JP3013244B2 - 型枠用セル及びそれを用いた型枠装置 - Google Patents

型枠用セル及びそれを用いた型枠装置

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JP3013244B2
JP3013244B2 JP10148485A JP14848598A JP3013244B2 JP 3013244 B2 JP3013244 B2 JP 3013244B2 JP 10148485 A JP10148485 A JP 10148485A JP 14848598 A JP14848598 A JP 14848598A JP 3013244 B2 JP3013244 B2 JP 3013244B2
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隆夫 平野
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株式会社 吉永産業
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用鉄筋コンク
リート製建築物、低、中層鉄筋コンクリート造ビルディ
ング、その他の種々のコンクリート造構築物に適用され
る型枠用セル及びそれを用いた型枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造の建物は、耐風
性、耐火性、耐震性等に優れているため、高層ビル等と
して構築されている反面、構築するのに多額の経費を要
するものである。従って、例えば一般居住用住宅として
は、施工経費が安価な木造住宅が構築され、住宅をコン
クリート構造で構築することは一般的に敬遠されてい
た。しかし、近年、住宅設備として、高い気密性や断熱
性等を備えた居住空間が一般的に希求される様になり、
一般住宅においても、木造住宅に比べ機能的に優れたコ
ンクリート構造の住宅が構築されつつある。このコンク
リート構造の住宅において、外壁や仕切壁をコンクリー
ト壁体で構築する場合には、ベニヤ板や金属型枠を対向
設置してセパレータを対向した型枠に貫通させ、型枠の
外面側に固定させた桟木に前記セパレータの突出端を貫
通または当てがってナット、或は楔等で係止している。
そして、型枠を所定間隔に保持し、その後、対向型枠の
間隙内にコンクリートを充填している。更に、内部に充
填したコンクリートが固化した後に型枠をコンクリート
面から取り外し、セパレータの突出端を切り離し、型枠
は付着したコンクリート等を除去、清掃して保管しなが
ら再び使用するのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト打設の準備段階としてのコンクリート型枠の構築に際
し、例えば3階建て程度の住宅、事務所その他の構築物
については、コンクリート壁等の大きさは3m×4m程
度の大きさとなり、いわゆるコンパネと称される90c
m×1m80cm程度の大きさのベニヤ板を各建築現場
の構築物の大きさに対応させて鋸等で適当な大きさに切
りそろえてこれらをコンクリート打設部の空間側の面を
形成するように合わせ、これらをパイプサポート等の丸
鋼管により控え側から支持するように地面側とコンパネ
裏面側に斜めに固定させて地面に支持させて型枠構築を
行なっているのが実情である。これらの型枠構築作業に
ついては、再利用のベニヤ板等のコンパネを各現場に持
参して切りそろえ、その際に、既使用のコンパネの破損
箇所や、欠損箇所を補正するために控え面側から板材を
サポートとして接合させ、同時に型枠を対向配置させて
セパレータにより複数箇所を対向する型枠の内部側で連
結保持させながら徐々に組み付けて上層側に組み上げて
いくものであるから、建築現場で型枠構築の最初の段階
からすべてを行ない、かつ、コンパネ等のサイズ合わせ
用の切り揃え、欠損箇所の補正、各コンパネの控え側か
らのサポート部材の取り付け、各コンパネ間の連結強度
を取るための補強部材の取り付け等の煩雑な作業があ
り、作業が非能率的で、型枠構築作業期間が長く、ま
た、作業が現場対応的で状況に応じて各作業を行なって
いかねばならないぶん、作業人員を必要とし、施工経費
がかさみ、全体としての建築作業コスト増を招来するも
のとなっていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、立体矩形形状で規格化で
き、軽量で取扱に優れ、簡単な作業で比較的大型の型枠
用の壁体を構築し得る型枠用セルを提供することであ
る。本発明の他の目的は、型枠用の壁体を複数に分断し
てセル化した構成とし、各セル化した型枠用セルどうし
を着脱自在に連結し得る構成として型枠構築作業時間を
大幅に短縮させ得る型枠用セルを提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、セル化した型枠用セルを
縦横に連結させて簡単な作業で、短時間に型枠用壁体を
構築し得る型枠装置を提供することである。さらに、本
発明の他の目的は、型枠の壁体の上下動、或いは地面に
対する立設角度を傾斜状に調整でき型枠のゲージ合わせ
操作を可能として良好な型枠の組付精度を保持し得る型
枠装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、セル体を複数縦横に連結させて構成す
る型枠用のセルであって、軽量な素材からなり上面及び
下面を開口させた内部が中空で直方体形状であり中空内
部に複数の補強用リブを固定させた支持用立体矩形部1
4と、この立体矩形部14の1側面14a側に接合さ
れ、該側面形状に対応する大きさに形成された金属板1
6と、により一体的にセル体12を構成し、前記セル体
12には、これらのセル体どうしを複数縦横に着脱自在
に連結させる着脱連結部24が設けられてなる型枠用セ
ル10から構成される。
【0006】また、前記着脱連結部24は前記立体矩形
部14の他側面14b側に設けられ、同他側面の四辺部
に設けられたガイド溝部26と、このガイド溝部26に
案内されて同他側面14bの四辺から外方に対して進退
自在に移動し、外方への突出移動時に縦横に隣接配置さ
れた他の型枠用セルとの連結状態をロックするロック部
材30と、を備えてなることとしてもよい。
【0007】また、本発明は、請求項1記載の型枠用セ
ル10を複数用いて相互に縦横に連結させて型枠壁体3
4を構成し、さらに、前記型枠用セル10の立体矩形部
14の他側面14b側となる控え側の近傍に配置させ、
該型枠壁体34を支持する支持機構36を備えてなる型
枠装置から構成される。
【0008】また、コンクリート打設部間隙Sを形成す
るように、前記型枠用セル10のセル体12の金属板1
6側を対向させて前記型枠壁体の一対を対向配置させ、
これら対向する一対の型枠壁体34の前記コンクリート
打設部間隙Sを所定幅間隔で連結保持させる連結保持機
構68が取りつけられ、該連結保持機構はコンクリート
打設部間隙を所定幅間隔に調整し得るターンバックル機
構であることとしてもよい。
【0009】また、前記支持機構36は、前記型枠壁体
34の控え側の側面14aに沿って立設された縦支柱3
8と、該縦支柱38の下端側に一体的に連結され、縦支
柱に対して略垂直状に地面に沿って前記型枠壁体34の
控え側から離間する方向に延設された横基盤40と、前
記縦支柱38と該横基盤40との隅角を含む三角形状を
形成するようにこれら縦支柱38と横基盤40に渡設さ
れた補強杆42と、を含むこととしてもよい。
【0010】また、前記縦支柱38と地面Bとの立設角
度θを調整する角度調整機構62が設けられてなること
としてもよい。
【0011】また、前記横基盤40は、前記型枠壁体3
4の下面に差し入れるように配置されて該型枠壁体全体
を浮動状に支持しており、該型枠壁体34の上下動調整
を行う上下動装置78が設けられてなることとしてもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の型枠用セルは、セル体を
複数縦横に連結させて構成する型枠用のセルであって、
軽量な素材からなる支持用立体矩形部と、この立体矩形
部の1側面側に接合され、該側面形状に対応する大きさ
に形成された金属板と、により一体的にセル体を構成
し、前記セル体には、これらのセル体どうしを複数縦横
に着脱自在に連結させる着脱連結部が設けられて構成さ
れる。軽量素材の立体矩形部と、金属板とを一体的に接
合させてセル体を構成し、これに他のセル体との着脱連
結を自在に行なわせる型枠用セルを構成するから、建
築、土木作業時のコンクリート型枠の構築作業がセル体
をユニットとしてこれを組み付ける作業となり、作業が
均一化、かつ、単純化され作業効率が向上し、作業時間
が大幅に短縮される。立体矩形部は、プラスチック合成
樹脂を素材とするのが量産に適し好適であるが、木製、
紙、軽量金属その他の素材としても良い。支持用立体矩
形部は立体矩形であれば、その他の形状は任意である。
着脱連結部の構成は、任意の構成で良い。かぎ爪、ラッ
チ、施錠構成その他の構成でも良い。
【0013】また、本発明の型枠装置は、請求項1記載
の型枠用セルを複数用いて相互に縦横に連結させて型枠
壁体を構成し、さらに、前記型枠用セルの立体矩形部の
他側面側となる控え側の近傍に配置させ、該型枠壁体を
支持する支持機構を備えて構成される。また、コンクリ
ート打設部間隙を形成するように、前記型枠用セルのセ
ル体の金属板側を対向させて前記型枠壁体の一対を対向
配置させ、これら対向する一対の型枠壁体の前記コンク
リート打設部間隙を所定幅間隔で連結保持させる連結保
持機構が取りつけられてなるようにしてもよい。連結保
持機構は、着脱自在の構成である方が型枠用セル等の再
利用等について型枠の解体、再構築作業を伴う場合によ
り好適である。連結保持機構は、幅方向に伸縮し得る構
成である方がコンクリート打設間隙の幅調整時にも対応
でき、かつ、対向する型枠どうしの連結も行なえるから
より好適である。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例
である型枠用セルの実施例を示している。型枠用セル1
0は、立体矩形状にユニット化したセル体を複数縦横に
連結させて構成する型枠について用いられ、その構成部
材を形成するものである。
【0015】図1において、セル体12が示されてお
り、このセル体12は、軽量な素材からなる支持用立体
矩形部14と、この立体矩形部の1側面に接合された金
属板16と、を備えている。図1、2、3において、支
持用立体矩形部14は、硬質合成樹脂プラスチック素材
から形成され、上面及び下面を開口させた内部が中空の
直方体形状から構成されている。この立体矩形部14
は、中空内部に複数の補強用リブ15が固定されてい
る。
【0016】この立体矩形部14は、周側面の1側面1
4a(図1では背面側)がコンクリート打設部に臨む打
設面側とされるとともに、これに対向する側面14b
(図1上正面側)が外部側、すなわち、型枠の控え側と
して配置される。図2、3において、立体矩形部14の
打設面側14aにはこの立体矩形部14の打設面側とし
ての面と略同じ大きさの薄鋼板が接合されている。実施
例において、図4に示すように、接合性を確保するため
に立体矩形部14にベニア板からなる木製板を面全体に
固定させ、さらにこのベニア板の表面に金属板を接着固
定させている。
【0017】図4において、立体矩形部14の打設面側
14aには、その四隅位置寄りに各々ビス孔18が穿孔
されている。そして、この立体矩形部14の打設面側の
大きさと同じ大きさのベニア板等の薄い木製板20にも
四隅位置寄りにビス孔20aが開けられており、これら
のビス孔18と20aを対応するように位置合わせし、
あてがってビス22により立体矩形部14と木製板20
がビス止め固定されている。さらに、木製板20の上か
ら薄い鋼板製の金属板16が接着剤で接合固定されてい
る。これによって、間に木製板20を挟むようにしてプ
ラスチック製等の軽量の立体矩形部14と、金属板16
が一体的に組み付けて構成され、全体としてセル体12
を構成している。立体矩形部は、プラスチック樹脂に限
定されるものではなく、軽量素材であれば、軽金属等で
も良い。また、立体矩形部14と金属板16との接合性
が確保されれば木製板20は必ずしも設ける必要はな
い。木製板20は、任意の素材の木製の単板あるいは集
成材等であってもよい。
【0018】一方、図1において、セル体12の立体矩
形部14の型枠控え側14bには、着脱連結部24が設
けられている。この着脱連結部24は、該セル体の4辺
に隣接するように縦横に他の同形のセル体12を着脱自
在に連結するものであり、実施例において、立体矩形部
14の控え側面の4辺の各中央部には、各辺と直交する
方向であって板面の中心側に向けて薄板状のガイド溝2
6が凹設されている。このガイド溝26は、図2、3に
も示すように、溝底部の両側から表面側に立ち上がる両
側部が、表面側に向けて内側に傾斜するように、扁平台
形状の溝として形成されている。
【0019】これらのガイド溝26は、図5に示すよう
に、同一のセル体を複数用いて、縦横の四辺の厚み面を
合わせると、それらの接合した他のセル体のガイド溝ど
うしが一致して連通し、閉鎖状の合せガイド溝28を形
成する。
【0020】一方、図1において、ガイド溝26には該
ガイド溝26内に係合しつつ該立体矩形部14の控え面
側14aの四辺から外方に対して進退自在に移動し得る
ようにロック部材30が設けられている。実施例におい
てロック部材30は、扁平な板状であり、台形形状に形
成され、ガイド溝26の形状よりやや小さい形状でガイ
ド溝26内に収容された状態に配置されている。このよ
うに断面台形状のガイド溝内に扁平台形状のロック部材
30は収納状に係合するようになっているから、ロック
部材30は、ガイド溝26内の同ガイド溝26の長手方
向にスライド移動するが、立体矩形部14から離開する
方向には離脱しないようになっている。すなわち、この
ロック部材30は、ガイド溝26に沿って外方に対して
スライド自在に移動し得るようになっており、図5のよ
うに、縦横に他の同一のセル体を配置させた状態で、こ
れらの接合させた他のセル体のガイド溝26内にロック
部材30をスライド移動させて進入させると、両方の立
体矩形部14の辺縁にまたがった状態になる。すなわ
ち、立体矩形部の各4辺に縦横に他の型枠用セルの立体
矩形部を当てがって正しく位置合わせ接合すると、それ
ぞれのガイド溝26が対応して連通状態となる。これに
よって、このロック部材30が外方へ突出移動した時に
縦横に隣接配置された他の型枠用セルとの連結状態をロ
ックする。着脱連結部24は、ガイド溝26とロック部
材30と、を含む。
【0021】このようにセル体12は、基本的にプラス
チック樹脂等の軽量な素材からなる立体矩形部14と、
この立体矩形部14の1側面側に接合させた金属板16
と、から構成しているので軽量で、取扱に優れるととも
にコンクリート打設に際して面圧に耐え得る十分な強度
を保持させ得る。また、立体矩形部14の1面に金属板
を接合させるだけであるから、製作が極めて容易である
とともに、工場内で予め多量に製作することが可能であ
る。さらに、着脱連結部24を有しているから縦横に連
結させた後の型枠全体の一部分のセル体を取り外し、あ
るいは再連結させることができ、建築物に設計の変更が
生じた場合や、ドア部分その他の開口部分構築について
の現場作業を容易にさせることとなる。特に、工場段階
でセル化した型枠を製作できるから施工現場でベニヤを
現場の状況に合わせて切り出しながら位置合わせし、組
みあげていく従来の型枠構築作業に比較して大幅な作業
時間の短縮化を達成し得る。
【0022】これによって、図5に示すように同一のセ
ル体12を複数用い、これらのセル体を簡単に縦横に連
結させることができる。すなわち、建築あるいは土木作
業現場において、セル体12の厚み面側を位置合わせ
し、着脱連結部のガイド溝26を連通、或いは連続状態
になるように位置合わせし、ロック部材30を各四辺側
から外方に突出状にスライドさせることにより隣接させ
た各型枠用セルどうしを短時間で連結させることとな
る。そして、この作業を連続して行なうことにより図6
に示すような全体型枠としての型枠壁体を構築すること
ができる。型枠壁体は任意の支持機構により支持させる
ようにしてよい。
【0023】次に上記の型枠用セルを用いた本発明の第
2実施例である型枠装置32の実施例について説明する
が、第1実施例と同一部材には同一符号を付し、詳細な
説明を省略する。図6ないし図9において第1実施例に
よる型枠用セル10を複数縦横に隣接配置させて連結接
合させ、型枠壁体34を形成している。そして、この型
枠装置32は、支持機構36を有している。支持機構3
6は、型枠用セル10の立体矩形部14の他側面、すな
わち、型枠控え側14bの近傍に配置させている。
【0024】図7、9に示すように、実施例において支
持機構36は、型枠壁体34の控え側の側面に沿って立
設された縦支柱38と、この縦支柱の下端側に一体的に
連結された横基盤40と、補強杆42と、を備えてい
る。図において、横方向を長手として配置させた型枠用
セル10が縦に4段、横方向にも複数個を着脱連結部2
4を介して連結され、コンクリート打設用の全体型枠と
しての型枠壁体34が形成されている。そして、この型
枠壁体34は、間にコンクリート打設部間隙Sを形成す
るように対向して1対となるように配置されている。こ
のとき、型枠用セル10のセル体12の金属板16が固
定されている側がこの間隙Sに面するようにして配置さ
れている。
【0025】実施例において、型枠を形成すべき部分に
は予め基礎コンクリートを打設形成させた断面逆T字状
の土台44が形成されている。そして、この土台部44
を間に挟んで対向するように複数の型枠用セル10から
なる型枠壁体34が形成される。図において、両型枠壁
体34の背面側、すなわち控え面側に該壁体34の控え
面に密着するように縦支柱38が立設されている。一
方、この縦支柱38の下端には地面Gに載着されるよう
に長枠状の横基盤40が配設されている。この横基盤4
0は、一端側が逆T字状の土台の側面側に近接配置さ
れ、型枠壁体34の下面に差し入れたように配置されて
該型枠壁体34全体を浮動状に支持している。すなわ
ち、予め支持機構36を土台44に近接配置させてお
き、横基盤40の上面に型枠用セル10を組み付けて型
枠壁体34を形成させるものである。
【0026】図示のように、横基盤40は、縦支柱38
に対して略垂直状に地面Gに沿って型枠壁体34の控え
側から離間する方向に延設されて設けられている。上述
のように、横基盤40の端部は型枠壁体38の下面側に
差し入れた状態で配置されている。そして、この横基盤
40の中間位置には枢着部46が設けられている。すな
わち、横基盤40の中間位置には横方向に直列状に複数
の係止用孔48が形成されており、この孔48に縦支柱
38の下端に突出されたピン50が貫入係合して枢着部
46を形成している。そして、この枢着部46を支点と
して該縦支柱38の上部側が揺動し得るようになってい
る。ここにおいて、縦支柱38と横基盤40とで、略L
字状に連結されている。
【0027】さらに、縦支柱38と横基盤40との隅角
を含む三角形状の1辺を構成するように、これら縦支柱
38と横基盤40には、補強杆42が渡設されている。
図9において、縦支柱38の縦方向の中間位置には枢支
部52が設けられるとともに、型枠壁体34の離間側端
部側である横基盤40には枢着部54が設けられてい
る。そして、これら枢支部52及び枢着部54には、そ
れぞれ長手方向に直列状に複数の係止用孔56、58が
穿設されている。補強杆42の両端には横方向に係止ピ
ン60が立設されており、これらのピン60がそれぞれ
係止用孔56、58に貫入して補強杆42は縦支柱38
と、横基盤40間に渡設されている。
【0028】このように、支持機構36は、控え面側に
配置させた縦支柱38と、横基盤40と、補強杆42と
を備えているから簡単な構成で控え面側から型枠用セル
10を縦横に組み付けた型枠壁体34全体を確実に支持
することができる。なお、型枠壁体34の中空内部にH
形鋼、I形鋼等からなる横梁や柱を挿入して固定させ連
結強度を高くするようにしてもよい。なお、縦支柱38
と、横基盤40と、補強杆の支持機構では、実施例のよ
うに横基盤40の端部側を必ずしも型枠壁体34の底面
側に差し入れた状態で構成する必要はなく、単に縦支柱
下端側からL字状に該型枠壁体34から離間方向に横基
盤40を延設させ、この延設端側と縦支柱に補強杆を渡
設して三角形状を構成するようにしてもよい。この場合
には、例えば横基盤の型枠壁体から離間する方向端部側
等において地面Gに図示しないクサビ部材その他の係止
部材を打ち込んで端部が移動しないようにしてもよい。
【0029】また、型枠装置32は、縦支柱38と地面
Gとの立設角度を調整する角度調整機構62を備えてい
る。角度調整機構62は、縦支柱38と横基盤40との
枢着部46の枢着位置を移動させるとともに、縦支柱3
8と補強杆42との枢支部52を移動させることにより
縦支柱38の立設角度θを調整する。縦支柱38と横基
盤40との枢着部46は、横基盤40側にガイド溝を横
長状に形成し、この溝内にピン50を貫装させて所要の
位置でナット止め係止させる構成としても良い。図9に
おいて、補強杆42は、中間にターンバックル機構64
を有しており、両端に雄螺子部と雌螺子部を有するバッ
クルナット66を回動させることにより該補強杆42の
全長を伸縮させることができる。実施例では、バックル
ナット66の内部に左右に逆雌螺子を形成させるととも
に、2分割した補強杆42の各端部をこれらの雌螺子部
に対応する逆雄螺子を各々形成して構成している。した
がって、実施例では、補強杆42自体が長手方向に伸縮
し得るから、この場合には縦支柱38側の係止用孔56
は複数設けることなく、1個のみで枢支部52の枢着位
置は移動しないようにしてもよい。
【0030】さらに、図において対向して配置された一
対の型枠壁体34のコンクリート打設部間隙Sを所定幅
間隔で連結保持させる連結保持機構68が設けられてい
る。縦支柱38の上端側にはそれぞれ間隙S側に向けて
先端部にL字状のアングル部70を屈曲形成したフレー
ム状のアーム72が基部を脱着可能、かつ、縦支柱に沿
って上下移動可能にボルト固定されている。実施例にお
いて各アーム72に取りつけられたアングル部70間に
第2のターンバックル機構が取り付け、取り外し可能に
設けられている。アングル部70には、螺子孔が形成さ
れており、両螺子孔に各々螺合して2個の螺子ボルト7
4が取りつけられている。そして、両螺子ボルト74の
他端側はバックル部76の左右逆雌螺子に螺合してい
る。これによって、バックル部76と螺子ボルト74を
介して左右の縦支柱の上端側が連結され、間隙S内にコ
ンクリートが打設されて加わるコンクリートの圧力に対
して型枠の強度を保持しうる。そして、バックル部76
をいずれかの方向に回動することにより、左右のアーム
72を同時に牽引、あるいは離開方向に移動させる。こ
の操作により、縦支柱38上端側の地面Gに対する立設
角度を調整することができるとともに、所定角度で、縦
支柱38の上端側を連結して相互の間隙S内のコンクリ
ート厚を確実に支持する。
【0031】さらに、型枠装置32には、型枠壁体全体
の上下動調整を行う上下動装置78が設けられている。
前述のように、本実施例において、横基盤40は、型枠
壁体34の下面に一端側40aを差し入れるようにして
配置させ、該型枠壁体34全体を浮動状に支持してい
る。図9において、横基盤40の型枠壁体底面側に差し
入れた部分である一端側は、矩形枠状のガイド部80が
該横基盤と一体的に上方側に突設形成されている。この
枠状ガイド部80の本体部分は、セル体12の立体矩形
部14の中空内部に挿入し得る大きさで構成されてお
り、図に示すように、型枠壁体34の最下端に位置する
立体矩形部14の下面開口側からガイド部80の本体部
分を突入させた状態に配置されている。
【0032】上下動装置78は、例えば螺子ジャッキ機
構からなる。実施例において、ガイド部80本体には横
方向から長ボルト螺子82が型枠壁体外面側から間隙S
側に向けて貫通状に設けられている。一方、長ボルト螺
子82の上方側にはガイド部80に案内されて上下動自
在に受台84が取りつけられている。そして、ボルト螺
子82に2個の可動部材86が離間した状態で螺合して
取りつけられている。これらの2個の可動部材86は、
互いに逆雌螺子が刻設されており、長ボルト螺子82が
回動すると、相互に近接方向又は離間方向に移動する。
さらに、この可動部材86に1対のリンクアーム88が
それぞれ受台84と横基盤40側を枢着させて蝶羽状に
各々の可動部材86に取りつけられている。これによっ
て、型枠控え部から離間方向に突出した長ボルト螺子8
2の突出端(ハンドル)90を回動すると、リンクアー
ム88を介して受台84が上下動することとなる。
【0033】なお、型枠壁体全体を上下動装置78によ
り上下動させるときには縦支柱38と、補強杆42との
枢支部52を離脱させた状態にしておく。また、縦支柱
38と地面との立設角度調整に際しては、補強杆42を
取り外して連結保持部材68により間隔調整を行なう
か、あるいは、連結保持部材68を取り外して実施例に
おいては枢支部あるいは枢着部52、54の取付位置を
調整することにより行なうようにしてもよい。
【0034】次に、図10ないし図13に基づいて、本
発明の型枠装置の支持機構36の他の実施例を説明する
が、前記した第2の実施例と同一部材には同一符号を付
しその詳細な説明は省略する。図10において、支持機
構36は、型枠壁体34の両控え面側近傍において、該
壁体34から所要間隔離し、かつ、直列状に配置させて
周囲に立設させた複数の支持杭92と、この支持杭に設
けた図示しない係止部によりこれらの支持杭92を横方
向に連結するように交差状に架設されたH鋼等から成る
横梁94と、それぞれの支持杭92に斜めに立て掛ける
ようにして取りつけられ、下端側を地面Gに固定させる
固定部96を有する第2補強杆98と、を備えている。
【0035】図12において、コンクリート打設区画を
中央にしてその両側に対向するように、縦穴100が直
列状に、かつ、該打設区画を取り囲むように穿穴され
る。そして、この穴100内に円筒状の支持杭としての
丸鋼管を立設させる。この支持杭92の中間高さ部分に
は、縦に複数の係止孔102が穿孔されている。一方、
例えば長板状の第2補強杆98の一端側には係止孔10
2に係止されるピンが立設されている。また、この第2
補強杆98の他端側、すなわち、下端部側は、枢着部1
04を介して台板部106に連結されており、この台板
部106は地面Gに載置され、打ち込み杭108を介し
て地面に固定される。
【0036】この支持機構では、型枠壁体34の支持の
ための構造として大きな強度を確保し得る。特に支持杭
92のコンクリート打設間隙に向かう面側に横梁94を
横架させているので、コンクリート打設時の圧力に対す
るバランスが良く、支持力が安定する。なお、この実施
例では、組み付けた型枠壁体34全体をL字状に形成し
た複数のL字フレーム110で抱き込むように収容さ
せ、型枠壁体34の底面をL字の下端横フレーム上に載
置させて収容するように配置させている。そして、この
L字フレームの下端に昇降装置としてのジャッキ112
が各々取りつけられており、型枠壁体34全体が上下動
し得るようにしている。これらのジャッキ112を駆動
させて型枠壁体34を上下動させて壁体の底面を決め、
高さ位置を調整し、この状態で支持杭92及び第2補強
杆98を固定させて型枠の控え面側から横梁94を当て
がうようにして壁体34全体を支持するものである。
【0037】なお、図13は、型枠壁体34とこの型枠
壁体34に直角状に接合して直角状の壁体を形成させる
他の型枠壁体114との接合状態を示しており、最側端
側の型枠壁体34の型枠用セルの横幅を他の型枠用セル
よりも幅広に形成し、さらに、外側に位置するセルの横
幅をこれらの幅広の型枠用セルよりもさらに幅広に形成
し、W字状のアングル部材116を用いて接合させるこ
とができる。この型枠壁体どうしの直角状接合時におい
ても型枠用セルを用いるから、簡単に接合作業を行な
え、かつ、予め建築設計にしたがって、型枠用セルの幅
長さ、大きさ等は事前に製作可能であり、現場施工作業
が大幅に簡略化され、また、作業時間短縮を実現し得
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る型枠用
セルによれば、セル体を複数縦横に連結させて構成する
型枠用のセルであって、軽量な素材からなり上面及び下
面を開口させた内部が中空で直方体形状であり中空内部
に複数の補強用リブを固定させた支持用立体矩形部と、
この立体矩形部の1側面側に接合され、該側面形状に対
応する大きさに形成された金属板と、により一体的にセ
ル体を構成し、前記セル体には、これらのセル体どうし
を複数縦横に着脱自在に連結させる着脱連結部が設けら
れてなるようにしているので、型枠用セル自体がコンパ
クトで軽量であるから、運搬、持ち運びが簡単であり、
施工、構築作業時に縦横に接合させるだけで全体の型枠
壁体を構築させ得る。また、軽量であるわりに金属板を
接合させているから十分な強度を保持し得る。また、型
枠全体を格子状に分割してセル化しているから予めこれ
らの型枠用セルを複数製造しておいて施工現場で組み立
てるだけの作業でよく、型枠構築作業時間を大幅に短縮
させることが可能である。さらに、ユニット化されたセ
ル体どうしを着脱連結部を介して縦横に連結するだけの
作業で型枠構築ができるから、型枠構築作業の熟練度を
必要とすることなく、素人の作業者であっても簡単に組
付作業を行なうことが可能である。しかも、立体矩形部
と、金属板の接合だけで良いから量産が可能であり、コ
ストも低減し得る。さらに、金属板側をコンクリート打
設面とすることで、打設後型枠を解体して再利用ができ
る。また、型枠用セルとして構築作業段階であっても着
脱連結部を介して簡単に1個又は複数個のセルを離脱さ
せ、建築物の開口部分、設計上の調整、変更、作業手順
の変更等の要請を充足させ得る。
【0039】また、前記着脱連結部は前記立体矩形部の
他側面側に設けられ、同他側面の四辺部に設けられたガ
イド溝部と、このガイド溝部に案内されて同他側面の四
辺から外方に対して進退自在に移動し、外方への突出移
動時に縦横に隣接配置された他の型枠用セルとの連結状
態をロックするロック部材と、を備えることとすること
により、ロック部材をガイド溝部に沿ってスライド移動
させるだけで複数の型枠用セルの連結を行なえ、型枠壁
体の構築作業能率を大幅に向上させ得る。また、ロック
部材を扁平な板状に形成すればセル体から外部への出っ
張り部分を少なくでき、構築作業時のじゃまにならない
ようにし得る。また、立体矩形部にガイド溝部を形成
し、これにスライド状に係合するロック部材のみで当該
セル体と、他のセル体との着脱連結を実現でき、製作が
容易で、量産化を実現させ得る。
【0040】また、本発明の型枠装置によれば、請求項
1記載の型枠用セルを複数用いて相互に縦横に連結させ
て型枠壁体を構成し、さらに、前記型枠用セルの立体矩
形部の他側面側となる控え側の近傍に配置させ、該型枠
壁体を支持する支持機構を備えているので、型枠用セル
自体がコンパクトで軽量であるから、運搬、持ち運びが
簡単であり、施工、構築作業時に縦横に接合させるだけ
で全体の型枠壁体を構築させ、かつ、型枠壁体の控え面
側から同壁体全体を支持して型枠用セルを用いた型枠壁
体構築を具体的に実現させることが可能である。個々の
セル体自体は、軽量であるわりに金属板を接合させてい
るから型枠壁体全体としても十分な強度を保持し得る。
また、型枠全体を格子状に分割してセル化しているから
予めこれらの型枠用セルを複数製造しておいて施工現場
で組み立てるだけの作業でよく、型枠構築作業時間を大
幅に短縮させることが可能である。しかも、立体矩形部
と、金属板の接合だけで良いから量産が可能であり、コ
ストも低減し得る。さらに、金属板側をコンクリート打
設面とすることで、打設後型枠壁体を解体して再利用が
できる。また、型枠用セルとして構築作業段階であって
も着脱連結部を介して簡単に1個又は複数個のセルを離
脱させ、建築物の開口部分、設計上の調整、変更、作業
手順の変更等の要請を充足させ得る。
【0041】また、コンクリート打設部間隙を形成する
ように、前記型枠用セルのセル体の金属板側を対向させ
て前記型枠壁体の一対を対向配置させ、これら対向する
一対の型枠壁体の前記コンクリート打設部間隙を所定幅
間隔で連結保持させる連結保持機構が取りつけられてい
るので、コンクリート打設間隙を挟んで型枠壁体を対向
配置させ、これらの型枠壁体どうしを連結保持させる結
果、コンクリート打設時の間隙から型枠壁体全体に加わ
る圧力に対して十分な強度を保持し、耐圧性の高い壁体
を形成させることができる。
【0042】また、前記支持機構は、前記型枠壁体の控
え側の側面に沿って立設された縦支柱と、該縦支柱の下
端側に一体的に連結され、縦支柱に対して略垂直状に地
面に沿って前記型枠壁体の控え側から離間する方向に延
設された横基盤と、前記縦支柱と該横基盤との隅角を含
む三角形状を形成するようにこれら縦支柱と横基盤に渡
設された補強杆と、を含むようにすることで、コンクリ
ート打設時にその間隙側から加えられる圧力を型枠壁体
の控え面外方側から確実に支持し、型枠の実効を確保し
得る。
【0043】また、前記縦支柱と地面との立設角度を調
整する角度調整機構を設けることにより、地面に対する
壁体の立設角度を調整することができ、建築物の構築精
度を高いものにすることができるとともに、設計変更等
にも簡単に対応することが可能である。
【0044】さらに、前記横基盤は、前記型枠壁体の下
面に差し入れるように配置されて該型枠壁体全体を浮動
状に支持しており、該型枠壁体の上下動調整を行う上下
動装置が設けられているので、建築物の設計通りの施工
を行なえるように型枠壁体全体の高さ調整を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る型枠用セルの全体斜視図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】実施例に係る型枠用セルの分解斜視図である。
【図5】型枠用セルを用いた接合状態を示す接合作用説
明図である。
【図6】本発明の第2の実施例の型枠装置の正面説明図
である。
【図7】その側面説明図である。
【図8】型枠壁体の一部拡大横断面説明図である。
【図9】型枠壁体の一部省略拡大縦断説明図である。
【図10】本発明の型枠装置の支持機構の他の実施例似
係る型枠装置全体の側面説明図である。
【図11】その一部省略正面説明図である。
【図12】コンクリート打設間隙の土台部の両側に設け
た縦穴を含む基礎部分を示す斜視説明図である。
【図13】型枠壁体どうしの隅部連結部分を示す一部拡
大横断面説明図である。
【符号の説明】
10 型枠用セル 12 セル体 14 立体矩形部 16 金属板 20 木製板 24 着脱連結部 26 ガイド溝 30 ロック部材 32 型枠装置 34 型枠壁体 36 支持機構 38 縦支柱 40 横基盤 42 補強杆 44 土台 46 枢着部 48 係止用孔 50 ピン 52 枢支部 54 枢着部 60 係止ピン 62 角度調整機構 68 連結保持機構 78 上下動装置 80 ガイド部 82 長ボルト螺子 92 支持杭 94 横梁 100 縦穴 S コンクリート打設間隙 θ 立設角度 G 地面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 9/00 - 9/06 E04G 17/02 E04G 25/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル体を複数縦横に連結させて構成する
    型枠用のセルであって、 軽量な素材からなり上面及び下面を開口させた内部が中
    空で直方体形状であり中空内部に複数の補強用リブを固
    定させた支持用立体矩形部と、 この立体矩形部の1側面側に接合され、該側面形状に対
    応する大きさに形成された金属板と、により一体的にセ
    ル体を構成し、 セル体には、これらのセル体どうしを複数縦横に着脱自
    在に連結させる着脱連結部が設けられてなる型枠用セ
    ル。
  2. 【請求項2】 着脱連結部は前記立体矩形部の他側面側
    に設けられ、同他側面の四辺部に設けられたガイド溝部
    と、 このガイド溝部に案内されて同他側面の四辺から外方に
    対して進退自在に移動し、外方への突出移動時に縦横に
    隣接配置された他の型枠用セルとの連結状態をロックす
    るロック部材と、を備えてなる請求項1記載の型枠用セ
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の型枠用セルを複数用いて
    相互に縦横に連結させて型枠壁体を構成し、 さらに、型枠用セルの立体矩形部の他側面側となる控え
    側の近傍に配置させ、該型枠壁体を支持する支持機構を
    備えてなる型枠装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート打設部間隙を形成するよう
    に、型枠用セルのセル体の金属板側を対向させて型枠壁
    体の一対を対向配置させ、 これら対向する一対の型枠壁体のコンクリート打設部間
    隙を所定幅間隔で連結保持させる連結保持機構が取りつ
    けられ、 該連結保持機構はコンクリート打設部間隙を所定幅間隔
    に調整し得るターンバックル機構である請求項3記載の
    型枠装置。
  5. 【請求項5】 支持機構は、型枠壁体の控え側の側面に
    沿って立設された縦支柱と、 該縦支柱の下端側に一体的に連結され、縦支柱に対して
    略垂直状に地面に沿って型枠壁体の控え側から離間する
    方向に延設された横基盤と、 縦支柱と該横基盤との隅角を含む三角形状を形成するよ
    うにこれら縦支柱と横基盤に渡設された補強杆と、を含
    む請求項3または4記載の型枠装置。
  6. 【請求項6】 縦支柱と地面との立設角度を調整する角
    度調整機構が設けられてなる請求項5記載の型枠装置。
  7. 【請求項7】 横基盤は、型枠壁体の下面に差し入れる
    ように配置されて該型枠壁体全体を浮動状に支持してお
    り、 該型枠壁体の上下動調整を行う上下動装置が設けられて
    なる請求項4ないし6のいずれかに記載の型枠装置。
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