JPH0416052Y2 - - Google Patents

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JPH0416052Y2
JPH0416052Y2 JP1985029073U JP2907385U JPH0416052Y2 JP H0416052 Y2 JPH0416052 Y2 JP H0416052Y2 JP 1985029073 U JP1985029073 U JP 1985029073U JP 2907385 U JP2907385 U JP 2907385U JP H0416052 Y2 JPH0416052 Y2 JP H0416052Y2
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JP
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oil
bearing
oil tank
tank
cooling plate
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【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は立軸スラスト軸受を潤滑するための潤
滑装置の改良に関する。
B 考案の概要 本考案は、ころがり軸受を使用した立軸スラス
ト軸受の潤滑装置において、油槽の油面の上部に
軸受より飛散した油を受ける油冷却板を設け、且
つ回転軸の回転によつて旋回する冷却扇を設けて
前記冷却板上の油を風冷し、更に前記軸受に供給
する油量を調整する油量調整室を設けることによ
り、軸受を潤滑する油の昇温を冷却水を使用しな
いで降温するようにしたものである。
C 従来の技術 一般に立軸形回転機において、スラスト軸受と
してころがり軸受を使用する場合は、軸受の回転
周速や下向きスラスト荷重が大きくなると、その
潤滑に油が用いられる。この油潤滑方法として通
常、第2図に示すように回転軸の周囲に設けた油
槽中に油を入れ、この油槽内に冷却パイプを導入
し、油槽外部からパイプ中に冷却水を流して油槽
内の油を冷却し、軸受自身の転がり摩擦や油攪拌
による発熱を散逸させていた。
即ち、第2図は従来の立軸スラスト軸受潤滑装
置の構造を示す要部断面図で同図において、回転
軸1の上部に軸支持部2を嵌着し、その抜止め防
止のためリングキー3およびリングキー押え4を
設け、軸支持部2が回転軸1と一体的に回転する
ようにすると共に、軸支持部2を円錐ころ軸受6
を介してブラケツト5に設けた支持部材5aで支
持する。なお、軸支持部2は回転軸1と一体に形
成する場合もあり、この場合はリングキー3及び
リング押え4は不用となる。この軸受6の回りを
ブラケツト5の一部と油槽ケース5bとで囲み油
槽を形成して軸受潤滑用の油を軸受6の部分まで
満たす。この油の中に熱交換器7を設けて油槽中
の油を冷却する。熱交換器7は油槽中の油と絶縁
された冷却パイプ8によつて形成され、この冷却
パイプ8に油槽ケース5bの外側から水を給水
し、油の熱を奪つて排水させる。支持部材5aに
は、連通孔5cが設けられており、この支持部材
5aで前記油槽内を熱交換器7を浸漬した外側領
域Aと、軸受6に給油する内側領域Bとに区分さ
れる。なお、9は支持部材5aの上端に設けた支
持棒、10は支持棒9の先端に設けた油押えを示
している。
今、回転軸1が回転すると、内部領域Bの上側
にある軸受6の内輪も回転し、内輪の外径は下側
より上側の方が大きいので、その遠心力の差によ
り、潤滑油が軸受6の斜上方に飛ばされ、外側領
域Aに入る。潤滑油は外側領域Aにおいて、熱交
換器7で冷却され、内側領域Bへ流入して、潤滑
油は油槽内を循環する。
D 解決しようとする問題点 従来の立軸スラスト軸受潤滑装置は以上のよう
な構成になつているので、回転軸を回転させる場
合、軸受の回転により発生する熱や軸受による油
攪拌作用によつて発生する攪拌熱が発生し軸受を
加熱する。この加熱を散逸させるために冷却水を
用いた熱交換器が使用されていた。従つて熱交換
器の配管設備、更に、冷却水が事故により停止し
た場合、あるいは冷却水が必要限度以下に減少し
た場合の警報設備や保護設備が必要であるという
問題点を有している。
本考案はこのような立軸スラスト軸受潤滑装置
の問題点を改良するためになされたものであつ
て、スラスト軸受の転がり摩擦により発生する熱
やスラスト軸受の潤滑油攪拌作用によつてもたら
される潤滑油の昇温を、冷却水によらずに降温さ
せる立軸スラスト軸受潤滑装置を提供することを
目的とする。
E 問題点を解決するための手段 本考案は前述の目的を達成するために、油槽の
油面の上部に軸受より飛散した油を受ける油冷却
板を設け、且つ回転軸の回転によつて旋回する冷
却扇を設けて前記油冷却板上の油を風冷し、更に
前記軸受に供給する油量を調整する油量調整室を
設けたものである。
F 作用 本考案の立軸スラスト軸受潤滑装置は、以上の
ように構成されているから、回転軸が回転する
と、冷却扇と軸受の内輪が同時に回転し、内輪の
回転によつて軸受部の油は上方へ飛ばされ油冷却
板上に上げられ油冷却板上に薄い油層を形成し、
その外周縁から油槽内に落下する。一方冷却扇の
回転によつて油冷却板上に冷却風が送られ、この
冷却風によつて油冷却板上の油は冷却される。
また軸受には油量調整室から油が供給されるの
でこの油量調整室で軸受部に供給する油量を適当
に調整すれば、軸受部の油面は少し下がり軸受の
下側一部分を浸した面において均衡するので、軸
受の攪拌による油攪拌熱の発生を最小に押えるこ
とができる。
G 実施例 第1図は本考案の一実施例たる立軸スラスト軸
受潤滑装置の断面図で、第2図と同一符号は同一
名称または同様な構成部分示し説明を省略する。
しかして、第1図においてCはブラケツト5と油
槽ケース5bとで形成された油槽を示し、Dは油
量調整室で、隔壁11で区切られ、油量調整孔1
1aを介して前記の油槽cと連通している。なお
第1図の実施例では、油槽cの底部に流路5bを
設けた場合について示してあるが、この流路5b
を設けることなく支持部材5aに点線で示すよう
に連絡孔を設けてもよく、またこの場合隔壁11
を省略することができる。13は油冷却板でドー
ナツ状の円板から形成され、油槽cの油面の上部
に油面と平行的に配設し、その内周部は支持部材
5aに取付けられている。14は油押えで、軸受
6の上部に配設され軸受6から油が上方に飛散し
たとき、この油を押え油冷却板13に導く。14
aはこの油押え14を支持する支持棒を示す。ま
た油槽cの上部には風案内15を配設した上蓋1
6が載置されている。
以上のように構成されているので、回転軸1が
回転すると、回転軸1と一体の軸支持部2と軸受
6の内輪側および冷却扇12が同一速度で回転
し、軸受部の油は上方へ飛ばされ油押え14に当
つて油冷却板13上に落ちる。この冷却板13上
に溜つた潤滑油は冷却扇11で冷却されながら冷
却板13の外周方へ流出し、その外端部から下方
の油槽c内に落下する。
前記油の落下により油槽c内の油は冷却され
る。そして油槽c内の油面が上昇し油は流路5
b′を通り調整孔11aを介して油量調整室D内へ
入り循環する。この油量の調整は軸受6部の油面
が停止時よりも下がつた状態で均衡するように油
量調整室Dの油量調整孔11aで調整される。従
つて油量調整室Dの油面は、回転軸1が静止して
いるきは油槽cの油面と同じであるから、回転軸
の回転始動時には軸受部が半分以上浸つているの
で無理なく始動でき、始動した後は油量調整室D
の油量が絞られて図1のように軸受6の下部に下
がる。従つて軸受6による油の攪拌熱の発生が押
えられる。また、油槽c内の油温は中心部が高い
ため、矢印方向の流れを生じるが、軸受6部へ流
れる油は油槽c内の外側の低温の油が油槽c底部
の流路5b′から油量調整室D内へ流れる。
なお、前記の冷却扇12の回転によつて下方に
空気流が生じ、油冷却板13上に溜つた油が冷却
され、油の放熱によつて温められた空気は風案内
15によつて油槽ケース5bから油槽上蓋16に
沿つた流れを生じ、油槽ケース及び油槽上蓋5b
16を通して外方に放熱される。
H 考案の効果 本考案は以上のように、回転軸が回転すると軸
受の潤滑油面が下がり、軸受の油を攪拌すること
によつて発生する熱が少なく、油の温度上昇が少
なくなる。また、油冷却板を取付けることによつ
て油面の表面積が増大し、空気中への熱放散が向
上でき、同時に冷却された温度の低い油を油槽内
へ落して油槽内の油を効果的に冷却することがで
きる。さらに、油冷却板上に溜まつた油は、油冷
却板上を移動する間に冷却扇から送られる風によ
つて冷却されるので油の効果が更に増大する。
以上のように放熱効果によつて油の温度上昇が
抑えられるので、油槽内の油温度が低く抑えるこ
とができ、従来方式による冷却パイプ、冷却水及
び保護設備が不要となる等の優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案実施例の立軸スラスト軸受潤滑装
置の構造を示す断面図、第2図は従来の立軸スラ
スト軸受潤滑装置の断面図である。 1は回転軸、2は軸支持部、5はブラケツト、
5aは支持部材、6は軸受、11は隔壁、11a
は油量調整孔、12は冷却扇、13は油冷却板、
Cは油槽、Dは油量調整室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸の軸支持部をころがり軸受を介してブラ
    ケツトの支持部材で支持し、前記軸受の回りを油
    槽で囲んで該油槽に前記軸受を浸す潤滑油を収容
    し、前記軸受の回転による遠心力で潤滑油を軸受
    の外方向に飛散させて前記油槽内に潤滑油を還流
    させるものにおいて、前記油槽内における前記軸
    受下方部位を隔壁によつて区分して油量調整室を
    設け、該油量調整室と前記油槽とを油量調整孔で
    連通して前記油槽の油が前記油量調整孔、前記油
    量調整室を介して前記軸受に供給されるよう構成
    し、且つ前記油槽の油面の上部で且つ前記軸受か
    ら飛散する油を受ける位置に油冷却板を設けると
    共に、該油冷却板の上部に位置する部位の軸支持
    部に冷却扇を設けたことを特徴とする立軸スラス
    ト軸受潤滑装置。
JP1985029073U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH0416052Y2 (ja)

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JP1985029073U JPH0416052Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

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JP1985029073U JPH0416052Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

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JPS61145198U JPS61145198U (ja) 1986-09-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5829439A (ja) * 1981-08-14 1983-02-21 オリンパス光学工業株式会社 広視野内視鏡

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JPS5829439A (ja) * 1981-08-14 1983-02-21 オリンパス光学工業株式会社 広視野内視鏡

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