JP3094075B2 - 柱・梁の接合装置 - Google Patents
柱・梁の接合装置Info
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- JP3094075B2 JP3094075B2 JP02315491A JP31549190A JP3094075B2 JP 3094075 B2 JP3094075 B2 JP 3094075B2 JP 02315491 A JP02315491 A JP 02315491A JP 31549190 A JP31549190 A JP 31549190A JP 3094075 B2 JP3094075 B2 JP 3094075B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、主として角形鋼管柱とH型鋼からなる梁
とを接合するための接合装置に関するものである。
とを接合するための接合装置に関するものである。
従来の技術 角形鋼管柱とH型鋼からなる梁との接合は、従来一般
に、その角形鋼管柱の側面より梁と同断面のブラケット
を突出させ、このブラケットのウエブ及びフランジと梁
のウエブ及びフランジとを、3枚の接合プレートを用い
てボルト接合するのが一般である。しかし、このような
構造では、予めブラケットを一体に備えた柱と梁の他に
3枚の接合プレートが必要となり、現場での取扱部品数
が増加して、現場作業が煩雑となる欠点がある。そこ
で、従来において、角形鋼管柱の端部に角形筒体を突き
合わせ溶接し、この角形筒体の側壁に形成したネジ穴
へ、梁に予め溶接したエンドプレートを、そのネジ穴に
ねじ込んだ高力ボルトで螺着し、その高力ボルトの引張
力によって、水平耐力を負担させ剛接接合のラーメン構
造を得るようにしたものがある(特公昭61−58620号公
報参照)。このようにすることによって、特別の接合プ
レートが不要となり、現場作業をより単純化できるとい
う利点がある。
に、その角形鋼管柱の側面より梁と同断面のブラケット
を突出させ、このブラケットのウエブ及びフランジと梁
のウエブ及びフランジとを、3枚の接合プレートを用い
てボルト接合するのが一般である。しかし、このような
構造では、予めブラケットを一体に備えた柱と梁の他に
3枚の接合プレートが必要となり、現場での取扱部品数
が増加して、現場作業が煩雑となる欠点がある。そこ
で、従来において、角形鋼管柱の端部に角形筒体を突き
合わせ溶接し、この角形筒体の側壁に形成したネジ穴
へ、梁に予め溶接したエンドプレートを、そのネジ穴に
ねじ込んだ高力ボルトで螺着し、その高力ボルトの引張
力によって、水平耐力を負担させ剛接接合のラーメン構
造を得るようにしたものがある(特公昭61−58620号公
報参照)。このようにすることによって、特別の接合プ
レートが不要となり、現場作業をより単純化できるとい
う利点がある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のように接合用の角形筒体を用い
た従来の装置においては、次のような欠点がある。
た従来の装置においては、次のような欠点がある。
すなわち、角形筒体の端部と角形鋼管柱の端部を相互
に突き合わせ溶接するものであるから、溶接の際両者の
位置決めを確実に行なっておかないと、柱と角形筒体と
が歪んで接合される虞がある。また、角形筒体と柱との
接合は単純な突き合わせ溶接であるから、この部分の溶
接が不充分の場合には、座屈を生じやすいという問題が
ある。
に突き合わせ溶接するものであるから、溶接の際両者の
位置決めを確実に行なっておかないと、柱と角形筒体と
が歪んで接合される虞がある。また、角形筒体と柱との
接合は単純な突き合わせ溶接であるから、この部分の溶
接が不充分の場合には、座屈を生じやすいという問題が
ある。
この発明は、これら従来の欠点を解消することを目的
とした柱・梁の接合装置を提供するものである。
とした柱・梁の接合装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するためこの発明では、角形鋼管柱
の端部に小断面の絞り部を形成して、この絞り部を角形
筒体の端部へ挿入し、これら角形筒体端部と鋼管柱外側
面とを溶接し、更に、角形筒体に溶接用スロット穴を形
成して、そのスロット穴の周縁と、この角形筒体に挿入
した鋼管柱の挿入部分とを溶接するとともに、角形筒体
の側壁に形成したネジ穴へ高力ボルトを螺着して、この
高力ボルトで梁端部のエンドプレートを接合したことを
特徴とする。
の端部に小断面の絞り部を形成して、この絞り部を角形
筒体の端部へ挿入し、これら角形筒体端部と鋼管柱外側
面とを溶接し、更に、角形筒体に溶接用スロット穴を形
成して、そのスロット穴の周縁と、この角形筒体に挿入
した鋼管柱の挿入部分とを溶接するとともに、角形筒体
の側壁に形成したネジ穴へ高力ボルトを螺着して、この
高力ボルトで梁端部のエンドプレートを接合したことを
特徴とする。
作用 上記の構成によれば、角形鋼管柱の絞り部を角形筒体
の端部に挿入して溶接するので、柱の通りが良好とな
り、歪んで接合される恐れが少ない。また、角形筒体の
スロット穴においても鋼管柱と溶接するので、接合部の
強度がより増大することになる。
の端部に挿入して溶接するので、柱の通りが良好とな
り、歪んで接合される恐れが少ない。また、角形筒体の
スロット穴においても鋼管柱と溶接するので、接合部の
強度がより増大することになる。
実施例 第1図及び第2図は、この発明の実施例における接合
部分の構造を示している。図において、1は角形鋼管
柱、2は、H型鋼からなる梁である。梁2は、上下平行
なフランジ3、4と両フランジ3、4間を連結するウエ
ブ5からなり、その先端部に、その梁2の肉厚よりも厚
い肉厚を備えたエンドプレート6が予め溶接されてい
る。7は、この発明の角形筒体であり、この角形筒体7
には、その端部を小断面にして、絞り部8を形成した前
記一対の角形鋼管柱1が、その絞り部8において上下両
側から筒体7の上下の中央部近傍まで挿入されて、角形
筒体7の端部と鋼管柱1の外側面とが溶接9されてい
る。更に、角形筒体7の上下方向の中央部分には、溶接
用のスロット穴10が形成されており、このスロット穴の
周縁と角形鋼管柱1の端部とが、相互に溶接11されて、
角形筒体7と角形鋼管柱1との接合をより強固なものと
している。この場合、角形筒体7は、角形鋼管柱1より
も肉厚が厚くなっているが、その外側面は、角形鋼管柱
1の外側面とほぼ同一面上にあるようにして、その角形
鋼管柱1よりも外方に突出しない構造となっている。こ
れにより、角形鋼管柱1より突出物がないので、その角
形鋼管柱1の搬入の際や運搬時の取扱性が良くなる。ま
た、上記のように、鋼管柱1の先端が上下両側から中央
部近傍まで挿入されて、その角形筒体7のほぼ全長にわ
たって内外二重となっているので、この筒体7の肉厚を
必ずしも厚くしなくても、充分な接合強度を得ることが
出来る。
部分の構造を示している。図において、1は角形鋼管
柱、2は、H型鋼からなる梁である。梁2は、上下平行
なフランジ3、4と両フランジ3、4間を連結するウエ
ブ5からなり、その先端部に、その梁2の肉厚よりも厚
い肉厚を備えたエンドプレート6が予め溶接されてい
る。7は、この発明の角形筒体であり、この角形筒体7
には、その端部を小断面にして、絞り部8を形成した前
記一対の角形鋼管柱1が、その絞り部8において上下両
側から筒体7の上下の中央部近傍まで挿入されて、角形
筒体7の端部と鋼管柱1の外側面とが溶接9されてい
る。更に、角形筒体7の上下方向の中央部分には、溶接
用のスロット穴10が形成されており、このスロット穴の
周縁と角形鋼管柱1の端部とが、相互に溶接11されて、
角形筒体7と角形鋼管柱1との接合をより強固なものと
している。この場合、角形筒体7は、角形鋼管柱1より
も肉厚が厚くなっているが、その外側面は、角形鋼管柱
1の外側面とほぼ同一面上にあるようにして、その角形
鋼管柱1よりも外方に突出しない構造となっている。こ
れにより、角形鋼管柱1より突出物がないので、その角
形鋼管柱1の搬入の際や運搬時の取扱性が良くなる。ま
た、上記のように、鋼管柱1の先端が上下両側から中央
部近傍まで挿入されて、その角形筒体7のほぼ全長にわ
たって内外二重となっているので、この筒体7の肉厚を
必ずしも厚くしなくても、充分な接合強度を得ることが
出来る。
更に、この角形筒体7の側壁部には、その四面の全て
に、ネジ穴12、12…が予め形成されている。そして、梁
2のエンドプレート6をこの角形筒体7の外側面に当接
させるとともに、そのエンドプレート6に形成したボル
ト穴13へ、外側から高力ボルト14をさし込むとともに、
その先端を前記ネジ穴12へねじ込んで、この高力ボルト
14によってエンドプレート6を接合している。なお、第
2図で示すように、角形鋼管柱1には、角形筒体7のネ
ジ穴12に対応して、そのネジ穴12よりも径の大きい穴15
を形成し、これによって、前記のようにねじ込んだ高力
ボルト14の先端が、この鋼管柱1へ突き当たらないよう
にしてある。これにより、高力ボルト14は、充分なねじ
込みによる確実な締め付け力を得ることができる。
に、ネジ穴12、12…が予め形成されている。そして、梁
2のエンドプレート6をこの角形筒体7の外側面に当接
させるとともに、そのエンドプレート6に形成したボル
ト穴13へ、外側から高力ボルト14をさし込むとともに、
その先端を前記ネジ穴12へねじ込んで、この高力ボルト
14によってエンドプレート6を接合している。なお、第
2図で示すように、角形鋼管柱1には、角形筒体7のネ
ジ穴12に対応して、そのネジ穴12よりも径の大きい穴15
を形成し、これによって、前記のようにねじ込んだ高力
ボルト14の先端が、この鋼管柱1へ突き当たらないよう
にしてある。これにより、高力ボルト14は、充分なねじ
込みによる確実な締め付け力を得ることができる。
なお、第2図で示すように、この実施例では、梁2を
L形に接合しているが,T字形もしくは交差状に接合する
場合には、その他の面に設けたネジ穴12へ螺着する。こ
の場合、どの方向に接合する場合でも、角形筒体7を備
えた同一の柱1を用いることが出来る。
L形に接合しているが,T字形もしくは交差状に接合する
場合には、その他の面に設けたネジ穴12へ螺着する。こ
の場合、どの方向に接合する場合でも、角形筒体7を備
えた同一の柱1を用いることが出来る。
発明の効果 上記のように、この発明では、角形鋼管柱の端部を角
形筒体に挿入して、その角形筒体の端部と鋼管柱とを溶
接しているので、従来のように単純に突き合わせ接合す
るものと異なって、角形鋼管柱の位置決めが容易とな
り、その角形鋼管柱の通りの狂いを生ずる虞がないとと
もに、座屈を生ずる恐れがない。加えて、このような構
造にしながら、角形鋼管柱の端部に絞り部を設けてその
絞り部に角形筒体を挿入しているから、角形筒体の肉厚
部分だけその角形筒体の外側面が角形鋼管柱より突出す
ることがなく、搬入時や運搬時の取扱性に優れる。更
に、角形筒体にスロット穴を設けて、その角形鋼管柱の
挿入部分でも溶接しているので、より接合部の強度が増
大する。
形筒体に挿入して、その角形筒体の端部と鋼管柱とを溶
接しているので、従来のように単純に突き合わせ接合す
るものと異なって、角形鋼管柱の位置決めが容易とな
り、その角形鋼管柱の通りの狂いを生ずる虞がないとと
もに、座屈を生ずる恐れがない。加えて、このような構
造にしながら、角形鋼管柱の端部に絞り部を設けてその
絞り部に角形筒体を挿入しているから、角形筒体の肉厚
部分だけその角形筒体の外側面が角形鋼管柱より突出す
ることがなく、搬入時や運搬時の取扱性に優れる。更
に、角形筒体にスロット穴を設けて、その角形鋼管柱の
挿入部分でも溶接しているので、より接合部の強度が増
大する。
第1図はこの発明の実施例を示す柱・梁の接合部分の正
面図、第2図は同じく接合部分の横断面図である。 1……角形鋼管柱、2……梁、6……エンドプレート、
7……角形筒体、8……絞り部、9……溶接部、10……
スロット穴、11……溶接部、12……ネジ穴、14……高力
ボルト。
面図、第2図は同じく接合部分の横断面図である。 1……角形鋼管柱、2……梁、6……エンドプレート、
7……角形筒体、8……絞り部、9……溶接部、10……
スロット穴、11……溶接部、12……ネジ穴、14……高力
ボルト。
Claims (1)
- 【請求項1】角形鋼管柱の端部に小断面の絞り部を形成
して、この絞り部を角形筒体の端部へ挿入し、これら角
形筒体端部と鋼管柱外側面とを溶接し、更に、角形筒体
に溶接用スロット穴を形成して、そのスロット穴の周縁
と、この角形筒体に挿入した鋼管柱の挿入部分とを溶接
するとともに、角形筒体の側壁に形成したネジ穴へ高力
ボルトを螺着して、この高力ボルトで梁端部のエンドプ
レートを接合したことを特徴とする柱・梁の接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02315491A JP3094075B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 柱・梁の接合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02315491A JP3094075B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 柱・梁の接合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04185840A JPH04185840A (ja) | 1992-07-02 |
JP3094075B2 true JP3094075B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=18066013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02315491A Expired - Fee Related JP3094075B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 柱・梁の接合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3094075B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP02315491A patent/JP3094075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH04185840A (ja) | 1992-07-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |