JP2704226B2 - ダイヤフラム内蔵角形鋼管柱の仕口部の構造 - Google Patents

ダイヤフラム内蔵角形鋼管柱の仕口部の構造

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JP2704226B2 JP63101673A JP10167388A JP2704226B2 JP 2704226 B2 JP2704226 B2 JP 2704226B2 JP 63101673 A JP63101673 A JP 63101673A JP 10167388 A JP10167388 A JP 10167388A JP 2704226 B2 JP2704226 B2 JP 2704226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ダイヤフラム内蔵角形鋼管柱の仕口部の構
造に関する。
「従来の技術」 従来、ダイヤフラム内蔵角形鋼管柱は、既によく知ら
れているが、これには大別して次の2つのタイプのもの
がある。
(1) 4シームタイプ 第6図Iに示すように、まず、4枚の平鋼材aを用意
して、その内の3枚をコ字状に突き合わせてシーム溶接
bし、かつ、仕口部において、接合すべき鉄骨梁(図示
せず)の各フランジに対応させて方形の内ダイヤフラム
cを溶接し、次いで、同図IIに示すように、残る1枚の
平鋼材aを開口部に突き合わせてシーム溶接bし、ま
た、この平鋼材と内ダイヤフラムcとの間をエレクトル
スラグ溶接eするものである。
(2) 2シームタイプ その1.は、第7図、第8図に示すように、左右一対の
溝形鋼材fを、溝を内側にして突き合わせてシーム溶接
gし、かつ、仕口部において、接合される鉄骨梁hの各
フランジに対応させて、左右の溝形鋼材fの内面適所
に、左右に二分した内ダイヤフラムiを溶接jする。該
内ダイヤフラムiは、上記シーム溶接gの前にあらかじ
め付設しておき、その肉厚を上記鉄骨梁hの各フランジ
の肉厚と同等にし、端面相互を適宜に離間させて、各端
面にそれぞれ縦リブkを付設したものである。
その2.は、第9図、第10図に示すように、上述の第7
図、第8図のものにおいて、二分した内ダイヤフラムを
各々肉厚の厚いもの1にし、この厚みにより縦リブを省
略したものである。
その3.は、図示してないが、上述の第7図、第8図の
ものにおいて、二分した内ダイヤフラムの端面相互を、
離間させずに突き合わせて溶接し、縦リブを付設しない
ものである(特開昭48-45473号公報)。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、4シームタイプの場合、溶接量が甚だ多くな
って、手数、時間がかかり、コスト高となる欠点があ
る。
2シームタイプのその1.及びその2.の場合、左右に二
分された内ダイヤフラムの相互間が離間していて、相互
間に引張応力が作用しないので、鉄骨梁4の水平力の伝
達のためには、溝形鋼材間のシーム溶接gは強度及び剛
性上から完全溶け込み溶接でなければならなず、かなり
手間がかかる欠点がある。
また、2シームタイプのその3.の場合、二分した内ダ
イヤフラムの端面相互を突き合わせて溶接するために
は、この溶接部近傍の溝形鋼材相互間に窓孔を穿設しな
ければならず、これが柱のせん断耐力等に問題を残すこ
ととなる。
本発明は、これらの欠点、問題点を解決しようとする
ものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的達成のため、本発明は、左右一対の溝形鋼材
11を、溝を内側にして突き合わせて溶接12し、仕口部に
内ダイヤフラム2を内蔵させて角形鋼管柱1の仕口部に
おいて、前記内ダイヤフラム2を左右に二分してそれぞ
れを各溝形鋼材11の内面にて接合すべき鉄骨梁4の各フ
ランジ41の部位に付設するとともに、端面相互を突き合
わせ、また、該内ダイヤフラム2の近傍の左右の溝形鋼
材11に適数の長締めボルト3を貫通させて締め付けたこ
とを特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、左右に二分されたダイヤフラ
ム2が長締めボルト3により結合され、左右の鉄骨梁4
から加わる水平力に対しては、二分されたダイヤフラム
2の左右相互間において圧縮応力が、また、長締めボル
ト3において引張応力が作用し、応力分担する。つま
り、左右の溝形鋼材11間における圧縮場形成のための長
締めボルト3を、鉄骨梁4に対しては引張接合して利用
し、強度及び剛性を格段に増大させ、所期の目的を達成
させる。
「実施例」 実施例1. 第1図、第2図において、1は、角形鋼管柱、2は、
該角形鋼管柱の仕口部の適所に溶接した内ダイヤフラ
ム、3は、それぞれ該内ダイヤフラムの上下に配した長
締めボルト、4は、仕口部に接合した左右のH形鋼によ
る鉄骨梁である。
角形鋼管柱1は、左右一対の溝形鋼材11を、溝を内側
にして突き合わせてシーム溶接12している。
内ダイヤフラム2は、角形鋼管柱1の内周に適合する
大きさと形状にするとともに、四隅にそれぞれスカラッ
プ21を形成しており、その肉厚を鉄骨梁4の各フランジ
41の厚さと同一にし、而して、左右に接合する鉄骨梁4
の上下の各フランジ41と同位の2箇所に配している。
また、各内ダイヤフラム2は、左右の溝形鋼材11に合
わせて二分22し、それぞれを溝形鋼材11に溶接23し、端
面にて互いに突き合わせている。更に、その突き合わせ
端面の両隅にそれぞれ上記シーム溶接12のためのわずか
な切欠24を設けている。
長締めボルト3は、各内ダイヤフラム2の上下に、そ
の近傍にてそれぞれ2本宛平行に(2本以上でもよい)
配し、溝形鋼材11の適所に透孔13を穿設して貫通させ、
先端にナット31を螺合して締め付けている。
鉄骨梁4は、上下の各フランジ41にて角形鋼管柱1に
溶接42し、ウエブ43をプレート44をもって適宜に固定し
ている。
次に、製造工程につき、第5図により説明する。
I.左右一対の溝形鋼材11の仕口部に、接合すべき鉄骨梁
4の各フランジ41の部位にて内ダイヤフラム2の半分宛
22を溶接23する。
II.左右の溝形鋼材11を突き合わせてシーム溶接12す
る。
III.各内ダイヤフラム2の上下で溝形鋼材11相互間に長
締めボルト3を貫通させて締め付ける。この締め付け
は、建入れの前でも後でもよい。建入れた角形鋼管柱1
に仕口部にて左右から鉄骨梁4を接合する。
実施例2. 第3図、第4図に示すように、この場合は、前例とほ
ぼ同様に構成するが、鉄骨梁4を上下の各フランジ41に
て溶接することをせずに、あらかじめ上下の各フランジ
41の端部にそれぞれ接合プレート45を設け、かつ、これ
らの接合プレートに溝形鋼材11の透孔13と対応させてそ
れぞれ透孔46を穿設しておき、もって、上記長締めボル
ト3を利用して共に接合している。各接合プレート45
は、上下の各フランジと一体に形成したものでも、或い
は、適宜に付設したものでもよい。
なお、以上の2つの実施例のものにおいて、中込めコ
ンクリートを打設するときは、第1図、第3図に二点鎖
線で示すように、内ダイヤフラム2の中央に又は両脇に
窓孔を設ければよい。
「発明の効果」 本発明によれは、長締めボルト3により二分した内ダ
イヤフラム2の左右相互間を溶接せずに結合させること
ができ、左右の鉄骨梁4から加わる水平力に対しては、
その内ダイヤフラム2の左右相互間に圧縮応力を、ま
た、長締めボルト3に引張応力を作用させることができ
て、強度及び剛性を十分に確保でき、内ダイヤフラムを
厚くしたり縦リブを設けたりする必要がない。
また、溝形鋼材11相互間では、長締めボルト3が圧縮
場を形成するので、溝形鋼材11間のシーム溶接12を完全
溶け込み溶接にする必要がなく、部分溶け込み溶接で十
分である。したがって、2シームタイプに属するもので
あってもなお溶接量を大幅に減らすことができ、溶接作
業、溶接管理を容易にできる。そして、二分した内ダイ
ヤフラムは端面相互間で溶接しないから、その溶接の窓
孔は不要であり、窓孔が柱のせん断耐力等に問題を残す
ことはない。
更に、4シームタイプに比べれば、溶接量を格段に少
なくでき、手数、時間を極少にでき、コストを大幅に低
減でき、溶接後の冷却収縮による内部応力を極力少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、本発明の実施例で、第1図は、実
施例1.の截断側面図、第2図は、同例の截断平面図、第
3図は、実施例2.の截断平面図、第4図は、同例の截断
側面図、第5図は、第1例における製造工程説明図、第
6図乃至第10図は、従来例で、第6図は、第1例の製造
工程説明図、第7図は、第2例の截断平面図、第8図
は、同例の截断側面図、第9図は、第3例の截断平面
図、第10図は、同例の截断側面図である。 1……角形鋼管柱、2……ダイヤフラム 3……長締めボルト、4……鉄骨梁 11……溝形鋼材、12……シーム溶接 13……透孔、21……スカラップ 22……内ダイヤフラムの半分、23……溶接 24……切欠、31……ナット 41……フランジ、42……溶接 43……ウエブ、44……プレート 45……接合プレート、46……透孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の溝形鋼材11を、溝を内側にして
    突き合わせて溶接12し、仕口部に内ダイヤフラム2を内
    蔵させた角形鋼管柱1の仕口部において、前記内ダイヤ
    フラム2を左右に二分してそれぞれを各溝形鋼材11の内
    面にて接合すべき鉄骨梁4の各フランジ41の部位に付設
    するとともに、端面相互を突き合わせ、また、該内ダイ
    ヤフラム2の近傍で左右の溝形鋼材11に適数の長締めボ
    ルト3を貫通させて締め付けたことを特徴とするダイヤ
    フラム内蔵角形鋼管柱の仕口部の構造。
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