JPH04164032A - 過酸化脂質生成抑制剤 - Google Patents

過酸化脂質生成抑制剤

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JPH04164032A
JPH04164032A JP28986290A JP28986290A JPH04164032A JP H04164032 A JPH04164032 A JP H04164032A JP 28986290 A JP28986290 A JP 28986290A JP 28986290 A JP28986290 A JP 28986290A JP H04164032 A JPH04164032 A JP H04164032A
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group
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solvent
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Application number
JP28986290A
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English (en)
Inventor
Yoshio Hayashi
林 良夫
Yasuhiro Morinaka
盛中 泰洋
Maki Shinoda
篠田 真樹
Hiroyoshi Nishi
西 廣吉
Kazutoshi Watanabe
渡邊 和俊
Nobuko Fukushima
福島 信子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、過酸化脂質生成抑制剤に関する。更に詳細に
は、本発明は、4−イミダシリン系化合物を有効成分と
する活性酸素種による細胞障害を抑制する作用や記憶障
害を改善する作用を有する新規な過酸化脂質生成抑制剤
に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕
亮度文明化社会と高齢化社会の進展に伴い、虚血性疾患
、例えば脳虚血障害、虚血性心疾患、虚血性腎障害等が
先進国における死亡率の上位を占めるようになってきて
いる。
これらの疾患の発症や進展に、活性酸素種、例えばスー
パーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシラジカル、
−事項酸素、過酸化脂質等が原因物質として大きな役割
を果していることが明らかになりつつある。そしてこれ
らの疾患は、虚血状態で起こるばかりか、虚血後に血流
を再潅流した際の再酸化状態によっても加速・促進され
ることが知られている。
また、最近活性酸素種は、上記疾患以外にも、例えば小
腸の虚血性障害、アテローム性動脈硬化症、肺酸素毒症
、好中球食作用異常等にかかわっていること〔脳神経、
土工、157〜163(1989)L更にはアルツハイ
マー型痴呆症の病因にも関与している可能性があること
〔日本臨床。
1旦、1616 (1989);精神薬療基金研究年報
、土旦、2B (1988)Lまた記憶障害等の精神機
能障害に対しては、活性酸素種が、中枢神経系における
抑制性神経伝達物質であるT −アミノ酪酸(GABA
)の取込みを抑制し、GABA受容体への結合を亢進す
ることにより中枢神経系の正常な情報伝達を抑制して神
経細胞の機能を低下させること〔プレイン・リサーチ(
BrainResearch) 、  333.  l
 11  (1985)  ;ジャーナル・オブ・ニュ
ーロケミストリー(Journalof Neuroc
hemistry)、土7.1804  (1986)
]が報告されている。
このほかにもヒドロキシラジカルや過酸化脂質等の活性
酸素種が関与していると考えられる疾患として、敗血症
、喘息、気管支炎、エンドトキシンショック、胃腸内潰
瘍、肝炎、膵炎、口内症、炎症、関節炎、皮膚炎、臓器
移植障害等挙げられる(Y、Oyanagi、 S00
 and active oxygen modula
t−ors−Pharmacology and cl
inical trial、 Nihon−Tgaku
kan、 Tokyo、1989)。
従って、活性酸素種による細胞障害やGABAを介した
作用を抑制することができれば、細胞機能の低下や壊死
を防ぐことが可能となり、活性酸素種に基づく上記の諸
疾患を予防または治療することも可能となる。
そこで、従来からラジカル捕捉剤や脂質過酸化抑制剤等
の活性酸素種による細胞障害の抑制剤の提案が種々なさ
れている。
例えば活性酸素種による脂質過酸化を抑制する作用やラ
ジカル捕捉作用を有する化合物としては、ビタミンC1
ビタミンE。
で示されるイデベノン〔バイオケミカル・アンド・バイ
オフィジカル・リサーチ・コミュニケイションズ(Bi
ochemical and Biophysical
 ResearchCommunications)、
 125 、 1046 (1984);武田研究所報
、土工、30 (1985))。
NO□ で示されるニジフェノン〔ジャーナル・オブ・ニューロ
ケミストリー(Jourual of Neuroch
emistry)+主7,934 (1981))。
で示されるCV−3611[ジャーナル・オン・メディ
シナルケミストリ−(Journal of )1ed
icinalChemistry)、  3よ、793
 (198B))。
で示されるE−2001(ザ・ジャパニーズ・ジャーナ
7L/−オン・)7−7 ’:10ジー(The Ja
paneseJournal of Pharmaco
logy)+  46 、 Supplementum
245P (198B))及び天然物由来のジヒドロエ
ルゴトキシン等が知られている。
しかしながら、ビタミンCやビタミンEは作用が不充分
であり、またイデベノン、ニジフェノン、CV−361
1及びE−2001は合成経路が長く、ニジフェノンは
中枢神経系の抑制作用が強い〔医薬品研究、1立、1 
(1985))という欠点を有する。
一方、4−イミダシリン−2−オン誘導体としては種々
のものが知られている。その中で本発明化合物に類似の
化合物としては、〔ジャーナル・オン・ヘテロサイクリ
ック・ケミストリー(Journal of Hete
rocyclic Chemistry)、上立(5)
、983 (1979))に次式:%式% で示される化合物が記載されている。
米国特許3,721,738号には、次式:で示される
化合物及びその抗血栓剤及び抗動脈硬化剤としての用途
が記載されている。
DE3,504,677号には、抗血栓、抗動脈硬化、
脂質低下、抗炎症作用を有する化合物の合成中間体とし
て次式: で示される化合物が記載されている。
また米国特許3,629,279号には抗炎症作用を有
する化合物として、次式: で示される化合物の具体的な記載がある。
以上挙げた本発明化合物に類似した化合物いずれに関し
ても、活性酸素種による脂質過酸化抑制作用やラジカル
捕捉作用、更には記憶障害に対する改善作用に関する記
載は全くなく、後述の実施例にも示すように、脂質過酸
化抑制作用は非常に弱い。
さらに、EP−0,059,090号には、次式 で示される化合物及び抗リウマチ作用、抗炎症作用、鎮
痛作用、抗アレルギー作用、リポキシゲナーゼ抑制作用
、ラジカル捕捉作用についての記載があるが、当該特許
記載の化合物は、3,5−ジtert−ブチルー4−ヒ
ドロキシフェニル基ヲ有していることに特徴があり、本
発明化合物とは構造的に異なる。また、この特許には脂
質過酸化抑制作用及び記憶障害改善作用に関する記載は
全くない。
〔問題を解決するための手段〕
そこで本発明者等は、優れた脂質過酸化抑制作用を有す
る化合物を提供することを目的として鋭意研究を重ねた
結果、特定の4−イミダプリン−2−オン誘導体及び/
又はそのエノール型である2−ヒドロキシ−4−イミダ
ゾール誘導体、およびその薬学的に許容される塩類が強
力な脂質過酸化抑制作用等を有し、さらに低用量で記憶
障害に対する改善作用を有していることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、下記一般式(1)及び/又は一
般式(n) 〔上記(N式又は(II)式中、plはC+””Csの
アルキル基、C8〜C8のシクロアルキル基または数を
表わす)を表わし、R2はC3〜Cooのアルキル基、
C1〜C2゜のアルコキシ基、03〜C8のシクロアル
キル基、01〜CIOのアルキルチオ基、(nは0また
は1〜3の整数を表わす)を表わし、R3は01〜C8
のアルキル基を表わす。〕で表わされる4−イミダシリ
ン系化合物又はその薬学的に許容され得る塩を有効成分
とする過酸化脂質生成抑制剤に存する。
以下本発明を説明するに、本発明の過酸化脂質生成抑制
剤は、前記一般式(1)で表わされる4−イミダプリン
−2−オン誘導体、そのエノール型である前記一般式(
II)で表わされる2−ヒドロキシ−4−イミダゾール
誘導体及びそれらの薬学的に許容し得る塩を有効成分と
するものである。
具体的には、R1はメチル基、エチル基、プロピル基、
ヘキシル基、オクチル基等の01〜c8のアルキル基ニ
ジクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロへキシル
基、シクロオクチル基等の03〜c8のシクロアルキル
基;フェニル基;ベンジル基;フェネチル基または3−
フェニルプロピル基を表わす。
R2はプロピル基、ブチル基、ペンチル基、デシル基、
オクタデシル基、エイコシル基等のC8〜C2゜のアル
キル基;プロポキシ基、ヘキシルオキシ基、トリデシル
オキシ基、ヘキサデシルオキシ基、エイコシルオキシ基
等のC3〜Cooのアルコキシ基;前記のR1の具体例
として挙げたようなC4〜C3のシクロアルキル基;メ
チルチオ基、エチルチオ基、ブチルチオ基、ヘプチルチ
オ基、ノニルチオ基、デシルチオ基等の01〜CI6の
アルキルチオ基;フェニル基;ベンジル基;フェネチル
基;3−フエニルブロピル基;フェノキシ基;ベンジル
オキシ基;フェネチルオキシ基または3−フェニルブロ
ポキシ基を表わす。
またR4は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基等のC8〜C6のアルキル
基を表わす。
なお、本発明においては、以下の置換基が好ましい。即
ち、R1としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、5ec−ブ
チル基、t−ブチル基等の01〜C4のアルキル基;シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等のC2〜C6のシ
クロアルキル基;フェニル基又はベンジル基が好ましい
R2としては、C1〜C2゜のアルキル基;C3〜C2
゜のアルコキシ基;C2〜C6のシクロアルキル基;メ
チルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチ
オ基、ペンチルチオ基等のC+−Csのアルキルチオ基
;フェニル基;フェノキシ基;ベンジルオキシ基;フェ
ネチルオキシ基又は3−フェニルプロポキシ基が好まし
い。
また、R3としては、R1と同様のc、−C,のアルキ
ル基が好ましい。
上記化合物の薬学的に許容し得る塩としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属との塩;マグネシウム、
カルシウム等のアルカリ土類金属との塩が挙げられる。
本発明の4−イミダシリン−2−オン誘導体は種々の方
法により合成することができる。
合成経路中のR’ 、R”及びR3は前記(1)式及び
(I[)式において定義したとおりであり、:Bは塩基
を表わし、Aは酸を表わす。
ルートAでは、(IV)式で表わされるα−アミノケト
ン誘導体の塩酸塩を塩基の存在下イソシアナートと反応
させ、(V)式で表わされるケトウレアを得る。この際
の反応溶媒としては(It/)式の原料及びインシアナ
ートと反応しない溶媒を使用できるが、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の炭化水素系溶媒;エーテル、イソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオ
キサン等のエーテル系溶媒;アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエ
ステル系溶媒が好ましい。反応温度は一20°C〜溶媒
の沸点の間の温度で実施すればよく、特に0〜80°C
で実施することが好ましい。用いる塩基としては、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基;トリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基が好ましい。こうして
得られた(V)式のケトウレアを閉環反応に付す事によ
り、(■)式で表わされる4−イミダシリン−2−オン
誘導体を合成できる。
この反応において酸の使用は必須ではないが、硫酸、リ
ン酸等の無機酸;トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸
、p−トルエンスルホン酸等の有機酸;塩化アルミニウ
ム、四塩化スズ等の無機ルイス酸を使用してもよい。ま
た反応溶媒の使用も必須ではないが、(V)式〇ケトウ
レア及び上記の酸と反応しない溶媒を用いてもよく、た
とえば前述の炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン
系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素系溶媒が好ましい。反応温度
は、0〜250°Cが好ましい。
一方ルートBでは、(IV)式のα−アミノケトン誘導
体の塩酸塩を、炭酸ジエチル、クロロギ酸エチル、クロ
ロギ酸メチル等のアシル化剤を用いて、(VT)式で表
わされるケトカルバメート誘導体を得る。この反応にお
いて、溶媒は前述の炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、
ハロゲン化炭化水素系溶媒が好ましく、反応温度は0〜
100”Cが好ましい。こうして得られた(Vl)式の
ケトカルバメート誘導体を1級アミンと反応させること
により、(■)式の4−イミダシリン−2−オン誘導体
を合成できる。この反応において、溶媒は用いなくても
よいが、前述の炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系
溶媒を使用してもよい。
反応温度は0〜250°Cが好ましい。この反応におい
て、触媒として前述の酸または塩基を用いることが好ま
しい。
このようにして合成される本発明化合物は、公知の分離
、精製手段(例えばシリカゲルクロマトグラフィー、再
結晶等)により容易に単離することができる。
また、上記4−イミダシリン−2−オン誘導体は、容易
にケト−エノール変換する。本発明においては、ケト型
、エノール型のいずれであってもよい。
本発明化合物は、顕著な脂質過酸化抑制作用、ラジカル
捕捉作用および記憶障害改善作用を有する。即ち、後述
の実施例の記載からも明らかなように、本発明化合物は
、現在臨床上で記憶障害等の脳血管障害治療薬として用
いられているイデベノン、ジヒドロエルゴトキシンより
も、ラット脳ホモジネートを用いた試験官的実験で、よ
り強力な脂質過酸化抑制作用やラジカル捕捉作用を示し
、またマウスを用いた受動回避試験モデルにおいて、記
憶障害の改善作用を示し、しかも毒性が低い化合物であ
る。
かかる本発明化合物を臨床に応用するに際し、治療上有
効な成分の担体成分に対する割合は、1重量%から90
重量%の間で変動させうる。例えば本発明化合物は顆粒
剤、細粒剤、散剤、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤
、シロップ剤、乳剤、懸濁剤又は液剤等の剤形にして経
口投与してもよいし、注射剤として静脈内投与、筋肉内
投与又は皮下投与してもよい。また、層剤として用いる
こともできる。また、注射用の粉末にして用時調製して
使用してもよい。経口、経腸、非経口に適した医薬用の
有機又は無機の、固体又は液体の担体若しくは希釈剤を
本発明薬剤を調製するために用いることができる。固形
製剤を製造する際に用いられる賦形剤としては、例えば
乳糖、蔗糖、デンプン、タルク、セルロース、デキスト
リン、力、オリン、炭酸カルシウム等が用いられる。経
口投与のための液体製剤、即ち、乳剤、シロップ剤、懸
濁剤、液剤等は、−船釣に用いられる不活性な希釈剤、
例えば水又は植物油等を含む。この製剤は、不活性な希
釈剤以外に補助剤、例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤
、芳香剤、着色剤又は保存剤等を含むことができる。液
体製剤にしてゼラチンのような吸収されうる物質のカプ
セル中に含ませてもよい。非経口投与の製剤、即ち、注
射剤、層剤等の製造に用いられる溶剤又は懸濁化剤とし
ては、例えば水、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、
レシチン等が挙げられる。また本発明化合物は、シクロ
デキストリンとの包接化合物を形成することによって、
またリポソームに組み込むことによっても用いることが
できる。層剤に用いられる基剤としては、例えばカカオ
脂、乳化カカオ脂、ラウリン脂、ライテップゾール等が
挙げられる。製剤の調製方法は常法によればよい。
臨床投与量は、経口投与により用いられる場合には、成
人に対し本発明の化合物として、一般には、1日to、
01〜1000mgであり、好ましくは0.01〜10
0mgであるが、年令、病態、症状により適宜増減する
ことが更に好ましい。前記1日量の本発明薬剤は、1日
に1回、又は適当な間隔をおいて1日に2若しくは3回
に分けて投与してもよいし、間欠投与してもよい。
また、注射剤として用いる場合には、成人に対し本発明
の化合物として、1同量o、 o o i〜100mg
を連続投与又は間欠投与することが好ましい。
〔本発明の効果〕
本発明の過酸化脂質生成抑制剤は顕著な脂質過酸化抑制
作用やラジカル捕捉作用を有し、さらに記憶障害に対す
る改善作用を有しているため、諸種虚血性疾患もしくは
それに基づく諸種疾患、即ち、脳梗塞、脳卒中等の脳血
管障害、又はそれに基づく脳機能低下、血管性痴呆、加
齢に伴う脳血管組織病変等の諸種脳疾患;心筋梗塞、心
不全等心筋虚血に基づく諸種心臓の疾患:虚血性腎障害
、虚血性消化器障害、アテローム性動脈硬化症及び肺酸
素毒性等のような諸種末梢循環障害や炎症性変化のみな
らず多発梗塞性脳動脈硬化症にもとづく痴呆及びアルツ
ハイマー型痴呆を含む神経変性疾患の予防又は治療剤と
して有用であると考えられる。
〔発明の実施例〕
以下に、本発明を合成例、実施例及び試験例に基づいて
更に詳細に説明するが、これらは、本発明の範囲を何ら
制限するものではない。合成例及び実施例中の’m、P
、J、rlR,、rNMRJ及びrMSJの記号は各々
「融点J、「赤外吸収スペクトル」、「核磁気共鳴スペ
クトル」及び「質量分析」を表わし、クロマトグラフィ
ーによる分離の箇所に記載されている溶媒の割合は体積
比を示し、rIR,は特別の記載が無い場合はKBrB
r法で測定したものであり、rNMRJのカッコ内の溶
媒は測定溶媒を示している。
合成例1 4′−イソアミルオキシ−2−トリフルオロアセチルア
ミノプロピオフェノンの合成 4′−イソアミルオキシプロピオフェノン10゜0 g
 (45,5mmof)をクロロホルム100mf!に
溶かし、ここに水冷下で臭素7.63g(47,7o+
mof)を滴下した。3時間撹拌し、臭素の色が消失し
たのを確認した後、反応液を水にあけ、ジクロロメタン
で抽出を行った。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して、粗ブロム化
生成物を得た。これを精製することなくアセトン100
mj!に溶かし、ここにトリフルオロアセトアミド10
.2g(9011IIlo2)、無水炭酸カリウム12
.4g(90mmof)を加え、1.5時間加熱還流し
た。冷却後、アセトンを留去し、ジクロロメタンで抽出
した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥して、粗生成物を得た。これをシリカゲルクロマト
グラフィーにて精製して、標記化合物4.44g(収率
29%)を得た。
N M R(CD CI! s ) δ(ppm)  
: 7.96 (d。
2H,9Hz)、6.98 (d、2H,9Hz)。
5.48 (t、IH,7Hz)、4.08 (t、2
H。
6.7Hz)、1.65〜1.95 (m、3H)、1
.52 (d、3H,7Hz)、0.98 (d、6H
,6゜5Hz) 合成例2 2−アミノ−4′−イソアミルオキシプロピオフェノン
塩酸塩の合成 前記の合成例1で得た4′−イソアミルオキシ−2−ト
リフルオロアセチルアミノプロピオフェノン4.0g 
(12,1mmol)をエタノール50m12に溶解し
、ここに製塩M10m12を加え、4゜0時間加熱還流
した。エタノールを留去し、生成した結晶をろ別し、ク
ロロホルムにて洗浄することにより、標記化合物2.2
5g(収率69%)を得た。
NMR(DMSOdi )  δ (ppi+) : 
8.57 (s。
3H)、8.04 (d、2H,9)1z)、7.11
(d、2H,9Hz)、5.05  (q、  IH,
7Hz)、4.13  (t、2H,7Hz)、1.8
0(hep、IH,7Hz)、1.65  (q、2H
7Hz)、1.44  (d、3H,7Hz)、0.9
4(d、、6H,7Hz) 合成例3 1−シクロへキシル−5−(4’ −イソアミルオキシ
フェニル)−4−メチル−4−イミダシリン−2−オン
の合成 前記の合成例2で得た2−アミノ−4′−イソアミルオ
キシプロピオフェノン塩酸塩、543mg(2,0mm
off)を水冷下でアセトン20m!に懸濁させ、ここ
にシクロヘキシルイソシアナート275mg (2,2
mmoffi)を加えた。次いでトリエチルアミン1.
11 ml (8,0mmoj2)を加え、徐々に室温
まで昇温しつつ、3時間攪拌した。この後、トリフルオ
ロ酢酸2m!!を加え、さらに1時間攪拌し、減圧下で
溶媒を留去した。クロロホルムで抽出し、飽和炭酸水素
ナトリウム水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下で留去することにより、粗生成物
を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製して、標記化合物520mg(収率76%)を得た。
m、p、:19B〜200°C IR(c+n−’):1675,1520,1375゜
1250.118O NMR(CDCI、 )δ (ppm )  : 9.
11 (s。
LH)、7.14 (d、2H,8,7Hz)、6.9
3(d、2H,8,7Hz)、4.03 N、2H,6
゜7 Hz ) 、  3.4〜3.6 (m、  I
 H) 、  2.0〜2.3(m、2H)、1.93
 (s、3H)、1.87 (hep、LH,6,5H
z)、1.4〜1.8 (m、8H)。
1.0〜1.3 (m、  2H) 、 0.99 (
d、  6H,6゜5Hz) 合成例4〜82 合成例3と同様の方法により、下記表1の化合物を合成
した。
合成例83 5−(4’−n−ブチルフェニル)−1,4−ジメチル
−4−イミダシリン−2−オンの合成2−アミノ−4′
−n−ブチルプロピオフェノン塩酸塩5.36 g (
22,2++++5of)を水冷下でアセトン180m
1に懸濁させ、ここにメチルイソシアナート1.61 
g (28,2mmof)を加えた。
次いでトリエチルアミン4.49 g (44,5ma
aol)を加え、同温度で40分間攪拌した。この後、
トリフルオロ酢酸16mj!を加え、室温で5時間攪拌
し、減圧上溶媒を留去した。ジクロロメタンで抽出を行
い、水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して粗生成物を得、これをカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム/エタノール=
50/1)及び再結晶(ヘキサン−酢酸エチル)により
精製して、標記化合物3.85g(収率71%)を得た
m、P、:180〜180.5℃ IR(cm−’):16B0.1520.1440゜1
390.75O NMRCCDC1,3”)  δ (ppm )  :
 7.2 B  (d。
2H,8Hz)、7.16  (d、2H,8Hz)。
3.22  (s、3H)、2.66  (t、2H,
8Hz)。
2.10  (s、  3H) 、  1.6〜1.8
  (m、  2H) 。
1.3〜1.5  (m、  2H) 、  0.95
  (t、  3H,7Hz) MS  (m/e):244  (M”)、201. 
144.116 合成例84 1−ベンジル−5−(4’−n−ブチルフェニル)−4
−メチル−4−イミダシリン−2−オンの合成 2−アミノ−4′−n−ブチルプロピオフェノン塩酸塩
4.41 g (1B、3 a+mojりを氷冷下アセ
トン180mj2に懸濁させ、ここにベンジルイソシア
ナート3.03 g (22,8mmoIl)を加えた
次いでトリエチルアミン3.83 g (37,9+u
+of)を加え、同温度で50分間攪拌した。この後ト
リフルオロ酢酸12mgを加え、室温で一夜攪拌した。
*圧下で溶媒を留去し、ジクロロメタンで抽出し、水及
び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して粗生成物を得、これをカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム/エタノール=50/1
)及び再結晶(酢酸エチル)に上り精製して、標記化合
物4.76 g(収率81%)を得た。
m、p、:155.5〜156℃ IR(cm−リ :1675,1520.1415゜1
400.136O NMR(CDCfs ) δ (ppm )  : 7
.0〜7.3(m、9H)、4.79 (s、2H)、
2.61 (t。
2H,8Hz)、2.04 (s、3H)、1.5〜1
゜8 (m、2H)、1.2〜1.5 (m、2H)、
0.94 (t、3H,7Hz) 合成例85 5−(4’−シクロヘキシルフェニル)−1−イソブロ
ピルニ4−メチル−4−イミダシリン−2−オンの合成 2−アミノ−4′−シクロヘキシルプロピオフェノン塩
酸塩477mg (1,78m5oj! )を水冷下で
アセトン30m1に懸濁させ、ここにイソプロピルイソ
シアナート198mg (2,33mmoj2 )を加
えた0次いでトリエチルアミン533B(5,28mm
of)を加え、同温度で1時間攪拌した。この後トリフ
ルオロ酢酸2mlを加え、室温にて2日間攪拌した。減
圧下で溶媒を留去し、ジクロロメタンで抽出し、水及び
飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して粗生成物を得、これをカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム/エタノール=50/1)
及び再結晶(エタノール−クロロホルム)によりth製
して、標記化合物351mg(収率66%)を得た。
m、P、:274°C IR(elm−’):16B0,1520,1450゜
1410.13B0,1360,1330.1200.
1155 N M R(CD Cj! 3)  δ (pp+m 
)  : 9.39 (s。
IH)、7.29 (d、2H,9Hz)、7.15(
d、2H,9Hz)、3.9〜4.1 (m、IH)。
2.4〜2.6 (m、  2H) 、  1.96 
(s、  3H) 。
1.7〜2.2  (m、  6H) 、  1.41
  (d、  6H,7Hz)、  1.2〜1.6 
 (m、  2H)合成例86 ■−シクロへキシル−5−(4−ビフェニル)−4−メ
チル−4−イミダシリン−2−オンの合成 2−アミノ−4′−フェニルプロピオフェノン塩酸塩5
77mg (2,21n+moj2)を水冷下でアセト
ン30m1に懸濁させ、ここにシクロヘキシルイソシア
ナート334mg (2,67mmof )を加えた。
次いでトリエチルアミン608mg (6,02mg>
を加え、同温度で45分間攪拌した。どの後トリフルオ
ロ酢酸2mlを加え、室温にて一夜攪拌した。減圧下で
溶媒を留去し、ジクロロメタンで抽出し、水及び飽和食
塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して粗生成物を得、これを再結晶(エタノール
−クロロホルム)により精製して、標記化合物629m
g(収率86%)を得た。
m、p、:248°C IR(cm−リ :1670,1485,1450゜1
405、 1365 NMR(CD(12)  δ (ppm )  : 9
.41  (s。
L H) 、  7.2〜7.7  (m、  9H)
 、  3.4〜3.7(m、  IH)、2.1〜2
.5  (m、2H)、2.02(s、  3H)、 
 1.4〜2.0  (m、  6H)、  1.0〜
1.4  (m、2H) 合成例87 1−シクロへキシル−4−メチル−5−(4’−フェノ
キシフェニル)−4−イミダプリン−2−オンの合成 2−アミノ−4′−フェノキシプロピオフェノン塩酸塩
45911g (1,651111Ilof)を水冷下
でアセトン30m1に懸濁させ、ここにシクロヘキシル
イソシアナート27 f3mg (2,22m+5of
)を加えた0次いでトリエチルアミン476s+g (
4,71■−of)を加え、同温度で50分間攪拌した
。この後トリフルオロ酢酸1.5 m lを加え、室温
にて3日間攪拌した。減圧下で溶媒を留去し、ジクロロ
メタンで抽出し、水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して粗生成物を
得、これをカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=50/1)及び再結晶(酢酸エチル)によ
り精製して、標記化合物520mg(収率90%)を得
た。
m、p、:198°C IR(CIll−’):1670,1585,1510
゜1490.1365,1240.116ONMR(C
DCf3 )  δ (ppm )  : 9.73 
(s。
I H) 、 7.0〜7.4 (m、  9H) 、
 3.17 (s。
3H)、2.08 (s、3H) 合成例88 5− (4’−ベンジルオキシフェニル)−1−シクロ
へキシル−4−メチル−4−イミダシリン−2−オンの
合成 2−アミノ−4′−ベンジルオキシプロピオフェノン塩
酸塩349a+g (1,20mmojl! )を水冷
下でアセトン30mfに懸濁させ、ここにシクロヘキシ
ルイソシアナート204mg (1,62mmoj2)
を加えた。次いでトリエチルアミン377mg (3゜
73IIIIIloI2)を加え、同温度で1時間攪拌
した。
この後トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温にて6日間
攪拌した。減圧下で溶媒を留去し、ジクロロメタンで抽
出し、水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して粗生成物を得、これを
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム/エタノール
=50/1)及び再結晶(エタノール−クロロホルム)
により精製して、標記化合物240mg(収率55%)
を得た。
m、p、:262℃ IR(cm−’):1670.1510,1450.1
375.12B0,1240.1175NMR(CD(
14:i)  δ (ppm )  : 7.62 (
s。
I H) 、 7.2〜7.5 (m、  5H) 、
 7.16 (d。
2H,9Hz)、7.02 (d、2H,9Hz)。
5.11 (s、2H)、3.4〜3.6 (m、IH
)。
2.0〜2.3 (m、  2H) 、  1.91 
(s、  3H)。
1.5〜1.8 (m、  6H) 、  1.0〜1
.3 (m、  2H)合成例89 1−シクロへキシル−5−(4’ −デシルオキシフェ
ニル)−4−メチル−4−イミダシリン−2−オンの合
成 2−アミノ−4′−デシルオキシプロピオフェノン塩酸
塩500s+g (1,46mmol)を水冷下でアセ
トン30mj!に懸濁させ、ここにシクロヘキシルイソ
シアナー) 201mg (1,61vnojりを加え
た。次いでトリエチルアミン590mg (5,84a
+a+oIりを加え、同温度で1時間攪拌した。この後
トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温にて一夜攪拌した
。減圧下で溶媒を留去し、エーテルで抽出し、水及び飽
和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
。溶媒を留去して粗生成物を得、これをカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム/エタノール=50/1)に
より精製して、標記化合物235mg(収率39%)を
得た。
m、  p、  :137〜138°CIR(cm−リ
 :l670.1520,1375゜12B5,125
0.118O N M R(CD Cj! s )δ(ppm) : 
7.18 (d。
2H,9Hz)、6.95 (d、2H,9Hz)。
3.96  (t、2H,7Hz)、3.13  (s
3H) 、  2.05  (s、  3H) 、  
1.81  (quintet。
2H,7Hz)、1.2〜1.6  (m、14H)、
0゜88  (t、3H,7Hz) 合成例90 4’−n−へキシル−2−N−メトキシカルボニルアミ
ノプロピオフェノンの合成 2−アミノ−4′−n−へキシルプロピオフェノン塩酸
塩815mg (3,02nusof )を水冷下でア
セトン10mI!に懸濁させ、ここにクロロギ酸メチル
0.55mj! (7,25mmonりを加えた。次い
でトリエチルアミン0.84mj! (6,04s+m
offi)を加えて室温まで昇温し、3時間攪拌した。
アセトンを留去し水を加えて、エーテルで抽出を行った
。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去
して、標記粗生成化合@85Bmgを得た。
合成例91 1.4−ジメチル−5−(4’−n−へキシルフェニル
)−4−イミダシリン−2−オンの合成前記の合成例9
0で得た4′−n−へキシル−2−N−メトキシカルボ
ニルアミノプロピオフェノン858mg及びメチルアミ
ン塩酸塩992mg(14,7mmof)とをジメチル
ホルムアミド2mlに溶かし、170°Cにて10時間
攪拌した。この後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒留去して
得た粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製
して、標記化合物45+wg(収率6%)を得た。
m、p、:122〜123℃ IR(cm−’):1680.1517.1440゜3
9O N M R(CD C1,3)δ(ppm) : 7.
27 (d。
2H,8Hz)、7.17 (d、2H,8Hz)。
3.16 (s、3H)、2.64 (t、2H,8H
z)。
2.08 (s、3H)、1.6〜1.8 (m、2H
)。
1.2〜1.5 (m、  6H) 、  0.8〜1
.0 (m、  3H)合成例92 5−(4’−シクロヘキシルフェニル)−1゜4−ジメ
チル−2−ヒドロキシイミダゾールナトリウム塩の合成 5− (4’−シクロへキシルフェニル)−1゜4−ジ
メチル−4−イミダシリン−2−オン540+sg (
2,0mmof )をジオキサン30mj!に溶解し、
ここに水酸化ナトリウム80mg (2,0+nmof
)の水1ml!溶液を加えて、1.5時間室温で攪拌し
た。その後生成した結晶をろ別し、標記化合物280m
g(収率48%)を得た。
m、p、:>300°C IR(C1l−’):1603.1550,1515゜
1440.1385.1310 上記合成例と同様の方法により、下記表2及び表3の化
合物を合成すること、ができる。
実施例1 脂質過酸化抑制作用 (a)脳ホモジエネートの作製 ウィスター(Wistar)系雄性ラットを用い、以下
の操作手順に従って脳ホモジエネートを作製した。ベン
トパルビタールナトリウム45+++g/kgの腹腔内
投与で麻酔下に開胸し、左心室からポリエチレンチュー
ブを大動脈内に挿入し固定した0次いで、このチューブ
を介して氷冷した50mMリン酸塩緩衝生理食塩水(p
H7,4)  (以下rPBS、という。)で脳潅流を
行い、全脳を摘出した。小脳を除去後、大脳の湿重量を
測定し、その9倍量のPBSを加え、氷水中においてテ
フロンホモジエナイザーで破砕し均質化した。この脳ホ
モジエネートを4°Cにおいて220 Or、p、m、
で10分間遠心分離後、上清部0.3 m 12を共栓
付遮光試験管に分取し、薬物評価用脳ホモジエネートと
した。
(b)被験薬の評価 (a)で調製した脳ホモジエネートにP B 30゜6
mj2及び被験薬のエタノール溶液10μ!(0,3〜
100μHの公比3での最終濃度)を添加し、37°C
の温浴中で30分間加温した。次いで、35%過塩素酸
水溶液200μ!を添加後、4°Cにおいて260 O
r、p、m。
で10分間遠心分離し、上清を得た。また、ブランク測
定用として被験薬のエタノール溶液10μ!の代りにエ
タノール10μ!を添加しくブランク)、同様に操作し
た。
(c)過酸化脂質の定量 (b)で得た上清部0.1 m lに8.1%ドデシル
硫酸ナトリウム水溶液0.2 m l、20%酢酸緩衝
液(pH3,5) 1.5mf、0.67%2−チオバ
ルビッール酸水溶液1.5 m l及び蒸留水0、7 
m lを加えて混和した。次いで、この混液を沸騰水浴
中で60分間加熱後、氷水で急速に冷却し、蒸留水1.
0 m l及びピリジン−ブタノール混液(1: 15
)5.0mfを加え、約30秒間振盪後、3000r、
p、m、で10分間遠心分離し、その上滑部を過酸化脂
質測定用試料とした。なお、リボパーオキシド−テスト
試薬(Lipoperoxide−test) (和光
純薬■製;t、1,3.3−テトラエトキシプロパン5
 neo l / m j!金含有0.1m1.を(b
)で得た脳ホモジエネートの代りに添加し、標準液とし
た。
過酸化脂質は蛍光分光光度計(■日立製作所製204型
)を用い、励起波長515nm、蛍光波長550nmで
測定し、次式に従って過酸化脂質量(TBA値)を求め
た。
F:標準液の蛍光強度 f:被験薬の蛍光強度 次いで、(b)のブランクのTBA(!に対する被験薬
各濃度の抑制率を求め、最小二乗法に従ってIC,。値
を算出した。結果を表4に示す。
なお表4に対照として既知の脂質過酸化抑制作用を有す
るイデベノン及びジヒドロエルゴトキシン、更に一般式
(1)においてR2がp−メトキシ基である化合物A及
び一般式(1)においてR1が水素原子である化合物B
の測定結果を併記した。
/ 表4 脂質過酸化抑制作用 (その1)表4 脂質過酸
化抑制作用 (その2)表4 脂質過酸化抑制作用 で
その3)表4 脂質過酸化抑制作用 でその4)表4 
脂質過酸化抑制作用 (その5)表4 脂質過酸化抑制
作用 (その6)表4の結果から明らかなように、本発
明化合物の脂質過酸化抑制作用が対照化合物に比較して
優れていることが分る。
実施例2 α、α−’; 7 z−1−ルーβ−ビクリルヒドラジ
ル(DPPH)ラジカルの捕捉作用 DPPH100μ台を含むエタノール溶液3m2に、終
濃度が100μhとなるようにエタノールに溶かした被
験薬を加え、経時的に吸光度(OD516.8Dm)を
測定した。比較薬として同様に調製したビタミンC50
μ台を用いた。この時のDPPHラジカル捕捉作用の1
20分後にお ′ける作用強度を次式に従って算出した
120分後における0D(516,8)の変化a:エタ
ノール30μ!のOD b:ビタミンC過剰量添加時のDPPHのOD C:被験薬のOD 使用した何れの被験薬も強いDPPI(ラジカル捕捉作
用を示した。結果を表5に示す。
表5 安定ラジカル(DPPH)を用いたラジカル捕捉
作用 実施例3 記憶障害改善作用 1群15匹のマウスを用い、5tep down型の明
暗弁別法による受動回避反応試験を行なった。用いた明
暗弁別装置は、黒色硬質塩化ビニール製の暗室(奥行3
QcmX幅30CIIX高さ31cm)と、側室として
透明硬質塩化ビニール製の明室(奥行き15cmX幅1
0CIIX高さ21cm)から構成されている。明室の
床面は暗室グリッド面から2cm上に設置した5tep
 down型であり、両室間にギロチンドアを設けた。
このような装置を用い、薬物投与前に一馴化試行を行な
って明室から暗室に移動するまでの反応潜時を測定した
次いで、生理食塩水に溶解したシクロへキシミド(シグ
マ社) 120+g/kgを皮下投与し、その30分後
に再びマウスを明室に入れ、暗室に移動直後にクリッド
通電(0,5mA、3秒間)を行なった(獲得試行)、
この獲得試行の24時間後に1%トラガント溶液に懸濁
した被験薬を経口投与し、動物を明室に入れた。その後
暗室に移動するまでの時間を測定した。対照群には1%
トラガント溶液のみを投与した。
効果の判定は、薬物投与後の明室から暗室に移動するま
での反応潜時が、対照群より統計的に有意に延長された
時、記憶障害改善作用有り(有効)と判断した。有効と
判断された各被験薬の最小量を最小有効量として表6に
示す。
表6 記憶障害改善作用 (その1) 表6 記憶障害改善作用 (その2) 表6 記憶障害改善作用 (その3) 試験例 象、性毒性試験 3041mラットに本発明の化合物を1%トラガント溶
液に懸濁させたものを経口投与し、7日間観察を行い死
亡数を調べた。そのL D s。の値を表7に示した。
表7 製剤例 (1)錠剤 下記成分を常法に従って混合し、慣用の装置により打錠
した。
化合物No、1          10mg結晶セル
ロース        21mgコーンスターチ   
     33mg乳   $J!         
        65mgステアリン酸マグネシウム 
   1.3mg(2)軟カプセル剤 下記成分を常法に従って混合し、軟カプセルに充填した

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I )及び/又は一般式(II)▲数式、
    化学式、表等があります▼・・・( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) 〔上記( I )式又は(II)式中、R^1はC_1〜C
    _8のアルキル基、C_3〜C_8のシクロアルキル基
    または▲数式、化学式、表等があります▼(lは0また
    は1〜3の整数を表わす)を表わし、R^2はC_3〜
    C_2_0のアルキル基、C_3〜C_2_0のアルコ
    キシ基、C_3〜C_8のシクロアルキル基、C_1〜
    C_1_0のアルキルチオ基、▲数式、化学式、表等が
    あります▼(mは0または1〜3の整 数を表わす)または▲数式、化学式、表等があります▼ (nは0または1〜3の整数を表わす)を表わし、R^
    3はC_1〜C_6のアルキル基を表わす。〕で表わさ
    れる4−イミダゾリン系化合物又はその薬学的に許容さ
    れ得る塩を有効成分とする過酸化脂質生成抑制剤。
  2. (2)R^1がC_1〜C_4のアルキル基、C_5〜
    C_6のシクロアルキル基、フェニル基またはベンジル
    基を表わし、R^2がC_3〜C_2_0のアルキル基
    、C_3〜C_2_0のアルコキシ基、C_5〜C_6
    のシクロアルキル基、C_1〜C_5のアルキルチオ基
    、フェニル基または ▲数式、化学式、表等があります▼(nは0または1〜
    3 の整数を表わす)を表わし、R^3はC_1〜C_4の
    アルキル基を表わすことを特徴とする請求項1記載の薬
    剤。
  3. (3)R^2の置換位置がパラ位であることを特徴とす
    る請求項2記載の薬剤。
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