JPH0418916A - 窒素酸化物の除去方法 - Google Patents

窒素酸化物の除去方法

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JPH0418916A
JPH0418916A JP2121525A JP12152590A JPH0418916A JP H0418916 A JPH0418916 A JP H0418916A JP 2121525 A JP2121525 A JP 2121525A JP 12152590 A JP12152590 A JP 12152590A JP H0418916 A JPH0418916 A JP H0418916A
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tank
gas
adsorption
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Tadao Nakatsuji
忠夫 仲辻
Hiromasu Shimizu
宏益 清水
Tatsuhiko Ito
伊藤 建彦
Fujio Suganuma
菅沼 藤夫
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SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窒素酸化物(以下、NOxと略記する)の除去
方法に係わり、詳しくは窒素酸化物の除去を吸着工程と
脱着分解工程とに分けて行い、さらに脱着分解工程にお
いて通電によりN Ox分解用の触媒活性物質を加熱す
ることにより窒素酸化物を効率よく除去する方法に関す
る。
[従来の技術] 各種排気ガス中に存在するNO2、NO等の窒素酸化物
は人体に有害であり、かつ酸性雨や光化学スモッグの発
生原因ともなるので、その効果的除去手段が望まれてい
る。
ところで、排気ガス中のN Oxを低減させる方法とし
ては、すでに実用化されているものがある。
例えば、 (イ)ガソリン自動車における三元触媒法、及び(ロ)
ボイラーなどの大型排出源からの排気ガスを対象とする
アンモニアによるNOoの選択的接触還元法などがある
また、 (ハ)白金などの貴金属担持触媒、金属酸化物触媒、ま
たはある種のペロブスカイト系酸化物触媒を用いてNO
Xを無害な窒素、酸素あるいは亜酸化窒素に分解する方
法、および (ニ)金属担持ゼオライト触媒、特に分解活性の高い銅
担持ゼオライト触媒を用いるNOXの直接分解法が報告
されている(岩本正和著、J、 Chew。
Soc、、Chew、  Cosmun、、1272 
 (1986)  )  @〔発明が解決しようとする
課題〕 しかしながら、上記(イ)の方法は、ディーゼルエンジ
ンからの排気ガスのように酸素が共存する系には原理的
に適用できない。
上記(ロ)の方法では、還元剤としてアンモニアを用い
るためランニングコストが高くつき不経済であるととも
に、装置が大型化するので、自動車のように移動発生源
からの排気ガス中のNOoの除去処理には適用し難い面
がある。
上記(ハ)の方法は、排気ガスの浄化に用いるためには
触媒活性が低過ぎるため、実用化には至っていない。
また上記(ニ)の方法も、ディーゼルエンジンからの排
気ガスのようにガス中の酸素濃度が高く、しかもNOX
4度が低い場合には高い触媒活性は期待できず、実用化
には程遠いのが現状である。
これらの問題を解消するためにN Ox含有ガスを、比
較的低温でNOx吸着剤もしくはNoχ分解用触媒から
なる吸着層に接触させてN Oxを吸着させ、次いでこ
の吸着層を加熱炉等の外部加温装置にて昇温することに
より窒素、酸素および亜酸化窒素へ分解させることが考
えられる。
しかしながら、外部加温装置による加熱では、吸着層の
温度だけでなくNOx含有排気ガスの温度も同時に昇温
することになるので、多量の熱量が必要になるばかりで
なく、外部加温装置の付設により除去装置が大型化して
しまい実用的でない。
また、NOx含有ガスのN Ox濃度が低い場合は、N
OX 102モル比が小さくなるため、NOxの分解反
応が大きく抑制されるという重大な問題が生しる。
本発明は以上の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは、N Ox分解用の触媒活性物質も
しくはNO3吸着剤を担持した導電性の担体にNOxを
比較的低温で吸着させ、次いでこの担体に通電して発熱
抵抗物質を発熱させて触媒活性物質もしくはNoxUj
l着剤を加熱し、該触媒活性物質もしくはNOx吸着剤
に前記吸着により濃縮されたNOXを脱着分解させるが
、もしくは脱着させ後流のNOx分解用触媒活性物質に
て分解させることにより、NOx10□モル比を大きく
保った状態でNOxを効率よく除去する方法を提供する
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明に係るNOXの除去方
法(以下、「本発明方法」という)は、NOx含有ガス
を通流させるための複数の流路が設けられた、導電性の
発熱抵抗物質を含有してなる担体に、少なくともNOX
分解用の触媒活性物質を担持させてなる触媒フィルター
ζこ(したがって、場合によっては前段が吸着側層、後
段がN。
X分解触媒層の場合も含まれる)、NOx含有ガスを通
流させて、NOXを前記担体に吸着させる吸着工程と、
前記発熱抵抗物質に通電して前記触媒活性物質もしくは
吸着剤を加熱し、該触媒活性物質にて前記N Oxを脱
着分解させるか、あるいは吸着剤から脱着したN Ox
を後流のN Ox分解触媒にて分解させる脱着分解工程
とを有してなる。
本発明方法が処理対象とするN Ox含有ガスとしては
、ディーゼル自動車からの排気ガス、コージェネ用ディ
ーゼル機関からの排気ガス、ガスエンジンからの排気ガ
スなどが挙げられる。
本発明における触媒活性物質としては、例えば銅担持2
5M−5型ゼオライト、アルミナ担持白金、マグネシア
担持白金、酸化コバルト、銀−酸化コバルトを挙げるこ
とができる。
なお、必要に応して触媒活性1lff質とともに、酸素
欠陥型ペロブスカイト等の吸着剤を担体に担持させたも
のを用いてもよい、また、吸着剤として、前述した酸素
欠陥型ペロブスカイト、ゲーサイト、ゲーサイト担持炭
素繊維などの公知のN Ox吸着剤を用いることができ
る。
この場合、吸着剤と触媒活性物質との混合物を適宜の形
状の担体に担持させてもよく、吸着剤をガス通流方向上
流側に、また触媒活性物質を同下流側に配するようにし
てもよい。
後者は、上流側に位置する吸着剤にてNO++を吸着さ
せ、下流側に位置する触媒活性物質にて吸着されたNO
XをN2と、02もしくはN 20とに脱着分解するよ
うにしたものである。
本発明における導電性の発熱抵抗物質としては、例えば
グラファイト、カーボンファイバー、炭化ケイ素、銀、
ニッケルクロム合金、クロムアルミニウム合金、ステン
レスなどが挙げられる。また、その形状は特に限定され
ず、粉体、ウィスカー短繊維等の種々の形状のものを用
いることができる。
本発明における触媒フィルターとしては、例えば導電性
の発熱抵抗物質をN Ox分解用の触媒活性物質ととも
に成形材ギ4にて一体成形してなるものが挙げられる。
この場合は、触媒活性物質、発熱抵抗物質および成形材
料を均一に混合した後、押出成形等の適宜の成形法によ
り成形して作製される。なお、成形時の押出性を改良す
るために粘土などを可塑剤として配合してもよい。
上記成形材料としては、例えばメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リアミド、ポリエステルが挙げられる。
なお、触媒フィルターがハニカム状の場合は、総重量基
準で、触媒活性物質を20〜80%程度、また発熱抵抗
物質を80〜20%程度含有させたものが好ましい。触
媒の含有量が80%を越えても増量に応じたNO!分解
能の改善が認められず不経済であり、また20%未満で
あると充分なNOx分解効果が得られない。また、発熱
抵抗物質の含有量が20%未満では充分な発熱が得られ
ず、また80%を越えると触媒とNOXの接触効率が低
下する虞れがある。
本発明における触媒フィルターの形状は特に限定されず
、ハニカム状、フオーム状、コルケート状、メツシュ状
等の種々の形状のものを用いることができる。
かかる触媒フィルターは成形後、そのままでも使用可能
であるが、焼成して成形材料を炭化することにより、そ
の導電性を向上させることができる。
その他、触媒フィルターとして、導電性の発熱抵抗物質
を含有する適宜の形状の担体に、触媒活性物質を担持さ
せたものを用いることもできる。
第6図はかかる触媒フィルターが装着されたNOx分解
器りの一例を示したものであり、同図においてN OX
分解器りは、少なくともNO!含有ガスの通流方向に沿
って多数の断面正方形状の流路64を有するハニカム状
の触媒フィルター1、一対のt種板62.62および電
気絶縁性のケーシング65などからなる。第7図は第6
図における流路64の近傍を拡大して示したものである
触媒フィルター1は、触媒活性物質および導電性の発熱
抵抗物質を成形材料により一体成形した後、これにケー
シング65を外嵌して作製されたものであり、触媒フィ
ルター1の対向する両側面には、銅や、ステンレスなど
からなる電極板62.62が密着して設けられている。
以上の如き構成のNOx分解器りを用いてNO×分解を
行うには、例えば先ず流路64内にN。
、含有ガスを通流させ、NOxを触媒フィルターに吸着
させ、その後両電極板62.62に導電線(リード線)
63.63を接続して触媒フィルター1内に通電する。
そうすると、通電により触媒フィルター1内の発熱抵抗
物質が発熱して触媒活性物質を加熱し、その結果咬着し
たNOXが触媒上で脱着分解しNOXが効率よく分解さ
れる。これは、NOx分解反応は酸素の存在によって大
きく抑制されるが、これらの工程においてはNOxが触
媒上において高密度に存在しているため、この影響が大
幅に緩和されるためであると考えられる。
触媒フィルター1内の流路64の断面形状は特に限定さ
れるものではなく、上記四角形の他、六角形、三角形等
の任意の形状とすることが可能である。なお、ハニカム
の壁厚(第7図におけるt)は0.1〜1.0−程度、
ピンチ(第7図におけるp)は1゜0〜7.01程度が
適当である。
N Oxの吸着温度は、使用する触媒活性物質の種類に
よって最適温度が異なる。使用するエネルギーを少なく
するために、室温〜Nox脱着分解温度(600°C前
後)よりも100 ’C程度低い温度の範囲が好ましい
N Oxの脱着分解温度も、触媒の種類によって異なる
が、触媒として銅−ZSM−5型ゼオライトおよび銀−
酸化コバルトを用いる場合は約300〜600”Cの範
囲が特に有効であり、酸化コノへ′ルト、アルミナ担持
白金、マグネシア担持白金を用いる場合は約600〜8
00°Cの範囲が好ましい。
このように脱着分解温度に比べて、比較的低温でN O
Xを触媒フィルターに吸着させ、次いで通電して比較的
高温で脱着分解するようにすれば、N0X102モル比
を大きく保った状態でNOxが窒素、酸素、亜酸化窒素
に効率よく分解される。
また、このようにNOxの脱着分解温度と吸着温度を別
々に設定し、脱着分解温度を高くすることにより、触媒
毒である酸素が触媒活性物質の表面に付着した場合、酸
素脱着が容易になり、このことによってもNOXの分解
効率が向上する6なお、Nowの分解率は実際には10
0%には達しないので、脱着分解時にキャリヤーガスを
通流させて未分解のNOxを分解生成物と共に強制的に
排出させることが好ましい。この場合のキャリヤーガス
としては、例えば空気やN Ox含有ガス自体を用いる
ことができる。キャリヤーガスを用いる場合、吸着時の
流量に比較して脱着分解時の流量を小さくすることが好
ましい。空間速度(SV)を零ないし小さくすることが
、N Oxの分解率の著しい向上につながるからである
本発明方法においては、吸着工程における触媒活性物質
とNOx含有ガスとの接触時間、および脱着分解工程に
おける触媒活性物質とキャリヤーガスとの接触時間は特
に制限されるものではない。
すなわち、N Ox含有ガスのNOX濃度に応して触媒
活性物質の分解活性と分解性能とが最高に発揮されるよ
うに接触時間を適宜設定すればよい。
一般に、高分解率を実現するためには、脱着分解時の接
触時間を吸着時の接触時間の約100倍以上長くとるこ
とが好ましい。
以下、本発明方法を図を参照しつつさらに詳しく説明す
る。
第1図および第2図は本発明方法を実施するためのNO
x除去装置装置示し、同図においてNOx除去装置装置
触媒活性物質および発熱抵抗物質を含有したハニカム状
の触媒フィルターが装填された一対の処理槽2および3
、NOx含有ガスの導入管4、同排出管5、流路切り換
え弁6および管路7A、8A、7B、8Bなどからなる
処理槽2.3の各ガス入側2人、3Aは、それぞれ管路
7A、8Aを介して流路切り換え弁6に連結され、また
処理槽2.3の各ガス出側2B、3Bは、それぞれ管路
7B、8Bを介して波路切り換え弁6に連結されており
、処理槽2と処理槽3とが常に直列接続されるように構
成しである。
各処理槽には、図示しない加熱手段および冷却手段が付
設されて交互に高温(N Oxの脱着分解温度)および
低温(N Oxの吸着温度)に保持し得るようにされて
いる。
処理槽2.3には、各処理槽と並列的にそれぞれ流量調
節弁10Aを備えたバイパス管路9A、および、流量調
節弁10Bを備えたバイパス管路9Bが設けられており
、各流量調節弁の開度を調整することによって脱着分解
時に各処理槽内を通流するNOx分解ガスの流量を加減
し得るようにされている。
波路切り換え弁6には、導入管4、排出管5が接続され
て、それぞれガスを導入、排出し得るようになっている
以上のような構成のNOx除去装置装置おいて、先ず第
1図に示すように、処理槽2および3をNOX@着温度
にしてNO!吸着槽として機能させすなわち、N Ox
含有ガス導入管4からNOx含有ガスを導入し、流量調
節弁10A、IOBを閉してバイパス管路9A、9Bを
閉“′にした状態で、順次管路7A、処理槽2、管路7
B、波路切り換え弁6、管路8A、処理槽3、管路8B
に通流させて、処理槽2にNOXを吸着させる。
次いで、通電して処理槽2内を適宜の脱着分解温度にま
で昇温しで、処理槽2内に装填された触媒フィルターに
吸着されたNOXを脱着分解させる。また、このとき流
量調節弁10Aの開度を調節することにより、処理槽2
内に流れる流量を効率よく脱着分解が起こる流量に設定
する。
この脱着分解により生じた分解ガスおよび未分解のN 
OXは、NO!含有ガスとともに処理槽2から排出され
る。
次いで、処理槽2から排出されたガスを、管路7B、流
路切り換え弁6、管路8Aを経て、処理槽2の下流側に
配された処理槽3に導く。
なお、バイパス管路9Aを流れる一部のNOx含有ガス
は管路7Bに流入する際、処理槽2から排出されたガス
と合流する。
一方、処理槽3は適宜の吸着温度に保持されており、処
理槽2から排出されてきた未分解のN08およびNO!
含有ガス中のN Oxは処理槽3内に装填された触媒フ
ィルターに吸着され、先に処理槽2内で形成されたN2
.02等の分解ガスだけが排出管5から排出される。
次いで、処理槽2への通電を停止して、冷却手段にて処
理槽2内を所定のNOx吸着温度に降温する一方、通電
手段にて処理槽3に通電して、これを所定のNOX脱着
分解温度まで昇温した後、流量調節弁10Aを°“閉”
にし、流量調節弁10Bを°°開”にした後、流路切り
換え弁6を切り換える。
第2図は、このときのN Ox除去装置Aの状態を示す
そうすると、第1図に示す状態の場合とは逆に、処理槽
3内でNowO脱着分解が起こり、処理槽2内で処理槽
3から排出されてきたガス中のNo、の吸着が起こる。
なお、バイパス管路9Bを通流した一部のN08含有ガ
スは、バイパス管路8Bにおいて処理槽3からのガスと
合流する。
このように、吸着槽における吸着が飽和になる前に脱着
分解槽における脱着分解が完了するように第1図および
第2図に示した状態が繰り返されるようにNOX除去装
置装置操作すれば、NOx含有ガス中のNOXを連続的
に分解除去することができるのである。
その他、第3図および第4図に示すN OX除去装置B
を用いることもできる。なお、両図中、第1図または第
2図中の符号と同一の符号が付された部材はそれらのも
のと実質的に同一の部材である。
第3図に示すN Ox除去装置Bでは、NOx含有ガス
が導入管13から導入され、流路切り換え弁12、管路
11を経て処理槽2に送られてNO8が吸着され、残余
のガスは管路7Bおよび流路切り換え弁6を経て排出管
5から排出される。
次いで、処理槽3をNOx吸着温度にした後に第4図に
示すように流路切り換え弁6および12を切り換え、処
理槽2をNOX分解温度に昇温する。
一方、キャリヤーガス(空気)が、導入管14から流路
切り換え弁12、管路11を経て処理槽2に送られ、処
理槽2から排出されたNOX分解ガスおよび未分解N 
Oxを伴うキャリヤーガスは管路7B、波路切り換え弁
6および管路8Aを経て処理槽3に送られ、未分解NO
Xが処理槽3に吸着される。
このように、吸着槽における吸着が飽和になる前に脱着
分解槽における脱着分解が完了するように第3図および
第4図に示した状態が繰り返されるようにNOx除去装
置装置操作すれば、NOx含有ガス中のNOXを連続的
に分解除去することができるのである。
第5図は本発明方法を実施するためのさらに別のNOX
除去装置装置示すものである。なお、図中、第1図〜第
4図中の符号と同一の符号が付された部材はそれらのも
のと実質的に同一の部材である。
第5図に示すN Ox除去装置Cは、一対の処理槽2お
よび3、導入管4、排出管5および管路7A、7B、8
A、8Bなどからなる。
管路7A、8Aは、それぞれ処理槽2.3のガス入側に
接続され、また管路7B、8Bは、それぞれ処理槽2.
3のガス出側に接続されており、管路7A、8Aの各上
流端は合管して、導入管4に接続され、また管路7B、
8Bの各下流端は合管して、排出管5に接続されている
また、管路7A、8Aには、それぞれ流量調節弁10A
、IOBが設けられており、その開度を調節することに
よって脱着分解時に各処理槽内を通流するN O1分解
ガスの流量を加減し得るようにしである。
なお、処理12および3には、N Ox除去装置A、B
の場合と同様、図示しない加熱手段および冷却手段が付
設されている。
以上の如き構成のNOx除去装置装置おいて、先ず処理
槽2.3内をNO工の1着点度に設定保持し、また流量
調節弁10Aを゛開°′に、IOBを“閉“にする。
この状態で、導入管4からN Ox含有ガスを導入して
、N Ox含有ガスを処理槽2内に通流させると、処理
槽2はNOX吸着槽としで機能してNOxが処理槽2内
に吸着される。
次いで、流量tA節弁10Aを閉じるとともに、処理槽
2内に通電してこれを所定のNOx脱着分解温度に昇温
すると同時に、流量調節弁10Bを開”にするとともに
、処理槽3をN Oxの咬着温度に保持する。
そうすると、今度は処理槽3が吸着槽として、また処理
槽2が脱着分解槽として働き、それぞれN Oxが吸着
または脱着分解される。
以上の操作を繰り返し行うことにより、連続的にN O
x含有ガスからN OXを分解除去することができる。
この方法によれば、N Oxの脱着分解を、空間速度(
SV)が殆どO(零)の状態で行うことになるので、触
媒活性物質の分解活性をより高めることができ、効率良
< N OXを除去することかできる。
なお、以上のいずれの場合にも説明の便宜上、一対の処
理槽を用いる場合について説明したが、処理槽を増やし
て処理能力の向上を図ってもよいことは勿論である。
また、各処理槽に仕様の異なる触媒フィルターを装填し
て、吸着時および脱着分解時に各処理槽を各別に好適温
度に保持するようにしてもよい。
ところで、定常状態におけるNO8処理量は、処理槽内
に吸着されたNOx量(NO!吸着量)×分解率で定義
される。
従って、本発明方法において、処理槽内のNOx吸着量
が多過ぎれば処理槽の数を増加すればよく、また分解率
が低く未分解NOXが多い場合は各処理槽の吸着容量を
大きくすればよい。
また、N0w除去率を完全ならしめるためには、理論量
(NOX処理量十分解率)に安全率をかけたところの大
きめの吸着容量を有する処理槽を用いる必要があること
は嵩うまでもない。
〔作用〕
吸着工程でNOx染着温度に保持された触媒フィルター
によりNO,含有ガス中のNOxが吸着され、通電加熱
を伴う脱着分解工程で吸着されたNOXが脱着分解され
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではなく
、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施
することが可能なものである。
〔実施例1〕 (銅担持ゼオライトの調製] ビーカーにAe (NOX)x   9 O20を3.
 13gと水を1oad入れ、マグ2ナノクスターラー
で攪拌熔解しながら、これに臭化テトラプロピルアンモ
ニウム7.98gとシリカゾル水溶液(SiOzを31
重量%、Na、Oを0.4重量%、Aj’zOxを0.
03重量%含有する水溶液)60gを加えた。
次いで、この溶液に、水酸化ナトリウム3.12gを4
0dの水に溶解した溶液を攪拌しながら徐々に加えて混
合し、この混合液をオートクレブに仕込み160°Cで
72時間攪拌下で結晶化させた。
次いで、得られた結晶化物を固液分離した後、水洗、乾
燥して基材となるZSM−5ゼオライト(Si/Anz
モル比=70)を得た。
次いで、市販の酢酸銅を水に溶解して得た0゜05モル
/lの酢酸銅水溶液に、上記23M−5ゼオライトを投
入し1昼夜攪拌した後、遠心分離した。この操作を3回
繰り返し、最後に純水で5回洗浄し110°Cで終夜乾
燥して銅担持23M5ゼオライトを調製した。
〔触媒フィルターの作製〕
上記23M−5ゼオライト1kgとグラファイト粉末(
和光純薬社製の導電性材料)300gとメチルセルロー
ス(信越化学社製、商品名rH4−メトローズJ )3
0gと水500gとを充分に混練した後、これをピッチ
1.3閣、ハニカムの壁厚0゜2■のハニカム成形用ダ
イスを装着した押し出し機にて押し出し、ハニカム状の
触媒フィルターを得た。
得られた触媒フィルターを通風乾燥後、100゛Cで1
8時間乾燥し、その後450°Cで3時間焼成した。こ
の触媒フィルターを20閣×201×25閣大の直方体
状に力ントシ、銅電極を両側面(20■X25m面)に
装着して、抵抗を測定したところ10Ωであった。
[Noの除去反応] 上記触媒フィルターを第6図に示すNOx分解器りに装
填し、これに11000ppの一酸化窒素(以下rNO
Jという)と10%の酸素とを含むヘリウムガスを、室
温下、毎分100dの流速で10分間通流させてNoを
9着させた。
次いで、その流速を保持して触媒フィルターに3.3A
の電流を通じ、触媒フィルターの温度を600°Cに昇
温した。この時のガス出口温度は365°Cであった。
なお、上記触媒フィルターの温度およびガス出口温度は
、それぞれ熱電対により測定した。
また、Noの分解率を化学発光式NOx分析計およびガ
スクロマトグラフィーを用いて調べたところ、30%で
あった。さらに、昇温時の流速をほぼ零とし、600 
’Cに達した後5紙で流出させたときのNO分解率を調
べたところ、60%であった。
〔比較例1〕 実施例1で作製したものと同様の触媒フィルターを第6
図に示すNOx分解器りに装填し、これにlooopp
mのNoと10%の酸素とを含むヘリウムガスを600
°Cで毎分100紙の流速で通流させて、NOの分解率
を調べたところ6%であった。
[実施例2) [酸化コバルトの調製] 硝酸コバルト(Co (N(h)2  ・6H20)7
2.52gを純水に溶解して500dとし、マグマ、チ
ノクスターラーで攪拌しながら炭酸ナトリ”yL (N
az Coff)31.69 g(0250d、水溶液
を1時間かけて滴下し、沈澱を生成させた。
さらに1時間Fl!拌した後、遠心分a機で沈澱を分離
した。得られた固形物を純水で5回洗浄した後、乾燥基
中110’Cで終夜乾燥して粉砕し、次いで空気気流中
で400°Cまで焼成して酸化コバルトを調製した。焼
成は、室温から300°Cまでを毎分1 ’Cの割合、
300 ’Cから400 ’Cまでを毎分4.3°Cの
割合で昇温し、その後400°Cに4時間保持して行っ
た。
〔触媒フィルターの作製] 上記酸化コバルトを用い、実施例1と同様にしてハニカ
ム状の触媒フィルターを作製し、この触媒フィルターを
20mX20閣X25m大の直方体状にカットし、銅電
極をその両側面(20■×20閣面)に装着して抵抗を
測定したところ11Ωであった。
(Noの除去反応〕 上記触媒フィルターを第6図に示すNO!分解器りに装
填し、これに11000ppのNOと10%の酸素とを
含むヘリウムガスを、200″Cで毎分10(lIll
の流速で40分間通流させて、NOを吸着させた0次い
でその流速を保持して触媒フィルターに3.2Aの電流
を通し、触媒フィルターの温度を600°Cまで昇温し
、実施例1と同様にしてNo分解率を調べたところ19
%であった。
〔比較例2〕 実施例2で作製したものと同様の触媒フィルターを第6
図に示すN Ox分解器りに装填し、11000ppの
Noと10%の酸素とを含むヘリウムガスを600℃で
毎分100dの流速で通流させて、実施例1と同様にし
てNo分解率を調べたところ4%であった。
〔実施例3〕 実施例1で作製したものと同様の触媒フィルターを、そ
れぞれ第1図に示すNOx装置装置処理槽2および3に
それぞれ充填し、500ppmのNoと15%の酸素と
を含むヘリウムガスを毎分100dの流速で30分間通
流させた0次いで、第2図に示すように流路切り換え弁
6により流路を切り換えて、実施例1と同様の操作を繰
り返した。
この時、最終的に装置から流出するNOx4度を調べた
ところ、殆ど認められなかった。
NOx含有ガスを連続的に通流させて、上記吸着、脱着
分解を繰り返しても同様の結果が得られた。
[実施例4] 実施例1で作製したものと同様の触媒フィルターを、そ
れぞれ第3図に示すN OX除去装置Bの処理槽2およ
び3にそれぞれ充填し、500ppmのNOと15%の
酸素とを含むヘリウムガスを毎分100dの流速で1時
間通流させて、処理槽2にNoを吸着させた。次いで、
六日弁6および西口弁12を切り換えて第4図に示す状
態にした後、キャリヤーガス導入管14に流すキャリヤ
ーガス(空気)を−時的に停止し、処理槽2を通る空気
流量をほぼ0にした。この状態で、通電して、触媒フィ
ルターを600°Cまで昇温しでNOの脱着分解を行っ
た。次いで、キャリヤーガスを通流させて処理槽2から
排出されたガス中のNo分解率を実施例1と同様にして
調べたところ60%であった。
一方、最終的に装置から流出するNoxfA度を調べた
ところ、殆ど認められなかった。
上記吸着、脱着分解を繰り返しても同様の結果が得られ
た。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明に係るN08の除去
方法によれば、吸着濃縮したNOXを高温下において脱
着分解するようにしたので、酸素が存在する系において
も、Notを高効率で分解することができるとともに、
その操作も簡単である等、本発明は優れた特有の効果を
奏する。
また、脱着分解時にキャリヤーガスを存在させて、空気
またはN Ox含有ガスの流量を極めて小さくするよう
にすれば、NOx分解率を大巾に向上させることも可能
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はそれぞれ本発明方法の実施において用
いるNOx除去装置のシステム図、第6図は本発明方法
において用いるNOx分解器の斜視図、第7図は第6図
に示したN Ox分解器の流路近傍の部分拡大図である
。 A、B、c  NOx除去装置、 D−NOX分解器、 】 触媒フィルター 2.3 処理槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.窒素酸化物含有ガスを通流させるための複数の流路
    が設けられた、導電性の発熱抵抗物質を含有してなる担
    体に、少なくとも窒素酸化物分解用の触媒活性物質を担
    持させてなる触媒フィルターに、窒素酸化物含有ガスを
    通流させて、窒素酸化物を前記担体に吸着させる吸着工
    程と、 前記発熱抵抗物質に通電して前記触媒活性 物質を加熱し、該触媒活性物質に前記窒素酸化物を脱着
    分解させる脱着分解工程とを有してなる窒素酸化物の除
    去方法。
  2. 2.前記触媒フィルターが、ガス通流方向上流側に吸着
    剤を、ガス通流方向下流側に前記触媒活性物質を前記担
    体に担持させてなるものである請求項1記載の窒素酸化
    物の除去方法。
  3. 3.前記脱着分解工程が、前記触媒フィルターヘの窒素
    酸化物含有ガスの通流を停止した状態で行われる請求項
    1または2記載の窒素酸化物の除去方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04141218A (ja) * 1990-09-28 1992-05-14 Mazda Motor Corp エンジンの排気ガス浄化装置及びその製造方法
JPH05200223A (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 Matsushita Electric Works Ltd 特定ガス成分の吸着分離方法
US6869573B2 (en) * 1990-11-09 2005-03-22 Ngk Insulators, Ltd. Heater and catalytic converter
JP2010110731A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Tokuyama Corp 排ガスの処理装置
JP2011224552A (ja) * 2010-03-29 2011-11-10 Hokkaido Univ 亜酸化窒素含有ガスの処理方法及び処理装置

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