JPH04164905A - 含フッ素共重合体および硬化用組成物 - Google Patents

含フッ素共重合体および硬化用組成物

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JPH04164905A
JPH04164905A JP2293245A JP29324590A JPH04164905A JP H04164905 A JPH04164905 A JP H04164905A JP 2293245 A JP2293245 A JP 2293245A JP 29324590 A JP29324590 A JP 29324590A JP H04164905 A JPH04164905 A JP H04164905A
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JP
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copolymer
formula
mol
vinyl
vinyl ether
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Application number
JP2293245A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Shimizu
義喜 清水
Haruhiko Mori
晴彦 毛利
Susumu Wada
進 和田
Hideya Saito
秀哉 斎藤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、塗料用やシーリング材用、フィルム用などに
適する新規含フツ素共重合体とそれを主成分とする硬化
用組成物に関する。
[従来の技術] 従来より、含フツ素共重合体の分野において、炭素数が
10程度のカルボン酸のビニルエステルとフルオロオレ
フィンを主成分とする重合体を含有する高温焼付を要し
ない塗料用の含フツ素共重合体は知られている(特開昭
59−102962号公報参照)。このフッ素樹脂塗料
は、基材を保護し、これの耐候性の向上を図ることを主
目的として使用されているが、この含フツ素共重合体は
ポリマー主鎖に直接エステル結合を有しているために光
劣化しやすく、これを塗布してえられた塗膜は塗布直後
は光沢がよくても耐候性が充分でないためにすぐに光沢
が低下してしまい、長期間被塗布物の美観を保持するこ
とができない。
近年、クロロトリフルオロエチレンまたはテトラフルオ
ロエチレンとビニルエーテルとの交互共重合体でそのビ
ニルエーテルのウチ0’)−FJが架橋可能な官能基を
有するポリマーが耐候性に優れ、常温硬化性も有すると
してフッ素樹脂塗料に使用することが提案されている(
特公昭60−21686号公報参照)。しかし、この種
の含フツ素共重合体はビニルエステルを用いる前記共重
合体よりも耐候性や耐薬品性か改良されてはいるものの
、硬化剤との相溶性と顔料分散性がわるく、塗料として
の汎用性に欠けている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、溶剤溶解性に優れ、硬化剤との相溶性がよく
、かつ塗布後長期間高い光沢を保持できる塗膜を形成し
うる含フツ素共重合体およびそれを主成分とする反応硬
化型の組成物を提供することを目的とする。
[課題を解決するだめの手段] すなわち本発明は、 式: %式%() (式中、XおよびYは同じかまたは異なり、水素原子ま
たはフッ素原子、Zは水素原子、フッ素原子、塩素原子
またはトリフルオロメチル基である)で表わされる構造
単位30〜85モル%、式: (式中、R1は直鎖状または分岐鎖状の炭素数1〜IO
のアルキレン基、商は0または1である)で表わされる
構造単位1〜80モル%、および式: (式中、R2は直鎖状または分岐鎖状の炭素数1〜lO
の脂肪族アルキル基、nは2〜8の整数である)で表わ
される構造単位3〜60モル%、さらに必要に応じて、
共重合可能な他の単量体50モル%以下から構成される
含フツ素共重合体、およびこれらの共重合体と硬化剤と
からなる硬化用組成物に関する。
[作用および実施例] 本発明の含フツ素共重合体は、構造単位(a)〜(C)
を必須成分とするものである。
構造単位(a)が前記範囲で含有されていると、えられ
る塗膜か耐候性に優れる。前記範囲を超えるときは、共
重合体の溶剤溶解性かわるく、またえられる硬化塗膜の
光沢性が不充分となる。
一方、少ないときは塗膜の耐候性や耐薬品性、耐蝕性、
耐汚染性に劣る。好ましい範囲は、式(a)中のXとY
の種類によって若干具なり、XとYがいずれも水素原子
のばあいは60〜85モル%、それ以外のばあいは40
〜60モル%である。
構造単位(b)は含フツ素共重合体に硬化性を付与する
ものであり、前記範囲を超えて含まれていると共重合体
が架橋しやすくなってしまい保存安定性に劣る。一方、
少なすぎると硬化性が低下してしまう。好ましい含有範
囲は4〜20モル%である。
構造単位(C)が前記範囲で含有されていると、構造単
位(b)と反応する硬化剤と共重合体との相溶性を高め
ると共に、共重合体の溶剤溶解性もよくなる。すなわち
、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸セロ
ソルブなどの工ステル系溶媒、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソプロピルケトンなどのケトン系溶媒
への溶解性かよくなり、さらにこれらの溶媒の希釈溶媒
としてトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒
も使用可能となる。なお、前記範囲を超えるときは、耐
候性や耐薬品性、耐蝕性、耐汚染性が低下し、少なすぎ
ると硬化剤との相溶性がわるくなるほか、使用できる溶
媒の種類が少なくなる。好ましい範囲は5〜45モル%
である。
なお、各構造単位(a)〜(C)はいずれも2種以上含
んでいてもよい。
本発明の含フツ素共重合体は、ゲルパーミェーションク
ロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量が
t、ooo〜200,000のものであり、ガラス転移
温度が一40〜70℃のものである。
構造単位(a)を与える単量体としては、たとえばフッ
化ビニル、フッ化ビニリデン、■−クロロー1−フルオ
ロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロ
プロピレンなどの1種または2種以上かあげられる。
構造単位(b)を与える単量体としては、たとえば2−
ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロ
ピルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエ
ーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエ
ーテル、4−ヒドロキンブチルビニルエーテル、4−ヒ
ドロキシ−2−メチルブチルビニルエーテル、5−ヒド
ロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシエチル
ビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルアリルエーテル
などの1種または2種以上があげられる。
構造単位(C)において、R2としてはたとえばメチル
、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
イソブチル、tert−ブチル、シクロヘキシル、シク
ロオクチルなどがあげられる。
また、n′はえられる塗膜硬度の点がら2〜8の整数で
あり、nが1のものはその単量体が不安定であり、使用
できない。この側鎖にエステル結合を有する構造単位(
C)を与える単量体としては、たとえば2−アセトキシ
エチルビニルエーテル、4−アセトキシブチルビニルエ
ーテル、プロピオン酸2−ビニロキシエチル、n−酪酸
3−ビニロキシプロピル、ピバリン酸2−ビニロキシエ
チル、シクロヘキサンカルボン酸4−ビニロキシブチル
などの1種または2種以上があげられる。
本発明の共重合体に対して前記以外の性質を与えるべく
、必要に応じて共重合可能な他の単量体を50モル%以
下含有させることができるが、その量は前記構造単位(
a)〜(C)で奏される効果を減殺しない量とする。他
の単量体としてはメチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソブチルビ
ニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、n−
ペンチルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテル
、n−オクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビ
ニルエーテル、2−クロロメチルビニルエーテルなとの
アルキルビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエー
テル、シクロヘキシルビニルエーテル、メチルシクロヘ
キシルビニルエーテル、シクロオクチルビニルエーテル
などのシクロアルキルビニルエーテル類、ベンジルビニ
ルエーテル、フェネチルビニルエーテル、フェニルビニ
ルエーテルなどの芳香族基を含有するビニルエーテル類
、 2,2.2−)リフルオロエチルビニルエーテル、
2,2,3.3−テトラフルオロプロピルビニルエーテ
ル、2,2,3.3.3−ペンタフルオロプロピルビニ
ルエーテル、2,2,3,3,4,4゜5.5−オクタ
フルオロペンチルビニルエーテル、2.2,3,3.4
,4,5.5,6,6,7,7,8,8,9.9−へキ
サデカフルオロノニルビニルエーテル、パーフルオロメ
チルビニルエーテル、パーフルオロエチルビニルエーテ
ル、パーフルオロプロピルビニルエーテルなどのフルオ
ロアルキルビニルエーテル類;酢酸ビニル、プロピル酸
ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリ
ン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、p
−tert−ブチル安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル
、シクロヘキサンカルボン酸ビニルなどのカルボン酸ビ
ニルエステル類、エチレン、プロピレン、イソブチレン
、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのオレフィン類:無
水マレイン酸、フマル酸ジエステル、マレイン酸ジエス
テルなどの不飽和カルボン酸またはそのエステル類;ア
クリロニトリルなどがあげられ、それらの1種または2
種以上が使用される。
本発明の共重合体の製造は、通常、乳化重合法、懸濁重
合法または溶液重合法で行なわれる。
重合温度は、いずれの重合方法でも通常O〜150℃、
好ましくは5〜95℃である。重合圧は、いずれの重合
方法でも通常1〜100kg/cII12Gである。
重合媒体としては、乳化重合法では水、懸濁重合法では
、たとえば水、tert−ブタノール、1.1.2−ト
リクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、1.2−
ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンまた
はこれらの混合物などが用いられる。溶液重合法では、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルな
どのエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンなどのケトン類;へキサン、シクロヘキサ
ン、オクタンなとの炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレン、ナフタレンなどの芳香族炭化水素類。
メタノール、エタノール、tert−ブタノール、1s
o−プロパツール、エチレンクリコールモノアルキルエ
ーテルなとのアルコール類;テトラヒドロフラン、テト
ラヒドロピラン、ジオキサンなどの環状エーテル類;ジ
メチルスルホキシドなど、またはこれらの混合物などが
あげられる。
重合開始剤としては、乳化重合法ではたとえば過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウムなとの過硫酸塩類(さらに
必要に応じて亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリ
ウム、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリンなどの還
元剤も併用できる);酸化剤(たとえば過酸化アンモニ
ウム、過酸化カリウムなど)と還元剤(たとえば亜硫酸
ナトリウムなど)および遷移金属塩(たとえば硫酸鉄な
ど)からなるレドックス開始剤類が使用でき、懸濁また
は溶液重合法ではたとえばアセチルパーオキサイド、ベ
ンゾイルパーオキサイド、イソプロポキシカルボニルパ
ーオキサイド、tert−ブトキシカルボニルパーオキ
サイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、tert−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、イソブ
チリルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、
ジーtert−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、tert−ブチルパーオキシアセテート、t
ert−ブチルパーオキシピバレート、ジロープロピル
パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシ
ジカーボネートなどの有機過酸化物;2,2゜−アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2,4−ジ
メチルアニリンF・リル) 、2.2’−アゾビス(2
−メチルバレロニトリル) 、2.2−アゾビス(2−
シクロプロピルプロピオニトリル)、2.2°−アゾビ
スイソ酪酸ジメチル、2,2°−アゾビス[2−(ヒド
ロキシメチル)プロピオニトリル] 、4,4°−アゾ
ビス(4−シアノペンテン酸)なとのアゾ系化合物など
が使用できる。
いずれの重合法においても重合中に単量体または重合体
からフッ化水素または塩化水素が脱離して、重合媒体中
が酸性になり、重合体がゲル化することがあるので、系
内に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、金属酸化物
、ハイドロタルサイト類なとの無機塩類、ジエチルアミ
ン、ジブチルアミン、トリエチルアミンなどの有機アミ
ン類;塩基性陰イオン交換樹脂を添加して、脱離したフ
ッ化水素や塩化水素を中和してもよい。
本発明の含フツ素共重合体はそのまま溶媒に溶解してラ
ッカー型塗料としても使用できるが、硬化剤を配合する
ことにより2液硬化型組成物とすることができる。
本発明の共重合体は前記のごとく使用する溶媒の種類や
条件の制限が大きく緩和される。したがって、本発明の
硬化用組成物の溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブチル
、酢酸イソブロピル、酢酸イソブチル、酢酸セロソルブ
などのエステル類:アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテ
ル類、 N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類;トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素類;これらの混合溶媒などがあげ
られる。
共重合体濃度は5〜90重量%、好ましくは10〜70
重量%である。
本発明の硬化用組成物には硬化剤を配合する。
硬化剤としては共重合体の水酸基と反応して架橋する基
を2個以上有する化合物、たとえばイソシアネート類や
アミノ樹脂類、酸無水物類、エポキシ樹脂類、ケイ酸類
、ラダージルコン類などが通常用いられる。
前記イソシアネート類の具体例としては、たとえば2.
4−1−リレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−
4,4゛−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチルエス
テルジイソシアネート、メチルシクロへキシルジイソシ
アネート、トリメチルへキサメチレンジイソシアネート
、ヘキサメチレンジイソシアネート、n−ペンタン−1
,4−ジイソシアネート、これらの三量体、これらのア
ダクト体やビュウレット体、これらの重合体で2個以上
のイソシアネート基を有するもの、さらにブロック化さ
れたイソシアネート類などがあげられるが、これらに限
定されるものではない。
前記アミノ樹脂類の具体例としては、たとえば尿素樹脂
、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、グリコールウ
リル樹脂のほか、メラミンをメチロール化したメチロー
ル化メラミン樹脂、メチロール化メラミンをメタノール
、エタノール、ブタノールなどのアルコール類でエーテ
ル化したアルキルエーテル化メラミン樹脂などがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。
酸無水物類の具体例としては、たとえば無水フタル酸、
無水ピコメリット酸、無水メリ・ソト酸などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。
硬化剤の配合量は、前記含フツ素共重合体中の官能基(
−OH基)1当量に対してO1〜5当量、好ましくは0
.5〜185当量である。本発明の組成物は通常0〜2
00℃で数分間ないし10日間程度で硬化させることが
できる。
本発明の硬化用組成物には、さらに各種の添加剤を配合
することができる。添加剤としては、硬化促進剤、顔料
、顔料分散剤、レベリング剤、消泡剤、ゲル化防止剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤などがあげられる。
硬化促進剤としては、たとえばジブチルスズジラウレー
トなどの有機スズ化合物、酸性リン酸エステル、酸性リ
ン酸エステルとアミンとの反応物、飽和または不飽和の
多価カルボン酸またはその酸無水物、有機チタネート化
合物、アミン系化合物、オクチル酸鉛などがあげられる
硬化促進剤は1種を用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。
硬化促進剤の配合割合は共重合体100部に対して1.
Ox 1O−6〜1.0 Xl0−2部程度が好ましく
、5、OX1O−5〜1.0 Xl0−3部程度がさら
に好ましい。
顔料の具体例としては、たとえば酸化チタン、炭酸カル
シウムもしくはカーボンブラックなどの無機顔料;フタ
ロシアニン系、キナクリドン系もしくはアゾ系などの有
機顔料などがあげられるが、これらのみに限定されるも
のではない。
顔料の添加量は通常共重合体に対して約200重量%ま
でである。
配合可能な各種樹脂類としては、たとえばスチレンを含
有していてもよい(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、アルキッド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、エポキシ系樹脂、
塩化ビニル系樹脂(たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体など)、ケトン樹脂、石油樹脂、ポリエチレンや
ポリプロピレンなどのポリオレフィン類の塩素化物、シ
リカゲルやケイ酸なとの無機系樹脂、前記本発明の含フ
ツ素共重合体以外の各種フッ素樹脂(たとえばテトラフ
ルオロエチレンやクロロトリフルオロエチレンの単独重
合体またはこれらと他の単量体との共重合体など)など
の1種または2種以上があげられるか、これらのみに限
定されるものではない。
本発明の組成物は、前記各成分を充分混合することによ
って調製できる。
本発明の組成物は、溶剤溶解性に優れ、形成された塗膜
は光沢保持性に優れ、耐候性や耐汚染性、耐薬品性、機
械的性質、基材への密着性、耐熱黄変性などに優れたも
のであり、通常の硬化用組成物と同じく建材、内装材な
どの屋内用あるいは建材、自動車、航空機、船舶、電車
などの屋外用の塗料として金属、コンクリート、プラス
チックなどに直接、あるいはウォッシュブライマー、錆
止め塗料、エポキシ塗料、アクリル樹脂塗料、ポリエス
テル樹脂塗料などの下塗り塗料の上に重ねて塗装するこ
とができる。
さらにシーリング剤やフィルム形成剤としても使用でき
る。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 内容積3gのステンレススチール製の撹拌機付オートク
レーブに酢酸エチル1o00i1.4−ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル(以下、HBVEトいう)と2−アセ
トキシエチルビニルエーテル(以下、Ac0VEという
ンの2:1(モル比)a合物4.8gを仕込み、チッ素
置換、脱気したのちテトラフルオロエチレン(以下、T
FEという) 52.8gおよびフッ化ビニリデン(以
下、VdFという)400.8gをそれぞれ仕込み、オ
ートクレーブ内を昇温した。内温か40℃となったとき
にジイソプロピルパーオキシジカーボネート(以下、I
PPという)を2.Og入れ、重合を開始した。重合開
始時の反応圧力は18.0kg/cm2Gを示した。そ
の後、反応圧力の降下に伴い、vdFとTFEの混合物
(88:12、モル%)およびHBVEとAc0VE 
(7)混合物(2:1、モル比)をそれぞれ合計151
.2gおよび75.3g導入し、かつその間にIPPを
7,0g追加して重合を続けた。最初のIPPの添加か
ら15時間後、オートクレーブを水冷して反応を停止し
、室温まで冷却したのち未反応単量体をパージし、オー
トクレーブを開放した。えられた共重合体溶液をn−へ
キサン中に投入し、析出した生成物を洗浄乾燥して共重
合体をえた。
収量303g。
えられた共重合体のGPC(ポリスチレン標準、展開溶
剤THF)で測定した数平均分子量は4,800、重量
平均分子量は9,000であった。また、熱分解開始温
度(示差熱重量測定装置により空気中lO℃/分の昇温
速度で測定。以下、TGA法という)は210℃であっ
た。
さらに、 P−NMR法および’H−NMR法と元素分
析法による測定結果から、えられた共重合体の組成(モ
ル%) ハVdF : TFE : Ac0VE : 
HBVE−68: 10: 8 : 14であった。
実施例2 TFEをクロロトリフルオロエチレン(以下、CTFE
という)に代えたほがは実施例1と同様にして共重合を
行ない、共重合体をえた。収量95g0 数平均分子量5,500 、重量平均分子量10,00
00えられた共重合体の組成(モル%)は、VdF :
CTFE: Ac0VE  : HBVE=68+ 8
 + 7 : 17テt) ツタ。
実施例3 撹拌機を備えたlooomlのオートクレーブに酢酸ブ
チル200g、キシレン50g SHBvE24g 1
AcOVE42gおよびピバリン酸ビニル(以下、PV
lという)68gをそれぞれ仕込み、チッ素置換したの
ちTFE107gを加え、オートクレーブを昇温した。
内温か50℃に達したとき2,2−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)を5.0g導入L、重合を開
始した。重合開始時の反応圧力は18.6kg/cm2
Gであった。52℃に保ちながら25時間反応を撹拌下
に続け、反応圧力が9.6 kg/C−Gにまで低下し
たときオートクレーブを水冷して反応を停止し、室温ま
で冷却したのち未反応単量体をパージし、オートクレー
ブを開放した。えられた共重合体溶液をn−へキサン中
に投入し、析出した生成物を洗浄乾燥して共重合体をえ
た。収量1119g0 えられた共重合体のGPC法による数平均分子量は15
,000、重量平均分子量は39,000であった。
熱分解開始温度(GTA法)は231 ℃であった。
また、えられた共重合体の組成(モル%)は、TFE 
: Ac0VE : PVj : HBVE−46: 
13: 32: 9テあった。
実施例4 撹拌機を備えた3gのオートクレーブに酢酸ブf ルア
00g、 −+ シレン50g 、 HBVE 99g
、 AcOVE55gおよびPVj 109gをそれぞ
れ仕込み、チッ素置換したのちTFE 42Bgとイソ
ブチレン(以下、IBという) 119gを加え、オー
トクレーブを昇温した。内温か40℃に達したとき、I
PPを10g導入し、重合を開始した。重合開始時の反
応圧力は17.8kg/co+20であった。40℃に
保ちながら24時間反応を撹拌下に続け、反応圧力が5
.4kg/ctA3Gにまで低下したときオートクレー
ブを水冷して反応を停止し、室温まで冷却したのち未反
応単量体をパージし、オートクレーブを開放した。えら
れた共重合体溶液をn−へキサン中に投入し、析出した
生成物を洗浄乾燥して共重合体をえた。収量630g。
えられた共重合体のGPC法による数平均分子量は17
,000、重量平均分子量は53.000であった。
熱分解開始温度(GTA法)は224℃であった。
また、えられた共重合体の組成(モル%)は、TFE 
 : IB: AeOVE  : PVI  : HB
VE−43: 33: 6 :lO:8であった。
実施例5 PViに代えてエチルビニルエーテル(以下、EVEと
いう)を82g用いたほかは実施例4と同様にして共重
合を行ない、共重合体をえた(収量637g)。このも
のの熱分解開始温度(GTA法)は220℃であった。
数平均分子量20,000、重量平均分子量55,00
0゜ えられた共重合体の組成(モル%)は、TFE :IB
:  Ac0VE  :  EVE  :  HBVE
−45:  3C1:  5  :  11:  9で
あった。
実施例6 TPEに代えてトリフルオロエチレン(以下、TrFE
という)を90gおよびPViに代えて酢酸ビニル(以
下、VAcという)を48g用いたほかは実施例3と同
様にして共重合を行ない、共重合体をえた。収量190
g、数平均分子量25,000、重量平均分子量65,
000゜ えられた共重合体の組成(モル%)は、TrFE :A
c0VE  : VAc  : HBVE−49: 1
5: 28: l(Iテあツタ。
実施例7 撹拌機を備えた10100Oのオートクレーブにアセト
ン250g、 HBVE33g SAcOVE37gお
よびバーサチック酸ビニル(シェル化学社製、ベオバー
lOとして市販。以下、VeovaLOという) 16
fl1gをそれぞれ仕込み、チッ素置換したのちCTP
E165gを加え、オートクレーブを昇温した。内温か
65℃に達したときアゾビスイソブチロニトリル(以下
、^IBNという)を5.0g導入し、重合を開始した
。重合開始時の反応圧力は6.3kg/ cm2Gであ
った。65℃に保ちながら16時間反応を撹拌下に続け
、反応圧力が0.4kg/Cm2Gにまで低下したとき
オートクレーブを水冷して反応を停止し、室温まで冷却
したのち未反応単量体をパージし、オートクレーブを開
放した。えられた共重合体溶液をn−へキサン中に投入
し、析出した生成物を洗浄乾燥して共重合体をえた。収
量45g0 えられた共重合体のGPC法による数平均分子量は24
,000、重量平均分子量は70.000であった。
熱分解開始温度(GTA法)は205℃であった。
えられた共重合体の組成(モル%)は、CTFE :A
c0VE  : VeovalO: HBVE−44:
 14: 33: 9であった。
実施例8 実施例1〜7でそれぞれえられた共重合体l。
gを酢酸ブチル10gに溶かし、第1表に示す硬化剤を
加えて混合した。この溶液をアルミニウム板(日本テス
トパネル■製のへM−712処理)に刷毛で塗布し、室
温で乾燥硬化させた。
共重合体の硬化剤との相溶性およびえられた塗膜の性質
を調べた結果を第1表に示す。
比較例1 撹拌機付きの2501のオートクレーブにEVE12.
5g %HBVE12.5g 、 ヒ=ル2.2−ジメ
チルヘキサノエート50g1メチルイソブチルケトン5
38g 、 AIBNl、25g 5tert−ブチル
パーオキシオクトエート1.25gおよび1,2,2.
8.6−ベンタメチルビペリジル0.75gを仕込み、
チッ素置換し脱気しタノちTP837.5gおよびVd
F12.5gを加えた。オートクレーブの内温を65℃
に昇温し、撹拌下に15時間反応させ、実施例3と同様
にして反応を停止し、処理し、共重合体をえた。収量8
5g0この共重合体のGPC法による数平均分子量は5
.300重量平均分子量は10.500であった。また
、ソノ組成(モル%)ハ、VdP : TFE : E
VE : ビニル2,2−ジメチルヘキサノエート: 
HBVE〜5:45: 15: 25: 10であった
えられた共重合体について、実施例8の実験番号1と同
様にして硬化用組成物を調製し、乾燥硬化させて硬化塗
膜をえ、実施例8と同様にしてその性質を調べた。結果
を第1表に示す。
比較例2 CTFE : HBVE ニジクロヘキシルビニルエー
テル。
EVE −50: 10 : 15 : 25 (モル
%) (7)組成ノ共重合体(数平均分子量18,00
0)を用いて実施例8の実験番号3と同様にして硬化用
組成物を調製し、乾燥硬化させて硬化塗膜をえ、実施例
8と同様にしてその性質を調べた。結果を第1表に示す
なお、第1表に示される各性質はつぎの方法で測定した
(硬化剤との相溶性) 実施例8で調製した組成物をポリエチレンテレフタレー
ト製のフィルム上に塗布して室温で放置し、硬化した塗
膜の透明性を目視で観察した。
(顔料分散性) 実施例1〜7および比較例1〜2てえた組成物に、ルチ
ル型二酸化チタン粉末を、組成物中の樹脂固形分100
重量部あたり50重量部配合した。さらに平均粒径1 
、5msソーダガラスビーズを組成物および二酸化チタ
ンの総重量100部に対し 100部加えペイントシェ
ーカーで4時間処理し、JES K 5400記載のグ
ラインドゲージにて二酸化チタンの分散粒度を目視測定
した。
(密着性) 基盤目試験(JIS K5400 )による。
(耐汚染性) 赤色のフェルトペン(サクラペンタッチ(商品名))に
より10svX to■■の面積を塗りつぶし、24時
間後にこれをエタノールで抜きとり、インクの残存状態
を目視で観察する。
(耐屈曲性) JIS K5400に準する。
(鉛筆硬度) JIS K5400に準する。
(耐候性) スガ試験機■製のサンシャインウエザオメーター・デユ
ーサイクル(Light/ Dew −60分間/60
分間を1サイクルとする)にて促進耐候性試験を400
0時間行なったのち、対水接触角を協和科学■製のCA
−A型で測定し、接触角保持率(%)をみる。
(初期光沢) 目視で観察。
(透明性) 目視で観察。
[以下余白] [発明の効果コ 本発明の含フツ素共重合体は、各種の溶剤に溶解しゃす
く、また硬化剤の相溶性に優れており、かつ光沢保持性
の高い硬化塗膜を与える。
l緊;

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: ▲数式、化学式、表等があります▼(a) (式中、XおよびYは同じかまたは異なり、水素原子ま
    たはフッ素原子、Zは水素原子、フッ素原子、塩素原子
    またはトリフルオロメチル基である)で表わされる構造
    単位30〜85モル%、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(b) (式中、R^1は直鎖状または分岐鎖状の炭素数1〜1
    0のアルキレン基、mは0または1である)で表わされ
    る構造単位置1〜30モル%、および式: ▲数式、化学式、表等があります▼(c) (式中、R^2は直鎖状または分岐鎖状の炭素数1〜1
    0の脂肪族アルキル基、nは2〜8の整数である)で表
    わされる構造単位3〜60モル% から構成される含フッ素共重合体。 2 共重合可能な他の単量体が50モル%以下含まれて
    なる請求項1記載の共重合体。 3 請求項1または2記載の含フッ素共重合体を主成分
    とし、その水酸基と反応しうる硬化剤とからなる硬化用
    組成物。
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US07/783,965 US5142011A (en) 1990-10-29 1991-10-29 Fluorine-containing copolymer and curable composition containing the same
EP91118405A EP0483750B1 (en) 1990-10-29 1991-10-29 Fluorine-containing copolymer and curable composition containing the same
DE69104458T DE69104458T2 (de) 1990-10-29 1991-10-29 Fluorenthaltendes Copolymer und vernetzbare Zusammensetzung, welche dasselbe enthält.

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08269156A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Mitsuhiro Nakayama 樹脂組成物
JP2011525554A (ja) * 2008-06-25 2011-09-22 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 部分的にシラン化されたポリイソシアネート系化合物のコーティング組成物における架橋剤としての使用、及びこの化合物を含むコーティング組成物

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JPH08269156A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Mitsuhiro Nakayama 樹脂組成物
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