JPH04179746A - ユニット住宅上下階ユニットの接合構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、予め工場で製作されたユニットを用いたユニ
ット住宅において下階ユニットと上階ユニットとを接合
する際のユニット住宅上下階ユニットの接合構造に関す
るものである。

［従来の技術］ 近年、工期の短縮化及び現場作業の省力化を図るために
、ユニット住宅が普及しつつある。

このユニット住宅は、居室をユニット化したものの集合
体からなり、予め規格化されて製作した各種箱型の居室
ユニットを、現地の施工において基礎上に組み上げるこ
とによって、構築されるものである。

前記ユニットは、ｆ二とえば、床、壁、天井等を構成す
る床パネル、壁パネル等のパネルを箱状に組んで構成し
たものである。そして、前記パネルは、芯材を四角枠状
に組むとともに、枠上に組んた芯材の内部に補助芯材を
十字状等に組むことで、芯材と補助芯材とにより格子状
に組まれた枠体を形成し、枠体の両側面もしくは一側面
に面板を貼設したしのである。

従来、このユニット住宅における一階ユニットと二階ユ
ニットとの接合部にあっては、第５図に示すように、−
階ユニットＡを構成する壁パネルｌと、２階ユニットＢ
を構成する壁パネル２とを、胴差し３及び床パネル４端
部を介してホルト５およびナツト６．６により締結して
いた。

なお、前記壁パネル１．２は、１ことえば、上述したよ
うに芯材７と面板８，８とから構成されるとともに、面
板８の表面に、内装や外装の仕上が施されたものである
。また、前記床パネル４も、芯材９と面板１０からなり
、面板ｌＯの表面に、床面を構成する仕上が施されたも
のである。そして、壁パネル１上端の芯材７と壁パネル
２下端の芯材７には、それぞれ前記ホルト５を挿通する
ｆ二めの挿通孔７ａか設置寸られ、かつ、胴差し３と床
パネル４端部の芯材９とのそれぞれの接合面には、互い
に臨む位置に、ホルト５を挿通するための溝３　ａ、　
９　ａが設けられている。

［発明が解決しようとする課題； ところで、上述のように、−階ユニットＡと二階ユニシ
トＢとをホルト５により接続するためには、たとえば、
予め上面に２階床パネル４を設けた一階ユニットＡに、
−階壁パネル１上端の芯材７下面から床パネル４を貫通
して二階床パネル４上方に突出する多数のホルト５を設
けておく。

一方、２階ユニットＢの壁パネル２下端の芯材７には、
前記ポルト５を挿通するための挿通孔７ａを設けておく
。

そして、クレーン等により一階ユニットＡ上に２階ユニ
ットＢを吊り上げ、前記ホルト５の位置に２階壁パネル
２の挿通孔７ａの位置を合わせて二階ユニットＢを降ろ
すことにより、前記挿通孔７ａ（こポルト５を挿通させ
る。そして、前記ホルト５にナツト６を螺合させて一階
ユニットＡと二階ユニットＢとを接合する。

この際に、−階壁パネルｌ上に突出する多数のポルト５
と、このホルト５を挿通する二階壁パネル２の下端部の
挿通孔７ａとの位置をすべて合わせるのは、困難な作業
であり、作業者の熟練を要するものであった。

また、−階ユニットＡ上に二階ユニットＢを降ろした後
に、多数のボルト５にナツト６を螺合し、締め付ける作
業に時間と人手を要してい゛た。

特に、ボルト５を締結するためには、予め、二階壁パネ
ル２側面に、ボルト５を締め付けるためのスパナ等を操
作するための穴を設け、ボルト５締結後に、この穴を閉
塞しなければならなかった。

この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、−
階ユニットと二階ユニットとの接合作業を容易なものと
することができるユニット住宅の上下階ユニット接合構
造を提供することを目的としている。

１課題を解決するための手段］ かかる課題を解決する！コめに、この発明は、予め工場
で居室を形成する床、壁、天井等からなる箱型のユニッ
トが製作され、建設現場で複数の該ユニットを用いて組
み立てられるユニット住宅において、下階ユニット上に
上階ユニットを接合するための上下階ユニット接合構造
であって、前記下階ユニットは、この下階ユニットの床
となる床パネルと、この床パネル上に立設されて該下階
ユニットの壁となる壁パネルと、この壁パネル上端部に
複数埋設され、かつ上方に開口するとともに上部にいく
ほど広く形成された有底筒状のグラウト材容器とを具備
してなり、前記上階ユニットは、この上階ユニットの床
となる床パネルと、この床パネル上に立設された壁パネ
ルと、この壁パネルの下端部の前記グラウト材容器に対
応する位置に固定され、かつ床パネルを貫通して床パネ
ルより下方に突出する接合棒とを具備してなり、前記グ
ラウト材容器には、グラウト材が注入されるとともに前
記接合棒が挿入されて下階ユニットと上階ユニットが接
合されていることを特徴とするものである。

［作用コ 上記構成によれば、−路壁パネル上端部のグラウト材容
器にグラウト材を注入し、グラウト材が硬化する前に、
−階ユニット上に２階ユニットを載置するとともに２階
ユニットの床パネルより下方に突出する接続棒をグラウ
ト材容器に挿入することにより、−階ユニットと二階ユ
ニットとを接合することができる。

この際に、−階ユニットと二階ユニットとの接合は、２
階ユニットの接続棒が、−階ユニットのグラウト材容器
内で硬化するグラウト材により固定されることによって
行なわれる。

［実施例コ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図ないし第４図は、本発明の一実施例を示す図面で
あって、第１はユニット住宅を建設するために一階ユニ
ットと二階ユニットとを接合する際の概略構成を示す斜
視図である。この実施例は、第１図に示すように、ユニ
ット住宅を建設する際に、−階ユニット（下階ユニット
）Ａ上に２階ユニットＢ（上階ユニット）を接続するた
めの上下階ユニットの接続構造である。なお、この実施
例で使用される床パネル４、壁パネル１．２等は第５図
に示す上記従来例の床パネル４及び壁パネル１．２と同
様の構成のものであり、上記従来例と同様な構成要素に
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。

第２図等に示すように、前記−階ユニットＡの壁を構成
する壁パネル１の上端部１ａには、上方を開口するとと
もに、上部にいくほど広く形成されたグラウト材容器Ｃ
が埋設されている。一方前記２階ユニットＢの壁を構成
する壁パネル２下端には、２階の床及び−階の天井とな
る床パネル４が接合され、かつ壁パネル２の下端を構成
する芯材７に固定された接続棒１１が、床パネル４を貫
通して、床パネル４より下方に突出している。そして、
前記グラウト材容器Ｃには、グラウト材が注入されると
ともに、前記接続棒１１が挿入されて一階ユニットＡと
二階ユニットＢとが接合されている。

前記グラウト材容器Ｃは、第３図に示すように逆円錐台
形に形成され、その上面の開口１１１２の周囲には、円
形のフランジ部１３が設けられている。そして、底部１
４には、ボルト１５用の挿通孔１６が設けられている。

そして、グラウト材容器Ｃの内側側面１７は、逆円錐台
状の形状に合わせて下部に行くほど径が狭くなるように
傾斜している。

そして、グラウト材容器Ｃは、第２図に示すように、芯
材７及び埋木１８に設けられたグラウト材容器Ｃ固定用
の嵌合穴１９に嵌合するようになっている。そして前記
埋木Ｉ８は、芯材７の厚みより長いグラウト材容器Ｃの
ために嵌合穴１９を深くするために設けたものである。

また、前記嵌合穴１９上部の周縁には、グラウト材容器
Ｃのフランジ部１３を支持するように、段差２０が設け
られている。

そして、グラウト材容器Ｃの底部１４の下面には、ホル
ト１５およびナツト１５ａによりボルト挿通孔２１を有
する円形の掛止板２２が固定されており、この掛止板２
２と、フランジ部１３とで芯材７及び埋木１８を挾み込
んで、グラウト材容器Ｃを芯材７に固定している。

前記接続棒１１は、ボルトであり、壁パネル２下端の芯
材７のボルト用支持孔１１ａに嵌通して固定されるとと
もに、ボルト頭部１１ｂが芯材７上面に掛止されるよう
になっている。そして、接続棒１１は、第４図に示すよ
うに壁パネル２下端に取り付けられた胴差し３と床パネ
ル４端部との接合部分のそれぞれに互いに臨むように設
けられた溝３　ａ、　９　ａを貫通して、その下端が床
パネル４より下方に突出してグラウト材容器Ｃ内に入る
ようになっている。

この実施例のユニット住宅の上下階ユニットの接続構造
によって一階ユニットＡと二階ユニットＢとを接続する
には、まず、第１図に示すように基礎上に設置された一
階ユニットＡの壁パネルｌ上端部１ａのグラウト材容器
Ｃにグラウト材を注入する。

次に、第１図に示すように一階ユニッ）Ａ上に二階ユニ
ットＢをクレーン等により吊り上げる。

そして、各グラウト材容器Ｃと接合棒ＩＩとの位置を合
わせ、−階ユニットＡ上に二階ユニットＢを降ろす。こ
の際に、グラウト材容器Ｃの開口は、接合棒１１の大き
さに比べて余裕のある広さなので、容易に接合棒１１と
グラウト材容器Ｃとの位置を合わせることができる。ま
た、グラウト材容器Ｃは、逆円錐台状なので、接合棒１
１の挿入位置がグラウト材容器Ｃの中心位置よりかなり
ずれて、グラウト材容器Ｃ内側側面に接触するような場
合でも、接合棒１１の先端がグラウト材容器Ｃの内側側
面の傾斜に沿って、グラウト材容器Ｃの中心付近まで案
内される。

そして、−階ユニットＡ上に２階ユニットＢを載置した
後に、グラウト材が硬化することにより、−階ユニツ）
Ａと２階ユニットＢの接合が完了する。

この実施例のユニット住宅上下階ユニットの接合構造に
よれば、前記従来例のように、ホルト５をホルト５の大
きさに対応した挿通孔７ａに挿入するのに比較して、グ
ラウト材容器Ｃの開口か接合棒１１の大きさより余裕か
あり、かつ接合棒ＩＩの位置が多少ずれてらグラウト材
容器Ｃの内側側面に接合棒１１の先端が案内されるので
、−階ユニットＡに対する二階ユニットＢの位置合決め
を容易なものとすることができる。

ま１こ、グラウト材容器Ｃと接合棒ＩＩの接合は、グラ
ウト材容器Ｃに接合棒１１を挿入するたけてよく、グラ
ウト材容器Ｃ内のグラウト材が硬化することにより、−
階ユニットＡと二階ユニットＢとが接合されるので、前
記従来例のように一階ユニットＡと二階ユニットＢとの
接合部分において壁パネル２にボルト操作用の穴を設け
、ボルト５とナツト６との締結を行い、前記穴を閉塞す
る操作を必要としない。従って、−階ユニットＡと２階
ユニットＢとの接合作業を省力化することができる。

［発明の効果］ ト住宅の上下階ユニット接合構造によれば、グラウト材
容器が、上部に向かうほど広く形成された有底筒状とな
っていることにより、−階ユニット上に二階ユニットを
載置する際に、接合棒の位置とグラウト材容器の中心位
置が多少ずれても、接合棒の先端が、グラウト材容器の
内側側面に案内されて、グラウト材容器の中心付近に向
かい一階ユニットと二階ユニットとの位置を精度良く合
わせることができるので、−階ユニット上に二階ユニッ
トを載置する際の位置合わの許容範囲が広く、−階ユニ
ットに対する二階ユニットの位置決めを容５に行うこと
ができる。

また、−階ユニットと二階ユニットとの接合が、グラウ
ト材容器に接合棒を挿入するだけで行えるので、−階ユ
ニットと二階ユニットとの接合を極めて容易なものとし
、かつ省力化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第１図は上下階ユニットを接合する際の概略構成
を示す斜視図であり、第２図は上下階ユニットの接合構
造を示す要部断面図、第３図はグラウト材容器を示す斜
視図、第４図は上下階ユニットを接合する際の要部断面
図、第５図は従来の技術を示す図面であって、上下階ユ
ニットの接合構造を示す要部断面図である。 Ａ　・　・・・−階ユニッ）（下Ｍユニット）、Ｂ　・
・　二階ユニット（上階ユニット）、Ｃ・・・・・・グ
ラウト材容器 ｌ　・・・・・・壁パネル、　　Ｉａ・・・　・上端部
、２　・・・・　壁パネル、　　４　・・・・　床パネ
ル、１１　　・・・・・・接合棒。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 予め工場で居室を形成する床、壁、天井等からなる箱型
   のユニットが製作され、建設現場で複数の該ユニットを
   用いて組み立てられるユニット住宅において、下階ユニ
   ット上に上階ユニットを接合するための上下階ユニット
   の接合構造であって、前記下階ユニットは、この下階ユ
   ニットの床となる床パネルと、この床パネル上に立設さ
   れて該下階ユニットの壁となる壁パネルと、この壁パネ
   ル上端部に複数埋設され、かつ上方に開口するとともに
   上部にいくほど広く形成された有底筒状のグラウト材容
   器とを具備してなり、 前記上階ユニットは、この上階ユニットの床となる床パ
   ネルと、この床パネル上に立設された壁パネルと、この
   壁パネルの下端部の前記グラウト材容器に対応する位置
   に固定され、かつ床パネル前記グラウト材容器には、グ
   ラウト材が注入されるとともに前記接合棒が挿入されて
   下階ユニットと上階ユニットが接合されていることを特
   徴とするユニット住宅上下階ユニットの接合構造。