JPH0416297Y2 - - Google Patents
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- JPH0416297Y2 JPH0416297Y2 JP1984086600U JP8660084U JPH0416297Y2 JP H0416297 Y2 JPH0416297 Y2 JP H0416297Y2 JP 1984086600 U JP1984086600 U JP 1984086600U JP 8660084 U JP8660084 U JP 8660084U JP H0416297 Y2 JPH0416297 Y2 JP H0416297Y2
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- Japan
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- tape
- torsion spring
- cassette
- front cover
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は新規なテープカセツトに関する。詳し
くは、カセツトシエルの前面部のテープ引出用開
口部を開閉する前面蓋を備え、かつ、該前面蓋を
常時上記テープ引出用開口部を閉じる方向へ弾発
付勢するためのトーシヨンばねを備えたテープカ
セツトに関するものであり、上記トーシヨンばね
の前面蓋に係合する部分を略U字状に形成するこ
とによりトーシヨンばねの組み込みの作業性を向
上せしめることができ、しかも、その略U字状に
形成された部分の先端部がカセツトシエルの外壁
内面と接触することがないようにこれの位置を規
制することができるようにした新規なテープカセ
ツトを提供しようとするものである。
くは、カセツトシエルの前面部のテープ引出用開
口部を開閉する前面蓋を備え、かつ、該前面蓋を
常時上記テープ引出用開口部を閉じる方向へ弾発
付勢するためのトーシヨンばねを備えたテープカ
セツトに関するものであり、上記トーシヨンばね
の前面蓋に係合する部分を略U字状に形成するこ
とによりトーシヨンばねの組み込みの作業性を向
上せしめることができ、しかも、その略U字状に
形成された部分の先端部がカセツトシエルの外壁
内面と接触することがないようにこれの位置を規
制することができるようにした新規なテープカセ
ツトを提供しようとするものである。
背景技術とその問題点
例えば、ビデオテープレコーダーに使用される
テープカセツトには、通常、カセツトシエルの前
面に配置されたテープ引出用開口部を開閉するた
めの前面蓋が備えられている。この前面蓋は、テ
ープカセツトが使用されていないときに上記テー
プ引出用開口部を閉じておくことにより、テープ
引出用開口部から塵埃等が入るのを防止し、ある
いはテープ引出用開口部からカセツトシエル外へ
導出されている磁気テープが損傷されたりするこ
とのないようにするためのものである。従つて、
この前面蓋は、常時、テープ引出用開口部を閉じ
る方向へ弾発付勢されているようにされるのが望
ましい。そこで、この種のテープカセツトにおい
ては、一般に、前面蓋にテープ引出用開口部を閉
じる方向への回動力を付勢するためのトーシヨン
ばねが設けられている。
テープカセツトには、通常、カセツトシエルの前
面に配置されたテープ引出用開口部を開閉するた
めの前面蓋が備えられている。この前面蓋は、テ
ープカセツトが使用されていないときに上記テー
プ引出用開口部を閉じておくことにより、テープ
引出用開口部から塵埃等が入るのを防止し、ある
いはテープ引出用開口部からカセツトシエル外へ
導出されている磁気テープが損傷されたりするこ
とのないようにするためのものである。従つて、
この前面蓋は、常時、テープ引出用開口部を閉じ
る方向へ弾発付勢されているようにされるのが望
ましい。そこで、この種のテープカセツトにおい
ては、一般に、前面蓋にテープ引出用開口部を閉
じる方向への回動力を付勢するためのトーシヨン
ばねが設けられている。
第9図及び第10図は、そのようなトーシヨン
ばねが設けられた従来のテープカセツトの一例a
を示すものである(例えば、特公昭57−42913号
公報参照。)。尚、第9図及び10図はテープカセ
ツトaを裏返しの状態とし、かつ、カセツトシエ
ルの下ハーフを取り除いて示すものである。
ばねが設けられた従来のテープカセツトの一例a
を示すものである(例えば、特公昭57−42913号
公報参照。)。尚、第9図及び10図はテープカセ
ツトaを裏返しの状態とし、かつ、カセツトシエ
ルの下ハーフを取り除いて示すものである。
図面において、bは前面蓋であり、c、(C)(図
面においては一方のもののみ示してある。)は前
面蓋bの側面部dから内側へ向けて突出するよう
に設けられた支持軸である。eは上記支持軸cの
外周面から略支持軸cの軸方向と直交する方向へ
突出するように一体に形成されたピンであり、そ
の軸方向が前面蓋bの前面部fと略平行な方向に
延びるように配置されている。
面においては一方のもののみ示してある。)は前
面蓋bの側面部dから内側へ向けて突出するよう
に設けられた支持軸である。eは上記支持軸cの
外周面から略支持軸cの軸方向と直交する方向へ
突出するように一体に形成されたピンであり、そ
の軸方向が前面蓋bの前面部fと略平行な方向に
延びるように配置されている。
gはカセツトシエルの上ハーフであり、hはそ
のハーフ外壁である。iはハーフ外壁hの左側の
部分の前端部に形成された軸受用切欠部であり、
側方から見て略L字状に形成されている。尚、ハ
ーフ外壁hの図示しない右側の部分の前端部にも
同様の軸受用切欠部が形成されており、更に、図
示しない下ハーフのハーフ外壁のうち上記上ハー
フgに形成された軸受用切欠部iと対応する部分
に略逆L字状の軸受用切欠部が形成されており、
上下両ハーフが結合されるとこれら軸受用切欠部
によつて側方から見て略正方形状の軸受孔が形成
されるようにされている。しかして、前記前面蓋
bの支持軸cはその前面蓋bの側面部dに寄つた
部分が上記軸受孔に挿通されることによりカセツ
トシエルに回転自在に保持されるようにされてい
る。
のハーフ外壁である。iはハーフ外壁hの左側の
部分の前端部に形成された軸受用切欠部であり、
側方から見て略L字状に形成されている。尚、ハ
ーフ外壁hの図示しない右側の部分の前端部にも
同様の軸受用切欠部が形成されており、更に、図
示しない下ハーフのハーフ外壁のうち上記上ハー
フgに形成された軸受用切欠部iと対応する部分
に略逆L字状の軸受用切欠部が形成されており、
上下両ハーフが結合されるとこれら軸受用切欠部
によつて側方から見て略正方形状の軸受孔が形成
されるようにされている。しかして、前記前面蓋
bの支持軸cはその前面蓋bの側面部dに寄つた
部分が上記軸受孔に挿通されることによりカセツ
トシエルに回転自在に保持されるようにされてい
る。
jは前記前面蓋bに所定の回動力を付勢するた
めのトーシヨンばねである。トーシヨンばねjは
その中間部kが略コイル状に形成され、一方の作
用部〓が略直線状に形成され、他方の作用部mが
略環状に形成されている。そして、トーシヨンば
ねjは、その中間部kが前記支持軸cの先端部に
外嵌せしめられ、一方の作用部〓の先端部が上ハ
ーフgの下面の前端部に形成された浅い溝nに係
合せしめられると共に、他方の作用部mが支持軸
cから突設されたピンeに外嵌せしめられる。し
かして、前面蓋bはピンeがトーシヨンばねjに
よつて後方へ向けて押圧されることにより、常
時、カセツトシエルのテープ引出用開口部を閉じ
る方向への回動力を付勢された状態とされる。
めのトーシヨンばねである。トーシヨンばねjは
その中間部kが略コイル状に形成され、一方の作
用部〓が略直線状に形成され、他方の作用部mが
略環状に形成されている。そして、トーシヨンば
ねjは、その中間部kが前記支持軸cの先端部に
外嵌せしめられ、一方の作用部〓の先端部が上ハ
ーフgの下面の前端部に形成された浅い溝nに係
合せしめられると共に、他方の作用部mが支持軸
cから突設されたピンeに外嵌せしめられる。し
かして、前面蓋bはピンeがトーシヨンばねjに
よつて後方へ向けて押圧されることにより、常
時、カセツトシエルのテープ引出用開口部を閉じ
る方向への回動力を付勢された状態とされる。
第9図及び第10図に示すテープカセツトaは
上記したように構成されているが、トーシヨンば
ねjの他方の作用部mが環状に形成されているた
め、トーシヨンばねjを組み込む作業が極めて面
倒であるといつた問題点がある。即ち、従来のト
ーシヨンばねjはその他方の作用部mが略環状に
形成されているため、トーシヨンばねjはその軸
方向が互いに直交する方向に延びる2つの外嵌部
を有する形状となつている。従つて、先に中間部
kを支持軸cに外嵌すると他方の作用部mをピン
eに外嵌せしめることが困難となり、また、先
に、他方の作用部mをピンeに外嵌せしめると中
間部kをピンeに外嵌せしめることが困難となつ
て来る。従つて、このようなトーシヨンばねjを
組み込むには、どうしても、無理な力を加えざる
を得ないという問題がある。
上記したように構成されているが、トーシヨンば
ねjの他方の作用部mが環状に形成されているた
め、トーシヨンばねjを組み込む作業が極めて面
倒であるといつた問題点がある。即ち、従来のト
ーシヨンばねjはその他方の作用部mが略環状に
形成されているため、トーシヨンばねjはその軸
方向が互いに直交する方向に延びる2つの外嵌部
を有する形状となつている。従つて、先に中間部
kを支持軸cに外嵌すると他方の作用部mをピン
eに外嵌せしめることが困難となり、また、先
に、他方の作用部mをピンeに外嵌せしめると中
間部kをピンeに外嵌せしめることが困難となつ
て来る。従つて、このようなトーシヨンばねjを
組み込むには、どうしても、無理な力を加えざる
を得ないという問題がある。
また、一般に、輪状に形成された部分を軸状部
材に外嵌せしめる作業は極めて面倒なものである
のに、従来のトーシヨンばねjによると、そのよ
うな外嵌作業を2度行なわなければならないので
あるから、その組み込みの作業性は極めて悪いも
のであつた。
材に外嵌せしめる作業は極めて面倒なものである
のに、従来のトーシヨンばねjによると、そのよ
うな外嵌作業を2度行なわなければならないので
あるから、その組み込みの作業性は極めて悪いも
のであつた。
そこで、このような組み込みの作業性の問題点
を解決するために、トーシヨンばねjの他方の作
用部を、例えば、第10図に2点鎖線で示すよう
に、略U字状に形成するようにすることが考えら
れる。このようにすれば、他方の作用部をピンe
にこれの側方から係合せしめることが可能となる
ので、トーシヨンばねjの組み込みの作業性は著
しく向上することになる。
を解決するために、トーシヨンばねjの他方の作
用部を、例えば、第10図に2点鎖線で示すよう
に、略U字状に形成するようにすることが考えら
れる。このようにすれば、他方の作用部をピンe
にこれの側方から係合せしめることが可能となる
ので、トーシヨンばねjの組み込みの作業性は著
しく向上することになる。
ところが、他方の作用部を略U字状に形成する
ようにした場合、その先端部がハーフ外壁の内面
に接触して前面蓋bのスムーズな回動を防げるよ
うになることがある、といつた新たな問題が生じ
て来る。このような問題は、例えば、トーシヨン
ばねjの加工精度のバラつき等によつて、U字状
に形成された部分が所定の形状よりも大きく開い
たような形状に形成された場合に生ずる。即ち、
第10図から明らかなように、ピンeとハーフ外
壁hとの距離Lは非常に短かいため、トーシヨン
ばねjの他方の作用部の先端部はハーフ外壁hの
内面と近接して配置されるようになるので、その
他方の作用部の形状のバラつき等により、中には
その先端部がハーフ外壁hの内面と接触してしま
うものも出て来ることになる。
ようにした場合、その先端部がハーフ外壁の内面
に接触して前面蓋bのスムーズな回動を防げるよ
うになることがある、といつた新たな問題が生じ
て来る。このような問題は、例えば、トーシヨン
ばねjの加工精度のバラつき等によつて、U字状
に形成された部分が所定の形状よりも大きく開い
たような形状に形成された場合に生ずる。即ち、
第10図から明らかなように、ピンeとハーフ外
壁hとの距離Lは非常に短かいため、トーシヨン
ばねjの他方の作用部の先端部はハーフ外壁hの
内面と近接して配置されるようになるので、その
他方の作用部の形状のバラつき等により、中には
その先端部がハーフ外壁hの内面と接触してしま
うものも出て来ることになる。
このように、トーシヨンばねjの他方の作用部
の先端部がハーフ外壁と接触するようになると、
前面蓋bの回動動作が鈍くなつたり、場合によつ
ては開いたまま戻らなくなつたりすることもあ
る。また、ハーフ外壁hがトーシヨンばねjの他
方の作用部によつて削られるようになるため、そ
の削り取られた粉が磁気テープに付着して所謂記
録再生におけるドロツプアウトを生ずる原因にな
つたり、あるいはビデオテープレコーダーの機構
の内部に入つて様々な故障を生ずる原因となるこ
とがある。
の先端部がハーフ外壁と接触するようになると、
前面蓋bの回動動作が鈍くなつたり、場合によつ
ては開いたまま戻らなくなつたりすることもあ
る。また、ハーフ外壁hがトーシヨンばねjの他
方の作用部によつて削られるようになるため、そ
の削り取られた粉が磁気テープに付着して所謂記
録再生におけるドロツプアウトを生ずる原因にな
つたり、あるいはビデオテープレコーダーの機構
の内部に入つて様々な故障を生ずる原因となるこ
とがある。
考案の目的
そこで、本考案は上記した従来のテープカセツ
トにあつた問題点に鑑みて為されたものであり、
カセツトシエルの前面部のテープ引出用開口部を
開閉する前面蓋を備え、かつ、該前面蓋を常時上
記テープ引出用開口部を閉じる方向へ弾発付勢す
るためのトーシヨンばねを備えたテープカセツト
において、上記トーシヨンばねの前面蓋の支持軸
から突設されたピンに係合される部分を略U字状
に形成することによつてトーシヨンばねの組み込
みの作業性を向上せしめることができると共に、
該U字状の部分がカセツトシエルの内面と接触す
ることがないようにした新規なテープカセツトを
提供することを目的とする。
トにあつた問題点に鑑みて為されたものであり、
カセツトシエルの前面部のテープ引出用開口部を
開閉する前面蓋を備え、かつ、該前面蓋を常時上
記テープ引出用開口部を閉じる方向へ弾発付勢す
るためのトーシヨンばねを備えたテープカセツト
において、上記トーシヨンばねの前面蓋の支持軸
から突設されたピンに係合される部分を略U字状
に形成することによつてトーシヨンばねの組み込
みの作業性を向上せしめることができると共に、
該U字状の部分がカセツトシエルの内面と接触す
ることがないようにした新規なテープカセツトを
提供することを目的とする。
考案の概要
本考案テープカセツトは、上記した目的を達成
するために、供給側のテープリールと巻取り側の
テープリールとが収納され上下両カセツトハーフ
が結合されて成るカセツトシエルと、該カセツト
シエルの前面部のテープ引出用開口部を開閉する
前面蓋とを備え、該前面蓋はこれの左右両側面か
ら互いに内側へ向けて突設された支持軸が前記上
下両カセツトハーフの突き合わせ部により回転自
在に支持されると共に、中間部が上記支持軸に外
嵌され一方の作用部がカセツトシエルの内面に弾
接されかつ他方の作用部が上記支持軸から突設さ
れたピンに係合された少なくとも一つのトーシヨ
ンばねの弾発力により常時前記テープ引出用開口
部を閉じる方向への回動力を付勢されるようにし
たテープカセツトにおいて、前記トーシヨンばね
の他方の作用部を略U字状に形成すると共に、ト
ーシヨンばねが設けられた前記支持軸の外周面の
うち略前記ピンのハーフ外壁側の部分と対応した
位置に前記トーシヨンばねの他方の作用部の先端
部の位置を規制する溝を形成したことを特徴とす
る。
するために、供給側のテープリールと巻取り側の
テープリールとが収納され上下両カセツトハーフ
が結合されて成るカセツトシエルと、該カセツト
シエルの前面部のテープ引出用開口部を開閉する
前面蓋とを備え、該前面蓋はこれの左右両側面か
ら互いに内側へ向けて突設された支持軸が前記上
下両カセツトハーフの突き合わせ部により回転自
在に支持されると共に、中間部が上記支持軸に外
嵌され一方の作用部がカセツトシエルの内面に弾
接されかつ他方の作用部が上記支持軸から突設さ
れたピンに係合された少なくとも一つのトーシヨ
ンばねの弾発力により常時前記テープ引出用開口
部を閉じる方向への回動力を付勢されるようにし
たテープカセツトにおいて、前記トーシヨンばね
の他方の作用部を略U字状に形成すると共に、ト
ーシヨンばねが設けられた前記支持軸の外周面の
うち略前記ピンのハーフ外壁側の部分と対応した
位置に前記トーシヨンばねの他方の作用部の先端
部の位置を規制する溝を形成したことを特徴とす
る。
このようにすることによつて、簡単な構造によ
り、トーシヨンばねの組み込みの作業性を著しく
向上せしめることができると共に、トーシヨンば
ねの他方の作用部の先端部がカセツトシエルの外
壁内面と接触するのを確実に防止することができ
る。
り、トーシヨンばねの組み込みの作業性を著しく
向上せしめることができると共に、トーシヨンば
ねの他方の作用部の先端部がカセツトシエルの外
壁内面と接触するのを確実に防止することができ
る。
実施例
以下に、本考案テープカセツトの詳細を添付図
面に示した実施例に従つて説明する。尚、図面に
示した実施例1は本考案テープカセツトをビデオ
テープレコーダーに使用されるテープカセツトと
して適用したものである。
面に示した実施例に従つて説明する。尚、図面に
示した実施例1は本考案テープカセツトをビデオ
テープレコーダーに使用されるテープカセツトと
して適用したものである。
図面において、2は略薄い箱状に形成されたカ
セツトシエルであり、該カセツトシエル2は下ハ
ーフ3と上ハーフ4とが一体的に結合されて成る
ものである。
セツトシエルであり、該カセツトシエル2は下ハ
ーフ3と上ハーフ4とが一体的に結合されて成る
ものである。
5は下ハーフ3の底板部であり、該底板部5は
その前部(以下、第2図における右斜め下方へ向
かう方向を前側とし、左斜め上方へ向かう方向を
後側とする。また、第2図における右斜め上方へ
向う方向を右側とし、左斜め下方へ向かう方向を
左側とする。以下の説明において向きを示すとき
はこの方向によるものとする。)が略台形状に凹
むように形成されている。6は底板部5の外周縁
に沿つて立ち上げ状に形成されたハーフ外壁であ
り、その前部にあるものの両端部にテープ出口
7,7が形成されている。8,8,(8)(図面で
は2個のみ示してある。)及び9,9,(9)(図
面では2個のみ示してある。)はそれぞれ底板部
5から立ち上げ状に一体に形成されたリブであ
り、一方のリブ8,8、(8)は底板部5の上面
のうち右側に寄つた部分に配置され、他方のリブ
9,9,(9)は左側に寄つた部分に配置されて
いる。尚、上記リブ8,8,(8)及び9,9,
(9)はそれぞれ後述するテープリールが配置さ
れる空間を画成するためのものであり、それぞれ
テープリールの外径より稍大きい径の円の円周上
に配置されるように設けられている。10は前記
ハーフ外壁6のうち左側にあるものの前端に寄つ
た位置に形成された軸受用切欠部であり、また、
11はハーフ外壁6のうち右側にあるものの前端
に寄つた位置に形成された軸受用切欠部である。
これら軸受用切欠部10及び11は後述する上ハ
ーフ4のハーフ外壁に形成された軸受用切欠部と
突き合わせ状に対向せしめられることによつて後
述する前面蓋の回動中心となる支持軸を支持する
ための軸受孔を形成するものである。
その前部(以下、第2図における右斜め下方へ向
かう方向を前側とし、左斜め上方へ向かう方向を
後側とする。また、第2図における右斜め上方へ
向う方向を右側とし、左斜め下方へ向かう方向を
左側とする。以下の説明において向きを示すとき
はこの方向によるものとする。)が略台形状に凹
むように形成されている。6は底板部5の外周縁
に沿つて立ち上げ状に形成されたハーフ外壁であ
り、その前部にあるものの両端部にテープ出口
7,7が形成されている。8,8,(8)(図面で
は2個のみ示してある。)及び9,9,(9)(図
面では2個のみ示してある。)はそれぞれ底板部
5から立ち上げ状に一体に形成されたリブであ
り、一方のリブ8,8、(8)は底板部5の上面
のうち右側に寄つた部分に配置され、他方のリブ
9,9,(9)は左側に寄つた部分に配置されて
いる。尚、上記リブ8,8,(8)及び9,9,
(9)はそれぞれ後述するテープリールが配置さ
れる空間を画成するためのものであり、それぞれ
テープリールの外径より稍大きい径の円の円周上
に配置されるように設けられている。10は前記
ハーフ外壁6のうち左側にあるものの前端に寄つ
た位置に形成された軸受用切欠部であり、また、
11はハーフ外壁6のうち右側にあるものの前端
に寄つた位置に形成された軸受用切欠部である。
これら軸受用切欠部10及び11は後述する上ハ
ーフ4のハーフ外壁に形成された軸受用切欠部と
突き合わせ状に対向せしめられることによつて後
述する前面蓋の回動中心となる支持軸を支持する
ための軸受孔を形成するものである。
12は供給側のテープリール(以下、「Sリー
ル」と言う。)であり、13は巻取り側のテープ
リール(以下、「Tリール」と言う。)である。S
リール12はその下部が前記したリブ8,8,
(8)及びハーフ外壁6の一部によつて囲まれる
空間に収められるようにして下ハーフ3の右側に
寄つた位置に配置され、Tリール13はその下部
が前記したリブ9,9,(9)及びハーフ外壁6
の一部によつて囲まれた空間に納められるように
して下ハーフ3の左側に寄つた位置に配置されて
いる。そして、Sリール12及びTリール13
は、その軸心部を構成するハブ部14,14′と、
該ハブ部14,14′の下端部に一体に形成され
た下側のフランジ部15,15′と、その中心部
がハブ部14,14′の上端面に固定された上側
のフランジ部16,16′とから成り、ハブ部1
4,14′の上端部に略砲弾状の突起17,1
7′が形成されている。18はSリール12とT
リール13に巻装された磁気テープである。
ル」と言う。)であり、13は巻取り側のテープ
リール(以下、「Tリール」と言う。)である。S
リール12はその下部が前記したリブ8,8,
(8)及びハーフ外壁6の一部によつて囲まれる
空間に収められるようにして下ハーフ3の右側に
寄つた位置に配置され、Tリール13はその下部
が前記したリブ9,9,(9)及びハーフ外壁6
の一部によつて囲まれた空間に納められるように
して下ハーフ3の左側に寄つた位置に配置されて
いる。そして、Sリール12及びTリール13
は、その軸心部を構成するハブ部14,14′と、
該ハブ部14,14′の下端部に一体に形成され
た下側のフランジ部15,15′と、その中心部
がハブ部14,14′の上端面に固定された上側
のフランジ部16,16′とから成り、ハブ部1
4,14′の上端部に略砲弾状の突起17,1
7′が形成されている。18はSリール12とT
リール13に巻装された磁気テープである。
19,19,……は上下両ハーフ3及び4を互
いに締め付けて固定するためのねじが挿通される
ボスである。また、20は底板部5の後端縁に近
接し、かつ、底板部5の左右方向における略中央
部から立設された位置決め筒部であり、この位置
決め筒部20は後述する上ハーフ4の位置決め筒
部と嵌合せしめられることによつて上下両ハーフ
3及び4の互いの位置決めを為すものである。
いに締め付けて固定するためのねじが挿通される
ボスである。また、20は底板部5の後端縁に近
接し、かつ、底板部5の左右方向における略中央
部から立設された位置決め筒部であり、この位置
決め筒部20は後述する上ハーフ4の位置決め筒
部と嵌合せしめられることによつて上下両ハーフ
3及び4の互いの位置決めを為すものである。
21,21及び22,22は底板部5から立設
されたテープガイドポストであり、テープガイド
ポスト21,21は前記ハーフ外壁6の前部に形
成されたテープ出口7,7のうちの右側のものと
Sリール12との間に配置されており、テープガ
イドポスト22,22は左側のテープ出口7とT
リール13との間に配置されている。そして、磁
気テープ18の一部は、Sリール12から右側の
テープガイドポスト21,21にこれらを縫うよ
うにして巻き付けられた後、右側のテープ出口7
から下ハーフ3外へ導出され、ハーフ外壁6の前
部の前方を通つて左側のテープ出口7へ至り、そ
こから下ハーフ3内に導入され、テープガイドポ
スト22,22にこれを縫うようにして巻き付け
られた後Tリール13に巻き取られて行くような
テープパスを通されている。23はテープパス規
制片であり、磁気テープ18の下ハーフ3外に導
出された部分がハーフ外壁6の前部側へ移動しな
いようにそのテープパスを規制するためのもので
ある。
されたテープガイドポストであり、テープガイド
ポスト21,21は前記ハーフ外壁6の前部に形
成されたテープ出口7,7のうちの右側のものと
Sリール12との間に配置されており、テープガ
イドポスト22,22は左側のテープ出口7とT
リール13との間に配置されている。そして、磁
気テープ18の一部は、Sリール12から右側の
テープガイドポスト21,21にこれらを縫うよ
うにして巻き付けられた後、右側のテープ出口7
から下ハーフ3外へ導出され、ハーフ外壁6の前
部の前方を通つて左側のテープ出口7へ至り、そ
こから下ハーフ3内に導入され、テープガイドポ
スト22,22にこれを縫うようにして巻き付け
られた後Tリール13に巻き取られて行くような
テープパスを通されている。23はテープパス規
制片であり、磁気テープ18の下ハーフ3外に導
出された部分がハーフ外壁6の前部側へ移動しな
いようにそのテープパスを規制するためのもので
ある。
24は上ハーフ4の天板部である。25は上ハ
ーフ4のハーフ外壁であり、その前部は略台形状
に凹むように形成されており、前部以外の部分は
天板部24の外周縁に沿つて形成されている。2
6,26,26及び27,27,27はそれぞれ
天板部24の下面から一体に形成されたリブであ
り、前記下ハーフ3のリブ8,8,(8)及び9,
9,(9)と対応した位置に配置されている。尚、
上ハーフ4のリブ26,26,26及び27,2
7,27と下ハーフ3のリブ8,8,(8)及び
9,9,(9)は、上下両ハーフ3及び4が一体
的に結合されると、互いに上下に対応して位置さ
れたもの同士がそれぞれの先端を突き合わせるよ
うにして配置されるようになり、それにより、カ
セツトシエル2の内部の所定の位置に、Sリール
12及びTリール13が回転自在に配置される空
間が画成されるようになる。28はハーフ外壁2
5のうち左側にあるものの前端部に形成された軸
受用切欠部であり、29はハーフ外壁25のうち
右側にあるものの前端部に形成された軸受用切欠
部である。尚、これら軸受用切欠部28及び29
が形成された位置は前記下ハーフ3のハーフ外壁
6に形成された軸受用切欠部10及び11とそれ
ぞれ対応した位置とされている。
ーフ4のハーフ外壁であり、その前部は略台形状
に凹むように形成されており、前部以外の部分は
天板部24の外周縁に沿つて形成されている。2
6,26,26及び27,27,27はそれぞれ
天板部24の下面から一体に形成されたリブであ
り、前記下ハーフ3のリブ8,8,(8)及び9,
9,(9)と対応した位置に配置されている。尚、
上ハーフ4のリブ26,26,26及び27,2
7,27と下ハーフ3のリブ8,8,(8)及び
9,9,(9)は、上下両ハーフ3及び4が一体
的に結合されると、互いに上下に対応して位置さ
れたもの同士がそれぞれの先端を突き合わせるよ
うにして配置されるようになり、それにより、カ
セツトシエル2の内部の所定の位置に、Sリール
12及びTリール13が回転自在に配置される空
間が画成されるようになる。28はハーフ外壁2
5のうち左側にあるものの前端部に形成された軸
受用切欠部であり、29はハーフ外壁25のうち
右側にあるものの前端部に形成された軸受用切欠
部である。尚、これら軸受用切欠部28及び29
が形成された位置は前記下ハーフ3のハーフ外壁
6に形成された軸受用切欠部10及び11とそれ
ぞれ対応した位置とされている。
30,30、……は結合用のボスであり、該結
合用のボス30,30、……は前記下ハーフ3に
設けられたボス19,19、……と対応した位置
に配置されており、それぞれ、蝶孔が形成されて
いる。また、31は天板部24のうち前記下ハー
フ3に設けられた位置決め筒部20と対応した位
置に立設された位置決め筒部であり、その外径は
下ハーフ3側の位置決め筒部20の内径と略等し
くされ、かつ、ハーフ外壁25の高さよりある程
度高く形成されている。
合用のボス30,30、……は前記下ハーフ3に
設けられたボス19,19、……と対応した位置
に配置されており、それぞれ、蝶孔が形成されて
いる。また、31は天板部24のうち前記下ハー
フ3に設けられた位置決め筒部20と対応した位
置に立設された位置決め筒部であり、その外径は
下ハーフ3側の位置決め筒部20の内径と略等し
くされ、かつ、ハーフ外壁25の高さよりある程
度高く形成されている。
32は天板部24の前記右側のリブ26,2
6,26によつて囲まれた空間と対応した部分に
形成された円形の窓であり、該窓32には透明板
33が被着されている。
6,26によつて囲まれた空間と対応した部分に
形成された円形の窓であり、該窓32には透明板
33が被着されている。
34は板ばね素材により略左右方向に長い十字
状に形成されたリール押えばねであり、その中央
部が天板部24に固定され、その左右両端部が天
板部24からある程度下方へ離間し、かつ、前記
Sリール12及びTリール13に形成された突起
17,17′と対応する位置に配置されるように
設けられている。
状に形成されたリール押えばねであり、その中央
部が天板部24に固定され、その左右両端部が天
板部24からある程度下方へ離間し、かつ、前記
Sリール12及びTリール13に形成された突起
17,17′と対応する位置に配置されるように
設けられている。
しかして、上下両ハーフ3及び4は、上ハーフ
4側の位置決め筒部31の先端部が下ハーフ3側
の位置決め筒部20に嵌挿され、かつ、ハーフ外
壁6及び25のそれぞれの先端縁を互いに突き合
わせるようにして結合され、その状態で図示しな
いねじの下ハーフ3側のボス19,19、……か
ら突出した部分が上ハーフ4側の結合用のボス3
0,30、……に蝶合される。これによつて、上
下両ハーフ3及び4が一体的に結合され、略薄い
箱状のカセツトシエル2が形成される。そして、
このようにして上下両ハーフ3及び4が一体的に
結合されると、Sリール12及びTリール13の
突起17,17′の先端部に上ハーフ4に設けら
れたリール押えばね34の左右両端部が上方から
弾接されるようになる。これによつて、Sリール
12及びTリール13はテープカセツト1が使用
されないときは下ハーフ3の底板部5に押し付け
られた状態とされ、テープカセツト1がビデオテ
ープレコーダーに装着されると、ビデオテープレ
コーダーに設けられたリール台に押し付けられる
ようになされる。
4側の位置決め筒部31の先端部が下ハーフ3側
の位置決め筒部20に嵌挿され、かつ、ハーフ外
壁6及び25のそれぞれの先端縁を互いに突き合
わせるようにして結合され、その状態で図示しな
いねじの下ハーフ3側のボス19,19、……か
ら突出した部分が上ハーフ4側の結合用のボス3
0,30、……に蝶合される。これによつて、上
下両ハーフ3及び4が一体的に結合され、略薄い
箱状のカセツトシエル2が形成される。そして、
このようにして上下両ハーフ3及び4が一体的に
結合されると、Sリール12及びTリール13の
突起17,17′の先端部に上ハーフ4に設けら
れたリール押えばね34の左右両端部が上方から
弾接されるようになる。これによつて、Sリール
12及びTリール13はテープカセツト1が使用
されないときは下ハーフ3の底板部5に押し付け
られた状態とされ、テープカセツト1がビデオテ
ープレコーダーに装着されると、ビデオテープレ
コーダーに設けられたリール台に押し付けられる
ようになされる。
しかして、カセツトシエル2の前面部には、上
下両ハーフ3及び4のハーフ外壁6及び25のそ
れぞれの前部により構成される略台形状に凹んだ
テープ引出用開口部35が形成される。尚、この
テープ引出用開口部35は、後述する前面蓋によ
り開閉されるようにされると共に、テープカセツ
ト1がビデオテープレコーダーに装着されると、
ビデオテープレコーダーに設けられたテープロー
デイング機構のテープガイドポストがここに入つ
て来るようにされている。
下両ハーフ3及び4のハーフ外壁6及び25のそ
れぞれの前部により構成される略台形状に凹んだ
テープ引出用開口部35が形成される。尚、この
テープ引出用開口部35は、後述する前面蓋によ
り開閉されるようにされると共に、テープカセツ
ト1がビデオテープレコーダーに装着されると、
ビデオテープレコーダーに設けられたテープロー
デイング機構のテープガイドポストがここに入つ
て来るようにされている。
尚、テープカセツト1を組み立てる実際の工程
においては、先ず上ハーフ4に後述する前面蓋が
仮止め的に組み付けられ、その状態で上下両ハー
フ3及び4が前記したようにして結合せしめられ
る。
においては、先ず上ハーフ4に後述する前面蓋が
仮止め的に組み付けられ、その状態で上下両ハー
フ3及び4が前記したようにして結合せしめられ
る。
36は前記カセツトシエル2のテープ引出用開
口部35を開閉するための前面蓋であり、これが
テープ引出用開口部35を閉じる位置にある状態
において上方向から見た形状が略左右方向に長い
U状となるように形成されてる。即ち、37は前
面蓋36の前面部であり、該前面部37の左右両
端部から後方へ向けて突出するように側面部3
8,38′が一体に形成されている。39及び3
9′は側面部38,38′の内面のうち後端縁寄り
でかつ上端縁に寄つた位置から内側へ向けて突出
するように形成された支持軸であり、これら支持
軸39及び39′は互いに同軸上にあるように配
置されている。そして、左側の支持軸39は右側
の支持軸39′より稍長く形成されていると共に、
その先端部39aは稍細径に形成されている。
口部35を開閉するための前面蓋であり、これが
テープ引出用開口部35を閉じる位置にある状態
において上方向から見た形状が略左右方向に長い
U状となるように形成されてる。即ち、37は前
面蓋36の前面部であり、該前面部37の左右両
端部から後方へ向けて突出するように側面部3
8,38′が一体に形成されている。39及び3
9′は側面部38,38′の内面のうち後端縁寄り
でかつ上端縁に寄つた位置から内側へ向けて突出
するように形成された支持軸であり、これら支持
軸39及び39′は互いに同軸上にあるように配
置されている。そして、左側の支持軸39は右側
の支持軸39′より稍長く形成されていると共に、
その先端部39aは稍細径に形成されている。
40及び40′は前面部37の下端部のうち左右
両端に寄つた位置に形成された切欠部であり、ま
た、41は前面部37の内面の左右方向における
略中央部であり、かつ、下端縁に沿つて形成され
た浅い凹部である。また、42,42は前面蓋3
6の天面部43の下面から下方へ突出するように
形成された弛み防止板である。
両端に寄つた位置に形成された切欠部であり、ま
た、41は前面部37の内面の左右方向における
略中央部であり、かつ、下端縁に沿つて形成され
た浅い凹部である。また、42,42は前面蓋3
6の天面部43の下面から下方へ突出するように
形成された弛み防止板である。
しかして、前面蓋36はテープカセツト1が組
み立てられた状態において、その支持軸39,3
9′がカセツトシエル2に回転自在に保持される
ことによつて、カセツトシエル2の前面部に回動
自在な状態で取着されることになる。即ち、上下
両ハーフ3及び4が一端的に結合されると、下ハ
ーフ3のハーフ外壁6に形成された一方の軸受用
切欠部10と上ハーフ3のハーフ外壁25に形成
された一方の軸受用切欠部28との互いの突き合
わせ部により、第4図に示すように、側方から見
て略正方形状の軸受孔44が形成されることにな
る。また、これと同様に、下ハーフ3のハーフ外
壁6に形成された他方の軸受用切欠部11と上ハ
ーフ4のハーフ外壁25に形成された他方の軸受
用切欠部29との互いの突き合わせ部により図示
しない軸受孔が形成される。しかして、前面蓋3
6の支持軸39,39′はその側面部38,3
8′寄りの部分が上記軸受孔44,(44)(図面
には一方のみ示してある。)に挿通されることに
より該軸受孔44,(44)にて回転自在に支持
されることになる。
み立てられた状態において、その支持軸39,3
9′がカセツトシエル2に回転自在に保持される
ことによつて、カセツトシエル2の前面部に回動
自在な状態で取着されることになる。即ち、上下
両ハーフ3及び4が一端的に結合されると、下ハ
ーフ3のハーフ外壁6に形成された一方の軸受用
切欠部10と上ハーフ3のハーフ外壁25に形成
された一方の軸受用切欠部28との互いの突き合
わせ部により、第4図に示すように、側方から見
て略正方形状の軸受孔44が形成されることにな
る。また、これと同様に、下ハーフ3のハーフ外
壁6に形成された他方の軸受用切欠部11と上ハ
ーフ4のハーフ外壁25に形成された他方の軸受
用切欠部29との互いの突き合わせ部により図示
しない軸受孔が形成される。しかして、前面蓋3
6の支持軸39,39′はその側面部38,3
8′寄りの部分が上記軸受孔44,(44)(図面
には一方のみ示してある。)に挿通されることに
より該軸受孔44,(44)にて回転自在に支持
されることになる。
しかして、前面蓋36はカセツトシエル2に回
動自在な状態で保持されることにより、第2図に
2点鎖線で示すようにテープ引出用開口部35を
閉じる位置と、第2図に実線で示すようにテープ
引出用開口部35を開放する位置との間を移動す
ることができるようにされる。尚、前面蓋36が
テープ引出用開口部35を閉じる位置へ向けて回
動されて行くと、その前面部37の下端縁に形成
された前記切欠部40,40′が下ハーフ3の底
板部の前端面のうちテープ出口7,7と略対応す
る位置に形成された突出部5a,5aと係合する
ようになると共に、その前面部37の内面に形成
された前記浅い凹部41が前記テープパス規制片
23の前面の下端に前方へ稍突出するように形成
された突部23aと係合するようになり、これに
よつて、前面蓋36のテープ引出用開口部35を
閉じる位置が規定せしめられる。また、前面蓋3
6がテープ引出用開口部35を閉じる位置へ来る
と、磁気テープ18のカセツトシエル2外へ導出
されている部分は前面蓋36の前面部37と弛み
防止板42,42との間に配置された状態とさ
れ、これによつて、テープカセツト1が使用され
ていないときに、何らかの原因によつて磁気テー
プ18のカセツトシエル2外へ導出されている部
分が弛んでしまうのが防止される。
動自在な状態で保持されることにより、第2図に
2点鎖線で示すようにテープ引出用開口部35を
閉じる位置と、第2図に実線で示すようにテープ
引出用開口部35を開放する位置との間を移動す
ることができるようにされる。尚、前面蓋36が
テープ引出用開口部35を閉じる位置へ向けて回
動されて行くと、その前面部37の下端縁に形成
された前記切欠部40,40′が下ハーフ3の底
板部の前端面のうちテープ出口7,7と略対応す
る位置に形成された突出部5a,5aと係合する
ようになると共に、その前面部37の内面に形成
された前記浅い凹部41が前記テープパス規制片
23の前面の下端に前方へ稍突出するように形成
された突部23aと係合するようになり、これに
よつて、前面蓋36のテープ引出用開口部35を
閉じる位置が規定せしめられる。また、前面蓋3
6がテープ引出用開口部35を閉じる位置へ来る
と、磁気テープ18のカセツトシエル2外へ導出
されている部分は前面蓋36の前面部37と弛み
防止板42,42との間に配置された状態とさ
れ、これによつて、テープカセツト1が使用され
ていないときに、何らかの原因によつて磁気テー
プ18のカセツトシエル2外へ導出されている部
分が弛んでしまうのが防止される。
45,45′は前面蓋36に形成された上記支
持軸39,39′に支持軸39,39′の軸方向と
直交する方向へ突出するように形成された押圧ピ
ンであり、その先端は略凸球面状とされている。
そして、押圧ピン45,45′はその軸方向が前
面部37と略平行な方向へ延びている。尚、左側
の支持軸39に設けられた押圧ピン45はその太
径な部分の先端部に配置されており、右側の支持
軸39′に設けられた押圧ピン45′は支持軸3
9′の先端に寄つた位置に配置されている。
持軸39,39′に支持軸39,39′の軸方向と
直交する方向へ突出するように形成された押圧ピ
ンであり、その先端は略凸球面状とされている。
そして、押圧ピン45,45′はその軸方向が前
面部37と略平行な方向へ延びている。尚、左側
の支持軸39に設けられた押圧ピン45はその太
径な部分の先端部に配置されており、右側の支持
軸39′に設けられた押圧ピン45′は支持軸3
9′の先端に寄つた位置に配置されている。
46は左側の支持軸39の外周面に形成された
溝(第1図、第5図乃至第7図参照)であり、該
溝41は支持軸39の外周面を支持軸39の軸方
向と直交する方向にある程度の幅で切欠くように
して形成されている。そして、この溝41が形成
された位置は支持軸39の外周面のうち押圧ピン
45の側面部38側に接した部分である。
溝(第1図、第5図乃至第7図参照)であり、該
溝41は支持軸39の外周面を支持軸39の軸方
向と直交する方向にある程度の幅で切欠くように
して形成されている。そして、この溝41が形成
された位置は支持軸39の外周面のうち押圧ピン
45の側面部38側に接した部分である。
47は前記前面蓋36にテープ引出用開口部3
5を閉じる方向への回動力を付勢するためのトー
シヨンばねである。該トーシヨンばね47は略コ
イル状に形成された中間部48と、該中間部48
の一端から略直線状に延びるように形成された一
方の作用部49と、中間部48の他端から略U字
状に屈曲するように形成された他方の作用部50
とから成る。そして、他方の作用部50は中間部
48の軸方向と直交する方向から見た状態におい
て略U字状に形成されていると共に、そのU字状
の開口部は一方の作用部49が延びる方向と略反
対の方向を向くようにされている。
5を閉じる方向への回動力を付勢するためのトー
シヨンばねである。該トーシヨンばね47は略コ
イル状に形成された中間部48と、該中間部48
の一端から略直線状に延びるように形成された一
方の作用部49と、中間部48の他端から略U字
状に屈曲するように形成された他方の作用部50
とから成る。そして、他方の作用部50は中間部
48の軸方向と直交する方向から見た状態におい
て略U字状に形成されていると共に、そのU字状
の開口部は一方の作用部49が延びる方向と略反
対の方向を向くようにされている。
しかして、トーシヨンばね47はその中間部4
8が前面蓋36の左側の支持軸39の先端部39
aに外嵌され、その一方の作用部49が上ハーフ
4に係合され、他方の作用部50が支持軸39の
押圧ピン45に係合されるように組み込まれる。
そして、この場合において、本考案テープカセツ
ト1におけるトーシヨンばね47は、押圧ピン4
5に係合されるべき他方の作用部50を略U字状
に、即ち、一部が開口された形状に形成するよう
にしたため、その中間部48を支持軸39に外嵌
せしめ、かつ、その他方の作用部50を支持軸3
9の軸方向と直交する方向へ向けて突設された押
圧ピン45に係合せしめる作業を極めて容易に行
なうことができる。
8が前面蓋36の左側の支持軸39の先端部39
aに外嵌され、その一方の作用部49が上ハーフ
4に係合され、他方の作用部50が支持軸39の
押圧ピン45に係合されるように組み込まれる。
そして、この場合において、本考案テープカセツ
ト1におけるトーシヨンばね47は、押圧ピン4
5に係合されるべき他方の作用部50を略U字状
に、即ち、一部が開口された形状に形成するよう
にしたため、その中間部48を支持軸39に外嵌
せしめ、かつ、その他方の作用部50を支持軸3
9の軸方向と直交する方向へ向けて突設された押
圧ピン45に係合せしめる作業を極めて容易に行
なうことができる。
そして、トーシヨンばね47の押圧ピン45に
係合された他方の作用部50の先端部は支持軸3
9の外周面に形成された溝46に係合せしめられ
ることになる。即ち、他方の作用部50の先端部
の組み付けられた状態における位置は溝46によ
つて規制されることになる。従つて、トーシヨン
ばね47の加工精度のバラつき等により、他方の
作用部50のU字状の形状が、所定の形状よりも
大きく開いてしまつたような場合でも、その先端
部を溝46に係合せしめておけば、該先端部がカ
セツトシエル2の外壁内面、特に、下ハーフ3の
ハーフ外壁6の内面のうち軸受用切欠部10の周
囲の部分と接触するようなことにはならない。
係合された他方の作用部50の先端部は支持軸3
9の外周面に形成された溝46に係合せしめられ
ることになる。即ち、他方の作用部50の先端部
の組み付けられた状態における位置は溝46によ
つて規制されることになる。従つて、トーシヨン
ばね47の加工精度のバラつき等により、他方の
作用部50のU字状の形状が、所定の形状よりも
大きく開いてしまつたような場合でも、その先端
部を溝46に係合せしめておけば、該先端部がカ
セツトシエル2の外壁内面、特に、下ハーフ3の
ハーフ外壁6の内面のうち軸受用切欠部10の周
囲の部分と接触するようなことにはならない。
しかも、他方の作用部50の先端部はトーシヨ
ンばね47が所定の状態で組み込まれた後は支持
軸39の外周面と常時弾接している状態となるの
で、溝46と係合した状態は確実に保持されるこ
とになる。また、トーシヨンばね47を所定の状
態に組み込もうとする際、トーシヨンばね47は
その他方の作用部50の先端部が支持軸39の先
端部側へ向けて回わり込むように動かされるよう
になるため、多くの場合他方の作用部50の先端
部は自動的に溝46に係合せしめられるようにな
る。そして、他方の作用部50のU字状の形状が
所定の形状よりも大きく開いているために、その
先端部が上述したように自動的に溝46に係合さ
れることがないときは、適当な治具でもつて先端
部を強引に内方側へ曲げてから溝46に入れて係
合させればよい。
ンばね47が所定の状態で組み込まれた後は支持
軸39の外周面と常時弾接している状態となるの
で、溝46と係合した状態は確実に保持されるこ
とになる。また、トーシヨンばね47を所定の状
態に組み込もうとする際、トーシヨンばね47は
その他方の作用部50の先端部が支持軸39の先
端部側へ向けて回わり込むように動かされるよう
になるため、多くの場合他方の作用部50の先端
部は自動的に溝46に係合せしめられるようにな
る。そして、他方の作用部50のU字状の形状が
所定の形状よりも大きく開いているために、その
先端部が上述したように自動的に溝46に係合さ
れることがないときは、適当な治具でもつて先端
部を強引に内方側へ曲げてから溝46に入れて係
合させればよい。
尚、トーシヨンばね47の一方の作用部49
は、最終的には上ハーフ4の下面に弾接せしめら
れるようになるのであるが、テープカセツト1を
組み立てる作業工程において、先ず、一時的に、
前面蓋36の天面部43の下面に弾接せしめられ
た状態とされる。即ち、51は前面蓋36の天面
部43の下面に形成された浅い凹部であり、トー
シヨンばね47の一方の作用部49の先端部は、
第7図に示すように、先ず、この凹部51に係合
せしめられる。
は、最終的には上ハーフ4の下面に弾接せしめら
れるようになるのであるが、テープカセツト1を
組み立てる作業工程において、先ず、一時的に、
前面蓋36の天面部43の下面に弾接せしめられ
た状態とされる。即ち、51は前面蓋36の天面
部43の下面に形成された浅い凹部であり、トー
シヨンばね47の一方の作用部49の先端部は、
第7図に示すように、先ず、この凹部51に係合
せしめられる。
52(第1図及び第8図参照)は上ハーフ4の
下面の前端部のうち略前面蓋36の支持軸39の
先端部39aの位置に対応する位置に形成された
浅い溝である。
下面の前端部のうち略前面蓋36の支持軸39の
先端部39aの位置に対応する位置に形成された
浅い溝である。
そこで、第7図に示すようにトーシヨンばね4
7の一方の作用部49の先端が凹部51に係合さ
れた状態の前面蓋36に対して、上ハーフ4を、
例えば、第3図に示すような位置関係で対応させ
て上ハーフ4を前面蓋36側へ移動せしめるよう
にすれば、上ハーフ4の上記浅い溝52の前端縁
がトーシヨンばね47の一方の作用部49と接触
し、かつ、これを上方へ向けて押し上げるように
して移動するので、該一方の作用部49の先端部
がその溝52に乗り移るようにしてこれと係合せ
しめられるようになる。
7の一方の作用部49の先端が凹部51に係合さ
れた状態の前面蓋36に対して、上ハーフ4を、
例えば、第3図に示すような位置関係で対応させ
て上ハーフ4を前面蓋36側へ移動せしめるよう
にすれば、上ハーフ4の上記浅い溝52の前端縁
がトーシヨンばね47の一方の作用部49と接触
し、かつ、これを上方へ向けて押し上げるように
して移動するので、該一方の作用部49の先端部
がその溝52に乗り移るようにしてこれと係合せ
しめられるようになる。
尚、前記したように、上下両ハーフ3及び4の
係合は、前面蓋36と上ハーフ4及びトーシヨン
ばね47が上記したようにして仮止め的に組み付
けられた後に行なわれるようになる。
係合は、前面蓋36と上ハーフ4及びトーシヨン
ばね47が上記したようにして仮止め的に組み付
けられた後に行なわれるようになる。
しかして、トーシヨンばね47は、その中間部
48が前面蓋36の支持軸39の先端部39aに
外嵌され、その一方の作用部49の先端部が上ハ
ーフ4の下面に弾接され、かつ、その他方の作用
部50が押圧ピン45に弾接して係合されるよう
になる。従つて、押圧ピン45がトーシヨンばね
47の弾発力によつて後方へ向けて押圧されるこ
とにより、支持軸39に、第8図における反時計
回わり方向への回動力が付勢されるようになる。
しかして、前面蓋36に、常時、第8図における
反時計回わり方向への回動力、即ち、カセツトシ
エル2のテープ引出用開口部35を閉じる方向へ
の回動力が付勢されるようになる。
48が前面蓋36の支持軸39の先端部39aに
外嵌され、その一方の作用部49の先端部が上ハ
ーフ4の下面に弾接され、かつ、その他方の作用
部50が押圧ピン45に弾接して係合されるよう
になる。従つて、押圧ピン45がトーシヨンばね
47の弾発力によつて後方へ向けて押圧されるこ
とにより、支持軸39に、第8図における反時計
回わり方向への回動力が付勢されるようになる。
しかして、前面蓋36に、常時、第8図における
反時計回わり方向への回動力、即ち、カセツトシ
エル2のテープ引出用開口部35を閉じる方向へ
の回動力が付勢されるようになる。
尚、下ハーフ3にはSリール12及びTリール
13の下側のフランジ部15,15′の外周縁に
形成された略ギヤ歯状の係合凹部(第3図参照)
と係合する図示しないストツパー部材が設けられ
ている。このストツパー部材はテープカセツト1
が使用されていないときに、テープリール12,
13が磁気テープ18をほどき出す方向へ回転し
たりすることのないようにブレーキをかけておく
ためのものであり、前面蓋36がテープ引出用開
口部35を開放する位置へ向けて回動せしめられ
ると、押圧ピン45,45′によりそのブレーキ
を解除する方向へ移動せしめられるようになされ
ている。
13の下側のフランジ部15,15′の外周縁に
形成された略ギヤ歯状の係合凹部(第3図参照)
と係合する図示しないストツパー部材が設けられ
ている。このストツパー部材はテープカセツト1
が使用されていないときに、テープリール12,
13が磁気テープ18をほどき出す方向へ回転し
たりすることのないようにブレーキをかけておく
ためのものであり、前面蓋36がテープ引出用開
口部35を開放する位置へ向けて回動せしめられ
ると、押圧ピン45,45′によりそのブレーキ
を解除する方向へ移動せしめられるようになされ
ている。
また、下ハーフ3には、前面蓋36をテープ引
出用開口部35を閉じる位置においてロツクする
図示しないロツク手段が設けられており、前面蓋
36がテープ引出用開口部36を閉じる位置へ回
動されて来るとそのロツク手段が前面蓋36をロ
ツクするようにされている。尚、このロツク手段
による前面蓋36に対するロツクはテープカセツ
ト1がビデオテープレコーダーに装着されると、
ビデオテープレコーダーのカセツト装着部に設け
られたロツク解除手段によつて自動的に解除され
るようにされている。
出用開口部35を閉じる位置においてロツクする
図示しないロツク手段が設けられており、前面蓋
36がテープ引出用開口部36を閉じる位置へ回
動されて来るとそのロツク手段が前面蓋36をロ
ツクするようにされている。尚、このロツク手段
による前面蓋36に対するロツクはテープカセツ
ト1がビデオテープレコーダーに装着されると、
ビデオテープレコーダーのカセツト装着部に設け
られたロツク解除手段によつて自動的に解除され
るようにされている。
考案の効果
以上に記載したところから明らかなように、本
考案テープカセツトは、供給側のテープリールと
巻取り側のテープリールとが収納され上下両カセ
ツトハーフが結合されて成るカセツトシエルと、
該カセツトシエルの前面部のテープ引出用開口部
を開閉する前面蓋とを備え、該前面蓋はこれの左
右両側面から互いに内側へ向けて突設された支持
軸が前記上下両カセツトハーフの突き合わせ部に
より回転自在に支持されると共に、中間部が上記
支持軸に外嵌され一方の作用部がカセツトシエル
の内面に弾接されかつ他方の作用部が上記支持軸
から突設されたピンに係合された少なくとも一つ
のトーションばねの弾発力により常時前記テープ
引出用開口部を閉じる方向への回動力を付勢され
るようにしたテープカセツトにおいて、前記トー
シヨンばねの他方の作用部を略U字状に形成する
と共に、トーシヨンばねが設けられた前記支持軸
の外周面のうち略前記ピンのハーフ外壁側の部分
と対応した位置に前記トーシヨンばねの他方の作
用部の先端部の位置を規制する溝を形成したこと
を特徴とする。
考案テープカセツトは、供給側のテープリールと
巻取り側のテープリールとが収納され上下両カセ
ツトハーフが結合されて成るカセツトシエルと、
該カセツトシエルの前面部のテープ引出用開口部
を開閉する前面蓋とを備え、該前面蓋はこれの左
右両側面から互いに内側へ向けて突設された支持
軸が前記上下両カセツトハーフの突き合わせ部に
より回転自在に支持されると共に、中間部が上記
支持軸に外嵌され一方の作用部がカセツトシエル
の内面に弾接されかつ他方の作用部が上記支持軸
から突設されたピンに係合された少なくとも一つ
のトーションばねの弾発力により常時前記テープ
引出用開口部を閉じる方向への回動力を付勢され
るようにしたテープカセツトにおいて、前記トー
シヨンばねの他方の作用部を略U字状に形成する
と共に、トーシヨンばねが設けられた前記支持軸
の外周面のうち略前記ピンのハーフ外壁側の部分
と対応した位置に前記トーシヨンばねの他方の作
用部の先端部の位置を規制する溝を形成したこと
を特徴とする。
即ち、本考案テープカセツトは、トーシヨンば
ねの前面蓋の支持軸から突設されたピンに係合す
る他方の作用部を略U字状に形成したものである
から、該他方の作用部を上記ピンに側方から係合
せしめることができる。
ねの前面蓋の支持軸から突設されたピンに係合す
る他方の作用部を略U字状に形成したものである
から、該他方の作用部を上記ピンに側方から係合
せしめることができる。
従つて、トーシヨンばねを前面蓋に組み込むと
き、トーシヨンばねの中間部を支持軸に外嵌せし
める作業とその他方の作用部を支持軸から直交す
る方向に突設されたピンに係合せしめる作業とを
略同時に、即ち、1動作で行なうことができる。
き、トーシヨンばねの中間部を支持軸に外嵌せし
める作業とその他方の作用部を支持軸から直交す
る方向に突設されたピンに係合せしめる作業とを
略同時に、即ち、1動作で行なうことができる。
そして、このようなトーシヨンばねの組み込み
作業によれば、所定の形状に形成されたトーシヨ
ンばねを、少なくとも従来のテープカセツトにお
けるトーシヨンばねの組み込み作業のようにその
形状を壊わす惧れがあるような無理な力を加える
ことなく組み込むことができる。
作業によれば、所定の形状に形成されたトーシヨ
ンばねを、少なくとも従来のテープカセツトにお
けるトーシヨンばねの組み込み作業のようにその
形状を壊わす惧れがあるような無理な力を加える
ことなく組み込むことができる。
また、本考案によれば、組み込まれたトーシヨ
ンばねの他方の作用部の先端部は支持軸の外周面
に形成された溝に係合せしめられるようになる。
即ち、トーシヨンばねはその他方の作用部の先端
部のカセツトシエルに外壁に対する位置を規制さ
れた状態で組み込まれるようにされる。従つて仮
に、トーシヨンばねの加工精度にバラつきがあ
り、その他方の作用部が所定の形状よりも開いた
状態で形成されているようなことがあっても、他
方の作用部の先端部がカセツトシエルの外壁内面
に接触するような惧れはない。
ンばねの他方の作用部の先端部は支持軸の外周面
に形成された溝に係合せしめられるようになる。
即ち、トーシヨンばねはその他方の作用部の先端
部のカセツトシエルに外壁に対する位置を規制さ
れた状態で組み込まれるようにされる。従つて仮
に、トーシヨンばねの加工精度にバラつきがあ
り、その他方の作用部が所定の形状よりも開いた
状態で形成されているようなことがあっても、他
方の作用部の先端部がカセツトシエルの外壁内面
に接触するような惧れはない。
従つて、前面蓋は、常時、スムーズに回動する
ことができる状態が保持される。
ことができる状態が保持される。
しかして、本考案によれば、トーシヨンばねの
組み込みの作業性を向上せしめることができると
共に、トーシヨンばねの他方の作用部の先端部が
カセツトシエルの外壁内面と接触するのを確実に
防止することができるようにした新規なテープカ
セツトを提供することができる。
組み込みの作業性を向上せしめることができると
共に、トーシヨンばねの他方の作用部の先端部が
カセツトシエルの外壁内面と接触するのを確実に
防止することができるようにした新規なテープカ
セツトを提供することができる。
第1図乃至第8図は本考案テープカセツトの実
施の一例を示すものであり、第1図は前面蓋が上
ハーフに組み付けられた状態における要部拡大斜
視図、第2図は前面蓋が開けられた状態における
テープカセツトの全体を示す斜視図、第3図はテ
ープカセツトを下ハーフ側の部分、上ハーフ側の
部分及び前面蓋に分解して示す斜視図、第4図は
上下両ハーフが結合された状態における要部の拡
大縦断側面図、第5図は前面蓋の要部拡大底面
図、第6図は前面蓋とトーシヨンばねとの分解し
た状態で示す要部拡大斜視図、第7図はトーシヨ
ンばねが組み込まれた状態における前面蓋の要部
拡大斜視図、第8図は前面蓋がテープ引出用開口
部を閉じた状態における第2図の−線に添う
拡大断面図、第9図及び第10図は従来のテープ
カセツトの一例を示すものであり、第9図は要部
の拡大斜視図、第10図は要部の拡大底面図であ
る。 符合の説明、1……テープカセツト、2……カ
セツトシエル、3……下ハーフ、4……上ハー
フ、6……ハーフ外壁、10……突き合わせ部、
11……突き合わせ部、12……供給側のテープ
リール、13……巻取り側のテープリール、28
……突き合わせ部、29……突き合わせ部、35
……テープ引出用開口部、36……前面蓋、3
8,38′……前面蓋の側面、39,39′……支
持軸、45……ピン、46……溝、47……トー
シヨンばね、48……中間部、49……一方の作
用部、50……他方の作用部。
施の一例を示すものであり、第1図は前面蓋が上
ハーフに組み付けられた状態における要部拡大斜
視図、第2図は前面蓋が開けられた状態における
テープカセツトの全体を示す斜視図、第3図はテ
ープカセツトを下ハーフ側の部分、上ハーフ側の
部分及び前面蓋に分解して示す斜視図、第4図は
上下両ハーフが結合された状態における要部の拡
大縦断側面図、第5図は前面蓋の要部拡大底面
図、第6図は前面蓋とトーシヨンばねとの分解し
た状態で示す要部拡大斜視図、第7図はトーシヨ
ンばねが組み込まれた状態における前面蓋の要部
拡大斜視図、第8図は前面蓋がテープ引出用開口
部を閉じた状態における第2図の−線に添う
拡大断面図、第9図及び第10図は従来のテープ
カセツトの一例を示すものであり、第9図は要部
の拡大斜視図、第10図は要部の拡大底面図であ
る。 符合の説明、1……テープカセツト、2……カ
セツトシエル、3……下ハーフ、4……上ハー
フ、6……ハーフ外壁、10……突き合わせ部、
11……突き合わせ部、12……供給側のテープ
リール、13……巻取り側のテープリール、28
……突き合わせ部、29……突き合わせ部、35
……テープ引出用開口部、36……前面蓋、3
8,38′……前面蓋の側面、39,39′……支
持軸、45……ピン、46……溝、47……トー
シヨンばね、48……中間部、49……一方の作
用部、50……他方の作用部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 供給側のテープリールと巻取り側のテープリー
ルとが収納され上下両カセツトハーフが結合され
て成るカセツトシエルと、 該カセツトシエルの前面部のテープ引出用開口
部を開閉する前面蓋とを備え、 該前面蓋はこれの左右両側面から互いに内側へ
向けて突設された支持軸が前記上下両カセツトハ
ーフの突き合わせ部により回転自在に支持される
と共に、 中間部48が上記支持軸39に外嵌され一方の
作用部49がカセツトシエル2の内面に弾接され
かつ他方の作用部50が上記支持軸39から突設
されたピン45に係合された少なくとも一つのト
ーシヨンばね47の弾力発力により常時前記テー
プ引出用開口部を閉じる方向への回動力を付勢さ
れるようにしたテープカセツトにおいて、 前記トーシヨンばね47の他方の作用部50を
略U字状に形成すると共に、 トーシヨンばね47が設けられた前記支持軸3
9の外周面のうち略前記ピン45のハーフ4外壁
側の部分と対応した位置に前記トーシヨンばね4
7の他方の作用部50の先端部の位置を規制する
溝46を形成した ことを特徴とするテープカセツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8660084U JPS613580U (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | テ−プカセツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8660084U JPS613580U (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | テ−プカセツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS613580U JPS613580U (ja) | 1986-01-10 |
JPH0416297Y2 true JPH0416297Y2 (ja) | 1992-04-13 |
Family
ID=30638059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8660084U Granted JPS613580U (ja) | 1984-06-13 | 1984-06-13 | テ−プカセツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS613580U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5721194U (ja) * | 1980-07-07 | 1982-02-03 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5686674U (ja) * | 1979-12-05 | 1981-07-11 |
-
1984
- 1984-06-13 JP JP8660084U patent/JPS613580U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5721194U (ja) * | 1980-07-07 | 1982-02-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS613580U (ja) | 1986-01-10 |
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