JP3498489B2 - 含フッ素共重合体およびそれを用いた組成物 - Google Patents

含フッ素共重合体およびそれを用いた組成物

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JP3498489B2
JP3498489B2 JP21160396A JP21160396A JP3498489B2 JP 3498489 B2 JP3498489 B2 JP 3498489B2 JP 21160396 A JP21160396 A JP 21160396A JP 21160396 A JP21160396 A JP 21160396A JP 3498489 B2 JP3498489 B2 JP 3498489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な含フッ素共重
合体、およびそれを含む塗料用組成物および硬化性組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】フルオロオレフィン構造単位を含む含フ
ッ素共重合体は種々知られているが、ほとんどの共重合
体の主鎖の炭素の4分の1は3級水素(炭素原子に結合
している4個の基のうち1個のみが水素原子であるばあ
いの水素原子)が結合している。たとえば特開昭57−
34107号公報(特公昭60−21686号公報)に
クロロトリフルオロエチレン/シクロヘキシルビニルエ
ーテル/エチルビニルエーテル/4−ヒドロキシブチル
ビニルエーテル共重合体が記載されており、また特開昭
61−57609号公報にはクロロトリフルオロエチレ
ン/酢酸ビニル/エチレングリコールモノアリルエーテ
ル共重合体が記載されている。
【0003】こうした主鎖に3級水素が結合している含
フッ素共重合体は、3級水素が結合した炭素に隣接した
炭素に結合しているハロゲン原子(フッ素原子または塩
素原子)と該3級水素がアルカリ条件下で脱ハロゲン化
水素反応を生起しやすい。その結果、共重合体が分解し
やすくなり、生成したハロゲン化水素により共重合体が
着色してしまうという問題がある。さらにこの脱ハロゲ
ン化水素反応は、塩素原子の方がおこりやすく、共重合
体の着色が顕著に現れる。
【0004】さらに、3級水素と主鎖の炭素原子との解
離結合エネルギーが小さいため、熱や光で切断されやす
く、共重合体の安定性がよくないという問題もある。
【0005】そのため、そうした含フッ素共重合体を用
いて塗料用組成物または硬化性組成物を調製しても、耐
熱性や耐候性、耐アルカリ性などに改善すべき課題が残
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性、耐候性、耐薬品性などに優れた塗膜や硬化膜を与え
うる含フッ素共重合体および該共重合体を含む組成物を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I):
【0008】
【化4】
【0009】(式中、X1、X2およびX3は同じかまた
は異なり、いずれも水素原子、塩素原子、フッ素原子ま
たはトリフルオロメチル基)で示されるフルオロオレフ
ィン構造単位(I)の1種または2種以上20〜80モ
ル%、式(II):
【0010】
【化5】
【0011】(式中、Rは水素原子、−R1または
【0012】
【化6】
【0013】(R1は直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数
1〜10の脂肪族アルキル基、炭素数2〜9のフルオロ
アルキル基または置換されていてもよい芳香族基))で
示される構造単位(II)の1種または2種以上0.5〜
50モル%、および構造単位(I)および(II)と共重
合可能な単量体由来の構造単位(III)の1種または2
種以上0〜70モル%からなる数平均分子量1,000
〜20,000の含フッ素共重合体に関する。
【0014】本発明は、また水酸基を有する構造単位を
50モル%以下含む前記共重合体に関する。
【0015】また本発明は、前記含フッ素共重合体と有
機溶剤とを含む塗料用組成物に関する。
【0016】水酸基含有構造単位を50モル%以下含ん
でいる前記含フッ素共重合体を用いるばあいは水酸基硬
化性の硬化剤を併用することにより硬化性組成物を提供
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明はつぎのような実施の形態
をとりうるが、これらのみに限られるものではない。
【0018】(1)実施形態1(含フッ素共重合体) 本発明の含フッ素共重合体は、1種または2種以上のフ
ルオロオレフィン構造単位(I)と1種または2種以上
の構造単位(II)と、任意構造単位として、1種または
2種以上の構造単位(III)とからなる。
【0019】フルオロオレフィン構造単位(I)として
は、主鎖の炭素原子に少なくとも1個のフッ素原子が結
合している前記式(I)で示されるものである。該構造
単位(I)を与えるフルオロオレフィンとしては、たと
えばテトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、クロロトリフルオロエチレンなどのパーハロオレフ
ィン;トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ
化ビニルなどのハイドロフルオロオレフィンなどがあげ
られる。これらのうち共重合した後、主鎖の炭素原子に
結合している3級水素または3級塩素を含まない点から
テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
フッ化ビニリデンが好ましい。
【0020】構造単位(I)の含有量は20〜80モル
%で、20モル%未満のばあいは、耐候性、耐薬品性に
劣り、80モル%を超えるばあいは有機溶媒への溶解性
に劣る。
【0021】構造単位(II)は前記式(II)で示される
単位であり、主鎖を構成する炭素原子が3級水素原子を
含まないものである。該構造単位(II)においてRは前
記のとおり水素原子、−R1または
【0022】
【化7】
【0023】である。R1は直鎖状もしくは分岐鎖状の
炭素数1〜10の脂肪族アルキル基、炭素数2〜9のフ
ルオロアルキル基(フッ素原子ですべて置換されていて
もよい)、または置換されているかいない芳香族基であ
る。
【0024】好ましいRとしては、たとえば水素原子;
メチル、エチル、プロピル、シクロヘキシルなどの脂肪
族アルキル基;2′,2′,2′-トリフルオロエチル、2′,
2′,3′,3′-テトラフルオロプロピル、2′,2′,3′,
3′,3′-ペンタフルオロプロピルなどのフルオロアルキ
ル基;フェニル、ベンジルなどの芳香族基;アセチルな
どのアシル基があげられる。構造単位(II)を与える単
量体としては、たとえばイソプレノール、2-メチル-4-
メトキシ-1-ブテン、2-メチル-4-エトキシ-1-ブテン、2
-メチル-4-プロピルオキシ-1-ブテン、2-メチル-4-シク
ロヘキシルオキシ-1-ブテン、2-メチル-4-(2′,2′,2′
-トリフルオロ)エトキシ-1-ブテン、2-メチル-4-(2′,
2′,3′,3′-テトラフルオロ)プロピルオキシ-1-ブテ
ン、2-メチル-4-(2′,2′, 3′,3′,3′-ペンタフルオ
ロ)プロピルオキシ-1-ブテン、2-メチル-4-フェノキシ
-1-ブテン、2-メチル-4-ベンゾイルオキシ-1-ブテン、2
-メチル-4-アセチルオキシ-1-ブテン、2-メチル-4-シク
ロヘキシルオキシ-1-ブテンなどがあげられ、特に容易
に入手できる点からイソプレノールや2-メチル-4-メト
キシ-1-ブテンが好ましい。
【0025】構造単位(II)は共重合した後、主鎖の炭
素原子に結合している3級水素を含まないため耐熱性、
耐候性、耐薬品性を向上させる効果を有する。
【0026】構造単位(III)は任意成分であり、構造
単位(I)および(II)を与える単量体と共重合可能な
単量体に由来する単位である。かかる共重合可能な単量
体としては、たとえばメチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、n-プロピルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、tert- ブチルビニルエーテル、n-ペン
チルビニルエーテル、n-ヘキシルビニルエーテル、n-オ
クチルビニルエーテル、2-エチルヘキシルビニルエーテ
ル、2-クロロエチルビニルエーテルなどのアルキルビニ
ルエーテル類;シクロペンチルビニルエーテル、シクロ
ヘキシルビニルエーテル、メチルシクロヘキシルビニル
エーテル、シクロオクチルビニルエーテルなどのシクロ
アルキルビニルエーテル類;2,2,2-トリフルオロエチル
ビニルエーテル、2,2,3,3-テトラフルオロプロピルビニ
ルエーテル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルビニル
エーテル、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルビ
ニルエーテル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9-ヘキ
サデカフルオロノニルビニルエーテルなどのフルオロア
ルキルビニルエーテル類;パーフルオロヘキシルエチレ
ン、パーフルオロペンチルエチレンなどのフルオロアル
キルエチレン類;酢酸ビニル、プロピル酸ビニル、酪酸
ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン
酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、
ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、p-tert- ブチル
安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル、シクロヘキサンカ
ルボン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;エ
チレン、プロピレン、イソブチレン、1-ヘプテン、1-オ
クテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化アリル、酢
酸アリルなどのオレフィン類;アクリル酸、メタクリル
酸、無水マレイン酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン
酸、桂皮酸などの不飽和カルボン酸またはそのエステル
類;アクリロニトリル;スチレン;4-ヒドロキシブチル
ビニルエーテル、6-ヒドロキシヘキシルビニルエーテ
ル、4-ヒドロキシ-2-メチルビニルエーテル、1,4-シク
ロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、アリルア
ルコール、2-ヒドロキシエチルアリルエーテル、グリセ
ロールモノアリルエーテルなどの水酸基含有(好ましく
は1個)単量体の1種または2種以上があげられる。
【0027】構造単位(III)は、本発明の共重合体お
よびその組成物に対して耐熱性、耐候性、耐薬品性など
の前記以外の性質を与えるべく、必要に応じて含有でき
るが、その量は前記構造単位(I)、(II)で奏される
効果を減殺しない量とする。構造単位(III)のうち水
酸基含有単量体を用いるときは共重合体に硬化活性点を
与え、水酸基と反応する硬化剤を用いることにより架橋
反応が生じ、耐熱性、耐候性、耐薬品性、耐溶剤性に優
れた硬化膜を生ずる。
【0028】構造単位(III)のうち共重合した後に共
重合体の主鎖の炭素原子に3級水素を与えない単量体で
あるエチレンまたはイソブチレンが、耐熱性、耐候性、
耐薬品性の点から好ましい。
【0029】本発明の共重合体が構造単位(I)、(II)
のみからなるばあいの割合(モル%)は、(I)/(II)
=50〜99.5/50〜0.5、好ましくは70〜9
5/5〜30である。構造単位(II)の占める割合が5
0モル%を超えると重合速度が遅くなり好ましくない。
0.5モル%より少ないと耐熱性、耐候性、耐薬品性の
向上効果がえられない。構造単位(III)を組み入れるば
あいの割合(モル%)は20〜80/0.5〜50/
0.5〜70、好ましくは35〜60/5〜25/15
〜40である。
【0030】つぎに本発明の共重合体の好ましい組成を
例示するが、本発明はこれらのみに限られるものではな
い。なお、各構造単位の合計は100モル%である。
【0031】 (好ましい実施態様1−A) 構造単位 種類 割合(モル%) (I)テトラフルオロエチレン 90〜98 (II)イソプレノール 2〜10 この重合体は高温で焼付することにより架橋して耐熱性
に優れた強靭な膜を与える。
【0032】 (好ましい実施態様1−B) 構造単位 種類 割合(モル%) (I)テトラフルオロエチレン 45〜60 (II)2-メチル-4-メトキシ-1-ブテン 40〜55 この共重合体は耐候性、耐薬品性に優れている。
【0033】 (好ましい実施態様1−C) 構造単位 種類 割合(モル%) (I)テトラフルオロエチレン 45〜65 (II)イソプレノール 5〜15 (III)エチレン 20〜50 この共重合体は耐薬品性、耐候性、耐熱性、可撓性を有
している。
【0034】 (好ましい実施態様1−D) 構造単位 種類 割合(モル%) (I) テトラフルオロエチレン 45〜70 (II) 2-メチル-4-メトキシ-1-ブテン 3〜20 (IIIa)エチレン 30〜50 (IIIb)1-オクテン 2〜10 この共重合体は耐候性、耐薬品性、耐熱性、可撓性を有
している。
【0035】 (好ましい実施態様1−E) 構造単位 種類 割合(モル%) (I) テトラフルオロエチレン 40〜60 (II) イソプレノール 5〜15 (IIIa)4-ヒドロキシブチルビニルエーテル 5〜15 (IIIb)ピバリン酸ビニル 5〜25 (IIIc)イソブチレン 5〜25 この共重合体は硬化して耐候性、耐薬品性、耐熱性の膜
を与える。
【0036】本発明の共重合体においてテトラフルオロ
エチレンとそれ以外のモノマーは実施態様1−Aを除い
てほぼ交互共重合しており、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量は
1,000〜20,000である。
【0037】本発明の共重合体の製造は、通常、乳化重
合法、懸濁重合法または溶液重合法で行なわれる。重合
温度は、いずれの重合方法でも通常0〜150 ℃、好まし
くは5〜95℃である。重合圧は、いずれの重合方法でも
通常1〜100 Kg/ cm2 G である。
【0038】重合媒体としては、乳化重合法では水、懸
濁重合法では、たとえば水、tert-ブタノール、パーフ
ルオロシクロブタンまたはこれらの混合物などが用いら
れる。溶液重合法では、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど
のケトン類;ヘキサン、シクロヘキサン、オクタンなど
の炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタ
レンなどの芳香族炭化水素類;メタノール、エタノー
ル、tert- ブタノール、iso-プロパノール、エチレング
リコールモノアルキルエーテルなどのアルコール類;テ
トラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル類;
ジメチルスルホキシドなど、またはこれらの混合物など
があげられる。
【0039】重合開始剤としては、乳化重合法ではたと
えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸
塩類(さらに必要に応じて亜硫酸水素ナトリウム、ピロ
亜硫酸ナトリウム、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニ
リンなどの還元剤も併用できる);酸化剤(たとえば過
酸化アンモニウム、過酸化カリウムなど)と還元剤(た
とえば亜硫酸ナトリウムなど)および遷移金属塩(たと
えば硫酸鉄など)からなるレドックス開始剤類が使用で
き、懸濁または溶液重合法ではたとえばアセチルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、イソプロポキシ
カルボニルパーオキサイド、tert- ブトキシカルボニル
パーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、
シクロヘキサノンパーオキサイド、tert- ブチルハイド
ロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、イ
ソブチリルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイ
ド、ジ-tert-ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、tert- ブチルパーオキシアセテート、tert- ブ
チルパーオキシピバレート、ジn-プロピルパーオキシジ
カーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
トなどの有機過酸化物; 2,2′- アゾビスイソブチロニ
トリル、 2,2′- アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリ
ル)、 2,2′- アゾビス(2-メチルバレロニトリル)、
2,2′- アゾビス(2-シクロプロピルプロピオニトリ
ル)、 2,2′-アゾビスイソ酪酸ジメチル、 2,2′- ア
ゾビス[2-(ヒドロキシメチル) プロピオニトリル]、
4,4′- アゾビス(4-シアノペンテン酸)などのアゾ系
化合物などが使用できる。
【0040】いずれの重合法においても重合中に単量体
または重合体からフッ化水素または塩化水素が脱離し
て、重合媒体中が酸性になり、重合体がゲル化すること
があるので、系内に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウ
ム、金属酸化物、ハイドロタルサイト類などの無機塩
類;ジエチルアミン、ジブチルアミン、トリエチルアミ
ンなどの有機アミン類;塩基性陰イオン交換樹脂を添加
して、脱離したフッ化水素や塩化水素を中和してもよ
い。
【0041】本発明の含フッ素共重合体は後述するよう
に、そのまま溶媒に溶解してラッカー型塗料としても使
用できるが、硬化剤を配合することにより2液硬化型組
成物とすることができる。
【0042】(2)実施形態2(組成物) 本発明の含フッ素共重合体は、樹脂成分として単独でま
たは他の樹脂と併用してパイプ、チューブ、シート、フ
ィルム、ブロックなどの成形品の成形用組成物;粉体コ
ーティングやライニング、電線被覆用組成物の形態に常
法により調製できる。
【0043】また、有機溶剤や水に分散または溶解させ
た形態で塗料用組成物、さらに硬化剤を含有させた形態
で硬化性組成物とすることができる。
【0044】(好ましい実施形態2−A)本発明の塗料
用組成物は本質的に前記含フッ素共重合体と有機溶剤を
含むものである。
【0045】本発明の共重合体を用いると、使用する溶
媒の種類や条件の制限が大きく緩和される。したがっ
て、本発明の塗料用組成物の溶媒としては、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、
酢酸セロソルブなどのエステル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どの環状エーテル類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-
ジメチルアセトアミドなどのアミド類;トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類;これらの混合溶媒などが
使用できる。
【0046】共重合体濃度は5〜90重量%、好ましくは
10〜70重量%である。
【0047】本発明の塗料用組成物には、さらに他の樹
脂および各種の添加剤を配合することができる。添加剤
としては、硬化促進剤、顔料、顔料分散剤、レベリング
剤、消泡剤、ゲル化防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤
などがあげられる。
【0048】顔料の具体例としては、たとえば酸化チタ
ン、炭酸カルシウムもしくはカーボンブラックなどの無
機顔料;フタロシアニン系、キナクリドン系もしくはア
ゾ系などの有機顔料などがあげられるが、これらのみに
限定されるものではない。顔料の添加量は通常共重合体
に対して約200 重量%までである。
【0049】配合可能な各種樹脂類としては、たとえば
スチレンを含有していてもよい(メタ)アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アルキッド樹脂、メラミン-
ホルムアルデヒド樹脂、ポリイソシアネート系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂(たとえば塩化ビニル
- 酢酸ビニル共重合体など)、ケトン樹脂、石油樹脂、
ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン類
の塩素化物、シリカゲルやケイ酸などの無機系樹脂、前
記本発明の含フッ素共重合体以外の各種フッ素樹脂(た
とえばテトラフルオロエチレンやクロロトリフルオロエ
チレンの単独重合体またはこれらと他の単量体との共重
合体など)などの1種または2種以上があげられるが、
これらのみに限定されるものではない。
【0050】本発明の組成物は、前記各成分を充分混合
することによって調製できる。
【0051】本発明の組成物は、溶剤溶解性に優れ、形
成された塗膜は光沢保持性に優れ、耐候性や耐汚染性、
耐薬品性、機械的性質、基材への密着性、耐熱黄変性な
どに優れたものであり、通常の塗料用組成物と同じく建
材、内装材などの屋内用あるいは建材、自動車、航空
機、船舶、電車などの屋外用の塗料として金属、コンク
リート、プラスチックなどに直接、あるいはウォッシュ
プライマー、錆止め塗料、エポキシ塗料、アクリル樹脂
塗料、ポリエステル樹脂塗料などの下塗り塗料の上に重
ねて塗装することができる。さらにシーリング剤やフィ
ルム形成剤としても使用できる。
【0052】(好ましい実施形態2−B)本発明の前記
含フッ素共重合体が水酸基またはエポキシ基を含有する
構造単位を含むばあい、硬化剤を併用して硬化性組成物
とすることができる。
【0053】硬化性組成物とするばあい、前記含フッ素
共重合体中の水酸基またはエポキシ基含有構造単位の割
合は50モル%以下、好ましくは2〜35モル%とす
る。50モル%を超えて含まれていると組成物としての
安定性がわるくなり、好ましくない。
【0054】硬化剤としては共重合体の水酸基またはエ
ポキシ基と反応して架橋する基を2個以上有する化合
物、たとえばイソシアネート類やアミノ樹脂類、酸無水
物類、エポキシ樹脂類、ケイ酸類、ラダーシリコン類な
どが通常用いられる。
【0055】前記イソシアネート類の具体例としては、
たとえば2,4-トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タン-4,4′- ジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチルエ
ステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソ
シアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、n-ペンタン-1,4
- ジイソシアネート、またこれらの三量体、これらのア
ダクト体やビュウレット体、これらの重合体で2個以上
のイソシアネート基を有するもの、さらにブロック化さ
れたイソシアネート類などがあげられるが、これらに限
定されるものではない。
【0056】前記アミノ樹脂類の具体例としては、たと
えば尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
グリコールウリル樹脂のほか、メラミンをメチロール化
したメチロール化メラミン樹脂、メチロール化メラミン
をメタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコー
ル類でエーテル化したアルキルエーテル化メラミン樹脂
などがあげられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0057】酸無水物類の具体例としては、たとえば無
水フタル酸、無水ピロメリット酸などがあげられるが、
これらに限定されるものではない。
【0058】硬化剤の配合量は、前記含フッ素共重合体
中の官能基(-OH基)1当量に対して0.1 〜5当量、好ま
しくは 0.5〜1.5 当量である。本発明の組成物は通常0
〜200 ℃で数分間ないし10日間程度で硬化させることが
できる。
【0059】また短時間で硬化させたいばあい、硬化促
進剤を用いることが好ましい。
【0060】硬化促進剤としては、たとえばジブチルス
ズジラウレートなどの有機スズ化合物、酸性リン酸エス
テル、酸性リン酸エステルとアミンとの反応物、飽和ま
たは不飽和の多価カルボン酸またはその酸無水物、有機
チタネート化合物、アミン系化合物、オクチル酸鉛など
があげられる。
【0061】硬化促進剤は1種を用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。
【0062】硬化促進剤の配合割合は共重合体 100重量
部に対して1.0 ×10-6〜1.0 ×10-2重量部程度が好まし
く、5.0 ×10-5〜1.0 ×10-3重量部程度がさらに好まし
い。
【0063】その他、前記塗料用組成物において記載し
た各種有機溶剤、添加剤、他の配合樹脂も、この硬化性
組成物に使用でき、同様の方法で調製でき、従来と同様
の方法で適用、使用することができる。
【0064】本発明の硬化性組成物は架橋反応性に優
れ、その硬化塗膜は、耐候性、耐熱黄変性、耐溶剤性、
塗膜強度、耐薬品性、特に耐アルカリ性に優れたもので
あり、通常の塗料用組成物と同じく建材、内装材などの
屋内用あるいは建材、自動車、航空機、船舶、電車など
の屋外用の塗料として金属、コンクリート、プラスチッ
クなどに直接、あるいはウォッシュプライマー、錆止め
塗料、エポキシ塗料、アクリル樹脂塗料、ポリエステル
樹脂塗料などの下塗り塗料の上に重ねて塗装することが
できる。さらにシーリング剤やフィルム形成剤としても
使用できる。
【0065】
【実施例】つぎに実施例に基づいて本発明を説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0066】実施例1 内容積6リットルのステンレス製オートクレーブに溶剤
として酢酸ブチル2214g、構造単位(II)としてイソプ
レノール117g、構造単位(III)としてイソブチレン190
gおよびピバリン酸ビニル261gを仕込み、窒素置換およ
び脱気をしたのち、構造単位(I)としてテトラフルオ
ロエチレン680gを導入し、撹拌下オートクレーブ内を昇
温した。内温が65℃に達したとき、オクタノイルパーオ
キサイドを20g入れ、重合を開始した。
【0067】重合開始時に19.6kg/cm2Gあった反応槽内
圧は、16時間後に5.0kg/cm2Gへ低下した時点で反応を停
止させた。その間にオクタノイルパーオキサイドを20g
追加した。オートクレーブを室温にまで戻したのち、未
反応単量体をパージし、オートクレーブを開放した。内
容物をn-ヘキサン中に投入し、えられた生成物を洗浄乾
燥して含フッ素共重合体をえた(収量1113g、重合収率8
9%)。えられた共重合体のGPC(ポリスチレン標
準、展開溶剤THF)で測定した数平均分子量は6,50
0、19F−NMR法とH−NMR法および元素分析法で
分析した共重合体組成はテトラフルオロエチレン/イソ
プレノール/イソブチレン/ピバリン酸ビニル=49/10
/25/16(モル%)であった。
【0068】実施例2〜7 表1に示す溶剤、単量体仕込み量および重合条件を採用
したほかは実施例1と同様にして重合し、表2に示す組
成の共重合体をえた。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】比較例1 撹拌機付きの200ml のオートクレーブにtert- ブタノー
ル116g、シクロヘキシルビニルエーテル11.7g、エチル
ビニルエーテル11.1g、ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル7.17g、炭酸カリウム0.69g 、AIBN 0.06gを仕込み、
チッ素置換し脱気したのちテトラフルオロエチレン31.0
g を加えた。オートクレーブの内温を65℃にし、撹拌下
に8時間反応させ(初期重合圧75kg/cm2G)、終了重合
圧1.2kg/cm2Gで反応を停止し、処理し、共重合体をえた
(収量35g 、収率57%)。
【0073】この共重合体のGPC 法による数平均分子量
は36,000であった。また、その組成(モル%)は、テト
ラフルオロエチレン/シクロヘキシルビニルエーテル/
エチルビニルエーテル/ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル=51/17/23/9であった。
【0074】比較例2 イソプレノールに代えて2-ヒドロキシエチルアリルエー
テル138gを用いたほかは実施例1と同様にして重合(初
期重合圧19.2kg/cm2G、終了重合圧5.8kg/cm2G)して共
重合体をえた。共重合体の収量は10.85g、収率は86%、
数平均分子量は5500、組成(モル%)はテトラフルオロ
エチレン/2-ヒドロキシエチルアリルエーテル/イソブ
チレン/ピバリン酸ビニル=47/11/24/18であった。
【0075】実施例8 実施例1〜4および比較例1、2でえられた共重合体の
10gを酢酸ブチルに溶かし濃度30重量%にした。これに
武田薬品工業(株)製のイソシアネート硬化剤(タケネ
ートD140N)をNCO/OH=1.1となるように
混合して、硬化性組成物を調製した。この組成物をアル
ミニウム板(JIS H 4000A−1050P A
M−712)上に塗布し、80℃で1時間加熱して硬化さ
せることにより硬化膜を形成した。この硬化膜について
後述する耐熱黄変性、耐水黄変性、耐アルカリ性、耐候
性、硬化性の試験を行なった。結果を表3に示す。実施
例5〜7でえられた共重合体(水酸基を含有していな
い)については、衝撃ハンマーミルを用いて平均粒径が
0.5〜1μmの粉体として、それを前記基材に静電塗装
し220℃で15分間焼き付けて塗膜を形成した。
【0076】[耐熱黄変性]塗膜を170℃で1時間処理
後、着色度(黄変)を目視により観察する。
【0077】[耐水黄変性]塗膜を沸騰水に24時間浸漬
後、着色度(黄変)を目視により観察する。
【0078】[耐アルカリ性]塗膜を室温で10%カセイ
ソーダ水溶液に7日間浸漬後、着色度を目視で観察す
る。
【0079】[耐候性]スガ試験機(株)製のサンシャ
インウェザオメーター・デューサイクル(Light/Dew =
60分間/60分間を1サイクルとする)にて促進耐候性試
験を4000時間行なったのち、対水接触角を協和科学
(株)製のCA-A型で測定し、接触角保持率(%)をみ
る。
【0080】
【数1】
【0081】[硬化性]塗膜をキシレンに一晩浸漬した
後の重量保持率。
【0082】
【表4】
【0083】
【発明の効果】本発明の含フッ素共重合体は、化学的安
定性に優れており、さらに硬化剤との反応性も改善され
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−255731(JP,A) 特開 平6−340840(JP,A) 特開 平4−110310(JP,A) 特開 平3−281611(JP,A) 特開 昭61−57609(JP,A) 特開 平6−306323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 214/18 - 214/28 C08F 216/04 - 216/08 C08F 216/14 - 216/20 C08F 218/12 C09D 127/12 - 127/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、X1、X2およびX3は同じかまたは異なり、い
    ずれも水素原子、塩素原子、フッ素原子またはトリフル
    オロメチル基)で示されるフルオロオレフィン構造単位
    (I)の1種または2種以上20〜80モル%、式(I
    I): 【化2】 (式中、Rは水素原子、−R1または 【化3】 (R1は直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10の脂
    肪族アルキル基、炭素数2〜9のフルオロアルキル基ま
    たは置換されていてもよい芳香族基))で示される構造
    単位(II)の1種または2種以上0.5〜50モル%、
    および構造単位(I)および(II)と共重合可能な単量
    体由来の構造単位(III)の1種または2種以上0〜7
    0モル%からなる数平均分子量1,000〜20,00
    0の含フッ素共重合体。
  2. 【請求項2】 水酸基を有する構造単位を50モル%以
    下含んでいる請求項1記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の共重合体と有機溶剤とを
    含む塗料用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の共重合体と有機溶剤と該
    共重合体中の水酸基と反応しうる硬化剤とを含む硬化性
    組成物。
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