JPH1149993A - 高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物およびそれを用いた塗装方法 - Google Patents

高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物およびそれを用いた塗装方法

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JPH1149993A
JPH1149993A JP21302497A JP21302497A JPH1149993A JP H1149993 A JPH1149993 A JP H1149993A JP 21302497 A JP21302497 A JP 21302497A JP 21302497 A JP21302497 A JP 21302497A JP H1149993 A JPH1149993 A JP H1149993A
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white solid
coating
fine
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JP21302497A
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Akiyuki Yoneda
彬幸 米田
Rieko Sasaki
利枝子 佐々木
Masamichi Arima
正道 有馬
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽付与剤として微小鱗片状顔料を配合した
高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物およびそれを用いた塗
装方法の提供。 【解決手段】 二酸化チタンを含む白色ソリッド塗料組
成物であって、隠蔽付与剤として微小鱗片状顔料を配合
した高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高隠蔽性白色ソリ
ッド塗料組成物、特に中塗り塗料を塗装せずとも、電着
塗料あるいはサッシュ用ブラック等の下塗り塗膜が透け
ることなく、十分な隠蔽性を付与する高隠蔽性白色ソリ
ッド塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】高い塗膜性能が要求される自動車を塗装
する場合、ー般に下塗り、中塗りおよび上塗りという区
分で塗装が施されている。下塗りは、通常防錆性が高い
電着塗料が用いられており、中塗りは上塗りと下塗りと
の間の密着性や下塗りの色の隠蔽性を付与するために塗
布されている。上塗りは自動車に優れた外観を付与する
最も重要な塗膜であり、着色顔料を含む塗膜のみからな
る場合と、着色顔料を含む塗膜とその上に形成されたク
リアー塗膜との組み合わせによりなる場合の2種類が存
在する。上塗り塗膜に用いられる着色顔料を含む塗料
は、着色顔料として無機および/または有機系の顔料を
含む、従来からワンコートで仕上げられている塗料と、
更に鱗片状の顔料を含むメタリックベース塗料とクリヤ
ー塗料とのツーコートで仕上げられているメタリック塗
料との、2種類が主として用いられている。従来から1
コートで仕上げられている上塗り用の塗料は、メタリッ
ク塗料と区別するために、ソリッド塗料と呼ばれてい
る。
【0003】ソリッド塗料に用いられる無機系の顔料
は、従来から種々のものが用いられているが、黒色度の
強い顔料は元来隠蔽力が高く、下地の隠蔽性については
それほど考慮を払う必要がないが、二酸化チタンなどの
白色系の顔料を含む白色ソリッド塗料は、下地の色が透
けて見える傾向にあり、下地の隠蔽性について配慮を払
わなければならない。一般に、自動車の塗装において
は、前述のように中塗り塗膜を付与するので、白色のソ
リッド塗料組成物であっても、隠廠性はそれほど気にせ
ずに塗料配合を考えることができるが、自動車の外観に
余り影響を与えない部分等には、この中塗り塗膜を施さ
ずに、下塗りの上にすぐに上塗りを施す場合がある。た
とえば、自動車のエンジンルームの内側などはその例で
あって、下塗りを施した後中塗りを施すことなく、上塗
りをかける部位の代表である。この場合、白色ソリッド
塗料で上塗りを施す場合には、下塗りの色が透けて見え
ることが多く、中塗りが施されている部位(自動車の外
観)とエンジンルームの色が相違することになり、余り
好ましくない。しかしながら、中塗りをこのような部分
に施すことは、塗装経済上好ましくない。しかも、この
ような部位では、ソリッド塗料を塗装した後、クリアー
塗料をかけるようなことも塗装経済上好ましくなく、こ
の白色ソリッド塗料の塗装および硬化のみで、十分な下
地隠蔽性と外観を有するものが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した状
況に鑑み、隠蔽力の高い白色ソリッド塗料組成物を提供
することを目的とする。本発明の白色ソリッド塗料組成
物は、中塗り塗料を塗装せずとも下地の色が透けること
なく、しかも、ワンコート塗り(すなわち、この組成物
を塗布した後、クリアー塗料を塗布することなく硬化す
る方法)に適した塗料である。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明者ら
は、二酸化チタンを含む白色ソリッド塗料組成物であっ
て、隠蔽付与剤として微小鱗片状顔料を配合した高隠蔽
性白色ソリッド塗料組成物を提供する。
【0006】特開平2−132171号公報には、本発
明と同様に、白色のソリッド被覆組成物に鱗片状アルミ
ニウム粉を含有させた被覆組成物が開示されている。こ
の被覆組成物は、特に、基体上にベースコートとして上
記被覆組成物を少なくとも1層塗装し、該ベースコート
が未乾燥の間にその上に透明トップコートを少なくとも
1層塗装し、両方の塗膜を同時に乾燥、すなわち硬化さ
せることを特徴としている。
【0007】この公報に記載の被覆組成物は、鱗片状ア
ルミニウム粉として少なくとも80%が1〜32μmの
粒子サイズであることを要求している。この要求の幅は
かなり広く、種々のものを包含してしまうが、この範囲
の中に入っても粒子サイズの大きいものはメタリックの
特微のキラキラ感が現れたり、ワンコートで用いた場合
には、鱗片状顔料の突起が表面に現れ光沢感を損なわせ
てしまい、好ましくない。本発明ではこの鱗片状顔料が
「微小」でなければならない。
【0008】「微小」とは、厳密な定義ではないが、平
均粒径2〜10μm、好ましくは3〜9.5μmで、しか
も平均値からの偏差が3〜13μm、好ましくは3〜1
0μmであることが好ましい。また微小鱗片状顔料は隠
蔽力18,000cm2/g以上、好ましくは20,000c
m2/g以上であることが必要である。このような微小か
つ特定の隠蔽力を有するものは、白色ソリッド塗料中に
配合した場合、十分な下地の隠蔽力を提供するととも
に、その鱗片状顔料の持つキラキラ感などの特徴は与え
ない。即ち、ソリッドカラーの特徴のみを前面に押し出
すことができるものである。
【0009】微小鱗片状顔料の例としては、鱗片状アル
ミニウム顔料、鱗片状カーボンブラック、グラファイト
フレーク、鱗片状の錫粉、銀粉、銅粉、ニッケル粉ある
いはステンレス粉、雲母状酸化鉄、鱗片状チタン、鱗片
状クロム、雲母片などが挙げられる。最も好ましいもの
としては、鱗片状アルミニウム顔料及びグラファイトフ
レークであって、東洋アルミ社製の「アルペースト12
60MS」及びチバガイギー社製の「グラフィタン75
25」等が考えられる。
【0010】白色顔料は従来からソリッド塗料組成物と
して用いられている種々のものが考えられる。基本的に
は二酸化チタンをベースとした白色顔料であるが、その
他に白色度について影響を与えない程度の、他のソリッ
ド系顔料を配合してもよい。他のソリッド系顔料の例と
しては、酸化鉄、カーボンブラック、フタロシアニン系
顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、ペリレン系顔
料等が考えられる。
【0011】被覆組成物中に二酸化チタン顔料は塗料固
形分中に25〜70重量%、好ましくは30〜55重量
%含有する。70重量%を越えると塗料が高粘度になっ
たり、耐候性が悪くなったりする。25重量%より少な
いと十分な白色度が得られず、下地塗料が透けて見える
結果となる。
【0012】隠蔽付与剤として配合する微小鱗片状顔料
は塗料組成物の固形分に基づいて、0.01〜3.0重量
%、好ましくは0.013〜2.0重量%、より好ましく
は0.015〜1.0重量%である。3.0重量%を越え
ると鱗片状付与剤としての作用以上に、メタリック顔料
としての機能が勝ってしまい、白色ソリッド塗料とは言
えなくなってしまう。0.01重量%より少ないと、隠
蔽付与剤としての効果が発揮し得ない。微小鱗片状顔料
はまた二酸化チタンに対しその重量比(微小鱗片状顔料
/二酸化チタン)の比が1/6000〜1/30、好ま
しくは1/2500〜1/100である。1/30を越
えると、塗膜外観が低下し、1/6000より少ないと
下地隠蔽性が低下し、下地塗色が透けるという欠点を有
する。
【0013】本発明の塗料組成物は、前記の顔料を所定
の範囲で含有し、また公知の熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂を含有してなるものであり、さらに有機溶剤を含
有し、必要に応じて粘度調整剤、塗面調整剤などを配合
してもよい。
【0014】熱可塑性樹脂としては、たとえば、熱可塑
性アクリル樹脂、ヤシ油またはひまし油変性アルキド樹
脂、セルロース系樹脂(硝化綿またはセルロースアセテ
ートブチレート)などが好適である。
【0015】また、熱硬化性樹脂としては、アルキド樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、セルロース系樹
脂などから選ばれた基体樹脂と、たとえばアミノ樹脂、
イソシアネート樹脂(ブロックしたものも含む)などか
ら選ばれる架橋剤とからなるものが好適である。耐溶剤
性、耐水性等から、熱硬化性樹脂を含有するものが好ま
しい。
【0016】また、本発明の塗料組成物は、粘性制御剤
を含んでよい。粘性制御剤は、ムラのない塗膜を良好に
形成するために用いられるのである。粘性制御剤として
は、ー般に“タレ止め剤”としてチクソトロピー性を示
すものを使用できる。このようなものとして、たとえ
ば、ポリアマイド系、ポリエチレン系、有機べントナイ
ト系のものがあり、この他に極性基の相互作用を利用す
る非架橋あるいは架橋型の樹脂あるいは粒子を粘性制御
剤として挙げることができる。
【0017】本発明において、粘性制御剤は1種のみで
使用することも可能であるが、併用することも可能であ
る。
【0018】ただし、塗膜化した場合に塗膜外観に影響
を及ぼさないものが好ましく、上述した粘性制御剤の中
でも架橋性樹脂粒子が特に好ましい。このような架橋性
樹脂粒子としては、たとえば特開昭58−129066
に記載されたものが好ましく、本発明の塗料組成物に用
いられる溶剤に不溶で、平均粒子径が0.02〜0.5μ
mの架橋性樹脂粒子がよい。粒子径が上限を越えると安
定性が低下する。
【0019】上記の架橋性樹脂粒子は、両イオン性基を
分子内に有する単量体を多価アルコール成分のーつとし
て合成した、アルキド樹脂あるいはポリエステル樹脂等
の乳化能を有する樹脂と、重合開始剤との存在下に、水
性媒体中でエチレン性不飽和モノマーを乳化重合させる
ことにより得られるものが好ましい。
【0020】上記の両イオン性基を分子内に有する単量
体としては、−N(+)−R−COO(−)または−N(+)
−R−S03(−)として表れ、2つ以上のヒドロキシル
基を有するものを用いることができる。このような単量
体としては、ヒドロキシル基含有アミノスルホン酸型両
性イオン化合物が樹脂合成上好ましい。具体的には、ビ
スヒドロキシエチルタウリン等が挙げられる。
【0021】上記の単量体を用いて合成された乳化能を
有する両イオン性基を分子内に有する樹脂としては、酸
価が30〜150mgKOH/g、好ましくは40〜15
0mgKOH/g、数平均分子量が500〜5000、好
ましくは700〜3000のポリエステル樹脂を使用す
るのがよい。上限を越えると、樹脂のハンドリング性が
低下し、下限を下回ると塗膜にした場合に乳化能を有す
る樹脂が脱離したり、耐溶剤性が低下したりする。
【0022】また、架橋性樹脂粒子の合成で、乳化重合
されるエチレン性不飽和モノマーは、分子内に2個以上
のラジカル重合可能なエチレン性不飽和基を有するモノ
マーである。このような分子内に2個以上のラジカル重
合可能なエチレン性不飽和基を有するモノマーは、全単
量体中の0.1〜10重量%の範囲で含有させることが
好ましい。この量は、微粒子重合体が溶剤に溶解しない
だけの十分な架橋が与えられる程度に選択される。
【0023】本発明の塗料組成物で用いる架橋性樹脂粒
子は、ー般にエマルジョン樹脂に含有され、塗膜化した
ときに性能を低下させるような低分子乳化剤あるいは保
護コロイドを含まず、しかも分子内に2個以上のラジカ
ル重合可能なエチレン性不飽和基を有するモノマーを共
重合することにより架橋されているので、塗膜の耐水
性、耐溶剤性および光沢等が優れている。
【0024】本発明の塗料組成物に用いる粘性制御剤の
添加量は、塗料組成物の樹脂固形分100重量部に対し
て0.01〜15重量部であり、好ましくは0.1〜12
重量部、より好ましくは0.2〜9重量部の量で添加さ
れる。粘性制御剤の添加量が、15重量部を越えると、
外観が低下し、0.01重量部を下回ると粘性制御効果
が得られず、たまりや、たれを起こす原因となる。
【0025】本発明の塗料組成物は通常下塗り塗膜上に
中塗りを介さずに塗布することにより塗膜を形成するこ
とができる。本発明の塗料組成物はその上にクリアー塗
膜を設ける必要がない。本発明の白色ソリッド塗料組成
物はそれ自体で十分な隠蔽力が発揮でき、下地の塗膜の
色が透けて見えることはない。従って、中塗りの塗料の
存在は必要ない。
【0026】塗装は通常の塗装方法、たとえばスプレー
塗装がー般的である。塗装時の塗料は、17〜30秒/
20℃・No.4フォードカップが好ましく、20〜2
8秒/20℃・No.4フォードカップが更に好まし
い。また、塗料膜厚は硬化時に10〜60μm、特に1
5〜40μmが好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明のソリッド塗料組成物は前述のよ
うに下塗り塗膜のすぐ上に中塗りを介さずに塗装し、そ
れを硬化することにより、下塗り塗膜の色が表面に出な
い十分な隠蔽力を発揮する。本発明のソリッド塗料組成
物は、特に自動車の内板と呼ばれる表面上自動車の外観
に影響を与えないが、白色に着色することが必要な部分
に塗布するときに、中塗りやクリアー塗膜が必要のな
い、十分な隠蔽性と優れた外観を有する白色塗膜が形成
できる。
【0028】
【実施例】本願を実施例によりさらに詳細に説明する。
本発明はこれら実施例に限定されるものと解してはなら
ない。実施例1〜3および比較例1〜2 塗料製造例 下記表1に示す着色顔料36.05gとアルキド樹脂(日
本べイント社製、熱硬化性樹脂、醗化5、水酸基化8
0、数平均分子量3,400、重量平均分子量27,00
0、固形分55%、油長(ヤシ油)30)24.6gとスワ
ゾール1000を10gとの合計70.65重量部を卓
上ディスパーにより撹拌混合した後、ガラスビーズを分
散媒体とするSGミルを利用して、顔料粒径が5μm以
下になるまで分散した。分散媒体を脱脂除去して均一な
顔料ペーストを作成した。
【0029】
【表1】
【0030】 +a:タイペークCR‐97:石原産業社製酸化チタン顔
料。 +b:デグサカーボンFW-200B:テグサ社製カーボンブ
ラック顔料。 +c:アルペースト1260MS:東洋アルミニウム(株)製鱗
片状アルミニウム顔料、平均粒径9.5μm、粒径の平均
値からの偏差10μm、隠蔽力24,000cm2/g。 +d:グラフィタン7525:チバガイギー社から市販の鱗
片状グラファイト顔料、平均粒径3.5μm、粒径の平均
値からの偏差4.5μm、隠蔽力20,000cm2/g。 +e:マピコエローLLX-LO:チタン工業社製黄色顔料。 +f:バイフェロックス120FS:バイエル・ジャパン社
製茶色顔料。
【0031】以下に示す配合を用いて塗料を作成した。
まず有機溶剤と架橋樹脂粒子を混合した溶液に、樹脂類
および顔料ペーストを順次、卓上ディスパーで撹拝しな
がら添加し、塗料組成物を作成した。
【0032】 塗料配合 重量部 顔料ペースト 70.65 アルペースト1260MS 0.35 スワゾール1000+1 7.0 ポリエステル樹脂+2 42.1 ユーバン128+3 32.5 架橋樹脂粒子+4 10.0 ディスパロKS−281+5 0.2 n−ブタノール 9.0 合計 171.80 +1:エッソ社製の芳香族系溶剤。 +2:日本ペイント(株)社製熱硬化性樹脂、酸価9、水酸基価110、数平均 分子量1900、重量平均分子量4,700、固形分75%。 +3:三井東圧株式会社から市販のブチル化メラミン樹脂、固形分60%。 +4:日本ペイント(株)社製粘性付与剤、固形分20%。 +5:楠本化成株式会社製表面調製剤。 上記塗料組成物を、酢酸エチル/酢酸ブチル/スワゾー
ル1000=1/3/6の混合溶剤で20秒/20℃に
なるように、No.4フォードカップを使用して希釈し、
電着塗装された塗板上に、乾燥膜厚で40μmになるよ
うにスプレー塗装した。10分間セッティングの後、1
40℃で20分間乾燥させた。放冷後、目視外観の評価
に供じた。
【0033】実施例1及び2は、隠蔽付与剤として微小
アルミニウム顔料用いたものであり、比較例1及び2は
ともに、微小アルミニウム顔料を用いずにカーボンブラ
ックを隠蔽付与剤とした例である。比較例3は、微小ア
ルミニウム顔料の量を、ふらしたものである。実施例3
は、隠蔽付与剤として鱗片状グラファイトを用いた例で
ある。比較例4は、従来から使用されている一般的なア
ルミニウム顔料(「アルペースト7130」東洋アルミ
ニウム社製、平均粒径21μm、粒径の平均値からの偏
差20μm、隠蔽力12000cm2/g)を用いた例であ
り、比較例5は、隠蔽付与剤を用いる前の塗料の例であ
る。
【0034】各塗料の隠蔽力を測定した。その評価方法
は以下の通りである。白黒が碁盤目状に配置された白黒
隠蔽試験紙上に、あらかじめ20秒/20℃でフォード
カップNo.4に希釈された塗料を、乾燥膜厚が20〜
100μmの勾配になるようにスプレー塗装し、7分間
セッティングした後、140℃で20分間焼き付け乾燥
した。放冷後、目視により下地が隠蔽された限界を判定
し、その限界部分の乾燥膜厚を測定し、隠蔽膜厚とし
た。
【0035】隠蔽膜厚を実施例1〜比較例5について書
くと以下の通りになる。 実施例1 35μm 実施例2 60μm 実施例3 65μm 比較例1 42μm 比較例2 77μm 比較例3 32μm 比較例4 36μm 比較例5 85μm
【0036】上記結果から明らかなように実施例1,2,
3と比較例5を比較すると、隠蔽力がかなり良くなって
いることがわかる。従って、微小アルミニウム及び鱗片
状グラファイトは、隠蔽付与剤として十分な性能を持っ
ていると考えられる。また、比較例1,2は、カーボン
ブラックを添加することで、隠蔽性は向上するが、塗膜
に色感がついてくることを示している。比較例3,4
も、隠蔽性は向上するが、塗膜にアルミニウム顔料特有
の色感および外観においては、光沢の低下が認められ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化チタンを含む白色ソリッド塗料組
    成物であって、隠蔽付与剤として微小鱗片状顔料を配合
    した高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物。
  2. 【請求項2】 微小鱗片状顔料が平均粒径2〜10μm、
    平均値からの偏差3〜13μmおよび隠蔽力18,000
    cm2/g以上を有する請求項1記載の高隠蔽性白色ソリッ
    ド塗料組成物。
  3. 【請求項3】 微小鱗片状顔料が微小アルミニウム顔料
    または微小グラファイト顔料である請求項1記載の高隠
    蔽性白色ソリッド塗料組成物。
  4. 【請求項4】 微小鱗片状顔料が塗料組成物の固形分に
    対し0.01〜3.0重量%の量で配合する請求項1記載
    の高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物。
  5. 【請求項5】 (i)熱硬化性樹脂、(ii)二酸化チタン
    顔料、および(iii)微小鱗片状顔料を含有する請求項
    1記載の高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物。
  6. 【請求項6】 高隠蔽性白色ソリッド塗料組成物が更に
    (iv)粘性付与剤を含む請求項5記載の高隠蔽性白色ソ
    リッド塗料組成物。
  7. 【請求項7】 下塗り塗装基材上に、中塗り塗膜を形成
    せずに請求項1〜6いずれかに記載の高隠蔽性白色ソリ
    ッド塗料組成物を用いて塗装し、その上にクリアー塗膜
    を形成せずに硬化することを特徴とする塗装方法。
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