JPS62178767A - スクータの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンなどの吸気を清節にするエアクリー
ナであって、特に二つのケース半体の合面間にフィルタ
を挟持したエアクリーナに関するものである。

（発明の背景） ２つのケース半体の合面間にフィルタを挾持したエアク
リーナが、スクータなどの車輌のエンジンに広く用いら
れている。この種のエアクリーナでは吸気騒音を小さく
でき、しかも吸気抵抗の増大などによるエンジン性能の
低下を引き起さないことが要求される。

そこで外気取入口に筒状のダクトを設けたものが従来よ
りある。このダクト径はエンジン性能に影響を及ぼさな
い程度に大きく確保されるー・方。

このダクト長は吸気騒ぎレベルが上方に低くなりしかも
好ましいい騒音特性、すなわち吸気Ｉｉ音レベルがエン
ジン等の騒音レベルが高い周波数範囲では低くなりこれ
らを合計した全体の騒Ｂレベルが平均化されるように決
められる。

発明者は種々の実験の結果、このダクトはその内周面を
大気側からケース内側へ向って次第に拡径する滑らかな
テーパ状に形成するのが最も望ましいことを発見した。

一方この種のエアクリーナではダクトが大きく突出する
と大型化するため好ましくない。

（発明の目的） 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、吸
気抵抗の増大を防ぎつつ吸気騒音レベルを１−分に下げ
ることができ、しかもダクトを部分長く確保しつつ小型
化が可能なエアクリーナを提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明によれば、この目的は、２つのケース半体の合面
間にフィルタを挾持したエアクリーナにおいて、前記合
面と略平行に前記一方のケース半体を貫通してケース内
へ延出する外気取入用のダクトを備え、前記ダクトの大
気側開口断面積をケース内側開口断面積よりも小さくし
たことを特徴とするエアクリーナにより達成される。

ここにダクトはいずれかのケース半体と一体に成形して
もよいが、別体としてもよい。

ダクト内周面は断面円形とするものだけでなく、楕円あ
るいは矩形などであってもよい。またダクトは直管状の
ものだけでなく曲管状のものであってもよく、この場合
には少くともケース内の部分において合面と略モ行にな
るようにすればよい。

（実施例） 第１図は本発明の・実施例のモ断面図、第２図はそのＩ
Ｉ　−ＩＩ線断面図、第３図はこのエアクリーナを装着
したスクータの側面図、第４図はその動カニニットの平
面図である。　　”′ 第３図において符号１０は車体フレームであり、操向軸
筒１２と、この操向軸筒１２から斜めＦ後方へのびるダ
ウンチューブ１４と、このダウンチューブ１４後端から
斜めＬ後方へのびる左右・対のりャチューブ１６とを備
える。操向軸筒１２には操向軸（図示せず）が回動自在
に保持され、そのド端には操向前輪１８を保持する前フ
オーク２０が固定され、そのＬ端には操向バーハンドル
２２が取付けられている。

２４は動カニニットであり、上方へ起立した強制空冷式
エンジン２６と、このエンジン２６の左側面から後方へ
のびる伝動ケース２８とを備える。伝動ケース２８の後
端には後車軸３０（第４図）が設けられ、この後車軸３
０に駆動後輪３２が取付けられる。エンジン２６はその
右側面の冷却空気取入口３４（第４図）から冷却空気を
取り入れ、伝動ケース２８の前下方にのびて左側方に開
口する冷却空気排出口３６から排出する。

伝動ケース２８のＬ面には後記エアクリーナ３８および
気化器４０が取付けられている。

この動カニニット２４はその前端がリンクを介してリヤ
チューブ１６にＬ′Ｆ揺動自在に取付けられ、伝動ケー
ス２８の後部とりャチューブ１６との間には筒型緩衝器
４２が介装されている。

エアクリーナ３８は、第１図に示すように左右一対のケ
ース半体４４Ａ、４４Ｂにより形成されるケース４４と
、両ケース半体４４Ａ、４４Ｂの合面間に挾持されるウ
レタンフオームなどからなるフィルタ４６と、これらケ
ース半体４４Ａ、４４Ｂと別体に作られたダクト４８と
を有する。

各ケース半体４４Ａ、４４Ｂには略中央にヒト方向の押
え杯４４ａおよび仕切壁４４ｂがそれぞれ一体成形され
、これらの間にフィルタ４６の中央付近が挾持される。

この結果仕切壁４４ｂの前方にはフィルタ４６と右側の
ケース半体４４Ｂとで第１室５０が形成され、また押え
棒４４ａを跨いで左側のケース半体４４Ａには第２室５
２が形成される。右側のケース半体４４Ｂの仕切壁４４
ｂ後方には気化器４０接続用の窓５４が開口する・方、
フィルタ４６にはこの窓５４と第２室５２とを連通ずる
円形の切欠き５６が形成されている。

前記ダクト４８は断面円形の筒状に作られ、右側のケー
ス半体４４Ｂの前面を貫通するようにビス５８．５８で
固定されている。すなわちダクト４８は両ケース半体４
４Ａ、４４Ｂの合面と略平行に固定され、その内端は第
１室５ｏ内に大きく延出している。このダクト４８の内
周面は、その大気側の開口断面積Ｓ１がケース４４内側
の開口断面積Ｓ２よりも小さい。従ってこのダクト４８
の内周面は吸気の流れ方向に向って、すなわち大気側か
らケース４４内側へ向って次第に拡径する滑らかなテー
パ状となっている。

なお左側のケース半体４４Ａには、このダクト４８の大
気側開口に車体内側方から外気を導くためのカバー６０
が一体に成形されている。

従ってエンジン２６の運転中は、外気はダクト４８を通
って第１室５０に入り、フィルタ４６を通って第２室５
２に入り、さらに気化器４０に吸入される。

第５図は本発明の消音効果を実験結果により示す図であ
る。この図はエアクリーナへの入力音圧レベル、すなわ
ち気化器４０側からエアクリーナ３８に入力される音圧
レベルをＸ、エアクリーナ３８の出力音圧レベルすなわ
ちダクト４８の大気側開口の音圧レベルを！として、縦
軸にＩＯＸｌｏｇ　　［ｙ／ｘ］　　デシベル（ｄｂ）
を、横軸に周波数Ｈ７をそれぞれとって表示したもので
ある。

この実験結果は、排気量５０ｃｃの２サイクル単気筒エ
ンジンに前記第１．２図に示した形状のエアクリーナを
用いて求めたものである。第５図Ａはダクト４８の全長
を８０ｍｍ、ケース４４内への突出！Ｉ５：を４７ｍｍ
、また大気側聞［１の直径を１５．０ｍｍ、ケース内側
開口の直径を１８゜２ｍｍとした場合の実験結果を示す
。同図Ｂはの比較のために本発明とは逆に大気側からケ
ース内側に向って縮径したダクトを用いた場合を示し、
ここにダクトは大気側開口径とケース内側聞口径とをＡ
の場合と逆にしたものを用いた。

この図からも明らかなように本発明によれば、Ｂの場合
に比べ全周波数域に亘ってほぼ１０ｄｂ騒音が低下する
。また１５０Ｉ（ｚ付近で騒音レベルが増幅されている
が、エンジン２６の他の騒音がほぼ２００〜１０００Ｈ
ｚの範囲〇に入るので、エンジン２６の全体の騒音はモ
均化されて聞届はない。

・方ダクト４８は少くともケース４４内で各ケース半体
４４Ａ、４４Ｂの合面に平行となっているから、第１室
５０内においてダクト４８はフィルタ４６と下行となる
。このためダクト４８を第１室５０内に大きく延出させ
たにもかかわらず第１室が大型化しない。例えばダクト
をフィルタに直交するように配置すると、ダクトをケー
ス内に長く侵入させるためにはケースが大型化すること
になるが、本発明によればこのようなこともない。

本実施例では、ダクト４８は各ケース半体４４Ａ、４４
Ｂの成形用の型の型割りの都合からケース４４と別体と
し生産性を向上させたものであるが、本発明はダクトを
ケース半体と一体成形したり、一体成形した後ダクト内
面をテーパ状に機械加１したものでもよい。

本実施例では、ダクト４８は断面円形の直管状とされる
が、本発明はこれに限定されるものではなく、断面を楕
円、矩形としたものでもよい。またダクトを曲管として
もよく、この場合には、少くともケース内の部分で合面
と略モ行になるように配設すればよい。

なおダクトの大気側およびケース内側の各開口断面積Ｓ
ｌ　、Ｓ２は、空気通路の中心線に直交する面での断面
積を意味するものとする。

本実施例では伝動ケース２８ｈにエアクリーナ３８を設
け、そのケース４４を左右割りとした力１ら、ケース４
４を前後方向に十分長くして大容量化が図り易くなり、
またフィルタ４６の大面積イヒも容易になる。

（発明の効果） 本発明は以Ｅのように、エアクリーナのケース　゛を形
成するケース半体の合面間しこフィルりを挾）存し、こ
のフィルタと少くともケース内で平行となるようにダク
トを設け、このダクトの大気側聞口ぎつつ、吸気騒ｉｌ
を望ましいレベルをと’Ｈｔプることができ、ダクトを
ケース内に部分長く延［口させてもエアクリーナが大型
化することもなｌ／Ｘ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の・実施例の平断面図、第２図はそのＩ
Ｉ　−ＩＩ線断面図、第３図はこのエアクリ−ナを装着
したスクータの側面図、第４図を士その動カニニットの
１Ｌ面図である。また第５図４±実験結果を示す図であ
る。 ３８・・・エアクリーナ、 ４４・・・ケース、 ４４Ａ　、４４Ｂ・・・ケース半体、 ４６・・・フィルタ、 ４８・・・ダクト。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）２つのケース半体の合面間にフィルタを挾持した
   エアクリーナにおいて、 前記合面と略平行に前記一方のケース半体を貫通してケ
   ース内へ延出する外気取入用のダクトを備え、前記ダク
   トの大気側開口断面積をケース内側開口断面積よりも小
   さくしたことを特徴とするエアクリーナ。
2. （２）前記ダクトは各ケース半体と別体に形成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のエアク
   リーナ。