JP3724101B2 - 軸受潤滑装置及びその自己ポンプ構造 - Google Patents

軸受潤滑装置及びその自己ポンプ構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は立形回転電機の軸受潤滑装置及びその自己ポンプ構造に関し、特に準傘形の立形回転電機に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は準傘形の立形回転電機に備えた従来の軸受潤滑装置の構成を示す断面図、図6は前記軸受潤滑装置の系統図である。
【0003】
図5に示すように、立形回転電機(発電機又は電動機)の回転軸1の上部には回転軸1を囲むようにして上部油槽14が設けられており、この上部油槽14内の油15に浸るようにしてガイド軸受(案内軸受)4が設けられている。ガイド軸受4は回転軸1の外周面から突出された突出部2の外周面側に、突出部2を回転可能に支持するガイドメタル3を設けてなるものである。
【0004】
一方、回転軸1の下部には回転軸1を囲むようにして下部油槽16が設けられており、この下部油槽16内の油17に浸るようにしてスラスト軸受8が設けられている。スラスト軸受8は回転軸1の外周面から突出された突出部5の下端に回転円板であるスラストランナ6を設け、スラストランナ6の下面側にスラストランナ6を回転可能に支持するスラストメタル7を設けてなるものである。
【0005】
そして、上部油槽14内には、突出部2の下端の回転部11にポンプ作用をする孔11aを放射状に複数形成し且つこの回転部11の外周側にポンプケーシング12を備えることによって自己ポンプ(セルフポンプ)13が構成されている。ポンプケーシング12の吐出部9は配管18を介してオイルクーラ19の入口側に結合され、オイルクーラ19の出口側は配管20を介して上部油槽14に結合されている。オイルクーラ19は電動機21により回転駆動されるファン22を備えた空冷式のものである。
【0006】
また、下部油槽16内には、突出部5の下端に設けられたスラストランナ6にポンプ作用をする孔6aを放射状に複数形成し且つこのスラストランナ6の外周側にポンプケーシング23を備えることによって自己ポンプ24が構成されている。ポンプケーシング23の吐出部10は配管25を介してオイルクーラ26の入口側に結合され、オイルクーラ26の出口側は配管27を介して下部油槽16に結合されている。オイルクーラ26は電動機28により回転駆動されるファン29を備えた空冷式のものである。
【0007】
従って、上記構成の軸受潤滑装置によれば、上部のガイド軸受4は上部油槽14内の油15によって潤滑され且つ冷却される。そして、この上部油槽14内の油15は、図5中に矢印で示すように、自己ポンプ13の回転部11が回転軸1と共に回転することにより、回転部11の複数の孔11aの内側から吸い込まれて同孔11aの外側へと吐出される。このことによって油15は、図5及び図6(a)中に矢印で示すように、ポンプケーシング12の吐出部9から配管18を介してオイルクーラ19に送給され、このオイルクーラ19でファン22の冷却風により冷却された後に再び上部油槽14内へと戻るように循環される。
【0008】
また、下部のスラスト軸受8は下部油槽16内の油17によって潤滑され且つ冷却される。そして、この下部油槽16内の油17は、図5中に矢印で示すように、自己ポンプ24のスラストランナ6が回転軸1と共に回転することにより、スラストランナ6の複数の孔6aの内側から吸い込まれて同孔6aの外側へと吐出される。このことによって油17は、図5及び図6(b)中に矢印で示すように、ポンプケーシング23の吐出部10から配管25を介してオイルクーラ26に送給され、このオイルクーラ26でファン29の冷却風により冷却された後に再び下部油槽16内に戻るように循環される。
【0009】
なお因みに、立形回転電機には上記のように回転軸の上部側にガイド軸受を備え下部側にスラスト軸受を備えた準傘形の他にも、普通形や傘形のものがある。普通形とは回転軸の上部側にスラスト軸受を備え、回転軸の下部側にガイド軸受を備えたものである。傘形とは回転軸の上部側には軸受がなく、回転軸の下部側にスラスト軸受とガイド軸受とを備えたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の軸受潤滑装置では、上部油槽14内の油15と下部油槽16内の油17とをそれぞれ独立に冷却しているため、油15と油17との間に温度差が付き、油15の寿命と油17の寿命とに差が生じてしまう。このため、油15の交換時期と油17の交換時期とが異なってしまい、即ち油15と油17とを同時期に交換することができずに不経済である。
【0011】
また、ガイド軸受4側の自己ポンプ13の回転部11の直径はスラスト軸受8側の自己ポンプ24のスラストランナ(回転円板)6の直径に比べて大幅に小さいため、回転部11の周速はスラストランナ6の周速に比べて遅い。従って、自己ポンプ13は自己ポンプ24に比べて吐出圧力が低くポンプ能力が低いために、オイルクーラ19への油15の循環流量が少ない。このため、上部のガイド軸受4の温度は下部のスラスト軸受8の温度よりも高温となり易い。なお、自己ポンプの吐出圧力は周速の二乗に比例するため、例えばスラストランナ6の周速が回転部11の周速の2倍であるとすると、自己ポンプ24の吐出圧力は自己ポンプ13の吐出圧力の4倍となる。従って自己ポンプ24はポンプ能力が高い一方、自己ポンプ13は上記の如くポンプ能力が低い。
【0012】
更には、上部のガイド軸受4に対する冷却系統と下部のスラスト軸受8に対する冷却系統とが独立しているため、それぞれにオイルクーラ19,26が必要となり、また上記の如く空冷の場合にはそれぞれにダクトや冷却ファン22,29が必要となるため、部品点数が増えコストアップとなる。
【0013】
従って、本発明は上記従来技術に鑑み、上部油槽の油温度と下部油槽の油温度とを均一化し、また上部のガイド軸受も確実に冷却することができる立形回転電機の軸受潤滑装置を提供することを第1の課題とする。また、立形回転電機の軸受潤滑装置の信頼性を高めることができる自己ポンプ構造を提供することを第2の課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段
【0015】
上記第1の課題を解決する第の発明の軸受潤滑装置は、立形回転電機の回転軸の上部と下部とに上部油槽と下部油槽とを備え、前記上部油槽内の油により前記上部に設けられたガイド軸受を潤滑し且つ冷却すると共に、前記下部油槽内の油により前記下部に設けられたスラスト軸受を潤滑し且つ冷却する軸受潤滑装置において、
前記下部油槽内には前記回転軸と共に回転する回転円板にポンプ作用をする孔を放射状に複数形成し且つこの回転円板の外周側にポンプケーシングを備えると共にこのポンプケーシングの内周面と前記回転円板の外周面との間の領域を周方向に2分割して第1自己ポンプと第2自己ポンプとを構成し、前記第1自己ポンプよって吐出した前記下部油槽内の油は冷却手段に送給してこの冷却手段により冷却した後に前記下部油槽内へと戻す一方、前記第2自己ポンプよって吐出した前記下部油槽内の油は前記上部油槽内へと送給し、且つ前記上部油槽内の油は所定の油面高さから前記下部油槽内へとオーバーフローするように構成したことを特徴とする。
【0016】
また、上記第2の課題を解決する第の発明の軸受潤滑装置の自己ポンプ構造は、立形回転電機のスラスト軸受側の油槽内に構成され、この油槽内の油を吐出して循環させる軸受潤滑装置の自己ポンプ構造であって、
立形回転電機の回転軸と共に回転する回転円板にポンプ作用をする孔を放射状に複数形成し且つこの回転円板の外周側にポンプケーシングを備えると共に、このポンプケーシングの内周面と前記回転円板の外周面と間の領域を周方向に複数の領域に分割して複数の自己ポンプを構成したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
図1は準傘形の立形回転電機に備えた本発明の実施の形態に係る軸受潤滑装置の構成を示す断面図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は前記軸受潤滑装置の系統図である。
【0019】
図1に示すように、立形回転電機(発電機又は電動機)の回転軸1の上部には回転軸1を囲むようにして上部油槽51が設けられ、上部油槽51内の油52に浸るようにしてガイド軸受53が設けられており、油52によってガイド軸受53を潤滑し且つ冷却するようになっている。ガイド軸受53は回転軸1の外周面から突出された突出部54の外周面側に、突出部54を回転可能に支持するガイドメタル55を設けてなるものである。
【0020】
一方、回転軸1の下部には回転軸1を囲むようにして下部油槽56が設けられ、下部油槽56内の油57に浸るようにしてスラスト軸受58が設けられており、油57によってスラスト軸受58を潤滑し且つ冷却するようになっている。スラスト軸受58は回転軸1の外周面から突出された突出部59の下端に回転円板であるスラストランナ60を設け、スラストランナ60の下面側にスラストランナ6を回転可能に支持するスラストメタル51を設けてなるものである。
【0021】
そして、上部油槽51内には自己ポンプが構成されていない一方、下部油槽56内には、図1及び図2に示すように、突出部59の下端に設けられたスラストランナ60にポンプ作用をする孔60aを放射状に複数(図示の場合には4本)形成し且つこのスラストランナ60の外周側にポンプケーシング62を備えると共に、ポンプケーシング62の内周面とスラストランナ60の外周面との間の領域を仕切り63a,63bにより周方向に2領域に分割することによって、第1自己ポンプ64と第2自己ポンプ65とが構成されている。また、ポンプケーシング62には第1自己ポンプ64側の吐出部66と、第2自己ポンプ65側の吐出部67とが形成されている。なお、図2中の75はスラストランナ60の外周面に設けられた油流ガイドである。
【0022】
図3に示すように、第1自己ポンプ64の吐出部66は、配管68を介してオイルクーラ69の入口側に結合され、オイルクーラ69の出口側は配管70を介して下部油槽56に結合されている。オイルクーラ69は電動機71により回転駆動されるファン72を備えた空冷式のものである。なお、オイルクーラ69のための冷却風は立形回転電機自身の冷却風を利用してもよい。また、この冷却系の冷却手段としては、空冷のオイルクーラ69に代えて水冷クーラを用いてもよく、更にはヒートパイプ方式等であってもよい。
【0023】
一方、第2自己ポンプ65の吐出部67は、配管73を介して上部油槽51に結合されている。配管73の上端部は、上部油槽51内の所定の油面52a位置よりも上方に位置している。これは、立形回転電機の停止中に上部油槽51内の油52が配管73を通って下部油槽56内へ落ちることにより油面52aが低下してしまうのを防止するためである。また、上部油槽51と下部油槽56とはオーバフロー管74によって結合されている。オーバフロー管74の上端部は、上部油槽51内の所定の油面52a位置に合わせて上部油槽51に結合されている。
【0024】
従って、上記構成の軸受潤滑装置では、下部油槽56内の油57は、第1自己ポンプ64と第2自己ポンプ65とによってそれぞれ下部油槽56外へと吐出される。
【0025】
即ち、下部油槽56内の油57は、図2中に矢印で示すように、第1自己ポンプ64と第2自己ポンプ65とを構成するスラストランナ60が回転軸1と共に回転することにより、スラストランナ60の複数の孔60aの内側から吸い込まれて同孔60aの外側へと吐出される。このとき油57は、仕切り63a,63bによって2分割されたポンプケーシング62内のそれぞれの領域に吐出されることになり、第1自己ポンプ64側の吐出部66と、第2自己ポンプ65側の吐出部67とからそれぞれ下部油槽56外へと吐出される。
【0026】
第1自己ポンプ64によって吐出された油57は、ポンプケーシング62の吐出部66から配管68を介してオイルクーラ69に送給され、このオイルクーラ69でファン72の冷却風により冷却された後に再び下部油槽56内に戻るように循環される。
【0027】
一方、第2自己ポンプ65によって吐出された油57は、ポンプケーシング62の吐出部67から配管73を介して上部油槽51内へと送給される。そして、上部油槽51内の油52は、オーバフロー管74を介して下部油槽56内へとオーバフローする。即ち、上部油槽51内の油52と下部油槽56内の油57とが、第2自己ポンプ65、配管73及びオーバフロー管74により、上部油槽51と下部油槽56との間で循環される。
【0028】
以上のことから、本軸受潤滑装置によれば、上部油槽51内の油52と下部油槽56内の油57とが上部油槽51と下部油槽56との間で循環されるため、油52の温度と油57の温度とが均一化される。従って、油52の寿命と油57の寿命とが同じになるため、油52の交換周期と油57の交換周期とが同一となり、即ち油52と油57とを同時期に交換することができ、且つメンテナンスも容易となるため、経済的になる。
【0029】
また、上部油槽51内の油52と下部油槽56内の油57とを1台のオイルクーラ69と冷却ファン72とによって冷却することができるため、従来の軸受潤滑装置(図5参照)に比べて、上部側の自己ポンプを削減することができると共に、オイルクーラを1台削減することができ、これに伴って冷却ファン及びダクトも削減することができる。このため、軸受潤滑装置全体をコンパクトにすることができると共にコストダウンを図ることができる。
【0030】
なお、オイルクーラ69における交換熱量は上部油槽51内の油52をも冷却するために従来のオイルクーラ26(図5参照)における交換熱量よりも増加するが、スラスト軸受58の発熱量はガイド軸受53の発熱量の数倍もあり、この比率から考えて1〜2割程度となる。従って、オイルクーラ69は従来のオイルクーラ26に比べてそれほど大きくはならない。
【0031】
また、仕切り63a,63bの位置を変えてポンプケーシング62の内周面とスラストランナ60の外周面との間の領域を周方向に任意の大きさ(角度範囲)に分割することができるため、第1自己ポンプ64のポンプ性能と第2自己ポンプ65のポンプ性能とを容易に調整することができる。このため、第1自己ポンプ64と第2自己ポンプ65とでそれぞれ吐出する油57の流量配分を容易に最適な流量配分とすることができ、従って配管68と配管73とに流量調整弁等を設ける必要がない。
【0032】
また、スラストランナ(回転円板)60の直径は図5に示す従来のガイド軸受側の自己ポンプ13における回転部11の直径よりも大きいため、このスラストランナ60を用いて複数(上記では第1自己ポンプ64と第2自己ポンプ65の2つ)を構成することができると共に、ポンプ性能の設計が容易であり所望のポンプ性能を得ることができる(ポンプ性能をアップさせるにはスラストランナ60に形成する孔の数を増やすか又は同孔の径を大きくすればよい)。このため第1自己ポンプ64により下部油槽56内の油57を確実に循環させてスラスト軸受68を確実に冷却することができると共に、第2自己ポンプ65により上下部油槽51,56間で油52,57を確実に循環させることができるため、ガイド軸受53も確実に冷却することができる。即ち、ポンプ性能の低い自己ポンプ13を用いていた従来の軸受潤滑装置に比べて(図5参照)、本軸受潤滑装置は信頼性が高い。
【0033】
なお、上記の如く、第1自己ポンプ64と第2自己ポンプ65とを構成して、第1自己ポンプ64をオイルクーラ循環系用とし、第2自己ポンプ65を上下油槽循環系用とすることが最も望ましいが、このような構成とはせずに、図4に示すような構成の軸受潤滑装置とすることもできる。なお図4中、上記の軸受潤滑装置(図3参照)と同様の部分には同一の符号を付している。
【0034】
図4に示すように、下部油槽56内には上記の第1及び第2自己ポンプ64,65に代えて従来と同様にポンプケーシング(図示せず)の内周面とスラストランナ(図示せず)の外周面との間の領域を分割せずに1つの自己ポンプ80が構成されているが、自己ポンプ80の吐出部81は2方向に分岐されている。
【0035】
そして、吐出部81の一方は配管68を介してオイルクーラ69の入口側に結合され、オイルクーラ69の出口側は配管70を介して下部油槽56に結合されている。吐出部81の他方は配管73を介して上部油槽51に結合されている。配管73の上端部は、上部油槽51内の所定の油面52a位置よりも上方に位置している。また、上部油槽51と下部油槽56とはオーバフロー管74によって結合されている。オーバフロー管74の上端部は、上部油槽51内の所定の油面52a位置に合わせて上部油槽51に結合されている。更に、配管68,73には、流量調整弁又は絞り82,83がそれぞれ設けられている。
【0036】
従って、上記構成の軸受潤滑装置では、自己ポンプ80によって吐出された下部油槽56内の油57が吐出部81において分岐される。そして、この分岐された油57の一方は配管68を介してオイルクーラ69に送給され、このオイルクーラ69でファン72の冷却風により冷却された後に再び下部油槽56内に戻るように循環される。
【0037】
一方、分岐された油57の他方は配管73を介して上部油槽51内へと送給される。上部油槽51内の油57は、オーバフロー管74を介して下部油槽56内へとオーバフローする。なお、必要に応じてオイルクーラ69に送給される油57と上部油槽51内に送給される油57との流量配分が流量調整弁又は絞り82,83により調整される。
【0038】
以上のことから、本軸受潤滑装置によれば、上部油槽51内の油52と下部油槽56内の油57とが上部油槽51と下部油槽56との間で循環されるため、油52の温度と油57の温度とが均一化される。従って、油52の寿命と油57の寿命とが同じになるため、油52と油57を同時期に交換することができ、且つメンテナンスも容易となるため、経済的になる。
【0039】
また、上部油槽51内の油52と下部油槽56内の油57とを1台のオイルクーラ69と冷却ファン72とによって冷却することができるため、従来の軸受潤滑装置(図5参照)に比べて、上部側の自己ポンプを削減することができると共に、オイルクーラを1台削減することができ、これに伴って冷却ファン及びダクトも削減することができる。このため、軸受潤滑装置全体をコンパクトにすることができると共にコストダウンを図ることができる。
【0040】
また、スラストランナ(回転円板)の直径が図5に示す従来のガイド軸受側の自己ポンプ13における回転部11の直径よりも大きいため、このスラストランナを用いることにより、ポンプ性能の設計が容易であり所望のポンプ性能を得ることができる(ポンプ性能をアップさせるにはスラストランナに形成する孔の数を増やすか又は同孔の径を大きくすればよい)。このため自己ポンプ80によって下部油槽56内の油57を確実に循環させてスラスト軸受58を確実に冷却することができると共に、上下部油槽51,56間で油52,57を確実に循環させることができるため、ガイド軸受53も確実に冷却することができる。即ち、ポンプ性能の低い自己ポンプ13を用いていた従来の軸受潤滑装置に比べて(図5参照)、本軸受潤滑装置は信頼性が高い。
【0041】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態と共に具体的に説明したように、第1の発明の軸受潤滑装置によれば、下部油槽内には立形回転電機の回転軸と共に回転する回転円板にポンプ作用をする孔を放射状に複数形成し且つこの回転円板の外周側にポンプケーシングを備えると共にこのポンプケーシングの内周面と前記回転円板の外周面との間の領域を周方向に2分割して第1自己ポンプと第2自己ポンプとを構成し、前記第1自己ポンプによって吐出した前記下部油槽内の油は冷却手段に送給してこの冷却手段により冷却した後に前記下部油槽内へと戻す一方、前記第2自己ポンプによって吐出した前記下部油槽内の油は上部油槽内へと送給し、且つ前記上部油槽内の油は所定の油面高さから前記下部油槽内へとオーバーフローするように構成したことにより、上部油槽内の油と下部油槽内の油とが上部油槽と下部油槽との間で循環されるため、上部油槽内の油の温度と下部油槽内の油の温度とが均一化される。
【0042】
従って、上部油槽内の油の寿命と下部油槽内の油の寿命とが同じになるため、上部油槽内の油と下部油槽内の油とを同時期に交換することができ、且つメンテナンスも容易となるため、経済的になる。
【0043】
また、上部油槽内の油と下部油槽内の油とを1つの冷却手段によって冷却することができるため、従来に比べて冷却手段を削減することができる。このため、軸受潤滑装置全体をコンパクトにすることができると共にコストダウンを図ることができる。
【0044】
また、第の発明の軸受潤滑装置では、ポンプケーシングの内周面と回転円板の外周面との間の領域を周方向に任意の大きさ(角度範囲)に分割することができるため、第1自己ポンプのポンプ性能と第2自己ポンプのポンプ性能とを容易に調整することができる。このため、第1自己ポンプと第2自己ポンプ65とでそれぞれ吐出する油の流量配分を容易に最適な流量配分とすることができ、従って流量調整バルブ等を設ける必要がない。
【0045】
また、第の本発明の軸受潤滑装置では、スラスト軸受側の直径の大きな回転円板を用いて構成した自己ポンプ又は第1自己ポンプ及び第2自己ポンプにより上部のガイド軸受と下部のスラスト軸受とを冷却するため、ポンプ性能の設計が容易であり、上部のガイド軸受も確実に冷却することができ、従って従来の軸受潤滑装置に比べて信頼性が高い。
【0046】
また、第の発明の軸受潤滑装置の自己ポンプ構造によれば、立形回転電機の回転軸と共に回転する回転円板にポンプ作用をする孔を放射状に複数形成し且つこの回転円板の外周側にポンプケーシングを備えると共に、このポンプケーシングの内周面と前記回転円板の外周面と間の領域を周方向に複数の領域に分割して複数の自己ポンプを構成したため、即ちスラスト軸受側の直径の大きな回転円板を用いて複数の自己ポンプを構成したため、ポンプ性能の設計が容易であり、従ってこれら複数の自己ポンプにより軸受潤滑装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】準傘形の立形回転電機に備えた本発明の実施の形態に係る軸受潤滑装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】前記軸受潤滑装置の系統図である。
【図4】 準傘形の立形回転電機に備えた参考例の軸受潤滑装置の構成を示す系統図である。
【図5】準傘形の立形回転電機に備えた従来の軸受潤滑装置の構成を示す断面図である。
【図6】前記軸受潤滑装置の系統図である。
【符号の説明】
1 回転軸
51 上部油槽
52 油
53 ガイド軸受
54 突出部
55 ガイドメタル
56 下部油槽
57 油
58 スラスト軸受
59 突出部
60 スラストランナ
61 スラストメタル
62 ポンプケーシング
63a,63b 仕切り
64 第1自己ポンプ
65 第2自己ポンプ
66,67 吐出部
68,70,73 配管
69 オイルクーラ
71 電動機
72 ファン
74 オーバフロー管
80 自己ポンプ
81 吐出部
82,83 流量調整弁又は絞り

Claims (2)

  1. 立形回転電機の回転軸の上部と下部とに上部油槽と下部油槽とを備え、前記上部油槽内の油により前記上部に設けられたガイド軸受を潤滑し且つ冷却すると共に、前記下部油槽内の油により前記下部に設けられたスラスト軸受を潤滑し且つ冷却する軸受潤滑装置において、
    前記下部油槽内には前記回転軸と共に回転する回転円板にポンプ作用をする孔を放射状に複数形成し且つこの回転円板の外周側にポンプケーシングを備えると共にこのポンプケーシングの内周面と前記回転円板の外周面との間の領域を周方向に2分割して第1自己ポンプと第2自己ポンプとを構成し、前記第1自己ポンプよって吐出した前記下部油槽内の油は冷却手段に送給してこの冷却手段により冷却した後に前記下部油槽内へと戻す一方、前記第2自己ポンプよって吐出した前記下部油槽内の油は前記上部油槽内へと送給し、且つ前記上部油槽内の油は所定の油面高さから前記下部油槽内へとオーバーフローするように構成したことを特徴とする軸受潤滑装置。
  2. 立形回転電機のスラスト軸受側の油槽内に構成され、この油槽内の油を吐出して循環させる軸受潤滑装置の自己ポンプ構造であって、
    立形回転電機の回転軸と共に回転する回転円板にポンプ作用をする孔を放射状に複数形成し且つこの回転円板の外周側にポンプケーシングを備えると共に、このポンプケーシングの内周面と前記回転円板の外周面と間の領域を周方向に複数の領域に分割して複数の自己ポンプを構成したことを特徴とする軸受潤滑装置の自己ポンプ構造。
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