JPH041675B2 - - Google Patents
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- JPH041675B2 JPH041675B2 JP18557883A JP18557883A JPH041675B2 JP H041675 B2 JPH041675 B2 JP H041675B2 JP 18557883 A JP18557883 A JP 18557883A JP 18557883 A JP18557883 A JP 18557883A JP H041675 B2 JPH041675 B2 JP H041675B2
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、自動車の車体等の塗装において、下
塗表面に上塗塗装を施す上塗塗装方法に関するも
のである。
塗表面に上塗塗装を施す上塗塗装方法に関するも
のである。
(従来技術)
従来より、下塗(中塗を含む)表面に施す上塗
塗装においては、その塗料に含有される顔料とし
て色調、鮮かさに加えて耐候性等が要求されるも
のであつて、これらの条件を満足するバランスの
良い顔料が使用されているが、この様な顔料は高
価で塗装コストが高くなる。特に赤色、黄色の塗
色においては耐候性の良好な顔料は下塗の隠蔽性
が低いことから、上塗塗料を例えば膜厚が45〜
50μ以上と厚くする必要があり、塗料使用量が多
くなつて塗装コストが高くなる問題がある。
塗装においては、その塗料に含有される顔料とし
て色調、鮮かさに加えて耐候性等が要求されるも
のであつて、これらの条件を満足するバランスの
良い顔料が使用されているが、この様な顔料は高
価で塗装コストが高くなる。特に赤色、黄色の塗
色においては耐候性の良好な顔料は下塗の隠蔽性
が低いことから、上塗塗料を例えば膜厚が45〜
50μ以上と厚くする必要があり、塗料使用量が多
くなつて塗装コストが高くなる問題がある。
また、下塗(中塗)に上塗塗料と同様の色相を
有する顔料を含有させて上塗塗料の膜厚を低減す
る技術もあるが、(例えば特開昭56−133076号公
報参照)下塗(中塗)の機能は、平滑性、肉特性
(素地を隠す)を得ることから、多量の無機顔料
を含有するため、上塗の色相、彩度に近似させる
ことには限度があつて、上塗はこれを隠蔽するた
めに膜厚を35μ以上にしなければならず、塗料低
減効果は少ないものである。さらに、耐候性の良
好な顔料は、耐候性のやや劣る顔料に比べて鮮か
さに欠けるものであり、この様な鮮かさを持つた
顔料を使用することができず所望の塗色を施すこ
とができないものである。
有する顔料を含有させて上塗塗料の膜厚を低減す
る技術もあるが、(例えば特開昭56−133076号公
報参照)下塗(中塗)の機能は、平滑性、肉特性
(素地を隠す)を得ることから、多量の無機顔料
を含有するため、上塗の色相、彩度に近似させる
ことには限度があつて、上塗はこれを隠蔽するた
めに膜厚を35μ以上にしなければならず、塗料低
減効果は少ないものである。さらに、耐候性の良
好な顔料は、耐候性のやや劣る顔料に比べて鮮か
さに欠けるものであり、この様な鮮かさを持つた
顔料を使用することができず所望の塗色を施すこ
とができないものである。
(発明の目的)
本発明は上記事情に鑑み、上塗塗装全体として
の耐候性を低下することなく、この上塗塗料に耐
候性がやや劣る顔料の使用を可能とし、かつ隠蔽
性の向上により、顔料の単価および塗料量の減少
によつて塗装コストの低減を図るとともに、塗色
の種類を増加することができる上塗塗装方法を提
供することを目的とするものである。
の耐候性を低下することなく、この上塗塗料に耐
候性がやや劣る顔料の使用を可能とし、かつ隠蔽
性の向上により、顔料の単価および塗料量の減少
によつて塗装コストの低減を図るとともに、塗色
の種類を増加することができる上塗塗装方法を提
供することを目的とするものである。
(発明の構成)
本発明の上塗塗装方法は、下塗表面にメラミン
アルキツドの塗料樹脂にアゾ系顔料などの顔料を
含有する第1層塗料を塗布し、ついで、第1層塗
料が乾燥しないうちに、メラミンアルキツドの塗
料樹脂に、第1層塗料の顔料とほぼ同じ色相、彩
度を有するキナクリドン系顔料などの耐候性にす
ぐれた顔料を含有する第2層塗料を10μ以上塗布
することを特徴とするものである。
アルキツドの塗料樹脂にアゾ系顔料などの顔料を
含有する第1層塗料を塗布し、ついで、第1層塗
料が乾燥しないうちに、メラミンアルキツドの塗
料樹脂に、第1層塗料の顔料とほぼ同じ色相、彩
度を有するキナクリドン系顔料などの耐候性にす
ぐれた顔料を含有する第2層塗料を10μ以上塗布
することを特徴とするものである。
すなわち、第1図は本発明の上塗塗装方法によ
る塗装部分の拡大断面を示すものであつて、下塗
層1の表面に、上記第1層塗料の塗布による第1
上塗層2と、第2層塗料の塗布による第2上塗層
3とからなる上塗塗装を施すものである。
る塗装部分の拡大断面を示すものであつて、下塗
層1の表面に、上記第1層塗料の塗布による第1
上塗層2と、第2層塗料の塗布による第2上塗層
3とからなる上塗塗装を施すものである。
(発明の効果)
上記第1層塗料に含有させる顔料としては、ア
ゾ系顔料、ベンガラ、黄鉛、酸化鉄等の耐候性が
やや劣る顔料を使用してもよく、鮮かな色の顔料
により第2層塗料との相乗にて深みのある塗色が
行え、顔料コストの低減が図れる。
ゾ系顔料、ベンガラ、黄鉛、酸化鉄等の耐候性が
やや劣る顔料を使用してもよく、鮮かな色の顔料
により第2層塗料との相乗にて深みのある塗色が
行え、顔料コストの低減が図れる。
また、第2層塗料に含有させる塗料としては、
キナクリドン系、ペリレン、チオインジゴ、ベン
ゾイミダゾロン、イソインドリン、不溶性アゾ系
顔料等の耐候性にすぐれた顔料を使用し、第1層
塗料が耐候性の不足により退色しても、これを隠
蔽して全体として良好な耐候性が得られる。この
第2層塗料の顔料を、第1層塗料の顔料とほぼ同
じ色相、彩度を有するものとし、第1層塗料の隠
蔽性が大きいことにより第2層塗料の膜厚を薄く
10μ以上にして、高価顔料の使用量の低減と全膜
厚を薄くして塗料量の減少による塗装コストの低
減が図れる。しかも、上記色相、彩度の近似によ
り、第1層塗料が乾燥しないうちに第2層塗料を
塗布し両塗料が混じつても塗色がぼけることがな
く、両塗布間の乾燥工程を不要として塗装を容易
にしている。
キナクリドン系、ペリレン、チオインジゴ、ベン
ゾイミダゾロン、イソインドリン、不溶性アゾ系
顔料等の耐候性にすぐれた顔料を使用し、第1層
塗料が耐候性の不足により退色しても、これを隠
蔽して全体として良好な耐候性が得られる。この
第2層塗料の顔料を、第1層塗料の顔料とほぼ同
じ色相、彩度を有するものとし、第1層塗料の隠
蔽性が大きいことにより第2層塗料の膜厚を薄く
10μ以上にして、高価顔料の使用量の低減と全膜
厚を薄くして塗料量の減少による塗装コストの低
減が図れる。しかも、上記色相、彩度の近似によ
り、第1層塗料が乾燥しないうちに第2層塗料を
塗布し両塗料が混じつても塗色がぼけることがな
く、両塗布間の乾燥工程を不要として塗装を容易
にしている。
(実施例)
以下、本発明塗装方法の実施例を示す。
この実施例は、下塗塗装としてエポキシ系塗料
による電着塗装を施した下塗と、ポリエステル系
塗料によるスプレー塗装を施した中塗との2層構
成であり、この中塗の上に上塗の第1層を、この
第1層が乾燥する前に最上層として上塗の第2層
を塗布形成するものである。
による電着塗装を施した下塗と、ポリエステル系
塗料によるスプレー塗装を施した中塗との2層構
成であり、この中塗の上に上塗の第1層を、この
第1層が乾燥する前に最上層として上塗の第2層
を塗布形成するものである。
上記各塗層の特性を示す。
a 上塗の第2層
塗料樹脂:メラミンアルキツド
色 相:有彩色(彩度が鮮か)
耐候性:すぐれる
主たる顔料:キナクリドン(赤)
不溶性アゾ(赤)
ペリレン(赤)
チオインジゴ(赤)
ベンゾイミダゾロン(黄)
イソインドリン(黄)
上塗の第1層に対する塗料のコスト比:1.6〜
3.3 膜 厚:10〜15μ 塗装方法:スプレー塗装 乾燥条件:140℃、25分 b 上塗の第1層 塗料樹脂:メラミンアルキツド 色 相:有彩色(彩度が鮮か) 耐候性:劣る 主たる顔料:ベンガラ(赤) アゾ系(赤) アゾ系(黄) 黄 鉛(黄) 酸化鉄(黄) 膜 厚:25〜30μ 塗装方法:スプレー塗装 乾燥条件:第2層と同時に乾燥 c 中 塗 塗料樹脂:ポリエステル 色 相:グレー 耐候性:劣る 主たる顔料:酸化チタン(白) カーボン(黒) 上塗の第1層に対する塗料のコスト比:0.55〜
0.92 膜 厚:30〜35μ 塗装方法:スプレー塗装 乾燥条件:140℃、25分 d 下 塗 塗料樹脂:エポキシ 色 相:黒またはグレー 耐候性:劣る 主たる顔料:カーボン(黒) 上塗の第1層に対する塗料のコスト比:0.65〜
1.08 膜 厚:20〜25μ 塗装方法:電着塗装 乾燥条件:165℃、30分 次に、上記上塗塗料の具体的配合例を示す。
3.3 膜 厚:10〜15μ 塗装方法:スプレー塗装 乾燥条件:140℃、25分 b 上塗の第1層 塗料樹脂:メラミンアルキツド 色 相:有彩色(彩度が鮮か) 耐候性:劣る 主たる顔料:ベンガラ(赤) アゾ系(赤) アゾ系(黄) 黄 鉛(黄) 酸化鉄(黄) 膜 厚:25〜30μ 塗装方法:スプレー塗装 乾燥条件:第2層と同時に乾燥 c 中 塗 塗料樹脂:ポリエステル 色 相:グレー 耐候性:劣る 主たる顔料:酸化チタン(白) カーボン(黒) 上塗の第1層に対する塗料のコスト比:0.55〜
0.92 膜 厚:30〜35μ 塗装方法:スプレー塗装 乾燥条件:140℃、25分 d 下 塗 塗料樹脂:エポキシ 色 相:黒またはグレー 耐候性:劣る 主たる顔料:カーボン(黒) 上塗の第1層に対する塗料のコスト比:0.65〜
1.08 膜 厚:20〜25μ 塗装方法:電着塗装 乾燥条件:165℃、30分 次に、上記上塗塗料の具体的配合例を示す。
配合例 1(赤色)
a 上塗の第2層
メラミンアルキツド 82.1%(重量比)
キナクリドン 14.2%
不溶性アゾ 2.5%
酸化チタン 1.2%
マンセル記号 5R4/14
隠蔽膜厚 65μ
b 上塗の第1層
メラミンアルキツド 84.0%(重量比)
モノアゾ 12.5%
不溶性アゾ 2.4%
酸化チタン 1.1%
マンセル記号 5.5R4/13
隠蔽膜厚 65μ
配合例 2(黄色)
a 上塗の第2層塗料
メラミンアルキツド 72.7%(重量比)
ベンゾイミダゾロン 13.7%
酸化鉄 0.6%
酸化チタン 13.0%
マンセル記号 5Y8/11
隠蔽膜厚 60μ
b 上塗の第1層塗料
メラミンアルキツド 71.7%(重量比)
モノアゾ 12.5%
酸化鉄 0.5%
酸化チタン 15.3%
マンセル記号 5Y7.5/10
隠蔽膜厚 55μ
なお、上記配合例において顔料に酸化チタンを
混合するのは補色のためであり、隠蔽膜厚は白黒
隠蔽性を示している。
混合するのは補色のためであり、隠蔽膜厚は白黒
隠蔽性を示している。
上記配合例1の塗料により本発明方法に基づく
上塗塗装を施したものについての耐候性試験(暴
露試験)の結果を、第2図の曲線Aに示す。な
お、この試験においては、前記した下塗dおよび
中塗cの上に、第1層の膜厚が30μで、第2層の
膜厚が15μの上塗塗装を施したものである。
上塗塗装を施したものについての耐候性試験(暴
露試験)の結果を、第2図の曲線Aに示す。な
お、この試験においては、前記した下塗dおよび
中塗cの上に、第1層の膜厚が30μで、第2層の
膜厚が15μの上塗塗装を施したものである。
第2図において、曲線Bは上記配合例1の第1
層塗料のみによつて、50μの膜厚に塗布したもの
である。また、曲線Cは上記配合例1の第2層塗
料のみによつて、50μの膜厚に塗布したものであ
り、従来常用されている塗装方法である。
層塗料のみによつて、50μの膜厚に塗布したもの
である。また、曲線Cは上記配合例1の第2層塗
料のみによつて、50μの膜厚に塗布したものであ
り、従来常用されている塗装方法である。
上記第2図から分るように、本発明方法による
Aのものの耐候性は、耐候性にすぐれた高価な顔
料を使用したCのものに比較して、耐候性に劣る
顔料を使用したBのもののように大幅に低下する
ことなく、十分な特性を有するものである。
Aのものの耐候性は、耐候性にすぐれた高価な顔
料を使用したCのものに比較して、耐候性に劣る
顔料を使用したBのもののように大幅に低下する
ことなく、十分な特性を有するものである。
前記上塗の第1層塗料の色相と第2層塗料の色
相との色差(ΔE)が0〜3の範囲にあると、第
2層塗料は10〜15μの膜厚で第1層塗料が隠蔽で
きる。また、上記色差(ΔE)が2〜3の範囲に
あると、第1層塗料上に塗布した第2層塗料の塗
り残し部分が容易に判別することができるので、
塗り残し防止が実施できるものである。
相との色差(ΔE)が0〜3の範囲にあると、第
2層塗料は10〜15μの膜厚で第1層塗料が隠蔽で
きる。また、上記色差(ΔE)が2〜3の範囲に
あると、第1層塗料上に塗布した第2層塗料の塗
り残し部分が容易に判別することができるので、
塗り残し防止が実施できるものである。
第1図は本発明の上塗塗装方法による塗装部分
の拡大断面図、第2図は本発明による塗装の耐候
性試験の結果を比較例とともに示すグラフであ
る。 1……下塗層、2……第1上塗層、3……第2
上塗層。
の拡大断面図、第2図は本発明による塗装の耐候
性試験の結果を比較例とともに示すグラフであ
る。 1……下塗層、2……第1上塗層、3……第2
上塗層。
Claims (1)
- 1 下塗表面に上塗塗装を施す方法であつて、ま
ず、下塗表面にメラミンアルキツドの塗料樹脂に
アゾ系顔料などの顔料を含有する第1層塗料を塗
布し、ついで、第1層塗料が乾燥しないうちに、
メラミンアルキツドの塗料樹脂に、第1層塗料の
顔料とほぼ同じ色相、彩度を有するキナクリドン
系顔料などの第1層塗料の顔料より耐候性にすぐ
れた顔料を含有する第2層塗料を10μ以上塗布す
ることを特徴とする上塗塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18557883A JPS6078671A (ja) | 1983-10-04 | 1983-10-04 | 上塗塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18557883A JPS6078671A (ja) | 1983-10-04 | 1983-10-04 | 上塗塗装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6078671A JPS6078671A (ja) | 1985-05-04 |
JPH041675B2 true JPH041675B2 (ja) | 1992-01-13 |
Family
ID=16173259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18557883A Granted JPS6078671A (ja) | 1983-10-04 | 1983-10-04 | 上塗塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6078671A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01168388A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-07-03 | Daihatsu Motor Co Ltd | 自動車ボデーの上塗塗装法 |
KR100471036B1 (ko) * | 2002-05-30 | 2005-03-08 | 현대자동차주식회사 | 차량용 흑색 피막제 |
-
1983
- 1983-10-04 JP JP18557883A patent/JPS6078671A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6078671A (ja) | 1985-05-04 |
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