JPH04188691A - 高周波用基板の製造方法 - Google Patents

高周波用基板の製造方法

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JPH04188691A
JPH04188691A JP31324990A JP31324990A JPH04188691A JP H04188691 A JPH04188691 A JP H04188691A JP 31324990 A JP31324990 A JP 31324990A JP 31324990 A JP31324990 A JP 31324990A JP H04188691 A JPH04188691 A JP H04188691A
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porous sheet
resin
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sheet
metal
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JP31324990A
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Takao Sugawara
菅原 隆男
Satoshi Tazaki
聡 田崎
Tomohisa Ota
共久 太田
Yutaka Yamaguchi
豊 山口
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高周波領域で使用される高周波用基板の製造方
法に関するものである。
〔従来の技術] 最近の電子工業、通信工業の各分野において使用される
信号の周波数は次第に高周波の領域に移行し、従来多用
されていたキロヘルツの領域からメガヘルツやギガヘル
ツの領域の方に重要性が移行している。これらの高周波
領域では信号速度や信号の損失の回路性能への影響が大
きく、使用する電気部品や積層板に対して高周波領域で
の信号速度の向上、損失の低減が求められている。積層
板上の回路の信号速度は誘電体の比誘電率(以下εrと
称す)に依存しており、εrが低いほど信号速度は速く
なる。また信号の損失は誘電体のεrとtanδ(δ:
m電損角)に依存しており、εrやtanδが低いほど
損失が少なくなる。このため高周波用基板に使用される
誘電体にはεrやtanδの低いものが要求される。ε
rやtan5の低い誘電体としてポリテトラフルオロエ
チレンやポリエチレンなどの樹脂をガラスクロスに含浸
させたものが用いられ、これに銅箔を積層させた高周波
用基板が一般的に使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ポリテトラフルオロエチレンやポリエチレンなどの樹脂
は銅箔との接着性が悪いため、火災処理、コロナ処理、
プラズマ処理などの表面改質やカルボン酸、カルボニル
基、水酸基、アクリロニトリル基などの極性基をもつモ
ノマーと共重合させ、樹脂に極性基を導入し接着性を改
良する試みがなされている。また樹脂と類似した構造中
に極性基をバランスよ(導入し、フィルム化して銅箔と
樹脂の両者に接着性の良好な接着フィルムとして用いた
り、銅箔表面を粗化し樹脂との接触面積を増したりアン
カー効果により接着性を向上する方法がなされている。
ところが樹脂に極性基を導入するとεrやtanδの値
が高くなってしまう問題があった。さらに銅箔表面の粗
化は信号の損失をもたらしてしまう。これは高周波では
電流が導体の表層に沿って流れる性質(表皮効果)があ
るためで、導体表面の凹凸により伝送される長さが長(
なるためである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、これらの問題を解決する高周波用基板の製造
法を提供するもので、プラスチック粉末を成形して得た
多孔質シートに金属めっきを施した後、金属めっきされ
た多孔質シートと樹脂含浸補強材を積層し、加熱加圧し
て多孔質シートの空隙を消失させ、金属めっきされたプ
ラスチック多孔質 シートと樹脂含浸補強材を一体化して高周波用基板を製
造する方法である。
本発明を図面を用いて説明する。第1図(a)はプラス
チック粉末から得られる多孔質シート1である。プラス
チック粉末は熱可塑性ないし熱硬化性樹脂の粉末であり
、粉末粒子を融着により接合させ、厚み0.3〜5mm
のシートi二成形したものである。(b−1)は1の多
孔質シート2枚を接着フィルム2を介して接合したり、
(b−2)に示すように配線板めっきマスキング用粘着
フィルム3で片面を被覆したものであり、多孔質シート
の片面に金属めっきを施す目的で用いられる。
接着フィルムや配線板めっきマスキング用粘着フィルム
を用いずに多孔質シートの両面・に金属めっきすること
もできる。(C)は多孔質シート1に無電解めっきや電
気めっきにより金属めつき4を施したものである。(d
)は多孔質シート1の片面に金属めっきを施した後、接
着フィルム2を除去したものである。(e)は片面に金
属めつき4された多孔質シートlと樹脂含浸補強材5を
積層した図であり、(f)は前記積層物をステンレス鏡
板等で挟み加熱加圧して多孔質シートの空隙を消失させ
て得られる金属めっきされたプラスチックシート6と樹
脂含浸補強材5を一体化して得られる高周波用基板の断
面図である。
プラスチック粉末は熱可塑性ないし熱硬化性樹脂の粉末
であり、高周波用基板の誘電体にはεrやtanδの値
の低いものが良いので、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリ−4−フッ化エチレン−6−フッ化プロピレン共重
合体などのフッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリ−4−メチル−1−ペンテンなどのポリオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル
樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテル
ケトン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリサ
ルホン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂などの粒子
が好適に用いられる。
この中でもポリオレフィン樹脂の粉末がεrやtanδ
の値が低く、多孔質シートに成形しやすいので良い。と
りわけ超高分子量ポリエチレンの粉末がεrやtanδ
の値が低い上に多孔質シートに成形しやすく、さらに耐
熱性があるので特に好適に用いられる。超高分子量ポリ
エチレンはチーグラー法重合技術により製造され、その
平均分子量は粘度法による測定で100万〜500万と
一般のポリエチレンの2万〜20万に比べて極めて大き
い分子量を持つものであり、例えば三井石油化学工業(
ハイゼックスミリオン、ミペロン)、旭化成工業(サン
チック)、西独ヘキスト社(HO8TALEN、GUR
)、米国パーキュレス社(HIFAX、1000)など
で上布しているものが好適に用いられる。
プラスチック粉末を成形して得られる多孔質シートはプ
ラスチック粉末を焼結させ粒子同士を融着により接合し
、厚み0.3〜5mmのシートに成形したものである。
多孔質シートの製造法は、例えばフィルム、金属ベルト
などの基材上にプラスチック粉末を散布し、これをロー
ルやバーによりそれらと基材との間隔を一定に保つよう
にして得た間隙に通しプラスチック粉末を一定厚みに賦
形させ、更に加熱炉に通し粉末同士を加熱焼結させて、
多孔質シートを連続して成形する方法がある。
この時プラスチック粉末に安定剤、難燃剤、着色剤など
を添加することもできる。プラスチック粉末は平均粒子
径が0.001〜1mmであるものが好ましい。得られ
る多孔質シートの表面が平滑になるためには、平均粒子
径が0.001〜0. 1mmであるものが特に好まし
い。
多孔質シートの気泡構造はプラスチック粉末の融着の程
度により異なり、融着が進行するにつれ連続気泡構造か
ら独立気泡構造を多(含むようになり最終的にはシート
になる。本発明では多孔質シート表面に金属めっきした
時の接着性はアンカー効果や表面積の増加により発現さ
れ、また加熱加圧により多孔質シートの空隙を消失させ
る時、気泡を抜けやすくするため連続気泡構造であるこ
とが好ましい。連続気泡構造を得るためには、□焼結時
の加熱温度や加熱時間を調整し、多孔質シートのみかけ
密度がプラスチック粉末の真の密度の80%未満になる
ようにすればよい。
得られた多孔質シートへの金属めっきは基板の構成によ
るが、汎用されている両面金属張積層基板を製造するに
は、第1図の(C)ないしくd)に示したように、あら
かじめ多孔質シートに配線板めっきマスキング用粘着フ
ィルムを用いて片面を保護して金属めっきするか、多孔
質シートを接着フィルムを介してラミネートし金属めっ
きした後、配線板めっきマスキング用粘着フィルムや接
着フィルムを除去する。配線板めっきマスキング用粘着
フィルムや接着フィルムは後で除去しなければならない
ので多孔質シートから容易に除去できるものを選んだり
、粘着条件を変化させ、この目的に合う条件で行う。配
線板めっきマスキング用粘着フィルムとしては日立化成
工業株式会社のに一2100シリーズなどがある。接着
フィルムは(I)エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−マレイン酸共重
合体、エチレン−無水マレイン酸グラフY・化共重合体
、エチレン−メタクリル酸グリシジル−酢酸ビニル三元
共重合体、アイオノマー共重合体などのようにポリオレ
フィンにα、β−不飽和カルボン酸、そのエステル、そ
の無水物若しくはその金属塩又は飽和有機カルボン酸を
通常の共重合若しくはグラフト共重合させて得た共重合
体、(II)ポリオレフィンと前! (1)の共重合体
の混合物、(III)ポリオレフィンに粘着付与剤等を
配合した接着性配合物を押出機等によりフィルムにした
ものである。
多孔質シートへの金属めっきは、−船釣に無電解めっき
が良(、この他に真空蒸着、スパッタリング、イオンブ
レーティングなどの方法を用い金属導電層の下地を形成
し、これを一方の電極としてさらに電気めっきすること
により、厚さ1〜70μmの金属めっきを施す。もちろ
ん無電解めっきのみ用いて所望の厚みを得ることもでき
る。金属めっきの金属としては、銅、銀、金などの導電
率の高いものが信号の損失がより少なくなり良好である
。金属めっきの下地としてニッケル、クロム、錫、銅−
亜鉛合金、ニッケルーリン合金めっきなどを行っても良
い。
樹脂含浸補強材の補強材は、基板に通常用いられている
ガラスクロス、ガラス不織布、プラスチック繊維の織布
、不織布等である。これに含浸させる樹脂としてはポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマ
レイミド−トリアジン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹
脂と架橋性ポリマー又は架橋性モノマーとの樹脂組成物
等を挙げることができる。これらは通常補強材にワニス
の形で含浸させ、溶剤を除去したプリプレグの形で用い
るのが作業性などが良くなる。
金属めっきされた多孔質シートの空隙の消失させる条件
としては、プラスチック粉末が結晶性であれば融点、非
品性であればガラス転移温度以上で加圧することにより
プラスチック粉末粒子が流動し空隙を埋めることにより
なされる。空隙の消失は多孔質シートのみかけ密度がプ
ラスチック粉末の真の密度の80%以上になるようにす
ると良い。このようにすると気泡構造は独立気泡となり
スルーホールめっきの際に溶剤等の処理薬品が気泡を通
して内部まで浸み込むことはなくなる。プレス成形する
際は樹脂含浸補強材の樹脂が溶融し、その近くに積層さ
れている多孔質シートの空隙に浸入した状態で多孔質シ
ートの空隙が消失するような多孔質シートと樹脂含浸補
強材の組合わせや条件を選ぶことが必要である。このよ
うにすると樹脂含浸補強材の樹脂と多孔質プラスチック
の接着性が悪い場合でもアンカー効果により接着性が改
善されることになる。
〔作用〕
プラスチック粉末から得られる多孔質シートに無電解金
属めっきを行うと、シート表面のみがめっきされシート
内部はめっきされない。これは多孔質シート表面のプラ
スチック粉末同士の間隙が約0.3mm以下では多孔質
シート内部へめっき液が浸入できず、さらにシート表面
で行われるめっき反応により発生するガスにより浸入が
阻害されるためである。無電解金属めっきに続いて電気
めっきを行うと、金属めっぎは無電解めっきされた多孔
質シートの表面形状に沿って表面部分に形成される。金
属めっきされた多孔質シートと樹脂含浸補強材を積層し
、プレス成形等により加熱加圧し、これらを一体化する
と第2図に模式的に示したように、樹脂含浸補強材の樹
脂が溶融し多孔質シートの空隙へ浸入すると共に、多孔
質シートの空隙がつぶされ消失し、これらの界面では補
強材の樹脂と多孔質シートの空隙に浸入した樹脂が連続
して連なり、樹脂含浸補強材と多孔質シートを形成する
プラスチックとの接着性がたとえ悪いものであっても、
表面積の増加やアンカー効果により接着性が著しく向上
する。また金属めっきはプレス成形時、鏡板等に接した
面は部分的に平面化されるが、多孔質シートの表面形状
を維持したまま多孔質シートの空隙が消失しシート化さ
れるので、第2図に模式的に示したように、アンカー効
果や表面積の増加により金属めっきと多孔質シートを形
成するプラスチックとの接着性が向上する。
〔実施例〕
実施例1 プラスチック粉末として、超高分子量ポリエチレン粉末
ミペロンXM−220(平均粒子径0゜03mm、融点
136℃、ポリエチレンの真の密度0 、94 g/c
m’・、三井石油化学工業株式会社)を用い、これをス
テンレス板上に0.8mmになるようベーカーアプリケ
ータを用いて賦形し、160℃の雰囲気温度で加熱し焼
結を行い、ポリエチレン粉末を融着させ、みかけ密度0
 、5 g /cm’=の超高分子量ポリエチレンの多
孔質シートを得た。この多孔質シート2枚を厚さ50μ
mの接着フィルム、アトマーNEO60(直鎖低密度ポ
リエチレングラフト化物、融点122℃、三井石油化学
工業株式会社)を介して、第1図(b−1)の構成にな
るよう100℃の温度でラミネートした。そして次の方
法により多孔質シートへ無電解銅めっきと電気鋼めっき
を行った。多孔質シートをコンディショナー日立コンデ
ィショナーC0ND−201(日立化成工業株式会社)
に常温(10〜35℃)で4分間浸漬した後、プリデイ
ツプP1)−201(日立化成工業株式会社)浴に常温
で2分間浸漬し、さらに増感剤H8−201(日立化成
工業株式会社)浴に常温で10分間浸漬σた。そして密
着促進j?IADP−301(日立化成工業株式会社)
浴に常温で3分間浸漬後、無電解鋼めっき液CUST−
201(日立化成工業株式会社)浴に24℃で15分間
浸漬し、多孔質シートの外表面にのみめっきされた銅め
っき厚み約0゜3μmの鋼めっき多孔質シートを得た。
次にこれを硫酸鋼200g/F!、硫酸50 g、l、
添加剤適量の電気鋼めっき浴で2 、 8 A /dm
”=の条件で電気銅めっきを行い、厚み18μmの銅め
っきを施した。そして銅めっきされた多孔質シートから
接着フィルムを引き剥がし除去した。接着フィルムはそ
の融点より低い温度でラミネートしであるので、手で簡
単に引き剥がすことができた。その扱銅めっきした多孔
質シートを水洗し80℃で2時間乾燥し、]00μmの
ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸したく樹脂分60%
)樹脂含浸補強材を第1図(e)の構成になるよう積層
し、プレス成形により175℃、40kgf/cm2=
 (3、9MPa)、90分間の条件で加熱加圧して厚
さ0.99mmの高周波用基板を得た。
実施例2 プラスチック粉末としてポリフェニレンサルファイド(
PPSと略す)の粉末トーブレンT−1(平均粒子径5
0μm、真の密度1.36g/am、株式会社トーブレ
ン)を用い、これをステンレス板上に0.8mmになる
ようベーカーアプリケータを用いて賦形し、300℃の
雰囲気温度でPPS粉末を融着させ、密度0.68g/
cmのPPSの多孔質シートを得た。このPPSの多孔
質シートの片面に配線板めっきマスキング用粘着フィル
ム、ヒタレックスに2160B(日立化成工業株式会社
)を用いて被覆し、実施例1と同様に銅めっきを行い、
粘着フィルムを除去し水洗乾燥した。そして銅めっきさ
れた多孔質シート2枚を用いて実施例1と同様に100
μmのガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸したく樹脂分
60%)樹脂含浸補強材を用いて、175℃、40 k
gf/cm’= (3、9MPa)、15分間プレス成
形し、さらに300℃、40kgf/cm2= (3、
9MPa)で5分間プレス成形し、厚さ0.92mmの
高周波用基板を得た。
比較例1 超高分子量ポリエチレンの粉末XM−220を用い、こ
れを厚さ2mmのステンレス鏡板上においた厚さ0.4
mmのスペーサー中にスペーサーの厚みより厚くなるよ
う投入し、粉末の厚みがほぼ均一になるようならした後
、これらの上にステンレス鏡板をのせ、170℃、40
kgf/cm”= (3、9MPa)、5分間の条件で
プレス成形し、厚さ0.4mmの超高分子量ポリエチレ
ンシートを得た。これを実施例1と同様な条件で無電解
銅めっきを行ったところ、銅めっきとポリエチしンの接
着性が悪いためブリスター(ふくれ)が発生した。厚さ
0.4ma+の超高分子量ポリエチレンシートを2枚用
い、このシートの間に100μmのガラスクロスにエポ
キシ樹脂を含浸した(樹脂分60%)樹脂含浸補強材を
積層し、さらに厚さ18μmの銅箔TSTO−18(電
解鋼箔、最大粗さ8μm、古河サーキッ1〜フォイル株
式会社)の粗化面がポリエチレン側になるように外層に
設け、175℃、40に、gf/cm”= (3、9M
Pa)、90分間の条件でプレス成形し、厚さ0.94
mmの高周波用基板を得た。得られた基板をたわませた
ところエポキシ樹脂とポリエチレンの界面で剥離が生じ
た。
比較例2 比較例1と同様にして厚さ0.4mmの超高分子量ポリ
エチレンシートを作製した。このシーI・を2枚用い、
シートの間に100μmのガラスクロスにエポキシ樹脂
を含浸した(樹脂分60%)樹脂含浸補強材を積層し、
さらにこの外層に厚さ50μmの接着フィルム、アトマ
ーVE300(エチレン酢酸ビニル共重合体、三井石油
化学工業株式会社)を介して、厚さ18μmの銅箔TS
TO=18の粗化面が接着フィルム側になるよう積層し
、175℃、40kgf/cm”= (3、9MPa)
、90分間の条件でプレス成形し、厚さ1..04mm
の高周波用基板を得た。得られた基板をたわませたとこ
ろエポキシ樹脂とポリエチレンの界面で剥離が生じた。
比較例3 ポリフェニレンサルファイド(PPS)の粉末トープレ
ンT−1を用い、これを厚さ2■のステンレス鏡板上に
おいた厚さ0.8mmのスペーサーの中にスペーサーの
厚みより厚くなるよう投入し、これらの上にステンレス
鏡板をのせ、300℃、20kgf/cm2= (1、
96MPa)、5分間の条件でプレス成形し、厚さ0.
8mmのPPSシートを得ようとしたが、冷却後ステン
レス鏡板を除いた時、既にP P Sシートは割れてお
り、PPS単独のシートを得ることはできなかった。こ
の割れたPPSシート片を実施例1と同様にして無電解
銅めっきを行ったが、ブリスターが発生し銅めっきとp
psの接着性は悪かった。
実施例、比較例で得られた高周波用基板の銅をエツチン
グ除去し、空胴共振器法により12GH2で測定したε
rとtanδの値とII!箔引きはがし強さをまとめて
表1に示した。
表1 実施例1と比較例1は同じ構成であり、誘電特性はほぼ
同じ値を示すが銅箔引きはがし強さは本発明の実施例1
が高(層間剥離もない。また実施例1と比較例2は接着
フィルムの有無以外は同じ構成であるが、接着フィルム
を用いるとεrはほぼ同じ値を示すが、tanδは著し
く高くなってしまう。実施例2はPPSの多孔質シート
を用いたものであるが、比較例3に示したようにPPS
シートを使用した基板は作製しにくいが、多孔質シート
にして成形することにより容易に基板を製造することが
でき金属箔との接着性は良好となる〔発明の効果〕 本発明によれば、接着フィルムを用いな(でも金属箔や
樹脂含浸補強材とプラスチックシートの接着性が良好と
なるので、εrやtanδの値を低くでき高周波用基板
に適している。さらに粗化銅箔を用いた場合よりも導体
表面の凹凸の間隔がゆるやかであり、表面形状に沿った
道のりが短いので信号の損失が少なく良好となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(f)は本発明の高周波用基板を製造す
る方法を示した概念図、第2図は本発明の詳細な説明す
るための基板の部分断面模式図である。 符号の説明 ] 多孔質シート   2 接着フィルム3 配線板め
っきマスキング用粘着フィルム4 金属めつき    
5 樹脂含浸補強材6 多孔質シートの空隙を消失し得
られるプラスチックシート 7 プラスチック粒子 8 補強材に含浸された樹脂 9 補強材 (a) (b−1) (b−2) (c) (d) 第1図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.プラスチック粉末を成形して得た多孔質シートに金
    属めっきを施した後、金属めっきされた多孔質シートと
    樹脂含浸補強材を積層し、加熱加圧して多孔質シートの
    空隙を消失させ、金属めつきされたプラスチック多孔質
    シートと樹脂含浸補強材を一体化することを特徴とする
    高周波用基板の製造方法。
  2. 2.プラスチック粉末がポリオレフィン系樹脂である請
    求項1記載の高周波用基板の製造方法。
  3. 3.プラスチック粉末が超高分子量ポリエチレン樹脂で
    ある請求項1または2記載の高周波用基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014143345A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Murata Mfg Co Ltd 熱可塑性樹脂多層基板の製造方法
JP2020007387A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 ポリプラスチックス株式会社 多孔質成形体及びその製造方法
WO2022124038A1 (ja) * 2020-12-09 2022-06-16 株式会社村田製作所 回路基板及び電子機器

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