JPH0416350B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 多重シート丁合せモードで運転可能な個別シ
ート印刷装置であつて、 前壁、後壁、頂壁、低壁、および側壁、ならび
に、垂直方向に離間された２つの室を画定するほ
ぼ水平な中央壁と、 垂直方向に離間された前記室のうち上部の室内
に収蔵された印刷機構、 とを包含して成り、 ほぼ水平な前記中央壁は前記印刷機構を収蔵す
る形状を有し、前記後壁の近傍に於て該後壁に沿
つて延長した狭い開口であつて前記垂直方向に離
間された室のうち下部の室に連通する前記開口を
備えており、 前記頂壁は、該頂壁上に着脱自在に装着された
１つの幅広の中央部分であつて前記後壁の近傍に
於て該後壁に沿つて延長する狭い開口を設けてい
る前記の１つの中央部分と、前記各側壁に着脱自
在に夫々１つずつ装着された２つの側方部分、と
を有し、前記中央部分と側方部分は前記上部室内
に装着された前記印刷機構への接近を可能にして
おり、 前記中央部分は前記印刷機構を透視し得る様に
透明プラスチツク材料で出来ており、 前記低壁はほぼ下向きかつ後向きに延長する中
央部分を有していて、この中央部分は前記下部室
の壁の１つを画定すると共に印刷済みシートを受
取るための前記下部室ホツパ手段を構成してお
り、 前記前壁は下部室ホツパ手段への接近を可能に
する開口を有しており、 前記印刷機構は、 前記上部室内に着脱自在に装着されたフレーム
と、 前記フレームに装着された回転プラテンと、 前記プラテンの前部の近傍に於て前記フレーム
に装着された印刷エレメントであつて、前記プラ
テンと該印刷エレメントとの間に挿入された個々
のシートに印刷を行うための前記印刷エレメント
と、 前記プラテンの前部表面を前記印刷エレメント
に関し上向き方向もしくは下向き方向に回転させ
る為の可逆式のプラテン駆動手段と、 前記プラテンの底の近傍に設けた下部プラテン
フイードロール／案内手段であつて、前記プラテ
ンと協働して未印刷シートを前記プラテンの底か
ら上向きかつ前向きに前記プラテン前部に供給す
る為の前記下部プラテンフイードロール／案内手
段と、 該下部プラテンフイードロール／案内手段から
前記透明な頂壁中央部分の狭い開口を通つて上向
きかつ後向きに延長した上部ホツパ手段であつ
て、前記未印刷シートを前記下部プラテンフイー
ドロール／案内手段および前記プラテンに供給す
るための前記上部ホツパ手段と、 前記プラテンの頂部の近傍に於て前記フレーム
上に設けられ前記プラテンと協働して印刷済みシ
ートを前記上部ホツパ手段に向つて後向きに供給
する為の上部プラテンフイードロール手段であつ
て、前記プラテンにごく近接した通常の供給位置
から、前記プラテンから離間したシート挿入位置
へと手操作により移動させ得る様になつた前記の
上部プラテンフイードロール手段と、 印刷面が下側となる様に印刷済みシートを前記
水平中央壁の狭い開口を通つて前記下部室ホツパ
手段に向つて案内して相連続する印刷済みシート
を印刷順序に従つて前記下部室ホツパ手段内に丁
合せする為の印刷済みシート案内手段と、 前記プラテン駆動手段に接続されておりシート
の進み側端縁ならびに遅れ側端縁を検知する為の
シート検知手段と、 前記プラテン駆動手段に接続された押スイツチ
手段であつて、前記上部プラテンフイードロール
手段を手操作により移動させた時に作動し得る前
記押しスイツチ手段、 とを包含して成り、 前記シート検知手段は、前記上部ホツパからの
未印刷シートの進み側端縁を検知した時には、前
記上部プラテンフイードロール手段を前記プラテ
ンから離す様に移動させた時の前記押スイツチ手
段と相俟つて、前記プラテン駆動手段を印刷に先
立つて作動させて前記プラテンを前記上向き方向
に回転させ、もつて未印刷シートを印刷位置へと
移送し得る様になつており、 前記検知シート手段は印刷済シートの遅れ側端
縁を検知した時には印刷の後に於て前記プラテン
駆動手段を作動させて印刷済みシートをまず上向
きに移動せしめてその遅れ側端縁を前記下部プラ
テンフイードロール／案内手段よりも上方に上向
きに移送すると共に次いで下向きに移送して前記
下部室ホツパ内に順次に堆積させ得る様になつて
いる前記個別シート印刷装置。

２ シート一枚送りモードもしくは多重シート丁
合せモードのいずれかのモードで選択的に運転可
能な個別シート印刷装置であつて、 前壁、後壁、頂壁、低壁、および側壁、ならび
に、垂直方向に離間された２つの室を画定するほ
ぼ水平な中央壁と、 垂直方向に離間された前記室のうち上部の室内
に収蔵された印刷機構、 とを包含して成り、 ほぼ水平な前記中央壁は前記印刷機構を収蔵す
る形状を有し、前記後壁の近傍に於て該後壁に沿
つて延長した狭い開口であつて前記垂直方向に離
間された室のうち下部の室に連通する前記開口を
備えており、 前記頂壁は、該頂壁上に着脱自在に装着された
１つの幅広の中央部分であつて前記後壁に近傍に
於て該後壁に沿つて延長する狭い開口を設けてい
る前記の１つの中央部分と、前記各側壁に着脱自
在に夫々１つずつ装着された２つの側方部分、と
を有し、前記中央部分と側方部分は前記上部室内
に装着された前記印刷機構への接近を可能にして
おり、 前記中央部分は前記印刷機構を透視し得る様に
透明プラスチツク材料で出来ており、 前記低壁はほぼ下向きかつ後向きに延長する中
央部分を有していて、この中央部分は前記下部室
の壁の１つを画定すると共に印刷済みシートを受
取るための前記下部室ホツパ手段を構成してお
り、 前記前壁は前記下部室ホツパ手段への接近を可
能にする開口を有しており、 前記印刷機構は、 前記上部室内に着脱自在に装着されたフレーム
と、 前記フレームに装着された回転プラテンと、 前記プラテンの前部の近傍に於て前記フレーム
に装着された印刷エレメントであつて、前記プラ
テンと該印刷エレメントとの間に挿入された個々
のシートに印刷を行うための前記印刷エレメント
と、 前記プラテンの前部表面を前記印刷エレメント
に関し上向き方向もしくは下向き方向に選択的に
回転させる為の可逆式のプラテン駆動手段と、 前記プラテンの底の近傍に設けた下部プラテン
フイードロール／案内手段であつて、前記プラテ
ンと協働して未印刷シートを前記プラテンの底か
ら上向きかつ前向きに前記プラテン前部に供給す
る為の前記下部プラテンフイードロール／案内手
段と、 該下部プラテンフイードロール／案内手段から
前記透明な頂壁中央部分の狭い開口を通つて上向
きかつ後向きに延長した上部ホツパ手段であつ
て、前記未印刷シートを前記下部プラテンフイー
ドロール／案内手段および前記プラテンに供給す
るための前記上部ホツパ手段と、 前記プラテンの頂部の近傍に於て前記フレーム
上に設けられ前記プラテンと協働して印刷済みシ
ートを前記上部ホツパ手段に向つて後向きに供給
する為の上部プラテンフイードロール手段であつ
て、前記プラテンにごく近接した通常の供給位置
から、前記プラテンから離間したシート挿入位置
へと手操作により移動し得る前記の上部プラテン
フイードロール手段と、 印刷面が下側となる様に印刷済みシートを前記
水平中央壁の狭い開口を通つて前記下部室ホツパ
手段に向つて案内して相連続する印刷済みシート
を印刷順序に従つて前記下部室ホツパ手段内に丁
合せする為の印刷済みシート案内手段と、 前記プラテン駆動手段に接続されておりシート
の進み側端縁ならびに遅れ側端縁を検知する為の
シート検知手段と、 前記プラテン駆動手段に接続された押スイツチ
手段であつて、前記上部プラテンフイードロール
手段を手操作により移動させた時に作動し得る前
記押しスイツチ手段、 前記プラテン駆動手段に接続されたセレクタス
イツチ手段であつて、シートの印刷が終了した後
に前記プラテンの回転方向を選択する為の前記選
択スイツチ手段、 とを包含して成り、 前記シート検知手段は、前記上部ホツパ手段か
らの未印刷シートの進み側端縁を検知した時に
は、前記上部プラテンフイードロール手段を前記
プラテンから離す様に移動させた時の前記押スイ
ツチ手段と相俟つて、印刷に先立つて前記プラテ
ン駆動手段を作動させて前記プラテンを前記上向
き方向に回転させ、もつて前記未印刷シートを印
刷位置へと移送し得る様になつており、 前記シート検知手段は、印刷済みシートの遅れ
側端縁を検知した時には、前記プラテンの回転方
向を前記上向き方向に選択した時の前記の選択ス
イツチ手段と相俟つて、印刷の後に於て前記プラ
テン駆動手段を作動させて印刷済シートを上向き
かつ後向きに前記上部ホツパ手段に向かつて移送
させ得る様になつており、 前記シート検知手段は、印刷済みシートの遅れ
側端縁を検知した時には、前記プラテンの回転方
向を前記下向き方向に選択した時の前記の選択ス
イツチ手段と相俟つて、印刷の後に於て前記プラ
テン駆動手段を作動させて印刷済シートをまず上
向きに移動させてその遅れ側端縁を前記下部プラ
テンフイードロール／案内手段よりも上方に上向
きに移動させると共に次いで下向きに移動させて
前記下部室ホツパ手段内に順次に堆積させ得る様
になつている前記個別シート印刷装置。

明細書 本発明はプリンタに係り、より詳しくは、ワー
ドプロセツシング・コンピユータ・システム等と
組合せて用いられる様な高速プリンタに関する。

ワードプロセツシング・コンピユータ・システ
ム用の高速プリンタに於ては、印刷すべき個々の
シート（一枚の紙）を印刷位置へ自動的に送り込
み、且つ、印刷後は一組の書類の多数の印刷済み
シートを適正なな順序に従つて自動的に丁合せし
且つ積み重ね、しかもこれ等の動作をオペレータ
が出来るだけ介入する事なく行う事が特に望まし
い。又、かかる個別シート取扱いプリンタを、多
重シート丁合せ運転モードから、一枚の印刷済み
シートを取扱い得る様なより簡便な運転モードへ
と、オペレータが容易に切替え得る事が望まし
い。

これ等に点に関しては、従来のプリンタは簡単
で且つ部品点数の少ない自動丁合せ機構を備えて
いないという不便がある。例えば、ワグナーの米
国特許第2901246に記載されている如く、従来の
プリンタ装置は偏向ブレードと彎曲したポケツト
と板ばねとを備えたシート転向手段を有する。他
の従来の装置は、ラバールの米国特許第3337213
に開示されている様に、彎曲した案内機構と弾性
拘束部材とを用いている。これ等の従来装置のい
ずれも一枚のシートを作製する為にはより簡便で
ある様な他の運転モードへ簡単に切替える事が出
来ない。

前述した従来のプリンタの更に他の不便は、一
枚のシートを印刷位置に移動させる為にはオペレ
ータは複数の機構を順次に操作しなければならな
いという事である。

本発明は、従来技術の叙上の不便に鑑み、一組
の書類の複数の印刷済みシートを適正な順序をも
つて丁合せ且つ積み重ねる事が出来、しかもオペ
レータの最少限度の介入をもつてこれ等を行ない
得る様な新規な印刷装置を提供する事を目的とす
るものである。

本発明の他の目的は、多重シート丁合せ運転モ
ードから一枚の印刷済みシートを取扱う様なより
簡便な運転モードへとオペレータが容易に切替え
る事が出来る様な新規な印刷装置を提供する事で
ある。

叙上の目的ならびに本発明の更に他の目的は本
発明の新規な個別シート印刷装置により提供され
るもので、この装置は、前面に印刷エレメントを
備えた回転プラテンと、前記プラテンを印刷エレ
メントに対して上向き又は下向きに回転させる為
の可逆式プラテン駆動手段とを備えて成り、前記
可逆式プラテン駆動手段はプラテンの底から上向
き且つ後向きに延長する上部ホツパから未印刷シ
ートをプラテンの底へと供給し且つ、プラテンの
前部へと前向き且つ上向きに印刷位置へと供給し
得る様に作動する。印刷完了後のプラテンの回転
方向を選択する為の切替えスイツチを設け、プラ
テンの上向き回転により印刷済みシートが上部ホ
ツパに向つて上向き且つ後向きに移動せられ、且
つ、プラテンの下向き回転により印刷済みシート
が下向きに移動せられて下部ホツパに順次積み重
ねられて印刷の順序に従い印刷済みシートが順次
丁合せされる様にする事が出来る。又、ベイルス
イツチを設けてプラテンを上向きに回転させシー
トの進み側端縁を印刷位置へと移送する事が出来
る。

以下添附図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明するに従い、本発明の前述の目的な
らびに更に他の目的及び本発明の特徴を明らかに
する。

第１図は本発明の印刷装置の平面図、 第２図は第１図の２−２線に沿つて印刷装置の
前方垂直断面図、 第３図は第１図および第２図の３−３線に沿つ
た第１図の印刷装置の側方垂直断面図、 第４図は第２図および第３図の４−４線に沿つ
た第１図の印刷装置の水平断面図、 第５図は第２図および第３図の５−５線に沿つ
た第１図の印刷装置の水平断面図、 第６図は第１図の６−６線に沿つた第１図の印
刷装置の拡大断面図、 第７図は第１図の７−７線に沿つた第１図の印
刷装置の拡大断面図、 第８図は第１図の８−８線に沿つた第１図の印
刷装置の拡大断面図であつて印刷ヘツドおよびび
リボンカートリツジが作動位置にある所を図解し
たものであり、 第９図は第１図の８−８線に沿つた第１図の印
刷装置の拡大断面図であつて、印刷ヘツドおよび
リボンカートリツジが傾動した非作動位置にある
所を図解したものであり、 第１０図および第１１図は第１図の印刷装置の
模式的側方断面図であつて、その作動を図解した
ものであり、 第１２図は第１図の印刷装置の簡単な回路図で
ある。

図面を参照して述べるに、本発明の印刷装置は
第１図ないし第５図に最もよく示されており、参
照番号１２で包括的に示してある。この印刷装置
１２はシート一枚送りモードかもしくは多重シー
ト丁合せモードのいずれかで選択的に作動し得る
もので、前壁１４と、後壁１６と、頂壁１１と、
底壁２０と、側壁２２および２５と、ほぼ水平な
中央壁２６とから成り、この中央壁２６は垂直方
向に隔てられた２つの室２８および３０を画定し
ている。印刷機構（５０で包括的に示す）は上部
室２８内に収蔵されている。

より詳しくは、第２図ないし第４図から最も良
く解る如く、相対峙する上部内側側壁２３および
２４とほぼ水平な中央壁２６とは互いに上部室２
８を画定しており、この上部室２８は印刷桐機構
５０を収蔵し得る様な形状を有する。第３図およ
び第４図に示す如く、中央壁２６は狭い細長い開
口３２を備えており、この開口３２は後壁１６に
隣接しているとともにその後壁１６に沿つて延長
している。この狭い開口３２は上部室２８と下部
室３０との間の連通を行なうものである。

頂壁１８は幅広の中央カバー部分３４を備えて
おり、このカバー部分３４は頂壁１８に回動自在
に取付けられている。カバー部分３４は後壁１６
に隣接してその後壁１６に沿つて延長する狭い細
長い開口３６と、外側側壁２２および２５に回動
自在にそれぞれ取付けられた２つのサイドドア部
分３８および４０とから成る。この頂部カバー３
４（第２図および第３図にはその開放位置が示し
てある）およびサイドドアー３８および４０（第
２図にはその開放位置が点線により示してある）
は印刷機構５０の維持補修の為にその印刷機構に
容易に接近する事を可能にしている。

より詳しくは、頂部カバー３４は印刷機構５０
が見える様な透明プラスツク材料で出来ており、
頂壁１８の後方に於てヒンジ３５に取付けてあ
る。更に、第２図および第３図からよく分かる様
に、頂部カバー３４には外向きに突出したつめ３
３が設けてあり、このつめ３３はオペレータがカ
バー３４を閉開するのを容易にする。左側のサイ
ドドアー３８は印刷機構５０を操作する為に用い
る操作レバー３７を備えており、右側のサイドド
アー４０はオペレータが押しボタン式セレクタス
イツチ４１に接近する事が出来る様な開口３９を
備えている（第１図，第２図および第１２図参
照）。

底壁２０，後壁１６、および相対峙する下部内
側側壁９および２１は下部室３０を画定してお
り、この下部室３０は印刷済みシートPSをそれ
等の印刷面が下側になる様に収蔵する為のホツパ
を構成している。第２図，第３図および第５図か
らよく分かる様に、丁合せされた印刷済みシート
PSを下部室ホツパ３０から容易に取出せる様に
する為、底壁２２にはほぼ下向き且つ後向きに延
長する中央切欠き部４２が設けてある。

第３図および第５図からよく分かる様に、前壁
１４には開口４４が設けてあり、下部室ホツパ３
２に容易に接近して印刷済みシートPSを取出し
得る様になつている。更に、第２図および第５図
に示した様に、左外側側壁２２と左内側下部側壁
１９との間にはデイスクメモリ機構４４が設置し
てあり、右内側下部側壁２１と右外側側壁２５と
の間には同様に印刷装置コントローラー４７が設
けてある。第２図および第３図に示した様に、下
部室３０の下方には印刷装置の動力供給機構４６
が設置してある。電源スイツチ４８は動力供給機
構４６の前面に設けてある。

第１図ないし第４図ならびに第８図および第９
図からよく分かる様に、本発明に従えば、印刷機
構５０は上部室２８内に取外し自在に装着された
フレーム５２と、そのフレーム５２に取付けた回
転プラテン５４と、花輪状の回転ホイール式印刷
エレメント５６とを備えて成り、この印刷エレメ
ント５６はプラテン５４の前部の近傍に於てフレ
ーム５２に回転自在に装着されていてプラテン５
４と印刷エレメント５６との間に挿入された個々
のシートに印刷し得る様になつている。

より詳しくは、第１図ないし第４図からよく分
かる様に、可逆式プラテン駆動機構は回転印刷ホ
イール５６に関し上向きもしくは下向きのいずれ
かの方向にプラテン５４を選択的に回転させ得る
様にフレーム５２に取付けられている。このプラ
テン駆動機構は駆動ギヤ５７および５９を駆動す
る可逆式プラテン駆動モータ５８を有し、これ等
のギヤはプラテン５４の取付けられたプラテンヤ
フト５３を回転し得る様になつている。

第６図ないし第９図からよく分かる様に、フレ
ーム５２にはプラテン５４の底の近傍に於て下部
プラテンフイードロール／案内機構が設けてあ
り、この下部プラテンフイードロール／案内機構
はプラテン５４と協働して未印刷シートUSをプ
ラテン５４の底から上向き且つ前向きにプラテン
５４の前方へと供給し得る様になつている。この
下部プラテンフイードロール／案内機構は彎曲し
たフイード案内部材６０を有し、この案内部材６
０上には複数のフイードローラ６２が回転自在に
装着されている。第７図からよく分かる様に、フ
レーム５２には板ばね６４が設けてあつて、フイ
ード案内部材６０を通常上向き方向に付勢してロ
ーラ６２とプラテン５４の底との間の接触を維持
する様になつている。

第７図に点線で示した様に、ローラ６２をプラ
テンから引離す為に手動操作可能なプラテンテン
シヨンレリースレバー７８が設けてあり、このレ
リースレバー７８は駆動ギヤ５７および５９から
離れてフレーム５２上に枢動自在に装着されてい
る。ローラ６２をプラテン５４から引離す為に
は、テンシヨンレリースレバー７８の下端７９は
板ばね６４に下向きにカム作用を与えてローラ６
２をプラテン５４から引離す。

未印刷シートUSを下部プラテンフイードロー
ラ６２および案内部材６０へ供給する為に上部ホ
ツパ板６６が設けてあり、この上部ホツパ板６６
は下部プラテンフイードロール／案内機構から上
向き且つ後向きに延長している。この上部ホツパ
板６６は上向き且つ後向きに延長する金属ブラケ
ツト６８にねじ６９により着脱自在に取付けられ
ているもので、透明な頂部カバー３４の狭い開口
３６を貫いて延長している。

第２図，第３図，第５図，第８図および第９図
からよく分かる様に、フレーム５２にはプラテン
５４の下方で後壁１６の近傍に於いて印刷済みシ
ートの案内板５１が取付けてあり、印刷済みシー
トPSをその印刷面が下側になる様にしながら中
央壁２６の狭い開口３２を通つて下部室ホツパ３
０に向つて案内して相連続する印刷済みシートを
その印刷順序に従つて下部室ホツパ３０内に丁合
せし得る様になつている。

第１図，第２図，第３図，第６図および第７図
に参照番号70で包括的に示した様に、可逆式プラ
テン駆動モータ５８を作動させてプラテン５４を
上向き方向に回転させて未印刷シートUSを上部
ホツパ板６６から印刷位置へと移動させる為、ベ
イルスイツチ／上部プラテンフイードロール機構
が設けてある。プラテン５４の頂部の近傍に於て
フレーム５２にはシヤフト状のベイル７１が設け
てあり、このベイル７１には複数の上部プラテン
フイードローラ７２が回転自在に装着してあり、
これ等の上部プラテンフイードローラ７２は通常
はプラテン５４に接触していて印刷済みシート
PSを上向き且つ後向きに上部ホツパ板６６に向
つて供給し得る様になつている。より詳しくは後
述する如く、これ等の上部プラテンフイードロー
ラ７２はプラテン５４に接近した通常の供給位置
からプラテン５４から離れたシート挿入位置へと
手動により移動させ得る様に配置されている。

第６図に詳しく示した様に、手動操作可能で上
向きに延長したベイルスイツチレバー７３ならび
に下向きに延長したベイルスイツチアクチユエー
タ７５はフレーム５２上に枢動自在に装着されて
いるとともにベイルスイツチカム７４に接続され
ており、ベイルスイツチカム７４にはベイル７１
が取付けてある。ベイルスイツチのレバー７３，
カム７４、およびアクチユエータ７５はばね７６
により通常は非挿入位置に保持されており、この
ばね７６は又上部プラテンフイードローラ７２を
プラテン５４に当接させている。第６図に点線で
示した様に左サイドドア操作レバー３７を手動に
より動かしてベイルスイツチレバー７３に当接さ
せた時には、ベイルスイツチアクチユエータ７５
はプラテン駆動モータ５８に接続されたベイルス
イツチ７７に接触する。ベイルスイツチカム７４
はプラテンシヤフト５３にカム作用を与えながら
ローラ７２をプラテン５４から離間させる。

第１図，第８図および第９図に示した様に、シ
ートの進み側端縁LEと遅れ側端縁TEとを検知す
る為、フレーム５２には下部プラテンフイードロ
ール／案内機構とベイルスイツチ機構７０との近
傍に於てシート検知用フオトセル８０を設ける。
このフオトセル８０はプラテン駆動モータ５８に
接続されていてそのモータ５８を作動させ得る様
になつている。第１図，第２図、および第１２図
に示す様に、シートの印刷完了後のプラテン５４
の回転方向を選択する為、フレーム５２には右サ
イドドア４０の下方に於てセレクタスイツチ４１
を設ける。このセレクタスイツチ４１は可逆式プ
ラテン駆動モータ５８に接続されていてそのモー
タ５８を作動させ得る様に配置されている。

フオトセル８０が上部ホツパ板６６からの未印
刷シートUSの進み側端縁LEを検知した時ならび
にベイルスイツチレバー７３を手により移動させ
てローラ７２をプラテン５４から引離した時に
は、フオトセル８０はベイルスイツチ機構７０と
協働して印刷に先立つてプラテン駆動モータ５８
を作動させてプラテン５４を上向き方向に回転さ
せもつて未印刷シートUSを印刷位置へと送り込
む。

フオトセル８０は、印刷済みシートPSの遅れ
側端縁TEを検知した時には、プラテン５４の回
転方向を上向き方向UPに選択した時のセレクタ
スイツチ４１と協働して、印刷の後に於てプラテ
ン駆動モータ５８を作動させて印刷済みシート
PSを上向き且つ後向きに上部ホツパ板６６に向
つて移動させる（第１０図参照）。

フオトセル８０は、印刷済みシートPSの遅れ
側端縁TEを検知した時には、プラテン５４の回
転方向を下向き方向DNに選択した時のセレクタ
スイツチ４１と協働して、印刷の後に於てプラテ
ン駆動モータ５８を作動させて印刷済みシート
PSをまず上向きに移動させてその遅れ側端縁TE
を下部プラテンフイード案内部材６０の上方に上
向きに移送し次いで下向きに移送して下部室ホツ
パ３０内に順次に堆積させる（第１１図参照）。

第１図ないし第４図，第８図および第９図に示
した様に、回転印刷ホイール５６を担持した印刷
ヘツド８２を、プラテン５４に近接した正常位置
であつて回転印刷ホイール５６の回転軸線がプラ
テン５４に垂直になる様な正常位置と、プラテン
５４から傾動して離れて印刷ホイール５６を取外
し且つ交換し得る様な非作動位置，との間で傾動
運動自在に支持する為、印刷ヘツド／リボンカー
トリツジアツセンブリを設ける。一方、印刷ヘツ
ド８２はリボンカートリツジ８３を、プラテン５
４に近接したその部分９８が印刷ヘツド８２上の
支持ラグ８７に当接する様な通常位置から、その
部分９８が印刷ヘツド８２から傾動して離れる様
な非作動位置，へと自在に傾動運動し得る様に支
持しており、従つて回転印刷ホイール５６をリボ
ンカートリツジ８３を取外す事なく取外し且つ交
換し得る様になつている。

より詳しくは、印刷ヘツドとリボンカートリツ
ジとのアツセンブリは支持シヤフト８５および８
６上に運動自在に取付けたアツセンブリ基板８４
を有しており、前記支持シヤフトはフレーム５２
に装着されている（第１図，第２図および第４図
参照）。印刷ヘツド／リボンカートリツジアツセ
ンブリはプリンタ装置に於て周知の作動機構によ
りプラテン５４の表面に平行な印刷ラインＰに沿
つて移動し得る様に配置されている。

印刷ヘツド８２には印刷ヘツド８２の底に近接
し且つ印刷ラインＰに平行に枢軸９０が設けてあ
り、印刷ヘツド／リボンカートリツジアツセンブ
リをプラテン５４から離れた非作動位置へと傾動
させ得る様に印刷ヘツドを基板８４に取付け得る
様になつている。第８図に示した様に、非作動位
置に於ては印刷ホイール５６はプラテン５４に近
接した作動位置から約90゜傾動している。印刷ヘ
ツド８２はコイルばね８９を有し、このコイルば
ねは印刷ヘツド８２を第８図に示した印刷位置へ
と常時付勢している。基板８４のソケツト９３内
には下向きに延長したつめ９２が収蔵されてお
り、印刷ヘツド８２を第８図の印刷位置に維持し
得る様になつている。

リボンカートリツジ８３はプラテン５４から離
れた方の端部の近傍に於て印刷ヘツド８２の頂部
に枢動自在に取付けられていて、印刷ヘツド８２
の頂部に設けられ且つ印刷ヘツドの枢軸９０に平
行に且つその枢軸９０から離間して設けられた枢
軸９５を中心として、その作動位置（その部分９
８が印刷ヘツド８２の支持ラグ８７に当接する位
置）から、延長された非作動位置（その部分９８
が印刷ヘツド８２から傾動離反して且つラグ８７
から離間している位置）へと傾動運動し得る様に
なつている。

印刷ヘツド／リボンカートリツジアツセンブリ
をその非作動位置に傾動させた時にリボンカート
リツジ８３をその延長された非作動傾動位置へと
傾動させる為操作リンク９６を設ける。このリン
ク９６の下端は枢軸９４廻りに枢動し得る様に基
板８４に枢動自在に装着されており、この反対側
端部９７はリボンカートリツジの枢軸９５と印刷
ホイール５６との間に於てリボンカートリツジ８
３に当接している。その上端はピン／スロツト係
止機構８８により所定位置に保持されている。

リンクの枢軸９４は通常の作動位置に於けるリ
ボンカートリツジ８３に関して印刷ヘツド枢軸９
０の反対側に於てその枢軸９０の下方に離間され
ている。枢軸９４とリボンカートリツジ８３の底
との間の操作リンク９６の長さは印刷ヘツド枢軸
９０とリボンカートリツジ８３の底との間の距離
より大きいがその枢軸９４と通常の作動位置にあ
るリボンカートリツジ８３の底との間の距離より
は小さくなつており、この為通常の作動位置に於
てはリボンカートリツジの部分９８はラグ８７に
当接していてリボンは印刷ホイール５６とプラテ
ンとの間に介在している。

しかし乍ら、枢軸９０を中心として印刷ヘツド
８２をその非作動位置へと傾動した時には、操作
リンク９６はリボンカートリツジ８３の部分９８
に当接してその部分９８をラグ８７から引離す様
に漸次傾動して、リンク９６の長さが印刷ヘツド
枢軸９０とリボンカートリツジ８３の底との間の
通常の距離よりも大きくなる様な延長した傾動位
置へと傾動させる。なぜならば、この様な延長さ
れた作動位置に於ては、リンクの枢軸９４はリボ
ンカートリツジ８３に関し印刷ヘツド枢軸９０の
反対側にあるのではなくてむしろほぼその側方に
位置するからである。リボンカートリツジ８３の
この延長された傾動位置に於ては、そのリボンは
もはや印刷ホイール５６に被つておらず、従つて
印刷ホイール５６はリボンから干渉される事なく
取外し又は交換する事が出来る。

この印刷ヘツド／リボンカートリツジアツセン
ブリは更に印刷済みシート偏向案内部材９１（こ
れはプラテン５４と印刷ホイール５６との間に配
置されていて、印刷済みシートPSの遅れ側端縁
TEを中央壁２６の狭い開口３２に向つて案内す
る）と基板８４の後部の近傍に於てシヤフト８６
の周辺に取付けた厚さ調節レバー９９とを有す
る。この厚さ調節レバー９９はプラテン５４と偏
向案内部材９１との間に多数のシートを供給して
それ等を同時に印刷する事を可能にする。

次にこの装置の作動について述べるに、第１０
図に点線で示した様に、未印刷シートUSを上部
ホツパ板６６上に載置し、その進み側端縁LEを
頂部カバーの狭い開口３６を通してプラテン５４
と下部プラテンフイード案内部材６０との間に形
成された隙間（ニツプ）の所に配置する。次に、
第６図に示す様に、左サイドドア操作レバー３７
を手により前方へ動かしてベイルスイツチ／上部
プラテンフイードロール機構７０を作動させる。
フオトセル８０が未印刷シートUSの進み側端縁
LEを検出する事により、ならびに、ベイルスイ
ツチレバー７３を手で操作してローララ７２をプ
ラテン５４から離す事により、プラテン駆動モー
タ５８はプラテン５４を上向き方向に回転させて
未印刷シートUSを印刷位置へと移動させる。次
いで操作レバー３７をその通常の供給位置へと復
帰させフイードローラ７２をプラテン５４に密着
させる。もし未印刷シートUSが適正に整列して
いないかあるいは傾斜している場合には、手動操
作式のプラテンテンシヨンレリースレバー７８を
用いて下部プラテンフイードローラ６２をプラテ
ン５４から引離して未印刷シートUSを再び整列
させる。

印刷が終了した時には、第１２図に示す様に、
セレクタスイツチ４１を操作して、スイツチ４１
UPを操作する事によりシート一枚送りモードを
選択するかあるいはスイツチ４１DNを操作する
事により多重シート丁合せモードを選択するかの
いずれかを選ぶ。シート一枚送りモードを選択し
た場合には、フオトセル８０は印刷済みシート
PSの遅れ側端縁TEを検知した時にはこのモード
の選択と相俟つてプラテン駆動モータ５８を作動
させてプラテン５４を上向きに回転させ印刷済み
シートPSを上向き且つ後向きに頂部ホツパ板６
６に向つて移動させる（第１０図参照）。多重シ
ート丁合せモードを選択した場合にはフオトセル
８０は印刷済みシートPSの遅れ側端縁TEを検知
した時にはこのモードの選択と相俟つてプラテン
ン駆動モータ５８を作動させて印刷済みシート
PSをまず上向きに移動させて遅れ側端縁TEを下
部プラテンフイード案内部材６０の上方に上向き
に移動させ次いで下向きに移動させて下部室ホツ
パ３０内に順次に堆積させる（第１１図参照）。

多重シート丁合せモードに於ける下向き移動の
際には、プラテン５４と印刷ホイール５６との間
に位置した印刷済みシート偏向案内部材９１は印
刷済みシートPSの遅れ側端縁TEを中央壁２６の
狭い開口３２に向つて案内して、印刷済みシート
の遅れ側端縁TEが印刷ホイール５６に捕捉され
るのを防止する（第１１図参照）。第１１図に点
線で示した様に、次いで、印刷済みシート案内板
５１は印刷面が下側になる様に印刷済みシート
PSを号央壁２６の狭い開口３２を通つて下部室
ホツパ３０に向つて案内して、多重シートから成
る一組の書類の相連続する印刷済みシートを印刷
の順序に従つて下部室ホツパ３０内に丁合せす
る。前壁開口４４があるので、下部室ホツパ３０
内の丁合せされた印刷済みシートPSに容易に接
近する事が出来る。又ほぼ下向き且つ後向きに延
長する中央切欠き部４２があるので堆積され且つ
丁合せされた印刷済みシートPSを簡単に取出す
事が出来る。

印刷機構５０の維持補修又は調節を行なう際に
は、頂部カバー３４ならびにサイドドア３８およ
び４０をあけて印刷機構に容易に接近する事が出
来る。第２図および第３図からよく分かる様に、
つめ３３を用いて頂部カバー３４を後方に回動さ
せて上部ホツパ板６６の上方に持来す。プラテン
５４および下部プラテンフイード案内部材６０お
よびフイードローラ６２はフレーム５２から簡単
に取外してサービスを施す事が出来る。

印刷ヘツド／リボンカートリツジアツセンブリ
を非作動位置へと傾動させればリボンカートリツ
ジ８３を取外さなくても回転印刷ホイール５６に
簡単に接近する事が出来る。第９図に示した如
く、この非作動位置に於ては印刷ホイール５６は
プラテン５４の近傍の作動位置から約90゜離れて
いる。次いで操作リンク９６がリボンカートリツ
ジ８３の部分９８を延長された傾動位置へと傾動
させれば印刷ホイール５６はプラテン５４もしく
はリボンカートリツジ８３のいずれからも干渉さ
れる事なく簡単に取外すことが出来る。

印刷装置の分野に於ける当業者には、本発明の
範囲ならびに添附の請求の範囲内に於て、本発明
に種々の変更、例えば択一的シート支持面を用い
る事、を施す事が出来よう。