JP2018081921A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンの作動音を効果的に減衰させる。【解決手段】本発明は、セルを有する燃料電池54と、一方の面に開口部が形成されているダクト部62を有する吸気ダクト52と、燃料電池54とダクト部62を仕切る位置に配置され、ダクト部62の一方の面に形成された開口部を覆うフィルター53と、を有する燃料電池ユニット50において、吸気ダクト52に設けられ、ダクト部62の一方の面以外の面へ向けて開口し、ダクト部62へと空気を導入するパイプ70と、燃料電池54を挟んでフィルター53と反対側に配置されるファン55と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池を有する燃料電池ユニットに関する。
従来、燃料電池が発生させる電力で走行する燃料電池自動二輪車が知られている。このような燃料電池自動二輪車には、化学反応に用いられる酸素を燃料電池に供給する目的や燃料電池を構成するセルスタックを冷却する目的で、空気を燃料電池に供給するための機構が設けられている。
例えば、特許文献1には、車両を走行させるための電力を発生させる燃料電池(特許文献1の「セルスタック体7」参照)と、燃料電池へと空気を導くための吸気ダクト(特許文献1の「空気入口ダクト13a」参照)と、吸気ダクト内の空気を燃料電池へと向かわせるファン(特許文献1の「送風ファン27」参照)と、を備えた燃料電池自動二輪車が開示されている。
特開2001−130468号公報
特許文献1のようにファンを用いて燃料電池に空気を供給すると、ファンから作動音(風切音)が発生し、この作動音が乗員に聞こえてしまい、燃料電池自動二輪車の商品性が低下する問題がある。特に、燃料電池自動二輪車はモーターを駆動源としており、エンジンを駆動源とする一般的な自動二輪車と比較して静粛性が高いため、ファンの作動音が際立ちやすい。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、ファンの作動音を効果的に減衰させることを目的とする。
本発明の燃料電池ユニットは、セルを有する燃料電池と、一方の面に開口部が形成されているダクト部を有する吸気ダクトと、前記燃料電池と前記ダクト部を仕切る位置に配置され、前記ダクト部の前記一方の面に形成された前記開口部を覆うフィルターと、を有する燃料電池ユニットにおいて、前記吸気ダクトに設けられ、前記ダクト部の前記一方の面以外の面へ向けて開口し、前記ダクト部へと空気を導入するパイプと、前記燃料電池を挟んで前記フィルターと反対側に配置されるファンと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ファンの作動音を効果的に減衰させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車の後部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、燃料電池ユニットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、吸気ダクトを示す図2のA−A断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車1(以下、単に「自動二輪車1」と称する)について説明する。本実施形態では、本発明をスクーター型の自動二輪車1に適用した場合について説明する。以下、上下、左右、前後等の方向を示す語は、自動二輪車1の運転者(乗員)から見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。
図1は、自動二輪車1を真横よりも僅かに後方から視た斜視図である。図1に示されるように、自動二輪車1は、車両の骨組を構成する車体フレーム2を備えている。車体フレーム2の外周は、外装カバー(図示略)によって覆われている。
車体フレーム2は、その前部上端に設けられるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3の上下方向略中央部から後下方に向かって延びる上部ダウンフレーム4と、ヘッドパイプ3の下部から後下方に向かって延びる下部ダウンフレーム5と、下部ダウンフレーム5を左右両側から挟むように設けられる左右一対の下部メインフレーム6と、左右一対の下部メインフレーム6にそれぞれ接続される左右一対の上部メインフレーム7と、を備えている。
車体フレーム2のヘッドパイプ3には、ステアリング機構10が左右に回転可能に支持されている。ステアリング機構10は、左右一対のフロントフォーク11と、左右一対のフロントフォーク11の上端部に接続されるハンドル12と、を備えている。左右一対のフロントフォーク11の下端部には、前輪13が回転可能に支持されている。
車体フレーム2の各下部メインフレーム6は、後下方に向かって延びる前側フレーム部16と、前側フレーム部16の下端部から後方に向かって延びる中央フレーム部17と、中央フレーム部17の後端部から後上方に向かって延びる後側フレーム部18と、を備えている。前側フレーム部16の上端部は、ヘッドパイプ3の下部に接続されている。前側フレーム部16の上端部近傍には、電装品用バッテリー21が設けられている。電装品用バッテリー21は、メーターやランプなどの車載電装品(図示略)に電力を供給するためのバッテリーである。前側フレーム部16の上下方向中央部の近傍には、電装品用DC−DCコンバータ22が設けられている。前側フレーム部16の下部には、運転者(乗員)が足を置くための前側フットレスト19が設けられている。後側フレーム部18の上部には、同乗者(乗員)が足を置くための後側フットレスト20が設けられている。
車体フレーム2の各上部メインフレーム7の前部は、前後方向に沿って略水平に延びている。各上部メインフレーム7の後部は、後上方に傾斜している。各上部メインフレーム7の前端部は、各下部メインフレーム6の前側フレーム部16の上下方向略中央部に接続されている。各上部メインフレーム7の前後方向略中央部には、各下部メインフレーム6の後側フレーム部18の上端部が接続されている。
車体フレーム2の各上部メインフレーム7の後部にはピボット軸29が架設されており、このピボット軸29を介してスイングアーム28が各上部メインフレーム7に揺動可能に支持されている。スイングアーム28の後端部には、後輪30(駆動輪)が回転可能に支持されている。
スイングアーム28は、平面視略コ字状を成しており、後輪30の前側と左右両側に配置されている。詳細には、スイングアーム28は、後輪30の左側(図1における奥側)及び前側に配置される第1アーム部31と、後輪30の右側(図1における手前側)に配置される第2アーム部32と、を備えている。第1、第2アーム部31、32の後端部と車体フレーム2の各上部メインフレーム7の後端部の間には、それぞれショックアブソーバ33が介装されている。
スイングアーム28の第1アーム部31は、後輪30の左側から前後方向に沿って前方に延びる左壁部34と、左壁部34の前端部から左右方向(車幅方向)に沿って右方に延びる前壁部35と、前壁部35の右端部から前後方向に沿って後方に延びる連結壁部36と、を備えている。左壁部34の後部には、駆動モーター37が一体的に取り付けられており、この駆動モーター37から後輪30に駆動力が伝達されることで、車両が走行する。つまり、駆動モーター37は、車両を走行させるための駆動力を発生させるモーターである。
スイングアーム28の第2アーム部32は、後輪30の右側から前後方向に沿って前方に延びている。第2アーム部32の前端部は、第1アーム部31の連結壁部36の後端部に連結されている。これにより、第1アーム部31と第2アーム部32が一体化されている。第2アーム部32の後上部には、ショックアブソーバ33の前方にブレーキキャリパ(図示略)が取り付けられている。
車体フレーム2の左右一対の上部メインフレーム7の間には、駆動モーター用バッテリー40が配置されている。駆動モーター用バッテリー40は、後述する燃料電池54が電力を発生させない時(例えば、イオン交換膜の加湿処理時)に、駆動モーター37に電力を供給する補助的なバッテリーである。駆動モーター用バッテリー40は、例えばリチウムイオンバッテリーによって構成されている。駆動モーター用バッテリー40の下方には、水素タンク41(燃料タンク)が配置されている。水素タンク41には、水素(燃料)が充填されている。水素タンク41の側方には、駆動モーター用DC−DCコンバータ42が設けられている。
車体フレーム2の各上部メインフレーム7の上方には、シート45が設けられている。シート45の前部には、運転者が座るための前側座席46が設けられ、シート45の後部には、同乗者が座るための後側座席47が設けられている。
図2に示されるように、シート45の下方には、燃料電池ユニット50が後方に向かって上方に傾斜する姿勢で設けられている。以下、この燃料電池ユニット50について詳細に説明する。なお、図2、図3に矢印Xで示されるように、本実施形態では、燃料電池ユニット50内を前側から後側に向かって空気が流動するようになっている。以下、単に「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、燃料電池ユニット50内における空気の流動方向の「上流側」又は「下流側」を指すものとする。
図2、図3に示されるように、燃料電池ユニット50は、前側(上流側)から後側(下流側)に向かって順番に、吸気ダクト52と、フィルター53と、燃料電池54と、ファン55と、排気ダクト56と、を備えている。以下、これらの部材について順番に説明する。
図2に示されるように、吸気ダクト52は、後輪30の前上方に設けられている。吸気ダクト52は、後輪30とシート45の間に設けられている。
図2〜図4に示されるように、吸気ダクト52は、前側(上流側)の第1ダクト部61と後側(下流側)の第2ダクト部62を備えている。第1ダクト部61と第2ダクト部62は、第1ダクト部61の後面(下流側の面)と第2ダクト部62の前面(上流側の面)が接合されることで、一体化されている。
吸気ダクト52の第1ダクト部61は、左右方向(車幅方向)に長い略直方体の箱型形状を成している。第1ダクト部61の内部には、第1空間S1が形成されている。第1ダクト部61の前壁部61Fr(上流側の壁部)の左側部には、取付穴63が設けられている。
吸気ダクト52の第2ダクト部62は、後面(下流側の面)が開口された箱型形状を成している。第2ダクト部62の内部には、第2空間S2が形成されている。第2ダクト部62の下壁部62Loの前側部分(上流側部分)は、後上側(第2空間S2側)に向かって凸となるように円弧状に湾曲している。第2ダクト部62の下壁部62Loの後側部分(下流側部分)は、平板状を成している。
吸気ダクト52の前後方向略中央部には、隔壁64が設けられている。隔壁64は、第1ダクト部61の後壁部61Rr(下流側の壁部)と第2ダクト部62の前壁部62Fr(上流側の壁部)によって構成されている。隔壁64は、燃料電池ユニット50の長手方向L(本実施形態では、後方に向かって上方に傾斜する方向)に対して略垂直に設けられている。隔壁64は、吸気ダクト52の内部空間を前側(上流側)の第1空間S1と後側(下流側)の第2空間S2に分けている。隔壁64の左右方向略中央部には、第1空間S1側から第2空間S2側まで貫通する貫通穴65が設けられている。
吸気ダクト52の前後方向略中央部には、バッフルパイプ70が設けられている。バッフルパイプ70は、左右方向に長い長円状の断面を有している。バッフルパイプ70は、隔壁64の左右方向略中央部に取り付けられている。バッフルパイプ70は、隔壁64の貫通穴65を貫通しており、第1空間S1と第2空間S2を連通させている。バッフルパイプ70の前端部(上流側の端部)には、第1開口部71(第1空間S1側の開口部)が設けられている。バッフルパイプ70の前側部分(上流側部分)は、燃料電池ユニット50の長手方向Lに沿って直線状に延びているため、第1開口部71は前方を向いている。バッフルパイプ70の後端部(下流側の端部)には、第2開口部72(第2空間S2側の開口部)が設けられている。バッフルパイプ70の後側部分(下流側部分)は、下方に向かって円弧状に湾曲しているため、第2開口部72は下方を向いている。
吸気ダクト52の前端部には、インテークパイプ73が設けられている。インテークパイプ73は、左右方向に長い長円状の断面を有している。インテークパイプ73は、第1ダクト部61の前壁部61Fr(上流側の壁部)の左側部に固定されている。インテークパイプ73は、第1ダクト部61の前壁部61Frに設けられた取付穴63を貫通しており、第1ダクト部61の第1空間S1と吸気ダクト52の前方の空間(吸気ダクト52の外部空間)を連通させている。
吸気ダクト52のインテークパイプ73の前端部(上流側の端部)には、吸気開口部74(吸気ダクト52の外部空間側の開口部)が設けられている。インテークパイプ73の前側部分(上流側部分)は、下方に向かって円弧状に湾曲しているため、吸気開口部74は下方を向いている。インテークパイプ73の前側部分の外面(表面)には、干渉穴76が設けられている。干渉穴76は、インテークパイプ73の内部空間と吸気ダクト52の前方の空間(吸気ダクト52の外部空間)を連通させている。
吸気ダクト52のインテークパイプ73の後端部(下流側の端部)には、通気開口部75(第1空間S1側の開口部)が設けられている。インテークパイプ73の後部(下流側部分)は、燃料電池ユニット50の長手方向Lに沿って直線状に延びているため、通気開口部75は後方を向いている。図4に示されるように、通気開口部75は、バッフルパイプ70の第1開口部71よりも左方に位置している。即ち、通気開口部75は、バッフルパイプ70の第1開口部71に対して左右方向にオフセットした位置に配置されている。そのため、通気開口部75は、バッフルパイプ70の第1開口部71の延長領域Yに重なっていない。
図2、図3に示されるように、吸気ダクト52の上面には、制振材77が貼付(固定)されている。制振材77は、吸気ダクト52とシート45の間に配置されている。制振材77は、吸気ダクト52の第1ダクト部61及び第2ダクト部62の上面を全体的に覆うように設けられている。制振材77は、例えばゴムなどによって形成されており、吸気ダクト52の振動を抑制する機能を備えている。
フィルター53は、後輪30の前上方に設けられている。フィルター53は、吸気ダクト52の第2ダクト部62の後面の開口を覆うように設けられている。フィルター53は燃料電池ユニット50内を流動する空気(燃料電池54に取り込まれる前の空気)から不純物を除去する機能を有している。
燃料電池54は、後輪30の前上方に設けられている。燃料電池54は、複数のセルを積層させたセルスタック(図示略)によって構成されている。燃料電池54は、水素タンク41(図1参照)に接続されており、水素タンク41から燃料電池54に水素が供給されるようになっている。燃料電池54は、水素タンク41から供給される水素と燃料電池ユニット50内を流れる空気に含まれる酸素を化学反応させて、電力を発生させる機能を有している。
図2に示されるように、ファン55は、後輪30の上方に設けられている。ファン55は、例えば、回転軸81と、この回転軸81から放射状に延びる複数のフィン82と、を備えている。ファン55は、回転可能に設けられており、ファン55の回転に伴って燃料電池ユニット50内を前側(上流側)から後側(下流側)に向かって空気が流動し、吸気ダクト52内の空気が燃料電池54へと向かうようになっている。
排気ダクト56は、後輪30の上方に設けられている。排気ダクト56の後端部には、後下方に向かって排気口84が設けられている。
上記のように構成された自動二輪車1において、ファン55が回転すると、燃料電池ユニット50内を前側(上流側)から後側(下流側)に向かう空気の流れ(図2、図3の矢印X参照)が発生する。これに伴って、吸気ダクト52のインテークパイプ73の下側を漂う空気が吸気開口部74を介してインテークパイプ73に導入される。インテークパイプ73に導入された空気は、インテークパイプ73内を前側(上流側)から後側(下流側)へと流動し、通気開口部75を介して第1空間S1に導入される。第1空間S1に導入された空気は、右側へと向きを変えながら第1空間S1内を前側(上流側)から後側(下流側)に向かって流動し、第1開口部71を介してバッフルパイプ70に導入される。バッフルパイプ70に導入された空気は、バッフルパイプ70内を前側(上流側)から後側(下流側)へと流動し、第2開口部72を介して第2空間S2に導入される。第2空間S2に導入された空気は、第2空間S2を通過し、フィルター53によって不純物を除去された後、燃料電池54に取り込まれる。以上のように、吸気ダクト52によって燃料電池54へと空気が導かれる。
燃料電池54は、上記のように取り込んだ空気に含まれる酸素を水素タンク41から供給される水素と化学反応させて、電力を発生させる。このように燃料電池54が発生させた電力は、駆動モーター37に供給される。これにより、駆動モーター37が駆動し、駆動モーター37が後輪30を回転させて、車両が走行する。
また、上記のようにファン55の吸引力によって燃料電池54に空気が取り込まれると、この空気によって燃料電池54を構成するセルスタック(図示略)が冷却される。即ち、本実施形態の燃料電池54は、空冷式である。燃料電池54を通過した空気は、ファン55及び排気ダクト56を通過して、排気ダクト56の排気口84から車両後方に排出される。
本実施形態では、ファン55を用いて燃料電池54に空気を供給しているため、ファン55の作動音が発生する。この作動音が乗員に聞こえると、自動二輪車1の商品性が低下する恐れがある。特に、本実施形態の自動二輪車1は駆動モーター37を駆動源としており、エンジンを駆動源とする一般的な自動二輪車と比較して静粛性が高いため、ファン55の作動音が際立ちやすい。
そこで、本実施形態では、隔壁64によって吸気ダクト52の内部空間を前側(上流側)の第1空間S1と後側(下流側)の第2空間S2に分けると共に、隔壁64を貫通するバッフルパイプ70によって第1空間S1と第2空間S2を連通させている。このような構成を採用することで、吸気ダクト52の隔壁64やバッフルパイプ70によってファン55の作動音を効果的に減衰させることが可能となる。そのため、ファン55の作動音が乗員に聞こえにくくなり、自動二輪車1の商品性を向上させることができる。
また、隔壁64によってその周囲の壁部を補強することで、吸気ダクト52の剛性を高めて、吸気ダクト52の振動を抑制することが可能となる。そのため、吸気ダクト52の振動に伴って吸気ダクト52から放射される音を効果的に抑制することが可能となり、自動二輪車1の商品性をより一層向上させることができる。
また、インテークパイプ73の通気開口部75(第1空間S1側の開口部)は、バッフルパイプ70の第1開口部71(第1空間S1側の開口部)に対して、左右方向にオフセットした位置に配置されている。このような構成を採用することで、第1開口部71から第1空間S1内に放射されるファン55の作動音は、図4に矢印Zで示されるように、通気開口部75へと直接導入されることはなく、第1ダクト部61の前壁部61Frにぶつかって減衰される。そのため、ファン55の作動音が吸気ダクト52の外部空間に漏れ出すのを抑制することが可能となり、消音効果を向上させることができる。
また、吸気ダクト52の上面には、制振材77が固定されている。このような構成を採用することで、吸気ダクト52の上面から上側(乗員側)に向かって放射される音を低減させることが可能となり、消音効果を向上させることができる。
また、インテークパイプ73の吸気開口部74は、下方を向いている。そのため、吸気開口部74から漏れ出る音が乗員に聞こえにくくなり、消音効果を一層向上させることができると共に、インテークパイプ73への埃の侵入を抑制することが可能となる。
また、インテークパイプ73の前側部分の外面(表面)には、干渉穴76が設けられている。そのため、インテークパイプ73において発生する気柱共鳴音を低減させることが可能となり、消音効果を更に一層向上させることができる。
また、隔壁64やバッフルパイプ70等の消音用の機構が、吸気ダクト52の内部空間に設けられている。そのため、消音用の機構が吸気ダクト52の外部空間に設けられる場合(例えば、消音用のレゾネーターを吸気ダクト52に接続する場合)よりも、省スペース化を図ることができる。そのため、自動車等と比較して部品の設置スペースが限られる自動二輪車においても、消音用の機構の設置スペースを容易に確保することができる。
本実施形態では、ファン55と排気ダクト56が直接接続される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、ファン55と排気ダクト56がルーバーを介して接続されていても良い。
本実施形態では、制振材77が吸気ダクト52の上面を全体的に覆う場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、制振材77が吸気ダクト52の上面を部分的に覆っていても良い。
本実施形態では、ゴムなどによって形成される制振材77を吸気ダクト52の上面に固定する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、スポンジなどによって形成される吸音材を吸気ダクト52の上面に固定しても良い。
本実施形態では、インテークパイプ73の通気開口部75がバッフルパイプ70の第1開口部71に対して左右方向にオフセットした位置に配置される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、インテークパイプ73の通気開口部75がバッフルパイプ70の第1開口部71に対して上下方向にオフセットした位置に配置されていても良い。
本実施形態では、インテークパイプ73の外面(表面)に干渉穴76が設けられる場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、インテークパイプ73の内面(裏面)に干渉穴76が設けられていても良い。
本実施形態では、第1空間S1を有する第1ダクト部61と第2空間S2を有する第2ダクト部62を接合する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、箱型形状の部材(一体物)の内部空間に隔壁を固定することで、第1、第2空間S1、S2を形成しても良い。
本実施形態では、燃料電池54が吸気ダクト52の外部に設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、燃料電池54が吸気ダクト52の内部に設けられていても良い。
本実施形態では、燃料電池54よりも後側(下流側)にファン55が設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、燃料電池54よりも前側(上流側)にファン55が設けられていても良い。つまり、ファン55は燃料電池ユニット50内のどこに設けられていても良い。
本実施形態では、スクーター型の自動二輪車1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、スポーツ型やオフロード型などのスクーター型以外の自動二輪車に本発明の構成を適用しても良い。
50 燃料電池ユニット
52 吸気ダクト
53 フィルター
54 燃料電池
55 ファン
62 第2ダクト部
70 バッフルパイプ

Claims (2)

  1. セルを有する燃料電池と、
    一方の面に開口部が形成されているダクト部を有する吸気ダクトと、
    前記燃料電池と前記ダクト部を仕切る位置に配置され、前記ダクト部の前記一方の面に形成された前記開口部を覆うフィルターと、を有する燃料電池ユニットにおいて、
    前記吸気ダクトに設けられ、前記ダクト部の前記一方の面以外の面へ向けて開口し、前記ダクト部へと空気を導入するパイプと、
    前記燃料電池を挟んで前記フィルターと反対側に配置されるファンと、を有することを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記パイプは、長円状の断面を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池ユニット。
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