JPH04185842A - 柱・梁の接合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、主として角形鋼管柱とＨ型鋼からなる梁と
を接合するための接合装置に関するものである。

従来の技術　− 角形鋼管柱とＨ型鋼からなる梁との接合は、従来一般に
、その角形鋼管柱の側面より梁と同断面のブラケットを
突出させ、このブラケットのウェブ及びフランジと梁の
ウェブ及びフランジとを、３枚の接合プレートを用いて
ボルト接合するのが一般である。しかし、このような構
造では、予めブラケットを一体に備えた柱と梁の他に３
枚の接合プレートが必要となり、現場での取扱部品数が
増加して、現場作業が煩雑となる欠点がある。そこで、
従来において、角形鋼管柱の端部に角形筒体を突き合わ
せ溶接し、この角形筒体の側壁に形成したネジ穴へ、梁
に予め溶接したエンドプレートを゛、そのネジ穴にねじ
込んだ高力ボルトで螺着し、その高力ボルトの引張力に
よって、水平耐力を負担させ剛接接合のラーメン構造を
得るようにしたものがある（特公昭６１−５８６２０号
公報参照）。

このようにすることによって、特別の接合プレートが不
要となり、現場作業をより単純化できるという利点があ
る。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のように接合用の角形筒体を用いた
従来の装置においては、次のような欠点がある。

すなわち、梁のエンドプレートを固定するための高力ボ
ルトを直接角形筒体にねじ込んでいるため、その高力ボ
ルトのねじ込み量を確保するために、角形筒体の肉厚を
必要以上に厚くしなければならず、角形筒体の重量が増
大し向上での取扱いが困難となる。また、角形筒体に４
面に直接ネジ穴を形成するので、ネジ加工が面倒である
。更に、角形筒体の端部と角形鋼管柱の端部を相互に突
き合わせ溶接するものであるから、溶接の際両者の位置
決めを確実に行なってあかないと、柱と角形筒体とが歪
んで接合される虞があり、且つ、この部分の溶接が不充
分の場合には、座屈を生じゃすい。

この発明は、これら従来の欠点を解消することを目的と
した柱・梁の接合装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明では、角形筒体の
内側に複数のネジ穴を形成したナツトプレートをビス止
めし、かつ、角形筒体の側壁部には、このネジ穴に対応
したボルト穴を形成するとともに、その角形筒体端部と
角形鋼管柱外側面とを溶接し、尖先端のエンドプレート
のボルト穴に挿入した高力ボルトを、前記ネジ穴にねじ
込んでこのエンドプレートを接合したことを特徴とする
。

また、この出願の第２の発明では、上記第１の発明にお
いて、ナツトプレート端部より突出する角形筒体端部に
角形鋼管柱の端部を挿入して、その角形筒体端部と角形
鋼管柱外側面とを溶接したことを特徴とする。

更に、上記において、ナツトプレートを角形筒体のスロ
ット穴に溶接することが考えられる。

作　　　用 上記この発明の構成では、角形筒体の裏面に配置するナ
ツトプレートに高力ボルトをねじ込んで固定するので、
角形筒体を必要以上に厚くする必要がない。また、角形
鋼管柱の端部を挿入して溶接するので、鋼管柱が歪んで
溶接される恐れが無く、且つ、座屈の恐れもない。

実施例 第１図及び第２図は、この発明の実施例における接合部
分の構造を示している。図において、１は角形鋼管柱、
２は、Ｈ型鋼からなる梁である。

梁２は、上下平行なフランジ３．４と両フランジ３．４
間を連結するウェブ５からなり、その先端部に、その梁
２の肉厚よりも厚い肉厚を備えたエンドプレート６が予
め溶接されている。７は、この発明の角形筒体であって
、その上下両端に鋼管柱１の端部が挿入され、その角形
筒体７の両端部と角形鋼管柱１とが、隅肉溶接によって
溶接８．８されてこの角形鋼管柱１互いに一体に取付け
られている。角形筒体７の側壁部には、その筒体７内に
挿入された角形鋼管柱１、■の端部に対応して、溶接用
のスロット穴９が形成され、このスロット穴９の周縁部
と角形鋼管柱１端部とが互いに溶接されている。更に、
このように挿入して溶接される角形鋼管柱１の端部より
も内側において、この発明のナツトプレートｌＯが、そ
の角形筒体７の内側面に重なるようにして設置されると
ともに、外側からねじ込んだビス１１によって、この角
形筒体７へ仮止めされている。加えて、この実施例では
、ナツトプレート１０の上下両端と前記のスロット穴９
の周縁とが、相互に溶接されている。このナツトプレー
ト１０は、その四方向に梁２が接合される場合を考慮し
て、４つの内側面全部に取付けられている。更に、この
ナツトプレート１０は、第３図で示すように４個のネジ
穴１２が形成され、更にこのネジ穴１２に対応して、第
３図のように、そのネジ穴１２周囲が角形筒体７中央方
向へ夫々方形に膨出１３されて、ネジ穴１２の長さを充
分に確保できるようにしている。この場合、この膨出部
１３の側壁面は、互いに隣接するナツトプレート１０の
膨出部１３と相互に緩衝しないよう、傾斜状に形成され
ている。また、角形筒体７の側壁部には、そのナツトプ
レート１０のネジ穴１２に対応して、このネジ穴１２の
外径よりも大きい外径を備えたボルト穴１４が形成され
ている。

そして、粱２のエンドプレート６をこの角形筒体７の外
側面に当接させるとともに、そのエンドプレート６に形
成したボルト穴１４へ、外側から高力ボルト１５をさし
込むとともに、その先端を前記ネジ穴１２ヘネジ込んで
、この高力ボルト１５によってエンドプレート６を接合
している。

なお、梁を固定しない残りのナツトプレート１０を正式
に止めるために、これらにも、高力ボルト１５をネジ込
んでおくことが望ましい。これによって、全てのナツト
プレート１０をこの部分の強度メンバーとして利用する
ことが出来る。他方、前記のように、ナツトプレート１
０の端部をスロット穴９０周縁に溶接する場合は、必ず
しもそのようにする必要がない。

発明の効果 以上のように、この発明では、角形筒体の裏面に配置す
るナツトプレートに高力ボルトをねじ込んで固定するの
で、角形筒体を必要以上に厚くする必要がない。その際
、ナツトプレートは角形筒体の外側から差し込んだビス
によって予め仮止めされているので、現場で取付けるこ
とな（直ちに梁のエンドプレートを固定することが出来
ると共に、この固定と同時に正式に止められるという効
果がある。また、この出願の第２の発明では、角形鋼管
柱の端部を挿入して溶接するので、鋼管柱が歪んで溶接
される恐れが無く、且つ、座屈の恐れもない。さらに、
第３の発明では、角形筒体のスロット穴とナツトプレー
トを溶接するので、梁を固定しないナツトプレートにも
高力ボルトをねじ込んで固定しておく必要がないという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す柱・梁の接合部分の正
面図、第２図は同じく接合部分の横断面図、第３図はナ
ツトプレートの斜視図である。 １・・・角形鋼管柱、２・・・梁、６・・・エンドプレ
ート、７・・・角形筒体、８・・・溶接部、１１・・・
スロット穴、１０・・・ナツトプレート、１１・・・ビ
ス、１２・・・ネジ穴、１４・・・ボルト穴、１５・・
・高力ボルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、角形筒体の内側に複数のネジ穴を形成したナットプ
   レートを取付け、かつ、角形筒体の側壁部には、このネ
   ジ穴に対応したボルト穴を形成するとともに、その角形
   筒体端部と角形鋼管柱外側面とを溶接し、梁先端のエン
   ドプレートのボルト穴に挿入した高力ボルトを、前記ネ
   ジ穴にねじ込んでこのエンドプレートを接合したことを
   特徴とする柱・梁の接合装置。 ２、ナットプレート端部より突出する角形筒体端部に角
   形鋼管柱の端部を挿入して、その角形筒体端部と角形鋼
   管柱外側面とを溶接したことを特徴とする請求項１記載
   の柱、梁の接合装置 ３、角形筒体に溶接ようスロット穴を形成して、このス
   ロット穴の周縁とナットプレートと、溶接した請求項１
   または２記載の柱・梁の接合装置