JPH0341228B2 - - Google Patents

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JPH0341228B2
JPH0341228B2 JP16707983A JP16707983A JPH0341228B2 JP H0341228 B2 JPH0341228 B2 JP H0341228B2 JP 16707983 A JP16707983 A JP 16707983A JP 16707983 A JP16707983 A JP 16707983A JP H0341228 B2 JPH0341228 B2 JP H0341228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多色仕上げ塗装方法に関し、さらに詳
しくは被塗物(特に自動車、家庭電器製品、車両
など)の被塗面に、色調の異なる2種以上の塗膜
が隣接しているように仕上げる、所謂2トーンカ
ラー(3色以上も含む)に仕上げる新規な方法を
提供するものである。
上記被塗物に美感性を付与するために、着色顔
料を配合したりソリツドカラーエナメル塗料また
は着色顔料とメタリツク顔料を配合したメタリツ
ク塗料を全面に塗装し、全面同一塗色でソリツド
カラーもしくはメタリツクカラーに仕上げること
が一般に行なわれている。これらの方法による
と、塗色を選択することによつて種々の色調に仕
上げることが可能であるが、個々の被塗物につい
てみると、その全面を同一塗色で単色に仕上げて
いるために外観が単調になるおそれがある。
そこで、個々の被塗物の仕上り外観に色調の変
化をもたせるために、塗色の異なる2種以上塗膜
が隣接しているように仕上げる、所謂2トーンカ
ラー仕上げた塗装することが行なわれている。す
なわち、従来の2トーンカラー仕上げ方法は、被
塗物の全面にプライマー(主として電着塗料が用
いられている)ならびに中塗り塗料を塗装し、該
塗膜を各々加熱硬化せしめ、次いで、塗色の異な
る2種(3種以上を用いることもある)の熱硬化
性上塗り塗料のうちの1種(塗料A)を目的とす
る所定の被塗面部分よりやや広範囲に塗装し、加
熱硬化させたのち、塗色の異なる他の上塗り塗料
(塗料B)を塗装する被塗面部分以外に該塗料B
が塗着しないようにマスキングを行なつたうえ
で、該塗料Bを目的とする所定部分のみに塗装
し、マスキング材を除去したのちに再び加熱して
塗料Bの塗膜を硬化させるのである。塗料Bによ
る塗膜の少なくとも周縁部は塗料Aによる塗膜の
周縁部上に形成されており、該両塗膜は少なくと
も各々の周縁部においてオーバーラツプしている
のである。
かかる方法で2トーンカラー仕上げを行なう
と、前記の単色仕上げに比べて塗膜外観に色調の
変化を有せしめることができるという効果はある
が、しかしながら、2トーンカラー仕上げに用い
る塗料(上記塗料Aおよび塗料B)はいずれも前
記ソリツドカラー塗料ならびにメタリツクカラー
塗料と同様に、中塗り塗面に塗装するための熱硬
化性の上塗り塗料であつて、しかも塗料Bは塗料
Aの塗膜を硬化させたのちに塗装せざるを得ない
ために、元来、熱硬化性上塗り塗料の硬化塗膜の
表面は比較的不活性であることから、上記塗料A
と塗料Bとがオーバーラツプしている部分におけ
る該両塗膜の層間付着性が十分でないという欠陥
を有している。また、塗料Aによる塗膜は少なく
とも2度にわたつて加熱されるためにオーバーベ
イクとなり、黄変したり、さらには耐候性なども
低下することもある。さらに、塗料Bによる塗膜
が被塗面の最上層部に形成されるためにマスキン
グ作業ならびに該マスキング材の除去を入念に行
なう必要があり、これが粗雑になると塗色の境界
部を美麗に仕上げることが困難となり、しかも、
マスキング材を除去した跡に塗料Bの塗膜によつ
て段差が形成され、使用中にその段差部分から塗
膜が剥離することもある。また、上塗り塗料をオ
ーバーラツプさせて2度以上塗装するために塗料
コストが高くなるという欠陥も有している。
本発明は、2トーンカラー仕上げにおける上記
した種々の欠陥を解消することを目的になされた
ものであつて、その特徴は、2トーンカラーに仕
上げるための塗色が異なる2種以上の塗料として
中塗り塗料を用い、そして該塗料で2トーンカラ
ーに仕上げたのち、全面を着色された透明もしく
は半透明の塗膜を形成する熱硬化性上塗り塗料を
塗装するところにある。その結果、上記の種々の
欠陥を解消するとともに、前記方法で得られなか
つたよりすぐれた色調の塗膜を形成することがで
きたのである。
すなわち、本発明は、中塗り塗料で2トーンカ
ラー仕上げ塗装を行なつた後、その全面を、着色
透明もしくは半透明の塗膜を形成する上塗り塗料
で塗装することを特徴とする2トーンカラー仕上
げ方法に関するものである。
本発明において、「2トーンカラー仕上げ」と
は、仕上がり外観が、被塗物の同一表面に色調の
異なる着色塗膜が隣接して看取できるように塗装
することであつて、該着色塗膜の色調は2種類の
みに限定されず、3種類以上で仕上げることも含
まれるものと解すべきである。また、本発明にお
ける2トーンカラー仕上げは、被塗物の同一表面
に、上下もしくは左右に色調を分けて仕上げるこ
とならびに線状、文字、柄模様などに仕上げるこ
とである。
本発明の特徴は、中塗り用塗料で2トーンカラ
ー仕上げを行ない、次いで、その全面を着色透明
もしくは着色半透明の上塗り用塗料を塗装すると
ころにある。その結果、該中塗り用塗料は素地面
もしくは下塗り(プライマー)塗膜ならびに上塗
り塗膜の付着性、耐オーバーベイク性、平滑性な
どが一般的にすぐれているために、かかる中塗り
用塗料によつて2トーンカラー仕上げを行なう
と、塗色を異ならしめた各塗膜のオーバーラツプ
部分における層間付着性がすぐれており、しかも
該塗膜を2度以上加熱してもオーバーベイクによ
る性能劣化(たとえば、変色、耐色性など)が殆
どもしくは全く認められないのである。さらに、
中塗り塗料によつて2トーンカラー仕上げを行な
つたのちに、着色透明もしくは半透明の塗膜を形
成する上塗り塗料を塗装するために、2トーンカ
ラー仕上げ工程においてマスキング材を除去する
際に着色塗膜の境界部に発生する塗膜境界部の微
小不均一性(ギザギザ)も外観上それを殆ど隠ぺ
いすることができ、しかも、中塗り塗膜によつて
生じた段差も殆ど解消できたのである。また、該
上塗り塗料は不透明にならない程度に着色されて
いるために、中塗り塗膜における2トーンカラー
と相俟つて、従来の2トーンカラー仕上げに比べ
て高明度、高彩度の多種多様の色調に仕上げるこ
とができるのである。また、上塗り塗膜自体の焼
付は1回のみであるために、オーバーベイクの可
能性がなくなり、塗膜の変色、長期耐抗性の低下
などを防止できた。さらに、塗装中にゴミ、ホコ
リなどが付着しても、上塗り塗料が単一色である
ために、付着部位に関係なく容易に除去もしくは
補修ができる。そして、上塗り塗膜が着色透明も
しくは着色半透明であるために着色顔料の含有率
が低くなつて、顔料に起因する耐久性不良(チヨ
ーキング、色おち、ツヤ不良、肌あれなど)が著
しく改善され、これらの不良性能を呈さない高価
な顔料であればその使用を減じることでコストを
低下できる。
本発明に係る2トーンカラー仕上げ方法につい
てさらに具体的に説明する。
本発明が適用できる被塗物は、2トーンカラー
仕上げを行なうことによつて色彩的な美粧性が向
上するものであれば特に制限されないが、特に自
動車のボンネツト、ルーフ、ドア、フエンダーな
ど、オートバイのガソリンタンク、フエンダーな
ど、家庭電気製品(例えば、冷蔵庫、洗濯機な
ど)の外板などに適用することが好ましい。ま
た、該被塗物の材質として金属、プラスチツクな
どがあげられる。
本発明において、被塗物の中塗り塗料を直接塗
装して2トーンカラー仕上げを行なうこともでき
るが、該中塗り塗膜の防食性、付着性などを向上
させるためにあらかじめプライマーを塗装してお
くことが好ましい。該プライマーとしては公知の
ものが使用でき、例えば電着塗装(アニオン形、
カチオン形)、エポキシエステル系、エポキシ樹
脂系、ポリウレタン系などがあげられる。
まず、本発明の方法は被塗物に、直接またはプ
ライマーを塗装した後、中塗り塗料を用いて2ト
ーンカラー仕上げを行なうのである。
本発明における中塗り塗料とは、それ自体公知
のものであつて、被塗面ならびに後記の上塗り塗
膜との付着性がすぐれ、平滑性、耐オーバーベイ
ク性、耐光性、などの良好な塗膜を形成する塗料
である。具体的には、油長30%以下の短油アルキ
ド樹脂、油長20%以下の超短油アルキド樹脂もし
くはオイルフリーポリエステル樹脂とアミノ樹脂
とをビヒクル主成分とする有機溶液形熱硬化性中
塗り塗料があげられる。これらの両アルキド樹脂
ならびにオイルフリーポリエステル樹脂は、水酸
基価60〜140、酸価5〜20であり、しかも変性用
油成分として不飽和油を用いたものが特に好まし
い。また、アミノ樹脂は、アルキル(炭素数1〜
5)エーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂、ベ
ンゾグアナミン樹脂が適している。これら両樹脂
の配合比は、固形分重量にもとづいて、上記アル
キド樹脂および(または)オイルフリーポリエス
テル樹脂75〜85%、特に80〜85%、アミノ樹脂25
〜15%、特に20〜15%であることが好ましい。さ
らに、上記アミノ樹脂をポリイソシアネート化合
物やブロツク化ポリイソシアネート化合物などに
代えることができ、このうち、ポリイソシアネー
ト化合物を用いると室温もしくは50〜100℃程度
の強制乾燥で塗膜が硬化するので、高温で加熱す
ることが困難なプラスチツク製被塗物などに使用
するのが適している。また、該中塗り塗料の形態
としては、有機溶液形が好ましいが、ハイソリツ
ド形、水溶液(または水分散)形であつてもさし
つかえない。
該中塗り塗料による2トーンカラー仕上げは、
それ自体公知の方法によつて行なうことができ
る。すなわち、まず2トーンカラーに仕上げるた
めの目的とする2種以上の色調の中塗り塗料をあ
らかじめ調整しておく。次いで、これらの塗料の
うち塗装面積の大きい中塗り塗料(「塗料」と
略称する)を、被塗面に、目的とする塗装部分よ
りも広範囲に塗装し、硬化せしめるのである。そ
して、他の塗色の中塗り塗料(「塗料」と略称
する)を塗装すべき被塗面部分のみを露出させ
て、それ以外の表面をマスキングテープなどでマ
スキングしたのち、該塗料を目的とする部分の
みに塗装し、マスキングテープを除去してから、
塗料による塗膜を硬化させるのである。その結
果、塗料の塗膜表面の周縁部に塗料による塗
膜の一部ないし全部がオーバーラツプしており、
それによつて塗色の異なる塗料と塗料との塗
膜が隣接して形成され、2トーンカラー仕上げが
得られるのである。また、3色以上の2トーンカ
ラー仕上げにするには、上記塗料と同様にして
順次塗装を行なえばよい。これらの中塗り塗料の
塗装はエアースプレー、エアレススプレー、静電
塗装、ハケなどで行なうことができ、その膜厚は
少なくとも被塗面の色彩を隠ぺいする程度であれ
ばよいが、具体的には硬化後の膜厚にもとづいて
10〜40μが好ましい。中塗り塗膜の硬化は、100
〜180℃において5〜30分加熱することによつて
行なわれ、強制乾燥ではそれ以下でもさしつかえ
ない。
本発明では、上記のごとく中塗り塗料え2トー
ンカラーに仕上げたのち、着色透明もしくは着色
半透明の熱硬化性上塗り塗料をその全面に塗装す
るのである。
該上塗り塗料は、仕上り外観(鮮映性、平滑
性)耐候性(光沢保持性、保色性、耐白亜化性な
ど)、耐薬品性、耐水性、耐ガソリン性、耐湿性
などがすぐれ、しかも硬度が高く、耐擦傷性、耐
衝撃性、耐摩耗性などの良好な塗膜を形成する塗
料であればよい。具体的には、従来、自動車外板
に用いられている熱硬化性上塗り塗料が特に好適
であり、例えば、アミノ・アクリル樹脂系または
ポリウレタン・アクリル樹脂系の有機溶剤溶液
型、非水デイスパージヨン型、水溶液型、水分散
型塗料が特に好適である。さらに、本発明で用い
る上塗り塗料には、中塗り塗料によつて形成した
2トーンカラーが看取できる程度に着色顔料を配
合する必要がある。該着色顔料としては、従来自
動車用上塗り塗料に配合されている耐候性、耐薬
品性、耐水性、分散性、貯蔵安全性、塗色安定性
などのすぐれたものが好ましく、たとえば、二酸
化チタン、カーボンブラツク、透明性酸化鉄、モ
リブデートオレンジ、黄鉛、オーカーなどの無機
質系顔料、キナクリドン、ベンゾイミダゾロン、
ペリレン、アンスラキノン、ペリノン、イソイン
ドリノン、アンスラピリミジン、フラパンスロ
ン、フタロシアニン、インダスレン、ジオキサジ
ン、チオインジゴ、キナクリドンなどのレツド、
オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、バイオ
レツト、マルーン色の有機質系顔料、アルミニウ
ム粉、雲母粉、雲母状酸化鉄粉などのメタリツク
系顔料などがあげられる。これらの着色顔料の配
合量は、各顔料の着色力および隠ぺい力などによ
つて任意に選択することができ、具体的には、中
塗り塗料によつて仕上げた2トーンカラーが上塗
り塗膜を介して看取できる程度に該上塗り塗料に
配合するのである。つまり、形成した塗膜(上塗
り塗膜)が透明もしくは半透明になる範囲内に上
記着色塗料を配合するのである。そして、該上塗
り塗料の塗装は前記中塗り塗料と同様な手段で行
なえ、その膜厚は硬化塗膜にもとづいて10〜50μ
が好ましく、該塗膜の硬化は100〜180℃で5〜30
分加熱することによつて行なえる。また、加熱硬
化させることが困難なプラスチツク製被塗物に対
しては、常温もしくは100℃以下の強制乾燥で硬
化するウレタン・アクリル樹脂系上塗り塗料を用
いることが好ましい。上記のアクリル樹脂として
は、数平均分子量5000〜20000、水酸基価40〜
110、酸価5〜25のものが特に好ましい。
実施例 1 プライマー(エポキシ樹脂系カチオン電着塗
料)を塗装した塗板に、先ず下側部分に、着色顔
料としてシアニンブルー、カーボンブラツク、二
酸化チタンを配合した濃い青色に着色されたオイ
ルフリーポリエステル・アミノ樹脂中塗り塗料
(中塗A)を塗装し、140℃で30分加熱し、硬化せ
しめる。次いで、下部をマスキングした後、顔料
として二酸化チタンを配合した白色に着色された
上記同一樹脂組成の中塗り塗料(中塗B)を上側
部分に塗装し、同様に加熱硬化させた。そして、
マスキング部を除去したのち、顔料としてイソイ
ンドリン・イエローを配合した黄色に着色され、
白黒いんぺい力で120μに調整されたアクリル樹
脂・アミノ樹脂上塗り塗料(上塗A)を硬化塗膜
にもとづいて30〜40μの膜厚に塗装し、加熱乾燥
せしめた。なお、「白黒いんぺい力」とは、市松
模様に白と黒に着色されたアート紙に塗料を塗装
し、硬化せしめた後、その白と黒が識別され得な
くなつた膜厚をいう。
上記工程で得られた塗膜の2トーン境界部には
階段状の段差が殆どなく、また、上側部は中塗B
の白と上塗Aの半透明黄との複合色として色相的
には光学的に減算混合の態様を呈示するため、上
塗塗料中に白顔料と黄顔料を混合した場合に得ら
れる加算混合色では得られない、且つ本来使用し
た黄顔料で上塗塗料として実際上使用に耐え得る
いんぺい力を保有させた場合に得ることの絶対に
出来ない高明度、高彩度の鮮明な黄色となる。次
に、下側部は中塗Aの青色と黄色半透明の上塗A
との相互作用で複合色として透明感の強い濃緑色
として見え、そのコントラストは鮮かである。こ
うして得られた塗装系は、上に述べた如く、上塗
一回塗装で、複合色のメリツトを生かして従来の
上塗りソリツドカラーの利用では得ることの出来
ない鮮明な色相のコントラストを持つ2トーンカ
ラー塗膜を得られるばかりでなく、従来の上塗り
で懸念されていた大量の有彩色着色顔料配合の場
合に惹起される顔料に起因する塗膜の耐久性の低
下を防止できたばかりか上塗りに使用される高価
な黄顔料の使用量を減じることによる安価で鮮明
な塗膜を提供することが可能となつた。
上記の各塗料配合組成 中塗A オイルフリーポリエステル樹脂ワニス 59 メラミン樹脂ワニス 25 シアニンブルー 7 カーボンブラツク 1二酸化チタン 8 合 計 100 中塗B オイルフリーポリエステル樹脂ワニス 35 メラミン樹脂ワニス 15二酸化チタン 50 合 計 100 上塗A アクリル樹脂ワニス 69 メラミン樹脂ワニス 18 イソインドリンイエロー 10 アゾオレンジ 2二酸化チタン 1 合 計 100 実施例 2 下地調整を施したウレタン板の下部に、実施例
1と同様手順にて、先ずカーボン・ブラツクで着
色された黒色の超短油アルキド樹脂・ウレタン系
中塗り塗料(中塗C)を塗装し、80℃の乾燥炉で
30分間乾燥した後下部をマスキングし、二酸化チ
タン・カーボン・ブラツク酸化鉄を含み、赤さび
色に着色された超短油アルキド樹脂・ウレタン中
塗り塗料(中塗D)を塗装し、マスキングを取り
除いて、再度80℃の乾燥炉で30分間乾燥する。
次に、上塗り塗料として、アルミフレーク顔料
とペリレン顔料で着色された白、黒いんぺい力で
60μに調整されたアクリル・ウレタン塗料(上塗
B)を乾燥膜厚が20μになるように塗装し、さら
に、アクリル・ウレタンクリヤー塗料を乾燥膜厚
が30μになるように重ね塗りし、80℃の乾燥炉で
30分間乾燥した。
得られた2トーンカラー仕上げ塗膜は、2トー
ン境界部に段差が殆どなく、重ね塗り部の物理的
強度がすぐれていることは言うまでもなく、上部
は中塗りDの赤と上塗りBのメタリツク赤の複合
色として鮮明な赤色メタリツク色が得られ、下部
は中塗りCの黒との複合効果で暗赤色メタリツク
トーンとなり効果的な2トーン色が得られる。
得られた塗色は鮮か且つ落ちついた2トーン色
であり、且つ上塗りに配合する高価なペリレン顔
料を大巾に減少せしめ得ることで安価に得られる
利点を有する。
これらの実施例1,2で得た2トーンカラー仕
上げ塗膜において、各塗膜の層間付着性がすぐ
れ、焼付による黄変、耐候性劣化などが認められ
なかつた。
塗料配合 中塗C 超短油アルキド樹脂ワニス 89 ウレタン樹脂ワニス 6カーボンブラツク 5 合 計 100 中塗D 超短油アルキド樹脂ワニス 48 ウレタン樹脂ワニス 4 二酸化チタン 27 カーボンブラツク 1酸化鉄 20 合 計 100 上塗B アクリル樹脂ワニス 85 ウレタン樹脂ワニス 8 アルミフレーク 4ペリレン・レツド 3 合 計 100 比較例 1 下地調整を施したウレタン板全面に、カーボ
ン・ブラツクで着色した超短油アルキド・ウレタ
ン中塗塗料(中塗E)を塗装し、80℃の乾燥炉で
30分間乾燥した後、下部に、カーボン・ブラツ
ク、ペリレンレツド、アルミフレークを配合した
暗赤色メタリツクに着色されたアクリル・ウレタ
ン上塗塗料(上塗C)を乾燥膜厚が15μになるよ
うに塗装し、続いてアクリル・ウレタンクリヤー
塗料を乾燥膜厚が30μになるように塗装し、80℃
の乾燥炉で30分間乾燥した。次いで、下部をマス
キングし、ペリレンレツドとアルミフレークで着
色し、白黒いんぺい力で10μに調整されたアクリ
ル・ウレタン上塗塗料(上塗D)を乾燥膜厚が
20μになるように塗装し、さらに、アクリル・ウ
レタンクリヤー塗料を30μ塗装し、マスキングを
除去した後80℃の乾燥炉で30分間乾燥する。
こうして得られた塗膜は、2トーン境界部の段
差があるため、物理的外力で欠け落ちることが多
くまた、一層目のクリヤー塗料が一度焼き付けら
れているため二層目の上塗塗料との付着力が弱く
外力により容易にはがれる。また、塗料配合から
判断されるように、上塗り一層で下地を覆い隠す
高いいんぺい力を持たねばならないため、高価な
着色顔料を多く使用した。
塗料配合 中塗E アルキド樹脂ワニス 89 ウレタン樹脂ワニス 6カーボンブラツク 5 合 計 100 上塗C アクリル樹脂ワニス 81 ウレタン樹脂ワニス 8 アルミフレーク 4 カーボンブラツク 2ペリレンレツド 5 合 計 100 上塗D アクリル樹脂ワニス 76 ウレタン樹脂ワニス 6 アルミフレーク 8ペリレンレツド 10 合 計 100 比較例 2 プライマー塗装鋼板全面に二酸化チタン、カー
ボンブラツクでグレー色に着色されたオイルフリ
ーポリエステル・アミノ樹脂中塗り塗料(中塗
F)を塗装し、加熱、乾燥せしめる。次に、下部
にカーボンブラツク、シアニングリーン、シアニ
ンブルーで濃緑色に着色され、白黒いんぺい力で
40μに調整されたアクリル・アミノ樹脂上塗塗料
(上塗E)を乾燥膜厚が30〜40μになるように塗
装し、加熱乾燥せしめる。そして、下側部分をマ
スキングした後、イソインドリンイエロー、二酸
化チタンで黄色に着色され、白黒いんぺい力で
40μに調整されたアクリル・アミノ樹脂上塗り塗
料(上塗F)を30〜40μ塗装し、マスキング除去
した後加熱乾燥せしめる。
得られた塗膜は、上塗塗料だけで中塗りの色を
隠ぺいせねばならないため、高価な着色顔料を多
量に配合せねばならず、その結果として、塗膜の
光沢感も損なわれまた、色彩面でも実施例で得ら
れる優れたコントラストの鮮かな色が得られない
ばかりか、上塗Eの塗装時に生ずるダスト粒子の
凹凸の影響が上塗Fに表れ光輝感をさらに低下せ
しめることとなつた。また、上塗りEと上塗りF
とが重なつた部分における両塗膜間の付着性も十
分でなかつた。
塗料配合例 中塗F ポリエステル樹脂ワニス 35 メラミン樹脂ワニス 15 二酸化チタン 49カーボンブラツク 1 合 計 100 上塗E ポリエステル樹脂ワニス 56 メラミン樹脂ワニス 24 カーボンブラツク 1 シアニングリーン 15シアニンブルー 4 合 計 100 上塗F ポリエステル樹脂ワニス 42 メラミン樹脂ワニス 18 イソインドリンイエロー 20二酸化チタン 20 合 計 100

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中塗り塗料で2トーンカラー仕上げに塗装を
    行なつた後、その全面を、着色透明もしくは半透
    明の塗膜を形成する上塗り塗料で塗装することを
    特徴とする2トーンカラー仕上げ方法。
JP16707983A 1983-09-09 1983-09-09 2ト−ンカラ−仕上げ方法 Granted JPS6058270A (ja)

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JPH04277062A (ja) * 1991-03-04 1992-10-02 Kanto Auto Works Ltd 塗装マークの製造方法
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