、エンジンの下方を車幅方向に延びるように配置された連結パイプで接続するようにした場合、該連結パイプの配置構造の如何によっては、連結パイプが接地し易くなって十分なバンク角を確保できないといった問題が生じるおそれがある。このような場合、連結パイプのパイプ径を小さくしてバンク角を確保することが考えられるが、このようにすると排気ガスの通路面積が小さくなり、所望のエンジン出力特性が得られなくなるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、必要な排気ガス通路面積を維持しつつバンク角を確保できる自動二輪車の排気装置及び自動二輪車を提供することを課題としている。
本発明は、エンジンの排気ポートに接続され、該エンジンの左,右側方下部を後方に延びる左,右の排気管と、該左,右の排気管同士を連通接続する連結パイプとを備えた自動二輪車の排気装置であって、
上記連結パイプは、該自動二輪車を車幅方向に倒したときの最初の車体接地点とタイヤ接地点とを結ぶ左,右のバンク角ラインとエンジンの底面で囲まれた領域内に位置するように、かつ該連結パイプの左,右の排気管への接続部近傍部分が上記バンク角ラインに略接するように形成されていることを特徴としている。
本発明に係る排気装置によれば、左,右の排気管を連通接続する連結パイプを、該左,右の排気管が接地することで決定される左,右のバンク角ラインとエンジンの底面で囲まれた領域内に位置するように形成したので、連結パイプによりバンク角が小さくなるといった問題を回避できる。
そして連結パイプの左,右の排気管への接続部近傍部分を、上記バンク角ラインに略接するように形成したので、該接続部近傍部分の断面積を確保できる。即ち、上記接続部近傍部分の反バンク角ライン側にはエンジンの底面が位置しているので、該接続部近傍部分のバンク角ライン側外表面をバンク角ラインに接するよう位置させることにより最大の断面積を確保できる。これにより排気脈動を効果的に利用して排気ガスの排出能力を高めることができ、その結果、旋回性能を維持しつつエンジン出力特性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図9は、本発明の一実施形態による自動二輪車の排気装置を説明するための図である。本実施形態でいう前後,左右とは、シートに着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1は自動二輪車を示しており、該自動二輪車1は、ツインスパー型の車体フレーム2と、該車体フレーム2に搭載されたエンジン3と、上記車体フレーム2の前,後に配置された前輪4,後輪5とを有している。
上記車体フレーム2は、これの前端に位置するヘッドパイプ6と、該ヘッドパイプ6から左,右に拡開しつつ後斜め下方に延びる左,右のメインフレーム2aと、該メインフレーム2aに続いて下方に湾曲して延びる左,右のリヤフレーム2bと、該リヤフレーム2bから後斜め上向きに延びる左,右のシートフレーム2cとを有している。
上記ヘッドパイプ6によりフロントフォーク7が左右操向可能に枢支されている。該フロントフォーク7の下端部に上記前輪4が軸支され、上端部には操向ハンドル8が固定されている。
上記左,右のリヤフレーム2bの下端部には、リヤアーム9の前端部がピボット軸10を介して上下揺動可能に枢支されており、該リヤアーム9の後端部に上記後輪5が軸支されている。
上記左,右のシートフレーム2c上には、鞍乗型のメインシート11と、該メインシート11の後側に配置された鞍乗型のタンデムシート12とが搭載されている。上記メインシート11の前側には外装品としてのタンクカバー13が配置されている。
上記エンジン3は、Vバンクをなすよう配置された左,右前側気筒と左,右後側気筒とを有する4サイクルV型4気筒エンジンであり、上記左,右のメインフレーム2aに固定された左,右の懸架ブラケット15,15により懸架支持されている。
上記エンジン3は、Vバンクを形成する前,後シリンダブロック17,18の下合面に、クランク軸19が収容されたクランクケース20を結合し、上記前,後シリンダブロック17,18の上合面に前,後シリンダヘッド21,22を結合し、さらに該前,後シリンダヘッド21,22に前,後ヘッドカバー23,24を装着した構造を有している。
上記クランクケース20の後側には、変速機構(不図示)が収容された変速機ケース20aが一体的に接続形成されている。この変速機ケース20aの上壁部及び底壁部は、上記リヤフレーム2bにボルト締め固定されている。なお、25は、エンジン動力の出力軸である。
上記クランクケース20の下合面には、下方に膨出するオイルパン16がボルト締め固定されている。このオイルパン16の下面高さが本自動二輪車1の最低地上高さなっている。上記オイルパン16の左側壁16aには、ドレンボルト16bが着脱可能に装着されている。
上記エンジン3の吸気装置29は、前,後シリンダヘッド21,22のVバンク内側壁に、左,右の前,後吸気ポート(不図示)に連通するよう接続された左,右の前側,後側吸気管26,27と、該左,右の前側,後側吸気管26,27に接続された不図示のスロットルボディと、該各スロットルボディに接続された共通のエアクリーナとを備えている。
このエアクリーナは、上記左,右のメインフレーム2a間のタンクカバー13の下方に配置され、上記左,右の前側,後側吸気管26,27は、Vバンク内側壁から略垂直上方に延びるよう配置されている。また上記タンクカバー13の左,右側方には、エンジン3に空気を供給する左,右の吸気ダクト14,14が配置されており、該左,右の吸気ダクト14は上記エアクリーナに接続されている。
上記エンジン3の排気装置30は、該エンジン3に接続された4本の排気管31と、各排気管31に接続された1つの排気チャンバ32と、該排気チャンバ32に接続された左,右一対のマフラ33,33とを有しており、詳細には、以下の構造を有している。
上記排気チャンバ32は、エンジン3の変速機ケース20aと後輪5との間に配置され、かつピボット軸10を含むリヤアーム9の下方に配置されている。この排気チャンバ32は、これの前端に突出形成された前フランジ32aがクランクケース20に取付けられ、上壁の左,右側縁部に起立形成された左,右フランジ32b,32bが不図示のブラケットを介してリヤフレーム2bに取付けられている。
上記排気チャンバ32の上壁の車幅方向内側端部には、酸素濃度検出センサ42が装着挿入されている。この酸素濃度検出センサ42は、排気チャンバ32,左,右のリヤフレーム2b,ピボット軸10及びリヤアーム9により囲まれており、外力により損傷するのを抑制している。
上記排気チャンバ32の酸素濃度検出センサ42の下流側には、排気通路の通路面積を調整可能に構成された通路面積可変バルブ45が配置されている。この通路面積可変バルブ45は、エンジン回転数,エンジン負荷等に基づいて開閉制御され、詳細にはエンジン運転状態が低速域のときには閉じ、中・高速域のときには開けるように制御される。なお、48は、通路面積可変バルブ45を開閉駆動する駆動モータであり、シートフレーム2c下方のサイドカバー50内に配置されている。
上記左,右のマフラ33は、上記排気チャンバ32に接続されたテールパイプ51と、該テールパイプ51を囲むように形成されたケーシング52と、該ケーシング52の後端壁を覆うように装着されたテールキャップ53とを有している。
上記左,右のマフラ33は、上記後輪5の回転軸5aの中心を通る鉛直線Bより前側に配置されている。また左,右のマフラ33は、これの前後方向中心Dが後輪5の前縁5b付近に位置するよう配置されている(図1参照)。
上記左,右のマフラ33は、排気チャンバ32から後斜め上向きに延び、かつ車幅方向外側に張り出すように配置されている。
上記ケーシング52の上壁面には取付ブラケット52dが固定されており、該取付ブラケット52dはステー部材等を介してシートフレーム2cに着脱可能に取付けられている。
上記ケーシング52は、横断面視で長円状をなすよう、かつ排気ガスの流れ方向に見て上流側から下流側にいくほど断面積が大きくなるように形成されている。このマフラ33は、上記長円の長軸が略上下方向に向くように、かつ車両後斜め上方に傾斜するように配置されている。
上記ケーシング52の上下方向中央部には、長手方向(排気ガスの流れ方向)に延びる凹部52e,52eが凹設されている。これによりケーシング52は、横断面で見ると、2つの円の一部を重ね合わせた大略瓢箪形状をなしている。
上記ケーシング52と排気チャンバ32との間には、テールパイプ51の上流側露出部分を覆う外装カバー57が配置されている。この外装カバー57は、ケーシング52に続いて上流側(下側)にいくほど細くなる尖り形状をなしており、ケーシング52の一部を構成している。
上記排気管31は、前シリンダヘッド21のVバンク外側壁に、該外側壁の左,右の前排気ポートに連通するよう接続された左,右の横向き排気管(左側排気管,右側排気管)34,34′と、上記後シリンダヘッド22のVバンク外側壁に、該外側壁の左,右の後排気ポートに連通するよう接続された左,右の縦向き排気管35,35とを有している。
上記左,右の横向き排気管34,34′は、上記前シリンダヘッド21から車幅方向外側に張り出しつつ下方に延びる下向き傾斜部34aと、該傾斜部34aの下端からクランクケース20の下部の左,右側方を後方に略直線状に延びる水平部34bと、該水平部34bの後端から車幅方向内側に向って延びる横湾曲部34cとを有している。この左,右の横湾曲部34cが上記排気チャンバ32の前側壁に連通接続されている。なお、上記下向き傾斜部34a,水平部34b及び横湾曲部34cには、これらの車幅方向外側半部を覆う横断面略半円状の防熱カバー34a′,34b′,34c′が着脱可能に装着されている。
上記左,右の縦向き排気管35は、上記後シリンダヘッド22から変速機ケース20aの後側を下方に湾曲して延びる縦湾曲部35aと、該縦湾曲部35aに続いて下方に略直線状に延びる垂直部35bとを有している。この左,右の垂直部35bが上記排気チャンバ32の上壁に連通接続されており、該排気チャンバ32内にて上記各排気管34,35が合流している。
そして上記左,右の横向き排気管34,34′の水平部34b,34bの前部同士は車幅方向に延びる連通パイプ36により連通接続されている。
上記連結パイプ36は、車幅方向略中央部で左側,右側連結パイプ36a,36bに分割されている。該左側,右側連結パイプ36a,36bの車幅方向外側開口部(排気管への接続点)36a′,36b′は、上記水平部34bに溶接により接合されている。
ここで、左,右の横向き排気管34,34′の水平部34bと横湾曲部34cとは分割されている。左,右の水平部34b,下向き傾斜部34a及び左,右連結パイプ36a,36bは一体に接合され、左,右の横湾曲部34cは排気チャンバ32に一体に接合されている。また左,右の縦向き排気管35の縦湾曲部35aと垂直部35bとは分割され、該左,右の垂直部35bは排気チャンバ32に一体に接合されている。
上記左,右の横向き排気管34,34′の水平部34bと横湾曲部34cとはジョイント部材70,70により着脱可能に連結されており、左,右の縦向き排気管35の縦湾曲部35aと垂直部35bとはジョイント部材71,71により着脱可能に連結されている。
図8,図9に示すように、右側連結パイプ36bの分割側端部には、左側連結パイプ36aの分割側端部に形成された左連結部36cが挿入可能な内径を有する右連結部36dが形成されており、該左,右連結部36c,36dは横断面円形をなしている。該左,右連結部36c,36dは、左連結部36cを右連結部36d内に挿入し、該右連結部36dの内面底部と左連結部36cの先端面との間にガスケット36iを介在させ、この状態でジョイント部材73をボルト73bで締め付けることにより分離可能に連結されている。
上記左側,右側連結パイプ36a,36bは、上記左,右連結部36c,36dから車幅方向外側に延びる直線部36e,36eと、該直線部36eから車幅方向外側斜め上方に、換言すれば排気管との上記接続点から車幅方向内側斜め下方に傾斜するよう円弧状に屈曲形成された左側傾斜部(接続部近傍部分)36fa,右側傾斜部36fbとを有している。なお、上記左,右の直線部36e及び左側,右側傾斜部36fa,36fbは略左右対称形をなすように形成されている。
上記連結パイプ36は、エンジン最下部を構成する上記オイルパン16の前側を通るよう配置されている。詳細には、上記オイルパン16の前壁部16cには、該前壁部16cの下部を凹ませることによって凹溝16dが形成されており、上記連結パイプ36の一部は上記凹溝16dにより形成された凹状空間A(図7の斜線領域)内に位置ている。
上記連結パイプ36の下面、具体的にはジョイント部材73の下面73aはオイルパン16の下面16eと略同じ地上高さに位置している。ここで、車両側方から見たとき、左の横向き排気管34と左連結パイプ36aとで形成されるコーナ部に上記ドレンボルト16bが配置されている(図7参照)。また前方から見たとき、オイルフィルタ75が左,右の横向き排気管34,34′と連結パイプ36とで囲まれる部分に位置するように配置されている(図5参照)。このようにして各排気管に干渉することなくドレンボルト16b及びオイルフィルタ75の着脱作業が行えるようになっている。
そして上記連結パイプ36は、図5に示すように、車両前方から見ると、エンジン底面20a′、より具体的にはオイルパン16の凹溝16dの天壁16d′とバンク角θを意味する左側バンク角ラインma,右側バンク角ラインmbとで囲まれた領域C内に位置するように配置されている。
ここで上記左側バンク角ラインmaとは、この自動二輪車1を左側に倒していった場合の最初の接地点、本実施形態の場合は上記水平部34bの防熱カバー34b′の接地点hとタイヤ5の接地点mnとを結ぶ直線であり、該直線とタイヤ接地点を通る鉛直線nとで形成される角度θが左側バンク角である。
また上記右側バンク角ラインmbとは、この自動二輪車1を右側に倒していった場合の最初の接地点、本実施形態の場合は上記水平部34bの防熱カバー34b′の接地点h′とタイヤ5の接地点mnとを結ぶ直線であり、該直線とタイヤ接地点を通る鉛直線nとで形成される角度θ′が右側バンク角である。
そして上記左側,右側連結パイプ36a,36bの直線部36eは横断面円形をなすように形成されているのに対し、左側,右側傾斜部36fa,36fbは横断面長円形状をなすように形成されており、該長円の長軸36gが車両前後方向に向くように配置されている(図8,図9参照)。この左側,右側連結パイプ36a,36は、上記直線部36eと同径のパイプの上記左側,右側傾斜部36fa,36fbに対応する部分を径方向に圧縮変形させるとともに円弧状をなすように屈曲変形させたものである。この傾斜部36fa,36fbは、上記直線部36eから排気管への接続点に近づくに従って徐々に長軸36gが長くなり、かつ短軸36g′が短くなるようにプレス成形等で形成されたものである。そして上記連結パイプ36は、これの左側,右側傾斜部36fa,36fbの屈曲部の外側表面sが左側,右側バンク角ラインma,mbに略接するように形成されている。
本実施形態によれば、左,右の排気管34,34′を連通接続する連結パイプ36を左,右のバンク角ラインma,mbとエンジン底面を構成する凹溝16dの天面16d′で囲まれた領域C内に位置するように形成したので、連結パイプ36を設けたことによりバンク角θが小さくなるといった問題を回避できる。
そして連結パイプ36の左,右の排気管への接続部近傍部分である左側,右側傾斜部36fa,36fbを、上記バンク角ラインma,mbに略接するように形成したので、該傾斜部36fa,36fbの断面積を確保できる。即ち、上記連結パイプ36の特に傾斜部36fa,36fbの反バンク角ラインma,mb側にはエンジン底面である上記天面16d′が位置しているので、該傾斜部36fa,36fbのバンク角ラインma,mb側外表面sをバンク角ラインma,mbに接するよう位置させることにより、該傾斜部36fa,36fbの径を大きくでき、最大の断面積を確保できる。より具体的には、連結パイプ36の左,右の傾斜部36fa,36fbを、横断面長円形状とし、かつその長軸36gが車両前後方向に向くように配置したので、上述のバンク角θを確保しつつ通路断面積を確保できる。
このようにして連結パイプ36の通路断面積を確保できるので、排気脈動を効果的に利用して排気ガスの排出能力を高めることができ、その結果、旋回性能を維持しつつエンジン出力特性を向上できる。
本実施形態では、連結パイプ36を車幅方向中央部で左側,右側連結パイプ36a,36bに分割し、該左側,右側連結パイプ36a,36bを、それぞれ左,右の横向き排気管34,34′に溶接接合するとともに、ジョイント部材73により分離可能に連結したので、左,右の横向き排気管34の組み付け作業を容易に行うことができる。
上記左側,右側連結パイプ36a,36bの左,右連結部36c,36dを横断面円形としたので、ジョイント部材73の構造を簡単にできるとともに、接続作業を容易に行うことができる。
本実施形態では、上記オイルパン16の前壁部16cに、凹溝16dを形成し、連結パイプ36をこの凹溝16dにより形成された領域Aに位置させたので、それだけ連結パイプ36を高所に配置でき、最低地上高を高くできるとともにバンク角の確保が容易となる。
換言すれば、上記凹溝16dを設けた分だけ連結パイプ36を排気ガスの流れ方向下流側に配置することができ、即ち、連結パイプ36の排気ガス流れ方向における配置位置上の自由度を高くできる。
本発明の一実施形態による排気装置が配設された自動二輪車の側面図である。 上記排気装置が配設された車体フレームの側面図である。 上記排気装置の側面図である。 上記排気装置の平面図である。 上記排気装置の連結パイプの正面図である。 上記連結パイプの斜視図である。 上記連結パイプの側面図である。 上記連結パイプの断面図である。 上記連結パイプの断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
3 エンジン
16 オイルパン
16c オイルパンの前壁部
16d 凹溝
16d′ エンジンの底面
16e オイルパンの下面
30 排気装置
34,34′左側,右側排気管
36 連結パイプ
36a,36b 左側,右側連結パイプ
36a′,36b′左側,右側接続部部分
36fa,36fb 左側,右側傾斜部
36g 長円の長軸
73 ジョイント部材
73a 連結パイプの下面
C 囲まれた領域
h,h′ 左側,右側の車体接地点
ma,mb 左側,右側バンク角ライン
mn タイヤ接地点
s,s′左側,右側傾斜部とバンク角ラインとが接する点

Claims (12)

  1. エンジンに接続され、該エンジンの左側方及び右側方を通り、かつ後方に延びる左側排気管及び右側排気管と、該左側排気管及び右側排気管を連結する連結パイプとを備えた自動二輪車の排気装置であって、
    上記連結パイプは、該自動二輪車を左側方に倒したときの最初の車体接地点とタイヤ接地点とを結ぶ左側バンク角ラインと、該自動二輪車を右側方に倒したときの最初の車体接地点とタイヤ接地点とを結ぶ右側バンク角ラインと、エンジンの底面とで囲まれた領域内に配置されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  2. 請求項1において、上記連結パイプは、該連結パイプの上記左側排気管との左側接続部部分及び右側排気管との右側接続部部分が上記左側バンク角ライン及び右側バンク角ラインに略接するように形成されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  3. 請求項1において、上記連結パイプは、上記左側排気管及び右側排気管との接続部から車幅方向内側、かつ下方に傾斜する左側傾斜部及び右側傾斜部を含み、該左側傾斜部及び右側傾斜部は横断面長円形に形成されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  4. 請求項3において、上記左側傾斜部及び右側傾斜部は、上記長円の長軸が車両前後方向に向くように配置されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  5. 請求項3において、上記左側傾斜部及び右側傾斜部は、上記左側バンク角ライン及び右側バンク角ラインに略接していることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  6. 請求項1において、上記連結パイプは、上記左側排気管及び右側排気管に溶接により接合されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  7. 請求項1において、上記連結パイプは、車幅方向略中央部で分割された左側連結パイプと、右側連結パイプとを含み、該左側連結パイプと右側連結パイプとはジョイント部材により分離可能に連結されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  8. 請求項7において、上記左側連結パイプと右側連結パイプとの連結部分は、横断面円形に形成されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  9. 請求項1において、上記エンジンの底部に形成されたオイルパンを備え、上記連結パイプは、上記オイルパンの前側を通ることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  10. 請求項9において、上記オイルパンの前壁部には、車幅方向に延びる凹溝が形成されており、該凹溝内に上記連結パイプが位置していることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  11. 請求項9において、上記連結パイプは、該連結パイプの下面が上記オイルパンの下面と略同じ高さになるよう配置されていることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  12. エンジンと、該エンジンに接続され、該エンジンの左側方及び右側方を通り、かつ後方に延びる左側排気管及び右側排気管と、該左側排気管及び右側排気管を連結する連結パイプとを有する排気装置とを備えた自動二輪車であって、
    上記連結パイプは、該自動二輪車を左側方に倒したときの最初の車体接地点とタイヤ接地点とを結ぶ左側バンク角ラインと、該自動二輪車を右側方に倒したときの最初の車体接地点とタイヤ接地点とを結ぶ右側バンク角ラインと、エンジンの底面とで囲まれた領域内に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
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