JPH04179459A - 大腸癌予防作用を有する食品用又は飼料用組成物 - Google Patents

大腸癌予防作用を有する食品用又は飼料用組成物

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JPH04179459A
JPH04179459A JP2308110A JP30811090A JPH04179459A JP H04179459 A JPH04179459 A JP H04179459A JP 2308110 A JP2308110 A JP 2308110A JP 30811090 A JP30811090 A JP 30811090A JP H04179459 A JPH04179459 A JP H04179459A
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JP
Japan
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dextrin
food
amylase
colon cancer
composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP2308110A
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English (en)
Inventor
Shigeru Wakabayashi
若林 茂
Mitsuko Satouchi
里内 美津子
Yuka Ueda
植田 由香
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は大腸癌の予防に極めて好適な食品用又は飼料用
組成物に関する。
尚本発明に於いて大腸癌とは、■結腸癌、■直腸癌など
盲腸以下の消化管の癌をいう。
〔従来の技術〕
大腸癌をはじめとした消化器癌は食事と関係している。
各国の牛肉の消費量と大腸癌の罹患率には正の相関があ
り、消費量の多い国はど大腸癌が多いとの疫学調査報告
がある。また、大腸癌患者の食事内容の調査・分析から
、肉類や豆類が大腸癌の高リスク食品であることも明ら
かにされており、大腸癌は欧米食を好む人に多いことが
指摘されている。欧米食、特に肉類の消化・吸収には多
量の胆汁分泌を必要とする。胆汁中の胆汁酸は腸内細菌
、特に嫌気性菌により代謝され発癌物質を生成する。胆
汁酸濃度の高い糞便から分離した各種腸内嫌気性菌は、
7 a−dehydroxylase等発癌に関与する
酵素を有している。7α−dehydroxy−1as
eは誘導酵素であり、pH6,5以下では生成されない
一方欧米諸国の中ではフィンランド人に比較的大腸癌が
少ない。フィンランド人の排便回数は1日平均2回、ま
た糞便量はアメリカ人の約3倍、食物繊維は約2.5倍
もある。食物繊維は発癌物質を包み込んで早く体外に排
出することから、発癌物質と腸管の接触時間がフィンラ
ンド人ではアメリカ人に比べ短いことが大腸癌の少ない
理由として挙げられている。
本邦に於いても食生活の欧米化は進んでおり、動物性蛋
白質・脂肪の摂取量は増加し、食物繊維の摂取量は減少
している。これと平行して大腸癌による死亡率は年々増
加しており、21世紀初頭には癌の中でも大腸癌の占め
る割合は最大になるとの予測もある。
以上のような疫学的データと栄養学研究の進歩から、大
腸癌予防に於ける食事の重要性については論をまたない
。多量の胆汁分泌を必要とする獣肉等の高脂肪(高コレ
ステロール)・高蛋白質の摂取比率を減らし、更に有害
物質の体外排出を施すために食物繊維の摂取量を増やす
ことが大腸癌の予防に効果的であるとされている。
食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に大別され
る。前者はセルロース、リグニン、ヘミセルロースA、
C、キチン、コラーゲン等があり、後者としてはペクチ
ン、コンニャクマンナン、アルギン酸ナトリウム、カラ
ゲーナン、寒天、カルボキシメチルセルロース、難消化
性デキストリン、ポリデキストロース等が例示される。
これらの食物繊維は整腸、糖尿病、高コレステロール血
症の改善効果が認められており、大腸癌との関連も認め
られているが、個々の食物繊維によげ物理化学的特性は
異なっており、効果発現の機序は一様でない。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明者らは水溶性食物繊維である難消化性デキストリ
ンについてその生理作用を検討し、このデキストリンが
整腸作用、高コレステロール血症の改善作用、インシュ
リン分泌の節約作用及び血圧陸上作用を有することを発
見して食品組成物として提案してきたが、更に大腸癌の
予防作用のあることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
〔課題を解決するための手段] 従来食品素材として殆ど顧みられなかった焙焼デキスト
リンを精製し、その難消化性成分を取り出し、又は難消
化性成分を濃縮したものである難消化性デキストリンを
食品に含有せしめることにより、大腸癌の予防作用を有
する食品組成物となしうることを見出したものである。
食物繊維は近年大きく取り上げられてきているが、かつ
ては食物中の不溶性繊維分を粗繊維として栄養のないも
ので、カスとして食品の製造工程ではこれをできるだけ
排除しようとしてきたが、近年に至って世界的に行われ
た食品成分と疾病との関連などの研究から、「人の消化
酵素で消化されない難消化性の食品成分の全てを包含す
る」という定義がなされるようになり、本発明に於いて
もこの定義に従うものであって、水溶性のもの、不溶性
のものなど上記定義に入るものが含まれる。
〔発明の作用並びに構成〕
本発明で使用する難消化性デキストリンは焙焼デキスト
リンをα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラ
ーゼの少なくとも1種で処理した後、活性炭、イオン交
換樹脂等で精製したもの、更にこれをイオン交換樹脂を
使用して分画し、難消化性成分を高濃度にしたもの、ま
たこれらに更に水素添加したものなどで、特開平2−1
00695号、特開平2−145169号、特開平2−
154664号で示されるものが全て包含される。
更にこれらについて詳述すると以下の如き各種製造方法
で製造された難消化性デキストリンが使用される。即ち
、 (a)  焙焼デキストリンを水に溶解し、これにα−
アミラーゼを作用させ、次いでトランスグルコシダーゼ
を必要に応じβ−アミラーゼを共存させて作用させるこ
とを特徴とする難消化性デキストリンの製造法。
(b)  焙焼デキストリンとして澱粉単独、或いはこ
れに単wM類及びオリゴ糖の少なくとも1種を混合した
ものを常法で焙焼して製造したものを使用する上記(a
)の製法。
(C)  焙焼デキストリンを水に溶解し、これにα−
アミラーゼを作用させることを特徴とする食物繊維含有
デキストリンの製造法。
(d)  α−アミラーゼを作用させた後、更に水素添
加することを特徴とする上記fc)の製造法。
(el  α−アミラーゼ作用後、水素添加前にトラン
スグルコシダーゼ又は(及び)β−アミラーゼを作用さ
せる上記(C)の製造法。
げ)焙焼デキストリンとして澱粉単独、或いはこれに単
W類及びオリゴ糖の少な(とも1種を混合したものを常
法で焙焼して製造したものを使用する上記(C)乃至(
e)のいずれかの製造法。
(9)焙焼デキストリンにα−アミラーゼを作用させ、
次いでグルコアミラーゼを作用させ、その後濾過・脱臭
・脱塩して高純度のデキストリン液とし、引き続いて必
要に応じ更に強酸性陽イオン交換樹脂を用いるクロマト
グラフィーによりデキストリン成分の分離を行い、溶出
液より食物繊維分を採取することを特徴とする食物繊維
高含有デキストリンの製造法。
(h)  グルコアミラーゼ作用後、濾過・脱臭・脱塩
する前に更にトランスグルコシダーゼを作用させる上記
(勅の製造法。
(i)  上記(局又は(h)の方法で製造した食物繊
維高含有デキストリンに水素添加を行う製造法。
等である。
これら各方法の詳細は上記各出願明細書に記載されてお
り、本発明に於いていずれも有効に適用される。
また更に次の方法も含まれる。
(j)  α−アミラーゼ作用後グルコアミラーゼを作
用させる方法。
本発明に於いて上記難消化性デキストリンはこれを含有
している限り上記大腸癌予防作用を発揮するが、好まし
くは最終組成物中20g以下の量でよい。面この添加量
は絶対的なものではなく、その食品の摂取量や摂取する
人の状態に応じて適宜決定されればよい。
本発明の食品としては広く各種の食品が包含され、たと
えば各種飲料、菓子類、冷菓、ドレッシング、水産練製
品などを代表例として挙げることができる。また動物用
の飼料にも配合することができる。
[実 施 例] 次に難消化性デキストリンの製造例たる参考例及び実施
例を挙げて詳細に説明する。但し部とあるは重量部を示
す。
参考例1 市販の馬鈴薯澱粉1.0kgに1.0%の塩酸溶液50
m1を加圧空気を用いてスプレーし、更にミキサーにて
均一に混合後、アルミハツトに入れ、乾燥器で110°
Cで1時間予備乾燥し、次いで150°Cで3時間焙焼
した。得られた焙焼デキストリンのDEは6.8、粘度
160 cps (濃度 50%、30°C)である。
このもの750gに水1.51を添加し、1%苛性ソー
ダ溶液でpHを6.0に調整し、α−アミラーゼ(ター
マミル60L  ノボ社製)0.2%を添加し、95°
Cで1時間保持して反応させた。その後120°Cに昇
温して酵素を失活させ、次いで脱色、脱塩等の精製を行
い、濃縮してスプレードライヤーで乾燥し、約600 
gの難消化性デキストリンを製造した。このものの難消
化性部分は56%であった。
実施例1 健康な男子5名に試験期間2週間、参考例1で得られた
デキストリン35gの投与試験を行った。
試験期間の第1週並びに第2週の食事内容を同一とし、
月曜日から金曜日までの朝食後に夫々摂取させ、採便を
行い糞便湿重量、糞便乾燥重量、糞便の水分量、糞便の
含水率、糞便回数について記録測定を行った。その結果
、下記のデータのように糞便総量の増加作用を有するこ
とが明らかとなった。
表中の数値は試験の平均植土標準誤差、*は無摂取期間
に対して危険率5%で有意差あり。
実施例2及び3 初体重約170gのSD系雄性ラット(6週齢、日本タ
レア)を1週間基本飼料(日本タレア)で予備飼育後、
5群(8匹/区)に分け、1群は水道水(コントロール
)、2及び3群はPF−Cの夫々10及び20%水溶液
、また4群はPF20%水溶液を給水した。また5群は
ポリデキストロース10%水溶液を給水した。各群とも
基本飼料を与え、給与飼料、飲料水は自由に摂取させ、
5週間飼育した。5週目に脱血層殺し、盲腸内容物のp
Hを測定した。基本飼料の組成を第1表に、pHの測定
結果を第2表に示す。
第1表 但しPF及びPF−Cは夫々次のことを示す。
pF(商品名’パインフフイノ\−一 松谷化学工業■
製): 焙焼デキストリンをα−アミラーセで加水分解した後、
活性炭による脱色、イオン交換樹脂による脱塩工程で精
製したもの。
PF−C(商品名1パインフアイバーC」 松谷化学工
業■製): 焙焼デキストリンをα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ
で加水分解した後、生成したグルコースをカラムクロマ
トグラフィー法で除去した物質。
第2表 第2表から明らかなように、PF及びPF−C摂取群の
盲腸内容物のpl(はコントロール群に比べ明らかな低
値を示した。PF20%及びPF−C20%摂取群では
発癌に関与する細菌酵素7α−deh−ydroxyl
aseが生成されないpHであった。
(以 上)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)難消化性デキストリンを含有することを特徴とす
    る大腸癌予防作用を有する食品用又は飼料用組成物。
  2. (2)難消化性デキストリンが焙焼デキストリンにα−
    アミラーゼ、β−アミラーゼ及びグルコアミラーゼの1
    種或いは2種以上を作用させた後、活性炭及び(又は)
    イオン交換樹脂を使用して精製した難消化性デキストリ
    ンである請求項(1)に記載の食品用又は飼料用組成物
JP2308110A 1990-11-13 1990-11-13 大腸癌予防作用を有する食品用又は飼料用組成物 Pending JPH04179459A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11209403A (ja) * 1991-10-29 1999-08-03 Matsutani Chem Ind Ltd 難消化性デキストリンを含有する酒類
JP2014152125A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Matsutani Chem Ind Ltd IgA分泌促進剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03247258A (ja) * 1990-02-26 1991-11-05 Matsutani Kagaku Kogyo Kk 血清脂質成分の改善作用を有する食品組成物

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