JPH04178467A - ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法 - Google Patents

ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法

Info

Publication number
JPH04178467A
JPH04178467A JP2305856A JP30585690A JPH04178467A JP H04178467 A JPH04178467 A JP H04178467A JP 2305856 A JP2305856 A JP 2305856A JP 30585690 A JP30585690 A JP 30585690A JP H04178467 A JPH04178467 A JP H04178467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum chloride
parts
phthalocyanine
titanium tetrachloride
polyhalogenated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2305856A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2629071B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Nonaka
野中 祥之
Junichi Tsuchida
純一 土田
Masami Shirao
白尾 政巳
Michiji Hikosaka
彦坂 道邇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP2305856A priority Critical patent/JP2629071B2/ja
Priority to DE69127168T priority patent/DE69127168D1/de
Priority to EP91310293A priority patent/EP0485206B1/en
Priority to US07/789,076 priority patent/US5286855A/en
Publication of JPH04178467A publication Critical patent/JPH04178467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2629071B2 publication Critical patent/JP2629071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/08Preparation from other phthalocyanine compounds, e.g. cobaltphthalocyanineamine complex
    • C09B47/10Obtaining compounds having halogen atoms directly bound to the phthalocyanine skeleton

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は緑色顔料として広く使用されるポリハロゲン化
フタロシアニンの製造方法に関する。さらに詳しくは1
本発明は塩化アルミニウムの存在下、四塩化チタン中で
フタロシアニンをハロゲン化する方法において、印刷・
版摩耗性に優れたポリハロゲン化フタロシアニンの合理
化された製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、フタロシアニンを工業的にハロゲン化するには塩
化アルミニウムと食塩の共融塩にフタロシアニンを溶解
して塩素化する方法(特開昭52−155625号公報
)が代表的である。この方法では。
反応に使用した塩化アルミニウムはハロゲン化反応の後
回収されることなく水中に投入9分解されるため、ここ
で消費される塩化アルミニウムは原料コスト上の、また
廃水処理上の大きな問題であった。しかも塩化アルミニ
ウムは食塩との共融塩となっているため回収は実際上不
可能であった。
一方、印刷版の磨耗は凹版印刷が多少とも直面している
問題であり、近年の印刷速度の高速化や印刷部数の増大
からその重要性か高まっている。従来の塩化アルミニウ
ムを溶媒または/および触媒とするフタロシアニンのハ
ロゲン化方法により得られるポリハロゲン化フタロシア
ニンを含む印刷インキは。
特にこの版磨耗性に問題を含んでおり、他の印刷インキ
に比べ版寿命が短いことからその改良が望まれていた。
この版磨耗性の改良方法としては、各種コーティング剤
、活性剤、樹脂処理などによる表面改質が知られている
が、その効果は満足できるものではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、塩化アルミニウムの存在下、四塩化チ
タン中でフタロシアニンをハロゲン化する方法において
9合理化された製造方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、印刷版の摩耗が改良されたポ
リハロゲン化フタロシアニンの製造方法を提供すること
である。本発明者らはこの版磨耗性不良の原因が塩化ア
ルミニウムに含まれる微量の非水溶性の無機質不純物で
あることを見出しており、精製塩化アルミニウムを使用
することにより非水溶性の無機質不純物を低減したポリ
ハロゲン化フタロシアニンか得られることを見出したも
のである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、塩化アルミニウムの存在下。
四塩化チタン中でフタロシアニンをハロゲン化する工程
(A) ハロゲン化反応後の反応混合物を加熱し、四塩化チタン
を蒸留するとともに塩化アルミニウムを昇華させ、四塩
化チタンと塩化アルミニウムの混合物を回収する工程(
B) 上記工程(B)で得られた塩化アルミニウムと四塩化チ
タンの混合物から塩化アルミニウムを単離し。
あるいは単離することなく上記工程(A)で再使用する
ことによりポリハロゲン化フタロシアニンに含まれる非
水溶性の無機質不純物か工程(A)におけるハロゲン化
前のフタロシアニン100重量部に対して0.02重量
部以下としたことを特徴とするポリハロゲン化フタロシ
アニンの製造方法である。
本発明の工程(A)によるフタロシアニンのハロゲン化
方法は、特開平1−279975号公報に開示されてい
るものである。すなわち、四塩化チタンを溶媒とし、塩
化アルミニウムとフタロシアニンを好ましくは、50℃
以上で予備撹拌した後ハロゲンフタロシアニンとしては
9通常ハロゲン化されていない銅フタロシアニンである
が、一部ハロゲン化されていても良い。中心金属として
は銅以外に鉄。
ニッケル、アルミニウム、チタン等でも、またメタルフ
リーでもよくこれらの混合物でもよい。
本発明の工程(B)は、ハロゲン化後の反応混合物を加
熱し、四塩化チタンを蒸留するとともに塩化アルミニウ
ムを昇華させ、四塩化チタンと塩化アルミニウムの混合
物を回収する工程からなる。反応混合物は大過剰の四塩
化チタンを含むため、蒸留前にこれを物理的に一部回収
してもよい。四塩化チタンの分離は一般に用いられる固
液分離装置により容易に行うことができ、物理的に一部
回収することは次の蒸留工程をエネルギー的に有利とす
る。
四塩化チタンと塩化アルミニウムの回収は、ハロゲン化
反応後の混合物より行われる。反応混合物はハロゲン化
反応直後の高温物でもよく、また必要に応じ常温あるい
は適温まで冷却してもよい。しかし必要以上の冷却は蒸
留工程を熱エネルギー的に不利となる。
必要に応じた冷却および四塩化チタンの一部回収の後2
反応混合物は蒸留機中て常圧下て137°C以上に、あ
るいは減圧下て加熱され四塩化チタンか蒸留される。四
塩化チタンか蒸留し始めると同時に塩化アルミニウムの
昇華も始まり、流出する四塩化チタンに淡黄色の着色が
観察される。蒸留が進み四塩化チタンの流出が穏やかに
なると塩化アルミニウムの昇華も穏やかになる。ここで
更なる昇華を望むならばより高温で加熱するかあるいは
四塩化チタンを供給し再び蒸留するのがよく、蒸留温度
の上昇に従い着色も濃くなる。留去した四塩化チタンを
充分に冷却すると溶解していた塩化アルミニウムが析出
し淡黄色の沈澱物となる。沈澱した塩化アルミニウムは
そのまま四塩化チタンのスラリーて、あるいは濾過後の
ペースト、あるいは乾燥後のパウダーで再使用できる。
回収率は条件によって異なるか、一般に四塩化チタンの
蒸留により2〜10重量%、更に加熱することによりl
O〜40重量96.更に強加熱することにより40〜8
5重量%の回収が可能である。
回収した塩化アルミニウムは全く活性を失っておらずフ
タロシアニンのハロゲン化に使用できる。すなわち使用
するすへての塩化アルミニウムにこの回収塩化アルミニ
ウムでハロゲン化したポリハロゲン化フタロシアニンを
用い、顔料形態にしても9品位的に全く問題がなく、さ
らに版磨耗性に極めて優れることが確認された。
本発明においては9回収した塩化アルミニウムを再使用
する。工業品の塩化アルミニウムは溶融したアルミニウ
ムに塩素ガスを吹き込んで製造されるが。
700°C近くまで加熱するため反応容器に耐火煉瓦が
用いられている。そのため、工業品純度の塩化アルミニ
ウムには微量の耐火煉瓦が混入しており、これかポリハ
ロゲン化フタロシアニン顔料を含む印刷インキの版摩耗
性の原因となっていた。しかしながら9本発明により回
収した塩化アルミニウムは、工業品の塩化アルミニウム
に含まれているこのような非水溶性の無機質不純物が除
去されており、これを原料塩化アルミニウムの全部ある
いは一部として再使用することによってポリハロゲン化
フタロシアニン中の非水溶性の無機質を低減できる。要
求される精製の程度は使用する塩化アルミニウムの量に
よって異なるが9反応に要する塩化アルミニウムに含ま
れる非水溶性の無機質不純物が、ハロゲン化前のまたは
その初期のフタロシアニン100重量部に対し0.02
重量部以下であればよく1本発明により回収される塩化
アルミニウムはその意味において充分に精製されている
こうして得られるポリハロゲン化フタロシアニンは顔料
形態とした後、適当なビヒクルと顔料組成物にした場合
9版磨耗性が優れている。
本発明により得られるポリハロゲン化フタロシアニンを
印刷インキとして使用する場合、グラビアインキでは1
本発明のポリハロゲン化フタロシアニン3〜20重量%
、グラビアインキ用ビヒクル97〜60重量%、その他
補助剤や体質顔料0〜20重量96からなり、グラビア
インキ用ビヒクルは、ガムロジン、ウッドロジン、トー
ル油ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン
酸樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース、エチルセルロース、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂
、アルキド樹脂、ギルツナイト ダンマル、セラックな
との樹脂混合物lO〜50重量%、炭化水素、アルコー
ル、ケトン、エーテルアルコール、エーテル、エステル
、水などの溶剤30〜80重量%からなるものである。
〔実施例〕
以下に1本発明の概略を実施例、比較例を挙げて説明す
る。例中「部」、「%」とは「重量部」。
「重量%」をそれぞれ示す。
1、塩化アルミニウムの回収 実施例1−1 四塩化チタン3000部、銅フタロシアニン300部お
よび工業品塩化アルミニウム210部を反応器に仕込み
、撹拌しながら昇温した。温度が110〜115°Cに
達した時点て同温度に保持したまま8時間撹拌した。つ
いて135°C−137°Cに昇温して、同温度に保持
したまま塩素ガスを毎時30部の流量で5時間導入した
ところで製造例1て得た精製塩化アルミニウム90部を
追加し、さらに5時間塩素ガスを導入したところで工業
品塩化アルミニウム30部を追加し、さらに18時間塩
素ガスを導入した。
反応終了後1反応混合物を強力な撹拌機を備えた蒸留器
に入れ、撹拌しつつ加熱、蒸留した。蒸留器内温が15
0°Cに達してから、さらに2時間蒸留し。
四塩化チタンおよび淡黄色の塩化アルミニウムを回収し
た。回収混合物を室温まで冷却した後、窒素雰囲気下で
濾過1手早く四塩化炭素で洗浄した後乾燥して回収塩化
アルミニウム60部(回収率18.2%)を得た。
実施例1−2 実施例1と同様に操作して塩素化し、蒸留した。
蒸留機内温か170°Cに達してからさらに2時間蒸留
し、四塩化チタンおよび淡黄色の塩化アルミニウムを回
収した。回収混合物を室温まで冷却した後。
窒素雰囲気下で濾過9手早(四塩化炭素で洗浄した後乾
燥して回収塩化アルミニウム115部(回収率34.8
%)を得た。
実施例1−3 実施例1と同様に操作して塩素化し、蒸留した。
蒸留機内温か200℃に達してからさらに2時間蒸留し
、四塩化チタンおよび淡黄色の塩化アルミニウムを回収
した。回収混合物を室温まで冷却した後。
窒素雰囲気下で濾過1手早く四塩化炭素で洗浄した後乾
燥して回収塩化アルミニウム223部(回収率67.6
%)を得た。
実施例1−4 工業品塩化アルミニウム330部、四塩化チタン300
0部、銅フタロシアニン300部を実施例1−4と同様
に操作して塩素化、蒸留し、四塩化チタンと淡黄色の塩
化アルミニウムを混合物を得た。混合物を室温まで冷却
した後、−昼夜放置して塩化アルミニウムを沈降させ、
上澄みの四塩化チタンをデカントして除き、塩化アルミ
ニウム30%を含む四塩化チタンスラリー715部(塩
化アルミニウムとして214部2回収率64.8%)を
得た。
非水溶性の無機質不純物の定量 塩化アルミニウムに含まれる非水溶性の無機質不純物の
定量は以下の方法により行った。塩化アルミニウム10
0部を氷水1000部中に徐々に投入した。これを80
°Cまて加熱し30分間攪拌して完全に分解した。あら
かじめ恒量にしたグラスフィルター(柴田科学器械工業
側社製ガラス濾過器 G4)てこの酸性水溶液を濾過し
、a過残渣をまず希塩酸水て、続いて蒸留水で充分に洗
浄し、これを乾燥し恒量を求めた。増加した重量か非水
溶性の無機質不純物量である。実施例1−1〜実施例1
−4及び工業品の試験結果を表−1に示す。
表−1 サンプル    不純物含有量*1 〔部〕 実施例1−1   0.0011 実施例1−2   0.0007 実施例1−3   0.0015 実施例1−4   0.0014 工業品 A    0.0195 工業品 B    O,0175 6塩化アルミニウム100部に対する値2、ポリハロゲ
ン化フタロシアニンの製造実施例2−1 四塩化チタン600部、銅フタロシアニン50部および
実施例1−1で回収した塩化アルミニウム38部を反応
器に仕込み、撹拌しながら昇温した。温度か110〜1
15°Cに達した時点て同温度に保持したまま8時間撹
拌した。ついて135〜137℃に昇温しで、同温度に
保持したまま塩素ガスを毎時5部の流量で5時間導入し
たところで実施例1−1が回収した塩化アルミニウム1
0部を追加しさらに18時間塩素ガスを導入して緑色の
ポリクロル化銅フタロシアニン89部を得た。蛍光エッ
クス線による分析の結果、銅フタロシアニン1分子あた
り15゜6個の塩素が導入されていた。
実施例2−2 実施例1−2で得た回収塩化アルミニウム60部。
四塩化チタン600部、銅フタロシアニン50部を使用
して製造例2−1と同様に操作してポリクロル化銅フタ
ロシアニン88部を得た。蛍光エックス線による分析の
結果、銅フタロシアニン1分子あたり15.7個の塩素
か導入されていた 実施例2−3 実施例1−3で得た回収塩化アルミニウム60部。
四塩化チタン600部、銅フタロシアニン50部を使用
して製造例2−1と同様に操作して、ポリクロル化銅フ
タロシアニン88部を得た。蛍光エックス線による分析
の結果、銅フタロシアニン1分子あたり15.6個の塩
素が導入されていた 実施例2−4 実施例1−3で得た回収塩化アルミニウム40部。
工業品塩化アルミニウム20部、四塩化チタン650部
、銅フタロシアニン50部を使用して実施例2−1と同
様に操作してポリクロル化銅フタロシアニン84部を得
た。蛍光エックス線による分析の結果。
銅フタロシアニン1分子あたり15.8個の塩素が導入
されていた 実施例2−5 四塩化チタン600部、銅フタロシアニン50部および
実施例1−3で得た回収塩化アルミニウム38部を反応
器に仕込み、撹拌しながら昇温した。温度か110〜1
15℃に達した時点て同温度に保持したまま8時間撹拌
した。ついて135〜137℃に昇温して、同温度に保
持したまま臭素を毎時5部の流量で5時間導入したとこ
ろで実施例1−3で得た回収塩化アルミニウム12部を
追加し、さらに5時間臭素を導入したところて実施例1
−3で得た回収塩化アルミニウム10部を追加し、さら
に18時間臭素を導入してさらに200時間反応し緑色
のポリブロモ化銅フタロシアニン110部を得た。
実施例2−6 実施例1−4で得た塩化アルミニウム30%を含む四塩
化チタンスラリー127部を四塩化チタン511部およ
び銅フタロシアニン50部とともに反応器に仕込み、撹
拌しながら昇温した。温度が110〜115℃に達した
時点で同温度に保持したまま撹拌した。次いて135〜
137℃に昇温しで、同温度に保持したまま塩素ガスを
毎時5部の流量で5時間導入したところで、実施例1−
4で得た塩化アルミニウム30%を含む四塩化チタンス
ラリー40部を加え、さらに5時間塩素ガスを導入した
ところで実施例1−4で得た塩化アルミニウムのスラリ
ーを33部加え、さらに18時間塩素ガスを導入してポ
リクロル化銅フタロシアニン89部を得た。銅フタロシ
アニン1分子当り15.7個の塩素が導入された。
比較例2−1 工業品塩化アルミニウム60部、四塩化チタン550部
、銅フタロシアニン50部を使用して実施例2−1と同
様の操作によりポリクロル化銅フタロシアニン87部を
得た。
3、版磨耗試験 印刷インキの調整 実施例2−1〜2−6および比較例2−1で得られたポ
リハロゲン化フタロシアニンはいずれも塩化ナトリウム
と共に湿式磨砕し顔料形態とした。
次いて、上記ポリハロゲン化フタロシアニン顔料を以下
の方法によりインキ組成物とした。
ニトロセルロース500部、ジオクチルフタレート10
0部、酢酸エチル300部、メタノール2000部を均
一になるまで高速攪拌機で攪拌しビヒクルとした。顔料
40部、ビヒクル250部、スチールポール(II/1
6インチφ)2000部を秤量し、これを振動ミルによ
り3時間分散した。分散後スチールボールを組成物から
除き、これを混合溶剤(メタノール:酢酸エチル=6 
: 1)で25秒の粘度(ザーンカップNo、3)にし
た。
版磨耗試験 版磨耗試験は版磨耗試験機ATII (シュレーダー社
製)を用い行った。あらかじめ精秤した試験版を版磨耗
試験機に取りつけ、インキ組成物350gと12500
0回転(ドクター接触500000回)で処理した。試
験版を版磨耗試験機より取りはずし。
溶剤で充分洗浄した後これを乾燥し、再度精秤した。
減少した試験版の重量を版磨耗量とした。試験結果を表
−2に示す。
表−2 サンプル    不純物量*2  版磨耗量〔部)  
   (mg) 実施例2−1  0.0014   5.9実施例2−
2  0.0008   5,3実施例2−3  0.
0018   6.4実施例2−4  0.0090 
 11.3実施例2−5  0.0021   6.9
実施例2−6  0.0015   6.2比較例2−
1  0.0234  26.7銅フタロシアニン 0
.0000   4,702ハロゲン化反応まえのフタ
ロシアニン100部に対する値 〔発明の効果〕 本発明では、従来塩化アルミニウムを溶媒または/およ
び触媒としてフタロシアニンをハロゲン化する方法ては
回収できなかった塩化アルミニウムの大部分を回収する
ことかできた。これは原料コスト上の、また廃水処理上
の大きな問題を解決する手段として大きな経済的効果を
もたらす。
また9回収した塩化アルミニウムは、工業品塩化アルミ
ニウムに含まれている非水溶性の無機質不純物が除去さ
れる結果、従来法ては避けられなかったポリハロゲン化
フタロシアニンの版磨耗量の劣化も。
本発明ては全(起こらない。本発明によるポリハロゲン
化フタロシアニン顔料の版磨耗量は従来の塩化アルミニ
ウムと塩化ナトリウムの共溶塩中でハロゲン化されたポ
リハロゲン化フタロシアニンより極めて優れ、銅フタロ
シアニンと同程度であるという優れた効果を有している

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩化アルミニウムの存在下、四塩化チタン中でフタ
    ロシアニンをハロゲン化する工程(A)、ハロゲン化反
    応後の反応混合物を加熱し、四塩化チタンを蒸留すると
    ともに塩化アルミニウムを昇華させ、四塩化チタンと塩
    化アルミニウムを混合物として回収する工程(B)、 上記工程(B)で得られた塩化アルミニウムと四塩化チ
    タンの混合物から塩化アルミニウムを単離し、あるいは
    単離することなく上記工程(A)で再使用することによ
    り、ポリハロゲン化フタロシアニンに含まれる非水溶性
    の無機質不純物が工程(A)におけるハロゲン化前のフ
    タロシアニン100重量部に対して0.02重量部以下
    としたことを特徴とするポリハロゲン化フタロシアニン
    の製造方法。
JP2305856A 1990-11-09 1990-11-09 ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法 Expired - Lifetime JP2629071B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2305856A JP2629071B2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法
DE69127168T DE69127168D1 (de) 1990-11-09 1991-11-06 Verfahren zur Herstellung von polyhalogenierten Phthalocyaninen
EP91310293A EP0485206B1 (en) 1990-11-09 1991-11-06 Process for producing polyhalogenated phthalocyanine
US07/789,076 US5286855A (en) 1990-11-09 1991-11-07 Process for producing polyhalogenated phthalocyanine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2305856A JP2629071B2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04178467A true JPH04178467A (ja) 1992-06-25
JP2629071B2 JP2629071B2 (ja) 1997-07-09

Family

ID=17950185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2305856A Expired - Lifetime JP2629071B2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5286855A (ja)
EP (1) EP0485206B1 (ja)
JP (1) JP2629071B2 (ja)
DE (1) DE69127168D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002550A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Toray Ind Inc カラーフィルター用緑色着色剤組成物、およびカラーフィルター

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07157678A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Toyo Ink Mfg Co Ltd ハロゲン化フタロシアニンの製造方法
JPH07157677A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Toyo Ink Mfg Co Ltd ハロゲン化フタロシアニンの製造方法
JP2005154669A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物及びそれを含有する印刷インキ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU497471B2 (en) * 1975-09-01 1978-12-14 Imp; 7 Chemical Industries Limited Phthalocyanines
US4695436A (en) * 1985-01-16 1987-09-22 Toth Aluminum Corporation Process for manufacturing high purity metal chlorides
JPH0794611B2 (ja) * 1988-01-29 1995-10-11 東洋インキ製造株式会社 ハロゲン化銅フタロシアニンの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002550A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Toray Ind Inc カラーフィルター用緑色着色剤組成物、およびカラーフィルター

Also Published As

Publication number Publication date
EP0485206B1 (en) 1997-08-06
US5286855A (en) 1994-02-15
EP0485206A3 (en) 1992-06-17
EP0485206A2 (en) 1992-05-13
JP2629071B2 (ja) 1997-07-09
DE69127168D1 (de) 1997-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2020311602B2 (en) Processing and purification of carbonaceous materials
EP0808878B1 (en) Process for producing pigment composition
JPH04178467A (ja) ポリハロゲン化フタロシアニンの製造方法
DE3114928A1 (de) Verfahren zur reinigung von rohen organischen pigmenten
EP0482792B1 (en) Polyhalogenated phthalocyanine, process for the production thereof, and use thereof
JP2930774B2 (ja) キノフタロンの製造方法
US4948884A (en) Process for the halogenation of copper phthalocyanine
JPH06336556A (ja) ポリハロゲン化銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPH0645760B2 (ja) 濃色のポリハロゲン化銅フタロシアニンの製法
US4067881A (en) Manufacture of polychloro-copper phthalocyanines
US4010180A (en) Process for the purification of copper phthalocyanine
JPS6228820B2 (ja)
US4297281A (en) Process for halogenating copper phthalocyanine
JPS6140710B2 (ja)
JPH01110563A (ja) ジメチルアミノメチル銅フタロシアニンの製造方法
EP0399430B1 (en) Process for preparation of crystal-line oxytitanium phthalocyanine
JPS62277388A (ja) ジオキサジン化合物の製造方法
JPH0830153B2 (ja) 濃色のポリハロゲン銅フタロシアニン顔料の製法
JPS58160364A (ja) 凹版印刷インキ用溶剤不安定型銅フタロシアニン顔料の製法
JP2023174824A (ja) キナクリドン顔料及びその製造方法
SU790750A1 (ru) Способ получени @ -модификации голубого фталоцианинового пигмента
CN107828237A (zh) 一种溶剂红135制备过程中产生的废液的处理方法
JPS6166757A (ja) 凹版印刷インキ用ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPS63248862A (ja) 銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPS61130373A (ja) アントラキノン建染め染料の製法及びその染料