JPH08229387A - 炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤および内燃機関排ガス中炭化水素の浄化法 - Google Patents

炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤および内燃機関排ガス中炭化水素の浄化法

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JPH08229387A
JPH08229387A JP7036527A JP3652795A JPH08229387A JP H08229387 A JPH08229387 A JP H08229387A JP 7036527 A JP7036527 A JP 7036527A JP 3652795 A JP3652795 A JP 3652795A JP H08229387 A JPH08229387 A JP H08229387A
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adsorbent
combustion catalyst
component
integrated
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Hiroshi Hanaoka
博史 花岡
Osamu Kuroda
黒田  修
Akira Kato
加藤  明
Hiroshi Miyadera
博 宮寺
Takeshi Atago
武士 阿田子
Ikuhisa Hamada
幾久 浜田
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Babcock Hitachi KK
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/18Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
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    • F01N2570/12Hydrocarbons

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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関エンジン起動時の炭化水素を有効に
浄化するのに必要な高吸着容量、高吸脱着温度、高耐熱
性を持ち、かつ燃焼触媒機能を有するHC吸着剤の提
供。 【構成】 内燃機関の排ガスを、燃焼触媒成分を含む無
機物と炭化水素の吸着剤を組み合わせた燃焼触媒機能一
体化吸着剤に接触させることにより炭化水素を有効に浄
化できる。特に排ガス上流部に炭化水素吸着剤を、下流
部に燃焼触媒成分を配置したものが有効である。Ag、
Cu、Ni、Zn、Ba、Mgから選ばれた少なくとも
一種の金属成分で修飾したゼオライトを、炭化水素吸着
剤成分として含有し、燃焼触媒成分の主成分が、酸化ア
ルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素から選ばれ
た少なくとも一種の無機物に、Pt、Pb、Co、Mn
から選ばれた少なくとも一種以上の金属成分を担持した
ものなどを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの内燃機関
排ガス中に含まれる炭化水素の浄化法および浄化装置に
用いる燃焼触媒機能を有する吸着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排ガスには、炭化水素(H
C)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)とい
った有害成分が含まれており、1970年以降これらの
有害成分に対する排出量の規制が行われている。このう
ちHCは光化学スモッグ(オキシダント)生成の原因と
なるため、今後規制が厳しくなる動きにある。
【0003】この自動車の排ガス中の有害成分を浄化す
るために、通常その排気通路に白金−ロジウム/アルミ
ナ系の三元触媒が設置されている。しかしこの三元触媒
は、約300℃以上の温度に達しないと有効に働かず、
エンジン起動直後の排ガス温度が低い場合に排ガス中の
有害成分を十分に浄化できない。従って、現状では排出
されるHCの大部分はこのエンジン起動時のものであ
り、排出規制強化に対応するにはこれを低減する必要が
ある。このエンジンの起動時のHCを浄化するために、
吸着剤を用いてエンジン起動時の低温の排ガス中からH
Cを吸着保持して、その後の排ガス温度の上昇とともに
吸着したHCを脱着・浄化する方法が開示されている
(特開平2−135126号、特開平5−31359
号、特開平5−96182号など)。
【0004】特開平5−31359号公報によると、吸
着剤に関して、白金(Pt)、パラジウム(Pb)、ロ
ジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(R
u)から選ばれる少なくとも一種以上の貴金属をイオン
交換した高シリカゼオライト(Si/Al比=40以
上)を用いる方法が開示されている。また、特開平5−
96182号公報には、炭化水素吸着能を有する浄化触
媒について開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、自動車
のエンジンなど内燃機関の排ガス中の炭化水素排出量を
低減するためには、エンジン起動時の炭化水素の浄化法
が重要である。また、炭化水素浄化のために用いる吸着
剤には、その実用化にあたって下記のような特性が要求
される。まず、当然ではあるが、システムの小型化のた
めに吸着剤の単位容積あたりのHC吸着容量が大きいこ
とが必要である。
【0006】また吸着剤のHCとの吸着力を強化し、吸
着温度および脱着温度をより高温化すれば、吸着剤使用
温度範囲が拡大でき、一旦吸着したHCの後処理も容易
となる。すなわち、脱着HCを三元触媒などの浄化触媒
で浄化するシステムの場合、浄化触媒が活性化する30
0℃までの脱着量が小さい。換言すると、300℃以上
での脱着量が大きいと、脱着HCを容易に燃焼浄化する
ことができる。特開平2−75327号、特開平2−1
26937号には、これらを目的とした吸着剤が提案さ
れているが、実用化の点でさらに脱着温度を上昇できれ
ば、その効果は大となる。
【0007】さらに、脱着温度が高くなれば、すなわち
HCを高温まで吸着剤に保持させることができれば、吸
着剤に燃焼触媒機能を持たせることにより、HCを吸着
剤上で燃焼浄化することが可能となる。この場合、三元
触媒による後処理をすることなく、吸着HCを処理する
ことが可能となる。特開平5−96182号には、炭化
水素吸着能を有する浄化触媒が提案されているが、この
システムではエンジン起動時に排出される多量の水分に
よる吸着能力低下を防止するために、水分を吸着する無
機物を含むコート層が必要不可欠である。この場合は吸
着剤の耐水性を向上できれば、水分吸着剤のコーティン
グが不要となり、実用上有利である。
【0008】また、排ガス温度が高温に達する場合、吸
着剤が高温での耐熱性を有することが必要である。吸着
剤が排ガスの温度範囲以上の高温に対して耐熱性を有す
る場合、吸着剤前後にバイパスを用いるなどのシステム
を用いることなく吸着剤を使用することが可能となる。
しかしこの点に関しては、上記いずれの公知のシステム
および吸着剤においても、ほとんど考慮されていない。
【0009】本発明の目的は、特に内燃機関エンジン起
動時の炭化水素を有効に浄化する方法を提供することで
ある。また、本発明の目的は、内燃機関エンジン起動時
の炭化水素を有効に浄化するのに必要な高吸着容量、高
吸脱着温度、高耐熱性を持ち、かつ燃焼触媒機能を有す
るHC吸着剤を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するシ
ステムおよび吸着剤について鋭意検討した結果、本発明
者らは内燃機関の排ガスを、燃焼触媒成分を含む無機物
と炭化水素の吸着剤を組み合わせた燃焼触媒機能一体化
吸着剤に接触させることにより炭化水素を有効に浄化で
きることを見いだした。
【0011】本発明の特徴は、内燃機関排ガスを燃焼触
媒機能一体化吸着剤に接触させることにより炭化水素を
浄化することにある。また本発明者らは、このとき浄化
法に用いる吸着剤には、排ガス上流部に炭化水素吸着剤
を、下流部に燃焼触媒成分を配置したものが有効である
ことを見いだした。本発明の特徴は、燃焼触媒機能一体
化吸着剤として、排ガス上流部に炭化水素吸着剤を、下
流部に燃焼触媒成分を配置することが望ましい。
【0012】さらに本発明者らは、炭化水素吸着剤と燃
焼触媒成分の混合物をコーティングした通気性担体もま
た燃焼触媒機能一体化吸着剤として有効であることを見
いだした。前記通気性担体としてはハニカム担体が最も
好ましいが、本発明で用いる通気性担体は、ガス流路の
ガスの流れ方向に沿って貫通状の流路が形成される担体
ならば、ハニカム状担体だけでなく、例えば各流路断面
が長孔状のスリット流路を備えたものでも良い。このス
リット流路を有する担体としては、ブレート担体があ
る。
【0013】本発明は、ハニカム担体上に炭化水素吸着
剤と燃焼触媒成分の混合物をコーティングしたものを用
いることができる。ハニカム担体上に第一層として炭化
水素吸着剤をコーティングし、さらにその上に第二層と
して燃焼触媒成分をコーティングしたものも炭化水素の
燃焼触媒機能一体化吸着剤として有効である。本発明の
吸着剤は、ハニカム担体に、第一層として炭化水素の吸
着剤のコーティング層、その上に第二層として燃焼触媒
成分のコーティング層を備えたものを用いることができ
る。
【0014】前述のように、炭化水素吸着剤としては、
高HC吸着容量を持ち、吸脱着温度がより高温であるこ
とが重要な課題である。本発明者らは、ゼオライトに金
属成分を分散担持させることにより、高いHC吸着容量
を持つことを見いだした。また、これら金属成分の担持
の効果は、吸着容量の向上だけでなく脱着温度の高温化
にも適していることを見いだした。また、本発明におい
ては、炭化水素吸着剤としてゼオライト表面に金属成分
を分散担持させたものを用いることができる。金属成分
の担持方法としてはイオン交換法が好ましいが、他に湿
式混練法、含浸法など、イオン交換法と同等の効果、す
なわち金属成分をイオン状もしくは高分散状態で担持す
る方法であれば良い。
【0015】金属成分としては、銀(Ag)、銅(C
u)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、バリウム(B
a)、マグネシウム(Mg)から選ばれる少なくとも一
種以上の金属成分が好ましく、中でもAg成分を担持す
ることにより良好な結果が得られる。また、金属成分の
担持量はイオン交換率で表現して10%以上が好まし
い。金属成分がイオン交換率10%以下の低担持量で
は、HC吸着能が低く、脱着温度も低い。上記金属成分
を担持するゼオライトとしては、ZSM−5、モルデナ
イト、Y型ゼオライトおよびX型ゼオライトがHCの吸
着量が多く好ましい。特にモルデナイトおよびY型ゼオ
ライトが優れている。ZSM−5、モルデナイト、Y型
ゼオライトまたはX型ゼオライトに金属成分を担持させ
たものを用いることもできる。
【0016】また、本発明者らは、エンジン起動時にH
Cとともに多量に排出される水分によるHC吸着妨害を
抑制する観点から、SiO2を多く含有する上記ゼオラ
イトが有効であることを見いだした。すなわち、本発明
者らは、SiO2/Al23モル比が15〜250の上
記のゼオライトを用いることにより、水分除去のための
第三のコーティング層を備えることなしに耐水性を向上
できることも見いだした。
【0017】また本発明者らは、燃焼触媒成分として
は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素
から選ばれた少なくとも一種に金属成分を分散担持した
ものが有効であることを見いだした。触媒燃焼成分とし
て担持する金属成分としては、白金(Pt)、パラジウ
ム(Pb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)から
選ばれた少なくとも一種以上の金属成分が好ましく、中
でもPbを担持することにより良好な結果が得られる。
上記金属成分の担持量は、該無機物に対して0.1重量
%以上であることが好ましい。上記金属成分の担持量が
0.1重量%以下では、燃焼触媒活性が低く、HC浄化
率も低い。前記金属成分にさらに加えて酸化セリウム
(CeO2)などのセリウム成分を担持することによ
り、HCの燃焼が促進され、特に該無機物に対してCe
2担持量が3重量%以上で燃焼促進の効果が大きいこ
とを本発明者らは見いだした。
【0018】また、燃焼触媒成分の主成分が、白金、パ
ラジウム、コバルト、マンガンから選ばれる少なくとも
一種以上の金属成分を担持した酸化セリウムでも良好な
結果が得られることを見いだした。上記金属成分の担持
量は、酸化セリウムに対して0.1重量%以上が特に好
ましい。また、本発明の燃焼触媒機能一体化吸着剤は内
燃機関排ガスに限らず、その他の排ガス中の炭化水素の
浄化などにも使用できる。
【0019】
【作用】本発明によれば、炭化水素吸着剤として特定の
金属成分を担持したゼオライトを用いることにより、起
動時の低温でのHCを効率良く吸着し、高温まで吸着剤
上に保持することができる。これは、担持金属イオンが
イオン交換によりゼオライト表面に高分散し、ゼオライ
ト表面の陽イオンを中心とする静電場が変化して吸着分
子の極性との相互作用が強くなるか、あるいは担持金属
(またはその酸化物)がゼオライト表面に高分散し、ゼ
オライトの吸着能を補強してHCの吸着力が向上したた
めに吸着能が向上したものと考えられる。また本発明に
おいては、ゼオライトのSiO2/Al23比が15〜
250で良好な吸着能が得られる。これはSiO2/A
23比が15未満では水の吸着が強く起こるためHC
吸着容量が減少してしまい、SiO2/Al23比が2
50を超えると、金属成分の高分散状態が得難くなり、
吸着能が低くなるものと考えられる。
【0020】さらに加えて、燃焼触媒成分を配置するこ
とによりHCを脱着時に燃焼浄化することが可能とな
る。また、本発明では炭化水素吸着能と燃焼触媒能の二
つの機能を分担することにより、吸着剤自身に燃焼触媒
機能を持たせた場合に比べ優れた耐熱性を有する。これ
は、酸化アルミニウムなどの耐熱性担体にPbなどの金
属成分を担持する場合は、ゼオライト上に直接Pbなど
を担持するのに比べて金属成分の凝集が起こりにくいた
めと考えられる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。なお、理
解のし易いように、まず、比較例から説明する。
【0022】比較例1 市販Y型ゼオライト(SiO2/Al23比5.6、以
下HY1)の粉末を5トン/cm2の圧力でプレスし、1
0〜20メッシュの粒状に成形した。
【0023】比較例2 市販Y型ゼオライト(SiO2/Al23比124、以
下HY2)の粉末を、比較例1と同様の操作により粒状
に成形した。
【0024】比較例3 市販のモルデナイト(SiO2/Al23比16、以下
HM1)の粉末を、比較例1と同様の操作により粒状に
成形した。
【0025】比較例4 市販のモルデナイト(SiO2/Al23比203、以
下HM2)の粉末を、比較例1と同様の操作により粒状
に成形した。
【0026】比較例5 市販ZSM−5ゼオライト(SiO2/Al23比8
0、以下HZSM−5)の粉末を、比較例1と同様の操
作により粒状に成形した。
【0027】比較例6 比較例4のHM2を、次の操作によりイオン交換した。
すなわち、HM2100gを、酢酸銀(Ag(OCOC
3))5.4gを含む1000ミリリットルの水溶液
中に加え、80℃に保ちながら7時間撹拌した。徐冷し
た後、吸引濾過、洗浄して吸着剤の前駆体を得た。この
前駆体を120℃の温度で空気中で1時間乾燥させ、そ
の後温度500℃で、空気中で2時間焼成してAgイオ
ン交換モルデナイト(以下AgM2)を得た。得られた
AgM2のイオン交換率は73%であった。但し、イオ
ン交換率は数式1により求めた。
【数1】 このAgM2の粉末をスラリー状にして、コージェライ
ト製ハニカム担体(セル数400/inch2)にコー
ティングした。コーティング操作を繰返し、最後に55
0℃の温度で空気中で2時間焼成して、コーティング量
178g/リットルのハニカム状吸着剤Aを得た。
【0028】比較例7 比較例6のハニカム状吸着剤Aを4.5%硝酸パラジウ
ム水溶液に浸漬した後、120℃の温度で空気中で2時
間乾燥させ、さらに温度550℃で空気中で2時間焼成
してPbを担持した(以下Pb/AgM2)。Pbの担
持量は8g/リットルであった。
【0029】比較例8 比較例6のハニカム状吸着剤Aを15%の硝酸セリウム
を含む水溶液に浸漬した後、120℃の温度で空気中で
2時間乾燥させ、さらに温度550℃で空気中で2時間
焼成してCeO2を担持した。CeO2の担持量は30g
/リットルであった。引き続いて、比較例7と同様の操
作によりPbを担持した(以下Ce/Pb/Ag
2)。同じく、Pbの担持量は8g/リットルであっ
た。
【0030】比較例9 比較例6のハニカム状吸着剤Aにアルミナゾルをウォッ
シュコートすることにより、第二層としてAl23を5
0g/リットルの量でコーティングした。
【0031】比較例10 比較例6のAgM2の粉末をスラリー状にして、コージ
ェライト製ハニカム担体の排ガス上流側の半分にウォッ
シュコートした。コーティング操作を繰返した後、55
0℃の温度で空気中で2時間焼成した。AgM2のコー
ティング量は180g/リットルであった。続いて、ア
ルミナゾルを排ガス下流側の半分にウォッシュコートし
た。コーティング操作を繰返した後、550℃の温度で
空気中で2時間焼成し、ハニカム状吸着剤を得た。Al
23のコーティング量は47g/リットルであった。
【0032】比較例11 比較例6のAgM2の粉末の80部とアルミナゾルの2
0部を乳鉢により混合した後、スラリー状にしてコージ
ェライト製ハニカム担体にウォッシュコートした。コー
ティング操作を繰返した後、550℃の温度で空気中で
2時間焼成した。混合物全体のコーティング量は223
g/リットルであった。
【0033】実施例1 比較例1のHY1を、次の操作によりイオン交換した。
すなわち、HY120gを、酢酸銀(Ag(OCOC
3))14.5gを含む600ミリリットルの水溶液
中に加え、温度80℃に保ちながら7時間撹拌した。徐
冷した後、吸引濾過、洗浄して吸着剤の前駆体を得た。
この前駆体を120℃の温度で空気中で1時間乾燥さ
せ、その後温度500℃で空気中で2時間焼成して、A
gイオン交換Y型ゼオライトを得た。イオン交換率は3
4%であった。この粉末を5トン/cm2の圧力でプレ
スし、10〜20メッシュの粒状に成形した。
【0034】実施例2 実施例1の酢酸銀の代わりに酢酸銅(Cu(OCOCH
32・H2O)の8.7gを用いて同様の操作を行い、
Cuイオン交換Y型ゼオライトを得た。イオン交換率は
49%であった。
【0035】実施例3 実施例1の酢酸銀の代わりに硝酸マグネシウム(Mg
(NO32・6H2O)の11.2gを用いて同様の操
作を行い、Mgイオン交換Y型ゼオライトを得た。イオ
ン交換率は6.6%であった。
【0036】実施例4 実施例1の酢酸銀の代わりに硝酸ニッケル(Ni(NO
3)・6H2O)の12.7gを用いて同様の操作を行
い、Niイオン交換Y型ゼオライトを得た。イオン交換
率は26%であった。
【0037】実施例5 実施例1の酢酸銀の代わりに硝酸バリウム(Ba(NO
32・6H2O)の11.4gを用いて同様の操作を行
い、Baイオン交換Y型ゼオライトを得た。イオン交換
率は22%であった。
【0038】実施例6 実施例1の酢酸銀の代わりに硝酸亜鉛(Zn(NO32
・6H2O)の13.0gを用いて同様の操作を行い、
Znイオン交換Y型ゼオライトを得た。イオン交換率は
23%であった。
【0039】実施例7 比較例4のHM2100gを、酢酸銀5.4gを含む1
000ミリリットルの水溶液中に加え、実施例1と同様
の操作を行って、Agイオン交換モルデナイトを得た。
イオン交換率は73%であった。
【0040】実施例8 比較例4のHM2100gを、酢酸銀2.7gを含む1
000ミリリットルの水溶液中に加え、実施例1と同様
の操作を行って、Agイオン交換モルデナイトを得た。
イオン交換率は43%であった。
【0041】実施例9 比較例4のHM2100gを、酢酸銀1.4gを含む1
000ミリリットルの水溶液中に加え、実施例1と同様
の操作を行って、Agイオン交換モルデナイトを得た。
イオン交換率は14%であった。
【0042】実施例10 比較例4のHM2100gを、酢酸銀0.7gを含む1
000ミリリットルの水溶液中に加え、実施例1と同様
の操作を行って、Agイオン交換モルデナイトを得た。
イオン交換率は6%であった。
【0043】実施例11 比較例3のHM120gを、酢酸銀12.4gを含む6
00ミリリットルの水溶液中に加え、実施例1と同様の
操作を行って、Agイオン交換モルデナイトを得た。イ
オン交換率は31%であった。
【0044】実施例12 比較例2のHY2100gを、酢酸銀10.9gを含む
1000ミリリットルの水溶液中に加え、実施例1と同
様の操作を行って、Agイオン交換ゼオライトを得た。
イオン交換率は41%であった。
【0045】実施例13 比較例5のHZSM−5の100gを、酢酸銀13.6
gを含む1000ミリリットルの水溶液中に加え、実施
例1と同様の操作を行って、Agイオン交換ZSM−5
ゼオライトを得た。イオン交換率は68%であった。
【0046】実施例14 市販の活性アルミナに硝酸パラジウム水溶液を加えて湿
式混練した後、120℃の温度で空気中で1時間乾燥
し、引き続き温度500℃で空気中で2時間焼成して2
0%のPd/Al23を得た。この粉末をスラリー状に
して、比較例6のAgM2のハニカム状吸着剤Aに、ウ
ォッシュコートした。コーティング操作を繰返し、最後
に550℃の温度で空気中で2時間焼成して、Pd/A
23のコーティング量が52g/リットルのハニカム
状吸着剤を得た。
【0047】実施例15 硝酸ジルコニル水溶液にアンモニア水を滴下して沈澱し
た水酸化ジルコニウムを濾過した後、120℃の温度で
空気中で1時間乾燥し、引き続いて温度500℃で空気
中で2時間焼成し、酸化ジルコニウムを得た。以下実施
例14と同様の操作により、20%のPd/ZrO2
得た後、ハニカム状吸着剤A上にウォッシュコートし
た。得られたハニカム状吸着剤のPd/ZrO2のコー
ティング量が50g/リットルであった。
【0048】実施例16 市販の酸化ケイ素に硝酸パラジウム水溶液を加え、実施
例14と同様の操作により20%のPd/SiO2を得
た後、ハニカム状吸着剤A上にウォッシュコートした。
得られたハニカム状吸着剤中のPd/SiO2のコーテ
ィング量は46g/リットルであった。
【0049】実施例17 硝酸セリウム水溶液にアンモニア水を滴下して沈澱した
水酸化セリウムを濾過した後、120℃の温度で空気中
で1時間乾燥し、引き続いて温度500℃で空気中2時
間焼成し、酸化セリウムを得た。以下実施例14と同様
の操作により、20の%Pd/CeO2を得た後、ハニ
カム状吸着剤A上にウォッシュコートした。得られたハ
ニカム状吸着剤のPd/CeO2のコーティング量は5
5g/リットルであった。
【0050】実施例18 市販の活性アルミナにジニトロジアミン白金溶液を加
え、以下実施例14と同様の操作により2%のPt/A
23を得た後、ハニカム状吸着剤A上にウォッシュコ
ートした。得られたハニカム状吸着剤中のPt/Al2
3のコーティング量は48g/リットルであった。
【0051】実施例19 市販の活性アルミナに硝酸コバルト水溶液を加え、以下
実施例14と同様の操作により20%のCo/Al23
を得た後、ハニカム状吸着剤A上にウォッシュコートし
た。得られたハニカム状吸着剤中のCo/Al23のコ
ーティング量は54g/リットルであった。
【0052】実施例20 市販の活性アルミナに硝酸マンガン水溶液を加え、以下
実施例14と同様の操作により20%のMn/Al23
を得た後、ハニカム状吸着剤A上にウォシュコートし
た。得られたハニカム状吸着剤中のMn/Al23のコ
ーティング量は50g/リットルであった。
【0053】実施例21 実施例14により得られたハニカム状吸着剤を15%硝
酸セリウム水溶液に浸漬した後、120℃の温度で空気
中で2時間乾燥させ、さらに温度550℃で空気中で2
時間焼成してCeO2を担持した。CeO2担持量は35
g/リットルであった。
【0054】実施例22 実施例15により得られたハニカム状吸着剤に、実施例
21と同様の操作によりCeO2を担持した。CeO2
持量は32g/リットルであった。
【0055】実施例23 実施例16により得られたハニカム状吸着剤に、実施例
21と同様の操作によりCeO2を担持した。CeO2
持量は33g/リットルであった。
【0056】実施例24 比較例6のAgM2の粉末をスラリー状にして、コージ
ェライト製ハニカム担体の排ガス上流側の半分にウォッ
シュコートした。コーティング操作を繰返した後、55
0℃の温度で空気中で2時間焼成した。AgM2のコー
ティング量は180g/リットルであった。実施例14
の20%Pd/Al23の粉末をスラリー状にして、排
ガス下流側の半分にウォッシュコートした。コーティン
グ操作を繰返した後、550℃の温度で空気中で2時間
焼成し、ハニカム状吸着剤を得た。Pd/Al23のコ
ーティング量は53g/リットルであった。
【0057】実施例25 実施例24にのハニカム状吸着剤の排ガス下流部半分
に、実施例22と同様の操作によりCeO2を担持し
た。CeO2担持量は35g/リットルであった。
【0058】実施例26 比較例6のAgM2の粉末の80部と実施例14の20
%Pd/Al23の粉末の20部を乳鉢により混合した
後、スラリー状にしてコージェライト製ハニカム担体に
ウォッシュコートした。コーティング操作を繰返した
後、550℃の温度で空気中で2時間焼成した。混合物
全体のコーティング量は235g/リットルであった。
【0059】実施例27 実施例26のハニカム状吸着剤に、実施例22と同様の
操作によりCeO2を担持した。CeO2の担持量は29
g/リットルであった。
【0060】試験例1 比較例1のHY1および実施例1〜6により得られた6
種類の粒状吸着剤について、エチレンの吸着量を求め
た。エチレンの吸着量は、Heをキャリアーガスとして
流通した吸着剤を50℃に保持し、1%エチレン−He
混合ガスをパルスして測定を行った。この結果を表1に
示した。これらの6種類の金属イオンでイオン交換を行
うことにより、エチレンの吸着量が大きく増加する。
【表1】
【0061】試験例2 比較例2〜5、実施例1および実施例7〜13により得
られた粒状吸着剤について、小型ガソリンエンジン(排
気量145ミリリットル)の実排ガス中のHC吸着量を
求めた。排ガスの組成は、一例としてHC(C614
算):500ppm、O2:1.5%、CO:5%、H2
O:10%であった。HCの吸着量は50℃に保持した
5ミリリットルの吸着剤に、空間速度15,000/h
で実排ガスを流通して測定を行った。また、吸着が飽和
に達した時点で吸着剤を加熱昇温して(30℃/mi
n.)、HCの脱着量を求めた。結果を表2に示す。但
し、300℃以下の脱着率は数式2により求めた。
【数2】
【表2】 Agをイオン交換することにより、吸着量が増加すると
ともに、浄化触媒の活性化する300℃に達する以前に
脱着するHCの量が減少し、脱着温度が高温化する。A
gのイオン交換量が多いほどこれらの傾向は顕著であ
り、Ag担持量がイオン交換率にして10%以上で特に
良好な結果が得られる。また、SiO2/Al23比が
15未満のゼオライトでは水分を強く吸着してしまうた
め炭化水素の吸着量が小さく、好ましくないことが分か
った。
【0062】試験例3 比較例6〜11および実施例14〜27により得られた
ハニカム状吸着剤について、HC吸着量およびHC浄化
率を測定した。測定は試験例2と同じ小型ガソリンエン
ジン排ガスに、エアポンプを用いて二次的に空気を導入
した混合排ガスを用いて行った。この混合排ガスの組成
は、一例としてHC(C614換算):500ppm、
2:4%、CO:5%、H2O:10%であった。50
℃に保持した30ミリリットルの吸着剤に、空間速度1
0,000/hで混合排ガスを流通してHC吸着量を求
めた。吸着が飽和に達した時点で吸着剤を加熱昇温して
(30℃/min.)、HCの脱着量を求めた。これら
の値から、数式3によりHC浄化率を求めた。
【数3】 引き続いて、各ハニカム状吸着剤を800℃の温度で空
気中で50時間熱処理し、同様の操作によりHC吸脱着
特性を評価した。結果を表3に示す。
【表3】 実施例14〜23のように、第一層として炭化水素吸着
剤を、その上に第二層として燃焼触媒成分をコーティン
グした場合、また実施例24、25のように上流側に炭
化水素吸着剤を、下流側に燃焼活性成分をコーティング
した場合、そして実施例26、27のように炭化水素吸
着剤と燃焼触媒成分の混合物をコーティングした場合の
いずれにおいても、比較例7、8のように炭化水素吸着
剤自身に燃焼触媒成分を担持した場合に比べて、熱処理
後も浄化率が高く、耐熱性に優れていることがわかっ
た。
【0063】
【発明の効果】炭化水素吸着剤として、例えばAgなど
の金属成分で表面を修飾したゼオライトを用いることに
より、HC吸着容量の増加および脱着温度の高温化が得
られる。また、燃焼触媒成分としてPd/Al23など
を用いることにより、吸着HCの燃焼浄化が可能とな
る。これにより、吸着剤を用いてエンジンの起動時のH
Cを浄化するシステムの小型化が可能となる。
【0064】また、このようなHC吸着能と燃焼触媒機
能を分担させると、単一系で二つの機能を持たせるもの
に比べて高温耐熱性が向上し、バイパスなどの複雑なシ
ステムが不要となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/63 B01J 29/076 A 29/064 29/08 A 29/068 29/12 A 29/076 29/14 A 29/08 29/18 A 29/12 29/22 A 29/14 29/44 A 29/18 B01D 53/36 ZAB 29/22 104Z 29/44 B01J 23/56 A (72)発明者 宮寺 博 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 阿田子 武士 茨城県日立市大みか町7丁目1番1号 株 式会社日立製作所内 (72)発明者 浜田 幾久 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関排ガス中炭化水素の浄化に用い
    る炭化水素の燃焼触媒機能と炭化水素の吸着機能を合わ
    せもった炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  2. 【請求項2】 炭化水素吸着剤成分と炭化水素燃焼触媒
    成分とに領域を分けて配置したことを特徴とする請求項
    1記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  3. 【請求項3】 通気性担体上に、炭化水素吸着剤成分の
    コーティング層と炭化水素燃焼触媒成分のコーティング
    層を備えたことを特徴とする請求項2記載の炭化水素の
    燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  4. 【請求項4】 通気性担体上に炭化水素吸着剤成分と炭
    化水素燃焼触媒成分の混合物をコーティングしたことを
    特徴とする請求項1記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体
    化吸着剤。
  5. 【請求項5】 通気性担体上に、第一層として炭化水素
    吸着剤成分のコーティング層を、その上に第二層として
    炭化水素燃焼触媒成分のコーティング層を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体
    化吸着剤。
  6. 【請求項6】 炭化水素吸着剤成分が、主成分として金
    属成分で修飾したゼオライトを含有することを特徴とす
    る請求項2〜5のいずれかに記載の炭化水素の燃焼触媒
    機能一体化吸着剤。
  7. 【請求項7】 銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(N
    i)、亜鉛(Zn)、バリウム(Ba)、マグネシウム
    (Mg)から選ばれた少なくとも一種の金属成分で修飾
    したゼオライトを、炭化水素吸着剤成分として含有する
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の炭化
    水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  8. 【請求項8】 炭化水素吸着剤成分に含まれるゼオライ
    トを修飾する金属成分の担持量が、イオン交換率にして
    10%以上であることを特徴とする請求項7記載の炭化
    水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  9. 【請求項9】 ゼオライトがZSM−5、モルデナイ
    ト、Y型ゼオライト、X型ゼオライトから選ばれた少な
    くとも一種以上のゼオライトであることを特徴とする請
    求項6〜8のいずれかに記載の炭化水素の燃焼触媒機能
    一体化吸着剤。
  10. 【請求項10】 ゼオライト中のSiO2/Al23
    が15〜250であることを特徴とする請求項6〜9の
    いずれかに記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着
    剤。
  11. 【請求項11】 燃焼触媒成分の主成分が、酸化アルミ
    ニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素から選ばれた少
    なくとも一種の無機物に、金属成分を担持したものであ
    ることを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の
    炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  12. 【請求項12】 燃焼触媒成分が、白金(Pt)、パラ
    ジウム(Pb)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)
    から選ばれた少なくとも一種以上の金属成分を担持した
    無機物であることを特徴とする請求項11記載の炭化水
    素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  13. 【請求項13】 白金、パラジウム、コバルト、マンガ
    ンから選ばれた少なくとも一種の金属成分の担持量が、
    無機物に対して0.1重量%以上であることを特徴とす
    る請求項12に記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸
    着剤。
  14. 【請求項14】 燃焼触媒成分が白金、パラジウム、コ
    バルト、マンガンから選ばれた少なくとも一種以上の金
    属成分と、これに加えてセリウム(Ce)成分を担持し
    た無機物であることを特徴とする請求項11記載の炭化
    水素の燃焼触媒一体化吸着剤。
  15. 【請求項15】 白金、パラジウム、コバルト、マンガ
    ンから選ばれた少なくとも一種の金属成分の担持量が、
    無機物に対して0.1重量%以上であり、セリウム成分
    の担持量が3重量%以上であることを特徴とする請求項
    14記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  16. 【請求項16】 燃焼触媒成分の主成分が、白金、パラ
    ジウム、コバルト、マンガンから選ばれた少なくとも一
    種以上の金属成分を担持した酸化セリウムであることを
    特徴とする請求項2〜10のいずかに記載の炭化水素の
    燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  17. 【請求項17】 白金、パラジウム、コバルト、マンガ
    ンから選ばれた少なくとも一種以上の金属成分の担持量
    が、酸化セリウムに対して0.1重量%以上であること
    を特徴とする請求項16記載の炭化水素の燃焼触媒機能
    一体化吸着剤。
  18. 【請求項18】 通気性担体がハニカム状の担体である
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の炭化
    水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかに記載の炭
    化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤に内燃機関の排ガス
    を接触させることにより炭化水素を浄化することを特徴
    とする内燃機関排ガス中の炭化水素の浄化法。
  20. 【請求項20】 内燃機関排ガス流路の上流部に炭化水
    素吸着剤成分を、下流部に燃焼触媒成分を配置した請求
    項2記載の炭化水素の燃焼触媒機能一体化吸着剤を配置
    したことを特徴とする請求項18記載の内燃機関排ガス
    中の炭化水素の浄化法。
  21. 【請求項21】 内燃機関排ガス流路の上流部に炭化水
    素吸着剤のコーティング層を、下流部に燃焼触媒成分の
    コーティング層を設けた通気性担体からなる炭化水素の
    燃焼触媒機能一体化吸着剤を配置したことを特徴とする
    請求項20記載の内燃機関排ガス中の炭化水素の浄化
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000027508A1 (fr) * 1998-11-05 2000-05-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Procede et systeme pour purifier les gaz d'echappement et catalyseur de purification des gaz d'echappement utilise avec ce systeme ainsi que procede de fabrication correspondant
KR100514792B1 (ko) * 2000-12-23 2005-09-14 주식회사 포스코 고비점의 탄화수소 흡착제 및 이의 재생방법
JP2010042381A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Taiyo Nippon Sanso Corp キセノン吸着剤、キセノン濃縮方法、キセノン濃縮装置および空気液化分離装置
WO2019168148A1 (ja) * 2018-03-02 2019-09-06 東ソー株式会社 炭化水素吸着剤

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US11911742B2 (en) 2018-03-02 2024-02-27 Tosoh Corporation Hydrocarbon adsorbent

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