JPH04192216A - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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JPH04192216A
JPH04192216A JP32193590A JP32193590A JPH04192216A JP H04192216 A JPH04192216 A JP H04192216A JP 32193590 A JP32193590 A JP 32193590A JP 32193590 A JP32193590 A JP 32193590A JP H04192216 A JPH04192216 A JP H04192216A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
insulator
water
semiconductive
semiconductor layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP32193590A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Maeda
和則 前田
Susumu Takahashi
享 高橋
Isamu Tomaru
都丸 勇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電力ケーブルに関し、さらに詳しくは耐水
トリー性の優れた電力ケーブルに関する。
[従来の技術] 従来型カケープルの一つとして、導体の外周上に順次内
部半導電層、絶縁体、外部半導電層を設けたものがある
。特に上記絶縁体に、ポリエチレンあるいは架橋ポリエ
チレン等が用いられたものは、ポリエチレンの優れた絶
縁性を利用し、また架橋ポリエチレンの優れた耐熱性を
活かしたものであるとして広く用いられている。
[発明か解決しようとする課題] ところが、このような電力ケーブルは、ケーブル製造時
や使用時に絶縁体中に微量の水分が混入した場合に、局
部的に異常電界が生じると、その部分に水分が集中し、
絶縁体中に水トリーと呼ばれる劣化現象が発生する欠点
かあった。このような水トリー現象は水分の補給によっ
てさらに進展し、ケーブルの絶縁性能を著しく低下させ
ることとなる。
このような水トリーの発生を防止する試みとして、水ト
リー発生の原因の一つと考えられている絶縁体中の異物
やホイト、あるいは絶縁体と半導電層との界面に存在す
る欠陥を取除く工夫なとがなされている。またケーブル
への水分の侵入を避けるために、金属遮水層を設けたり
、水密構造の導体を用いたりする検討もなされている。
ところが、これらの方法ては、十分な水トリーの発生を
防止する効果か得ら枳ず、まf二特殊なケーブル製造技
術を必要とするうえ、費用がかさむ欠点があった。
この発明は、上述の課題を解消し、特殊な製造技術を用
いなくても、水トリー発生を抑制して高い絶縁性能を維
持することのできる電力ケーブルを提供することを目的
としている。
[課題を解決するた島の手段二 この発明は、導体上あるいは導体上に設けられた絶縁体
上に被覆された半導電層を、ファーネス系カーボンブラ
ックを20〜80重量%含有する半導電性組成物からな
る半導電層と、アセチレンブラックを30〜80重量%
含有する半導電性組成物からなる半導電層とを有する2
層構造とじたこと、さらには上8己2層の半導電層のう
ちの絶縁体に直接接触する側の半導電層に、アセチレン
ブラックを含有する半導電性組成物を用いたことを解決
手段とした。
二作用 ] このような構造の半導電層を設けたので、この電力ケー
ブルに外部より水分が侵入した場合に、この水中に含ま
れる各種イオンかファーネス系カーボンブラックに吸着
されて、絶縁体中へのイオンの拡散が抑制される。この
rこめ、絶縁体中に上記のような水トリーが発生しない
またさらに、請求項2に記載のように、絶縁体に直接接
する側の半導電層に、アセチレンブラックを含む半導電
性組成物を用いれば、絶縁体との界面が平滑となるので
、より高い耐水トリー性の改善効果が得られる。
以下、図面を用いてこの発明の詳細な説明する。
第1図は、この発明の電力ケーブルの一例を示すもので
ある。
図中符号1は導体である。導体lには、この例のように
複数本の金属素線1 a、 l a  が撚り合わせら
れてなる撚線構造のものや単線II造のものか用いられ
る。この導体1の外周上に内部半導電層2、絶縁体3、
外部半導電層4およびノース(図示せず)等が順次被覆
さとている。ここでこの外部半導電層4が、絶縁体に接
して設けられた第1の半導電層4aと、その外周上に設
けられた第2の半導電層4bとからなる2層構造を有し
て、この例の電力ケーブル5が構成されている。
第1の半導電層4aおよび第2の半導電層4bは、一方
がファーネス系カーボンブラックを20〜80重量%含
有する半導電性組成物からなり、他方かアセチレンブラ
ックを30〜80重量%含有する半導電性組成物から構
成されている。
ファーネス系カーボンブラックとしては、トーカブラッ
ク#4500(商品名;東海カーホン社製)、トーカブ
ラック#5500(商品名、東海カーホン社製)、パル
カンWC−72(商品名、キャボット社製)、パルカン
−P(商品名;キャホット社製)などが好適に使用され
る。ここでファーネス系カーボンブラックの含有量を上
記の範囲に限定したのは、20重量%未満であると、絶
縁体の耐水トリー性の改善効果か十分得られず、また電
気抵抗が大きくなり、半導電層として適しない不都合か
あり、80重量%を越えると機械的特性か低下し、また
粘変か増大して作業性の低下を招く不都合がある。
また、アセチレンブラックの含有量を上記の範囲に限定
したのは、30重量%未満であると、絶縁体の耐水トリ
ー性の改善効果か十分得られず、80重量%を越えると
機械的特性が低下する不都合があるためである。
そして、これらのファーネス系カーボンブラックあるい
はアセチレンブラックを含有せしめるベース樹脂には、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)あるいはエチ
レン−エチルアクリレート共重合体(EEA)などが用
いられる。またさらに、これらの組成物中には、必要に
応じて適宜老化防止剤、酸化防止剤などの添加剤を添加
することもできる。
ここで請求項2に記載のように、上記絶縁体3に直接接
触する第1の半導電層4aをアセチレンブラック含有半
導電性組成物から構成すると、絶縁体3との界面が平滑
となるので、より高い耐水トリー性改善効果が得られる
次1に、このような電力ケーブル5を製造する方法の一
例について説明する。
まず撚線導体lの外周上に、順に内部半導電層2、絶縁
体3、第1の外部半導電層4a、第2の外部半導電層4
bを形成する。内部半導電層2には、EEAやEVA等
の樹脂にカーボンブラック等の導電性充填剤を配合して
なる半導電性組成物が用いられる。また絶縁体3には、
通常ポリエチレン、架橋ポリエチレンあ“るいはエチレ
ン−プロピレン共重合体などの絶縁性樹脂などが用いら
れる。これら各層の形成方法は特に限定されないが、通
常押出被覆法により、押出機のコモンヘッドより各層を
成す組成物を同時に押出しつつ被覆を施す方法が採用さ
れる。さらにこの外周上に遮蔽層や金属シース(図示せ
ず)などを設けて目的の電力ケーブルを得る。
以下、実施例を示してこの発明の詳細な説明する。
!実施例] 第1表に示す配合量にしたかって、アセチレノブラック
含有半導電性組成物およびファーネス系カーボンブラッ
ク含有半導電性組成物を作成しfコ。
各組成物ともに、ベース樹脂としてエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)を用い1こ。
(以下、余白) 第  1  表 第1表に示したアセチレノブラック含有半導電性組成物
を用いて厚さ「■のシートを作成し、これをそれぞれ、
架橋ポリエチレンからなる厚さ3RHの絶縁体シートの
上に配し、さらにこの上に第1表に示したファーネス系
カーボンブラック含有半導電性組成物からなる厚さlr
rtmのノートを貼り合わせて一体化し、供試試料とし
た。
これらの供試試験を用いて、それぞれ架橋ポリエチレン
絶縁体中の水トリー発生率を測定し、結果を第2表に示
す。
ここで水トリー試験法について説明する。
水トリー試験法:第2図は、水トリー試験法を説明する
ものである。図中符号5は、供試試料であって、架橋ポ
リエチレン絶縁シート6の上にアセチレンブラック含有
半導電層7、ファーネス系カーボンブラック含有半導電
層8を順に貼り合わせて構成されたものである。この試
料5の絶縁シート6の底面には、導電性塗料の塗布層9
が設けられて接地電極とされるとともに、この試料5の
上面には水槽lOが設けられて水電極が形成され、これ
に10kV、1kHzの電圧を高圧電極11により印加
できるように構成されている。この電極間に30日間課
電した後、上記絶縁ノート6中に発生した水トリーを観
察した。ここて水トリーの発生数は、比較例1で発生し
た水トリーの数を100とした場合の相対数で表したも
のである。
第  2  表 1水トリ一発生率(%)□: l It’  12   i : :6:    14   1 1117)    12    : 1  : 51    10    1第1表より実施
例1〜7において、水トリー発生の抑制効果が認められ
た。これに対し、アセチレンブラックあるいはファーネ
ス系カーホンブラlりの配合量の少ない比較例2および
比較例4ては、水トリー発生の抑制効果か十分得られず
、まツユこれらの配合量の多い比較例3および比較例5
においては、水トリー発生の抑制効果は見らとるものの
、一方で機械的特性の低下および粘度の増大か著しく、
環カケープルの半導電層として適しないものであった。
次に、実施例4および比較例1の半導電性組成物を用い
て環カケープルを作成した。
ケーブルの構造は、第1図に示したように、導体1の外
周上に順に内部半導電層2、絶縁体3、第1の外部半導
電層4a、第2の半導電層4bを設けた構造とした。第
1の外部半導電層4aには、アセチレンブラック含有半
導電性組成物を用い、第2の外部半導電層4bにはファ
ーネス系カーボンブラック含有半導電性組成物を用いた
これらの各環カケープルの浸水課電試験を行い、結果を
第3表に示す。浸水課電試験の方法は以下に述へる通り
である。
浸水課電試験法 、70°Cの温水中に各環カケープル
を浸漬し、これに1kV、1okHzの電圧を90日間
課電した後、さらにAC(50H2)の電圧を5kV/
30分のステップで昇圧し、絶縁破壊電圧を測定した。
第  3  表 第2表より、実施例において、浸水課電後の絶縁破壊電
圧高いことが明らかとなった。
したかって、この発明の環カケープルは、先の第2表に
示した通り、水トリー発生が抑制されており、そのため
浸水課電後の絶縁破壊電圧の低下が防止されていること
が確認された。
口発明の効果] 以上説明したように、この発明の環カケープルは、導体
上あるいは導体上に設(jられた絶一体上に被覆された
半導電層を、ファーネス系カーボンブラックを20〜8
0重量%含有する半導電性組成物からなる半導電層と、
アセチレンブラックを30〜80重里%含有する半導電
性組成物からなる半導電層とを有してなる2層構造とし
たものであるので、特殊な製造技術を用いなくとも、水
トリー発生を十分に抑制することができ、優れた環カケ
ープルとなるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の環カケープルの一例を示す断面図
であり、 第2図は、実施例において用いられる水トリー試験法の
一例を説明する断面図である。 l ・導体、3・ ・・絶縁層、 4・・・半導電層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導体上あるいは導体上に設けられた絶縁体上に被
    覆された半導電層が、ファーネス系カーボンブラックを
    20〜80重量%含有する半導電性組成物からなる半導
    電層と、アセチレンブラックを30〜80重量%含有す
    る半導電性組成物からなる半導電層とを有してなる2層
    構造とされたことを特徴とする電力ケーブル。
  2. (2)上記2層の半導電層のうちの絶縁体に直接接触す
    る側の半導電層が、アセチレンブラックを含有する半導
    電性組成物からなる半導電層であることを特徴とする請
    求項1に記載の電力ケーブル。
JP32193590A 1990-11-26 1990-11-26 電力ケーブル Pending JPH04192216A (ja)

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