JPH04171271A - エンジンの出力制御装置 - Google Patents

エンジンの出力制御装置

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JPH04171271A
JPH04171271A JP2298174A JP29817490A JPH04171271A JP H04171271 A JPH04171271 A JP H04171271A JP 2298174 A JP2298174 A JP 2298174A JP 29817490 A JP29817490 A JP 29817490A JP H04171271 A JPH04171271 A JP H04171271A
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ignition timing
torque
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ignition
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Kazuhide Togai
一英 栂井
Katsunori Ueda
克則 上田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両の運転情報に応じてエンジンの出力を規制
するエンジンの出力制御装置に関する。
(従来の技術) 自動車を急加速すると駆動輪にスリップが発生して、エ
ンジン出力が十分に路面に伝達されない現象が発生する
。このようなスリップの発生は滑りやすい路面において
は頻繁に発生する。このようなスリップの発生を防止す
るために、路面の状態に応じてエンジン出力を低減させ
て、加速時の駆動輪のスリップの発生を防止するエンジ
ン出力制御装置が知られている。
このような、エンジン出力制御装置において。
エンジン出力を低減させる手段として、スロットル弁の
開度をアクセルリンク系に優先して別のリンク系で制御
するものや、スロットル弁を吸気路上に前後2段に配設
したものがある。更に、エンジンの全気筒中の所定の気
筒の燃料カットを行なって、体筒制御するものや、点火
時期を遅らせたり(リタード)することが行なわれて、
エンジン出力の低減が図られている。
特に、燃料カット気筒の数を増減制御するエンジンの出
力低減制御を行なう場合には、各気筒燃料噴射エンジン
を用い、目標となるエンジントルクに対し、予め設定し
た定数テーブル(マツプ)によって燃料カット気筒数、
点火時期を求め、それに基づき個々の燃料噴射量や点火
時期を制御するようにしている。
ところで、点火角をリタード制御する場合は各気筒燃料
噴射エンジンを必要とせず、有用である。
しかし、トルク低減量を確保するため、リタード制御量
を多くすると排気温度が急増し、排気路内の各位置の物
体、例えば触媒やセンサ類の温度が熱劣化の限界値を超
えることがあり、排気系の耐久性が低下する。このため
、非常に短時間、例えば変速(AT車の場合)時間のみ
大きなリタード量を許容する制御としたり、あるいは、
熱劣化の限界値を超えない範囲でのリタードを行なうこ
とが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、スロットル弁の開度規制を行なう場合には、ス
ロットル弁を駆動する駆動機構等を追加する必要がある
ため、エンジンのハードウェアを一部変更する必要があ
り、コスト低減を図りずらく、その上スロットル弁によ
る空気量制御では応答性が悪いという問題があった。
他方、エンジンの8力低減制御を行なうべく点火リター
ド量を増減制御する場合には、各気筒燃料噴射エンジン
でなくても良いが、排気路内の各位置の物体の温度が熱
劣化の限界値を超えて耐久性が低下することがないよう
に、非常に短時間のリタード制御のみと成ったり、ある
いは、熱劣化を考慮した不十分なリタード量のみの制御
となり問題があった。
本発明の目的は、排気系内位置の推定排気温度に応じて
リタード量を定常時よりも増加してトルク低減出来るエ
ンジンの出力制御装置を一提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、本発明は、車両の運転状
態情報及び走行状態情報に応じた目標エンジントルクを
算出する目標エンジントルク算出手段と、上記車両のエ
ンジンに所定量の燃料噴射を行なう燃料噴射制御手段と
、上記車両のエンジンの各気筒毎に所定点火角で点火を
行なう点火制御手段と、上記エンジンの吸入空気量に基
づき現在の予想トルクを算出する予想トルク算出手段と
上記目標エンジントルクと予想トルクのトルク偏差から
必要なトルク低減量を算出する出力規制量算出手段と、
上記必要トルク低減量相当の点火リタード量に基づき点
火時期を算出する点火時期算出手段と、上記エンジン回
転数及びエンジン負荷情報に基づき排気系内位置の推定
排気温度を算出する推定排気温度算出手段と、上記推定
排気温度相当の点火時期が設定排気温度での限界リター
ド量を上回った場合に、今回設定の点火時期のリタード
量を低減すると共に過渡的に増加を許容して設定する点
火時期規制手段と、上記燃料噴射制御手段を制御すると
共に上記今回設定の点火時期に応じて上記点火制御手段
を制御するエンジン出力制御手段とを有したエンジン出
力制御手段とを有したことを特徴とする。
(作  用) 出力規制量算出手段が目標エンジントルク算出手段から
の目標エンジントルクと予想トルク算出手段からの予想
トルクのトルク偏差から必要なトルク低減量を算出し、
点火時期算出手段が必要トルク低減量相当の点火リター
ド量に基づき点火時期を算出し、推定排気温度算出手段
がエンジン回転数及びエンジン負荷情報に基づき排気系
内位置の推定排気温度を算出し、推定排気温度相当の点
火時期が設定排気温度での限界リタード量を上回った場
合に点火時期規制手段が今回設定の点火時期のリタード
量を低減して設定すると共に過渡的に増加を許容して設
定ので、エンジン出力制御手段が燃料噴射制御手段を制
御すると共に算出された点火時期に応じて点火制御手段
を駆動制御出来る。
(実施例) 第1図のエンジンの出力制御装置は前輪駆動車に装着さ
れる。このエンジンの出力制御装置はエンジン10の燃
料供給系、点火系の制御を行なうエンジンコントローラ
(ECIコントローラ)16と車両の各種運転情報に応
じた目標出力値を算出するトラクションコントローラ1
5を備え、これらが共動してエンジン10の出力制御を
行なう。
ここでエンジン1oはその排気路1に配設される空燃比
センサ(02センサ)2より得られた空燃比(A/F)
情報をエンジンコントローラ16に出力し、このコント
ローラ16が空燃比情報に応じた燃料供給量を算出し、
その供給量の燃料を噴射ノズル3が適時に吸気路4に噴
射供給し、適時に点火プラグ22が着火処理をするとい
う構成を採る。
エンジン10は6気筒の各気筒別燃料噴射装置    
−付きであり、吸気路4はエアクリーナ5、吸気管6か
ら成り、その途中にはスロットル弁7が配設される。ス
ロットル弁7にはスロットルセンサ8が取り付けられて
いる。排気路1には空燃比センサ2とその下流に触媒2
4及び図示しないマフラーが配設される。
車両には左右前輪WFL、WFRが駆動輪として、左右
後輪WRL、WRRが従動輪として配設されている。こ
れら左右前輪WFL、VFRには左右前輪の車輪速度V
FL、VFRを出力する車輪速センサ11,12がそれ
ぞれ対設され、左右後輪WRL、WRRには左右後輪の
車輪速度VRL、VRRを出力する車輪速センサ13,
14がそれぞれ対設されている。
これら各車輪速度情報はトラクションコントローラ15
に入力される。
この他に、トラクションコントローラ15にはスロット
ル開度情報を発するスロットルセンサ8、吸入空気量情
報を発するエアフローセンサ9、単位クランク角信号及
びその信号よりエンジン回転数Ne情報を発するクラン
ク角センサ2oが接続されている。更に、こ−のトラク
ションコントローラ15はエンジンコントローラ16に
後述の要求エンジントルクT refoを出力すると共
に各センサよりのデータをも出力出来る。
他方、エンジンコントローラ16にはトラクションコン
トローラ15を介しての各センサよりのデータが入力さ
れ、しかも、空燃比センサ2より得られた空燃比(A/
F)情報が入力される。更に、エンジン冷却水の温度情
報を発する水温センサ19、吸気温度情報を発する吸気
温センサ17、大気圧情報を発する大気圧センサ18、
エンジン1oのノック情報を発するノックセンサ21が
接続されている。
トラクションコントローラ15及びエンジンコントロー
ラ16はそれぞれマイクロコンピュータでその要部が構
成され、特に、トラクションコントローラ15は第13
図に示す要求エンジントルク算出プログラムに沿って要
求エンジントルクTrefOを算出し、その値をエンジ
ンコントローラ16に出力する。エンジンコントローラ
は第14図乃至第17図の制御プログラムに沿って制御
値を算出し、適時に燃料カット気筒以外の気筒の噴射ノ
ズル15を所定噴射量を達成すべく駆動し、適時に点火
回路23を介して点火プラグ22を点火駆動させる。
ここでトラクションコントローラ15は要求エンジント
ルク算出手段としての機能を有し、車両の運転状態情報
及び走行状態情報に応じた要求エンジントルクT re
foを算出する。
他方、エンジンコントローラ16は第2図に示すように
、目標エンジントルク算出手段と、予想トルク算出手段
と、出力規制量算出手段と1点火時期算出手段と、推定
排気温度算出手段と、点火時期規制手段と、エンジン出
力制御手段としての機能を有す。
第3図には第1図のエンジンの出力制御装置の機能を示
した。ここで、目標エンジントルク算出手段は車両の運
転状態情報及び走行状態情報に応じた要求エンジントル
クT refoと水温損失補正値Tut等に基づき目標
エンジントルクT refを算出する。予想トルク算出
手段はエンジン10の吸入空気量A/Nに基づき現在の
予想トルクTexpを算出し、出力規制量算出手段が目
標エンジントルクT refと予想トルクTexpのト
ルク偏差から必要トルク低減量T redを算出する。
ここではカット気筒数算出手段が付加され、これは必要
トルク低減量T redに応じた燃料カット気筒数Nf
cを算出し、点火時期算出手段が目標エンジントルクT
refより燃料カット気筒数Nfc相当の損失トルクN
fcXTfclを引いた残差を求め、その残差相当のリ
タードにより補正すべきトルクT retと、必要リタ
ード量θretと、点火時期θadvを算出する。推定
排気温度算出手段はエンジン回転数Neとエンジン負荷
、例えば吸入空気量A/Nに基づき排気系内位置の推定
排気温度V□を算出する。点火時期規制手段は推定排気
温度v1相当の点火時期が設定排気温度での限界リター
ド量を上回った場合に、今回設定の点火時期θadvの
リタード量を低減しすると共に過渡的に増加を許容して
設定する。エンジン畠力制御手段は算出された燃料カッ
ト気筒数Nfcで燃料噴射制御手段としての噴射ノズル
3を駆動制御すると共に算出された点火時期θadvに
応じて点火制御手段としての点火プラグ22を駆動制御
出来る。
特に、ここでは点火時期規制手段が算出された点火時期
θadvをノック補正し、リタード修正制御できる。
上述の処で、現在の予想トルクTexpは吸入空気量A
/Nに基づき算出されるものとしたが、これに代えて、
吸気負圧P、や、スロットル開度θ等を用いても良い。
ここで、エンジンコントローラ16が以下の制御で用い
る計算式を順次説明する。
目標エンジントルクT refは(1)式で計算される
Tref= Trefo、+ Twt+ Tap+ T
 tac”(1)ここで、T refoは要求トルク、
Twtは摩擦損失トルクを補う水温補正トルク(水温低
下と共に値Tutが増加するように設定されたマツプを
用いる)、Tapは大気圧補正トルク(大気圧低下と共
に値Tapが増加するように設定されたマツプを用いる
)、T、acはエアコン補正トルク(固定値、アイドル
時の負荷相当)を示す。
予想トルクTexpは(2)式で計算される。
Texp= a X Abn −b ・・(2)ここで
、Abnは吸入空気量(A/N%)、a、bは係数(回
転数に応じてそれぞれ設定された値を予め作成のマツプ
より読み取る)を示している。
なお、その特性を第3図中の非低減トルクとして示した
必要トルク低減量T redは(3)式で、T red
に応じた燃料カット気筒数(体筒数)Nfeは(4)式
でそれぞれ計算される。
Tred=Tref−Texp−−−(3)Nfc=T
rsd/Tfcl”・(4)ここで、(1)、(2)式
より(3)式が算出され、Tfclは1気筒当りのトル
ク変化量を示しく5)式で算出される。なお、第5図に
示すようなマツプによってNfeは整数値に決定される
Tfcl= a X Abn/ 6 =(5)リタード
によって補正すべきトルクT retは(6)式で、必
要リタード量θretは(7)式で、点火時期θadv
は(8)式で計算される。
Tret=Tred−NfcXTfcl”(6)θre
t= Tret X Kret X (6−Nfc)+
θret。
・・・(7) θadv =θb+Max[θwt、θap〕+θat
−θret・・・(8) ここで、Tfclは1気筒当りのトルク低減量。
K retはリタードゲイン(A/Nと回転数Neに応
じて算出出来るマツプを予め作成しておく)、θret
は無効リタード量(Aハと回転数Neに応じて算出出来
るマツプマツプを予め作成しておく)、θhは基本点火
時期、θwt、θaPpθatは水温、大気圧、吸気温
による点火時期補正値をそれぞれ示し、これらは通常の
ルーチンと同様に算出される。なおこの点火時期補正値
中に、ノック補正値を併記して追加し、ノック時に所定
補正量を加算するように設定しても良い。無効リタード
量θretoはリタードによってトルク低減効果が少な
い領域が設定されることとなる。
排気路内物体の推定温度が点火時期に対して変化すると
しての推定排気温度v1は(9)式で算出される。
V1=(1−δ)Vt−t+δut−・(9)ここで、
Ulは今回の点火時期に対する等価的排温、δはフィル
タ係数(0≦δ≦1.0.演算周期1olIsに対し暫
定値δ=0.01)を示す。この排温推定フィルタによ
って、所定の熱容量を持った排気路内物体が急変する排
ガス温度を受けても、物体自体の推定排気温度V1値が
急変するのを防げ、その温度を的確に推定出来る。
ここで、共にキーオンで駆動するトラクションコントロ
ーラ15及びエンジンコントローラ16による制御処理
を第13図乃至第17図の各制御プログラムに沿って説
明する。
トラクションコントローラ15は図示しないメインルー
チンで、各センサ及び回路の故障判定、各エリアに初期
値をセットして初期設定を行ない、各センサの出力を受
は取り、各エリアにセットし、その他の処理を行なって
いる。その間の所定の割込みタイミング(時間割込み)
毎に要求エンジントルク算出ルーチンに入る。
ここでは、各車輪速センサより各データを受けて所定の
アドレスVFI−VyL、 Vxx−V*ciCストア
する。
ステップa2では非駆動輪の左右平均車輪速より車体速
度VCを求めストアする。更に、車体速度Vcを微分し
て前後加速度aQを算出する。そして、この前後加速度
aQのピーク値aQMA工において、第3図のμ−8特
性に基づく理論から分かるようにその時に路面の摩擦係
数が最大となっているので、この前後加速度のピーク値
acMA工を路面の摩擦係数の推定値と設定する。その
上でその時点のスリップ比Sをもとめる。そして、スリ
ップ比S相当の車輪速炭分を上乗せした目標車輪速度V
wを算出する。ステップa6に達すると目標車輪速度V
wを微分して目標車輪加速度Vw/dtを算出する。
ステップa7では目標車輪速度Vwを実現するための駆
動軸トルクは、目標車輪加速度Vw/dtを基に、車両
重量W、タイヤ半径R1走行抵抗に応じ駆動輪トルクT
wを求め、その駆動輪トルクTwに変速ギア比を考慮し
て、要求エンジントルクTrefaを算出し、エンジン
コントローラ16に出力する。
エンジンコントローラ16のECIメインルーチンでは
、まず、図示しない初期設定をし、各センサの検出デー
タを読み、所定のエリアに取り込む。
ステップb2では燃料カットゾーンか否かをエンジン回
転数Neとエンジン負荷情報(ここでは吸入空気量A/
N)よ判定し、カットではステップb3に進んで、空燃
比フィードバックフラグFBFをクリアし、燃料カット
フラグFCFを1としてステップblOに進む。
燃料カットでないとしてステップb5に達すると、燃料
カットフラグFCFをクリアし、周知の空燃比フィード
バック条件を満たしているか否かを判定する。満たして
いない、例えば、パワー運転域のような過渡運転域の時
点では、ステップb12において、現運転情報(A/N
、 N )に応じた空燃比補正係数KMAPを算出し、
この値をアドレスKAFに入力し、ステップb9に進む
空燃比フィードバック条件を満たしているとしてステッ
プb7に達すると、ここでは、空燃比センサ2の出力に
基づき、通常フィードバック制御定数に応じた補正値K
FBを算出する。
そしてこの値をアドレスKAFに取り込みステップb9
に進む。
ステップb9ではその他の燃料噴射パルス幅補正係数K
DTや、燃料噴射弁のデッドタイムの補正値TDを運転
状態に応じて設定し、更に、(8)式で用いる点火時期
θadv算出のための各補正値を算出してステップb1
0に進む。なお、補正値としては、水温低下に応じて進
角させる水温補正値θwtと、大気圧低下に応じて進角
させる大気圧補正値θapと、吸気温低下に応じて進角
させる吸気温補正値θatとを用いて各センサ出力を算
出し、所定エリアにストアする。
ステップbloではドエル角がエンジン回転数Neに応
じて増加する様、所定のマツプ(第9図にその一例の特
性線図を示した)に基づき設定される。
その後ステップbllのエンジン出力規制ルーチンに進
み、その後はステップb1にリターンする。
ところで、エンジン出力規制ルーチンでは、第15図(
a)、(b)に示す様にステップc1において、TCL
中フラフラグセットかを見て、セットされてないと、ス
テップC4に進み、TCL開始条件成立か否かを判定す
る。この判定条件はTCLよりの要求信号があり、変速
段はN−R段以外、アイドルスイッチがオフ、等の条件
が用いられる。ここで、開始条件不成立ではメインルー
チンにリターンし、成立で、ステップc5に達する。
ここで゛は、TCL中フラグを立て、その後、触媒温度
、排ガス温度等のイニシャライズがなされ、ステップC
7に進む。
他方、ステップc1でTCL中フラグが立っていると、
ステップc2に進み、ここでTCL終了条件が成立する
か否か判定される。このTCL終了条件はセンサ/アク
チュエータのフェイルで成立し、その場合はステップc
3でTCL中フラグをリセットし、メインにリターンし
、不成立ではステップc7に達する。
ステップc7では、TCL側からの要求エンジントルク
Trefoに損失トルク(水温補正トルクTwt、大気
圧補正トルクTap、エアコン補正トルクTLaC)を
加算補正する。
ステップc8乃至clOでは、吸入空気量A/Nを基に
、トルク低減しない場合での予想トルクTexPを(2
)式で算出する。そして、必要トルク低減量Tredは
目標エンジントルクT refより予想トルクTexp
を引く(3)式で算出し、燃料カット気筒数Nfcは必
要トルク低減量T red tr T fclで除算す
る(4)式□とその1気筒当りのトルク低減量T fc
lを(5)式で算出する。なお、第5図に示すようなマ
ツプによってNfcは整数値に決定される。この後、ス
テップC11に達すると、ここでは体筒カット数に応じ
て、第7図に示すようなマツプに基づきカット気筒ナン
バーを決定する。
この第7図のマツプはエンジン10の構造(第6図に示
すようにここではV型6気筒とする)、特性に基づき回
転バランス、冷却効率等が考慮されて各カット数に応じ
た気筒ナンバーが設定されている。
このようにしてカット数に応じた気筒ナンバーが設定さ
れると、ステップc12に進む。
この後、ステップc12では点火リタードによって低減
すべきトルクT retを、必要トルク低減量T re
dより体筒によるトルク低減量を引いて求める(6)式
の計算をする。更に、ステップc13ではここでの必要
リタード量θretを、点火リタードによって低減すべ
きトルクT retにリタードゲインK ret及び駆
動気筒数(6−Nfc)を乗算し、無効リタード量θr
atoを加算して求める(7)式の計算をするユ更に、
ステップc14では点火時期θadvを、基本点火時期
θbに水温、大気圧、吸気温による点火時期補正値(θ
wt、θaP+θat)をそれぞれ加算し、必要リター
ド量θretを引くという(8)式の計算をする。
ステップc15に進むと、ここでは点火時期が第1設定
排気温度(ここでは850℃に設定された)での限界リ
タード量を上回っているか否かの判断を第10図(b)
のマツプにより算出する。このマツプはエンジン回転数
Neと吸入空気量A/Nをパラメータとして予め設定さ
れている。例えば。Ne=3000で、吸入空気量A/
NがWOTでは限界の点火時期がθadv= 10で、
この値よりステップC14で算出した点火時期θadv
が進み側にあれば、その点火時期θadvをそのままと
し、ステップ018で第10図(b)のマツプ値、即ち
、エンジン回転数Neと吸入空気量A/N=WOT相当
の排温を求め、この値を(9)式の前回の排気温度V、
−1のアドレスV t −tにストアし、ステップc2
3に進む。
他方、ステップc15で、今回の点火時期θadvが限
界リタード量を上回ってリタードされていると、ステッ
プc16に進み、先のステップc23で求めておいた推
定排気温度V□を読み取り、その温度が920℃を上回
っているとステップc19に進み、過度な排温を低下さ
せるべく、第1設定排気温度(850℃)での限界リタ
ード量の規制を受けるべく第10図(b)のマツプ値を
今回の点火時期θadvに採用する。
その後、前回の排気温度v1−、アドレスに850℃を
ストアし、ステップc23に進む。
他方、ステップc16で推定排気温度V工が920℃を
下回っているとステップe17に達する。ここでは、温
度の変化率が低いと見做せるか否かを排気系内位置の推
定排気温度V工の経過特性より判定し、高温状態に変化
が無く定常的であると、過度な排温が継続しないように
第1設定排気温度(850℃)での限界リタード量の規
制を受けるべく、ステップc19に進み、過渡的な高温
化であると、ステップc21に進む。
過渡的、たとえばADの変速時での高温化であれば、−
時的に第2設定排気温度(ここでは950’C)までの
高温化を許容する。これによって、限界リタード量が増
加出来、−時的であるが十分なトルク低減効果を得られ
、確実に、車輪スリップを防げる。なお、この第2設定
排気温度(950℃)での限界リタード量に基づく点火
時期θadVは、例えば、第10図(c)のエンジン回
転数Neと吸入空気量Aハをパラメータとしたマツプに
よって算出できる。
この後、ステップc22で前回の排気温度’Vt−□ア
ドレスに950℃をストアする。そして、ステップc2
3に進み、今回の推定排気温度v1を前回の排気温度■
1−0に設定し、今回の点火時期に対する等測的排温U
1を第10図(a)の等測的排温U1算出マツプより求
める。この等測的排温U工算出マツプはエンジン回転数
Neをパラメータとし、吸入空気量A/N=WOTでの
値が設定されている。
この後、ステップc24に達すると、ここではノックの
発生しやすい運転領域である、2,3体筒でエンジン回
転数Neが200Orpm未満の時にのみ、ステップc
25に進む。
ここでは、ノック信号が入っていると、点火時期θad
vを第10図(d)のマツプにより求め、ステップc1
4での値を書き換え修正する。このノック制限マツプは
エンジン回転数Neと体筒数をパラメータとした点火時
期−8advを回転数と2,3休箇数に応じて予め設定
しておく。このステップc16の後メインルーチンにリ
ターンする。
このようなECIメイン゛ルーチンの間に、第16ンジ
エクタ翻動ルーチンと第17図の点火駆動ルーチンが行
なわれる。
インジェクタ駆動ルーチンは所定のクランクパルス割込
みでステップd1,2に達し、吸入空気量A/Nとエン
ジン回転数Neを取り込み、燃料カットフラグFCFが
1ではリターンし、Oで、ステップd4に進む、ここで
、基本燃料パルスIIIT’llを設定し、メインパル
ス幅データTinj=TヵXKAFXKDT+TDを算
出し、ステップd6に進む。
ここで、Tinjをインジェクタ駆動用ドライバーの内
、燃料カット気筒とされてない気筒のドライバーにのみ
セットし、ドライバーをトリガし、噴射ノズル3が燃料
噴射を行ない、リターンする。
この処理によって燃料カット気筒数Nfc分のトルクが
低減される。
他方、第17図のクランクパルス割込みでステップe1
に達すると、ここでは1次電流通電クランク角帽である
ドエル角だけ1次電流を流すドエル角がドエル角カウン
タにセットされる。ステップe2では点火信号を目標点
火角で出力できる点火時期カウンタに目標点火時期θa
dvがセットされる。
これによって、各カウンタが所定クランクパルスのカウ
ント時に点火回路23を駆動し、点火プラグ22を点火
作動させる。この点火処理において、点火時期θadv
の含む必要リタード量θretだけの点火リタードによ
って低減すべきトルクTretが応答性良く低減される
。なお、点火時期θadvのリタード処理による修正ト
ルク(目標エンジントルクT refに相当する)の変
化特性を、エンジン回転数Ne=300Orpmで、吸
入空気量A/Nをパラメータとして第11図に示した。
この場合、リタード量が増大(図中左側に向かう)する
のに応じて排温が増加し、鎖線領域では排温が850℃
を上回っている。
ここで、このような装置を用いて本発明者が行なった排
気系内物体の各温度変化特性を第12図に示した。この
場合、エンジンは全開運転が定常的に排温950℃とな
る点火時期に10秒間だけリタードした時のデータが示
されている。
排気系内物体としては02センサの先端部、触媒中央部
、排気マニホールド表面が該当し、これら各排気系内物
体の温度はいずれも通常の許容最高温度T wax以下
に保持された。
(発明の効果) 以上のように、本発明は目標エンジントルクと予想トル
クのトルク偏差から必要なトルク低減量を算出し、この
必要トルク低減量相当の点火リタード量に基づき点火時
期を算出し、エンジン回転数及びエンジン負荷情報に基
づき排気系内位置の推定排気温度を算出し、推定排気温
度相当の点火時期が設定排気温度での限界リタード量を
上回った場合に今回設定の点火時期のリタード量を低減
して設定すると共に過渡時には限界リタード量を上回る
のを許容したので、点火リタード量に応じた出力低減を
達成出来、特に、排気系内位置の推定排気温度に応じて
リタード量を定常時よりも過渡的に増加してトルク低減
8来るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例としてのエンジンの出力制
御装置の全体構成図、第2図は本発明の制御手段のブロ
ック図、第3図は第1図の出力制御装置の制御手段の機
能ブロック図、第4図は同上装置の装着された車両のス
リップ比−摩擦係数特性線図、第5図は同上装置で用い
る体筒気筒数設定マツプの説明図、第6図は同上装置の
装着された車両のエンジンの概略平面図、第7図は同上
装置で用いる体筒気筒ナンバー設定マツプの説明図、第
8図は同上装置で用いる運転域算出マツプの説明図、第
9図は同上装置で用いるドエル各算出マツプの説明図、
第10図(a)は同上装置で用いる排気温度算出マツプ
の説明図、第10図(b)、(c)は同上装置で用いる
各々異なる設定温度での点火時期算出マツプの説明図、
第10図(d)は同上装置で用いるノック限界での点火
時期算出マツプの説明図、第11図は点火時期リタード
時のトルク特性を吸入空気量A/Nをパラメータとして
示した線図、第12図はリタード点火処理による排気系
内物体の各温度上昇特性線図、第13図は同上装置で用
いるトラクションコントローラの行なう要求エンジント
ルク算出プログラムのフローチャート、第14図乃至第
17図は同上装置で用いるエンジンコントローラの行な
う各制御プログラムのフローチャートである。 2・・・空燃比センサ、3・・・噴射ノズル、7・・・
スロットル弁、8・・・スロットルポジションセンサ、
9・・・エアフローセンサ、10・・・エンジン、15
・・・トラクションコントローラ、16・・・エンジン
コントローラ、22・・・点火プラグ、Trefo・・
・要求エンジントルク、θadv・・・点火時期、A/
F・・・空燃比、T ref・・・目標エンジントルク
、Texp・・・予想トルク、Nfc・・・燃料カット
気筒数、θret・・・必要リタード量、T red・
・・必要トルク低減量、T ret・・・リタードによ
って補正すべきトルク、V工・・・推定排気温度、U工
・・・等測的排気温度。 も4 % ′41D     不乱 (jφj  イ則) ち9日 He 第10図 (a) 第10図 (b) 第10図 (d) 3000 rr@ 照火崎期(del) 方■ 経8吟間(SE(1) 亭1σ日 率 J4 U 幕11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車両の運転状態情報及び走行状態情報に応じた目標エン
    ジントルクを算出する目標エンジントルク算出手段と、
    上記車両のエンジンに所定量の燃料噴射を行なう燃料噴
    射制御手段と、上記車両のエンジンの各気筒毎に所定点
    火角で点火を行なう点火制御手段と、上記エンジンの吸
    入空気量に基づき現在の予想トルクを算出する予想トル
    ク算出手段と、上記目標エンジントルクと予想トルクの
    トルク偏差から必要なトルク低減量を算出する出力規制
    量算出手段と、上記必要トルク低減量相当の点火リター
    ド量に基づき点火時期を算出する点火時期算出手段と、
    上記エンジン回転数及びエンジン負荷情報に基づき排気
    系内位置の推定排気温度を算出する推定排気温度算出手
    段と、上記推定排気温度相当の点火時期が設定排気温度
    での限界リタード量を上回った場合に、今回設定の点火
    時期のリタード量を低減すると共に過渡的に増加を許容
    して設定する点火時期規制手段と、上記燃料噴射制御手
    段を制御すると共に上記今回設定の点火時期に応じて上
    記点火制御手段を制御するエンジン出力制御手段とを有
    したエンジンの出力制御装置。
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